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第808話 十字を切って駆け抜けろ!五島列島・中通島編②『被爆煉瓦の小さな教会へ』旧鯛ノ浦教会堂&鷹の巣キリシタン殉教碑・大曽教会ほか

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『まさか世界文化遺産候補構成資産を外してくるとは・・・^^;』

 

 妹の選択に思わず苦笑いしたボク達。とは言えここでうだうだも出来ない。

 何せ吹き抜ける風が凄まじいのだ。

 それとボクは今日のこの日よりも明日の出航が既に気がかりになっていた。

 明日、長崎市内に帰れないと飛行機に乗れないわけで・・・^^;

 

 第808話、ボクこと菅原雄介視点で物語りは進みます^^

第808話五島列島・中通島・夕実ちゃん・マリア様2.jpg

鉄川与助 447.jpg

 津和崎方面から有川地区にUターンしてきたボク達は、

 一路進路を西側の『青方港』方面へととることにした。

 風向きのおかげか北進していた頃に比べると、風もいくらか和らいでいることに気づく。

 

鉄川与助 448.jpg

『ぐおおおお!見えてきたっす!煉瓦ちゃん(*´д`*)』

 

 有川から15分くらいかな?

 港の小高い丘に立つ茶色い建物を見つけた琴音が大騒ぎした。

 一旦波止場で止まってから今一度確認をするわけだが、見た感じではレンタルバイク教会のすぐ近くまで行けそうな感じだ。

 とは言えボクはあえて丘の下へと彼女達を先導した。

 

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『スガワラサンが何故、下のルートをとったのか不思議デシタガ、そう言う事デスネ^^』

 

 そう。上からも行けるのだけれども、どうせなら下から煉瓦の遊歩道を登って行ったほうが趣があるんじゃないかと思っただけだったりするw

 

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『なんちゅー遠回りしてくれるんすかねえ・・・って思ったっすけど、こういうことかw まあそのお兄ちゃんの発想嫌いじゃない☆』

 

 ボク達は煉瓦の階段を一歩一歩踏みしめて、丘の上に立つ教会へと向った。

 

 

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鉄川与助 453.jpg

『わきゃー☆ようこそ!って言ってくれてるみたいですう~^^』

 

 辿り着くなり大曽教会の前には大手を広げたキリスト像が。

 本当に迎えてくれたように思えてくる^^

 

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鉄川与助 455.jpg

 ボクはここもいつものように説明役を買って出る。

 説明したがり・・・と言われてもかまわないw

 知って欲しいから。ただそれだけだ^^

 でも長々と話すと彼女達にはあんまり興味をもってもらえないので簡素に説明^^;

 本当に興味を抱いてくれるのなら本人に任せるのが一番いいのだ(現代っ子は特にな)

 自分で調べた方がきっと身になるのだから^^

 

 コホンと一息ついてから概略を彼女達に。

『この大曽教会は、元々は明治12年に別の場所に建てられた教会だったんだけれど、

 大正4年に移築。

 そして鉄川与助さんの設計施工で

 大正5年に煉瓦建築教会へとなったんだ^^

 ちなみに柱頭の彫刻はお父さんである与四郎さん。

 鉄川親子のコラボ建築教会ってとこかな^^』

 ・・・正直コラボって表現もどうかだが、彼女達にはそういう表現の方が分かってくれやすいのだw

 

鉄川与助 456.jpg

 琴音以外には正直感動薄いのが実状で・・・

 夕実ちゃんもリンダも『へえー!』とは言うものの、そこまで感心あるのか疑わしい(少し穿った見方だが、それが事実だ^^;)

 興味ある者と興味無い者の差。

 この温度差はまあしょうがないよねw

 

 

 ーーーさて、

 ここからは自由行動。

 リンダと夕実ちゃんはいつものように拝礼へ

(こここそ礼拝したほうがいい。西独逸製のステンドグラスの採光に時を忘れると思うよ^^)

 そして同じく妹の琴音は煉瓦刻印探しに^^;

 

 ただし今回は琴音にひとつだけ言っておいた。

『オイ琴音。この大曽教会の煉瓦は早岐産だ^^ 今で言う佐世保で焼いた煉瓦だそうだ。

 純然たる国産赤煉瓦だし・・・もしかしたらば煉瓦刻印見つかるかもしれないぞ?』と。

 すると妹様は鼻をフンガー!と鳴らして意気揚々☆

『お兄ちゃんサンキュー!』と大曽教会の外壁周りに駆け出していった^^

 

 まあボクは琴音ほど煉瓦の刻印にはこだわってない。

 でも妹が喜ぶならばと、自分の視点で捜して見る事にした。

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鉄川与助 459.jpg

 大曽教会は鉄川さんにとって煉瓦造りの教会の施工は5~6番目の教会だと思う。

 自分の地元の教会というだけあって、それまで培った技術の粋をここに注入している。

 そしてここもまた、上五島に新天地を求めてやってきた隠れキリシタンたちが建築の際に助力を惜しまなかったのは言うまでも無い

(この地域こそかつては純度100%のカトリック信者さんたちの地域でもあったと言われています^^)

 

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 庭木の煉瓦にも一応注目してみる^^;

 

鉄川与助 461.jpg

 縦窓っていいよね~^^

 ボクはとても好きだ☆

 

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 床下通気口も当然見てみる。

 ここは意外と煉瓦の平面が露出してる部位でもあるからだ^^

 

 さて、ここからは『うーん・・・あんましそれっぽいのないいっすねお兄ちゃん^^;』と渋い顔をした琴音と合流。

『お兄ちゃんも探してみるから諦めんなよw』と声を掛け、

 妹様と今一度、煉瓦刻印探しに勤しむ事になったのだ^^

 

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鉄川与助 467.jpg

鉄川与助 468.jpg

『うーん・・・それっぽいかな?ってのはいくつかあるっすけどお・・・ザ・刻印!って断定できるのは無いっすねお兄ちゃん^^;』

『そうだなあ^^; 怪しいのはあるのだが・・・』

 教会表側の軒下・通風孔口と可能性がありそうな場所を一緒に見て周ったが、それらしいものは特に見つけられず・・・。

 それならばと入り口付近に行ってみた。

 

 そこにはこの教会のシンボルがおで迎えしてくれたのだがーーー

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『なんか蕪に十字架刺さってるみたいな意匠っすねマジで^^;』

 こら!それは蕪じゃないから^^;

 蕪に見える意匠は『ハート(心臓)』だってばよおう^^;

 まあでも確かにハートマークの根っこの部分が蕪っぽいと言われれば確かにそうだけどなw

 

 結局入り口付近には刻印らしきものも無さそうなので、

 今度は裏手へと回ってみた。

 

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 恐らく経年劣化の所為で浮き出ただけであろう傷が煉瓦の刻印ぽく見えるだけで、

 明確なものもやはり無い感じ・・・^^;

 

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鉄川与助 477.jpg

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 焼き色の違う煉瓦で外壁を施していますと記述されていたのだが、

 裏手に来て納得。

 しかも焼過煉瓦(黒っぽい煉瓦)の部位は『小口積み』で

 それ以外の赤煉瓦部位は『イギリス積み』

 積み方と色を替える変化のある外壁が粋な建築だ^^

 

 結局刻印らしきものは見つからないまま夕実ちゃん・リンダと合流。

 ボクは腕時計を皆の前に突き出して指し示す。

『もう・・・あんまり時間が無いみたいだ^^; でもあとひとつだけ周るからボクについてきてくれるかな^^

 そこは宿屋への帰り道に近いからさ^^』

『『『は~い☆』』』

 と言うことで、本日最後の教会へと向うことにした。

 そこは長崎本土へと帰った時に『きっと意味を成すもの』でもあったから、あえてボクは選んだ教会でもある。

 

 

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 お賽銭ならぬ献金を幾らかしてから、ボクらはレンタルバイクの場所まで戻り、再び来た道を引き返すーーー

 

 ---有川地区が向うに見えてきた頃合に、

 ゆっくりと右折をする。

 方角的には南下ってことになるかな。

 そこから少し軽く山を越えると遠くに『鯛ノ浦港』が見えてくる。

 

 ・・・ふと、

『鷹の巣キリシタン殉教碑はコチラ』という矢印が目に止まった。

 予定には無かったけれどボクは思わず後続の皆に合図を送って寄ることにしたんだ。

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 そこは工事現場というか工事機材の置き場みたいな場所だった。

 砂利道にスクーターの足も空回る。

 

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 その奥にポツリと石碑があった。

 ボク達は近くにスクーターを止め、その石碑に近づいたのだが、

 そこにあったこの殉教碑が何なのかの説明を見て誰もが声を失う・・・。

 

 

『ううう・・・ひどいです』

 皆の中で一番最初に発した夕実ちゃんの言葉に皆ウンウンと頷いた。

 明治初頭まで続いたキリシタン禁教政策。

 その迫害は凄惨なものだったのだ・・・。

 

 1870年(明治3年)この地区で有川郷士と名乗る4人組が、

『キリシタン征伐に来た!』とのたまい民家に侵入した。

 2家族6人を惨殺したのである・・・。

 その中には妊婦もお腹の中の子供もいたそうです。

 キリスト教信者というだけで殺された。

 

『ありえないっすよ・・・なんで異教ってだけで殺しちゃうんすかね!』

『わきゃあ・・・信じるものが違うだけ。他に危害を与えるわけでもないのに。。。 こんなの絶対おかしいです!ううう・・・』

『ワタシはこの件は特殊だと思いたいところデスガ・・・、宗教の違いって戦争まで引き起こしてきたのは歴史が証明するのも事実デース・・・』

 皆、堰を切ったかのようにキモチをぶち上げた。

 悲しみを通り越し、憤りが熱い議論へと変わって行ったのである。

 ーーー真剣に考えてくれて嬉しかった。

 そしてここに寄った意味や意義はきっとあったと思う。

 ボク達は殉教碑に手を合わせて礼をし、再びスクーターへ跨るのだった。

 

 

 ---殉教碑から数分でしょうか

 ボクの今日の最終目的地へとやってきたのである。

 そこは港へと続く県道22号線から逸れた小高い丘の上にあった。

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『わきゃー!小さな教会さんですう^^』

 メットを脱ぐなり夕実ちゃんが教会に指を差す。

『お!木造かと思ったっすけどちょっと煉瓦もあるっぽいねお兄ちゃん(*´д`*)』

 さすが我が妹様は目ざといねえ^^;

 

 そう、この教会は小さいし木造でもあるが煉瓦もちょっとばっかし存在する。

 今まで見てきた煉瓦やコンクリ・木造建築の教会と見比べても、そこまで派手でもない。

 表現するならば『プチ教会』って感じだ(失礼なことだが)

 

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鉄川与助 487.jpg

鉄川与助 488.jpg

『可愛らしい教会デスネ^^』

 

 リンダがそう言うのもわからないでもない。

 荘厳さは外観からはとても見て取れない(正直ファンシーです☆)

 

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 木造建築の教会の入り口部位には煉瓦造りの鐘塔があった。

 

『くはー!お兄ちゃんがココに連れてきてさあ、最初は木造教会か・・・って思っちゃったけれどお、

 この煉瓦の入り口はいいね!いいね!渋いね(*´д`*)

 ・・・で、本題だけれどもさあーーー』

 煉瓦の鐘塔を見上げて浮かれていた琴音が急に真剣な顔つきになった。

 そして聞いてくる。

『ねえお兄ちゃん。ここって鉄川与助さんがやっぱり絡んでくる物件・・・でしょ?』

 その彼女の目つきは真面目だ。

 中々良い目をしてるじゃんか^^

 

『後で説明するさ^^』

『なんだよもったいぶって。お兄ちゃんのそのいやらしさがムカつくぜw』

 ボクはもう少し見て周ってから説明するからと妹に言う。

 

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 ボク達は教会外観を一通り見学し、中にも入って礼拝をした。

 

『わきゃ~、中は本とか結構一杯ありますですね^^』

 夕実ちゃんが一杯って表現したけれど、そこまでは無い。

 入り口から入ってその周囲に数個の本棚とテーブルの上に何冊かの本があったくらいだ。

 子供が読むような児童書が多くあったかな^^

 

 教会内はコウモリ天井の素敵な内観。

 撮影してもかまわなそうだったけれども、

 ボクはいつものように撮影は控えた。

 

 一通り内観見学をし終えたボク達は、

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 駐車スペースから道を隔てた裏手にある『ルルド』へ立ち寄ったんだ^^

 

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『ワオ!こんなとこにも聖水がありますデース(*´д`*)』

 リンダ大喜び☆

 なんせ当初の目的はリンダが聖水を欲しがっていたからこの旅が始まったんだしね^^

 ボク達はひしゃくで掬った聖水を片手に取り唇にあてて潤し、マリア様に手を合わせて礼をする(日本式と洋式の合作みたいな儀礼だねえ^^)

 そしてここにあったお約束の説明版の前でボクは彼女達にこの教会のことを説明するのだった。

鉄川与助 504.jpg

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『さっき見て周ったこの教会は旧鯛ノ浦教会堂って言うんだよ^^

 なんでかと言うと、今現在は教会としては使われてないからなんだ。

 この教会の向こう側に立ってる建物あるだろ?』とボクが指を差す。

 すると真っ先に夕実ちゃんが確認をした。

 

『わきゃ!? なんか白い建物あるですね^^』

 

『そう。それが今現在の鯛ノ浦教会なんだ^^

 今まで見てきた教会っぽいのは元々教会として使われていた建物なんだけれど、今は資料室とか図書室的に残されてるそうだよ。

 元々は宣教師ブレルさんによって建築された養育院。

 簡単に言うと生活困窮者を救うために建てられた建物だった^^

 そしてそこにこの旧鯛ノ浦教会が建てられたわけなんだ。

 明治14年(1881年)創建。

 明治36年(1903年)に建て替えられたその姿が今現在の旧鯛ノ浦教会堂^^

 そしてーーー

鉄川与助 506.jpg

 この煉瓦の鐘塔部分は昭和23年(1948年)に新たに増築された場所なんだがーーー

 鐘塔外壁に使われている煉瓦は

 長崎原爆で被災した爆心地近くに立つ旧・浦上天主堂の

 被爆煉瓦なんだ』

  

 ・・・思わぬキーワードの出現に、彼女達は『・・・えっ!?』と小さな驚きの声をあげる。

 そりゃそうかもだ。

 だって普通の煉瓦ではないのだ。

 普通の教会じゃないのだから。

 

 ここはキリシタン迫害から原爆までを見続ける小さくとも最強の教会だったんだから。

 

 ボクはその皆の顔を見て更に続けるのだった。

『この鐘塔の増築は昭和21年(1946年)~昭和24年にかけておこなわれたわけなんだけれど

 鉄川与助さんもこの増改築に関与したとも言われているんだ^^

 その鉄川さんは太平洋戦争前後13年間には、

 教会建築に関わることが出来なかったとも言われているのだが(資材は軍に接収される時代でしたし、教会を造る世の中の雰囲気では無かったのもある)

 鯛ノ浦教会堂の煉瓦造りの鐘塔だけは関わったそうなんだ。

 彼は旧・浦上天主堂の建設にも関わり、その中でド・ロ神父やフレノー神父に多くを学んだ。

 言わば彼にとっての勉強の場でもあり思い入れのある教会だよね。

 

 その浦上天主堂は1945年(昭和20年)

 長崎原爆で被災しほぼ全景を留めることなく破壊された。

 

 詳しい資料が無いから推測になってしまうけれども、

 恐らくこの旧鯛ノ浦教会堂の鐘塔に旧・浦上天主堂の被爆煉瓦を使ったのは彼の原爆へのメッセージでもあると思うんだよね^^』

 長々とつい喋ってしまったが・・・

 彼女達は分かってくれたらしい。

 皆、改めて振り返り、煉瓦の鐘塔を見続けてくれたのだから。

 

(※ 鉄川さんという方は教会建築の際、地元住民の寄付金の負担を考え、その土地にあった旧教会の廃材や資材・石材などを多く取り入れたエコ建築士でもあったわけで、

 浦上天主堂の廃煉瓦も利用できるなら利用しようって発想だったかもしれない。

 でもボクはきっと旧鯛ノ浦教会堂にこの被爆煉瓦を使用したことにきっと意味があるのだと思っています^^)

 ボク達は今一度煉瓦の鐘塔の前に戻り、それを見ながら手を合わせるのでした。

 

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 さて、このままレンタルバイクを返却しに帰ろうと思ったのだが、

 どうしても明日の航路が気になって気になって仕方が無かった。

 

『えっと皆^^; 明日の船が出る港を確認しておきたいんだけどいいかなあ^^;』

『わきゃー^^; 実は私も気になっていたですう。風が強いですし^^;』

『奈良尾港から帰るんじゃ無いの?お兄ちゃん』

『長崎に帰れるのか不安デース^^;』

 やっぱりみんなも不安だったらしい。

 だからすんなりとOKが出た。

 

 ボクが当初予定を立てていたのは、中通島に到着した時の奈良尾港からジェット船で長崎本土へ帰る感じだったのだが、

 何でもこの鯛ノ浦港からも別の商船会社のジェット船で長崎本土へ帰れるらしいとパンフレットに書いてあったのだ^^

 奈良尾港に戻るのはだいぶ時間のロスだし、宿屋から近いこの鯛ノ浦港からなら最終日に多く時間を取れそうと思ったわけである。

 

 ---旧鯛ノ浦教会堂から数分して

 ジェット船乗り場の建物らしきものが見えてきた。

 すると、道路わきにこんな車が駐車していた。

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鉄川与助 509.jpg

『わきゃー☆ 車に本が一杯ですう^^』

『移動図書館デショウカネ?スガワラサン^^』

『たぶんそうだね^^』

 離島と言うのは島の中の行き来や往来も大変だったりする。

 離島中心地にしか無い図書館へ移動するのも一苦労だ。

 大人ですら一苦労。子供なら尚更だ。

 だからこそこういう移動図書館という行政サービスは素敵なことだよね^^

 

『漫画とかないっすかね~^^』とツマラナイ戯言を言った妹のおでこにチョップをして、

 ボク達は先を行く。

 

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鉄川与助 511.jpg

 長崎行きのジェット船乗り場に辿り着いたボク達は、乗船時間を調べるついでに明日は船が出そうですか?と確認をしてみた^^

『大丈夫ですよ^^』と言う受付のお姉さんの言葉に皆でガッツポーズをした☆

 

 すっかり安堵したボク達。

『じゃあ帰ろうぜ皆^^』と意気揚々と合図を送ると、

『もうお腹ぺこぺこですう^^;』

『そうだよお兄ちゃん・・・』

『断食かと思いマシタ^^;』と皆からブーブー。

 ・・・ああそうだった。

 よく考えたら今日はご飯全然食べてなかったじゃんねw

『急いで帰ろうw そして旅館のご飯でもガッツリ食おうぜ!』

『私はビールでくわあああああっ!ってやりたいっす☆』

 こんだけ腹へってたら何でも美味そうだ。

 たぶんお酒も美味いに違いない^^

 ボク達はレンタルバイクに跨りジェット船乗り場をいそいそと後にした。

鉄川与助 512.jpg

鉄川与助 513.jpg

鉄川与助 514.jpg

(ちなみに、この港から見える船でしか行けない神社に興味をもってグルグルと渡れないかな・・・と探しまくったのだが、それは割愛します^^; すげー気になるんだけどここw)

 

 レンタルバイクを返却し、次はこの近くに予約した宿屋へと向ったボク達だったのだがーーー

鉄川与助 515.jpg

『わきゃ!? 民家の間にへんてこな山があるですう!』と夕実ちゃんが見っけたのだ。

 えっと・・・なんだこれ???

 

 ---次回はこのへんてこりんな物体と夕飯!

 そして長崎本土への旅へと続くことになりますーーー

 


第809話 十字を切って駆け抜けろ!五島列島・中通島ファイナル!『ナンデスカ?このコンクリートの物体は?』

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『あそこに変な山があるですう!』

 

 夕実サンが民家と民家の間に実に怪しい物体を見つけたのデース。

 思わずその指摘に注目するワタシタチ。

 ・・・ワオ!

 ナンデスカネ?アレ。

 ワタシはスガワラサン(兄の方)に、早速聞いてみたのだケレドー・・・

 第809話、ミイことリンダ・ルンバ視点でお送りするデース☆

第809話・五島列島・中通島編ふぁいなる・リンダハテナマーク2.jpg  

鉄川与助 515.jpg

『スガワラサン、ナンデスカネアレ???』

『パッと見た感じコンクリだよなあ。掩体壕(えんたいごう)とか戦争遺構にも見えるなリンダ^^;』

 

 エンタイゴウとは簡単に説明すると、ジャパンの戦時中に多く築かれた『軍機や人員を守る為の防空施設』デース。

 確かにエンタイゴウっぽい。

 多くはコンクリによって造られたと聞いてイマース^^

 

鉄川与助 516.jpg

 近くまで寄ってみるとーーー

 オジゾウサン(お地蔵さん)がトップにズララララ・・・

 

 琴音サンは

『ただの供養塔とかじゃね?お兄ちゃん^^;』とスガワラサンに語りかけるのですが、

『う~ん・・・でもさあ~コンクリの山の上にお地蔵さんって何か変じゃないか?

 いや・・・変でもないかもだが・・・

 どうもしっくりこないなあ^^;』

 博識なスガワラサンでも答えに窮する怪しい物件。

 

 私たちはもう少し見て周ることにしたのデース^^

 

鉄川与助 517.jpg

 

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『コンクリで塗り固められてる気がするっすけれど、元々あった巨石な感じもするよねお兄ちゃん^^;』

 琴音サンが言うようにコンクリのように見えたけれども、大きな石をナメした(成形した)ようにも見えますデス。

 

鉄川与助 519.jpg

『わきゃ!? 先輩!先輩! 一番高い所の横にはブロックを積み上げたようなヘンテコリンな部分もあるですねえ^^;』

『そうだよなあ~・・・ボクの推測だと、監視塔とかそんな名残りにも見えるんだけど^^;』

 スガワラサン的には戦争遺構の名残りを疑っている様子デース。

 ワタシもそれに同意。

 夕実サンは・・・ハテナマークw

 琴音サンに至ってはーーー

『もうこんなんどおでもいいから、早く宿にチェックインしようっすマジで^^;

 飯の方が重要っす!』と、

 得体の知れない物件よりはディナーのヨウデスw

 マアソウデスヨネw

 何せワタシタチはブレックファーストから一食も取っていないのデシタカラ・・・。

 

『確かにここでずっと見てても答えは分からなそうだ^^;

 とりあえず今日の宿屋にチェックインしてご飯食おう!

 実を言うとオイラももうお腹ぺこぺこだよおう^^;』

 

 さすがのスガワラサンもお腹の虫には勝てないヨウデスw

 その号令に『『『ご飯!ご飯☆』』』と皆で大合唱☆

 かくしてワタシタチはこのヘンテコリンな物件を後にして本日予約した宿屋へと向ったのデース^^

 

 ---そこから歩いて約1分か2分w

鉄川与助 520.jpg

 居酒屋さんも営んでいる『和風ペンション し喜』さんに到着デース♪

 受付はどうやら居酒屋さんの脇を上った2階のようデス。

 でも2階に上がったところ誰もイマセンデシタ。

 

 すると夕実サンが受付カウンターにあったお知らせに気づいたのデース。

『わきゃ!? ここに無人の場合はこの番号に電話掛けてください☆って書いてあるですよ^^』と。

『んじゃさっそく~^^』と、琴音さんがピッポッパ。

 暫くするとーーー

 居酒屋さんの割烹着を来たオニイサンが内階段を急いで駆け上がって対応してくれたのデス^^

(※ 居酒屋の仕込みもしつつ旅館業も対応しなきゃいけない苦肉の策。

 客対応悪いよと感じる方も居ると当然思いますが、

 ボクとしては離島での旅館業などの経営の辛辣さを今までずっと見てきただけに、

 これも致し方ないと言うかアリと思うのです^^)

 

鉄川与助 521.jpg

 ルームの鍵を頂いて、さっそく移動開始デース^^

 どうやら別館のようデス。

 

鉄川与助 522.jpg

 別館と言っても路地を挟んで目の前の建物デス^^

 

鉄川与助 523.jpg

 玄関を潜ると少し温泉の匂い。

 スガワラサン曰く『ここは(この宿は)温泉施設は無いはずなのに、何で硫黄臭っぽいの感じるんだろうな?』と呟いていました。

 

鉄川与助 524.jpg

『ビール全部売り切れじゃん^^;』と、琴音サンが二階踊り場付近の自動販売機に手を当てて項垂れてマシタw

 確かにこれは酒飲みには

 ユユシキジタイデスヨネw

 

『外で買って来ようぜ^^』とスガワラサンが琴音サンにフォローはしてましたが^^;

 

鉄川与助 525.jpg

 さて、今回もスガワラブラザーズとワタシと夕実サンとの二部屋へ分かれましたデース^^

 身支度を整えてディナーを一緒にとるべく、スガワラブラザーズの部屋へ『オマタセシマシター^^』と合流。

 ワタシと夕実サンの部屋と同じような部屋の作り。

 ちょっと昔のビジネスホテルと言った感じでショウカネ^^

 

 部屋に入るなり琴音サンが奥の書斎のようなスペースでPCをカタカタカタ・・・・と一生懸命見つめていたノデス。

 そしてワタシタチの入室を気にすることもなく兄であるスガワラサンに話しかけていた。

『ねえねえお兄ちゃん。さっきのとこの情報はネットだとほとんど情報ないよ・・・^^;』

『そうなんか~^^; くーーー!でも気になるなアソコ^^;』

 

 ・・・どうやらスガワラ兄妹は、先ほどの民家の中に存在する怪しい巨石の情報収集に没頭してたみたいデース^^;

 確かにとても怪しい物件デシタ。

 正直ワタシも気になりますデース。

 

 と、言うことで!

 ディナーを予約した6時半まで15分あるからと、

 ワタシタチは再び現地へとお散歩に情報収集に行ってきたのデースw

 

鉄川与助 526.jpg

『地元の人に聞ければ一番いいんじゃね?』と琴音サン。

『まあそれが一番だけどさあ・・・^^;』とスガワラサンが周囲を見回しても誰も歩いてない感じデース^^;

 するとーーー

 丁度このヘンテコリンな物体の脇道から歩いてくるオカアサンがいらっしゃったのデース!

(※ 写真の奥に小さく映ってるお母さんです^^)

鉄川与助 527.jpg

 すかさずスガワラサンが『すみません^^ この目の前にドーン!とある不思議な岩が気になって見ていたのですが、

 この岩って何なのか分かりますでしょうか???』と、道行くオカアサンに質問したのデス^^

 するとーーー

『え?あ~この岩?昔からあるけれど仏様の岩よ~^^ お地蔵さんあるでしょ?』と答えてくれたのデース。

 ですが、

 詳細はあまり分からなかったのデース。

 

『戦争遺構の名残りとかでは無いのですかね?』とスガワラサンが聞くも、

『私も詳しくは分からないわねえ・・・^^; でも昔からあった気がするし^^;』と、少し困り顔。

 流石にこれ以上は迷惑だろうと思ったんでしょう。

『いやあ~ありがとうございます^^』とスガワラサンはオカアサンをこれ以上引き止めることもなくサラリとお辞儀して見送ったのデス。

 私たちも一緒に『『『お話ありがとうございました^^』』』とペコリ。

 

 ・・・さて、

 結局地元の人でも曖昧な感じなこの物件デース^^;

 

 すると琴音サンが

『私なりの考察なんだけれどもちょっと見てくんない?』と、

 スマフォの画面をワタシタチの前に見せるのデシターーー

 

有川地区・戦後・上空写真.jpg

『コレがこの有川地区の昔の写真(↑)なんすけどーーー』と古地図(恐らく戦後間近の航空写真?)を見せてくれたのですう。

 そして続け様にーーー

 

有川地区・現在・上空写真.jpg

『コレが今現在の中通島・有川地区って感じっす^^ 

 で、見比べて違いが分からない?』

 と、ワタシタチに質問をしてきたのデース。

 じっくりその画像を見るワタシタチ。

 

『わきゃ? すんごく埋め立てられてるですね~^^』

『これを見るとさっきまで川だと思ってたところは昔は海だったんだな^^』

 確かにこの有川地区はだいぶ埋め立てられて出来た土地みたいデスネ。

 

 ---そして琴音サンがスマフォの画面を更に大きくして見せながら言うノデス。

有川地区・今昔考察・地図.jpg

『私が見た感じぃ、この巨石は元々海に突き出ていた突端だったんじゃね?って思うんすよホラ^^』

『お~琴音!よく見つけたなw だいたい同じ場所っぽいな^^

 そうだなあ~もしかしたらばここは埋立地の名残りなのかもしれないな^^

 元々存在した地形だったのかも。

 海に面していたのなら防波堤の先っちょみたいなとこだったのかもしれないね^^』

 はっきりした答えは出なかったけれども、これでだいぶスッキリしたワタシタチ☆

 海を鎮守したオジゾウサマだったのかもしれないし、

 ブロックの建物は港の監視とかに使用された名残りなのかもシレマセンネ☆

 

(※ この記事をいつか見つけてくれた地元の人が居たら真相を教えて欲しいです^^

 全然当たってない推察かもしれないけれど、本当のこと知りたいですね~^^)

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 さて!ディナーのお時間デース☆

 もうなんせ腹ペコデース^^

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 キンキンに冷えたビヤーで乾杯!

 体の中に今、ビールがどこに居るのか分かるくらいデースw

 コレには流石にミナサン『くはあ~(*´д`*)』と幸せの溜息を吐き出していましたデス^^

 

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『わきゃー!でっかいつみれめちゃ美味しいですう~(*´д`*)』と夕実サン。

 ごろんとした餡掛けのつみれが絶品デース(*´д`*)

 まるで先ほどの街中の巨石を思い出しますデスネw

 

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 地魚のお刺身と五島うどん☆

 どれもオイシカッタデス♪

 琴音サンは『私は酒が飲みたいっすからおかずだけで充分っすw お兄ちゃん私の分のご飯食べてよ!』と、スガワラサンに白飯を渡してましたが・・・^^;

『ええ・・・オレだってご飯ばっか食えねーよ^^;』と言いながらも渋々平らげるスガワラサン。

 なんだかんだで兄妹愛デスネw

 

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 そのまま晩酌に突入しても良かったのデスガ(居酒屋だし)

 宿屋の夕食のみでお暇をしましたデス^^

 どうやらミンナデ『部屋呑み』しようってことらしいデス^^

 宿の一階部分に中通島から出る船の時刻表が飾ってあったのデスガ、

 スガワラサンがこの時刻表を指差して

『実は明日、11時の船で長崎本土へ帰ろうと思ってたんだけれども、8時の船に変更しようと思うんだ^^

 見ておきたい場所がたくさんあるから早めの行動をって思うんだがみんなどうかな?』とワタシタチニ告げたのデス。

『いいんじゃね?お兄ちゃんの好きにしたらいいと思うぞ^^』

『私も異論なしですう~^^』

 結局、満場一致で明日の午前8時の船で長崎本土へ帰る事になったデス^^

 

 ーーースガワラ兄妹のルームにミンナデ突入しようとした時、

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『ああー!ちょっと待って待って!』と琴音サンが階段脇の冷蔵庫にタッタッターと駆け寄ったのデス。

 

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 冷蔵庫を開けるなり、

『じゃじゃーん☆ 実はこの宿屋共有の冷蔵庫でおつまみとお酒を冷やしておいたのだw

 むしろお酒の本数減って無いか心配だったけど全部あったっすw』と、冷蔵庫からガサゴソ取り出す琴音サンが居た^^

 ・・・いつの間に購入したのでショウカ^^;

 彼女はたまにオソロシイデス。

 

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 部屋に着くなりテレビをつけて、先ほどのおつまみとお酒を皆の前に広げる琴音サン。

 

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 タコキムチに・・・(私はタコ苦手デース^^;)

 

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 手羽塩焼き。(ワタシはお肉大好きデース☆)

 

 そしてーーー

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 連日連夜の塩茹で落花生デシタw

 

『わきゃー☆私大好きですう~(*´д`*)』

『私の中では最強のつまみっす!』

『最近、関東じゃニチレイの塩茹で落花生がスーパーで売ってないんだよなあ・・・』と、喜ぶスガワラ兄妹と夕実サン。

 あんたらどんだけ塩茹で落花生が好きナンデスカw

 まあでもワタシも好きデスからイイノデスガ。

 ワタシの実家は煮豆料理も結構多いデスシネ^^

 

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 その後はU・T・A・GE(宴)デース(*´д`*)

 結局お酒も足りなくなり、ジャンケンで負けたスガワラサンが追加で購入しに行きましたデスw

 この有川地区にも遅くまでやってるスーパーがあるので便利デシタネ♪

 その後も楽しいウタゲは続きましたデース(*´д`*)

 ---

 ---

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『チュンチュンチュン』とスズメが泣いたかは定かではアリマセンが、

 結局自分の部屋に戻ることなくミンナで『ううう・・・イテテテテ・・・^^;』と頭をグリグリしながら起きたのデスw

 するとスガワラサンが血相を変えて

『あああ!今7時ジャストだぞ皆^^; 船に間に合わなくなるから急げw』とワタシタチを煽りダシタノデス。

 

 ・・・今日乗る予定の鯛ノ浦港の高速船乗り場まで近いとは言え

 歩いて間に合う時間と距離では無いのデース^^;

 ここからはもうミンナ大慌て!

 

 

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 流石にタクシーのお世話になることにナリマシタデスw

(むしろ普通に起きた場合、タクシーにお世話にならないでどうやってスガワラサンは出向こうとしてたのかが疑問デスガ・・・)

 

 タクシー会社のオジサマに待ってる間に色々お世話になりましたが割愛しますデース^^ いいひとデシタ☆

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 無事に15分前に到着。チケットもバッチリデス☆

 

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 今回乗船する『びっくあーす号』

 平仮名表記だとファンシーデスネ^^

 琴音サンは『平仮名表記だとなんだか気が抜けちゃうっすねえ・・・^^;』とは言ってマシタが^^;

 

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 もう後は乗船を待つのみデス。

 ターミナル内の有名人のサイン色紙でも眺めながら待ってれば、いずれ時間となるハズ。

 ーーーデスガここで琴音サンが突然スガワラサンに向って喚くのでした。

『ねえねえお兄ちゃん!今日はもうレンタルバイクとか乗らないよね!?

 だったらお酒買ってきても平気だよね?ね?ね?ねえー?』と。

 

 アンタどんだけ酒飲みたいンダヨw

 

『ああ・・・^^; 今日はもうレンタルバイク乗んないしお酒OKだけど・・・もうお酒買ってる時間無くないか?^^;

 そもそもこのターミナルにはお酒売ってないぞ???』と、もう時間的にも諦めろよと琴音サンに諭すスガワラサンだったのだが、

 

『昨日、移動図書館をこのターミナルの前で見かけたじゃん?』

『ああ、あったなあ~そんなこと^^ で、それがどうした琴音?』

『私は見たんすよ。その移動図書館の後ろにあった看板をさ^^

 そこには酒屋はコチラです⇒って書いてあったんすよマジで!

 だから私、ちょっと走ってくる☆』

 えええええええっΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)

 乗船時間まで残り10分といったところで琴音サンが駆け出してしまいましたデス^^;

『マジかよアイツw』とスガワラサンも後を追って走り出す!

 結局、一人を置いて帰るわけにもいかず、

 私たちは彼女を追いかけることになったのですーーー

 

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『うはっ!マジで琴音の言ったとおり酒屋はコッチだよって矢印でてんぞw』

 彼女を追いかけると随分と細い道・・・

 

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『と言うか先輩!おもいっきり民家の庭先を通ってるですう^^;』

 ・・・夕実サンがツッコむのも当たり前。

 だって、ほんとに民家の庭先・路地裏だったのデスカラw

 

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 路地を抜けたところには本当に酒屋さんが!

 そこには琴音サンが居ましたデース^^;

 私たちを見つけるなり彼女は言う。

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『この酒屋さんマジスゲーよ! だってお酒の自販機のとこにお土産袋がぶら下がってるんすモンw

 まるで船に乗るなら酒はここで買え!って導いてくれてる気がしてならないっすw』

 ・・・なんとまあw

 どうもご親切に^^;

 

 とは言えもう本当に時間が無い!

 

『ロケットダッシュだ!』とスガワラサンの号令に、私たちは超高速路地裏ロケットダッシュ!

 

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 なんとか無事に乗船できましたデス^^;

(※ 物語っぽく書いてるけれど、これは本当の話ですwww)

 

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『ほら~!やっぱり船の自販機にお酒売ってなかったっしょ?お兄ちゃん。買いに言って正解だったじゃん^^』

『うるせーよw』と琴音サンの頭を軽くポカリと殴るスガワラサンw

 

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『まあでもお前の努力を認めてやらんでもないかな!』と、着席するなり琴音サンが配ったお酒をプシュッとするスガワラサン。

 ・・・兄デレってやつデスカネ^^;

 ワタシタチモ美味しく頂くことにした(モーニングアルコールデース☆)

 

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『さよならですう!とっても楽しかったですよ五島列島さーん!』と、少し涙を滲ませながら窓越しに港に手を振る夕実サンが居た(夕実サンはピュアハートデスネ☆(*´д`*))

 

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 高い波に船窓をひたすら洗われつつも高速船はグングンとスピードを増して行きますデス。

 

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『あっちの方角が軍艦島っすかね・・・。いつかマジで行きたいっす^^;』と船窓越しに海の景色にかぶりつく琴音サン。

 すると、ここでスガワラサンがにこやかに言うのデース。

『ああ、軍艦島だろ? お正月休みに予約しておいたから^^ また皆で長崎行こうぜ^^』と。

 ・・・

 ・・・

 ・・・ホワッツ?

 ええええええええええええええええええええええええええええええええっ!? Σ(゚д゚(゚д゚)゚д゚;)

 随分と軽い感じで言うもんだからミナサン(ワタシも含めて)ビックリデース^^;

 なんでも本当は今回の旅行に組み入れたかったけれども都合が付かなかったとのこと。

 文化遺産登録されたことでだいぶ先まで軍艦島の乗船予約が満員だったとのこと(三が日は空いていた)

 そういうワケダッタソウデス。

 

『もう私をどんなことでもいいから好きにしていいよお兄ちゃん(*´д`*)』と、

 なぜか服を脱ぎ脱ぎする仕草をし始める琴音サンにスガワラサンは再びおでこにチョップ!

『オレも行きたかったんだからいいんだよ^^ いつか行かなきゃいけない聖地だしな^^

 廃村さーくるとしてはーーー

 廃墟も煉瓦も島旅も全部詰まってる日本屈指の究極の島だもんね^^』

 

『私も絶対行きたいですう!』

『ワタシもいいデスか?』

『勿論さ^^ 皆で行こうぜ!』

 と言うことで、来年のお正月は軍艦島旅行決定デス☆

 それからの船中は、まだ見ぬ軍艦島の話題で盛り上がるワタシタチ^^

 船はやがて長崎港の入り口へと差し掛かったのですーーー

 

(※ 文中にもあるように、来年のお正月旅行は軍艦島を含むリターン長崎旅行記が正式決定です^^

 既に飛行機も宿も軍艦島も押さえていたりします^^

 今からとても楽しみですね☆)

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 長崎港入り口の目印となる女神大橋を潜ったところで、再びスガワラブラザーズが騒ぎ出したノデス。

 

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『ねえねえお兄ちゃん!アソコだよね?アソコだよね?』

『ああ間違いないな^^ アソコにも当然行くから心配すんなw』

『やったあ!マジかよちょー嬉しいんですけど☆』

 船窓から向うを指差してスガワラブラザーズがおおはしゃぎするものだから、

 ワタシと夕実サンも『えっ!? 何があるの?』と見てみるのだけれど・・・

 いまいちそれがワカラナイ・・・^^;

 見えるのは小さな浦?

 漁港のようななんでもないトコデシタ^^;

 

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 ---鯛ノ浦港から約1時間半くらい。

 ワタシタチハ三日ぶりの長崎本土を踏みしめるノデシタ^^

 

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 見上げれば素敵なブルースカイ。

 この後ワタシタチは、

『日本最初の赤レンガ』と『大きな茶碗蒸し』に出会うことになるのデース☆

 

 ここまで読んで下さりありがとうございました^^

 次回は琴音にとって、とっても重要な聖地へと向います☆

 

第810話 鉄川さんの贈り物編☆①『日本で一番古い赤レンガ』小菅修船場跡ほか

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『今日、最初に行くところは琴音にとってガチなとこだ^^』

 お兄ちゃんが今日の行程を発表するや否や

『ええ~どうせ煉瓦に決まってるですうー^^;』と夕実っち^^;

 こらー!どうせとかいうなーw

 

 ーーーここでお兄ちゃんがフォローする。

『まあまあまあ夕実ちゃん^^ ・・・と言ってもだよ?

 今行こうとしてる場所ってのは、

 先に世界遺産に登録された場所でもあるんだよ^^

(明治日本の産業革命遺産、製鉄・製鋼・造船・石炭産業)』

『わきゃー☆ 世界遺産なら是非行きたいです!』

『ワタシも行きたいデース(*´д`*)』

 んまー・・・なんて現金な人たちでしょうか^^;

 まったくまったくもー!なんだからw

 

 さて、私たちはターミナルから徒歩でそこまで向うことにしましたよ^^

 第810話、私こと菅原琴音視点で煉瓦ちゃんだ(*´д`*)

第810話・鉄川さんの贈り物編☆vol①琴音・小菅修船場跡2.jpg 

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『何か川に向ってレールがダイブしてるです^^;』

 ターミナルから少し歩いたところで夕実っちが川へと続くレールを見つけた。

 

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『ああそれはね、この説明案内にもあるように長崎臨港鉄道の廃線跡だよ^^

 長崎駅から長崎港駅(廃駅 1930年開業、1982年廃止)を結んでいたかつての名残りだね^^

 ちなみに後を見てご覧?』

 言われるがまま後ろを振り向く私たち。そこには

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 長崎ちゃんぽんの店舗へと入っていくレールがあったんす。

『この先はどうなってるのデスカネ???』

『今はレール部分も撤去されて何もないけれど、海まで伸びたら貨物線跡に繋がってたみたいだね^^

 さあ~ボクとしては廃線跡も辿ってみたいところだが、

 今日も予定が詰まってるので先へ急ぐよ~^^』

『『『は~い☆』』』

 私たちは少し急ぐフリをしつつもノンビリお兄ちゃんの後を追うのだったw

 

 

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『わきゃー!ここがテレビで見たことある出島跡ですか(ブラタモリ)』

『スガワラサン!ここに入るのデスカ(ワクワク☆)』

『行かないよ? だって大人510円掛かるしw』

『お兄ちゃんケチくせーなオイw』

『・・・まあそれは冗談だ^^; 今回の目的とはズレるので割愛だよ^^ 時間も無いしなw』

 せっかくの出島跡なのに何かもったいないっすね・・・

 とは言えこの先には私が見てみたい物件が待っているわけだしと、涙を呑んで先へ行く事にしたのでやんす。

  

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 近年修復復元された南側護岸石垣の横を通り、

 

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 出島の敷地内にある旧出島神学校を柵越しに眺めつつも先へ先へ(説明版の撮影は光学50倍の威力でズルシマシタw)

 

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 やって来たのは長崎バスターミナルホテル。

 開業40周年の割かし古いホテルっす。

 どうやらここから路面電車に乗るらしい^^

 

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 時間もちょっとだけあったので垣根の煉瓦もチェック!(なんもねーw)

 

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 ちなみに裏手側は『長崎新地中華街』っす^^

 

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 乗車時間3~4分で大浦海岸通り下車。

『わきゃ!? 先輩もしかして・・・歩ける距離だったんじゃ・・・』

『だって路面電車乗ってみたかったんだもんw と言うのもあるが、

 ココから先はバスか徒歩しかないんだよ夕実ちゃん^^

 だから少しだけショートカットだよ☆』

 お兄ちゃんが言うように路面電車は私たちが向う方角には伸びていなかったんす。

 さあ!ここからは歩いていきましょうず^^

 

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 まあ、そう言ってても私たちは中々前に進まないわけです。

 この先、色々な物件に邪魔されることになるのでしたw

 

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 重要文化財『旧長崎税関下り松派出所(現・長崎市べっ甲工芸館)』に煉瓦を見つけては

『ヤベエお兄ちゃん!煉瓦っす(*´д`*)』

『見て行くかw』と寄り道♪

 

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 煉瓦塀を下から見上げてせっせせっせと煉瓦刻印探しw

 

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『わきゃ?ここはじっくり見ていかないですか???』

『煉瓦じゃないし別にいいっす☆』

『わきゃー、ひどいーw

 

 そこからグングン進むと

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 煉瓦造りの建物があった(*´д`*)

『わきゃ? えっと・・・えとえと・・・ほにゃらら・・・製鋼株式会社なのかなあですう^^;』

 夕実っちが社名を何て読むか窮する。

 実は私もよくわかんないw

 同じことを思ったのか私と夕実っちは同時にお兄ちゃんをチラッと見た。

 するとーーー

『寶ってのは宝の旧字体だね^^ だからここはタカラセイコウカブシキガイシャって呼ぶんだよ^^

 1902年(明治35年)施工。

 元々はバンザイ炭酸水工場と言う、

 サイダー(ラムネ)を造ってた工場なんだよ^^』

『へえーΣ(☆゚д゚☆(☆゚д゚☆)☆゚д゚☆)』

 

『今現在はロープなどを造ってるそうだよ^^』

『ロープねえ・・・(-~-(-~-)-~-)(あんまり関心なさげ)』

『なんだよお前らその落差は^^;』

『いやだってさあ・・・

 ロープなんて身近で使わないものお兄ちゃん^^;

 女王様くらいでしょ?』

『いや・・・長崎の造船所近くの工場だけあって、船とか牽引するような極太のロープだと思うから女王様もさすがに使わないと思うぞ^^

 確かに・・・。SMの女王様でもそれはきつそうっすね^^;

 まあそんな女王様とロープはどおでもええのです。

 早速この煉瓦物件を堪能っす(*´д`*)

 

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 どうしてこうーーー昔の煉瓦造りの建物は見ていて飽きが来ないんだろ(*´д`*)

 少なくともコンクリ萌えってあんまり聞いたことないしー。

 そんなこんなでずっと煉瓦を愛でていたら

『おーい!そろそろ行くぞ琴音^^;』とお兄ちゃんの無情な声が50メートル先から私を呼んでいた・・・。

 おいてけぼり喰らわない様に、私は渋々とその場を離れるのでした^^;

 

 

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『あれ? なんか丘の上に煉瓦壁あるっすうううう(*´д`*)』と、大浦海岸通りから見上げたとこに煉瓦ちゃん発見☆

『しょうがねーなあ^^; じゃあ~一応見ておくか^^』とお兄ちゃんの許しが出たので階段を駆け上がって見にいくことにした^^

 

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 比較的新しそうにも見えたけれど、この長崎と言う街がこれほどまでに煉瓦に溢れていることに気づくのには誰も時間が掛からなかった。

 この海岸通りの少し上の道は行き先の道と平行していたので、私たちはそのまま歩く事にしたのですがーーー

 

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『わきゃー☆ 何かこの道って桜の花びらが散らばってるみたいですう~(*´д`*)』と、夕実っちがおおはしゃぎ。

 今はもう秋。

 でも、まるで桜散る季節の路面みたいな道路だったんす^^

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 見れば舗装道に白い石みたいなのが埋め込まれていた。

『お兄ちゃんこの道は???』

『ええ~・・・わかんないなあ^^; 有名なグラバー通りなのかもしれないし、違うかもしれないしなあ^^;

 でも本当に桜の花びらが埋め込まれているような素敵な道だよなココ^^』

『『『素敵です~(*´д`*)』』』

(※ グラバー通りのその先のUターンした道の区間かな?)

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 歩けば到るところに煉瓦壁ちゃんもあるううう(*´д`*)

 もう煉瓦ガールじゃなくても歩くだけでウットリな道でしたよ~ん♪

 

 さて、ここからは再びーーー

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 少し路地を下って再び海岸通りへ。

 ココまで来るともう目的の場所も近いよとお兄ちゃんが教えてくれました^^

 

『そこのラーメン屋さんのある辺りのカーブを曲がれば、もう見えてくるはずだぞ^^』

 お兄ちゃんの言葉を信じて意気揚々と先頭を歩き出す私(もはやルンルンです☆)

 そしてラーメン屋さんの所まで来て、

 なにいΣ(゚д゚;)と、驚くことに。

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『なんかラーメン屋さんの外壁がとっても怪しー感じの煉瓦ちゃんなんすけどΣ(゚д゚;)』

『色塗ってあるけど古い感じの煉瓦壁だなあ。しかも煉瓦壁と煉瓦壁が大陸プレート沈み込みの様に互いに組み合ってて不思議な壁の造りだ・・・Σ(゚д゚;)』

 夕実っちやリンダは口ポカーン状態だったけれども、

 お兄ちゃんと私は暫く惚けてしまいました。

 だってこんな断層みたいな特異な煉瓦壁見たことなかったもん(*´д`*)

 上の煉瓦層は・・・3~5・6の長手積み

 下の煉瓦層は・・・長手が上段に13段、下段は5・6・7・・・と小口積み・・・。

 正直、煉瓦積みの知識が崩壊してしまう変な煉瓦壁でしたw

 これも何かの名残りとかなのかとお兄ちゃんに尋ねても、

『いやあ・・・さすがにコレはわかんねーな^^; でも後で調べ甲斐がありそうな物件だと思うぞ^^』と、意欲を増していましたぜ^^

(※ 結局、何もわからなかったけどねw)

 

 さあもうすぐそこです。

 船から見えた小さな入り江の入り口のところまで来た。

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 見渡せば見えると思ってたんすが・・・

 

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 何か大きい倉庫?が邪魔して見えない^^;

 でもこの倉庫だか工場の土台部分にもーーー

 

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 煉瓦ちゃんが使われていたのです(*´д`*)

 多分・・・同じ敷地内だと思うから関連施設なのかな?

 

 そしてとうとう見えてきました!

 先ほど世界遺産構成資産に登録されたーーー

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『小菅修船場跡』

 私とお兄ちゃんは『ひゃっほー♪』と大歓喜。

 でも夕実っちは『ええっと・・・修・・・船ってことはですよ、船の修理工場みたいなとこですか???

 そんなに珍しいのかな?なのですよ^^;』

『まあ~あそこまで行けるからその時説明するよ夕実ちゃん^^ さあ行こう行こう♪』

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 小菅修船場跡の入り口近くまで来ると、もう目的の場所が(*´д`*)

 するとここでお兄ちゃんがカメラを構え出す。

 道路から見下ろす小菅修船場のベストショットでも撮影すんのかなあ~と思いきや、

『望遠光学50倍の威力を思い知れ!煉瓦刻印達よ☆』と、

 いきなり煉瓦の建物に向って望遠レンズをウィーンウィーン・・・とニョキニョキ伸ばし始めたの!

 

『ぐわあああああ!お兄ちゃんやめてえ!こんなとこからの撮影じゃ煉瓦刻印の感動が薄くなっちゃううううう^^;』

 私としては、建物の目の前まで出向いて『ここが・・・あの有名な・・・』と建物を見上げて感動してから、

 じっくりじっくり煉瓦刻印を探して堪能するつもりだったから^^;

 

 でもそんな私の溜めて溜めて感動するプランを意にも介さずにパシャリパシャリとお兄ちゃん^^;

 

『ほらほらこんな遠くからでも撮影できちゃうんだぞー夕実ちゃん、リンダ^^』とお兄ちゃんは、

 さっそく撮影したものを夕実っちとリンダに見せびらかしていた・・・OTL

(普段はさりげない気遣いするくせに、こういう風に自分のこととなるとポカ(デリカシーのなさ)をするお兄ちゃんがたまに嫌い^^;)

 

『ほらほら~琴音も見るか?バッチリ撮れたぞー^^』

 ううう・・・人の気も知らないでこのヤロー^^;

 お兄ちゃんが撮影したのを私に見せようとするのだが、私は感動を溜め込むんだ!と躊躇った。

 でもやっぱ・・・

 誘惑に負けたー(*´д`*)

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 そこに映し出されたのは『煉瓦の刻印』

 そう。この小菅修船場の赤レンガの建物は

 煉瓦の刻印が見れる場所としても有名なのだ(*´д`*)

 それも『一個や二個じゃない!』

 もう私・・・、ウズウズしちゃったじゃないか~(*´д`*)

 

『もう・・・がまんできないよお・・・う。お兄ちゃん・・・』

『小菅修船場は逃げないから心配スンナ琴音^^ じゃあ、さっそく皆で世界遺産を見に行こうぜ!』

 と言うことでレッツ世界遺産へ☆

 

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 そこは道路から少し下るとありました^^

 

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『わきゃー!ここが小菅修船場跡なんですね~^^』

『スガワラサン!私たち以外に誰も居ませんデースw

『そうだねえ・・・^^;下手したら・・・世界遺産構成資産の中でも人気があんまり無いかもしれないなあ^^;』

 ううう・・・確かに・・・数ある世界遺産構成資産の中でも、

 興味を抱く人は少ないかも^^;

 市街地から遠くないけれど、意外と不便だしねえ^^;

 

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『じゃあ~改めてここが何なのかを説明しようか^^

 ここ長崎は元々交易で栄えてきたわけなんだが、幕末期にもなると更に発展を遂げる。

 外来船舶も多く寄港するようになるんだが・・・

 船体修理を満足に行える施設が無かったんだよ。

 そこであの有名な英国商人グラバーさんと薩摩藩士の働きかけで、

 明治元年(1869年)に

 ボイラー型蒸気機関曳揚げ装置完備の洋式スリップ・ドッグが完成したんだ^^

 装置一式はスコットランドからの輸入物。

 でもその奥にある(目の前にある)曳揚げ小屋は、

 現存する我が国最古の煉瓦建造物って言われてるんだよ^^』

『わきゃー!そ、そんなに古いですか!』

 私はむしろコレを見に来たのだあ(琴音)

 

 お兄ちゃんが更に続けるーーー

『この修船場は完成翌年には明治政府が買い上げて、長崎製鐵所管理になるんだけれど、

 さっき入り口の案内に三菱のマークあったでしょ?

 現在は三菱重工業さんの管理物件になっているんだよ^^』

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 よく見るとレールの下敷きに煉瓦も見える。

 

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『さあ~ある程度この場所のことを知ってもらったみたいだから、君達には宝探しをしてもらうよ^^』

『宝探し!?Σ(゚д゚(゚д゚)゚д゚☆)』

  

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『宝探しって言っても煉瓦刻印探しだけどなw

 目の前の小屋の壁を見てご覧?何か違う所ないかな^^』

『わきゃ? なんか・・・普通の煉瓦と違って厚みが無い気がしますです^^;』

『夕実ちゃん正解だ^^ 実はこの厚みの無い独特の煉瓦は、その形状からこんにゃく煉瓦って言われてるんだよ。

 長崎造船・製鐵に関わったオランダ海軍機関将校ハルデスさんの指導の元に焼かれたのでハルデス煉瓦とも言うんだ。

 これは長崎の煉瓦遺構に特有のものだったりする^^』

 

『ここの煉瓦ってどこで焼かれた煉瓦なのかなお兄ちゃん^^』

『ここの煉瓦が全部1つの所で焼かれたのかは不明らしいのだが、

 この修船場から長崎港を挟んで対岸側にもでっかい造船施設がたくさん見えただろ?

 その中でも鮑ノ浦にある、三菱長崎造船所本工場って言うんだけれど、

 その工場の裏手(どっちかというと斜め後?)に岩瀬道と言う場所があり、

 そこで窯を作って煉瓦を焼いたものが小菅修船場の小屋にも使われていると言われてる^^

 でだ!

 この小屋の煉瓦には煉瓦刻印がーーー

 似た形状を含めて約12種類あると言われてるんだが(※長崎大学学術研究成果より)

 今から全部見つけてみようじゃないかw』

『えええ~Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)´д`*)』

 と言うことで!うむを言わさず

 レッツ!12の刻印探し、スタートっす☆

 

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『わきゃー!早速みつかったですう^^ 二重丸・・・かな?』

 

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『こっちは8個の点々でグルっと円形の刻印デース^^』

 

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『これはさっき望遠で見たヤツと同じかな?お兄ちゃん^^

 でも皆、小口面に刻印あんだなあ~(煉瓦で一番面積の狭い部位)』

 

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『わきゃ!? これは刻印?傷???』

『資料だとそれも刻印の類みたいだよ夕実ちゃん^^』

 

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 それ以外は同じような刻印が多かったっす。

 お兄ちゃんが言うには高い部分に『〇』の刻印が見えたそうっすけど写真に撮ってない(写真拡大すれば写ってますが)

 

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 小屋の真正面も見てみるけれど同じ感じ。

 と言うことで今度は裏側へ(*´д`*)

 

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 裏手に行くと、何か四角い物体が。

 お兄ちゃん曰く『ボイラーの蒸気を室外に逃がす場所じゃないかな?』らしいのですが、詳細は不明。

 ただし煉瓦ちゃんなのでコレも見て見る事に(*´д`*)

 

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『うう・・・いつも悩まされる一文字の傷?刻印?^^; ちなみに四角い物体にはコレしかなかったっす^^;』

 

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 逆側(先に道路から望遠で撮影した側)は、歩いて入り込んではいけないような気がしたので断念。

 結局、半分くらいしか見つからなかったよおう^^;

『まあしょうがないさ^^ むしろありがとうございましたとお礼を言うべきだぜ。この歴史ある赤レンガの建物にさ^^』

 

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鉄川与助 655.jpg

 この後は本来の遺産の価値として、じっくりドッグを堪能する私たち。

 巻上げ機にソロバンドックと呼ばれるレールを見て周る^^

 もう充分堪能したかなと思ったのですが、

 ふと、ココ以外に煉瓦を見つけることになるーーー

 

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『お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん!向うの駐車場の方にも煉瓦ちゃんがいりゅううううううううううううううううううう(*´д`*)』

『げ!マジだ^^; じゃあ~せっかくだし行ってみっかw』

 と言うことでそこへ行くことになったわけです☆

 

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『わきゃ!? これは何の煉瓦遺構ですかね先輩^^;』

『ん~・・・これだけだと煙突か焼却炉かなあとか思うけど、良くわからないよね^^; もう少し見てみようか』

 

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 根元の部分はトンネル入り口みたいになってる気がするけれどもまだ意味不。

 

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『あれ?お兄ちゃん。なんか上に登る階段があるから上からも見てみようよ^^』

 上から見れば何かが分かると思い、登ってみることに^^

 

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鉄川与助 666.jpg

『階段脇の斜面にある瓦礫もヨーク見ると煉瓦デース^^』

 あ、本当だ。

 と言うことは元々もっと大きな構造物だったかーーー

 煉瓦壁、だった可能性も出てきたっす。

 

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 上から覗いてみると、先ほどの煉瓦の柱の中は空洞。

 やっぱり煙突???

 

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 ちなみにココには一文字の傷?

 ただし傷が偶然に二個続くようならば刻印の可能性もあるとお兄ちゃん。

 

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 ふと上を見上げるとコンクリで出来た円柱状の物体。

『益々わからん^^; ここの情報って意外と少ないんだよね~^^;』

 100年を楽勝に越える物件。資料も残っていそうだけれど、案外細かい情報は少ないと言うお兄ちゃんだった。

 

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 煉瓦片もチラホラあるので刻印無いかひっくり返したりしていたらーーー

 

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鉄川与助 672.jpg

『煉瓦の刻印来たああああああ(*´д`*)』

『でかした琴音! ん?でもこれってどんな刻印なんだろうな。

 〇の中(もしくは二重丸か?)に字が書いてあるような無いようなだなあ^^;』

『MとかSとかにも見えるですう^^』

『これは帰ったら調べてみる価値ありだな^^ 良い収穫だとおもう^^』

 思わぬ煉瓦刻印発見に私はドキドキしてしまいましたよん(*´д`*)

 

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 これ以上上に行っても手がかり無さそうなので駐車場へ降りることに。

 

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 そこにも円柱状のブツがありました(但し小さい)

 

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 法面には怪しげな人工の横穴がいくつか。

 色々意見を言い合ったのですが、それはそれ。

 学生身分で少々かじった程度の知識の無い私たちには答えは出ませんでした^^;

 

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 どうせなら建物土台部位が煉瓦のように見えた向こう側の建物にも寄ろうと思いましたが、

 遠目からでも中で作業されてる方が見えたので自重したっす^^

 

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 最後に日本の赤レンガの聖地『小菅修船場跡』にお辞儀をしてここを後にすることにしたっす^^

 っつーことで、実りある成果を祝して~

 

 

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 みんなで祝杯っす(*´д`*)

『煉瓦刻印見た後のお酒はうんまいなあ~(*´д`*)』と言う私に、

『琴音サンは変わった性癖デースw』ってリンダにいわれちったw

 性癖とは失礼なw

 

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 帰りにもう一度上から覗いてみると、〇に点の刻印も八犬伝です!里見です(*´д`*)

 望遠ってすげーっすねw

 

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 お兄ちゃんは『試しにこの建物の煉瓦部位も望遠で覗いてみっか^^』と、カメラを構えた。

 

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『なんか雫が4つの刻印ぽいのあるが・・・多分シミだなあれはw

 残念ながら見えるところには刻印は無さそうだ^^』

 刻印ならよかったのにい~^^;

 

 ---ちなみに

 この小菅の入り江に面していた、あのラーメン屋さんのヘンテコリンな煉瓦壁を別の所から見てみたらーーー

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 表側は白く塗られていたけれど、入江側(海側)は古い赤レンガそのものでした。

 ここでお兄ちゃんは1つの推測を立てる。

『もしかしたらばーーー小菅修船場は昔、

 煉瓦の壁にぐるりと囲まれていたんじゃないかな?』と。

 確かにそう考えれば、ラーメン屋さんの壁も、駐車場の煉瓦瓦礫もそれの名残りのように思える。

 煉瓦の煙突に見えたアレも、煉瓦壁を支える部位にもどことなく似ていた気がした^^

 

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 ふと時計を見やれば午前11時。

『わきゃあ・・・なんかお腹がすいてきたですう~^^;』

『おお~もうそんな時間か^^ よーし、あとひとつ寄ったらお昼ごはんにしよう^^

 お昼ごはんはもう決めてるんだ^^

 それは大きな茶碗蒸しだ☆』

『『『大きな茶碗蒸し???』』』

 てっきり長崎ちゃんぽんとか食べるかと思ってたのにまさかの茶碗蒸し???

 ーーーはて気になる^^;

 私たちはどんなお店なのかそればっかり気になりつつも旅を続けることになるーーー

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 次回は現存する日本最古の教会と、そして茶碗蒸しです☆

 

 

第811話 鉄川さんの贈り物編☆②『わきゃ?茶碗蒸しも長崎名物なのですか☆』国宝・大浦天主堂&吉宗の茶碗蒸しほか

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『おなかペコペコですう・・・^^;』

『わたしっちも腹減ったっす^^;』

『ミイもデース^^;』

 腹をすかせた子猫が3匹、さっきからずっとうっとおしいんだけど^^;

 さすがにこっちとしても気が滅入るので、

『分かったから^^; じゃあコンビニで少しお菓子でも買おうか^^』 

 と、提案するとーーー

『『『今食べちゃうとランチの感動が薄くなるよね~(゚д゚(゚д゚)゚д゚)』』』

 ・・・とほざきやがる^^;

 お前ら文句言いたいだけかw

 

『さあ今日はランチ前にひとつ寄り道して、ご飯食べたら最後にボクが行きたかったとこに行って空港へ戻るよ^^』

『もう旅行も今日で終わりですか・・・なんだかちょっと寂しいですね先輩^^;』

『ああそうだな夕実ちゃん。でもお正月は佐世保がメインだけれども長崎で遣り残したことをやるつもりだから、それを楽しみにしようぜ^^』

『ハイですう先輩^^』

 今からもう楽しみである^^

 でもその前にこの物語を一旦終らせよう。

 

 第811話、菅原雄介ことボク視点で物語がはじまります^^

第811話・長崎・吉宗・茶碗蒸し・夕実ちゃん・シスター2.jpg 

鉄川与助 691.jpg

『ねえねえお兄ちゃん。寄る所ってぶっちゃけ大浦天主堂でしょ?』

『まあそうだな^^ 正確に言うと大浦天主堂と言うよりも、その横にある建物を見に行くわけだが^^』

『その横???』夕実ちゃんが小首をかしげるので答えてあげる。

『うん。大浦天主堂もそうなんだが、その横にある建物こそ鉄川与助さんに縁のある建物なんだよ^^』

 

 今回の旅のコンセプトはあくまでも教会建築の父『鉄川与助』だ。

 だから見れる範囲で周っておきたいのだ。

 むしろ小菅修船場跡こそ寄り道だったのだが、これを言うと琴音に怒られそうだから言わないのである^^

  

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 桜の花びらが散ってるような道を今回はUターン。

 

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 ここは数多く煉瓦壁も残っていたのだが、かつて外国人居留の地だった名残りも結構残っていた^^

 

 ---歩くこと20分

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 いかにも新し目な煉瓦で建てられた教会の前にやってきたボク達。

 

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『お兄ちゃん。大浦教会って書いてあるけれど有名な大浦天主堂とは違うの? ・・・もっと古い建物をイメージしてたんだけどなあ^^;』

『ああ~ここカトリック大浦教会ってのはね? 昭和50年(1975年)に建てられた教会なんだが、

 大浦天主堂に観光客が数多く訪れるようになって、信者さんたちのミサなどに影響をきたすことが増えたから、

 信者さん用に教会を建てたのがこの教会なんだよ^^』

 

 教会の主役はあくまでも地元に根付く信仰心ある信者さんたちだ

 見学が出来るとは言え、ボク達は『見学させていただいている』と遠慮しなきゃならないと思う^^

 

 さて、このカトリック大浦教会の対面にあるのが寄り道の目的地。

 ボク達はそこからそこを仰ぎ見る。

 

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『これがスガワラサンが見ておきたかった教会デスカ?』

『リンダ、ここは教会じゃないんだ^^ 

 旧長崎大司教館と言う司教さんの公邸。つまりは司教さんの家だよな^^』

『お兄ちゃん!ここが鉄川さんの!?』

『そうだよ、琴音^^

 この大司教館こそ鉄川さん施工の煉瓦建築なんだよ^^

 鉄川さんが教会建築のノウハウを師事したド・ロ神父との共同設計だ(大正四年竣工)

 ド・ロ神父なくして鉄川与助が教会建築の父となることは無かっただろうとも言われている偉大な神父さんなんだよ^^

 

 残念ながら恩師でもあるド・ロ神父はこの大司教館の建設作業中に足場から落下し、

 その翌日に亡くなられたそうだ・・・。

 彼、鉄川与助にとって、大変思い入れと思い出が詰まった建物でもあるんだ』

 

 丁度日が昇ってきたこともあって眩しい陽の光に照らされていた大司教館(ぶっちゃけ逆光だが)

 みんな歴史とその背景をじっくりと噛み締めて静かに見上げていた。

 

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 ココには古い煉瓦壁もある。

 なんせ日本に現存する司教館の中でも唯一原形をとどめる戦前の貴重な遺構だしね。

『ぐわー!刻印探ししようよお兄ちゃん!(*´д`*)』と妹はやっきになるが・・・

 あまりにも人通りが多いので恥ずかしくて少し覗いた程度で琴音もやめてしまった^^;

 実はココにも貴重な煉瓦刻印が存在するのだが・・・

 まあそれは仕方が無いことである。

 

 ---そして、

 何故、人通りが多いかと言えば

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『国宝・大浦天主堂』が目の前だからであるw

『わきゃー!修学旅行の学生さんばっかりですう~w』

『外国人もマジ多いっすねえ^^;』

『ワオ!国宝と言うだけあって佇まいに威厳がありますデース☆人が多いのも納得デース^^』

 時間にして午前10時過ぎでしたが、すごい人だかり。

 でも納得。

 だってその規模もさることながら、その荘厳さは遠くからでも分かるのだから。

 これは人を惹き付ける物件なはずだ・・・。

 

 

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 さっそく受付にて皆の分の拝観料を払ってパンフレットとチケットを受け取った^^

『ケチくさいお兄ちゃんだからここもスルーするかと思ってたっすw』

『わきゃあ・・・実は私もですうー^^』

『ワタシもデースw』

 興味があるところには金は惜しまないんだよ^^;

 ただし1500円までなw

 ・・・と言うか、

 日本現存最古の洋式煉瓦造り教会の前まで来て入らないのはどうなんだよw

(※ 正式なスペックをば

 初代天主堂は元治元年(1864年)

 明治12年(1879年)今現在の煉瓦外壁へと改築。

 煉瓦造り平屋建て

 昭和8年に国宝指定。戦後、昭和28年に再度、国宝指定)

 

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『わきゃー☆ このパンフレット、漫画も載ってて分かりやすいですう(私でも読む気になる)』

 見れば天主堂がどういう経緯で建てられたのかを漫画で簡単に説明していた。これはとっつきやすいかもねえ^^

 

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 さて行きましょう。国宝の元へ!

 

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『ぐは!建物の下まで来ちゃうとカメラにとてもおさまんねーっす^^;』

 琴音はカメラを向けて外観をおさめようと四苦八苦。

 そりゃ無理だ。それだけでかいんだからね^^

 天主堂の銘もとても立派。今まで見てきた天主堂を越える物件でしたよ。

 さて、皆でじっくりと礼拝してきたボク達は、

 この敷地内の別の建築物も見て周ることにした^^

 

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 到るところに煉瓦の痕跡。当然、琴音は発狂^^;

 

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『大司教館に煉瓦の煙突あるデース^^』

 あ、ほんとだ。表側からじゃ教会にも見えたその存在も、

 屋根瓦と洋風建築のコラボだったわけか^^

 残念ながら大司教館は一般入場は不可。外からじっくりと嘗め回したw

 

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 こちらは『旧羅典神学校』

 明治8年竣工、木骨煉瓦造りの学校だ^^

 こちらもまたド・ロ神父さんが手がけた作品。

 

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 ここは遊歩道の傾斜もあってか床下の内部が見渡せる。

 煉瓦の土台なんだね^^

 

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 遊歩道から一部分だけ間近に土台を見ることが出来るのだが・・・

『ぐわー!刻印無いっぽい!^^;』といつのまにか琴音が刻印探ししてたのはナイショなw

 

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 大浦天主堂は一見、白く塗りつぶされていて分かりにくいかもだが、

 

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 よく探せば煉瓦面が露出している部位もあったりする。

 

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『わきゃ?これは水飲み場でしょうかね^^』

『当時の洗面所らしいよ夕実ちゃん^^』

 こちらも土台部分に煉瓦が使われていた。

 

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『こっちはナンデショウカ???』

『ん~特にパンフにも載ってないなあ。倉庫代わりか、はたまた薪を収納するスペースだったんじゃないかな^^』

 こちらも同じく煉瓦が使われている。

 琴音曰く刻印はなさげだそうだ。

 

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 さて神学校をぐるりとすると、グラバー邸はこちらと看板が出ていた。

『グラバー邸ってすぐ横なんだねお兄ちゃん^^』

『うん。大浦天主堂を建設しようとした時、敷地の取得に難儀したらしいんだけど、当時は外国人居留地以外の土地の取得は認められてなかったんだ。

 でもコレが既に満杯^^;

 困っていた所、フランス領事の口ぞえもあってこの現・グラバー園の隣の土地を取得できた経緯があるんだ^^』

 そしてそこへと到る途中にはーーー

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 煉瓦壁が続いていた。

 この煉瓦壁の天辺は露出していたので刻印探せそうでしたが微妙に高い・・・

 残念ながら(特に琴音が)やめときました^^

 

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『さあ~みんな^^ もうお腹もペコペコだろ?ここからもう少しだけ歩いてご飯食べに行くよ~^^』

『え?お兄ちゃんグラバー園は???』

『610円かかるしまた今度でいいんじゃないか?』

『やっぱりケチくせーなお兄ちゃんw』

 と言うことで急ぎましょう。

 なんせ本当に冗談抜きで腹ペコですしw

『わきゃ・・・ハートのストーン見つけたかったですう・・・^^;』と後ろ髪引かれる夕実ちゃんを押して、ボク達は坂を下るのでした。

(グラバー園の石畳にはハート型の石があるのは有名ですよね^^

 見つければ恋愛成就~なんてヤツ。

 ・・・そんなの行くわけないじゃないw

 ちなみに長崎市街にはハートのストーンを埋め込んだ場所が結構存在します^^

 出島ワーフの石畳、眼鏡橋付近の石垣などなど。

 探してみるのも面白いかもですね^^)

 

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『ボウリングの発祥地って書いてあるっすよ兄ちゃん!』

 坂の途中にこんな碑が。

 どうやら文久元年(1861年) ここ大浦の居留地に『インターナショナル・ボウリング・サロン』と言うボウリング場が出来たのが日本で一番最初とのことのようだ。

『わきゃ? よーく石碑を見るとボウリングって字のウの部分が修正してあるような気がするのですが・・・^^;』

 ああホントだ。

 なんか薄っすらと見えるねえw

 本当は『ボーリング』だったのかな?

 掘削のボーリングと区別する為にいつからか外来語表記がボウリングとボーリングになったそうだけれども、

 別に直さなくても良かったんじゃないかなあw

 

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 さて・・・海岸通りに戻ってきたところまではスムーズに歩いてきたのだが

 この『旧長崎英国領事館』を見つけてしまったことで、まったく先に進めなくなる^^;

『ぐおおおおおお!マジ素敵な煉瓦ちゃん(*´д`*)』と、ヤツが飛びついてしまったからに他ならないw

 こうなったら満足するまで離れない妹様だから、渋々彼女に付き合うことに・・・^^;

 

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 パッと見、そこまで古くない煉瓦にも見えるとても均整の取れた煉瓦積み。

 煉瓦の質にもランクがあると言われているのだが、

 英国領事館だもんね。良質の煉瓦が使われていたのかもね^^

 

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 鉄門扉の錆びを見るからに、一般公開などはされてないように見受ける。中庭は草ボーボボーだし。

(※ 明治40年(1907年)竣工。

 1955年からは長崎市所有の児童科学館として使われる。

 1993年からは美術館として使用されていたがーーー

 地盤の沈下・煉瓦の腐食、煉瓦内鉄骨の腐食により2007年から今に到るまで閉鎖中とのこと^^;

 重文なのにねえ^^; 保存修理してもらいたいなあ~)

 

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 さて、琴音が『ぐるっと周って全貌を見てみたいっす!(*´д`*)』と言うもんだから、

『領事館の小径』と言う路地を通りつつ眺めることにした。

 

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 よく見ると所々、煉瓦面が欠落してたりする^^;

 ボク的には廃墟感あってゾクゾクするのだが、琴音にとってそこは煉瓦ラブな彼女。

『もったいねーっすねえ^^; こんな立派な煉瓦建築が野ざらしとかああ^^;』と嘆いていた。

 

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 海岸通りの裏手の道にやってきた。

 こちら側も当時の煉瓦がそのまま残ってるようだ。

 

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 こちら側は職員の住宅とのこと。

 

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 赤く塗られた木造建築と、要石を天に構えた煉瓦の通用門だろうか。

 実に立派な職員住宅だよねえ^^

 少し中華を思わせる佇まいは気のせいだろうか。

 

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 当然、妹様は刻印のありそうな軒下部位を覗き込むが・・・

 どうやら見つけることは出来なかったみたいだ。

 

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 煉瓦教会に多い丸窓もありました^^

 

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『いつか一般公開されたら絶対見に来るっす!』と琴音が言う。

 ボクも望みたい所ですね。

 朽ちてくままの重文はいかがなものか。

 保全修理がいつの日かあることを願ってます^^

 

 ---さてっと

 この裏道を真っ直ぐ進んでも、今日のランチの場所へとは遠くないことに気づいたのでこのまま裏通りを進むことにしたボク達。

 

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 オランダ坂トンネルの真下を越えて繁華街へ!

 

 ---すると

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 陸橋の壁が煉瓦壁だった。

 でもどう考えてもイマドキの煉瓦壁っぽい。

 煉瓦ラブの琴音も、さしたる反応を示すことがなかったし。

 ボクも特段、この壁は煉瓦風タイルか何かだろうと興味が無かったけれども一応撮影はしていた。

 これが・・・不覚。

 廃村さーくる。ましてや煉瓦に傾倒しつつある部にも関わらず

 とんでもない見落とし^^;

 

 実はココに使われている煉瓦は、復刻ハルデス煉瓦と言う、長崎特有のハルデス煉瓦(こんにゃく煉瓦)を復元もしくは模した物を使っていたそうです^^;

 あまつさえ、その煉瓦のいくつかにはハルデスさんの横顔シルエット風煉瓦刻印があったらしい・・・。

 古煉瓦では無いとは言え、新しいと決め付けてスルーしてしまったことに後悔。

 事実、この旅から帰ってきてその真実を知った琴音は『我が人生最大の大失態だすう・・・OTL』と暫く落ち込んだのはここだけの話だ^^

(※ お正月旅行時に余裕があったらリベンジしたいと思います)

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 さあ~中華街を過ぎーーー

 

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 長崎市街地で一際賑わう『浜町(はまのまち)アーケード』までやってきたボク達^^

 いくつか路地を横切ったところで今回のランチのお店の前までやってきた。

 

『えっと・・・お兄ちゃん。すんごく並んでるんだけど・・・^^;』

 見ればお店の外まで行列じゃないか^^; 

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『わきゃ!? 看板に茶碗蒸しって書いてあるです^^ それと・・・お店の名前が・・・えとえと・・・吉宗(よしむね?)』

『違うよ夕実ちゃん^^ 吉宗と書いてよっそうと言うんだ^^

 慶応2年創業(1866年)から続くとても古いお食事処さんなんだ^^』

『『『すごいいいΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

 

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 ココまで来たならば食べないと!・・っと言うことで並びます。

 履物を預けて木札を頂く。

 ようやく店内に入ったと思いきや、店内の階段まで並んでいた・・・w

 

 ---並ぶこと十数分(案外早かったねえ)

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 無事に席を通された。周りを見ると奥様ばっかり。女性に人気のお店みたいですね~^^

 

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 それぞれに注文をし、とりあえずビールを

『『『『乾杯♪(*´д`(*´д`*)´д`*)д`*)』』』』

 冷えててうんまい!

 暑い日ざしに耐えながらも歩いてきた甲斐がありました。

(※ よく考えたら9月の話なんだよねw もう11月ですよ11月w 随分と話を引っ張ったものです^^;)

 

 ---そして登場!

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 吉宗定食うー☆

 

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『わきゃー!すごく大きいですう^^』

 

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『こっちはカラフルデスネー^^』

『それは三色の蒸し寿司だね^^ ここの初代は簡単で早く美味しいものを提供できないかと考えた結果、

 大阪から伝播しつつあった茶碗蒸しと酢飯を蒸したこの料理を考え付いたらしいよ^^』

 その他にもーーー

 

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 鱧の湯引き酢味噌掛けやーーー

 

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 豚の角煮!

 小鉢やデザートもついていた^^

『じゃあさっそくいただこうぜ!もうお腹ペコペコだもんな^^』

『『『賛成ぃ~!』』』

 各自ものすごい勢いで食べ始めるのだが、夕実ちゃんが『食べる早々驚く』

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『れんげの下にお新香がいたです(*´д`*)』

 どうやら食べようとれんげを返したら下にお新香が隠れていたようだ。

 些細なことだけれども、まあ面白いよね^^

 

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『具だくさんでオイシイデース(*´д`*)』

『わたしっちは、むしろこの人数の茶碗蒸しを蒸し揚げる厨房がどうなってるのか気になるっすねえ~(*´д`*)』

 昔は石炭ボイラーで大量に蒸しあげていたそうです。

 今は恐らくガスじゃないかなあ^^

 

『もうお腹一杯ですう^^;』

『お兄ちゃん次はどこに行くの?』

『次は決まってるだろ。もうあそこしかない^^』

『だよねー。じゃあさ、その前に少しだけ長崎駅に寄ってもいいかな?』

『まあ・・・かまわないけど。路電もそこから出てるしね^^』

 ということでお食事の後は一旦長崎駅に寄る事になった。

 

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 長崎駅構内には『福山雅治さんのデビュー25周年』を祝した垂れ幕が。

 まさかこれから一ヵ月後にもっとお祝いムードになるとは、この時のボク達は誰も知る良しもない。

 

 琴音が券売機の前からタッタッタ・・・と急いで戻ってきて手のひらの中のものを皆に見せる。

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『SUGOCAをゲットしたかったんすよw 電子マネーカードマニアっすからw』

 今やSUIKAで事足りると言うのにわざわざ購入したのか妹様よ^^;

 これにはみんなも苦笑い。

 

『さあ~そろそろ行くぞ皆。もう残された時間は3時間も無いから大急ぎで行くよ^^』

 ボク達は最寄の路面電車に飛び乗った。

 そこにはこの旅の答えが待っているからーーー

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 次回が長崎旅行編ファイナル。

『グラウンド・ゼロの煉瓦の刻印』でお会いいたしましょう。

 

 

第812話 鉄川さんの贈り物編☆ファイナル『長崎グラウンド・ゼロの煉瓦の刻印』爆心地公園&浦上天主堂ほか

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『わきゃ・・・実は私、怒られてしまいそうですが長崎原爆のことあまり知らないかもですう・・・』

 

 とても申しわけない感じに夕実ちゃんはボクに呟いた。

 それを聞いたのだろう、琴音が話に入ってきた。

『実はわたしっちもかな^^; うーん・・・なんだろう。広島原爆のようにシンボル?・・・が無い気が。

 広島原爆だと真っ先に原爆ドームが思いつくんだけど・・・』

 そう言って、同じ路面電車に乗りあわせた座席に座るおばあちゃんの顔を見て、妹はバツが悪いように押し黙ってしまった。

 それにつられてボク達も沈黙・・・

 

 ---夕実ちゃんと琴音がそう思うのも分からないでもない。

 静岡県の子供の頃の社会科の教科書には原爆ドームの写真はあった。・・・気がする(定かじゃない・・・)

 では長崎の原爆は?

 平和記念の像の写真が白黒で載っていたかもしれない。

 ・・・でも、平和記念の像の写真を見た小学生中学生は原爆ドームのようなはっきりとした戦争や原爆の悲惨さのイメージをもてなかったのでは?

 ・・・なんて思ってしまった。

 ボクはその為に、彼女達の為?に。

 そして自分の為にも長崎旅行最終日にここを選んだ。

 

 ふとリンダを見やると、ただただ真っ直ぐに長崎市街の町並みを見つめていた。

 日本語で言うならその姿は『神妙な面持ち』だろうか。

 ・・・正直キツイだろうが、アメリカ生まれの彼女のキモチも聞いてみたいところでもある。

 

 第812話。ボクこと菅原雄介視点で、原爆と煉瓦と鉄川与助と言う人物が交錯した物語に決着を付けたいと思います。

第812話 鉄川与助・浦上天主堂・グラウンド・ゼロの煉瓦刻印2.jpg 

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『結局・・・長崎の教会群に煉瓦刻印見つけられなかったっす・・・』と嘆く琴音。

 確かにそうだった。

 ボク的にも10も20も存在する長崎の煉瓦教会の中で、1つくらいは煉瓦の刻印を拝めるかと思っていたのだが、

 見える範囲にはそれらしいものはほとんど見受けられなかったのだ。

 

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 路面電車に揺られること10分。

 松山町で下車することを彼女達に告げて皆で降り立った。

 そこから歩くと直ぐ

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『わきゃ?な、なんかエスカレーターみたいなのがあるですよ?』と夕実ちゃん。

『あれは平和公園入り口に設置した平和の道エスカレーターって言うんだ^^

 原爆被害に遭われた方達もその親族の方達も、今やもう高年齢。

 この丘の上にある公園への慰霊に訪れる方達に考慮して、

 近年、長い階段の横に設置されたんだ^^』

『高齢化の為・・・ですかあ・・・ううう・・・』

 ・・・これ以上ないくらいにやんわりと説明したのだけれど、

 夕実ちゃんは、もうすでに声が明るくない。

 たぶん感受性の強い彼女のことだろう。

 戦争からどれだけ月日が経ったのか、その家族たちは?と、イメージが膨らんだんだろうね。

 見えない向こうまでイメージし、そしてそれを憂い、悲しんでくれる分かってくれる彼女の性格がボクはとても好きだったりする。

 とっても優しい子だ^^

 

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『さて、平和公園には直行しないで先に浦上天主堂へ行くよみんな^^』

『絶対そうくると思ってたっすよお兄ちゃん!』

『『浦上天主堂???』』

 多少知識のある琴音と違って夕実ちゃんとリンダはハテナマークを頭上に浮かべるのだ。

 ボクはその2人に対して

『そここそ見てもらいたい場所なんだよ^^』と告げて先頭を歩いた。

 

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 途中、松山橋と言う所を渡ることに。

『この橋も知ってもらいたい。

 ここは下の川と言う川に掛けられた橋なんだけれども、

 この松山町上空約500メートル、あの日に一発の原子爆弾が炸裂したんだ。

 1860余りの住人が居た松山町。

 偶然にも防空壕に居たたった一人の少女を残して全住民が即死だったんだ・・・。

 この下の川には水を欲して辿り着いて息絶えてしまった方達もまた多く居た。

 辛いことだが受け止めて感じてもらいたい場所のひとつかも』

『水を・・・ください・・・ですね・・・ううう・・・』

 説明書きに指を差しながら説明するボク。

 今にも泣き出しそうな夕実ちゃん。

『みずをください』とは原爆被害を知っていくにつれ、どんなに辛い言葉か・・・。

 熱線にやられて喉どころか体まで焼かれて彷徨った人たちが追い求めた場所は、河川や池、泥水でもあったのだ。

 水でさえあれば渇きが潤すことが出来ればどんな水分だって・・・だった。

 

 気持ちが辛くなるかもだけど、知っておいてきっと良いことだと思う。

 夕実ちゃんには申しわけないけれども、ここは知らぬが仏じゃ済まさ無い。

 知ることこそ仏とボクは思ったので。

 

 ---ここで少し目的地を見失う^^;

 なんてどうしようもない方向音痴なんだと自分を責めるのだが、

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 すぐに目的地は見えた。

 

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 子供達が遊ぶ『天主公園』の遊具から向うに見えた浦上天主堂は、遠くからでもとてもその大きさを計れる。

 

『あそこに行くよ^^』

『『『はい』』』

 返事はハイとだけ返って来たけれど、それは素っ気無いんじゃない。

 見てみたい!と言うハートの篭った彼女達の返事だったよ^^

 

 ---天主公園から道路を一本跨げばすぐそこが浦上天主堂だった。

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 ボク等を最初に迎え入れてくれたのは天主堂の石垣。

 

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『ここは元々は庄屋さんのお屋敷だったんだけれど、そこの土地を購入してこの浦上天主堂が建つことになるんだ^^

 この石垣は一部修復されてはいるけれども、原爆の被害にあっても残ったものなんだよ。

 時代を見つめてきた石垣でもあるね^^』

 パネルを見つつも軽く説明するのだが、彼女達は原爆で崩壊した天主堂の写真に釘付けだった。

 でもいい。伝えたいところは石垣そのものよりも被害の甚大さでもあったし。

 

 さて、このまま天主堂に向おうと思ったところ、

 小学生の団体に囲まれるボク達。

 どうやら修学旅行のチビッコたちのようだった^^

 先頭に立つガイドさんが一生懸命この天主堂と原爆について説明をするのだが、

 皆、真剣に聞き入ってたよ^^

 中には説明を求める子もいたりしてねえ^^

 正直言うと皆で感動してしまった。

 

『なんか自分がハズイっす・・・^^;』

 別に琴音が真摯に向き合ってないわけじゃなかったが、

 子供達の真剣な眼差しを見たボク達は奮い立つ。

『ボク達ももっと天主堂と原爆に向き合ってみようぜ^^』

『『『ハイ!』』』

 いい返事だ。小学生に負けてらんねーよな^^

 

 ・・・とは言え小学生の団体についていくことにしたボク達。

 なぜならタダでお話聞けるからねw

 かなり卑怯ではあるけれど、やはりプロの方のお話を聞きながらの方がいいのである(言い訳です☆)

 

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 小学生の団体についていったところーーー

 

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 目の前に崩壊して横たわる『天主堂旧鐘楼』が。

 丘の縁と言うか崖っぷちにそれはポツンとあった。

 ポツンとは言ったけれどもかなりの大きさでもある。

 

 ボク達は学生に混じってガイドさんの語りを聞くのだったーーー

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『皆さん見てください^^ この目の前に横たわる煉瓦は鐘楼と言います。

 鐘楼と言うのはお寺さんの鐘をつくところみたいなものです^^

 時を告げる為に造られたこの鐘楼はですね、

 原爆の爆風によって元あった場所からここまで吹き飛ばされてしまったのです。

 原爆の被害に遭った当時そのままを残す浦上天主堂唯一のものなんですよ』

 実に優しくやんわりと子供達に説明するガイドさん。

 それに対して特に一人の女の子が色々と質問をしていた。

 よく聞き取れなかったけれど皆はそれに感心していたよ^^

 

 あらかた説明を聞き入ったところで皆思い思いに旧鐘楼を柵越しに見学することに。

 琴音はやっぱり例のヤツをしてましたけどね(罰当たりが!)

 

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 よく見ると鐘楼の屋根の部分が斜めに地面へと突き刺さっているた。

 こんな巨大なものが吹っ飛ぶほどの威力。いや脅威

 当時、その時を思うと胸が詰まってしまう・・・

 

 写真を一通り収めた琴音がボクの袖を引っ張りつつ聞いてくる。

『お兄ちゃん。中通島で出会った旧鯛ノ浦教会の煉瓦ってこの浦上天主堂の被爆煉瓦が使われてるんでしょ?

 被爆煉瓦が使われている場所も鐘楼だった気がするんだけど』

『そうだな^^ 確かに旧鯛ノ浦教会にはこの浦上天主堂の被爆煉瓦が使われているそうだ。

 それがこの鐘楼の部分の煉瓦なのかは定かじゃないんだ。

 でも・・・きっとボクは使われていると思うよ^^

 同じ鐘楼部分が煉瓦であることの意味はきっとあると思ってる。

 ボクは旧鯛ノ浦教会に被爆煉瓦を使用したことに絶対造り手のメッセージがこもってると信じているからな^^』

『私もそう思うっす^^』

 珍しく素直に笑顔を見せる我が妹様。

 いつもそうなら憎憎しくないのにねえw

 

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 植え込みの影には当時のものかは分からないけれども、煉瓦片が散乱していたりもする。

 

 天主堂の前は多くの人だかり。

 先ほどの小学生たちは天主堂をバックに集合写真を撮っていた。

 その脇を抜けて今一度見上げてみるボク達。

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『浦上天主堂』もしくは『カトリック浦上教会』

 建物・信者数とも日本最大のカトリック教会

 その佇まいは青空もあってかとても神々しかった。

 

『オオウ・・・』とそれ以上言葉も出ずに手を合わせて見つめるリンダ。

『わきゃあ・・・わきゃあ・・・すごいです・・・』と口をあんぐり開けて呆気にとられる夕実ちゃん。

『マジ・・・でけえ・・・っす』と、もうちょっと良い表現できないのかと思う台詞を吐く琴音が居た。

 

 ボクと言えばーーー

 やっぱり『すげえ・・・すげえ・・・』としか言ってなかったかもw

 だって圧倒的ですもの^^;

 神社で言ったら総本社。

 お寺で言ったらば大本山とか総本山だよ・・・。

 

 興奮と言って良いのだろうか。

 それが幾分冷めた頃合を見てボクはゆっくりと、この浦上天主堂を彼女達に説明するのだった。

 

『簡単に説明するよ^^ でも興味を抱いたなら自分の手でじっくり知ることをお薦めする。

 なんせ、ここの歴史には隠れキリシタンから長崎原爆までの流れがかなり詰まっているとても重要な建物だからね^^

 そして、本来はここが原爆ドームのような戦争の歴史を物語るシンボリックな場所だったはずと知っても欲しい^^』

『わきゃ? はず?って言うのは先輩どういうことですか???』

『はずって言ったのは、この原爆で被災した浦上天主堂の残骸は一部を残してほぼ取り壊されてしまったからだ。

 残していれば・・・後世の万人にここ以上の原爆のメッセージを送れる見てもらえた建物は無かったのでは?とも言われているんだよ夕実ちゃん。

 さっき見たろ?見てまじまじと息を飲んで見つめてただろ?白黒のぶっ壊れた浦上天主堂のパネル写真を君は』

『は、はいですう・・・。衝撃的でした。見てて辛かったです・・・』

『でもね?夕実ちゃん^^ 写真は現物には決して勝てないんだよ

 少し言いすぎかもしれないけれど、

 それは一部を切り取ってるにしか過ぎないんだ。

 なぜ残せなかったかの歴史背景は割愛しちゃうけれども、もったいないと思わない?

 残っていさえすれば、これほどのメッセージがこもった建物はないよってことで、゛はず”って言ったんだ^^』

『もったいない・・・ですね・・・』

 思わず声が大きくなってしまったようだ。

 ボクの熱に少し萎縮してしまった夕実ちゃん。

 と言うか、自分が知って欲しいと思ってたことが思わず先に口を突いて出てしまっていた。

 全然この浦上天主堂の概要と言うかスペック(建設年代とか何種の建造物)とか説明できてないことにハッとする・・・。

 

 ---気を取り直して今一度。

 コホンと空の咳を入れてからリベンジ説明するオイラ^^;

『えっと・・・前身は明治12年(1879年)に小さな聖堂を造ったのが始まりなんだ^^

 そしてさっき見てきた立派な天主堂があっただろ?

 大浦天主堂。あの立派な聖堂に負けないように造られたのが、この浦上天主堂だったりする^^

 その建設には起工から19年と余月を要する一大プロジェクトだったわけなんだ。

 大正3年(1914年)に完成。煉瓦造り瓦葺の大きな大きな教会がこの地に誕生した^^

 そしてここから鉄川与助さんが関わってくるんだが・・・

 実は浦上天主堂はまだまだ完成していない。

 鉄川与助が大正14年(1925年)に煉瓦造りの双頭の鐘楼を造って、浦上天主堂は本当の完成を迎えたわけなんだ^^』

『っつーことはここも鉄川さんなんすね!』

 琴音が嬉しそうに聞いてくる。

 煉瓦教会建築の父でもあるし気持も分かるね^^

 

『そうだよ琴音^^ 鉄川与助さんは建設当時にも参加しているそうだが、この双頭の鐘楼こそ鉄川さんの作品だ^^

 そして原爆で吹き飛んだ浦上天主堂を再建したのは

 今、目の前の建物を造ったのは鉄川さんの息子さんの与八郎さんでもあるんだ^^』

『『『えええΣ(゚д゚ (゚д゚;)´д`*)』』』

『ここは鉄川親子が関わった大切な教会でもあるんだよ^^』

 

 さあ、そろそろ天主堂をじっくりと見て周ることにしよう。

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 入り口手前には原爆で被害を受けたイエス像などが復元されていた。

 

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『わきゃー、首が痛くなるくらい高いですう^^』

 夕実ちゃんが言うとおりとても高い。

 琴音なんかは軒下煉瓦を撮影しようとしていたが

『遠すぎて50倍ズームでもキツイ・・・』と諦めていたしね^^;

 

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 ここには皆で拝観することに。

 中の写真は勿論無い。

 出てきたときに皆が一斉に口をついた言葉は

『ステンドグラスが凄いです』だった。

 ひとつひとつにイエスキリストの生涯をモチーフにしたステンドグラスになっていたのです。

 そこから木漏れる日の光は天主堂内を青色の世界に導いて、とても荘厳で美しかった。

 

 

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 再び外へとやってきたボク達は拷問石やいまだに散乱している当時の瓦礫などを見て周った。

 ここで時計を見るボク。

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『みんな。そろそろお暇しようか^^ 本当は資料館とかも行きたかったけれど、時間も残り少なくなってきた。

 最後に皆で祈って帰ろうじゃないか^^』

 ボク達は手を合わせてからこの地をあとにした。

 また今度会いましょう。浦上天主堂!

 

 

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『あれ?この石造ってさっき見上げた教会の上についてたやつじゃね???』

 帰る途中の下り坂。敷地の中に琴音が見つけたのは浦上天主堂の外観装飾の石造だった。

『ポツンと寂しそうですう・・・』

 夕実ちゃんが言うようにそれはとても物悲しそうな顔をしていた。

 

 さて、今来た道を帰るのはもったいないと言うことで、平和記念公園の裏手がわから駅に戻ることに。

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 道路側から見た旧鐘楼。別名アンジェラスの鐘。

 こちら側から見たほうが凄まじさが伝わってくるように思う。

 

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 少し先を行くと煉瓦塀が。

 ここは常清高等実践女学校の被爆煉瓦塀。

 被爆倒壊で埋没したものを再建したそうだ。

 

 そこから歩く事、数分。

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 平和記念像の裏側にやってきました。

『わきゃー・・・どうせなら正面からお会いしたかったですう・・・^^;』

 まあ・・・そうだよねえ^^;

 

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 ぐるっとまわって正面から。

 そこにはーーー

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 多くの方達がお祈りをしていました。

 ボク達も手を合わせることに。

 

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『うお!煉瓦の遺構がここにもあるっす!』と琴音が驚いてはいたが、

 それよりも驚いたのが

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 ここが刑務所跡だったことだった。

『恥ずかしながらボクは知らなかったよ・・・^^;』

『わきゃ・・・右におなじくですう^^;』

 爆心地から近いところで約100メートルのこの地。

 原爆当初、最も爆心地から近かった公共施設が、この長崎刑務所・浦上刑務支所跡だったんだね・・・。

 

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 ここでは134人全員が亡くなられている。

 

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 公園内には噴水があった。追悼の意をこめて造られた平和の泉。

『みずをください・・・ですね先輩』

『そうだね夕実ちゃん。原爆被害を最も表した言葉なのかもしれない。

 お祈りしてくださいと書いてもあるね。皆でお祈りしておこうか^^』

 ボク達は平和の泉へと近づいて手を合わせることにした。

 すると、

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 小さな小さな虹が目の前に掛かったんだ。

 祈ってくれてありがとうってことかな。

 素敵なお返しにコチラもまたお祈りを返すのでした。

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 さて、エスカレーターを降りたところで琴音が駅とは別の方を指差した。

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『お兄ちゃん、あっちにも公園ぽいのがあるっす!』と。

 正直時間的にも寄る予定は無かったのだが、目の前の信号が中々変わらないから少し寄っていくことにした。

(※ 予定にありませんでした。 もしここに寄らなかったらば絶対後悔していたと思います^^;)

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 ここは爆心地公園。

 もう言わずもがなでしょう。

 

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『フキンシンデスガ、爆心地公園がハートの形デース^^』

 リンダが言うように確かにハートの形だった。

 元々なのか意図して整備されたのかは分からないけれども、ここにもハートが隠れていたようだ。

 

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 公園に足を踏み入れるボク達。

 そこには同心円の真ん中に慰霊の碑が聳え立ち、そして奥には煉瓦の塔が立っていた。

 ボク達はグラウンド・ゼロに立ち、空を見上げてみる。

 

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『わきゃ・・・。この上空に原爆が・・・』

 

 原爆投下当日の長崎は曇り。

 本来は福岡の小倉が原爆投下の目標だったのは知られていること。

 小倉が悪天候で断念。長崎は次の投下候補地だったのだがそこもまた曇り空だった。

 ただ・・・雲の切れ間があった。あってしまった。

 それがこのグラウンド・ゼロの上空だったんだ・・・。

 

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 お祈りをした後にその直ぐ真横にある建物へと足を運ぶ。

 どちらかと言うと琴音は駆け寄っていたが^^;

 

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 そこにあったのは煉瓦の柱が2柱。

 1柱はとても高くて目立つのだが、もう一方は子供の背丈と変わらない高さでした(左横にポツンとあるやつです)

 

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 人目でこれが何なのかが分かった。被爆した建物の残骸であることが。

 そしてリンダが答えを見つけてくれた。

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『スガワラサン見てくださいデース^^ あそこに琴音サンが先ほど見つけた彫刻と同じものがあるデース!』

 ああ本当だ・・・。下から見るから変顔っぽくなっちゃってるけれども間違いがない。あの時の石造彫刻だ。

『・・・っつーことはお兄ちゃん。これって・・・浦上天主堂の煉瓦じゃね!?』

 琴音の指摘通り、この目の前の煉瓦の残骸は、

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『浦上天主堂の遺壁』だった。

 昭和33年(1958年)新しい天主堂の再建時にここへと移築された、正真正銘浦上天主堂の被爆煉瓦壁だったんだね・・・。

 こんな原爆当時を伝えるようなシンボリックなものがあったのを知らなかった自分に恥じた・・・。

 

 そして琴音が隣でワナワナ・・と震えているのに気づくボク達。

『どうしたの琴音っち^^;』と夕実ちゃんが声を掛けても

『うわあ・・・うわあ・・・』としか言わない。いや言えないみたいだった。

 妹の目線の先には

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 ポツンともうひとつの煉瓦壁。

 正直先ほどの煉瓦壁のオマケみたいな小さなものだった。

 

 少し落ち着いたのか琴音はその小さな煉瓦壁の上面を撫でてボク達に言うのだった。

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『れ、煉瓦の刻印があるっすううううううう!』

 ・・・うわあ、本当だ!

 まさかこんなところで煉瓦の刻印を見つけられるとは思ってもいなかった・・・。

 ボクですら驚いたのに、琴音なら尚更だろう。

 だって煉瓦教会を見て周り、煉瓦刻印探しを何度も何度もしたけれど見つけることは出来なかったんだから。

 その度に落胆する妹を見てきた。

 それがまさか最後の最後に見つかるだなんてね^^

『良かったな琴音。正真正銘教会に使われた煉瓦の刻印だ^^

 しかも浦上天主堂の煉瓦壁と言うことはーーー

 鉄川与助さんが関わったのは間違いがないだろうな^^

 鉄川さんの教会建築を追ってここまで来たけれど、最後の最後に嬉しい発見だな^^』

『もう震えがとまらないよおォ・・・お兄ちゃん。きっと鉄川さんがくれた私たちへの贈り物だよね!^^』

 ボク達が勝手にそう思ってるだけだがそう思ってもいいよね。

 隠れキリシタンから始まったこの旅。

 その途中で色々なものを見てきた。

 煉瓦教会も原爆の痕跡も、そして鉄川与助と言う人物の物語りも。

 最後に答えをいただけたことに感謝したいと思います。ありがとうございます^^

 

 

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 さて、この煉瓦刻印。見える範囲には2つほどあった。

『〇・・・の刻印っすかね?』

『いや、なんかリンゴのヘタみたいな棒線が薄っすらあるようにも見えるなあ^^』

『わきゃー☆ じゃあ~リンゴの刻印です~^^』

 勝手に夕実ちゃんが命名してしまったが、実際の所これがどこの工場で造られたのかとかは分からなかった。

 いずれじっくりと調べてみたいものだ^^

 

 その後は少しだけ見て周ることに。なんせ時間も余り残されて無いしね^^;

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 階段を降りた川沿いには被爆当時の地層なんてものもありました。今度はゆっくり見て周りたいね^^

 ボク達は爆心地公園に今一度お辞儀をして路面電車へと乗り込むのだった。

 

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 ターミナルホテルで下車。そこから空港行きのバスに乗り換える(バスのチケット売り場はホテル内。待ってる間はラウンジで休憩も出来ます^^)

 

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 空港に辿り着いたボク達は搭乗手続きを済ませてからレストランへと飛び込んだ。

 なぜならばーーー

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 お疲れビールを飲みたかったのと、

 

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 長崎ちゃんぽんを食いたかったからだw

『長崎に来てちゃんぽん食わねーでどうするよお兄ちゃん^^;』と言うものだから・・・

 慌てて食べたぞい・・・^^;

 味なぞ覚えとらん。美味かったけれど空港のレストランだしね(ようは普通です)

 

 ---定刻より多少遅れてのフライト。

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 羽田のイルミをみるといつも切なくなってしまうね。

『ああ・・・もう旅も終りっすか・・・^^;』

『正月にまた行くからいいじゃないか妹様よ^^; そん時はまた色々なトコを巡り倒してやろうじゃないか。なあみんな^^』

『『勿論です☆』』

 次回の旅は長崎佐世保~有田。そしていよいよ軍艦島だ。

 今回の旅みたいに晴れたらいいな。

 そしてボク達の長崎旅行物語はここで一旦幕を閉じることに。

 

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《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 とても長きに渡って書き続けてしまいましたがしょうがない。

 だって楽しかったんだからw

 色々な出会いや自然、歴史・原爆に触れた長崎の旅。もちろんグルメも。

 実りある物だったと思ってます。

 いかがでしたでしょうか? 訪れたことがある方は自分の思い出を思い返し、訪れたことがない方は行った気分に少しでも助力できたでしょうか。

 行ったほうがええ。絶対にね^^

 

 さて次回は山梨旅行編。

 久しぶりに坊勢さんと菅原君コンビの出張シリーズです^^

 

 

第813話 山梨ワインでへべれけ編☆前編『坊勢さん!あくまでも試飲です><』旧田中銀行煉瓦蔵&甲州勝沼ぶどう郷ほか

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『社会人になって半年が過ぎた』

 正確に言うとバイト期間も含めれば今の職場には丸一年なんだけどね^^;

 

『いつか自分なりの本を出してみたい!』と夢見て出版社に飛び込んだが・・・

 そんなのは夢のまた夢だねw

 ペンやキーボードも触らせてもらえない雑用の日々ですよ^^;

 せいぜいヘロヘロになって帰宅した後に、昔から続けているメルマガをちょこちょこ更新するくらいだ^^;

 

 ---10月某日

 先輩の坊勢さんのかばん持ちで取材出張に同行した。

 場所は東京都多摩市にあるサンリオピューロランドだった。

 なんでも『テーマパークと子育て』と言う主旨での取材だそう。

 いつだったかの昔同行した『鰻と子育て』とかよりはすごくまともそうだけどw

 まったく子育てと接点無いとこをいかにもに結び付けてしまうのが彼女の面白さであり評価されている部分。

 彼女のファンはすごく多いーーー。

 

 さて、取材を終えたのが夜半10時過ぎ。

 そこで解散しても良かったのだけれども、坊勢さんが『打ち上げするぞい!』と言い出した。

 ええ~・・・今から飲んじゃうと多摩から埼玉の草加市になんて帰れないよー^^;

 結局パワハラで飲まざるを得なくなったわけです。

 そんなわけで帰れません☆

 第813話、さてどうしようかと模索したボクこと菅原雄介の物語です^^;

第813話・勝沼ぶどう郷・坊勢さん・珍しくスカートです!2.jpg 

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 何とか帰れないかと模索したけれど無理だった^^;

 土地勘のまるでないボクはこの近隣に住まう教授さんにアポを取り、ビジネスホテルを紹介してもらうことに。

 今夜の宿は高幡不動駅のビジネスホテルでフィニッシュ!

 さてここで更に思案のしどころ。ポジティブに考えることにしよう。

 

 ---実はボク、明日は休暇なのだ^^

 東京都の西部に来ちまったのだから、ここを基点に遊びに行くのもアリだよな?と考えたわけである。

 ここからだと高尾山?八王子城址?はたまた山梨県まで行ってみるのもいいなあ~と考えたのだ。

 埼玉南東部の草加市からじゃ遠すぎる場所へも、ここからならかなりのアドバンテージ。

 さっそくパソコンをホテルのネット環境に接続し(社用PCです)

 色々と情報を漁っていたら邪魔が入った。

『菅原君!菅原君!二次会に繰り出すぞい☆』と・・・。

 実は坊勢さんもまた帰れなくて一緒のビジネスホテルに宿を借りたわけなんです・・・

 

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『二次会のビールもうんまいなあ~菅原君よ~w』

『はあ・・・おいしいですよね^^;』

 結局ホテル近くの居酒屋で二次会だよ!^^;

 今後のこともあるのであんまり不貞腐れるのも社会人として先細る。

 一応の坊勢さんへの態をとりつつも明日のことでも考えて気を紛らしていた。

 

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 誕生日祝いの一環で教授さんから頂いていた多摩地区の情報誌をバッグから取り出してチラチラ見つつーーー

 

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 二次会だし2人ともそこまで食べれないので軽いメニューを注文し飲み食いした。

 

 ---酔っ払ってお互いの会話の疎通がとても困難になってきた頃

『なあなあ菅原君。明日は私もオフなんだが(ニッコリ)』と、ボクにふって来た坊勢さん。

『ボクは少し趣味で山梨方面へと遊びに行こうと思ってるのですが、絶対連れて行きませんよ?(念押し)

 ・・・とお断わりを入れたのだが・・・

 パワハラに負けました^^;

 

 社会人って大変ですね!

 

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 翌朝、JR高尾駅に到着。

 少し頭が痛いかも(二日酔い)

 なぜ高尾駅かと言うと坊勢さんのリクエストが『ワイン飲みたいぞい☆』だったから、

 それを加味した結果・・・『山梨ワインを飲みに行くことになった』のである^^;

 ココからなら中央本線で山梨県に突入できるしね。

 とは言えパワハラにただ屈するわけにはいかない!

 ボクは坊勢さんに一応の注文をつけた。

『ボクの行きたいところにも行きます。でも坊勢さんのリクエストも叶えますので(弱気)』と・・・

 

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 ここ高尾駅のホームには煉瓦が使われている部分があったりもする^^

 明治期に開設した高尾駅の名残りでもあったりする^^

 

 さてっと、そこから約1時間を越えた頃に目的地に到着です。

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『勝沼ぶどう郷駅』

 説明は要らないかなw ワインも飲めるしブドウ狩りも出来る素敵なとこですよね^^

 

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 高台を走る中央本線からは山側も市街地方面側もびっしりとブドウ畑が広がっていた^^

 

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 駅舎を出たところで坊勢さん。

『なあなあ菅原君^^ ワインはどこで飲むのかい? おねーさん的にもうウキウキだぞい☆』

『えっと・・・ちょっと待ってくださいよ坊勢さん。今何時でしょうかね?』

『うんと・・・8時半かな? それがどうしたのさ???』

『ブドウ狩りや山梨ワインのメッカですが、流石にこんな朝っぱらから酒が飲めるとこやってないでしょ^^;

『ああ・・・言われてみればそうだねえ~w』

『そこでです。時間つぶしにボクが寄りたい所に行きますよ?

 二箇所ほど巡れば10時は過ぎると思います。

 ぶどう園ならばココらへんは10時過ぎには観光客を見込んで開店してるとこも多いですしね^^』

『まあ・・・君の意見に従うぞい^^; どうやら駅の売店もやってないようだしなw

 ・・・で? 結構歩いたりする???』

『一箇所目は、この勝沼ぶどう郷駅の直ぐ横です^^

『ならOKだぞい^^』

 

 坊勢さんは歩くのが苦手なのは重々承知。

 なんせ静岡県・用宗の崩落煉瓦トンネルについてきた時もへばってたし・・・

 函館出張の際に北斗市の廃煉瓦工場跡に誘った時も『私は函館競馬場で待ってるぞい♪』と、断固拒否されたしね^^;

 あくまでも彼女は紙媒体こそが趣味であり仕事のようだ。

 

 ーーー駅からすぐ横に歩くと

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 かつてこの地を走っていた電気機関車EF6418が駅前公園に展示されていた。

 中央本線が複線化されるまで頑張っていた働き者だそう^^

 

 ボクがカメラを構えてパシャパシャと数枚撮影しているとーーー

 坊勢さんがカメラの向うに走り出し、なんか昔のホーム跡のようなところに何かを置いた。

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 ・・・なんだあれ?

 そう思ってると『おーい菅原君。これもカメラに格好よく撮ってくれ^^』と坊勢さんが注文してきた。

 近づくとそれは

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 酒かよ!w

『電車と酒はお似合いだぞい^^ 旅情感満載☆』

 いや分かるけれど、そのお酒どこで買ったのよ!

 どうやらこういう事もあろうかと高尾駅でしこたま買っていたらしい・・・。

『お1ついかがかな?』と言う彼女の申し出をやんわりと断りつつ、この先の目的地へと向うことに。

 ・・・彼女はプシュッと空けて飲みながらついてきました^^;

 

 ---少し階段を登った先に見えたのは

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 現役の中央本線のトンネルと、その横のいかにも怪しいトンネルです。

 

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『ここが菅原君が寄りたかったところパート1かい?』

『はい^^ この先のトンネルに用事があるんですよ^^』

 いぶかしげな顔をする彼女を他所にボクはそのトンネルへと近づいた。

  

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 アレ? 閉まってる???

『菅原君。何か閉まってるようだが?』と聞いてくる彼女。

 

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『ええとですね・・・。実は昔使われていた旧線のトンネルを今は遊歩道として開放していてですね・・・

 歩けると思ってたんですけど閉まってますね^^;』

 おかしいなあ? 確か普通にトンネル内を歩けると聞いていたのにどうしてよ?

 

『なあ菅原君。ここに書いてあるぞい^^;』と坊勢さんがトンネル脇の看板を指差した。

 そこにはーーー

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 9時からなのかよw

 流石にここに来るのは早すぎたようだ^^;

 そこまで昨日の夜に調べられなかった自分に苦笑いです^^;

『どうする?待ってみるかね菅原君^^』と坊勢さん。

『ここで待つくらいなら目的地パート2へと行こうと思います^^;

 そこもそんなに遠くないと思いますし^^』と、

 一旦駅舎まで引き返すことにした。

 

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 駅舎前の周辺地図で目的地を確認。

『さあ行きますよ^^』と彼女に声を掛けるのだが

『本当に近いの?^^; お姉さん騙してない?』と怪訝な表情で見てくる坊勢さん。

『山手線の一駅を歩くくらいのもんですよ^^』と説得し、

 ボク達はさっそく勝沼ぶどう郷駅から歩き出すことになった。

 

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 実るブドウを横目に見つつも道路を南下。

 坂道をグングン下っていくボク達。

 途中から『えっと・・・菅原君さあ。・・・まだ目的地まで遠い?』と、彼女は聞いてくるのだけれど、

『丁度、新酒のワインの時期ですよね^^ うわー後でそれも飲めるかもしれませんよ♪』と誤魔化したw

 

 ---ブドウ畑が疎らになった頃

 ボク達は古めかしい建物が幾つか居並ぶ道路へとやってきた。

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『何か凄く無いか菅原君。雰囲気ガラリと変わったぞい^^;』

 彼女が言うように、ブドウ畑から市街地へ。

 しかもただの町並みではない。

 県道34号線。旧甲州街道だったこともあり宿場町でもあった勝沼。

 昔ながらの家並みや土蔵が幾つか存在するノスタルジックな空間に彷徨いこんだのだ。

 

 その中でも異彩を放つのがコチラ。

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『旧田中銀行博物館』

 ここが今日のパート2の目的地だった^^

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『菅原君。あんまり銀行っぽくないんだが?』

 確かに銀行って言われても銀行っぽくないかも。

 昔の銀行って言われても、朝ドラのセットで見るような大正時代の銀行とかにはあんまり見られないかもねえ^^

 

『ココはその時代時代に合わせて用途も変遷していて、尚且つ改修改修と所々変貌を遂げた建物でもあるんですよ坊勢さん^^

 元々は明治31年頃に建てられた勝沼郵便電信局舎と言う

 電報・通信・電話業務の為に建てられた洋風建物なんですよ^^

 今で言うならNTTとかでしょうか?

 

 その後、お役目御免となったこの建物を大正9年(1920年)に田中銀行さんの社屋として使われることになったんです^^

 銀行業務の他に、この当時勝沼で盛んだった養蚕業の繭を担保に養蚕農家などに融資や貸付をしていたそうです^^

 

 昭和11年(1936年)に、昭和恐慌などで衰退。銀行業務も終えることになってしまうのですが、

 頭取だった田中さんの住宅として利用されることになるんです。

 今は勝沼に寄贈して当時の面影を残す博物館になってるってのが、簡単な概要でしょうか^^』

『ほお~なるほどねえ^^;』

 

 ・・・坊勢さんの反応は実にうっすい^^;

 まあしょうがないだろう。あくまでもボクの趣味だし彼女的には興味も無い分野だろうしね^^;

 でもここまで来たのです。せっかくなら博物館となったこのモダンな洋風建築に飛び込もうと思ったのです。

 どちらかと言うとこの建物の庭先にある建物が目的だった。

 だが・・・

 どうやら今日は休館日みたい・・・

 あまつさえ開館時間も9時から。

 腕時計を見るとあと10分ほどだが、せめて入館出来なくともお庭くらいは見ておきたかったのだ^^;

 

 ----そこに、

 庭先からおじいちゃんがひょっこり出てきたのです。

 手には庭先の花々に水をやるのでしょう。ホースに繋がった如雨露を携えて。

『あ~!もしかして見学の方かね^^; ごめんな~。今日は休館日なんだよ~^^; せっかく来てもらって申しわけないねえ^^;』とおじいちゃん。

『くはー!やっぱりそうですかそうですよね~^^; 

 あ!でもこの裏にある煉瓦の蔵とかは見ちゃったりとか・・・だめでしょうかね?』

『煉瓦の蔵? ああ~!それなら全然かまわんよ^^ 是非見て行ってくださいよ~^^』

 と言うことで、この旧田中銀行さんの裏手にある煉瓦蔵に無事に行けることになったのです^^

 

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『ここの脇から行けばいいから~^^』とおじいちゃんに促がされて旧田中銀行の洋館横を抜ける。

 するとそこには

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 コンパクトながらも味のある庭園に辿り着いた。

 そこにはーーー

 

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 煉瓦の蔵がありました^^

『はあ~なるほどね^^ 煉瓦好きな菅原君らしい選択だのう^^』

『はい☆ 今日の目的パート2はこの煉瓦蔵なんですよ^^

 ここは旧田中銀行時代に造られた銀行取引の重要書類などの保管庫として使われていた土蔵で、かつ、煉瓦造りなんですよ^^

 この後たっぷり坊勢さんにはワイン飲んでもらいますので、ここはボクの趣味に走らせてくださいw』

『ああ構わんぞい♪ その交換条件も呑むぞい(*´д`*)』

 坊勢さんの了解も得た。

 ならば妹の琴音ばりにこの煉瓦蔵を嘗め回そうではないか☆

 

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 角面を見ると良く分かる。

 煉瓦と煉瓦の間の目地は『覆輪目地』だ。

 地元の有志だったこともあって蔵の細部にもこだわっている^^

 お金持ちじゃないと当時は目地にここまで財力割けないだろうねw

 

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 小口の列と長手の列が交互に積み重なるイギリス積み。

 明治20年以降から流行った煉瓦積み。

 煉瓦自体は焼過煉瓦かな?

 純粋な赤レンガよりも風合が増して実に趣がある^^

 湿気を嫌う重要書類の保管には、防水・湿気対策に強い焼過煉瓦が向いていたんでしょうね^^

 

 ではさっそく刻印探しでも☆

 仕事で遠くに出向いた際には、妹様から『煉瓦構造物に出会ったら刻印探ししてきてね☆ じゃないと殺す(ニッコリ)』と言われてるからなあ・・・^^;

 リュックから取り出したカメラの望遠機能をフルに使って探して見ることにした。

 

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 煉瓦蔵の側面は足を踏み入れることが出来ない花壇になってるので、歩道からちょっと斜め気味に撮影することになるのだが、

 それでも光学50倍は実に頼もしい^^

 

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 刻印じゃないけれど『掻き目』かな?

 煉瓦製造工程で何らかの理由で引っかき傷みたいなものが残ったものらしい。

 

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 刻印・・・じゃないなあ^^;

 いつも惑わしてくれる横一文字の傷が何個か。

 

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 横から見える範囲には煉瓦刻印が見受けられなかったので、土蔵の入り口付近に行ってみた。

 

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 すんごい重厚な扉・・・。

 伊達に重要書類を保管としてたわけじゃないよね^^

 

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『おや?菅原君。この煉瓦壁にぼっこり穴が空いてるけれど何???』

 興味なさそうだった坊勢さんが、ボクの背後からふと質問してきた。

 

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『たぶん取っ手が煉瓦面を傷つけないようにくり抜いたのかもですね^^』

『そう・・・みたいだねえ^^;』

 誰でもすぐ推察できそうなことだったけれども、とりあえずダメもとでもコミュニケーションしようとした彼女の気遣いだったんだと受け止めた^^

 

 結局・・・煉瓦の刻印などは見つからなかった^^;

 恐らくココらへんの煉瓦構造物は中央本線(勝沼~塩山~甲府間)に使用された煉瓦の余剰煉瓦。

 塩山(現・甲州市)にかつては中央本線のトンネルなどの煉瓦を造る工場があったらしい。

 トンネルの為に造られて用事が済んだら解体されるような、短期間稼動の煉瓦工場には、

 煉瓦刻印の有無はあんまり聞かないし、もしかしたら無いのかもしれませんね^^;

 あくまでも憶測推測に過ぎないけれど、刻印探しは諦めて戻ることにした。

 

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 するとすぐお隣さんの建物の玄関敷きに

 

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 煉瓦を発見☆

 旧田中銀行さんに関わりある建物なのかな?

(道路挟んで対面は田中さんのお宅?だったら横の建物もそうかな?)

『おいおい菅原君。人様の玄関先じゃないか^^;』と訝る坊勢さんには悪いけれども、少しだけ煉瓦見学をさせてもらったw

 

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 ここも焼過煉瓦。

 見た目にもイマドキのホームセンターで売ってるような煉瓦ではない。

 少なくとも昭和の中期よりも以前かな?

 掻き目も見えた。

 

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 こっちは釘状の傷。

 刻印とは言えないまでも煉瓦の成形時についたような傷に見えた^^

 

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 でもやっぱり明確な刻印は無かったねえ^^;

『もう我慢出来ないぞい^^; 早くワインが呑みたいな菅原君!』

 あらら。どうやらここでも随分と煉瓦に没頭してしまい、随分と坊勢さんを待たせていたらしい・・・^^;

 

『じゃあ~行きましょう!ボクも朝から酔っ払ってみるのも休日の最高の贅沢かなあと思いますよw

 場所はもう決まってます^^

 もう少し歩いたところで目的地が見えますから☆』と、ボクは先頭に立って歩き出す。

 再び元来た道を戻り出して直ぐ、

 ボクは『あそこでガッツリワインを試飲いたしましょう☆』と指さした。

 

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『えっと・・・菅原君? もしかしてあの丘の上まで歩けとか言わないよね?』

『あそこですよー(棒読み) 

 あそこは甲州勝沼ぶどうの丘って言うんですが、

 そこのワインカーヴでたくさんのワインを試飲できるんですよ☆』

『あ、そう?だったらお姉さん頑張ります(*´д`*)』

 さすが酒好き坊勢さんw

 ワイン呑めると聞いた途端にご機嫌うるわしゅうですw

 

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 途中道を間違えたのはいつものご愛嬌(なぜか遠のいたw)

 

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『もう歩きたくないいい・・・^^;』と途中駄々を捏ねた坊勢さんだったが、なんとか丘の上までやってきた^^

 

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 甲州ワインの物販コーナーや

 

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 日帰り湯もあるけれども

 

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 やっぱりここに来たならばワインカーヴでしょう(*´д`*)

『こ、ここでワインがたんと飲めるのかい!?菅原君(*´д`*)』

『あくまでもワインの試飲ですからね坊勢さん^^; 一応言っておきますけどw』

 ボク達は受付で1100円を支払い、地下にあるワインカーヴへと向った。

 

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 地下1.5階分でしょうか?

 逸る気持ちを抑えつつも階段を降りていく。

 

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『はい坊勢さんコレ』

『は?何コレ?』

『コレがないと試飲出来ませんよ坊勢さん。これはタートヴァンと言う試飲用の容器です^^』

 ワインカーヴの入り口で坊勢さんにタートヴァンを渡す。

 じゃないとラッパ飲みしかねないからね^^;

 

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『ほお~、照明薄暗くて実に雰囲気のあるとこだぞい^^』

『ここには常時約200銘柄のワインが揃ってるそうですよ^^

 全部が全部試飲できるわけではありませんが、通路に置かれている酒樽の上に

 試飲用のワインがありますので試飲してきてください!』

『お酒だFooooッ!(*´д`*)』

 テンションマックスで駆け出す坊勢さん・・・

 間違ってもワイン落っことさないでね^^;

 

 ---さて

 ボクはじっくりと試飲することにしよう^^

 

 

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 赤・白・ロゼと、それぞれのコーナーになっている。

 試飲用ワインの横の棚は、それと同銘柄がラックにあるのだ。

 気に入ったものがあれば購入することも可能だ(当たり前だけどね!)

 ワインに全く明るくないボクは、とりあえず気になった場所へと向うことにした。

 そこはーーー

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 タイミングよく10月上旬に訪れたこともあって、新酒のワインを頂けるコーナーだ^^

 

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 さっそく1つを取ってタートヴァンに注いでみた。

 飲めば柔らかくとても甘味のあるワイン☆

 クイックイ!いけちゃうなコレはw

 飲みやすいけど悪酔いしそうだw

 

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 その奥には『ワイン先覚者記念室』なる小部屋が。

 せっかくなので行ってみましょう^^

 

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 そこにはこの山梨と言うか甲州ワインの歴史を少し垣間見れる写真などがあったのだけれど、

 一番気になったのは『土屋龍憲セラー』の煉瓦造りのワインカーヴかな^^

 これは今も残っている明治10年に造られた日本最古のワイン貯蔵庫。

 時間があれば行きたかったのだが今回は見送った^^;

 

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 さて、せっかくなのでガンガン試飲しよう(*´д`*)

 まずは赤の新酒『アジロン』

 これもまた飲み口いいなあ~♪

 

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『クラノオト』と言うネーミングに魅かれて注いでみる。

 濁りのある白ワイン。やだこれオイシイw

 

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 甘いのに飽きてきたので辛口のワインも。

 う~ん♪ ボクには辛口のピリッとしたワインが合うのかもね(*´д`*)

 

 ---ここでふと、

 坊勢さんがワインカーヴの柱に貼ってある紙を見つめて『ぐぬぬぬぬ・・・』と唸ってるのが見えたので近づいてみる。

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『どうしたんですか?坊勢さん^^』

『おお菅原君か。実はな?ここにコンクールで金銀の賞を受けたワインの銘柄が書かれているのだが、

 どうせなら金賞のワイン飲みたいよね?

 あとお値段高いやつ(*´д`*)

 それで今、どれがいいのか検討中なんだぞい^^』

 気持ちは分かるけれどアンタいやらしいなオイw

 まあ・・・でもどうせならとボクも一緒になって探すことになった^^

 

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 その中でも特に2人して気に入ったのがコレ。

『マドゥーロ・ヴィーニョ』(2057円)

 醸造したワインにブランデーを足して樽で寝かせたデザートワインなのだが、

 ドロッとして味が濃い~のだw

『これは実に飲んだ気分になるな菅原君(*´д`*)』

『ブランデー入ってて少し邪道ですが、軽めのワインが多い中でコレはガツン!ときますね坊勢さん(*´д`*)』

 

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 結局買うことにしました(*´д`*)

 で、まだまだ試飲しても良かったのだけれども

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『一日中居られるし、許す限り飲み続けることが出来て天国だが、

 おつまみ無いと厳しいぞい^^;』と坊勢さんがぐずり出したので撤収です^^;

 まあ~トイレも無いしね。あくまでも試飲です☆

 

 その後は外の空気を吸いに行くボク達。

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『恋人の聖地だってよ菅原君^^ 写真撮っておくかい?w』

『え!?あ・・いや・・え~^^;』

『冗談冗談だぞいw 君にはあの可愛い子いるもんな^^』

 可愛い子って誰だろ? あ~恐らく夕実ちゃんのことかも(過去に坊勢さんと夕実ちゃんは会ってる)

 その茶化しにも気になったが坊勢さんがボソリと呟いたことも少々気になった。

『お姉さんは、べ・別に構わんのだけどな・・・ゴニョゴニョ』

 

『ところで菅原君。・・・実はもうお腹がペコペコなのだが・・・』

 あれ?そう言えばビジネスホテルを出てから食事と言う食事をしてないことに気づく。

 隙腹にワインを注ぎこんだことでかなり良い気分だし酔い気分だ^^;

『そうですね。ここでランチとしましょうか坊勢さん^^ あ、そうだ。坊勢さん飲んだ後には汁ッ気欲しくなりませんか?

『おお~そうだねえ^^ ラーメンとかスープ系もいいぞい☆』

 と言うことで、

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 ワインの丘の敷地内にあるレストラン『思蓮』さんにお邪魔することにしました^^

 

『やはりここはどう考えてもポリフェノール入りほうとうだよね菅原君(*´д`*)』

『肌寒いしお酒も飲みましたし、これ一択だとボクも思います(*´д`*)』

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『失礼します^^ ほうとうの鍋敷きです^^』と、お店のお姉さんがボク達のテーブルに鍋敷きを配り出す。

 くううー!いよいよほうとうか!

 

 ・・・っと言うとこで次回に続く☆

 

《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 ぶどうの丘に訪れるのは17年ぶりでしょうか。

 今は亡き彼女と出向いたボクの誕生日旅行で訪れた思い出の場所でもあります。

 その時は風邪を引いててねえ・・・

 それでも彼女との旅行だからと中古のミニカトッポを運転して遥々やってきたなあ^^

 ある意味その当時の思い出巡りでもありました。

 え?車で行ったのにワイン飲んだのかって?

 その時は塩山にある宿に車を置いて電車で出かけたんですよ~w

 とは言え見る物全てが懐かしかったです^^

 さてさて次回は、当時まるで興味が無かった勝沼のある場所へと向います。

 もうお分かりですね^^

 ではでは次回、お会いいたしましょうず☆

 

 

第814話 山梨ワインでへべれけ編☆後編『廃トンネル最強の有効再利用!』旧・深沢トンネルワインカーヴ&旧・大日影トンネル遊歩道

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『坊勢です。ヨロシクな菅原君とやら^^』

 バイトで彼が編集へ来た時にはそこまで意識していなかった私。

 どうせいつのまにか仕事量に負けて辞めていくだろうバイトの一人くらいにしか思ってなかったのである。

 だが、彼には飄々とした中にもガッツがあった。

 ある時彼に聞いたのだが『夢に近いと思ったので踏ん張って仕事してるっす^^』と言ったのだ。

 夢か。

 目標かあ。

 最近の自分は仕事を流れ作業のようにしていたことに気づかされた。

 それは青臭いけど青臭くはないよね。夢とか目標、やっぱ大事だ。

 そんな彼だからこそ残った。むしろ彼しか残らなかった。

 そしてそのまま社会人としてうちの会社へと入ってきたのだ。

 

 ・・・そんな彼に目を掛けたくなるのは普通だよね?

 だから私は彼をなるべく仕事のパートナーとして迎え入れた。

 彼がどう思ってるかは知らない。相変わらずハードな小間使いだと私でも思う。

 辞めてしまったらまあしょうがない。それを越えてきた先輩や同僚もまたワンサカいるのだし。

 

 ・・・いや、ちょっと待てよ?

 やっぱそれは困る!

 だって私ってば年下の男の子大好きだから(*´д`*)

 第814話、私こと坊勢垳美(がけみ)視点で送るぞいw

第814話・大日影トンネル・坊勢さん・缶コーヒーで暖を取る2.jpg 

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『ぐおおおお!何かすんごい鍋敷き来たぞい!菅原君^^』

『雰囲気ありますよね☆ アッツアツのほうとうがやってくるんだろうなあと思うとタマリマセンね坊勢さん(*´д`*)』

 私たちはワインカーヴでの試飲し過ぎの酔い覚ましにと、ぶどうの丘敷地内にあるレストランへとやってきたのだが、

 山梨と言うこともあって名物のほうとうを食することにしたのだぞい^^

 いや、むしろここにはほうとうしかないw

 後は鍋かおつまみしか無いのである^^

 

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 酔い覚ましとは言ったものの、結局ビールを2人で注文した。

 ワインもあったがそれはもうお腹いっぱいと言うことでw

 

 ---待つ事10~数分。

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 やってきたぞいポリフェノール入りほうとう(*´д`*)

『OH~!鍋の縁からブクブクと溶岩のように沸き立ってて熱そうだぞい^^』

『ボクは煮込み系のうどんとか大好きでして、蕎麦では成せない芸当ですよね^^ うどんの醍醐味です☆』

 

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『ポリフェノール入りって聞いてたが、こうやって掬い上げてみるとうっすらとぶどうの色が入ってるようにも見えるな菅原君^^』

『ポリフェノールってのは植物に含有される色素や苦味なんですが、

 特にブドウの種や皮に含まれるポリフェノールは老化防止に良いそうですよ^^』

『ほお~なるほどねえ。・・・と言うか私をマジマジ見て言うなよ菅原君^^;

 私はアンタと4つしか変わらないピチピチ女子やぞ^^;』

 前々からデリカシーの無いとこがあるとは思っていたが、趣味以外には結構鈍感な性格なんだろうと分かってきた私。

 

 まあそれはいい。

 ここで少し疑問に思ったことを聞いてみる。

『そう言えば菅原君。では種無しブドウは老化防止には不向きということになるねえ』と。

 すると、

『そんなことよりアツアツのうちに食べちゃいましょうよ坊勢さん^^

 アツアツこそほうとうの真骨頂です☆』

『ああそうだね(*´д`*)』

 あ、あれ?

 何かうまく誤魔化されたような気が・・・

 私の彼への分析が益々増えていく。

 どうやら知ってることはとことん調べるし話すタイプだが、答えがワカラナイ時は実に相手の好きそうな話題を持ってきて、

 狡猾に有耶無耶にしてしまうタイプだw

 やらしー人間だなあーw

 でも嫌いじゃないw

 やんわり誤魔化すのもテクニック。この男やっぱり面白い^^

 

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『ボク、かぼちゃ好きなんですよ~(*´д`*) 

 煮込めば外皮も食べられる植物です。

 栄養満点♪ しかも味は邪魔しないし^^

 ほっくり炊き上げた実もおいしいけど、ダシにとろけたカボチャも好き☆

 だからかな?

 ほうとうってボクとしては最強部類の郷土料理ですね^^』

 

 私はそこまでカボチャが好きではないが、とろけたカボチャがほうとうのコクを増すのは分かるぞい^^

 

 ・・・ちなみに邪道ではあるが、私的に浦和競馬では必ずおでんを購入する。

 おでんを購入する時には必ずジャガイモを1個入れてもらうのだ。

 ジャガイモがおでん汁に崩れたあのちょっとペーストチックな汁加減が好きでねえw

 人には見せられない自己流B級グルメなのだが☆

 

 ---アツアツのうちに食べるほうとう。

 ポリフェノールはよくワカランが美味しかったぞい(*´д`*)

 

 さてほうとうをゴチソウサマした私達。

 アツアツだったおかげか酔いもだいぶ落ち着いた。

『菅原君、この後はどうするぞい?』と聞くと、

『朝一、見れなかったトンネルへと行こうと思います^^』と返ってきた。

 と言うことで、私たちはワインもお腹も満たして、ぶどうの丘を後にすることにしたーーー

 

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 丘の上にあるぶどうの丘から下ってすぐまた上ると中央本線横の遊歩道へと辿り着いた私達。

 菅原君曰く『この遊歩道は昔の名残りを利用したもの』だそう。

 言われなければ・・・興味が無ければ分からないことだけれどーーー

 

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 知るとなかなか面白いものだぞい^^

 何でも元々は単線だった時代の勝沼駅のホームであり路線跡だそうだ。

 残したのか、たまたま残らざるを得なくてその結果うまく再利用されたのかは分からないことだが、こういうのもまたいいなあ^^

 

 ---2人でとぼとぼと現・勝沼駅の手前に差し掛かったころ、

『ん?あれ!? あそこに煉瓦が見える!』と、菅原君が遊歩道から逸れた場所を指差して声のトーンを上げる。

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 あらほんと・・・。

 現・中央本線の真下に煉瓦が見えるぞい^^;

 

『坊勢さん!ちょっと遊歩道の下まで降りてあそこを見に行っていいですか!?』と言う菅原君の頼みに、

『構わないよ^^』と告げ、そこへと行ってみることになった。

 

 そんな真剣な眼差しで年下男子に懇願されたら、お姉さんマジキュン☆して言うこと聞くしかないじゃないか(´д`;)

 

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 下ってみると綺麗な歩道。

 この先に、あの草ボーボーの煉瓦が見えるのかい?

 

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 まあそんな私の疑問なんて大したことなかったよう。

 目の前に立派な煉瓦のトンネルがあったのだ^^

 

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『へえ~菱山ガードって言うのだな菅原君^^』

『ここは煉瓦好きには結構面白いですよ?坊勢さん^^

 上部は明治期の煉瓦ですが、下部は大正期の煉瓦。

 中々、時代が混在する隧道って無いものなんですよ^^

 しかも最近まで廃道のトンネルだったのか~♪』

 彼の目の輝きが増してきた。

 本当に遺構とか好きなんだな菅原君は^^

 

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 見上げてみると私にはどこから明治でどこから大正なのかさっぱりだw

 ということで素直に彼に聞いてみる。

『なあ菅原君。どこが明治と大正の境目なんだぞい?』

 すると彼は

『うーん・・・ボクにも分からないです^^;』と返って来た。

 ・・・え?どうしてよ(゚д゚:)

 

『とりあえずもう少し探ってみましょうよ坊勢さん^^』と、彼は先立ってトンネル内へ。

 私も彼の後に続いた。

 

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 入ってみると天井はとても高く意外と奥行きもあった。

 ---と言うか結構急勾配じゃないかあ^^;

 ここを列車が通ってたのかね。信じられん^^;

(※元々はスイッチバックの引込み線のトンネルです)

 

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 トンネルの真ん中くらいに来た所で私でも違いが分かった。

『あれ?菅原君。今までの煉瓦とここから登った先の煉瓦面が違う気がするんだけれど』

『ですよね^^ 何となく答えが分かってきましたよ^^ では向こう側まで行きましょうか坊勢さん^^』

 

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 トンネルの向かい側へとやってきた私達。

 こちら側の入り口はコンクリで覆われていた。

 そして菅原君が答え合わせをしてくれるのだった。

 

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『ボクはてっきり、トンネルの煉瓦面の上面に使われている煉瓦と下部で使用されてる煉瓦の年代が違うのかと思いましたが、

 違いましたね^^

 このトンネルは明治のトンネルと大正のトンネルが連結してたんです^^

 上って言うのは煉瓦面ではなく明治のトンネルが高い部分に造られていて、

 大正期に斜面の下部分に煉瓦のトンネルが付け加えられたってことだったんですねw

 恐らく単線だった中央本線が複線化した際に付け加えられたのが、さっきの入り口からの部分のようです^^』

 はあ~そういうことか^^;

 

 ---ここで菅原君が時計を気にしだした。

『そろそろ当初の目的地へと行きますよ坊勢さん^^

 じゃないと・・・東京に辿り着くのが遅くなります^^;』

『ああ・・・そうだな^^』

 私たちは朝早すぎた為に見れなかった、あのトンネルへとむかうことにした。

 

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 勝沼ぶどう郷駅をそのままスルーし、

 

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 もうちょっとで朝に出会ったトンネルというところで菅原君が、なぜか脇道に逸れた。

 

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『ここはスイッチバック式だった旧勝沼駅の軌道の終点らしいんですがーーー

 どうやらこの終点の向こう側に煉瓦積みの河川隧道があるみたいです☆

 ・・・ちょっと見てもいいでしょうか坊勢さん!』

 

 うわあ・・・そんな上目遣いで私を見ないでよ菅原君。

 そんな目で懇願されたら許すに決まってるでしょ(*´д`*)

『う・・・うむ。行ってみようぞい^^』

 

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 脇には下へと降りる階段が。

 そこから下ると

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 山から流れる沢があった。

 どうやらこの先に、その煉瓦の河川隧道があるらしい。

 ・・・でも道らしい道は無さそうだぞい!?

 

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 菅原君を追う様に私も我慢して草木を踏んで進むのだがーーー

 蜘蛛の巣だらけ!

 蜘蛛どころか蜘蛛の巣も見るのが大嫌いな私は年甲斐も無く『ひええええ!』と情け無い声を出す^^;

『これ以上は厳しいですね^^; 戻りましょうか』と言う彼の言葉に

『是非そうしてください・・・』と、これまた情け無い言葉を吐いた私だった。

 

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『大日影トンネル遊歩道』

 菅原君に誘われるがまま朝一に来て、門扉が閉まっていた遊歩道の入り口までやってきた。

 

 菅原君がせっかくだからとガイドさんのように私に簡単にこのトンネルを説明してくれるのだ。

 

『元々は明治29年(1896年)に中央本線区間・八王子~甲府までの延伸の為に掘られたトンネルです^^

 山梨と東京を繫いだことにより、輸送と言う面でかなり経済貢献したトンネルでもあるんですよここは^^

 複線化された後も使われていたのですが、

 平成9年(1997年)に新大日影第二トンネルが開通したことによって廃トンネルと化したんです。

 でも功労賞でしょうかね。

 この勝沼や甲府の発展に寄与したトンネルとして今は遊歩道として保存整備されてるってわけなんですよ~^^』

 なるほどお・・・古きものの有効利用ってわけか。

 古民家カフェとか好きな私には、そういうスタンス嫌いじゃない^^

 

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 さて、真っ直ぐ遊歩道を歩かされると思いきや、菅原君が入り口手前の水路に興味を持つ。

 

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『うおー!煉瓦の水路かあ~♪ どちらかと言うと煉瓦の側溝だけどコレも結構貴重かも^^』と煉瓦面を撫で回す。

 そ、そんなに貴重なものなのかね^^;

 私にはまるで彼の趣向が分からないけれども、

 苔むした煉瓦と言うのは確かに趣があるものだな^^

 

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 さて、ようやく遊歩道と言う名のトンネルへ^^

 

 ・・・ん?

 何かめちゃくちゃヒンヤリなんだけど^^;

 トンネルの向うから吹きすさぶ風は肌寒ささえ覚えるのだ。

 

 10月になって暑さも落ち着いたとは言え、日中はまだまだ汗ばむことも多かった。

 事実この日は曇り空でも蒸し暑かったのだから。

 しかも覗き込んだトンネルの向こう側は出口の光さえ見つけられない・・・。

 

 ・・・で、私はここで彼に問う。

 いや聞くよね?普通に。

『えっと・・・菅原君?このトンネルと言う名の遊歩道をどこまで歩くのかねえ^^;』と。

 ーーーすると彼は 

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『この説明案内版にもあるように、

 片道30分です☆ 往復で1時間ですかね♪

 当然、トンネルの出口まで行きますよ~(*´д`*)』と、

 軽く言いやがったw

 行くだけで30分も掛かるのかい!

 このトンネルって長いのね^^;

 

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 トンネルに入ると直ぐ、菅原君が説明をしてくれるのだが

『イギリス積みですね~ここ^^』とか言われてもサッパリですw

 何となく『へえ~』と興味あるフリして先に進む(私は悪くないよね?w)

 

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 遊歩道と整備されたとは言え、当時のまま残っているものも多かった。

 事実私はこのベンチマークというヤツになんども足を掬われそうになったのだから^^;

 電灯の明かりがあるとこは良いのだが、暗闇の部分もあり、そこにもこのベンチマークと言う障害物が歩道に出っ張っているから^^;

 

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 吹き抜ける風に自分の服の襟をギュッと掴み、出口の見えない向うへとただひたすらに歩く。

 ーーーふと、

 なんかへんなのを見つける。

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『えっと・・・何かな?これは^^;』

 

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『どうやらギャラリーにもなってるようですね坊勢さん^^

 鉄道トンネルには待避所と言う保線作業などの人が安全に列車とすれ違うことが出来るように窪みが一定間隔で設けられてるんですよ。

 どうやら昔の待避所に、今はオブジェを展示しているようですね^^』

 へえ~とは思ったのだが正直・・・

 暗闇にこのオブジェが浮き上がるのは怖いなあ^^;

(※ 地元でも賛否両論あったそうです。はたして歴史あるトンネルに似つかわしいのか?とか)

 

 しかし、このオブジェだけでは無かったみたい。

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 待避所には、大日影トンネルの歴史を伝えるパネル展示もオブジェと交互にあったのだぞい^^

 菅原君曰く『ボク的にはパネル展示だけのほうが良い気がしますけどね・・・^^;』

 私も彼に同意かな。

 せめて地元の子供達が描いたトンネルの絵みたいなヤツならば、あっているのではないかと思うぞい^^

 

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 ようやくトンネルの約1/4地点に・・・。

 1.4キロなんて大したこと無い気がしたが、暗がりと圧迫感の所為かとてもここまでが長く感じた。

 

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『ん?電話があるぞい菅原君^^』

『あ、ほんとうですね^^ これも見ていいのかな???』

 待避所の1つに非常電話みたいなのがあった。

 箱自体はそこまで古くない感じがするし、遊歩道用の非常電話かな?と私も思ったのである。

 

『じゃあ~開けてみましょうか^^』と菅原君が手に掛けた。

『ギイィ・・・』ときしませて開いたその中はーーー

 

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『微妙に古い感じだな菅原君よ^^;』

『まあ平成9年まで一応現役のトンネルでしたしね^^; プチノスタルジックでいいんじゃないでしょうかw』

 でもオブジェよりはほのぼのしたかもしれない♪

 

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 待避所には菅原君に午前中に連れ出された旧田中銀行(勝沼郵便電信局舎)の歴史を伝えるパネルも^^

 

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 やっと真ん中です^^;

 もう引き返そうよ・・・と菅原君に言おうと思ったのだが、

 彼は『うお~!へえ~♪』と、いたく感心しているのだ。

 一体なんだろうと彼の後ろからソレを覗き見た。

 

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 えっと・・・覗いてみたがどこに感心したのか意味不だぞい^^;

『なあ菅原君。なぜにそんなに感動しちょるのさ???』

『いや~、このパネルには大日影トンネルに使われている煉瓦のことについて書いてあるんですが、

 自分が予想していたのと違ったので驚いたってとこなんですよ^^』

 何でも彼が言うには

『中央本線の煉瓦って日野市の煉瓦工場や八王子煉瓦工場によって区分区分に使われていたのは知っていたんです。

 てっきりココらへんから甲府までは八王子の煉瓦が使われているものだと思ってたけれど違うよう^^

 ここから近い塩山市(牛奥村)で焼いた煉瓦だったのか☆』

 ・・・だそう^^; おねーさん的に説明されてもやっぱり意味不でしたけどねw

 とは言え彼が喜んでいるなら良しであろうぞい^^

 

 ---ようやく出口側が遠くに見えてきた頃

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 レールの下に水路が登場した。

 今まではこのレールを跨いで向うの壁側にも存在するオブジェやパネルなども見ながらジグザグに先に進んでいたのだが、

 跨いでいたレールの下が急に側溝になっていて菅原君共々ビビッたのである^^;

 

『坊勢さん、どうやらこの水路はトンネルから滲み出る湧水対策だったようですね^^

 入り口で見かけた煉瓦の水路もまた同じような理由だったし^^』

 トンネル掘削の天敵は固い岩盤や湧水・湧き水と、どこかで聞いたことがある。

 温泉が出ちゃって・・・なんてのもあったなあ^^;

 トンネルなんて山を貫く大工事だ。きっと苦労も耐えなかったのだろうと、私は改めて大日影トンネルを見つめるのだった。

 

 

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 入り口が近づいた所で2人してカウントダウン☆

 50m・・・40m・・・30・・・20・・・10・・・

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『『ゼロォ~♪』』

 あんなにどうでも良かったトンネルも、何故か出口まで到達すると、彼と2人してはしゃいでいた自分に気づくw

 達成感と開放感と高揚感が全部一緒☆

 案外カップルで来たならば・・・

『つりばし効果』ならぬ『トンネル効果?』

 まあ~それはないかw

 

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 さて感動?もつかの間である。

 結局はまた戻らないといけないわけで・・・

 現実に気づくとトンネル効果も冷めてしまった^^;

 どうやらトンネル効果は割に合わないようだぞいw

 

 菅原君はどうしたかというと

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 橋から見下ろした河川の煉瓦トンネルに興味津々だった^^;

 トンネル効果なんてものはやはり無いな。

 

 一応聞いてみる私。

『なあなあ菅原君^^; トンネルも制覇したしもうUターンするだけだねえ^^;』と。

 すると『いえ、もうちっとこの先にも用事があるんですよ~^^ だからもう少しだけお付き合いしてもらってもいいでしょうか?』と

 ほざきやがったw

 正直もう歩きなれていない私にはクタクタである。

 でも、彼が言うには『もうほとんど歩きませんから^^』だそうだ。

 ならば少しくらいは我慢しようと付き合うことにした。

 

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 大日影トンネルを出たところには休憩所?

 トンネルを吹き抜ける寒風にやられたのか少々トイレも近かった私はここのトイレをお借りすることにしたのだ^^;

 菅原君も同じくおトイレを所望したのであるが、

 彼がこの休憩所のオジサマとお喋りしているのを見かける。

 私に気づいた彼は『じゃあ行きましょうか坊勢さん^^』と声を掛けてきた。

 2人して外へ出た。

 

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 トンネルの先には、またもやトンネルが^^;

 ただしコチラは鉄門扉で閉ざされているみたいだぞい(少しホッとする私がいる)

『もしかして菅原君。この閉ざされたトンネルに用事が?』と聞くと、

『はい、そうなんです^^』と答える菅原君。

 そして彼はこのトンネルを指差しつつ私にやんわりと色々語り始めるのだった。

 

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『実はですね坊勢さん^^ ここは旧・深沢トンネルと言いまして、

 旧中央本線のトンネルを再利用したワインカーヴなんですよ^^』

『え?ワインカーヴ??? ・・・と言うことはワインがいっぱい貯蔵されてるってこと???』

『そうなんです^^ 明治36年に開通した煉瓦トンネルなんですが

 ここも大日影トンネルと同じく平成9年に鉄道トンネルとしての現役を終えます。

 それが平成17年にJR東日本から無償譲渡され、ワインカーヴとして生まれ変わったわけなんですよ~^^

 今では個人の預けるワインや、近隣のワイナリーの貯蔵庫として行き続けているトンネルです^^

 外気からの影響も少ないトンネルに、煉瓦造りの特性である温度や耐火性などの遮蔽能力がプラス。

 温度変化を嫌うワイン貯蔵としてはうってつけの環境じゃないでしょうか^^

 廃トンネルの再利用としては

 最強の有効再利用なんじゃないかとボクは思うんですよ^^』

 

 ・・・なるほどな。

 彼が熱く言うのも分かる。いや納得した。

 先ほどの大日影トンネルの遊歩道化も良いものだと思うぞい?

 でもコチラの方が、よりトンネルと煉瓦の特性を掴んだ再利用方法な気がするな^^

 あまつさえここ山梨県の特産ワインと合致したところが素敵ではないか^^

 最初に考え付いた発案者にだろうか、

 私はいつのまにかパチパチと手を叩いて称えていたーーー。

 

『で・・・だ。菅原君^^ 廃トンネル最強有効利用にはいたく感心したのだがーーー 

 ここは鉄門扉も設けてあるし外観を見物するだけなんだろ?』

『それがですね坊勢さん^^ 実はーーー

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 先ほどトイレをお借りした案内所に申し出れば、ちょっとだけ見学可能なんですよ(*´д`*)

 さっきオジサマに見学の了解を得たのでさっそく行きましょう!』

 ええ!?そうなの!

 

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 菅原君が鉄門扉に手を掛ける。

 とても重たそうな扉が横へ横へスローモーションのようにゴゴゴゴゴと開け放れた。

 そしてその向こう側へーーー

 

 

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『うは!思ったより全然眩しいぞい菅原君^^;』

『いや、ボクもビックリですw ワインカーヴって暗めの照明だと思ってたのですが明るくてビビリましたよw』

 むしろこんなに明るいトンネルに来たのは始めてかもしれなかった。

 おかげで先ほどの大日影トンネルのように暗がりに隠れたベンチマークにコケルことは無さそうだぞいw

 

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 入り口部から数十メートル歩くと、トンネル壁面の左右にワインのカーゴ(ゲージ)がずらりと奥へと続いていた。

 その姿圧巻!

 見上げれば明治の頃から時を経た煉瓦。

 彼が言うように最強の再利用と言うのが納得だったぞい^^

 

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『残念ながら見学はここまでのようですね坊勢さん^^;』

 言われて見れば、ココより先はワインオーナーやスタッフさん以外は立ち入り禁止の立て看板が立っていた。

『ならば菅原君よ。先ほどぶどうの丘で購入したワインでも預けてこの中を闊歩すると言うのはどうだろうか^^』

 この先をとても見たそうにしていた彼にとって、私の発想は最高の提案なのじゃないかと思ったのだが、

『残念ながら坊勢さん。先ほども言いましたが手前の区画が個人用で、その先はワイナリーなどの法人や企業用なんですよ~^^;』

 ・・・ああそうだったねえw

 それでもこの先を見てみたいんだろうな、菅原君は目一杯デジカメの望遠機能を駆使して向うを見ていたぞい^^

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 その食い意地、嫌いじゃない^^

 それが彼の仕事振りにも生かされている。何かそういう風にも思えた私だった^^

 

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 個人として見学できる範囲は入り口からたった数十メートル。

 それでも見れるものはくまなく見る彼。

 気温がどうだとか、煉瓦は煤けていますねとか、ワインのカーゴにラップがぐるぐる巻いてあるのはナンデだろう?とか、

 例えるなら『何故なんだろう?どうしてなんだろう?』とはしゃぐ子供の探究心のようだった。

 くわあああーーーーっ!

 この子やっぱり可愛いわ(*´д`*)

 お姉さん心にキュンキュンハアハア・・・してしまう(*´д`*)

 ・・・とは言え劣情を抑えなければいけませんぞい。

 一応上司だしな(´д`;)

 

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 この後は更に現実が待っていた。

 駅までUタアーンしないといけないしね!^^;

 正直帰りのほうが遠く感じた訳だが、それでも彼が話しかけてくれたおかげで、なんとか駅まで笑顔で辿り着けたぞい(自分ではそう思ってる)

 

 ーーー帰りの電車はいつのまにか眠っていたようだ^^;

 まあ普段は絶対こんなに歩かされることは無い私です。

 酔いもあったし寝ちゃうよねw

 

 彼に『もう都内ですよ坊勢さん^^』と起されたのは、とうに日も暮れた御茶ノ水駅だった。

 その際にムニャムニャと無意識のうちにヨダレを左右に拭っていた自分を見られていたかと思うと、

 カァーー!と恥ずかしさの熱を帯びたのだが、菅原君は特段気にしてないようだった^^

 それが性格なのか気遣いなのかはワカランのだけれども、この子はやっぱりお姉さん的にヒットな件(*´д`*)

 

 次も取材があったら絶対彼を同伴に指名するぞいと思った、

 私こと坊勢垳実。27歳女子の小さな秋物語でした^^

 

《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 17年前に彼女と共々ここ勝沼を訪れた時は勿論こんなトンネルの存在なんて知りませんでしたし興味なんてまるで無かった。

 隣に居た彼女が興味を持つものに一喜一憂し、それがその当時のボクの全てだったしそれ以外は気に留めることも無いことだったんだしね。

 

 興味が無ければ至高の絵画もただのラクガキと野蛮な例えもあるけれど、

 後から『あの時見かけた絵は素敵だったんだなあ~』と思うのも気づかされるのもまた面白いことですよね^^

 今回は至高の絵画でも何でもないけれど、

 煉瓦の知識と言う変化球と、当時よりも歴史を少しばかりかじった今回の再訪。

 思いでも伴ってとても楽しいものでしたし発見ばかりでしたよ^^

 

 さて次回はかなりマニアックなお話になるかもです^^

 舞台は『雨の横浜』

 そこに散らばる『横浜煉瓦の歴史のカケラ』

 教授さんや煉瓦のプロフェッショナルな学芸員の方達と一緒に歩った横浜探訪を

 いつものように物語風で語りましょう^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうず^^

 

 

第815話 続・横浜煉瓦ものがたり編☆vol①『あばれはっちゃく横浜駅二代目!?』横浜駅二代目跡&中華街でランチほか

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『えっ!? おとうさま・・・いや!お父さんも一緒ですのん!?』

『『お父様?』』

 ヤバイ・・・私が家でふつーに呼称してる『お父様』がついつい口から出かけてしまった^^;

 お父様とは琴音さんや部長が言う私たちのサークルの顧問であり、

 つまりは私の父ですー(更につまりは教授さん)

 

 お父様とか・・・いまどきパパって言うよりハズイけど、子供の頃から家の中ではそう言っていたんだからしょーがないじゃーん^^;

 外面(そとづら)的には隠していたけれど、

 琴音さんの『今回の煉瓦のフィールドワークには教授も同行するっす^^』と言う言葉に虚を突かれ、思わず無意識に出掛かってしまったのねん(誤魔化しましたが)

 

 

 何の因果かまったく興味も無い廃墟や煉瓦の同好会にお父様に入れられちゃった私。

 とは言え優しい先輩たちだし、

 意外とフィールドワークの多いこの大学の同好会は、軽登山好きだった私にとって案外居心地の良いものだった。

 お父様(教授さん)が顔を出すことなんて無かったから安心していたけれど、とうとう来ましたかw

 いや・・・いつかはあるとは思ってたけど、まさか横浜を一緒に歩くだなんてーーー

 第815話、わたしこと高幡ルカ視点で横浜の煉瓦をお父様達と一緒に探訪ですヨン^^;

第815話・続・横浜煉瓦ものがたり編☆前編・ルカちゃん・おそ松さんOPバージョン2.jpg 

 そもそも今回の経緯はと言うとーーーお父様からの誘い。

『アッハッハ^^ 横浜で煉瓦の研究会があるのだが君達もいかがかな?』と琴音さんが誘われたことから始まる。

『絶対行くっす!』と二つ返事と言うか即答して琴音さんが私たちにも行かない?って言ってきたのが今回の件ですヨン^^;

 ・・・一応行くとは伝えましたが正直お父様同行のフィールドワークとかちょっと気恥ずかしい^^;

 まあ、そんな私のことなど気にせずに琴音さんは滅茶苦茶盛り上がっていましたヨン^^;

 

 中でもーーー

『常々気になって気になって仕方が無かった煉瓦刻印があったんすよマジで^^』

『わきゃ?気になってた煉瓦刻印ですか???』

 琴音さんの言う、気になってた煉瓦刻印ってなんだろ?

 部長(夕実ちゃん)と私はハテナマークを頭上に一杯浮かべる。

 

『前に江の島のサムエルコッキング苑で煉瓦刻印いっぱい見てきたじゃん?』

 そう言って琴音さんはサークルのパソコンの画像フォルダーを開いて見せた。

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『ここにさあ、恐らく屋号の金(┓、カネとかカナとか言うやつ)だと思うけどお、そこにって付く煉瓦の刻印があったじゃん?』

『わきゃ!? そう言えばいっぱいあったです~^^』

 確かに数多く見かけた気がするかも。

 

『この煉瓦刻印は、横浜の居留地跡や横須賀の軍用地だったとこにも数多く散見されるらしいんすけど、

 どこの煉瓦工場で作られた物かは分からないって言われてるんすよマジで^^

 小さな工場だったなら記録も残ってないかもだけど、

 かなり大量に出回っていたにも関わらず場所も工場名すらあやふやなんすよ。

 私ってばそれを解き明かしたくて解き明かしたくてさあ、

 もしかしたら横浜煉瓦に詳しい人たちの集まりに参加できたなら情報ゲット出来るかも(*´д`*)って思ったの!』

 ーーーなるほど

 琴音さん的に大チャンスな機会が巡ってきたってことですねん^^

 しかも学生身分の私達にとっては中々得ることの出来ないことかもしれないし。

 

 ---11月某日

 お父様と共に横浜駅で琴音さんを待っていれば良かったんだけど(そのほうが私的に近いし楽)

 お父上と一緒におでかけも恥ずかしいので

 上野駅まで行って琴音さんと共に横浜駅へと向うことにしましたヨン^^;

 今回、部長(夕実ちゃん)は年末年始の旅行代稼ぎの短期バイトを抜けられないようで欠席。

 だけどあんまし残念がってなかったように見えたのはナイショですヨンw 

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『これから教授さんや資料館のオジサマや学芸員さん達に会うからお酒はマズイっすよねルカちゃん^^;』

 と言いながらもプシュ!っと道中チューハイ缶を開ける琴音先輩。

 あんまし気にしてないじゃんかよw

 

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 やってきました元町中華街駅・・・

 さっそく煉瓦・・・と言う訳ではなく、

『アッハッハ☆ どうせなら研究会の前に皆で中華街で食事でもしようじゃないか^^』と言うお父様の提案により、

 ここでお父様と待ち合わせなのおー^^;

 

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『オオ~!待ちくたびれたぞアッハッハ☆ 琴音君もルカもさっそくランチとしゃれ込もうではないか^^』

『おはようございますっす教授^^ では行きましょうず!』

『は・・・ハイィ~^^;』

 ・・・私は琴音先輩とお父様の後ろを少し離れてついて行くのでした。

 

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『実は教授。私、中華街はじめてっす!』と琴音さん。

『アッハッハ☆ 実は私どこの店が良いとかさっぱりワカランのだよ琴音君w』

 えええーーッ!?Σ(ll゚д゚ll)

 あても無く中華街に突入してたの!?

 琴音さんのことだから色んなトコ行ってると思ってたし、お父様だって仕事やら何やらで何度も来てたと思ってたのに違うんかw

 堂々と中華街を行くから安心してたのにい^^;

 

 ---結局、

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『ここなんてよさげじゃないでしょうか教授^^』

『アッハッハ☆ いいんじゃないか?琴音君^^』と言う感じで適当にお店に入りましたヨンw

 とは言うけれど、

 みんなして食べ放題の文字に魅かれたのは間違いがなかったのです。

 

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 傘の雨粒をはたいて早速入店。

 外から見た感じではお客もまばらに見えたのに、奥のほうの席はびっしり。

 正午前だと言うのに賑わってましたヨン^^

 さっそく背負った荷物を空席に集めて(お父様と琴音さんのリュックには何がこんなに一杯入ってるのか重てー^^;)

 食べ放題の説明を店の従業員の方に教えてもらいつつメニューをパラパラ捲る。

 

 ーーーふと、琴音さんがメニューのドリンクのページを指差してお父様に伺うのです。 

『教授。・・・行っちゃいますか?』

『いいねえ♪ 一杯くらいなら良いだろうアッハッハ^^』

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 注文されて来たのは2人ともビアー。

『『かんぱーい(*´д`*)』』とグラスを鳴らすお父様と琴音さん。

 えっと・・・これから研究会じゃねーのかよw

 横浜や横須賀の資料館とかの偉い人も来るって聞いてたのに、随分と軽い感じの2人にちょっぴり変な汗が出るワタシ^^;

 

 まあソレはさて置いてーーー

 次々と注文したものがテーブルにやってきた。

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 北京なんとかとかーーー

 

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 イカとなんかの炒め物とかーーー

 

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 ふかひれのなんとかも!

 

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 これはなんだっけ・・・

 

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 1個1個は三人だしそうでもない量なんだけれど、次々と頼むからお腹いっぱいなんですけどっw

 その中でも一番印象に残ったのは、

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 この子ですヨン『焼き小龍包!』

『ぐは!あちいいいいいいいいいッ!っすマジで^^;』と着ている服にブワアアッ!って熱い肉汁を飛ばす琴音さんに、

『コレは、フハフハ・・・アヅ!フハ!ハッハッハw』と、もう熱さで何を仰ってるのかわかんねーお父様です^^;

 ーーーワタシは、みんなの失敗を糧に少し間を置いてから嗜みましたのよオホホw

 でもアツアツこそ小龍包なんでしょうね。

 2人して『火傷しそうだけど美味かった(*´д`*)』ってご満悦の笑みでしたヨン^^

 

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 最後の〆で琴音さんは海鮮おこげ。

 お父様はラーメン。

 私は〆も何も無く、ソフトドリンクを啜ってました^^;

(琴音さんはこの後のことを考えてかノンアルコールビアーを最後に飲み干してましたけどね。・・・意地でもアルコール気分を味わいたかったようです^^;)

 

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 さてこの後は、そぼ降る雨の中を桜木町駅までお散歩です^^

 何でも桜木町駅で、お父様の所属する『煉瓦研究ネットワーク東京』のメンバーの方や、

 横須賀の教育委員会教育総務部の方々などと合流するみたい。

『何度かお会いしてるけど緊張するっすマジで^^;』と、琴音さんもいささか緊張気味。

 私はそれ以上に緊張してましたヨン^^;

 だって・・・煉瓦の知識をまるでもってない上に、研究とか資料館とかきょういくいいんかいとか聞かされちゃあ~ねえ?^^;

 

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 途中『横浜市開港記念会館(通称・ジャックの塔)』に立ち寄り、

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 その脇を抜けた先にある

『旧横浜正金銀行本店』へとやってきた私達^^

 

『ここはな?ルカ。簡単に言うと三菱東京UFJ銀行の前身なのだぞ、アッハッハ^^』

 へえ~そうなんだ。

 とは言え正確には合併を繰り返す前の東京銀行の前身だそうですヨン

(明治13年。1880年に開設された、当時外国貿易金融と日本の金融取引の不均衡を緩和する為に設立された特殊銀行)

 

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 そのとても凝った意匠に私たちは暫く足を止める。

 そこまで興味の無い私ですら石を掘り込んだ造形美に目を奪われた。

 

『ここも妻木さん(妻木頼黄)が造ったとこなんすよね教授^^』

『そうだな琴音君^^ 横浜赤レンガ倉庫や半田の赤レンガと言う煉瓦建築以外にも、彼は様々な建築に携わっていたのだね。アッハッハ☆』

 なにやら私が知らない単語が飛び交うけれど、

 その妻木さんって人は凄いみたいですね^^

 

 現在は『神奈川県立歴史博物館』として利用されてるそう。

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 その後はこの近くにあった『牛馬飲水』と言うものに興味を惹かれたわたしたち。

 

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『牛や馬の水のみ場ってことですよね?おとうさm・・・いえお父さん^^;』

『ん?おや?お父さんとは一体どうしたんだいルカ?』

『そんなことよりもここは牛車や馬車の水飲み場だったんですよね!水を抜く排水溝とかの穴は無いようですが!』

 強気で誤魔化す私。

 普段、お父様とか言ってるのが琴音さんにバレたら恥ずかしいじゃん^^;

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『アッハッハ^^ 別に水道じゃないんだから排水溝など要らないんだよルカ^^

 馬車道で歩を休める牛馬たちの水飲み場だ。水が溜まっていればいいのだよ^^

 しかもこの神奈川県立歴史博物館の前にあるヤツはレプリカだぞい^^』

 ああそうなんだ^^;

 よく見れば軒下に街路樹用なのか腐葉土の袋なんかが詰め込まれてる。

 

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 ---さあ、

 まとわり付くような悶々とする細かい雨の中を先に進む私達。

 

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 桜木町駅へと向う最中、目の前に工事現場?が大きく広がったのですヨン。

 普通の人なら『何か大きな建物でも建てるんだろう』と気にせず通り過ぎてしまうかもしれない。

 事実、私はさっさと桜木町駅へと向うものだと思っていたのですが、

 お父様と琴音さんは違ったようです^^;

  

『おおおーーー!琴音君!この柵の向うを覗いて見てご覧なさいよ^^』

『なんでしょうか教授。この柵の向こう側が・・・って

 エエエッΣ(゚д゚)』

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 あまりにも琴音さんが驚き、そして夢中になってお父様と食い入るように覗き込んでいるから、

 私も気になって覗き込むと煉瓦の遺構じゃん!

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 柵に描かれていたこの現場の概要を見ると

『横浜市新支庁舎建設用地2020年完成予定』って書いてあるけど??

 

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横浜都市発展記念館 066.jpg

 どうやらお父様曰く

『横浜市の新しい市庁舎をここに建設しようと掘り起こしたら、歴史的物件が出てきちゃったようだなアッハッハ☆』だそう^^;

 だから今、埋蔵文化財発掘調査をしているとのこと。

 

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『中に入りてー・・・っすマジで^^;』と嘆く琴音さん。

 さすがにそれは無理難題。

 諦めて先を急ぐことにした私達でした^^;

(※ ココは次回の記事にも出てきます^^ 本当は横浜市の煉瓦研究の方達、資料館との今後のお付き合いも考えて記事としては伏せようと思っていましたが、

 神奈川新聞が近頃メディアとして発表したので、当たり障りの無いくらいにこの柵越しに見えた物を御見せしようと思います^^)

 

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 桜木町駅の近くに来たところで、まだまだ待ち合わせまで30分を残していたみたいなので、どうしようかと思案したところ

 近くのドーナツ屋さんでお茶して休憩することに。

 1時間前にお腹一杯になったはずだけどお、

 スイーツは別腹ですヨン(*´д`*)

 

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 時間が近づいた頃合に表に出た私達。

 見上げればランドマークタワーの上階が低い雲に覆われていましたw

『横浜に来るといつも雨っすよマジで・・・^^;』と嘆く琴音さん。

 そう言えば前回、山下公園~赤レンガ倉庫に訪れた時もどんよりした天気でしたね^^;

 

 さあ、定刻となりゾロゾロとオジサマや御姉さま達が集合。面識も無いのでお父様の後ろから一緒になって会釈する私^^;

 琴音さんに到っては、こちらも緊張気味にゴニョゴニョとおはようございますとお辞儀してました^^;

 ただ、幾人かには『久しぶりだね~^^』と声を掛けられていました。

 後数人来ていないと言う事で、少し改札前をプラプラ。

 桜木町駅の改札前の柱の何本かには、桜木町駅の歴史や資料のディスプレイになっているので、琴音さんと2人で見ていましたヨン^^

 すると一通り挨拶と雑談を交わしたお父様がひょっこりと私たちの元にやってきて、

『ルカ。この地図をよーく見て置いた方がいいぞ、アッハッハ^^』と柱のディスプレイにあった地図を指差したのです。

横浜駅の変遷1.jpg

『これがどうかしましたかおとうさm・・・お父さん^^;』

『ぐお!?ちょっと良く見てよルカちゃん! これーーー

横浜駅の変遷2.jpg

 横浜駅の年代別変遷だけど桜木町駅って横浜駅だったんすね!?』

 えっ!?そなの???

『アッハッハ^^ そうだよ琴音くん・ルカ。この桜木町駅は初代横浜駅なんだ^^

 そして今から行くのが二代目横浜駅だ^^』

 初代だけじゃなく二代目もあるんですか!

(※ 現在の横浜駅は三代目) 

『まるで、あばれはっちゃくみたいですね教授^^』

『私は3代目が好きだったなあ。アッハッハ☆』

 ・・・まったく意味不明なやり取りをしてる琴音さんとお父様^^;

 あばれなんとかって何よ?^^;

 

 今回のメンバーがそろった所でさっそく出発です^^

 その道を生業とするプロ数十人+ど素人の私と琴音さん。

 後ろの方からてくてくついて行きましたw

 

 

 横浜市営地下鉄に乗り換えて降り立ったのは高島町駅。

二代目横浜駅跡付近.jpg

横浜都市発展記念館 091.jpg

 路線や高速が交錯するこの三角地点に私たちはやってきましたヨン^^

 交番後の公衆トイレにはきっちりと『二代目横浜駅遺構』って書かれてました。

 と言うか、もうトイレのトコから煉瓦が見えたw

横浜都市発展記念館 071.jpg

 興奮気味の琴音さんと共にさっそくマンション階下の敷地へと向いました^^

 

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横浜都市発展記念館 073.jpg

 ここで琴音さんを制するように、お父様がざっと説明をしてくれた。

『まあまあ琴音君待ちなさいドウドウドウ^^ 一応ここの概略を知っておいてからでもいいだろう^^ 煉瓦は逃げやしないから』

『フー!フー!・・・はいい・・・^^;』

 

『君達は新橋~横浜間が日本初の鉄道路線だと言うのを知ってるだろう?

 時期を重ねるごとにここも延伸していったのだ。

 更に大阪方面からも延伸を進め、明治22年・1889年に新橋~神戸間が完成した。これが所謂東海道本線の簡単な成り立ちだ^^

 そこで初代横浜駅(現・桜木町駅)の位置が問題になってくる。

 ソレはなぜかというと延伸した東海道本線から取り残される位置になってしまったからなんだよ。

 現路線から初代横浜駅に電車を乗り入れるには一旦スイッチバックなどをせねばならなかった。

 だから直通線は横浜駅を通過する事態になったのだよ^^;

 そこで市街地からも遠からず現行線に近い場所へ横浜駅を移転することにしたのだ^^

 それがここ二代目横浜駅。

 だが大正四年・1915年に開業したこの二代目横浜駅も大正12年の関東大震災で大きな被害を受けるのだよ。

 たった9年余りの営業でここは役目を終え、今現在の横浜駅へと横浜市の玄関口を譲ることになるのだ』

 へえ~そういう経緯があったんですね。知ると結構面白いものなんだといつも思わされる私。

 特に嫌々廃村さーくるに入れられてからはそれに何度も出会うことになる私。

 知識を得るって中々楽しいのかも^^

 

横浜都市発展記念館 074.jpg

『さて琴音君。そろそろ行こうかね!アッハッハ』

『待ってました☆ガルルル・・・待たせたな煉瓦ちゃん達い~(*´д`*)』

 皆に混じって駆け出すお父様と琴音さん^^;

 あんたらどんだけ煉瓦好きや!

 普段と違うお父様に少しどん引きですヨンw

 

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 思い思いに煉瓦遺構を覗き込む皆さん。

 その姿はとても熱心。

 私はと言うと琴音さんの後ろを付いて行く事にした。

 

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 琴音さんが雨にぬれた煉瓦遺構の上面に溜まった雨水を一生懸命ピッピピッピ!と払っていた。

 多分いつものヤツを探しているんだろうなあ~と思ったら、

横浜都市発展記念館 077.jpg

 やっぱりそうだったw

『うおー!煉瓦刻印みっけえー!(*´д`*)』と満面の笑みの琴音さん。

 ううう・・・濡れた煉瓦面のせいか私には全然わっかんなかったけど、よく見ると薄っすらとあったのね^^;

 

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『〇と〇が重なった刻印。これってどんな工場の刻印なんでしょうか琴音さん^^』

『もうズバリコレは金町製瓦工場の刻印っすね♪ ちょっと私が今までに出会った金町製瓦の刻印見てみる?』と、琴音さんはスマフォの画像を私に見せてくれた。

金町製瓦煉瓦刻印『〇〇刻印』.JPG

 あ、ほんとだそっくり^^

『これは深谷の資料館で撮影したやつだったか、金町の煉瓦倉庫で撮影したヤツなのかは忘れちゃったっすけど、これが金町製瓦さんの刻印っす^^』

 

横浜都市発展記念館 079.jpg

横浜都市発展記念館 080.jpg

 同じような刻印がある中で、

 ひとつ違う種類を見つける琴音さん。

 覗きこむとーーー

 

横浜都市発展記念館 081.jpg

 山?もしくは英字のE?

 

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 こっちも〇と〇と言うには少し不自然な感じ。

 ここで琴音さんは何かを思いついたのかスマフォの画像をまた漁り出した。そして私に見せる。

日本煉瓦の刻印?.jpg

 そこにはコレと同じような刻印が。

『これは草加市のご近所にある足立区・花畑団地の公園の花壇の刻印なんすけど、これと結構似てるよねルカちゃん!』

『と言う事は琴音さん。その花畑ってとこのも金町の煉瓦だったってことですか?』

『うーん・・・多分ちがうかなあ。そこの団地が出来たのは昭和の高度成長期だったし、明治の時代の金町煉瓦とは時代が離れすぎてるしね^^;

 少なくとも花畑にあったのは日本煉瓦製造の昭和期の刻印ばっかだったよ^^;』

 ・・・はあ。実によく似てるのに、この変わった刻印は金町煉瓦じゃ無いと言う琴音さん。

 いったいどゆこと?

 

 ---するとお父様が気づいたのか

 私達に近づいて答えを教えてくれたのです^^

『よく気づいたね^^ 実はこの横浜駅二代目には金町製瓦工場以外に日本煉瓦製造㈱の煉瓦も使われているのだよ^^

 金町製瓦工場は日本煉瓦製造㈱に合併されて尚、昭和中期までは煉瓦製造していた。

 大正四年に開業したこの二代目横浜駅だけれど、

 もしかしたらば大正と昭和、そして金町と日本煉瓦製造が混在した時期の煉瓦刻印なのかもしれないね。アッハッハ^^』

 正確な煉瓦刻印の時代の差異は今も詳しいことは分からないとのこと。

 ややこしいけれど、マニアにはこの歴史の紐解きが楽しいんでしょうねきっとw

 

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横浜都市発展記念館 084.jpg

横浜都市発展記念館 085.jpg

 幾らか見終えた後に陶製の陶管(土管)があるのに気づいた琴音さん。

『なんすかねあの陶管。二代目横浜駅の下水管???』

『さあ~・・・自分にはさっぱりですヨン^^;』

 2人して疑問に思っていたところ、日野市の郷土資料館館長さんが教えてくれました^^

『おお~どうしたい彼女達^^ ああ~あれか?あれが気になったかw

 あれはなあ~第二海水引入口って言ってな? 二代目横浜駅より以前にあったらしい発電所の冷却水(海水)を取り入れていた、

 煉瓦の導水路跡だそうだ^^

 なあ面白いだろ彼女達。ここには二つの遺構が存在してんだよね~^^』

 実にフランクに話してくれる館長さん♪

 ぶっちゃけ面白くて素敵なオジサマですヨンw

(館長さんには後半の記事でも助けてもらうことになる^^)

  

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 研究熱心な方々も流石に3~40分も過ぎれば観察し終えたのか引き揚げる。

 

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 私たちはこの遺構に建つマンションのエントランスで点呼と言うか次への出発を整えることになったのだ。

 ・・・でも何かこのエントランス、おかしくない?

 

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 エントランスに敷き詰められた煉瓦調のタイルの道が柱に覆いかぶさってるんですけど・・・^^;

 普通に考えたらデザイン的にも柱の間を綺麗に通した方がいいよね?

 

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 その先のマンション入り口なのか店舗なのかはわからないけれど、

 扉と煉瓦調の道がおもいっきりズレてるのはナンデダーw

 

横浜都市発展記念館 090.jpg

 ここで横須賀市の職員さんが片手に取った雑誌の写真を見せつつも私達にその理由を教えてくれたのですヨン。

(※ この御兄さんには猿島編や夏島編でもお目にかかっています^^)

二代目横浜駅遺構の基礎画像.jpg

『皆さんコレを見てください^^ コレが発掘された際の二代目横浜駅の基礎遺構なんですけれど、分かりますでしょうか^^』

 ん?アレ?

 なんだかエントランスの煉瓦調タイルの道と同じよう???

『お気づきですね^^ そう。実は発掘された二代目横浜駅遺構の基礎部分をそのまま模したのがこの煉瓦タイルの道なんです^^』

 これにはビックリ。

 と言うか後から建てたマンションにとっては正直どうでもいいことだと思うのです。少し口が悪いと思いますけどネン^^;

 それが遺構部分を埋めてしまうならせめてもと残したのが、基礎遺構になぞったこの部分。

 洒落てるなあ~と思いましたヨン^^

 

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 さて、お父様達が言う、あばれはっちゃく横浜駅二代目跡を後にして次へと向う私達。

 

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 雨なのにむしろワクワクし始めていたのは、お父様たちに少なからず染まってきたのと、

 この横浜の隠れた歴史を紐解く面白さに感化されたのかな^^

 

《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 さあ~今回はいつにもまして更にマニアックでしたので付いて来れない方もまた多いかと思いますw

 とは言え今の横浜駅が三代目だとか、桜木町駅が初代横浜駅だったとかは知っていて損でもないと思います^^

 会話のネタに。キャバクラでのウンチクとして使ってください(なんだそりゃ)

 さて次回は続・横浜物語ファイナル。

 残念ながら横浜市の法人さんとの今後のお付き合いも多大にあるので載せられない画像やお話もありますが、

 可能な限り物語に散りばめていきたいと思います^^

 一介のド素人ですが、趣味人が見たモノホンの世界はどうだったのか?

 そしてまさかの出会いに驚いた次回、気になったり興味をもたれた方は覗いてやってくださいね^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうずw

 


第816話 続・横浜煉瓦ものがたり編☆ふぁいなる『まさか私の煉瓦のネックレスを作った張本人に出会うとは!』横浜都市発展記念館&80番館遺跡・総帆展帆ほか

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『私は飾り気の無い女』

 いや?勿論イマドキのファッションとか雑誌で目を追うっすよ?

 ただ、アクセとかはあんま身につけないんすよね~^^

 興味が無いと言ったらウソだけど、普段は特に欲してもいないし身につけてないかな^^

 

 そんな私がこの春から首にぶら下げているものがあったりする。

 それこそとてもとても色気も何も無いネックレスだ。

 そんな色気の無いけれど、肌身離さず首に掛けてるネックレスが、

 まさかの煉瓦の出会いを演出する。

 

 第816話、私こと菅原琴音視点であの時の感動を綴りたいっす☆

第816話・続・横浜煉瓦ものがたり編☆琴音と横浜と深谷のオジサマ2.jpg 

 二代目横浜駅跡から次の目的地へと移動中、そこまで煉瓦に興味が無いだろうルカちゃんが聞いてきた。

『琴音先輩!そーいえば今回の目的って、サムエルコッキング苑とかで見かけた出所が分からないけれど横浜の煉瓦構造物に多く使用された煉瓦の刻印情報ゲットですよねん?』

『そうっすよ^^ あの屋号のカネ(┐)の文字の刻印の出所っす^^

金子煉瓦2.jpg

 わたし的にはある程度は予測出来てるんすよ^^

 横浜の煉瓦は愛知方面からという他県からの移入ものも存在するけれどー

 多くは横浜市鶴見区の鶴見川周辺にかつて存在した煉瓦工場群のどれか?ってことはね^^』

『そこまでは分かってるんですねん^^』

『でもさー、山本商店煉瓦製作所とか原木組煉瓦工場とか川村煉瓦工場とか金子煉瓦工場とかたくさんありすぎてね・・・^^;』

『おおい!琴音先輩い!おもいっきし答え出てる気がするんですけどっ!』

金子煉瓦工場って言いたい気持ちは分かるっすよ? ルカちゃん^^

 でもさー、屋号のカネが一致するのは分かるんすよ。だけど上って言う刻印は金子のどこにも合致しなくね?』

『はあ・・・言われてみれば確かにそうですねー^^;』

 そう。私は曖昧な推測に確証を得たかったのだ。

 その答えや情報がエキスパート集う場所ならば得られるかもしれないと今回の研究会の末席にお邪魔することにしたのだから。

 

 推測が違ったなら、それはそれで面白い。

 また別に探せばいいじゃんかと思ってるからね^^

 

 ーーーそんな会話をしていると、

『あそこを見てくださいよ^^ メモリアルパークにある日本丸が総帆展帆(そうはんてんぱん)の準備してますよ^^』と、誰かが指を差した。

『総帆展帆ってナンデスカネ???』とルカちゃん。

『さっぱり意味不っす^^;』と答えつつ、私たちはその指し示した方角を見た。

横浜都市発展記念館 094.jpg

 ・・・ん? なんか作業員の方達がたくさんぶら下がって帆の点検か何かしてる???

 そこに教授が私とルカちゃんの肩にポンと手を置いて

『ほ~、中々タイミングの良い時に通りかかったものだねアッハッハ☆

 あそこに見えるのは1930年就航の歴史ある日本の航海練習船『日本丸』

 帆を広げたその美しさから太平洋の白鳥やら海の貴婦人とも謳われた大型帆船なんだよ^^

 全ての帆を広げることを総帆展帆と言うのだが、

 普段は帆を畳んでいるのだけれども、年に数回総帆展帆が行われるんだ^^』

 うへー!それまたラッキーな現場に遭遇っすねマジで(*´д`*)

 と、思ったのもつかの間。

 煉瓦のエキスパートたちは歩をそれほど緩めることも無く先へ先へと歩いていく・・・

 やはり趣味の範疇以外のことにはそこまでも興味ないようですねw

 ある意味流石だと思います^^;

 

 私とルカちゃんと教授は、日本丸の帆が広がる様を見ること無く、集団を追いかけるのでしたw

 

 ・・・んで、やってきたのはーーー

横浜都市発展記念館 060.jpg

 またここです^^; 『横浜市新市庁舎建設用地』

 目的地では無かったけれども、煉瓦のエキスパート達が通り道のここを見過ごす訳が無いw

 もうここからは皆して覗き込む覗き込むw

 その姿はとても奇異。

 道行く人が『え!? いったいここに何があるの???』と釣られて覗き込む始末w

 

 あまつさえ、ルカちゃんが通行人に『何をされてるのかね?』と質問攻めに遭う始末w

『えっと・・・あの・・・どうやらここに貴重な煉瓦の遺構があって・・・あのあの・・・見放題らしいですヨン☆』と、あわあわしながらも説明していたでござるw

 

 ・・・私たちは散々見たからいいかなあ~と思ってたけれど、

 そこはエキスパート軍団。やっぱり違った。

『教授さん!教授さん!あなた良いカメラを御持ちですよね? でしたらアソコ、アソコを望遠で撮っていただけないかね!?』と、エキスパート軍団の一人が教授に撮影を催促する。

 早速、教授が網目の柵越しにカメラを構えてパシャリ。

 その画像を見てみんな『うおお~!煉瓦の刻印ですねえ~(*´д`*)』と感嘆の声をあげた。

 え?

 ええっ!?

 ここから刻印とか見つけちゃうの???

 実は私も探したのに全然見つからなかったのにそれを見つけちゃうの!?

 思わず私も教授さんの後からカメラの望遠機能めいっぱい使ってその方角を覗いてみた。

横浜都市発展記念館 096.jpg

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 うは!マジか・・・^^;

 そこに見えたのはまさしくも煉瓦の刻印。

 ただの趣味人とエキスパートの違いをまざまざと見せつけられた瞬間でしたっすよマジで^^;

 恐るべし!っす・・・w

 しかもYOKHAMAって刻印されてる耐火煉瓦も貴重そうだけど、

 ~~~馬(不鮮明で読めず)って漢字で刻印されてる煉瓦刻印はめちゃくちゃ希少価値ありそうなんですけどっ^^;

 いつか間近で見てみたい☆

 恐らく2020年には新市庁舎として埋もれてしまう場所かもしれないけれど、

 きっとこの時見た煉瓦はどこかで展示される。

 そう願って私たちはこの地を後にしたーーー。

 

 ーーー途中、

横浜都市発展記念館 098.jpg

横浜都市発展記念館 099.jpg

横浜都市発展記念館 100.jpg

横浜都市発展記念館 101.jpg

 前回の横浜探訪でも訪れた『開通合名会社の煉瓦遺構』に立ち寄って、そこから地下鉄に乗り込みましたっす^^

 

 ---やってきたのは『元町・中華街駅』

 本日のスタートの場所にまたやってきちゃいましたw

 と言っても、中華街に用事があるわけではなく、

『元町公園』に用があるのです^^

 

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 私的にはこの後に元町公園のどこに行くのかは察しがついていましたが、当然ルカちゃんはチンプンカンプン。

 いや、むしろ彼女は『へえ~。元町公園って聞いたことありますヨン☆』と、メジャーな公園の名前にウキウキしていた模様。

 

 そぞろにやってきたのはーーー

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 元町公園の入り口手前の湧水です^^

 そこにある銘版を見たルカちゃんは『へえ~横浜って都会的なイメージだったんだけど、湧水も沸くんですね琴音さん^^』と言ってきた。

 

『今じゃ東京23区以外で日本の中で最も人口も多いし発展した都市だけど、

 江戸時代末までは村だったし漁村だったしね^^

 昔は水も沸く自然豊かな場所だったんすよ^^

 まあそれが劇的に変化するのが明治時代

 外国に対して開港を求められた地がこの横浜だったのがきっかけっすよね^^

 そのきっかけが・・・この元町公園にたくさん眠ってるってわけっす^^』

『はあ・・・そうなんですか^^;』と、私の言葉にポカンとするルカちゃんだったけどまあそれはしょうがないっす。

 私だって煉瓦絡みで歴史を辿ったら日本史に興味沸いた程度だからw

 高校・中学は歴史なんてスルーしてたもんよ^^;

 

 この元町公園手前には

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『ジェラール水屋敷地下貯水槽』なる煉瓦遺構が存在する。

 私たちはエキスパート達の後を追って見学することにした^^

 

横浜都市発展記念館 106.jpg

横浜都市発展記念館 107.jpg

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『すんごくデブッチョな鯉がいっぱい居ますね琴音先輩^^』

『そうっすね・・・デブすぎなくらい・・・いるねえ^^;』

 歴史的遺構にはプカプカゆらゆら鯉が放たれているわけなんだけど、

 水がいいのか食い物がいいのか、とにかく食いでのありそうな鯉が沢山泳いでいた^^;

 

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 ここでエキスパートの方々に追いついて説明版と共に、このジェラールの地下貯水槽って何よ?って説明を誰とも無く聞かされる。

 なんせ誰が語ろうが皆さん煉瓦のバスガイドさんみたいなものですからねw

 

 皆さんの会話を集約すればーーー

『ここ元町公園は幕末に来日し横浜発展に多大な寄与をしたフランス人の実業家アルフレッド・ジェラールの工場跡。

 貯水槽の辺りはその入り口付近。

 当初はこの湧水に着目して横浜港を行き交う船舶への水の給水事業をしていたそう。

 その後彼は瓦や煉瓦を造る工場をも建て、その製品は母国から彼の地であるこの横浜に居留する外国人たちの洋館建築などに持て囃され重宝されるほどの評判を得た。

 その煉瓦や西洋式瓦は1873年(明治6年)と言う日本の煉瓦史でも最古参の煉瓦なんですよね~^^』だそう。

 最古参と言われたならば私的に色めき立つのはしょうがないですよね!

 ああ~ん、実際にこの目でジェラール瓦とかジェラール煉瓦ちゃんを見てみたい~(*´д`*)

 

『へえ~これがジェラールさんですかー^^』とルカちゃんが説明版にある写真を指差す。

 私も見てみる。

横浜都市発展記念館 111.jpg

 年上好きな私にとってはこのゴツゴツ厳つい顔立ちは結構ヒットかもしんないw

 ルカちゃんは『オジサンは興味ないなあー』って却下だったっすけど^^;

 でもヒゲいいじゃーん(*´д`*)

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 さて門を抜けて元町公園内にやってきましたっす^^

 ココはジェラールの工場が去った後、映画の撮影所などの変遷を経て、

 関東大震災後に横浜市が整備した公園でもあり観光スポットでもあります。

 

 ・・・・どうやら煉瓦のエキスパート達はこの公園の裏手に用事があるみたいーーー

 さっそく皆についていくと、

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 煉瓦造り風の立派なトイレがドーン!

 いや・・・トイレだけじゃないですけどね(公園の管理施設)

 ここにはジェラールの瓦とレンガの説明版が置いてありましたっす^^

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『まったくそそられないですヨン^^;』とぶっちゃけるルカっちではありましたが、

 私は『写真じゃなくって実物見てーーッ!』と心躍らされた(*´д`*)

 

 さて、ここにはもう一つ隠れたスポットが存在する。

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『もしかしてここっすかね?(*´д`*)』とマンホールを見ていると、

 Y市の職員のお兄様が『そうですよ^^ そこです☆』と教えてくれた^^

『えっと・・・琴音先輩? このマンホールがなんぞ???』とルカちゃんが聞いてくる。

 まあそうでしょうね。非常にマニアックなことだから。

実は昔のブラタモリでこのマンホールの下の貯水槽が紹介されたんすよ^^

 ブラタモリ第二シリーズ(2011年~)だから結構前だけどね^^』

『へえ~そうなんですね^^ 私も今のブラタモリは結構見ますヨン☆

 特に富士山編3部作は登山好きな私にとって最高でしたよ先輩^^』

『富士山編よかったっすよねマジで(*´д`*) 特に私ってば子供の頃から富士山のデカイ穴ぼこを見ていて気になってたからさあ~(宝永山のことです)

 子供の頃からの謎が解けてスッキリしたっすもんw』

 ブラタモリ欠かさず見てます!面白いよね☆

 

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 流石に貯水槽は見れませんが、その写真も掲載されています^^

 

 そしてこの管理棟の脇には

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 元町公園内に散乱する瓦や煉瓦片が掻き集められているスポット?があったようで、

 エキスパートの皆さんは柵越しに『あれはジェラール瓦のカケラじゃね?』『こっちは有孔煉瓦じゃないかしら?』『これなんて耐火煉瓦の破片みたいだね~^^』と、盛り上がってましたぜw

 

 ---しばらくして

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 この敷地奥の高台へと移動することになりました。

 いったい何があるの???

 教授さんはさっさと上に上がってましたので急いで私たちは追いかけることにしたw

 

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 そこは『山手80番館遺跡』と言う、関東大震災前まで外国人ご夫妻の住居だったとこだそう。

 

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 その遺構を囲むように歩道とテラスと柵が設置されてました(歩道入り口にはジェラール瓦が展示)

 

 当然ここで探すものと言えば・・・アレですよね☆

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 何か『小』なのか『÷』なのか分かりづらい刻印(*´д`*)

 

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『恐らく6本の線が放射状になった刻印』とか見つけました(いや、むしろエキスパート達が教えてくれたw)

 

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 陶管の名残りなどもありましたっす^^

 

 さあ~研究会前までの煉瓦散策はこれで一応終了との事。

 気づけばもう日が落ちる手前の頃になっていました^^;

 

 再び移動して辿り着いたのは、

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『横浜都市発展記念館』っす^^

 横浜の近代化、発展の様を今に伝える文化施設です。

 

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 少々時間があったので、せっかくとのことで企画展示を見させていただきましたよ^^

 これがまた煉瓦刻印マニアには近しいもので、

 現・ロシア連邦ハバロフクスの先住民が岩に刻んだ刻印と言うか岩面画のパネル展示でした^^

 壁画みたいなものでしょうか。とても興味深く見させていただきました^^

 さて、ここからはナイショっすw

 残念ながら詳細はお伝えできません^^

 煉瓦を囲んだ意見交換会があったということだけはお伝えしておきましょう☆

(※ 今後のお付き合いの為に末席参加の私がご迷惑かけるわけにはいきませんからねw)

 

 あ、2~3こくらいはエピソードいいかな?

『では順番に簡単な自己紹介とまいりましょうか』と言われた時に、

『どこどこの資料館所属の何々です^^』と皆がいかにもな感じで言っていくのに、

 私とルカちゃんは『何て言えばいいんだろ・・・』と、戸惑ったこと。

 ・・・なんせただの学生だしね(現実は、ただの居酒屋勤務のオッサンです!)

『東京の〇〇ですって言っときゃだいじょうぶだよw』と、隣に居たH市の館長さんにフォロー?されて乗り切りましたけれど場違い感は否めませんよねやはり^^;

 そして素敵な煉瓦刻印たちに出会えました^^

 中でも今回一番気になっていたアノ刻印の情報を得られたのが大きかったっすマジで!

 これは言っても大丈夫と思いますので言いますが、

『屋号のカネ(┐)に"上"の刻印は、鶴見川流域に存在した金子煉瓦工場で確定☆』(*´д`*)

『ほとんど答えあってたじゃないですか琴音先輩w』とルカちゃんに突っ込まれたけれど、

 確定のお墨付きもらえたんだから嬉しかったっす^^

 いずれ、その金子煉瓦工場跡を探しに行ってみたいですね☆

 

 この後は近くの居酒屋で親睦会と相成りました^^

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 横浜都市発展記念館の方々のお仕事が終るまで中庭で待っていたのですが、

 煉瓦の遺構がたくさん展示してあるじゃないのさ!

 惜しむらくは夜過ぎて満足に見れないこと^^;

 また明るいうちに再訪したいですね♪

 

 やって来たのはご近所のさくら水産さん^^

 とりあえず教授さんの横に座ることに(当然かw)

 目の前にはオジサマが2人同じテーブルに座られました。

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 職員さんの音頭でみんな乾杯!

 くわ~!煉瓦の後のビールはうんまい(*´д`*)(笑)

 

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 次々にテーブルにやってくる料理。

 それと共に進むお酒(*´д`*)

 そして最初は面識も無かったし一般人だしとお話を躊躇っていた私だったのだけれども(横のルカちゃんや教授と喋ってた)

 目の前のオジサマとお喋りし始めてからビックリだす!

 なんと日本煉瓦製造㈱に勤めてらした方でした!

 あわわ・・・まさか深谷の煉瓦工場に携わってた方が目の前に居るだなんて!Σ(°д °;)

 

 話の流れで私はいつも首に掛けている、日本煉瓦製造㈱のホフマン窯一般公開時に購入したネックレスをオジサマに見せたのです。

『ハハハw まさか普段からこのネックレスしている人に出会えるとは思って無かったよw

 ええっ!? それ、ほんとに首に掛けてるんだね~^^』

 多分、日本中探しても常に首に掛けてるのは私だけだと思う。

 居たら狂ってるw

 まあそんのくらいの物なのかもね(私には素敵なネックレスだよ~^^)

『実は・・・それ作ったの私なんですよw へえ~それは嬉しいなあ。作った甲斐があったって言っていいんだよなあ^^』

 まさかネックレス作ったご本人様に会えるとはオモワナンダw

 もうそれだけでお腹一杯だった♪

『昔の同僚に見せたいから写メ撮っていいかな?』と言われ、

『ぜひどうぞです!』とパシャリ(*´д`*)

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 たった数百円の煉瓦刻印入りネックレス。

 でも、そこに刻まれた刻印は、

 本物の刻印印で刻まれた物なんです^^

 煉瓦探索で見かける日本煉瓦製造㈱の煉瓦刻印『上敷免製』と同じもので打たれてるんですよね^^(因みに裏手側は"日煉"と言う大正期の刻印が刻まれています)

 感動しちゃったなあ~^^

 その後は色々教えていただきましたよ♪

『深谷に残るホフマン窯は狭いけど二階部分もあるんですよ~。一般公開してないけどw』とか、

『東日本大震災当時、深谷市の重文である備前渠鉄橋の袂の煉瓦が破損してないかと調査で掘り下げたら、とんでもなく煉瓦の橋台部分が深かった』とか、

『日本煉瓦製造㈱の煉瓦は北限南限、日本のどこまで使われていたか』とかね(*´д`*)

 その中で特に一番印象に残ったのは、

 日本煉瓦製造㈱の創始者でもある『渋沢栄一』を

『渋沢先生はね!』『渋沢先生はさあ~』とオジサマが言葉の端々に言っていたことかな^^

 自分がかつて携わった会社に決して敬意を忘れない素敵なオジサマでしたね^^

 

 本当ならもう暫くここに居て色々とお話を伺いたかったし、他の方ともお喋りしたかったんだけれども(館長さんや所長さんに聞いてみたかったねえ)

 帰りの時間を考えて、私と教授さんとルカちゃんはお暇することにした^^

 

 横浜駅で教授さん親子とバイバイし、私は一人、東京上野ラインに乗り込んだ。

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 塩茹でピーナッツを2袋購入したのはご愛嬌。だって好きなんだからしょうがないじゃん!(半ギレ)

 

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 そして都市発展記念館で購入した資料本を読みながら今日の余韻に浸りつつ帰宅の途についたっす^^

 私にとってとても収穫のある日だったのは間違いがないです☆

 

                  ---琴音の日記より抜粋

 

《あとがき》

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 いやあ~まさか自分のお気に入りのネックレスを作った本人様に出会って喋ることになろうとは思いも寄りませんでしたねw

 ボクはあんまり飲み会やオフ会とかでも自分が座ったところから動いて積極的に他テーブルにお話を伺いにいくようなタイプでもないのですよ。

 だからこそ奇跡の偶然だったのかもしれませんね^^

 今回の旅路、今後の煉瓦刻印ライフに可也の影響を及ぼしたのは間違いがないとこです。

 教授さんには感謝せねばいけませんね(オイラの素敵なお兄ちゃんだもん☆)

 ーーーさて、次回は

 群馬県へと物語は舞台を移します。

 そこまで特筆した成果は無いのだけれど、車中での彼女達のジャンボ宝くじ認識や、

 煉瓦が意外と残っている町並みをご覧いただけたら幸いと思います^^

 ではでは皆さんごきげんよー☆

 

《おしらせ》

 サブブログでは貴重な千葉県市川市の煉瓦遺構の一般公開の模様を記事にしました^^

 興味ある方は覗いてみてください→琴音の煉瓦刻印発見録☆

 

第817話 伊勢崎・境町~世良田の煉瓦遺構編☆『10億円当たったら煉瓦倉庫でも購入して商売しましょうですう☆』年末ジャンボ宝くじ・年末ジャンボミニ&旧境倉庫株式会社の赤レンガ倉庫ほか

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『煉瓦倉庫の移築費ってどんくらい掛かるんすかね?(マジ顔)』

 

 えっと・・・何かいつも『金ねえええええっーーー!』って言ってる琴音っちがとんでもないこと言い始めたんですが・・・

『たぶんさあ~10億あったら足りるよね?マジで☆』

『楽勝ですヨン☆琴音先輩^^』

 あまつさえルカちゃんまでもがそれに乗っかる始末ですう^^;

 

 ---さて、

 今回のサークル活動の舞台は『群馬県伊勢崎市~太田市』ですう~^^

 私とルカちゃんが数ヶ月前に訪れた伊勢崎市の煉瓦の時報鐘楼で、

 その時に出会ったオジサマの

境町駅にも煉瓦の倉庫があるよ。お嬢さんたち^^』と言う情報を頼りにお出かけすることにしたのです^^ 

 ではでは第817話。私こと石廊崎夕実視点でいってみましょうですう~(*´д`*)

第817話・伊勢崎市・境町赤レンガ倉庫・夕実ちゃん・年末ジャンボ2.jpg

 と言うことで、今回は伊勢崎市ですう^^

 利用している沿線上なので行くのはかなり楽☆

 とは言え群馬県。

 途中駅から『特急りょうもう号』へと乗り換えましたですう^^

  

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 いつものようにピクニック気分なのか、琴音っちがお酒とおつまみをテーブルに広げる^^;

『あ!琴音先輩! とめはねっ!読んでるんですか^^ 私にも見せてくださいヨン☆』とルカちゃんがコミック本の後読みを催促する。

 

 なんでも目的地まで暇だからとコンビニ限定コミックを幾つか所望してきたとか。

 とめはねっ!は、習字・書道を題材にした青春ものなんですけど、これが中々面白いですう^^(NHKでも少しドラマ化されてたし)

(※ オイラ、この河合先生の柔道を題材に描いた帯をギュっとね!や、競艇を題材にしたモンキーターンも大好き^^)

 

 コンビニコミックって再出版ものとかが多いですよね^^

 気になってたけれど読まなかったコミックとか、懐かしくて内容忘れてたよ!なんてものも多くて、

 廉価版だし私もたまに買ってしまうですう(*´д`*)

 

 ーーーそんなこんなで道中も半分といった所で、

『皆の衆!傾注!傾注っす!』と、琴音っちが手をパンパンと叩いた。

 そして『買ってきたぞー^^ ホレッ!!!』と、リュックの中からある物をテーブルに広げたのですう。

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 テーブルに無造作に置かれたのは『年末ジャンボ宝くじ』20枚と、『年末ジャンボミニ』20枚。

 しめて1万2000円分!

 実は、琴音っちの提案で『みんな4000円づつ出し合って夢を買わない?』と、共同購入を持ちかけてきたのが始まり。

 学生の私に4000円とか痛い・・・とは思ったし、

 ルカちゃんに至っては『どうせ当たらないですヨン^^;』と渋い感じだったのだけれども、

『今年は10億円だぜ?』とお経のようにずっと私たちにしつこく言うものだから・・・今回だけその案に乗ることになったのが経緯ですうー^^;

 まあ買っちゃったならばしょうがないです。

 そこから始まるのは当然

 10億当たっちゃったらどうしよう談義に花が咲くのですう(まあ、しょうがないよねw)

 

『私は親に半分の5億やってえ、残りで古煉瓦の倉庫や蔵でも買い取って~、それを実家の稲取に移築して商売するっす☆』

『私も~おとうさm・・・いやお父さんに10億預けて、海外旅行とか一緒に行くとかいいですネン(*´д`*)』

 えっと・・・琴音っち・ルカちゃん

 ちょっと待て。

 あんたら勘違いしてないですかね・・・

 共同購入したんだから10億を3人で割ったら333333333円と端数でしょ!

 なんで10億独り占めで考えてるんですかw

 

 え?私の10億当たったらの使い道?

 菅原先輩を攻略(買収)するのに使うですー(*´д`*)

 お金じゃ愛なんて買えないんだという迷信に真っ向勝負を挑みたいと思いますですー(*´д`*)

(※ 夕実ちゃん!10億円じゃなくて333333333円と端数だからね!)

 

 ---そんなアホな願望を言い合ってたら

 いつのまにか乗換駅の『太田駅』に着いちゃった^^;

 ここからは特急が止まらない駅へと向うので鈍行に乗り換えないといけないのですう^^;

 琴音っちの腕時計を見やるとーーー

 

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 12時50分。

 そして鈍行の時刻表を見るとーーー

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 ううう・・・次の電車まで30分余りですう^^;

 流石にこのままホームで30分過ごすのは厳しいと言う意見により、

 一旦駅から出てランチすることにしましたです^^

 

 でも駅前なんもなーいw

 群馬県の地方都市としては大きい太田市なのに、意外と駅前はランチやってるお店が少なかったのですう^^;

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 北口は余り無いと見て、南口方面へ。

 するとカフェ&レストランがあったあのでそこに入ることにしましたです(時間も無いしね!)

 

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『じゃあ~とりあえず3人生ビールお願いするっす^^』と着席する前に琴音っちがお酒を注文。

 なんでや!

 若い20そこそこの乙女が店に入るなりいきなり酒かよー^^;

 でも休日だし、いっか(*´д`*)

 

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 後は無難にアツアツのハンバーグ定食を仲良く頼んで、

 早食いしてダッシュで駅に戻りましたですう^^;

 なんせ時間ありませんしねw

『これって、テレビ東京で好評のローカル路線バス乗り継ぎの旅とぜんぜん変わらなくないですかネン^^;』と嘆くルカちゃん。

 確かに・・・あの旅番組とあんまし変わらないかもですう^^;

 時間に追われてご飯も満足に食べれない、あんな旅番組もそうそう無いと思いますですw

 

(※ オイラ、あのテレ東のローカル路線バス乗り継ぎの旅大好きです(*´д`*)

 蛭子さんの宿のアポイントメント以外まったく役に立たないとことか、毎回違うマドンナ(女性ゲスト)の選出も好きだし、

 バスとバスが乗り継げないハラハラドキドキがたまりません(*´д`*))

 ---そんなこんなで

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 やって来たのがこの『境町駅』ですう^^

 実はここと言うかこの近辺に、かつて琴音っちと2人で来たことがあったのです。

『ナツイっすね^^ 確かこの近くの利根川にかつて有った島村の渡し付近に転がってる煉瓦片を探しに来たっすよね夕実っち^^』

 そう。この境町には島村の渡しと言う渡船場があり、利根川の中洲の島には集落もあったと言うことで探訪したことがあったのです。

(※ 第695話 中州の村を守ろうとした煉瓦たち

 その時はこれでもか!ってくらいに土砂降りで、帰りたかったですけどねw

 

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 降り立った駅前は実にローカルな駅前という感じですう。

 太田駅前でランチして良かったと思うくらい簡素で何も無くお店とかもほぼ無いです^^;

 

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 さて、駅前に降り立った私たちなのですがーーー

 今日のルートを一応確認です^^

 琴音っちがスマフォのマップを開いて見せて説明を始めるのです。

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『今回は、この境町駅からそう遠くないって言われている煉瓦の倉庫にお邪魔して~、

 国道だか県道を歩いてから、隣駅の世良田まで歩いてみようと思ってるっす^^

 あの時の神社にも寄ってみたいっすね夕実っち^^』

 ---あの時の神社???

 この時、私はすっかり度忘れしていた。

 かつてこの地で珍しい神社?に遭遇していたことを

 

 ---最初の目的地へと邁進する私たち。

 伊勢崎、煉瓦時報鐘楼で出会った職員のオジサマの情報である『煉瓦の倉庫は駅から近いよ^^』と言う言葉を信じて・・・。

 ほんとに近いの?それって思ってた。

 そしたら、

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 駅から見えちゃうんじゃないかってくらい近かったですw(徒歩・・・1分とか!)

 

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 琴音っち曰く『境町赤レンガ倉庫』とも『境倉庫赤レンガ』とも言われている物件だそうですう。

 門柱には『境倉庫株式会社』と書かれてました^^

 

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『これはイギリス積みですよね琴音先輩☆』

『正解っすよルカちゃん^^』

 だいぶ煉瓦の知識も蓄積してきた私だったから、さっそく煉瓦の積み方を見てイギリス積みですう!って言ってやろうかと思ってたのにルカちゃんに先に言われたぁ^^;

 

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 倉庫入り口の天辺の石には『〇に"さ"』の、境倉庫の頭文字をもじった屋号でしょうか?

 極太で、と刻まれてましたです^^

 

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 一通り見える範囲を見て周ると、そこそこ大きな煉瓦の倉庫でした。

 ところどころ綺麗になってるようにも見えますです^^

 さて、いつものやつがスタートです。

 もうお約束ですね^^;

『うっひょー!煉瓦刻印探しちゃうぜええ!(*´д`*)』と、琴音っちが双眼鏡とカメラをもって走り出す。

『私たちも一応探すフリしましょうか部長^^;』

『そ・・・そだね^^;』

 ・・・と言うことで煉瓦刻印探しスタートです^^;

 

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 軒下煉瓦や・・・

 

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 窓枠の下部分・・・

 

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 色々と刻印がありそうなところを探している琴音っちでしたが、それらしいものは無く、

 

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 民家との隙間にまで入って探す彼女^^;

 

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 時には通気口でしょうか?そこも覗き込んだりと探しまくってましたよ^^;

 

『うがー!結局それらしいもの何一つなかったっすねえ^^;』

『見つかる方が少ないですう^^;』

 結局何も見つからなかったようです。

 ここでルカちゃんが琴音っちに聞く。

『ねえ先輩? 可能性としたらどんな刻印が見つかると踏んでたんですかネン^^』

『う~ん、この境赤レンガ倉庫は1919年(大正8年)頃に建てられたらしいんす^^

 そして私は行かなかったけれど夕実っちとルカちゃんはこの前見てきたでしょ?伊勢崎市の煉瓦建築。

 刻印も見たよね?(スバル360モニュメント)』

『ハイ!見てきましたヨン。たしか・・・上敷免製と言う刻印でした^^ たしか日本煉瓦製造㈱さんの刻印ですよね?』

『そう、そうなんすよ。伊勢崎市界隈の煉瓦構造物は日本煉瓦㈱の製品が多く使われているみたいなんす^^

 工場があった深谷市からそんなに遠くないしねココ。

 だからここも日本煉瓦製造㈱さんの煉瓦刻印が見つけられるかなあ~って思ってたんだ^^

 そしてだよ。

 大正時代の建物だからーーー

 日煉って言う刻印が見つかればいいなあ~とも思ってたんす^^

 実は、日本煉瓦製造㈱さんの日煉って刻印が見られる煉瓦構造物ってだったりするのよお^^;』

 なんでも琴音っち曰く、日本煉瓦製造㈱さんが大正時代に生産した煉瓦の刻印『日煉』を見れる建物は非常に希少なんだそう。

 日本煉瓦製造㈱に勤めていた方も同じ事を言ってたみたい。

 明治の時代の上敷免製という刻印より、大正時代の日煉が貴重とは知りませんでしたです^^;

 

 さて、境町赤レンガ倉庫を後にした私たちは、隣駅を目指して散策を開始。

 すると至る所に古煉瓦の名残りを目にすることになるのですーーー

 

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 赤レンガ倉庫から徒歩50秒・・・

 駐車場をぐるりと囲む煉瓦塀が見えてきたのですう~^^

 

『マジか!これは刻印探しするっちょ(*´д`*)』と、さっそく琴音っちが駆け出した。

 駐車場をウロウロするのも車上荒らしさんと間違えられそうでビクビクしちゃいますが・・・

 女の子3人が全力で説明すれば何とかなるだろうと言うことで、私たちも見に行くことにしましたです(現実はオッサン一人だかんね!w)

 

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 素人の私が見ても、随分と均整の取れていない煉瓦塀。

 でもむしろ味わいあるようにも見えましたです^^

 

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『先輩!この穴を埋めたような煉瓦塀の入り口はなんでしょうか?』とルカちゃんが琴音っちに質問する。

『ん?それ?正直わっかんないっすw』

 わかんないのかよ^^;

 確か三人で歩いた荒川遊園の煉瓦塀にも同じような埋められた煉瓦の穴があった気がするですね。

 

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 ここは何の駐車場なんだろ?と、歩いていくとーーー

 

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 群馬銀行さんの駐車場でした^^

 とは言え群馬銀行さんの煉瓦塀でもなさそう。

 琴音っち曰く『煉瓦塀を支えるようにいくつもの煉瓦支柱が駐車場側にあるってことはっすよ、

 元々駐車場の部分に何かが建っていたのは間違いが無いっすね^^

 私たちは一生懸命、煉瓦塀の裏側を見ていたってことっす。

 でも、ここに昔なにが建ってたのかはわからないなあ~^^;』

(※ 昔の地図だと郵便局(集配所)の記号とかあったけど、煉瓦造りの洒落た郵便局とかだった? それとも工場???

 ボクにはそれ以上調べられなかったです^^;)

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 さて、私たちは駅前ストリートと交錯する群馬県道142号線を東へと進むことになりましたです^^

 そこは何とも言えないノスタルジー。

 古めかしい建物や煉瓦と出会うことになりましたです^^

 

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『うっは!なんかめっちゃ渋い建物じゃね?あれ^^』

 琴音っちが指差す建物を見ると、

 生形・・・製薬所?って彫刻された立派でモダンな建物がありました(*´д`*)

(※ 旧・板倉屋薬局さん。昭和8年建造。大正期から薬の製造などを営み他県にまで展開していた薬屋さんらしいですう^^)

 

 そこから更に歩けばーーー

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 今でこそモルタルが剥がれて煉瓦面が露出した煉瓦塀ですが、

 元々は立派な商家だったんじゃないかな?って感じのお宅もありましたです^^

 

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 ちょろっと琴音っちに付き合って裏手を覗いてみると、煉瓦片が片隅に寄せられてましたです。

 真ん中に穴が空いてる煉瓦。

 これってどういう風に使われていたんですかね???

 

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 他には日本家屋と煉瓦のコラボなお宅なんかも^^

 

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 ここはそこまで昔の煉瓦建築では無さそうですが、味のあるお店ですね^^

(※ 大竹メリヤスさんって言うのかな。なんかココ以外にも大竹さんって多かった気がします^^)

 正直、今では結構寂れた感のある沿道でもありましたです。

 でも、昔はモダンな建物が居並ぶハイカラな町並みだったんじゃないかと思いますですうー^^

 

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 さて、ここからは少し県道から脱線して寄り道へ^^

 琴音っちとかつて偶然見つけた思い出の煉瓦の参道の神社へと向うことにしました^^

 

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 境ふるさと祭りのなのか、世良田の祗園祭りのものなのかは分からないけれど(たぶん、世良田祗園だと思う)

 一歩路地へと入ると山車の倉庫を多く見かけますです^^

『お祭りとか好きなんですよ私(*´д`*) いつか見に来たいですヨン☆』と、ルカちゃんが大きな山車の倉庫をトロンとした眼差しで見つめる。

(※ 毎年7月下旬におこなわれる世良田八坂祗園祭りは、江戸時代から続く関東屈指のお祭りだったそうです^^

 関東の三大祭りと謳われたこともあったそうです。

 当時からは規模を縮小したとは言え、江戸期からの山車が国道を練り歩く様は圧巻だそう^^

 一度都合が付けば出向きたいのだけれどねえ・・・^^;)

 

 さて、

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 世良田の旧村役場まで来ればもう目的地は直ぐそこですう^^

(※ ちなみにこの役場を造られた方は、先ほどの生形製薬所の建物を製作した方と同じらしいです^^)

 

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 参道脇には山車の倉庫。懐かしいですう^^

 そしてこの先には

 

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『八坂神社』がありましたです^^

 

 ---ここで神社を見るなり

 ルカちゃんが早速、気づいてくれました^^

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『えっと・・・何か違和感を感じたんですが、神社の参道が煉瓦って珍しいですよねん?』

 そう、この八坂神社の参道、そして手水舎周りは煉瓦敷きなのですう^^

 

『よく気づいたっすねルカちゃん^^』

『いや見れば一目瞭然ですヨンw』

『アハ、そうっすねw まあ~でも日本全国でもかなり珍しい部類の神社だと思うよここ^^

 煉瓦敷きの参道ってあんまり無いっすもん^^

 世良田に寄るのなら、ここに寄ってお参りするのが煉瓦ガールの務めじゃないかと思ったわけっす^^

 そしてどうせ再訪するのならーーー

 今回はこの煉瓦の参道に刻印が無いのか?と思ったのだ☆』

 たぶん、そんなことじゃないかなあ~と思ってましたよわたしーw

 

 と言うことで、私たちはお賽銭を投げ入れパンパンと手を叩いてお願い事をしつつも、

 さっそく煉瓦刻印探し開始ですう(*´д`*)

 

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 ここはお賽銭箱周りだけじゃなく、神社の土台周りも煉瓦なのですう^^

 刻印の発見できそうな所は一生懸命探してみました^^

(※ 前回来た時は細部まで調べていませんしね)

 

 

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 石碑の下も煉瓦(ただしここは新しい煉瓦さんですう)

 

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 裏と言うか脇?でしょうか。東に抜ける小さな参道口にも煉瓦が使われていましたです。

 当然ここもチェックですう^^

 

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 そこは外壁のフェンス下までもが煉瓦造りだったです。

 でも結局、刻印は見つけられませんでしたです^^;

 それなのに琴音っちだけは『いや・・・あると思うっす^^; っつーかマジ見つけたい!』と、何度も何度も諦めずに探すのです。

 流石にもう見つからないだろうと『ねえ琴音っち・・・もうあきらめようですう^^;』と声を掛けたのは、

 探し始めてだいぶ時間を要した頃合でした。

 

『なぜ?そんなにここの煉瓦刻印にこだわるんですか?琴音先輩^^;』とルカちゃんが琴音っちに問う。

 それは私も思ったことだった。

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『なんでここの刻印にこだわるかって? うーん・・・それはっすねえ~

 この本殿は何度か改修されたと思うんすが、煉瓦の土台ってことは、恐らく明治以降に大きな改修が行われたと思うんすよ。

 なんてったって土台部分だしね^^

 そしてこの八坂神社に煉瓦が使われたのがいつの時代だかを知るのには、

 煉瓦刻印でもあればある程度年代特定出来るはずって思ったからね^^

 おそらく・・・地理的にここも日本煉瓦製造㈱の煉瓦が使われていると思うんすよ^^

 明治期の刻印"上敷免製"か、大正期の"日煉"の刻印が見つかれば、それこそ大まかだけど答えになると踏んだんすよ^^』

 はあ~そこまで気にシテ煉瓦刻印を探していたのですね^^;

 彼女のような情熱は私には無いけれど、歴史を少しでも解き明かしてやろうってハートに、

 私とルカちゃんは心突き動かされてしまいました^^;

 

 結局、この後もう一度皆で探しまくるのですが、

 残念ながら煉瓦刻印の存在は発見出来なかったですう^^;

 普段は彼女の訳の分からぬ情熱に対して一歩引いていた私たちだったけれど、

 発見に至らなかったことがとても悔しかったですう・・・。

 

 ---さて、

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 帰りの電車の最寄り駅『世良田駅』まで来たものの・・・

 

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 なんと本数の少ない電車を逃してしまいましたです^^;

 次の電車まで約1時間近く・・・

 周りにはそれまでの時間を潰すコンビにも喫茶店も何も無い・・・。

『じゃあ~隣の駅まで散歩するっす^^』と言う琴音っちの提案に乗ることに^^;

 

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『これでも飲みながら散歩しようず☆』と、琴音っちから手渡されたチューハイ缶を飲みつつも、皆でブラ散歩しました(もう慣れっこですよねコレも^^)

 

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 40分くらいでしょうか?

 隣の『木崎駅』に無事到着^^

 

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 そこから太田駅まで戻り、特急に乗り換えて草加駅まで帰りましたです^^

 いつもなら帰りの道中もお酒三昧でしょうが、

 ここは珈琲でグッと我慢をし、草加駅近くのやきとん屋さんで今日の打ち上げをしたですう(*´д`*)

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『『『かんぱーい☆(*´д`(*´д`(´д`*)』』』

『煉瓦刻印見つけられなかったっすけれど、煉瓦旅の後のお酒はいつも美味いっすねえ(*´д`*)』

 琴音っちの意見には賛同しかねるけれど、それでも皆でお出かけして、

 お疲れ様の飲み会はやっぱり楽しいですう~♪

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 成果としては少々物足りない結果でしたが、このいつもの『煉瓦探索~お疲れ会』と言う日常が、今ではすっかり楽しみな私とルカちゃんなのかもですーーー

 

《あとがき》

 ここまで長々と読んでくださりありがとうございました^^

 何気にレアな『日煉』の刻印発見の可能性を求めて探訪しましたが、

 まあそうそう都合よくは見つかりませんねw

 とは言え煉瓦建築と刻印と遠出とお酒。やっぱ楽しいボクの休日の過ごし方なのかもです^^

 

 例によって12月は居酒屋の最もたる繁忙期。超絶忙しいですw

 更にブログの更新頻度が下がると思うけれども、

 休日に煉瓦とお酒のお出かけしてストレス発散して、年末を乗り切りたいと思います^^

 ーーーさて次回は

 お世話になってるYUTAじいさんさんと、その息子さんと共に、

 長野県の山に眠るお城跡を攻め落としてきたお話です^^

 煉瓦とか無いからねw

 物語形式じゃなく、久しぶりにアイコンキャラのぎゃる魅やウオッカ姫・シマウマ君と、その旅路を綴っていこうと思います^^

 ではではいつになるのか分かりませんが、また今度お会いいたしましょうず☆

 

第818話 信州・砥石城編☆前編『信州の山城をチョメチョメ!?』信州真田・山城巡り&NHK大河ドラマご当地巡り先取りw

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『アレ?珍しくボクと休みが一緒ですね^^ ・・・じゃあどこか行きません?』

 彼が好きな場所は『城址』

 つまりはお城の跡だ。

 ボクは、特別『お城とか城址にはそこまでは興味は無い』

 だけれども『石垣刻印』や、城址の『空掘り』とかの地形を眺めるのは結構好きだったりする^^

『だったらリベンジしたいところがあるんですよ~^^ 前に行った時はスズメバチ注意とか熊に注意って看板に、先へ行くのを断念したとこなんすけどね^^』

 ・・・ええ!? そんなとこに行くの?リベンジしたいの?

 でも・・・でもでもそういうワイルド嫌いじゃない。

 ついでに石垣刻印とか愛でることもあるかもしれないしね!(*´д`*)

 

 ーーー本来なら、

 彼との同時の休日はありえないことだったりする。

 なぜかというと、今居る職場の担当部署『刺し場(刺身場)』の彼とボクは交互に休日を取るシフトだからだ。

 売り上げもおかげさまであって繁昌してはいるけれど、規模的には小さな居酒屋

 そんな小さな居酒屋っつーのは、少人数で担当部署を持ち回らないといけないのである。

(出勤が重複している場合は、ちょいのりが焼き場や揚げ場の担当をし、その部署の担当の休日を預かるわけです^^)

 何の因果か、シフト作りの担当者のミスなのか刺し場の二人が同時に休みになることになったw

 ならばいざいかん!信州へ☆

 

 ボク達の変わりに超久しぶりに刺身場を担当することになったスタッフへ、

 これでもかってくらいにボク達は前仕込みや準備をして職場を後にした。

 後はがんばってくだしゃいw

 ボク達は残された彼にエールを送りつつ、城址好きな彼と共に彼の棲家であり、

 ブログでお付き合いのあるYUTAじいさんさんのお家へと前夜にのりこんだのだーーー

 第818話。信州・砥石城編☆スタートです^^

第818話・信州・砥石城編☆前編・夕実ちゃん・真田家鎧ver2.jpg 

『起きてください^^; もう行きますよ!』

 どうやらボクは眠っていたようだ。

 家に着いたボク達は、クソ忙しくてまかない飯も食えなかったのでコンビニで酒や食い物を購入して彼の部屋で軽く打ち上げと言うか飯を食った。

 その後は用意されていたお布団のあるお部屋に移動(お布団ありがとうございます☆)

 

『早朝出発だしいー、あと2時間くらいで出発だしー、お呼ばれと言うかお邪魔させてもらってるのに寝るのはいただけないしとても失礼だ!』と思ったオイラは、

 スマフォを眺めて夜長をやり過ごそうとしたのである。

 が、

 その結果、爆睡です☆

 電気つけっぱでYUTAじいさんさんに部屋の電気を消していただいてたり、

 予定時刻より遅い出発となってしまいました^^;

ぎゃる魅.jpgここまで黙ってたけど、おっちゃんヒデーなオイw

うおっか姫1.jpg人様の家にお呼ばれしといてアータ・・・^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgだって~寝ちゃったんだからしょーがないじゃーん(本当に申しわけございません^^; しかもご迷惑をば^^;)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてこっからはガンガンいくぜ!

 辛うじて日が昇る前に関越自動車道へと乗り込みます^^

 まあでもその前に三芳SAで最初の休憩をば☆

ぎゃる魅.jpgなんでや?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg朝食食べないとね☆

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg実はこの日の夜間(YUTAさんちに行く時)に、ふと夜空を見上げると、すんごく太い飛行機雲っぽいのが幾重にも東から西の空を埋めていたんすよ。

 正直・・・うわ・・・気持ち悪い・・・って思うくらいに^^;

うおっか姫1.jpg地震雲?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg最初は何かの前触れかね?とも思ったが、結局この日は何事も無かったねw

 でも夜明け前に空を見上げたら、その名残りみたいな雲が残ってたよ(上の写真です)

 さってっと、SAに来ちゃったら色々と物色せねばなるまい!

 なんせ高速道路とかSAとか久しぶりだかんね☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg世界初の一杯毎に豆を挽く『ミル挽き珈琲の自販機』を発見!

ゼブラ2.jpgいや・・・さして今は珍しく無いですが・・・

うおっか姫1.jpg4~5年前くらいからあるわよねえ^^;

ぎゃる魅.jpgんで、飲んだのオッチャン。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg飲むわけないじゃん。コーヒー好きじゃないもん☆

ぎゃる魅.jpgならいちいちキニシナイデくれませんかねw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、早速朝食を取りました☆

 オイラは『モツ煮定食』です(*´д`*)

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ちょいのり・サザエさんver1・二日酔い.jpgあんまりアツアツじゃないい^^;

ぎゃる魅.jpg朝からモツ煮かあー^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg何をおっしゃいますか!

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg朝っぽく納豆付きだぞい(*´д`*)

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgそうだけどそうじゃないような・・・

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ、再び時は動き出す。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg藤岡ジャンクションから上信越自動車道に乗り換え長野方面へ!

 佐久平PAで再び休憩です^^

 佐久市と言ったら鯉でしょう☆(YUTAさんに教わるまで知らなかったけどな!)

ぎゃる魅.jpgちょこちょこ休憩するんすねw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg長距離ドライブだからな!

うおっか姫1.jpgアンタが運転するわけじゃないっしょ^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgさて、長野県に突入したことだし~

 長野って寒そうって脳内イメージあったから、PAの売店でカイロを購入したぞい^^

 オシッコも済ませたし、ジュースも買ったし、後は目的地へ行くだけです^^

 上田菅平で高速を降り、県道を通って『陽泰寺』と言う所にやってきましたぞ^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg砥石城址に向うには幾つかルートがあるんだけれど、

 まずはその前にこのお城や歴史背景を説明しないと意味が無いよね^^

うおっか姫1.jpgまあそうよね。砥石城ってとこに向かってるのは分かるけれど『なぜここを目指すのか?』とかまったく説明ないしねえ^^;

ゼブラ2.jpgここはかつての真田家の領地では?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgスマン。正直、歴史とか超苦手ですw(戦国時代とか)

 なので説明省きます(*´д`*)

ゼブラ2.jpgぎゃる魅.jpgうおっか姫1.jpg説明ないのかよw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg簡単に説明すると山の上に築いた『山城』だね^^

 武田信玄が落とせなかった城でもあるかな^^

ぎゃる魅.jpg分かりやすい!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg上田市市街を見渡せる山の尾根に築き上げた、複合城郭の1つでやんす(本城を中心に、枡形城・米山城、そして砥石城の4城)

 どうせ行くなら平城よりワイルドな山城ですよ♪

 ---と言うことで、

 ボク達三人は車から降りて上を目指すことにしたよ^^

 でも、その前にコレを付けた。

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うおっか姫1.jpg何コレ?

ぎゃる魅.jpg鈴がどうしたんや!

ちょいのり・サザエさんver1.jpg熊避けの鈴です^^(YUTAさんにいただきました☆)

うおっか姫1.jpgそれって熊の遭遇に効くの???

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれがあれば『ボクはここに居るよ!』と熊にアピールできるアイテムっす(*´д`*)

ぎゃる魅.jpg襲って欲しいみたいっすね(*´д`*)

ゼブラ2.jpg最近は熊避けの鈴に、さしたる効果は望まれないとの報告が多いようですよ?

 基本、熊も人に会いたいとは思っていないので、

 音によって、存在を遠目にアピールして無用な接触を避ける意味では有効ですが、

 鈴と言うのは揺れない限り常に音が鳴るものではありませんしね。

 今はラジオとかがいいとも聞きますが、正直これといって特別な効果は無いと思います^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgう・・・そうなんか^^; 

ぎゃる魅.jpgだったらリンゴとか沢山持ってけばいいんじゃね?

 熊に遭遇したらリンゴを一杯投げつけて~、リンゴ食ってるその隙に逃げちゃうとか!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお前、頭いいな!

ぎゃる魅.jpg良く言われます(*´д`*)

うおっか姫1.jpgゼブラ2.jpg(意外と成功しそうだからつっこめない・・・^^;)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg立派な山門の陽泰寺だけれど、目的地はこの裏手の山なので寄らずにスルー。

 寺の脇を上方に進めば砥石城の登りルート入り口があるみたいだったので先へ^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgちゃっかり上田市のデザインマンホールもゲット☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg2~300mほど進むと、道の脇に『戸石城・大手口』と言う矢印があった。

ぎゃる魅.jpg砥石なの?戸石なの?どっちよ!

ちょいのり・サザエさんver1.jpg戸石かな^^ 砥石ってのは別称らしい。と言うか昔の人は、その土地に意味がある『当て字』を好んだから、砥石って呼ばれるようになる。

うおっか姫1.jpg砥石みたいな場所だったってこと?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgここの山の地形を見れば何となく分かると思う。

 それはこの後に分かるから気にしておいてね^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて、ジグザグな細い道を登り始めたボク達だったのだが・・・

 これが結構な急勾配。

 おまけに落ち葉が足元を滑らせる^^;

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgとりあえず退却しました☆

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgなんでよw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgあんまし初心者の行くルートじゃなかったみたいだしね^^;

 登れと言われればボクは登るけれど、みんな一緒に登頂したいじゃん^^

 その後は近所のセイユーさんで一服(トイレ休憩とか)

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgそこから歩いていけるところに『真田氏発祥の郷』と言う場所があったので行ってみたよ^^

 この石碑の向こうに広がる山の裾野こそ、真田家のルーツ。

 ボク達は、その山裾に幾つかあるスポットへと繰り出すことにした^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgやってきたのは真田氏本城跡。

 こちらも戦時用の山城だったところだ^^

 ビックリしたのは小さな駐車場に『和歌山ナンバー』やら遠方の地から訪れた観光客さんが居たことだ。

 城マニアの方達か~

 もしくは・・・

 来年放映予定のNHK大河ドラマ『真田丸』の放映後だと、

 ご当地巡礼などで激込みが予想されるから先取り☆で来たとかじゃないかねw

ぎゃる魅.jpgまあ~なんていやらしい!

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgぶっちゃけボク達も半分は先取りで来たんだけどな!

ぎゃる魅.jpgまあ・・・なんていやらしい^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpgとは言え『こんにちは~^^』と声掛けすると、純粋にお城跡好きな人たちだったよ^^

『砥石城は近くまで行ったんですけどねえ^^;』とおっしゃる奥様もいらっしゃいました。

ゼブラ2.jpgなんだかんだでテレビの影響はかなりのものだと思いますが、小さな駐車場で事足りるのでしょうかね。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgそうだなあ・・・。ボクは大河とか見ないけれど、それでもNHKの大河ドラマだぜ。

 昨今は昔ほどテレビの影響は薄れたと言われるけれど、

 それは嘘だよと、身にしみて経験してるからなあ^^;

うおっか姫1.jpgアンタがプー太郎からたまたま偶然・奇跡的にも勤めちゃった居酒屋『上野れんこん』も、

 なぜかレンコン専門店って感じでテレビ紹介されまくって連日盛況だものねw

ちょいのり・サザエさんver1・二日酔い.jpgマジこえーよテレビ効果^^;

 まあ・・・むしろ繁昌店に勤められたのはラッキーだったとも言えるんだけどな(その点は本当に感謝しています^^)

 でだ、

 結構ここもご当地巡りで押し寄せるんじゃないかな?

 そうなったら・・・かなり今の状況じゃ・・・ヤバイ気がする(駐車スペース的にも、そしてそこまでの細い登り道も^^;)

 まあオイラが心配してもしょうがない。

 せっかくなので見学しにいきましょう^^

 

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うおっか姫1.jpg景色いいわねえ~^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgなんてったって敵陣を見下ろせないといけないしな^^

 だからこそ使われなくなった今は、眺望スペースとして最高なのかもね山城ってさ^^

 

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ぎゃる魅.jpg標高895メートルっすか。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg今でこそしっかりした道路もあるし車もあるし、大して高くも無いと感じるだろうけれど、

 歩いて登るとなるとどんなに遠かったことかだよ^^

 

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うおっか姫1.jpgお地蔵さん?

ゼブラ2.jpg安政って刻まれてますな!

ぎゃる魅.jpg何よダディー。安政って^^;

ゼブラ2.jpg安政って言うと1854~1860年だよぎゃる魅^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgぎゃる魅.jpgそんな古いお地蔵さんなのか!

ゼブラ2.jpgぎゃる魅はともかくアンタが驚くなよw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgあんまし元号とか気にしない人間だからな☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg一番高い所に到着☆ 城の主になった気分やね(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgここにはベンチも置かれていて、その眺望ものんびりと座って楽しめる^^

 そのベンチの表側には、真田家家紋の『六文銭』が描かれているのだが・・・

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg裏側は何も描いてないのはナイショだ^^

ぎゃる魅.jpg経費節減っすね(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、ここから見える景色をじっくり見て欲しい^^

 おあつらえ向きにこのベンチ横には、ここから見える景色の解説をしてくれるパネルもあったから、それも見てよ^^

 

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ぎゃる魅.jpgアレがさっき断念した砥石城のあるとこ?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそう。あの山の尾根が平になってる部分の先が砥石城だ^^

 硯と言うか砥石のように平に見えるだろ?

 山城を攻めるときには傾斜のある山肌よりはなだらかな尾根伝いを攻めるのがセオリーだ。

 攻める敵将が言ったのか、はたまた地元に根付いた武将が例えたのか誰が言ったか分からないけれども、

 砥石のように平らな部分が見えるから、いつしか戸石以外に『砥石』と言う別称が付いたんだろうな^^

(※ むしろ何故"戸石"なのかがキニナリマスよね^^ 複合城郭の突端。門前、つまりは家で言う戸の部分の城だったからなのかなあ?)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこの後は城址から少し下った裾野の中腹にある

『真田氏歴史館』に寄ってみたよ^^

 

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg入館料200円を払って、いざ入館☆

 ぶっちゃけかなり小さい資料館だ^^;

 だけども200円よりもっとお金取れると思うくらいに充実した施設だったのは間違いが無い。

 歴史に疎く、真田幸村とかほとんど分かってないオイラでも、

『200円じゃやっすいだろw 維持費とか平気なん?』って思っちゃったくらいだしな。

 残念ながらメインの部屋だけ写真撮影不可(しょうがない。あの数々の鎧や錦絵は自分の目で見たほうがええ^^)

 それとは別に印象に残ったのが、

 お父さんに連れられてきたもんだとばかり思ってた小学校上がったばかりの子供さんが、

『幸村がーーー』とか『真田氏はーーー』と展示品見ながら嬉しそうに声に出して説明してたことかな^^

うおっか姫1.jpg余程好きなのね^^ 

ぎゃる魅.jpg未来の歴史おたっきーね!

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ~何にしろ興味を抱くって素敵やん(*´д`*)

 

 ーーーさて、

 一話完結で綴ろうと思ってたけれど流石に長すぎなのでここで一旦切ろうと思いますw

 次回はいよいよ別ルートからの~『砥石城リベンジ』

 平らな山に築き上げられたと思ったあ?

 んなことはねー!ってのが次回の後編です^^

 興味ある方は是非ドウゾダヨーン♪

(何気に扉絵で時間食った・・・。今日は遅いし疲れたので寝ますねゴメンなさい^^;)

 

第819話 信州・砥石城編☆後編!『全然平じゃないしっ!』砥石城跡・米山城跡・上田城址ほか

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『さて、坊茄子が支給されたわけだがーーー』

 昔ならば支給されたその月に使い切ってたおバカっちょであります!

 後も先も考えなかった。

 若気の至りと言うのもあてはまらない。

 なんせ、数年前までそんなもんだったしね^^;

 昔のボクじゃ考えられないけれど、今や一応~

 半分近くは貯金かな^^

 40過ぎて遅いけれどもまだまだ夢もあるしね☆

 

 さて残りの半分はさすがに自分へのご褒美として使いたいし、日ごろの労を労いたい^^

 今考えてるのはパソコンの買い替え。

 ・・・なんせ10年前のPCだしXPだしなw

 あとーーー

 部屋用の眼鏡が壊れて外出用眼鏡(お出かけ用)を今使っているので眼鏡も新調したいかな?

 いや・・・2年前から玄関の片隅に放置プレーのオーディオやテレビの廃品の処理もしたいかも^^;

 ん?

 そういえば正月旅行の旅行代もあるなあ・・・

 あああ~んもー! 希望が多くてボーナス足りないじゃんかようっ!w

 

 とは言え、少ないながらもその使い道を考えるのは楽しいですね^^

 制約あったほうが必死になれる。なんかそんな感じです^^

 

 ---さて、

 YUTAじいさんさんと息子さんと、そしてボク。

 その三人は、いよいよ砥石城のリベンジにやってきました^^

 YUTAさんチーム的には再々チャレンジ。

 ボクとしては再チャレンジかな^^

 第819話。信州・真田家砥石城編後編☆スタートです!

第819話・信州真田・砥石城編☆夕実ちゃん2.jpg 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgやってきたのは恐らく一番ーーー砥石城を攻略するには無難なルートの入り口であります^^

 地形的に見て山岳の平らな部分の舳先ってとこでしょうか^^

 

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ぎゃる魅.jpg熊出没注意って書いてあるっす!

うおっか姫1.jpgよく看板見ると、鈴やラジオ携行推奨って書いてあるわね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあでも、時期的に冬眠傾向になりつつある時期だったし(雪は無いが12月だし、寒い!)

 そこまでは気にしてなかったよ^^

 ではさっそく、駐車場から上へと歩く事にしました。

 城址マニアな息子さん先頭に先へとレッツゴー!

 ---するとだよ?

 ここからいよいよ山城へ!ってところに、こんなものがあった。

 

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ぎゃる魅.jpgなめんなよ!って書いてあるっすねw

 ・・・っつーか『櫓門』ってなんて読むンすかマジで^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg櫓門口登山道。櫓門の『櫓』は『やぐら』ね^^

 簡単に説明すると普通の門の上に見張り台を兼ねて作られたものかな^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその『なめんなよ』からは暫く舗装された石畳。

 てっきり、これが暫く続くんじゃね?だったらよゆーよゆーと思ってました^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg少し登れば『櫓門』が登場^^

ぎゃる魅.jpgこの絵も江戸時代前からあったんすか!

うおっか姫1.jpg絶対それは無いからw

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg櫓門に登ってみようかとは思ったが、息子さんがグングン先行くからパスw

 門を潜ったらこんな感じだった。

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ゼブラ2.jpgえっと・・・

うおっか姫1.jpgなんか・・・

ぎゃる魅.jpgすんごくゆるゆりな坂道じゃね?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあそこは砥石城たる由縁。

 遠くからも見たように、砥石や硯のように平な感じの地形が続くように見えるわけです。

 でも言っておくけど全然平じゃないぞ?

 登りやすそうなだけだからw

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg流石に12月です。蜂も虫も見受けなかった^^

 春先・夏場・秋口より、山城を攻めるのなら冬場がいいんだと思ったね^^

ゼブラ2.jpgしかも雪も降り積もらないこの時期こそベストなのかもしれませんな(熊のリスクも減る)

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgでも落ち葉で滑る滑る^^;

 しかも、落ち葉によって隠されてしまった木の根っこがこれまたクセモノ。

 息子さんは落ち葉で隠れていた木の根っこトラップで大きくつんのめってたぞい^^;

 でもまあ、彼は多少の傷も気合で吹っ飛ばすマッスルなガタイだしへっちゃらだけどなw 

 包丁で指切ったって『ああこんなの大したことねーーっす^^』と、気合で血を止めるタフガイだw

うおっか姫1.jpgすごく・・・頼もしい人ねえ^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg真面目でタフだしすごく仕事に対して真っ直ぐだ。こんな最強助っ人を紹介して頂いたYUTAじいさんさんには本当に感謝ですよ^^

 

 ---さて、

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg息子さんと2人で山の分岐点へとやってきた。

うおっか姫1.jpgあら?

ゼブラ2.jpgYUTAさんはどうしたのですか?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg息子さんにカメラを託して駐車場へ戻ったぞい☆

 カメラを託して戻った理由はこの後直ぐに分かる。

 それほどここからは結構ハードっす^^;

ぎゃる魅.jpg良く見ると『米山城10分。砥石城15分』って書いてあるっすね?

 じゃあ~そんなに時間も掛からないし大したことなくね?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgしつこいなw この後わかるからっw

 っつーことでまずは米山城へと向ったよ^^ 

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うおっか姫1.jpgあら?もしかして・・・尾根道?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそう。さっきの分岐点を境に『T字の尾根』が広がってるんだよ^^

 そのT字の左右にそれぞれ城跡があるわけだ^^

 んで、ちなみに尾根だから道の左右は崖だw

 落ちても死ぬことは無いだろうけれど、どこまで滑っていくか分からないぞw

 

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ぎゃる魅.jpgこれは城跡の名残りとか?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg息子君も同じようなこと言ってたが、多分~溶岩地形の名残りだと思うんだ。

 溶岩が冷え固まった時に、板状に突出することって結構あるしな^^

 ---さて、歩く事2分

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg目の前に急傾斜が立ちはだかる。見ればサポート用なのか、トラロープが坂の横に!(工事中とかによくある黄色と黒のロープ)

ぎゃる魅.jpgあの・・・息子さんもう既にサクサク上の方に上がってるみたいだけど^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg彼は『城址マニア』だし『タフガイ』だからなw

 トラロープを股にはさんで登って『うひょー(*´д`*)』ってはしゃぎながら登ってたぞい^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg途中、もうちょっと楽な迂回ルートがあったんだけど・・・

『このままいきやしょう!』とニコニコ彼が言うもんだから直上ルートで行きましたよ^^;

 傾斜もさることながら、足元が砂利でねえ・・・

 まあーーー!滑る滑る^^;

 でも負けてらんねえ!とボクも後を追った。

 

 

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ちょいのり・サザエさんver1・二日酔い.jpgなんとかやってきたところは小さな小さなスペース。

 残されているものと言ったらーーー特に当時のものは残ってない。

 あるのは

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 村上義清の碑と、

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg安政二年と打たれた地蔵仏だけ。

 とは言え城址マニアは地形の名残りを堪能するのも目的でもあるのだ。

 あの地形は当時の空掘りだとか、

 あの盛り上がってる部分は土塁の名残りだとかね^^

うおっか姫1.jpg今は無いけれど、名残りから当時に思いを馳せるのが趣味ってことなのねえ^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg歴史には疎いので、興味のある方はこの看板で概要をばw

 

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgここには一応、休憩所?東屋?があったぞい^^

 さて再び分岐点へと戻るよ!

 ぶっちゃけ登りより下りの方が気を使う^^;

 トラロープ頼りにゆっくりと先ほどの場所まで戻ることにした。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあメインディッシュの砥石城巡りっす^^

 くうー!見るからにこっちも急坂っぽいぞ^^;

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgもう息子さん遥か遠くですが・・・w

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg途中から階段なんだがここも結構キツイ感じ^^;

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgいや・・・もう息子さん遥か遠くですけど。

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg途中、待っていてくれた息子君と気にナル場所を歩道の脇に見つけた。

 木々の向こうに薄っすらと路盤(道らしき痕跡)を見つけたんだ。

 この時は答えに至らなかったけれど、

 恐らく前回断念した別ルートとの合流するところだったんじゃないかな。

 ・・・入山禁ずって看板あったから、かなりハードなのかもしれん^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1・二日酔い.jpgさてここからがキツカッタ^^;

 更に傾斜があがるのだ。

 流石のタフガイ息子君も『マジキツイっすね・・・^^;』と歩を止める。

 距離的には短いけれど高低差があり過ぎるんだよここはw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg実はボク達の前に先行して登っていた観光客のお兄さんがいらっしゃったのだがーーー

 この急傾斜の踊り場的スポットで追いついた。

 いや・・・休憩入れないと一気に登りきるのは無理があるくらいだったからねえ。追いつくのも致し方ない・・・。

 

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 恐らく昔のままだろう岩の間を削った階段道を過ぎると、いよいよ目線が明るくなってきた。

 登るのに必死で足元の落ち葉ばかり眺めていたのだけれど、

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg頂上の縁が見えてきたんだ^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgやっとこさ到達☆

 そこもまた米山城と同じく小さな小さなスペースだったよ^^

 

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『いやあ~マジきつかったっすw』と、ベンチに腰掛ける息子君。

 ここにも砥石城とはなんぞ?って説明書きがあったんだけど、

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg流石に写真撮るだけで精一杯だったなあw

 詳しくはこの説明案内を見てください^^

 

 ---さて、

 ボク達が少し砥石城でマッタリしていると追い抜いたお兄さんもやってきた。

 彼もまたいくらか休憩を入れる。

 社交的な息子君はガツガツ彼に話しかけていたが、ボクはバテた体を相変わらず癒していた^^;

 すると落ち着いた頃合にそのお兄さんは砥石城の奥を見据える。

『では行って来ますね^^』とボク達を振り返って消えていった。

 

 そこはーーー

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgこの更に奥にある『本城』へと向うルートだった。

 えっと・・・まだこの先に城跡あんのかよw

 しかも鬱蒼として怖いんですけど^^;

『ボク達も行きますか(ワクワク)』と息子君が言うけれど、

 麓に居るYUTAさんのこともあるし、

 正直そこまでは・・・と思って

『ウン。行かない☆』と返しましたw

ぎゃる魅.jpg滅多に無い機会なんだから行っておけよ~!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgバカこくでねえ。興味はあるが、オッサンのHP(体力)はそんなに残ってねーからw

 

 ---さて、頂上にやってきたわけです。

 目標達成でありやす(*´д`*)

 ボクはリュックからガサゴソと飲み物を取り出した。

ぎゃる魅.jpgまさか酒?

ゼブラ2.jpgお疲れの一杯とは言えお酒はあんまり良くないと思いますが^^;

うおっか姫1.jpgいくらなんでもお酒はダメじゃない?^^;

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgいや高速のSAで買っておいたリアルゴールドですよ♪

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpg安心したw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいくら酒好きって言っても流石にプチ登山で酒なんて飲まねーよw

 でも美味かったなあ~(*´д`*)

 こんなにエネルギー系飲料が美味く感じたのは久しぶりだぜ☆

  

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ、ここは富士山が見えるスポットでもあるそうだ。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここから約124キロも先らしいが、関東で見るよりは近いだろう^^

 では早速、久しぶりに富士山の御顔を拝顔!と思って向うを覗いてみた☆

 

 

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うおっか姫1.jpg立派な松の木ね。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgすいません。全然見えません!

 ・・・その代わり、

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg違う方角だけれども上田市をバッチリと眺望できたよ^^

 こうやって見下ろすと、上田市ってすごく都会だよな~^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ~帰りましょう^^ YUTAさんも待ちくたびれているだろうしね☆

 ・・・と、今来た道を見下ろすと、

 やっぱり急勾配の道だったんだなあ~と改めて思い知らされたよ^^;

 こりゃ~確かにこの城を攻め落とすのは困難だったと敵将に思わせる地形ですよね^^

 

 ーーー下り途中でYUTAさんと合流。

 どうやら迎えに来てくれたようです(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこのまま帰るのももったいないので、やっぱり櫓門を登ってみることに^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ帰ろう。

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpg(特に感動がなかったんだw)

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてこのまま真っ直ぐには帰りません。

 上田城址にも寄ってきたよ^^

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこちらは流石に街中の立派な平城だし、多くの観光客が^^

うおっか姫1.jpg顔ハメしたの?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgしないよお~w

 んで、市民会館・博物館化した二の丸にはボクは用が無い。

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg石垣刻印探索開始です☆

うおっか姫1.jpgせっかく来たのにw

ゼブラ2.jpgそもそも石垣に必ず刻印が打ってあるとは限りませんぞ?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgいいのだよ。宝探しなんだから^^

 っつーことで息子君の協力も得ていざ石垣刻印探しへ!

 

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ぎゃる魅.jpgこれは?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg多分、石を割った時についた名残りだと思う。

 昔は小さな『くさび(矢ともいう)』を石の表面に打ち、叩いて割っていたからね^^

 だから、くさびの痕。もしくは矢穴の名残りかな^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg江戸時代に徹底的に破城(壊された)から、公園整備などで修復もされただろう。

 でも結構、昔の石垣も残ってたりする^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg石垣刻印求めて上まで登ってみたよ^^

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpg(下では見つからなかったんだな・・・w)

 

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpgこの真田井戸とか探検したくなっちゃうよな!

 子供の頃からルパン三世とかアニメの抜け穴シーンとかワクワクさせられたもんですよ!

ぎゃる魅.jpg秘密の抜け穴LOVE(*´д`*)

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgついでに『恋みくじ』と言うおみくじ引いてみました(200円)

ぎゃる魅.jpgまだ諦めてないのですね!

がっかし・・・サザエさんver2.jpg夢くらい見させてくれよ!

うおっか姫1.jpgで、中はどうだったの?

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgなんか・・・やたらと『何々した方が良い』と言う、指南書的おみくじだった^^;

 いいこと全然書いてない^^;

 諦めて刻印探ししよう(財布に大事にしまった)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg櫓門を抜けたところで人だかりが。

 どうやらこの『真田石』と言う石垣に組み込まれた巨石を撮影していたようだ^^

ぎゃる魅.jpgこれに真田さんの六文銭(家紋)の刻印でもあったら最高だったんじゃね?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgうーん・・・そうだったらいいなとは思ったが、これは真田さんの後を受け継いだ仙石さんが造った場所だしねえ^^;

ぎゃる魅.jpgじゃあ仙石石じゃん。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgうおっか姫1.jpgゼブラ2.jpgやめてあげて!真田マニアに消されるから^^;

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここには空堀跡も(*´д`*)

 ーーーさて、そろそろお暇しようか。

 ボク達はせっかくだし上田市でランチを食べてから帰る事にしたのです。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgやってきたのは『草笛』さん。お蕎麦屋さんだ^^

 駐車場からして凄く込んでいるのは分かったが、

 美味しいって聞いてるから頑張ったぞいw

 

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ちょいのり・サザエさんver1・二日酔い.jpg入店してビックラ・・・。

 その人ごみにあっけに取られるボク達Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)

『これ見たら・・・うちの店はまだまだっすね^^;』

『こんなにお客さん来たらオレは発狂して会社やめますw』なんて、息子君と苦笑いした(それでも忙しいよ!)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgおしながきはこんな感じ^^

 ここに入店されてる多くの方が名物のざるや盛りを頼んでいたのですが、寒かったから温かいヤツにした☆

うおっか姫1.jpgさる1号さん見たら『なんでや!』って言われそうね^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいや~蕎麦を本気で味わうなら掛け蕎麦は後回しにするもんだが、なんにせよ寒いんだもんw(店内は暖かいですよ)

 また今度来たときに食うことにする(いつになるやら)

 で、やってきたのがコチラ↓

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg海老天ぷらそば(中盛り)です(*´д`*)

 写真じゃ分かりづらいかもだが、器の縁の高さまでぎっしり蕎麦!

 後で中盛りとか欲張るんじゃなかった・・・って後悔したなw

 味は美味しかったよ^^ スープも飲み干した☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてその後は何度かSAで休憩取りつつ無事にYUTAさんちに帰って来た(運転していただいてるから眠っては申しわけないと思いつつ途中で爆睡したけれど^^;)

 そしてYUTAさんと息子君と奥様と一緒にJR〇霞台駅近くの居酒屋さんに行ってきたよ^^

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg一日我慢してたからビールもめっちゃうまい(*´д`*)

 残念ながら・・・料理的にはイマイチ。提供も遅い感じでしたが、ここも人手不足なんだろうね?

 お姉さんが必死に走り回ってるの見たら昨今の居酒屋事情を知ってるオイラと息子さんは『しょうがないか^^;』と諦めた。

うおっか姫1.jpgでもまさか奥様も交えてお食事するだなんてね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg嬉しいよね^^ 家族さんにお呼ばれしてお食事するなんて久しく無かったから楽しかったもん♪

うおっか姫1.jpgブログがきっかけとは言えよくもここまできたものよねあなたw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg感謝してるよ。ブログ始めた10年前と、それから色々な方が誘ってくれる今までに至ることを^^

 これからもブログはか細くでも続けて行きたいね^^

 

 さて、飲みながら色々とお話してきたよ☆

 その中でもやっぱりお母さんのお話かな。

 息子君は『助っ人』と言う形でボクの店に来てくれてるんだが、

 お母さん的には『正社員になって安定して欲しい』ってことだった。

うおっか姫1.jpgそれはそうでしょう^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgうちの店なら大歓迎なんだけどな^^ これはマネージャーさんも料理主任(主任だが実質本店だし総板長)も言ってたしね^^

 まあでも彼には夢がある。

 店がいつか別の所になったとしても友達で居たいね^^

 さて、次に同時の休日が合ったなら『八王子城址にでも行きますか(*´д`*)』なんて息子君に誘われながらも酒宴はお開きです。

 皆さんに送られながらも帰路に着いた。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgいや~山城巡りも楽しいね^^

ゼブラ2.jpg昔、長瀞の天神山城跡にも行きましたしね(あそこは廃城の跡にレジャー施設建ててそれも廃墟と化したとこですが)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgでも一番は家族のふれあいを垣間見たことかな^^

 家族っていいね☆(猫踊り以来実家に帰ってないオイラが言ってみたw)

 さて、次回はorangeさん主催の京都路地裏探索オフ会です^^

 京の都の情緒残る路地散策。

 そして、京都にもこんなに煉瓦造りの建物があるんだとお披露目したいと思います(刻印もたくさん出てくるよ☆)

 

第820話 京都路地裏お散歩編vol①『京の都で宝探しゲーム☆』京都三条ダマシンカンパニー&琵琶湖疎水煉瓦工場の煉瓦刻印ほか

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 さて今回はorangeお姉さん主催の京都路地裏探索オフ会2015に行って来たよ(*´д`*)

 去年の大阪~京都二日間のソネブロくいだおれオフの流れを汲んで、実質第二回ってところでしょうか^^

 ではではサクサクといきますヨン☆

 第820話、京都路地裏お散歩編☆スタートです!

第820話・京都路地裏お散歩編☆vol①夕実ちゃん・ダマシンカンパニー2.jpg 

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg『京都入りまでの過ごし方に実に悩んだ』

うおっか姫1.jpgえ?どういうこと?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgなんだかんだで京都は遠いしなw

 しかも前日まで恐らく仕事が忙しくてグッタリだろうと思ったのだ。

 寝ないで行くか、仮眠を取るかで悩んだのだ^^;

ゼブラ2.jpg仮眠して爆睡もありそうですし、寝ないで乗車した新幹線で寝過ごして最悪博多行きなんてことありそうですしなw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさんざん考えた末、2時間仮眠して~(目覚ましのアラーム設定分刻みでした。スムーズ機能)

 新大阪駅止まりの新幹線のぞみに乗車することにしたのだ^^

うおっか姫1.jpgなるほどね。最悪寝過ごしても新大阪駅なら途中からでも参加できそうだものね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれが実に功を奏した☆

 実は・・・前日の土曜日はお店の売り上げ歴代最高記録を叩き出しためちゃくちゃ忙しい日だったんだよね^^;

 でも帰宅してさっさと仮眠して朝風呂入ったらスッキリ(*´д`*)

 東京駅まで眠気とか全然無くっていけたよ^^

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgもし寝ないで新幹線乗ってたら・・・新大阪駅だったよ絶対^^;

ぎゃる魅.jpgそれはそれでオイシイかもしれないけどねw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、お土産を幾つか所望して新幹線のぞみちゃんに乗り込みます^^

 ゴミゴミ人ごみ嫌いなので、リッチにグリーン車ですよ今回も。

うおっか姫1.jpgゼブラ2.jpg10年前じゃ考えられないよね・・・^^;

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg売店で買い込んだ奴等をさっそくテーブルに広げます^^

ぎゃる魅.jpg酒と競馬新聞か!

うおっか姫1.jpgそこは貧乏だった10年前となんら変わってないわねw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg今日は阪神JFと言うG1レースだったしな^^

 多少リッチになろうが、やることは変わらんよw

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg新幹線の車中はスポーツ新聞の競馬欄とにらめっこ。

 頭をさんざん使ったおかげか、眠いことも無く京都まで行けたぞい^^

ゼブラ2.jpg馬券の方はいかがだったのですかな?

よっしゃあああ1・サザエさん.jpg10番人気の⑬ウインファビラスちゃんから三連複流しして~行き帰りの新幹線のグリーン車代は儲けたよw

ぎゃる魅.jpg思ったより配当付かなかったよね。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgよっしゃああああ!って思ったのになあ^^; まあでも充分なおこづかいにはなったよ^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお酒飲むと寝てしまうかもと思ってたけれど、休日に飲まない訳には行きませんw

 まあ~どうにか京都駅まで到着したっす^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg集合時間は10時半。少し早めの9時過ぎに到着です^^

ぎゃる魅.jpg早すぎじゃね?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいいのだよ。集合時間前に色々と自分なりに京都駅前を散策してみようと思ってたしね☆

  

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg前回京都に来た際には駅の構内でさんざん迷ったけれど、今回は二回目と言う事もあってスムーズに駅の外に出れたw

(※ ボクの中で一番迷ったのは名古屋駅だな。あそこは乗り換えに関してはマジ迷宮だよ^^)

 

うおっか姫1.jpgで、どこに行こうとしたのよ?

ぎゃる魅.jpgどうせ煉瓦でっしゃろ?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgまあそんなとこだw

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg駅周り徒歩2~30分圏内にも有名な寺社仏閣ゴロゴロしてるわけだが、そういうのには目もくれず目的地へと歩いた(多少迷いました!)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg何か山門っぽいのがあるところで、ようやく目的地を発見!

ゼブラ2.jpgそれ西本願寺です!^^;

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpgうお! なんか京都の町並みには異様な物件に見えないか?

ぎゃる魅.jpgうは!確かに異色な感じっす!

ちょいのり・サザエさんver1.jpg小走りに駆け寄ろうと思ったら、何か落語家さんみたいな人達が記念撮影してたので、それが終ってから近づくことに。

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg近づいて見上げたそれは、

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg『本願寺伝道院』と言う明治45年に建てられた西本願寺の門徒用の保険会社本店の煉瓦の建物でした(*´д`*)

ぎゃる魅.jpgお坊さん用の保険会社とかあったんか。煉瓦建築よりそっちのほうが興味あるよw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgお坊さんっちゅーか信徒さんだよ^^;

 まあ~人集まるところにはこういうのもあるのだ。

 今は無いが、かつて存在した東京生命保険はここにも深い関わりがあるのだよ。

 

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うおっか姫1.jpgえっと・・・何か可愛げの無い狛犬ね^^;

ぎゃる魅.jpgカクカクしてりゅ!

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg煉瓦と石のコラボはいかにも当時の煉瓦建築の流行りを思わせるな^^

 さて、裏手にも周ってじっくり観察だ!

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg正門側はドーム型屋根があって実にモダンな設計。

 こちらもまた六角形の屋根を施した異風な屋根がある^^

 

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ぎゃる魅.jpg何かハートやダイヤやクラブやスペードの意匠がいっぱいあるっすね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg今見てもすんげー異色な煉瓦建築だよな。

 魔女っ子メグちゃんに出て来そうどす☆

 当時の普通の人はもっとびっくらしたんじゃないかなあw

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg明治以降~平成の昨今までに幾つもの改修を施してあるけれども、当時とほぼ変わらない佇まいだそうだ^^

 まあ、煉瓦は見た感じほとんど近年のものなんだけれどね^^;

 

 それでもどこかに当時そのものの面影がどこかに無いかと探すボク。

 するとーーー

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこの建物と隣の建物を隔てる外壁に昔を見つける!

 

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うおっか姫1.jpgあら? 確かにココだけ古めかしいわね。

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg残念ながらセコムと鉄条網の向こう側なんだけれども、

 明らかに昔のままの煉瓦壁が残っていた^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg改修された伝道院の煉瓦壁面とは違って色褪せたイギリス積みの煉瓦壁。

 じっくり観察したかったがーーー

 集合時間を考えるともうタイムリミットだったのでここを去ることに。

 

 ---集合時間ちょっと前に京都駅到着。

 そこにはorangeお姉さんとisoshijimiさん御家族がいらっしゃったよ(ごまちゃんと初対面だ(*´д`*))

 その後は、すーさん・風来鶏さん・さる1号さんも合流☆

 そして阪急烏丸(からすま)改札前で残りのメンバーと待ち合わせ。

 Aちゃんさん・katakiyoさんご夫妻とご友人・まりっぺさん・kiyoさんと合流です^^

うおっか姫1.jpg結構な大所帯ね^^

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgっつーことで、レッツ京都路地裏ぱーりー!のハジマリです(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgあ、言っておくけどどこで電車降りてどこに向ってるのかさっぱり分からなかったのはナイショねw

ぎゃる魅.jpgなんだそりゃw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgだってえ・・・街の区画が碁盤の目過ぎてさっぱり京の都わかんないんだもんw(素直な感想です)

 真っ直ぐで綺麗な区画過ぎるほど、案外人って現在地を見失うもんですぜ(言い訳)

 とりあえず皆、繁昌社と言う社にお参りを開始し始めたのでボクもパチリ。

うおっか姫1.jpgアンタも商売繁盛願ってきたの?

がっかし・・・サザエさんver2.jpgもうこれ以上はお店の繁昌願いたくなかったので許してくだしゃいいーw

(死んじゃうよ!w)

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgでもそのすぐ横にあったご家庭の軒先のブツには興味惹かれたぞい。

 それはコレ↓

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ぎゃる魅.jpgたばこの自動販売機???

ゼブラ2.jpg随分と古そうですな。

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいつ頃の年代のものなんだろうな? 自動販売機とは謳ってるけれども、まるでこのシャッターが開いたら向うにおばちゃんとか居そうだぜw

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてこの後はサクサク進むよ!

うおっか姫1.jpgナンデよ?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgあくまでも京都の煉瓦建築に重きを置きますからw

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgorangeお姉さんがせっかく連れてきてくれたのにヒドスw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgなんか学校っぽい。たぶん違う。でも好き☆

ぎゃる魅.jpgナンデ片言なんだよ!もっと説明しろよw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg神社に来た。軒下の狛犬の意匠が素敵。オイラ好き☆

うおっか姫1.jpgあんたどこの原住民だよ^^;

 

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ~ダイブ端折ったけれども(他の方のブログで見てね☆)

 オイラはね、京都に来てブラブラしてめっちゃキニナッタものがあるのだ。

 まあ~コレなんだが↓

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うおっか姫1.jpgお堂か何か?これがどうかしたの?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいやね? 道行く先々で『鉄格子に囲まれたお堂?』っぽいのをたくさん見かけるのだよ。

 鉄格子じゃなくとも、南京錠かけられたお堂がそこかしこに点在してるのだ。

 この理由を知ってる方いらっしゃったならば、是非ともご教授願いたいのです^^;

ぎゃる魅.jpgイタズラされないようにとか?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgわからねー。でもいっぱいあるんだよ。

 

 さて、路地裏マスターズはグングンと先を行きます。

(いいえ。まったく先に進みませんw)

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpgふと、路地裏抜けたところで『うにの野菜鍋』なる飲食店の手描きの看板に魅入られる。

 昨晩からほとんどまともなご飯を食べて無かったこともあるが、

 一体・・・うにの野菜鍋ってどんなだろ?って料理人としても興味が沸いたからね^^

(忙しくてまかない飯を食べる暇もなかったし、帰宅してからも新幹線の車中でも食べてなかった)

ぎゃる魅.jpgむしろうにしゃぶ鍋が気になるんすけどマジでw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgだよなあ・・・。とろけてしまいそうだが、是非ともそれも食してみたいよな!

 今度京都に来る時は食べに来ようかね(*´д`*)

(夜じゃないと食べられないのかな? ならば泊りがけで来ないと行けないのか・・・^^;)

 

 さて、 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg昔懐かしい『焼き杉』の民家の並ぶ小道を路地裏マスターズは突き進みます^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg街の景観を守る為にルールなんてものもあるみたいだね^^

 

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ゼブラ2.jpgこの旧家屋風の玄関口の裏手がビルとか、苦肉の策だったんでしょうかね^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgそこは突っ込んではいけませんw

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg試しに焼き杉の壁を指で掬ってみたぞ^^

 やっぱり指先が真っ黒どすw

 ボクの子供の頃にもこういう板塀は結構あったし懐かしいね^^

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg路地裏で振り返ってくれたごまちゃん☆ オイラのお気に入りフォトだ(*´д`*)

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpg可愛い~(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgだよな~^^ オイラも子供が欲しくなっちゃうよん(*´д`*)

ぎゃる魅.jpg前回の記事の『恋みくじ』の効果は!?

がっかし・・・サザエさんver2.jpgあるわけねーだろうがよおおおおおー!

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ気を取り直して先に行くぞ。

 この後向った先は、みんな大好き

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg頂法寺『六角堂』です☆

うおっか姫1.jpg有名だものね(知らなかった)

ぎゃる魅.jpgそうよね(全然知らない)

ゼブラ2.jpg知ってましたとも(どこかで聞いたような・・・)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgぶっちゃけ知りませんでしたとも(開き直り)

 寺社仏閣は嫌いじゃないけれども、なんせもう少し若い年代の近代煉瓦建築が好き過ぎるだけなんでな!w

 

 さてここで、

 すーさんが境内内の木々を指差して言うのです。

『ここの木々には梟(ふくろう)の造り物が十数個あるのですよ^^』と。

 見上げて目を澄ますとだ、

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpgお!確かに梟がいるじゃないか!

 っつーことで、オイラは六角堂巡りもそこそこに、

 梟宝探しを開始したのである!

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgせっかく歴史のある寺社なのに宝探しかい^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgでもこれが意外と見つからない^^;

 6羽くらいは見つけたんだが・・・今回の旅路には眼鏡を持ってきてなかったので四苦八苦です^^;

 そのかわりと言っちゃなんなんですが、

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg梟じゃないヤツを見つけたぞいw

うおっか姫1.jpg何あれ?

ぎゃる魅.jpg鳥が宙ぶらりん???

ゼブラ2.jpgカラス避けでしょうかね?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgレアキャラげっとしたし満足じゃw(レアでもなんでもないだろうがねw)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、六角堂の散策を終えてここでorangeお姉さんが皆に傾注!傾注!と合図を送る。

 この後は『ランチの場所までの自由散策☆ ただし三条通りしばり^^』とのこと(自分的に勝手に解釈してるので許してw)

 更にオイラはorangeお姉さんからある物を渡された。

 それはーーー

『この三条通りにある煉瓦構造物が記された書物』だ。

うおっか姫1.jpgさすがorangeお姉さんですね^^

ゼブラ2.jpg趣味を理解されてますなw

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgもう、ウヒョー♪でございます(*´д`*)

 っつーことでだよ!

 早速ウキウキして三条通りへ出かけたぞ!

 

 さっそく見えてきたのはーーー

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg『中京郵便局』

 明治35年竣工当時の一部を残す現役の煉瓦構造建築っす^^

 ちなみに『ちゅうきょうゆうびんきょく?』と呟いていたら、

 お姉さんに『なかぎょうゆうびんきょくよ^^』と教わった^^

 日本語って難しいな!w

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg右に左に佇まいを観察してたら、さるさんが先へ行くのが見えた。

 オイラも気が逸って先に行きかけたところ、orangeお姉さんが声を掛けてきた。

『あそこに更に古い感じの煉瓦があるわよ!』と。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg促がされて一緒にそこへと見に行くオイラ。

 そこは予備校河合塾。

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgその予備校生が行き交う施設の奥がなんと煉瓦壁だった!

 くうううううううううう!

 あれはどう見ても怪しそうじゃないですか(*´д`*)

 ならばと光学50倍ズームを駆使します!(お値段2万ちょっとのFUJIFIRUMのコンデジだよ☆でも使い勝手いいぞ)

 するとだよ?

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うおっか姫1.jpgあら!素人目に見ても古煉瓦っぽいわねえ^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgだろ?出来れば間近で見たかったが、後にすることにした。

 結局後にも寄らなかったんだが、一度じっくり見てみたいものだねえ~(*´д`*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその後も煉瓦ちゃんだ^^

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg説明省いちゃうけれども、orangeお姉さんから渡された本を見て、

『ココこそ最強じゃないかな?』と目をつけていた煉瓦構造物へと向ったのだ^^

 

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ぎゃる魅.jpgうは!ここは・・・素人の私でも古煉瓦臭がプンプン漂ってきやすね!

ちょいのり・サザエさんver1.jpgだろ? ここは『京都三条ダマシンカンパニー』と言う、1890年(明治23年)竣工のとっても古い煉瓦建築ちゃんだったのだよ(*´д`*)

 京都に残る。いや、日本でも数少ない民間の洋風煉瓦建築の商店なんだよね(赤レンガ番付にも乗ってる存在でもあります)

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 玄関上の三連アーチの装飾がたまらない!

 

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 柱に刻まれる意匠もモダンを通り越して素敵過ぎりゅ!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgぐううおおおお!もう萌え死にそうだぜw

 ---ふと、ここでお店の壁面に目が行くのだ。

  

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgなんかめっちゃ良い色合いの煉瓦壁やん(*´д`*)ってね!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgこ・・・これは煉瓦の刻印探してもいいかな?と思える絶好の機会です!

 探さないと行けないよな?

 いや探すから!(無我夢中)

 かくして、むさぼるように刻印探しに没頭するオイラ。

 するとーーー

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg煉瓦刻印八犬伝です!里見です(*´д`*)

うおっか姫1.jpgあるもんなのねえ~^^;

ぎゃる魅.jpgどっちも『カタカナの"ソ"に漢数字』っすね。

ゼブラ2.jpg煉瓦の出所はわかるのですか?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgうーん・・・この時は資料も無いし、ただただ刻印発見に浮かれていたけれど、

 よくよく思えば、オイラはこの刻印をどこかで見たことがあることに気づいたのだ。

ぎゃる魅.jpgえ?どこでよ???

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgうん、それはだな~、去年の京都オフ会で訪れたーーー

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg南禅寺の『ねじりまんぽ』入り口の壁面にあった煉瓦刻印だ^^

(もしくはインクラインの煉瓦壁面かな)

ぎゃる魅.jpgあっ!こっちも『カタカナの"ソ"に漢数字』っぽい!

うおっか姫1.jpgダマシンカンパニーの刻印も良く見ると『一九とか二〇』よね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg琵琶湖疎水の水路閣やインクラインの煉瓦は、

 明治19年(1885年)から明治22年と言うとても短い期間に、

『琵琶湖疎水煉瓦工場』と言う京都山科区にあった工場で焼かれた煉瓦なんだ^^

 その短い間に約1368万7000個の煉瓦が焼かれて、疎水事業には約1073万600個が使われたと言われている。

ぎゃる魅.jpgあれ?じゃあ~残りの300万個の煉瓦はどこに行ったの・・・・・・・・・って

 はっ!?Σ(゚д゚

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう。多分、民間に流用されたんだろうね^^

 ダマシンカンパニーが竣工したのは明治23年。

 その一年前の明治22年に閉鎖となった琵琶湖疎水煉瓦工場の残りの煉瓦が使われていても別に不思議じゃないと思うよ^^

 

 工場閉鎖で残った煉瓦は廃棄の道もあったかもだが、

 明治時代は煉瓦需要がすこぶるあったのだ。

 公共事業の余り煉瓦の民間利用もあったでしょう。

 官庁が持て余した煉瓦は安く払い下げて民間に売払うことだってあったんじゃないかな?

  

 在庫煉瓦の使われ道は調べてはいないけれど、琵琶湖疎水とこのダマシンカンパニーの煉瓦。

 一~二年の誤差はあるけれど、

ちょいのり・サザエさんver1.jpg『兄弟の煉瓦』なのは間違い無いんじゃないかと推測してみます^^ 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg服飾商店→家邊徳時計店→現・洋装店。

 時代は遷ろへど、その佇まいは素敵ですよね^^

 そして時代を残して利用されてることに感謝です☆

 来て良かったし煉瓦刻印によってもっと造形を深く知ることが出来たとも勝手に思ってます。

 

 結構・・・この琵琶湖疎水との関連性。大発見な気がしないでもないけれど、それはプロに任せましょうw

(ボクはあくまでも趣味人だかんねw)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次回もまた『煉瓦視点の京都散策』であります^^

(忙しいから、お返事とかは明日の夜中ねw)

  

第821話 京都路地裏お散歩編vol②『京の都は寺社仏閣だけじゃ無いんですう(*´д`*)』京都メソジスト教会&鐘淵紡績京都工場跡(東大路高野第3住宅集会所)ほか

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 京都旅行でウキウキウォッチン!

 あっちこっちそっちこっち刻印~♪(*´д`*)

 ・・・結局どこに行こうが趣味にひた走りますよ?オイラ。

 たとえ神社仏閣ばかりの京都でさえもね!

 だって煉瓦刻印おたくですからあ~w

 

 ---さて、

 orangeお姉さん主催の京都オフ会に参加して、京の都の路地裏散歩を堪能したわけでございますが、

 後半戦は単独行動に打って出ました。

 どこに行ったかというとーーー

 第821話、スタートです(*´д`*)

第821話・京都路地裏お散歩編☆琴音サンタ2.jpg

(なんとかクリスマスにこの絵が間に合ったかあ・・・^^;)

  

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg三条通りの散策を終えた後、ボク達はランチをとることにした^^

 orangeお姉さんが予約してくれたお店にいざレッツゴー!

(※ 六角堂からは各人自由行動だったのだが・・・予約の1時ジャストにみんなきっちり集合!

 ブロガーは得てして写真撮ってて時間を忘れる人が多いが、

 食い物が目的だと別らしいw)  

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うおっか姫1.jpgはなの舞?

ぎゃる魅.jpgチェーン店じゃね?

ゼブラ2.jpgですが店名に意味ありげな気もしますなあ。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまあ~中に入ればすぐ分かるよ^^

 じゃあ、中に行こっか☆

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ぎゃる魅.jpgなんか階段の上を飛んでりゅう!

 どゆこと???

 

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うおっか姫1.jpgこの旗、どこかで見たことあるような・・・

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう。ここは幕末に起きた新撰組による『池田屋事件』の池田屋さんの跡地に建てられた居酒屋さんなのだよ^^

(※ 元あった池田屋が廃業した後は→佐々木旅館→テナントビル→パチンコ屋、そして2009年に今現在の居酒屋に^^

 京都太秦映画村の監修で事件当時をモチーフに再現されてるらしい)

うおっか姫1.jpg昔流行ったアミューズメントレストランみたいね(青龍門とかアルカトラズとか)

ちょいのり・サザエさんver1.jpg昔はよく彼女と行ったなあ・・・って!しんみりしてどうするよ!

ぎゃる魅.jpgおっさんが勝手にシミジミしてるだけや!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgさて、着席してお食事です!

 もうペコペコです!なんせ昨日の夜からまともに飯を食べとらんからなw

 

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うおっか姫1.jpg松花堂弁当みたいな感じね^^

ぎゃる魅.jpgなんか麩みたいなのあるぞおっちゃん!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg京都だしな!オイラの店にも三種類の生麩を炙った田楽があるが、これが何故かやたらと出る^^;

 正直・・・すぐ焦げるから目が離せないから嫌いです!w

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgそしてやっぱ酒だよね(*´д`*)

 隣のテーブルチームがあまり飲んでないのを他所に、

 コチラのチーム酒好き(isosijimiさんご家族・えーちゃんさん・オイラ)は遠慮しつつも追加しまくってました(ニッコリ)

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgちなみにごまちゃんはお酒飲んでないからね言っておくけど!

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgそりゃそうだw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその後は馬刺し各部位とクジラ刺しが追加でやってきた!

 最初は大人しめだった会話も徐々に徐々に盛り上がり、

 それぞれが持ち寄ったお菓子をたくさん頂いちゃったり、

 orangeお姉さんからのプレゼントも頂いたりして盛り上がったよ(*´д`*)

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ~お腹もいい感じだしお時間だ^^

 ランチ後はここで解散される方もいらっしゃいました。

 さるさんは別個出撃。

 orangeお姉さんが居る本隊は嵐山へ。

 そしてオイラは嵐山のライトアップに誘われたがーーー

 別個出撃することにした。

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgええっ!?なんでよ?^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ~まずはコレを見て欲しい↓

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うおっか姫1.jpg地図?

ぎゃる魅.jpgどうせ煉瓦絡みやろ!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg正解だ☆ コレはorangeお姉さんから頂いた煉瓦のありかを示す宝の地図だ(*´д`*)

 勿論、嵐山の竹林ライトアップも見てみたい。

 だが!

 煉瓦の刻印探しは明るいうちが勝負!なのである^^

うおっか姫1.jpgまあ確かにねえ^^;

ぎゃる魅.jpgライト付けながらじゃ怪し過ぎりゅしね!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまたの再会を願いつつ、オイラは本隊から離脱することにした。

 

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg京都市役所前のバザーを横目に路地へと突入であります。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg紅葉らしい紅葉を何一つ写真に撮ってないが、まあしょうがないさw

 ボクより綺麗な写真撮られる方が沢山居るのでそちらで見てね☆

 そしてやってきたのが

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ぎゃる魅.jpg教会?

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここは1913年(大正2年)に建築された

『京都メソジスト教会(御幸町教会会堂)』と言う、煉瓦造りの教会堂だ(*´д`*)

ゼブラ2.jpgここで刻印探しをするということですなw

うおっか姫1.jpgでも五島列島の教会群で結構懲りたんじゃないの?

ぎゃる魅.jpg教会煉瓦って意外と刻印見つかんねー!って琴音っちが言ってたぞい?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgその心配には及ばん。

 なんせorangeお姉さんが前もってリサーチしてくれたからね^^

 その時に刻印を見つけてるそうなのだ(*´д`*)

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgorangeお姉さんありがとうございました(*´д`*)

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgではいざ行かん!レッツ刻印探しイ~(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg3重巻きの煉瓦の入り口素敵!

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg見た感じ、軒下煉瓦ちゃんは望めそうも無いので土台周りや窓の出っ張り部位などを探すことにしよう!

 

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ぎゃる魅.jpgイギリス積みだよね!

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg建物の角面の土台部には建築年を刻んだ礎石が組み込まれていた。

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg逆の方から見ればAD1913と刻まれてるのだがーーー

ぎゃる魅.jpgあ!刻印ありゅううう!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう。この礎石の上部分の煉瓦に

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg煉瓦の刻印発見です(*´д`*)

うおっか姫1.jpgこの刻印見たことあるわね^^

ゼブラ2.jpg〇にチョンチョンチョンはご主人様の地元の方でもありましたよね?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそうだ。オイラが地元、埼玉県草加市にも工場があった

『大阪窯業の刻印』だ(*´д`*)

 ちなみに〇にチョンチョンチョンじゃなくって、

 大阪窯業のヨウギョウの頭文字"ヨウ"のローマ字でY。

『〇にY』が大阪窯業の煉瓦刻印なのだよ^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg良く調べると~

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg真ん中に『ヲ』と刻まれてる刻印もあったよ(たぶんorangeお姉さんが見つけたのはこっちかな?)

 その他にも調べてみると結構刻印が見つかったよ(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg建物の土台部分の角面には刻印がありそうな煉瓦で一番大きい面積の部位『平』が顔を覗かせていたのだが、

 そのほとんどにあったw

ぎゃる魅.jpgサービス満点ですな!

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、建物の方はあらかた見たので小さな軒先の植え込みも見てみたよ^^

 するとーーー

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg植え込みの煉瓦ちゃんにも刻印発見(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg裏手側は扉が閉まっていて見れないが、こちら側も身近な所にあった↓

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ぎゃる魅.jpgおっちゃんチャンと写真撮れや!刻印ブレブレやないか!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいや・・・ちゃんと脇を閉めて写真撮ったぞい^^;

 これは『刻印の二重押し』ってやつだ^^

 職人さんが『いけね!』ってうっかりやっちゃったのか、職人さんの遊び心なのかはワカランがなw

(※ ちなみに刻印の下の三つの点も刻印です^^)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそしてこんなとこにも刻印あったぞい^^↓

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ゼブラ2.jpg煉瓦の塀?

うおっか姫1.jpgこんなののどこにあるのよ^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこの煉瓦塀のモザイクに穴ポコになってる場所あるだろ?

 その裏面を覗くとーーー

 

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgホラ(*´д`*)

ぎゃる魅.jpg刻印マニアってこえええw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgもう流石に探しきったかなと(やりきった感)

 教会にバイバイしようとしたら、

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg塀の一番外に二個あったw

ぎゃる魅.jpgもうお腹一杯だからっw

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgいや~満腹☆満腹ですぜ(*´д`*)

 orangeお姉さん!情報ありがとうございました(*´д`*)

 

 さてっと。orangeお姉さんの煉瓦情報はコレだけではないのだ(*´д`*)

うおっか姫1.jpgまだあるのねw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg宝の地図をもう1枚預かっているのだよ、オホホのホ☆

 そこは少しばかり遠いので電車を乗り継いでいくことにした。

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg京阪電車に乗って終点かな?そこで下車して少し歩くとーーー

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg叡山電車の出町柳駅です^^

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ぎゃる魅.jpgすっごい萌え萌えしてる電車ですね!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgオイラはかぶりつき(電車の先頭の全面が見える部分)で実にローカルな電鉄の写真を撮りたかったのだが、

 これじゃあの人このアニメのファン?って乗客に思われそうなのでやめました^^;

ゼブラ2.jpg気にしすぎだと思いますがw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgやってきたのは『茶山駅』

うおっか姫1.jpg茶どころなのかしらね^^ 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgでもオイラは酒を飲む(*´д`*)

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpg酒飲むんかいw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg歩く事~7~8分かな? 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgなんと団地の一角に煉瓦構造物がw

うおっか姫1.jpg団地の中なの?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここは『高野の公団』って市民に言われてる区画なのだが、

 かつてはここに『鐘淵紡績京都工場』と言う繊維・織物の工場があったんだ(1908年・明治41年)

 目の前にある煉瓦の建物は当時のボイラー室と鋸屋根の壁面の一部なんだそうだ^^

 今現在は公団の集会所として使われてるんだって^^

(東大路高野第3住宅集会所ともいいます)

鐘淵紡績京都工場1920年代.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg1975年に工場閉鎖。1978年には早々と公団住宅として生まれ変わるのだが、

 公団との協議の末、修繕補強を経て、ここだけが当時の名残りを残すことになったわけっす^^

 ぶっちゃけ正直うらやましいよ。

ぎゃる魅.jpgえ?なんでよ?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgオイラの地元の埼玉県草加市にあった大阪窯業東京工場なんてモニュメントすら残されて無いんだぜ?

 工場閉鎖時に草加市長さんが『せっかくだし、工場の一部でも記念に残すっぺよ!』と言ったそうだが、

『いや、別にいいからマジで』とお断わりされたとかそんな噂が・・・^^;

 もったいないよなあ~。

 草加煎餅以外にも町おこしで使えたかもしれないのにい^^;

(※現在は、跡地の公園に当時の工場のパネル写真がポツンとあるだけですw)

 ---さて、

ちょいのり・サザエさんver1.jpgorangeお姉さんからも『修繕とかされてるからあんまり期待しないでね♪』と言われていたけれど、

 ここも当然刻印探しにいきやしょう(*´д`*)

 では、レデーゴウ!

 

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ゼブラ2.jpgん?何か煉瓦の表面がザラザラしてますな。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg恐らくーーーモルタルとかが表面にあったのかな?

 削り落としたような部位もあったね。

(※ 最近、君津のトンネル内崩落事故なんてあったね。しかも最近補修で吹き付けたモルタルが何トンも崩落したそうじゃないか・・・

 昔から吹き付けていたモルタルは綻びがあったとは言え長年耐えてきたもの。

 それがたった数ヶ月前の補修で吹き付けたモルタルが落ちるってどうなのよ^^;)

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgとりあえず鋸屋根の部位から刻印探しに没頭してみるがーーー

 時間的に日も落ち始めて煉瓦面が暗くて厳しい状況^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg集会所入り口付近の軒下煉瓦を下から探してみるけれど、どうもコチラも暗がりになってしまって確認も出来ない^^;

 仕方が無く、それ以外で探してみる。

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg鋸屋根の壁面の下部には『突き出した部位』があったのでそこを捜索。

 見える範囲には見当たらない。

 植え込みに入ればもっと探せるかもだけど、それはマナー的にダメなのでやめておく。

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgならば!と、裏手に周ってみた。

 そこには煉瓦壁を支える部位がずらりと立ち並んでいた(でも平面が見えそうなとこは全部、笠石で見えない^^;)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgでもなんだろ?

 本当に工場の一部だったんだろうか?と思わせる素敵な佇まいだよな!

うおっか姫1.jpg完全に洋館よね。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg裏側の方こそ趣が満載だったねえ^^

 さて、それでも可能性を探して突き進むことにしようぜ^^

 

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ぎゃる魅.jpgなんか穴ポコがいくつか空いてるっすね。

ゼブラ2.jpg銃痕???

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgう~ん、たぶん銃痕とかじゃないな。

 何か器械を据え置いた場所だったとかじゃないかな?

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg一部にはお地蔵様が鎮座してましたよ^^

 

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpgふとこの中庭的場所に煉瓦の小さな囲いを見つける。

 

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ちょいのり・サザエさんver・驚き.jpg焼却炉か何かかね?せっかくなのでここにも刻印求めたが・・・残念ながらそれらしいものは存在せず^^;

うおっか姫1.jpgまあ、ありそうで無いのが刻印だものね^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg更にボイラー室跡の裏手へと見て回ってみるのだが、曇り空と日が落ちてきたことにより、

 カメラの光量が足らなくてこれ以上の煉瓦刻印探索は断念した。

うおっか姫1.jpgここに使われていそうな煉瓦工場の目星はついてるの?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいやあ~関西の煉瓦事情なんてさっぱりっすよw

 まあでもいずれ、関西方面の煉瓦刻印の研究もしてみたいかなあ^^

 関西の煉瓦刻印マニアさんって凄く多いしねw

 いずれにしよ、orangeお姉さんのおかげで煉瓦ライフをすこぶる堪能できました(*´д`*)

 事前リサーチも含め、改めてボクの個人趣味に助力を頂けた事に感謝の念が堪えません^^

 

 さてとここからは真っ直ぐ茶山駅に戻るのもツマラナイので一駅ブラブラ歩いてみたよ^^

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg寺社仏閣じゃないけれど、町並み彩る紅葉はとても素敵だった^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg元田中って駅まで到着^^

 意外と近かったw これなら終点の出町柳駅までブラブラしても良かったけどもう、お眠でしたw

うおっか姫1.jpgたいして寝てなかったしね^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg京都駅までの乗り継ぎを道行くおばちゃまに聞いたのだが、随分と遠いところで降りてしまったオイラ^^;

 でも京都タワーが目印になるから便利だよな^^

 少しブラブラダラダラと街中を歩いて京都駅へと向ったよ^^

 

京都路地裏探索オフ会2015 203.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg京都駅にはキラキラ光る木がありました。

 何のイベントだろうか?(すっとぼけ)

ぎゃる魅.jpg意地でもクリスマスって口にしたくないんだなw

 

京都路地裏探索オフ会2015 204.jpg

京都路地裏探索オフ会2015 205.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg帰りも競馬で稼いだのをスマフォで確認してリッチにグリーン車でゆったりと帰ったよ☆

 お酒何本かと牛肉弁当を購入。

 美味いお肉だけど、冷めてると脂肪分が固形化してダメだよなあ。

 新幹線のデッキにレンジが欲しいぞって思ったなw

 

 そして名古屋までは覚えている。気づいたら東京駅だったのは言うまでも無いw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg皆さんいかがでしたか?京都路地裏探索オフ会2015編。

 十人十色と言いますがまさにそれ。

 このオフ会に参加された方達のブログ記事を見て周ると、

 目線・視点・写真って同じものってほとんどないでしょ?^^

 人の個性・ブログの個性ってほんと面白いもんだと思うんです^^

 とくに個性に特化した個性集団の会って楽しいですよw

 オフ会に参加した事無い方はどうでしょう?

 ネットの向うのリアルに参加してみるのも良いかと思います。

 きっとネットでのコメント欄以外のコミュニケーションが見つかるんじゃないかな^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg改めて主催されたorangeお姉さんには感謝です^^

 二回・三回と言わずまたオフ会やりたいですね☆(ソネブロ東西交流って意味合いもあるし)

 

 ---さて、次回は今年最後の記事かな?(忙しいので・・・)

 毎年恒例、この一年は色々なところに行ったよね!って振り返る記事になっちゃうかもですが、そこは許せw

 2015年ラストオーダー。

 気になる方は見てください^^

 ではではまた今度!

 

(※ 今、居酒屋にとって超絶忙しいので・・・、記事アップ先行させていただきやす^^;

 お返事とか後回しや!w

 あと、競馬のこともこっそり伝えておこう。

 有馬記念はゴールドシップと心中です☆

 ホープフルSはブラックスピネルと心中します☆)

 

第822話 2015ラストオーダー『振り返ればいつも君がいた?』煉瓦と島旅といっぱい

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『歳くってからの方が、よっぽど修学旅行してる』

 なんか常々思います^^

 学生の頃は仲間と遠出する『ワクワク感』がメインだった修学旅行。

 班別に分かれて各自、自由散策で訪れる寺社仏閣の候補地選びなんかをしたものですが・・・

 正直言うと、女子に怒られながら渋々どこに行くかを決めてたりしてましたなw

 旅に出ること自体は昔から好きだった。

 でも目的をもった旅路だったかというとどうなのかな?

 何となく観光地へ行って、

 何となく美味しいものを食す。

 まあそれはそれで良いものなんですけどね^^

 

 ここ2年でしょうか。『煉瓦』と言う目的を持って旅をするようになりました。

 おかげで普通に旅をするよりも、その土地の歴史・繋がり・関わり・背景をより深く知る旅へとなっていったようにも思います^^

 

 2015年もたくさん旅をしましたね♪

 ではでは簡単ではありますが振り返ってみたいなあと思います。

 第822話、2015ラストオーダー。始まります^^

第822話☆2015ラストオーダー・レンちゃん2.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgいつも記事長いよ!って言われるからサクサク行くぞ!

うおっか姫1.jpgいやまず、本題に入るまでが既に長いのよ。

ぎゃる魅.jpgこうやってる間に更に記事が伸びるっすw

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいや普通だろ?

ぎゃる魅.jpgだから余計なことすんなよオッチャン!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgやだなあ~怒らないでよぎゃる魅さんw

ぎゃる魅.jpgウザイw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまあ~このままじゃ埒が明かないので行きましょう^^

 今年も毎年恒例のお正月旅行からスタートしました。 

DSC08327.jpg

うおっか姫1.jpg広島編ね^^

ぎゃる魅.jpgそう言えばなんで広島を選んだの?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそれは当然、ある意味世界で一番有名な煉瓦建築である『原爆ドーム』を見たかった事と、

 戦争遺構に触れたいと思ったからだ。

 正直言うと教科書でしかオイラは原爆の歴史に触れていない。

 広島も長崎も行ったことが無かったからな。

 

DSC08420.JPG

うおっか姫1.jpgあら?これはなんだっけかしら?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれは旅の途中で発見した煉瓦刻印の出所が気になって、急遽最終日に訪れた竹原市の煉瓦工場前の廃煉瓦の浜辺だ^^

 思わず拾って帰りたかったが止めておいたがなw

 実は広島編最終日はこの時点で熱も出て風邪をひいていた^^;

 帰りの飛行機はぐったりしてたのを覚えているよw

 

 さて、次は珍しく立て続けに連休を貰えたので南の島へと行きましたね^^

いりおもて 084.jpg

ゼブラ2.jpg西表島編ですな^^

うおっか姫1.jpgジャングルの中の煉瓦遺跡探索だったわよね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいやあ~この宇多良炭鉱跡にはテンション上がったな!

 恐らく日本最南端の煉瓦遺構だと思うよ^^

 

いりおもて 283.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg海の透明度にも驚かされたが、

 

いりおもて 345.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg船でしか行けない船浮集落のその先で見つけた沈没台湾漁船に出会ったとき、ここは本当に日本か?日本なんだよな!って驚いたもんなあ~^^

うおっか姫1.jpg蛍も見たし見ごたえある旅だったわね^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、早々連休ももらえないので日帰り旅にも精を出します。

DSC08632.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここはオイラの地元県『静岡』の伊豆市・梅木にある『梅木発電所の水路橋』だ^^

ぎゃる魅.jpgまさかこんなのがあるなんて知らなかったんでしょ?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいやあ・・・マジで知らなかったよ^^; 地元の伊豆にもこんな立派な煉瓦構造物があっただなんて再発見だったね^^

 

 そして梅が咲く頃だったかな?

 たまに利用する伊豆諸島への玄関口『竹芝ターミナル』から、

 今年も季節限定で千葉県は館山市にジェット船が寄港するという情報を得て、館山市へと行ったんだ^^

DSC08866.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpg残念ながら当初の目的地である『州崎第二砲台跡・弾薬庫跡』には辿り着けなかったんだけれども、

『館山海軍砲術学校跡』の煉瓦ちゃんには出会えた(*´д`*)

 来年もまた館山シリーズやりたいね^^

 

DSCF0735.jpg

うおっか姫1.jpgこの美味しそうな鍋は???

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg4月初っ端に行われたオフ会の鱈ちりだね^^

 白山の五右衛門さんでのリッチな感じのオフ。

 次の日にはオイラの勤める居酒屋『上野・れんこん』でも続けてソネブロオフ会も開催されました^^

 ちなみに忙しくてオフ会メンバーに顔すら出せなかったのが悔やまれるw

ゼブラ2.jpgまあ・・・ご主人様の店は、年末よりも上野公園の桜が咲く時期の方が忙しいですもんね^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgだから春になると鬱になりますなw

 その代わり、

 桜の時期とゴールデンウィークを過ぎた辺りで休めなかった分の連休が何個かもらえましたよ^^

 まずは第一弾!教授3(駅員3)さんの恒例のBBQの日と次の日で連休になってしまったが、

 ここから意地で函館へ飛び立ったw

うおっか姫1.jpg今までで一番強行軍の旅路だったわよねw

 

DSCF1266.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg函館の煉瓦建築を探索したその足で北斗市茂辺地へ!

 かつてそこに存在したと言う幻の煉瓦工場跡へと行きました^^

 熊も出るらしい藪を突貫すると!

開拓使茂辺地煉化石製造所煉瓦刻印・洗ったやつ.jpg

よっしゃあああ1・サザエさん.jpg超貴重な煉瓦刻印のカケラをゲットすることが出来ました(*´д`*)

 今じゃ超宝物ですよ(*´д`*)

 

 ---さて、

日本煉瓦㈱潮止工場.jpg

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg相変わらずクソ忙しくって日帰り旅もままならないからと、地元『草加市近辺の煉瓦工場跡地探索』なんてのもありました^^;

 八潮市の煉瓦工場や亀有の煉瓦工場。

 荒川・足立の煉瓦工場群などを近いから楽だろうってことで散策したんだけれど、

 実は一番実りのある散策でもありました^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてここで再び何故か急遽『連休を貰える』ことに^^

 そこで選んだ旅先はーーー

DSCF1607.jpg

ゼブラ2.jpg会津若松・喜多方の煉瓦遺構編ですな^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれはソネブロガーのjohncomebackさんの記事を見て、会津地方にも煉瓦があるのか!と気になって気になってて出向いたのだ^^

 行ったらビックリだ。

 日本の中でも煉瓦が色濃く残る煉瓦蔵の街だったと思い知らされた。

 残念ながらその会津の煉瓦を焼いた登り窯は外観しか見れなかったが、

 後に『刻印も見れるからもう一度来てくださいよ』と、関係者さんであろう方のコメントを頂けたので、

 是非ともここはリベンジしたい場所ですね(*´д`*)

うおっか姫1.jpg何気にこんなブログでも見てくださってる方がいらっしゃったので喜んだもんね^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそして、いつもは単発・単一の煉瓦刻印を見れるだけでも嬉しかったのに、

 大量の色々な煉瓦工場の煉瓦刻印に出会える事件に遭遇することに。

 そこがまさか江の島にあるとは夢にも思わなかった。

DSCF1766.jpg

うおっか姫1.jpg江の島の『サムエル・コッキング苑』ね^^

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいや・・・まさか江の島に煉瓦遺構があるとは思ってもいなかったよ^^;

 行ったらビックリだあ~。

 ここでの煉瓦刻印たちとの出会いが横浜・横須賀の煉瓦工場。

 そしてそこに関係する愛知県の煉瓦工場へと飛び火したんだよな~^^

DSCF1810.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpg生しらす丼も食ったがめっちゃ美味いかと言われると普通だったのはナイショなw

 

 さてさて暑苦しい時期に突入。

 ここで煉瓦とは関係ないけれど、昔から気になってたとこへと行ってみた。

DSCF2290.jpg

ぎゃる魅.jpgディズニーリゾートの外周一周旅っすねw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg常々、ディズニーランドの敷地の外側は『どうなってんだろ?』って思ってたんだ。

 ぶっちゃけ半裸のオッサン達がベンチで寝そべるようななんでもないとこだったが(近隣に住むオジサマ達やワンコの散歩コースなんだろうな)

 結構面白かったw

ゼブラ2.jpgブログのタイトルに『ディズニーランドの裏側へ行ってみました?』とかつけちゃったからアクセス凄くなっちゃいましたよね^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg『ブログ記事のタイトルって大事なんだなあ・・・』って思い知らされましたね^^;

 

DSCF2408.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてここで日帰り旅としては、かなりの遠出をした。

 愛知県の『半田赤レンガ建物』のリニューアルイベントだ^^

 テレビの取材なんかも多くって、取材されちゃうんじゃないかとドキドキしてたらボクだけスルーされたのは、ほろ苦い思い出でしょうか^^;

うおっか姫1.jpg足の指を踏まれちゃったわよね?鉄扉に^^;

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgそうなんだよな^^; 不意に開いた鉄扉に足の指を挟まれて、親指の爪が剥がれちゃったのだ^^;

 正直ここには痛い思い出しか残ってないw

 

 ---さあ8月に突入です。

 8月初旬と言えば~

ぎゃる魅.jpgかんなみ猫おどり!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう!毎年恒例の、オイラが実家『函南町』の猫おどり祭りに行って来たよ(*´д`*)

 ・・・とは言っても

 いつもいつも祭りに行くだけじゃ芸も無い。

 そこで考えた挙句、『地元にかつて存在した軽便鉄道の痕跡探し』をしてから猫おどり会場に向うことにしたんだよね^^

猫おどり 049.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその過程で『煉瓦の登り窯らしきもの?』を発見したのだが、交渉決裂で詳しいことは聞けなかった^^;

 地元の函南町にこんな煉瓦の遺構があっただなんてと小躍りしたんだけどなあ・・・

うおっか姫1.jpgまあでもこれはプライベートなことでもあるし仕方が無いことよね^^

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgでもマジで色々と聞きたかったんだけど・・・^^;

 おかげで猫おどりはいつもよりブルーな感じだったのはナイショなw(結構、引きずってたw)

 

猫おどり 075.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg今年の猫メイクはシンプルだったかな?

 来年は自分自身で手を加えてみようかとも思ってるぞいw

 

 ---さてお盆も過ぎたころだったかな?

DSCF3103.jpg

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgこちらも恒例suzuran6さん主催の『鱧しゃぶ』に行って来たよ(*´д`*)

 今年は念願の雑炊を食した。

 鍋の後の雑炊マニアとしては至福の時を過ごしたね(*´д`*)

 

伊勢崎 013.jpg

うおっか姫1.jpgこのペラペラの煉瓦はアレよね?

ぎゃる魅.jpg伊勢崎市のスバル360モニュメント!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgぶらり群馬県は伊勢崎市探訪だったけれど煉瓦の遺構が結構多くて面白かったなあ~^^

(※ この他にも群馬県・前橋市探索なんてのもありましたね^^)

 

yokohama 178.jpg

ぎゃる魅.jpgん?この煉瓦の刻印は???

ちょいのり・サザエさんver1.jpgこれ、ちょっと時期が後になっちゃったけど梅雨時に出向いた横浜山下公園の煉瓦刻印だ^^

 ぶっちゃけると横浜に行くのは我慢していた。

うおっか姫1.jpgなんでよ?横須賀には何度か行ってるのに。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg横浜は煉瓦の宝庫だし刻印も宝庫だからなw

 とっておきにしておきたかったのだが・・・

 酔っ払ってついついカメラ持って出向いてしまったのだよw

ぎゃる魅.jpgなんだよおう。そんなツマンナイ理由(酒)で行っちゃったのかw

yokohama 255.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg念願の赤レンガ倉庫にも行ったよね^^

 でもでもまだまだこれだけじゃないのが横浜っす(*´д`*)

 

 

 ---そしてそして、

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれまた夏休み(4連休)恒例の長旅へと行ってきた!

 今年出向いたのはーーー

鉄川与助 055.jpg

よっしゃあああ1・サザエさん.jpg『長崎・五島列島の旅』だ^^

うおっか姫1.jpgなんでまた五島列島に?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg煉瓦もそうだが、本当の理由は『広島に行った時に長崎にも行かなければ』と胸を急かされたのが一番の理由でもある。

『原爆遺構』に触れたいと言うか原爆と日本を知っておきたかったからだ。

 奇しくも日本に残る原爆の遺構は広島も長崎も『煉瓦構造物』だったんだよね・・・。

 勿論、最初から長崎市内で原爆に由来する構造物を尋ねても良かったのだが、

 長崎と五島列島と教会とキリシタンと鉄川与助を踏まえてから最後に原爆遺構に触れるのが最善だと思ったので、そういう旅路をあえて選んだんだ。

うおっか姫1.jpgなんだかんだ適当に旅行ルートを選んでるわけじゃないのね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg一応考えてるよ? 勿論自分が楽しみたいのが大前提だけれども、

 見る人に伝えたいこともあるからね^^

鉄川与助 137.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpg長すぎるから端折るけれど、とにかく食い物が美味かったなw

ぎゃる魅.jpg五島列島最高!

 

鉄川与助 633.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg長崎市内に戻ってきてからは、日本の煉瓦史を語る上では絶対行っておかなければならない聖地『小菅修船場跡』へも行きました^^

 

鉄川与助 799.jpg

鉄川与助 850.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそしてなんと言っても偶然に。

 たまたま最後の最後に爆心地公園に寄る事になったんだけれども、

『煉瓦の刻印』と『原爆』と『鉄川与助』と言う物語が交錯した時に、

 ボクは本当に感動してしまった(泣いてはいないけど、うわあ・・・うわああ・・・えええ!?マジでか?ってずっと言ってたもん^^;)

 爆心地公園があるなんて知らなかったしそこに原爆の直撃を受けた煉瓦のモニュメントがあるなんて知らなかったしね^^

 あの時の感動は忘れないし、また、この地を旅先に選んで良かったと思ったよ^^

 

ラパール 012.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg長崎旅行の興奮も冷め遣らぬうちに、ボクは自分の誕生日を迎える。

 40も越えてくると誕生日の感動も薄れるものではあるのだけれど、

 お師匠さん(駅員3さん)が去年ボクが土壇場で風邪ひいて出席できなかったボクの誕生日パーティーのリベンジを主催してくれた!

 ・・・幾つになっても、

 やっぱり祝ってくれるのは嬉しいよね☆

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgでも遅刻したけどな!

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgあんた本当さいてーだよねw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg駅員3さん並びに集まっていただけた方、本当に申しわけございません^^;

 でも嬉しかったなあ~^^

 

横浜都市発展記念館 039.jpg

ぎゃる魅.jpgなんだよこの美味しそうな食い物。

ちょいのり・サザエさんver1.jpgこれはお師匠さんの誘いで再び横浜の煉瓦研究へと向かった時に中華街で食ったものだw

 ここからは最近なので端折ります^^

ぎゃる魅.jpgだからって食いもんかよw

ゼブラ2.jpgジュラール煉瓦とか元町公園とか横浜駅二代目とか行きましたよね。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg煉瓦のエキスパート達の会合の末席にお邪魔させていただいたのだけれども、非常に有意義な時を過ごしたね(*´д`*)

 中でも知りたかった煉瓦刻印の出所を知ることが出来たことと、

 なんと言っても日本煉瓦製造に勤めていらっしゃった方とお話出来たことかな^^

 

DSCF4729.jpg

うおっか姫1.jpgこの蕎麦は?

ぎゃる魅.jpg最近なんだよね?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgこれはYUTAじいさんさんと息子さんと一緒に出向いた長野県は上田市のお蕎麦屋さんの天ぷらそばだ^^

 この時は古城や山城(砥石城とか)に多く出向いたわけなのだが、城址と言うのも行ってみると面白いものだな^^

うおっか姫1.jpgまさかブログのお付き合いで仕事場の助っ人(息子さん)を紹介していただけたり一緒に遊びに行くことになるなんて、

 ブログ開設当初には絶対思わないわよね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg公私ともども、こんなにブログにお世話になるとは思ってなかったよね^^

 もう、感謝しか無いよ^^

 

 そしていよいよ今年最後の旅行だね^^

京都路地裏探索オフ会2015 062.jpg

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgごまちゃん可愛い(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgorangeお姉さん主催の京都オフ会に参加した時の1枚だ^^

 煉瓦アリ、紅葉アリ、交流アリ、

 ぶっちゃけると日帰り旅としては最長で迂遠の京の都だ。

 でも遠くなんて感じなかったな^^

 楽しいオフ会でしたよ!

うおっか姫1.jpgなんだかんだで北に南に日本を駆け巡ったわね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまだまだ足りないぜ!

 行きたい所は日本だけでも無限大だぜ!

 来年もまた色々なとこに行きたいね^^

 そして交流も。

 感謝も尽きないし目的も尽きる事無いし旅ってやっぱ楽しいぜ♪

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてっと、今年も居酒屋けいばと言うブログを覗いてくれた人はありがとうございます。

 もはやタイトルのカケラも無い旅番組となってしまいましたが、

 そこはもう10年経っちゃったわけですし趣味も趣向も変わるわけですし許してくださいね^^

 ではでは2015ラストオーダー。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg最後は皆でご挨拶です^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgゼブラ2.jpgぎゃる魅.jpgうおっか姫1.jpg今年一年ありがとうございました!

 また来年お会いいたしましょう(*´д`*)

 

ちょいのり・寝る・サザエさんver.jpg2016年は長崎・佐世保編からスタートです(*´д`*)

ぎゃる魅.jpg佐世保バーガー!

 

 


第823話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!vol①大村市『先輩!エンタイゴウってなんですか?』第二十一海軍航空廠&下原口公園の掩体壕跡ほか

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『ハウステンボス行くですよね?行くですよね!(*´д`*)』

『う~ん、どっかなあ?今回はお兄ちゃんの趣味バリバリの予定だからハウスなんちゃらはスルーかもしんないよ?』

 ・・・なんともまあ冷たい返事が琴音っちから返ってくる^^;

 

 明日に迫った先輩とのお正月旅行(うひょー!)

 それだけで充分に価値があるのだけれども、でもさー・・・

 この日の為に一杯バイトしたのに観光地の1つも巡れないなんて寂しい気が・・・^^;

  

『最終日は軍艦島っす!うひょおおおおおおおお(*´д`*)』

 琴音っちには軍艦島がハウステンボスのようなもんでしょうけどねえ^^;

 まあなんにせよ楽しみです^^

 第823話、まずは長崎旅行序章編。私こと石廊崎夕実視点で初日スタートですう~☆

第823話・夕実ちゃん・書初め・軍艦島編①2.jpg

DSCF5011.jpg

『うう・・・マジねむいっす^^;』

『オレも・・・酒残ってるし^^;』

『私は兵器デース☆(*´д`*)』

 はわわわわ・・・すんごくみんな大あくびですう。

 それもそのはず旅行当日なのに上野で皆で忘年会でしたからね^^;

 さて今回のメンバーは9月に五島列島を訪れたメンバーそのままです^^

 わたしに琴音っち。リンダに菅原先輩です(ルカちゃんは忘年会は参加したけれどお正月は用があるので辞退)

 

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 搭乗口が変更になって少し戸惑いましたが無事に保安検査場通過。

 

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 空港ロビーで2次会ですう^^(いつものことだけどもう咎めませんよ?なんせ今回はお正月ですう☆)

  

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 先輩が二ヶ月前から予約したにもかかわらず、席は最後方の真ん中の席(外見えないよーΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll))

 先輩曰く『てっきり航空チケットの早割り販売が2ヶ月前だと思ってたら、今年は8月の終わりごろから売り出してた^^;』だそう。

 旅をするのも情報戦ですね^^;

 さて、一時間半くらいのフライトを終えて久しぶりの長崎空港に到着です!

 今年のお正月は全国的にも穏やかな天候って言ってました(*´д`*)

 長崎も晴れマークだったので意気揚々と外に出たらば 

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 雨じゃないか!(あ~ん・・・)

『天気予報当てにならないっすねマジで^^; で、お兄ちゃん?

 今日はこれからどうすんの?』

 そう。いつもの廃村さーくるシステムで、旅の行き先は菅原先輩にしか分からないのだ。

 分かっているのは佐世保市に三泊するのと、最終日に軍艦島へ行くことくらいなのですう^^;

 

『ん~実は初日は皆疲れてるだろうし、そんなに大それた場所に行こうとは思ってないんだ^^

 本当は途中下車して寄りたい所があったんだが、この雨じゃ二日目か三日目かな^^』

 え?晴れてたら日にちをずらしてでも行きたい場所があるの???

 

『このままバスで大村駅へ行って、そこから佐世保駅へ行くつもりだったんだけど、

 この大村市にも結構、戦争遺構があるんだよね~^^

 だから歩いて駅まで行こうw』

 そう言って先輩が指差したのはコチラ↓ 

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『『『あの橋歩くのか!Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

『ちょっとまってよお兄ちゃん!ざっと見ても1㌔はあんぞ!しかも渡りきってもゴールじゃねーしっw』

(※ 箕島大橋。空港と対岸の大村市を繫ぐ全長970メートルの橋です☆)

 

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 とりあえず渋々と雨そぼ降る中を黙々と歩く私たち^^;

 まさか今回の旅路、ひたすら歩かされることになるなんて、今はまだ誰も知らない・・・

  

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 橋の中央部まで来た所で、前回は気にしてなかったけれども対岸にも『滑走路』みたいなものがあるのに気づいた。

『あれは何ですか先輩???』

  

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『ここは海上自衛隊大村航空基地なんだよ夕実ちゃん^^

 今でこそ長崎空港からバスでスルーしがちな大村市だけれども、

 もともと軍郷。もしくは軍都としてとても栄えた町だったりするんだ^^

 大村航空基地は、かつてこの地に存在した

 第二十一海軍航空廠と言う東洋一の航空部隊出撃基地の流れを汲んでいるんだよ^^

 ちなみに長崎空港は長崎空港B滑走路。

 大村航空基地は元・長崎空港A滑走路。

 つまりは大村航空基地ってのは長崎空港のお兄ちゃんってことかな^^

 ついでに言っておくと長崎空港は世界初の海上空港だったりもする☆』

『『へえ~!』』

 一緒に説明を聞いていたリンダと琴音っちも思わず驚く。

 正直そんな歴史のある空港だったなんて思いもしませんでしたよおう・・・^^;

 今でこそ当たり前のように海上を埋めて空港を造ったりもするけれど、世界初の海上空港だったんですね(1975年)

 

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 因みに自衛隊基地の煉瓦っぽい壁は煉瓦タイルだそうですう(琴音っちガッカリw)

 そこからは先輩を先頭にしてゾロゾロとついて行きました。

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 橋の袂の公園から大きな通りを左手に進みますです。

 

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 そして長崎消防学校の施設を過ぎた右手にそれはあったのです。

 

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『お兄ちゃん、これって防空壕跡?』

『そう。昔はこの直ぐ傍に海軍航空廠の本部の立派な建物があって、これはそこに詰めていた職員たち用の防空壕跡だ^^』

 

 ここで私はさっきから気になってることを恥ずかしながらも先輩に聞いてみた。

『先輩・・・えっと・・・えとえとです。そもそも航空廠って何ですか?^^;』

『航空廠ってのはね? 分かりやすく言うと軍の航空機製造工場ってことだよ夕実ちゃん^^』

 なるほどです。むしろ今更なんでしょうがw

 

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『よーくコンクリートの壁を見てごらん皆。幾つか点々と穴が見えるだろ?』

 確かにチラホラあるですね。

『これは空爆によってついた弾痕なんだよ。今ではほとんど戦争当時を物語る遺構は大村市に残ってないそうだ。

 だからこそここは貴重だと思うんだよねボクは^^』

 正直言うと火事でお母さんを失ってる私的には、辛い過去を振り返るのはとても苦手なことだったりするのです・・・。

 でも・・・ここはとても大切なメッセージを送る場所なんだと奥歯をギュッと噛み締めて、今一度弾痕を見つめるのでした。

 

 

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 コンクリートの内側を皆で覗いてみると、入り口らしきところはブロックで塞がれていたです。

 

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 もう一つの入り口部分らしきところもブロックで塞がれていましたです。

 そしてここにも弾痕がありました。

 

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『日本ってのはね?かつて防空壕は一万箇所をゆうに越えるほど存在したんだって。

 それだけ戦争に空爆に脅かされていたってことなんだよね。

 それも今は段々と少なくなってるそうだ。

 子供達が誤って侵入して事故を起したりするから国や自治体が壊したり埋め戻したりして消えていくんだ(酸素欠乏症や落盤・陥没・崩落に巻き込まれる事故など)

 まあいくら貴重貴重って言っても防空壕を全部残す必要も無いと、ボクは少し思うんだ^^

 今を生きる人たちの足枷にもなってはいけないとも思うしね^^』

 先輩が言いたいことの半分も私は分かってはいないかもだけど、

 戦争の悲惨さを伝える遺構は当然必要だとも思うし、だからといって全部は残せないのも何となく分かった気がする。

 

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 防空壕跡を説明するパネルに掲載されている、当時の航空廠の地図をなぞりつつも琴音っちがムムム・・・と唸る。

『ここら辺ってほんとうに軍の関連施設だらけだったんだねえ・・・マジで^^;』と。

 言われて覗き込むと部品工場に格納庫・板金工場に工員寄宿舎などなどと、かつてこの大村市が軍都と呼ばれていたのも納得するのでしたです。

 一緒に覗き込んだリンダを見ると実に難しい顔をしていた。

 笑って見られる遺構では無いけれど、

 何か旅行の早速の出先から明るくない感じに一同モヤモヤした感じになったのですう^^;

 

 ここで先輩が『パンパン!』と手を叩き、

『傾注!傾注!』と私たちに笑顔で言うのです。

『アハハ^^ 戦争と言うものには当然、真摯に考えて向かい合わなければいけないよな。

 でもそればっかりじゃ前にも進まない^^

 ここでちょっと戦争遺構と今現代のユニークな融合(コラボ)というものを見に行こうぜ!』

『『『遺構と今の融合???』』』

 私たち女子軍団は『はあ?』と言う感じで顔を見合わせる。

『まあいいからついて来て(*´д`*)』と、私たちの怪訝な顔を気にもせずに先輩は歩き出した。

 

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 先輩についていくと、至る所に『真っ直ぐに伸びる使用されてない怪しい道?』が幾つか存在することに気づいた。

(いや、琴音っちがこの道怪しくね?って言っただけだけど)

  

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 そして防空壕跡から歩く事15~20分くらいでしょうか?

『下原口公園』と言う児童公園にやってきたのですう^^

『ここが目的地だよ^^』と指をさす先輩に、

 こんな公園に何が・・・と私と琴音っちとリンダも怪訝な顔をしかけたのですが、

 目の前の建物を見るや

『えっ!? Σ(゚д゚;(゚д゚;)゚д゚☆)』って驚いちゃったのですう。

 

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 公園の遊具に変なのあるよっ!Σ(゚д゚;) 

 いや、・・・そもそも遊具なの???

 

『お兄ちゃんこれってまさか・・・掩体・・・壕???』

 琴音っちが驚きながらも呟く。

 エンタイゴウ・・・って何???

 

『そう。琴音が感づいた通り、これは掩体壕跡だ^^

 簡単に言えば戦闘機の防護施設。戦闘機の防空壕だな^^

 普通の格納庫と違って分厚いコンクリートで造ってあるから屈強だ。

 戦時中は一機一機に掩体壕が宛がわれることも多く、空襲から機体を守ったりしたんだよ^^

(※ 戦争初期はコンクリも多かったけれど、末期には資材の余裕も無く土製だったり屋根も無く草木や竹で覆うだけの掩体壕も多かった)

 戦後、その屈強さが故にコンクリの掩体壕は結構残っていたりもするが・・・

 それでも今現在、せいぜい日本には100基くらいがある程度だそうだ^^;

 歴史的価値アリと県や地域の史跡指定されるものもあるけれど、

 その大半は畑の端っこにポツンとあったり、土に半分埋もれたり、

 はたまた民間の納屋や車庫・倉庫代わりといったりと細々と残ってるって感じかな~^^;

 そしてこの下原口公園にある掩体壕跡は、

『遊具の一部』となって今を生き、過去を伝えるって訳なんだよ^^』

 なるほどですう^^

 先輩が防空壕跡で言ってた『ユニークな遺跡と今のコラボ』ってこのことだったのですね^^

 

『入り口は当然のごとく塞がれているけれど、ちょっと皆で掩体壕跡に触れてみようよ^^』と言う先輩の言葉に、

 みんなで覗き込んだり登ってみたりすることにしたのです^^

 

 

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『ワオ!今はゲートボール道具の倉庫兼、地域の催しなどの荷物置き場みたいデース^^』

 見れば清掃用の箒やら長椅子やら折りたたみテーブル、野球のボールや木材の束等等と、イベントごとなど色々なものが雑多に詰め込まれていましたです^^

 でもそこまで内部は広くない?

 戦闘機がここにかつて入ってたの?と少し勘ぐってしまうスペースですう。

 そんなハテナマークの私を見たのか先輩が付け加える。

 

『飛行機が格納されてたの?って広さに疑問を感じてるようだね夕実ちゃん^^

 確かに見た目はそこまで奥行きも無さそうだし横に長くも無いように見えるけれど、

 昔は恐らくもう少し地面が深くて広かったんじゃないかな^^

 公園として整備された時に幾らか埋められたんだとも思う^^

 

 しかも昔の戦闘機も羽を広げたままココに納まってた訳でもないと思うよ?

 主翼を折りたためる機体もあっただろうし、主翼を着脱して格納していたかもしれないしね^^』

 そ、そうですよね^^

 あくまでも機体を守る防空壕。

 ここからすぐさま飛び立つわけじゃない。

 戦争とか全然分からないけれども当時の主力の戦闘機。

 羽を折ろうが意地でも守り抜こうとしたんじゃないかと先輩に言われて納得をしたのですう。

 

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 さて、せっかくなので登って見ましょうですう☆

 勿論、今は遊具として。

 20を越えたやっとこさ大人になった4人でレッツ!掩体壕遊びですう(*´д`*)

 

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 少し登ると、脇には掩体壕の山肌に沿うコンクリの滑り台(写真で見るより急ですよ!^^;)

 

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 元々の形なのか、後年に吹き付けられたのか分からないけれども、

 ガチガチのコンクリートの丘をみんなして天辺を目指します☆

 辿り着いた頂上には、子供達が落ちないようにと当然柵も手すりもありました。

 そしてーーーそこから見下ろした風景に私たちは驚いた。

 

 

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『意外と高いよっ!』

 私たちの背といくらも変わらない背丈のブランコやイマドキのジャングルジムがあんなに小さく見えるだなんて・・・

 改めてこの掩体壕の大きさに驚き、

 そしてその大きさは何の為だったのかを色々と考えてしまいましたです。

 

 ここで遊ぶ子供達は意味を知らずに遊んでるのかな?

 知らない方がいいこともあるし知っていいこともあるかもだし、

 本当の答えはワカリマセン。

 でもいつの日か自分が遊んでいた場所が、ここがどんな場所なんだったのかに気づいちゃったのならばーーー

 少しでもかつてここに存在した出来事に思いを巡らせてくれたなら良いのかと思ってしまいましたです^^

 

『さあ~時間も時間だし、いよいよ佐世保に向おうか^^』

『『『は~い^^』』』

『ここまで来ちゃうともう大村駅やその隣の諏訪駅に行くよりも竹松駅に向かった方が早そうだな^^』

 なんだかんだ2駅も飛ばして歩いていたようですう^^;

 ということで最寄の大竹駅へとレッツゴーです^^

   

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 その大竹駅が間近と迫った所で琴音っちがお店の軒先の花壇を指差して喚くのです。

『ここここ・・・刻印みっけたっす(*´д`*)』

 皆で見やればーーー

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 あらやだほんと煉瓦刻印ですうw

『〇にMって書いてあるデース^^』

『お兄ちゃんこれってひょっとして・・・』

『多分~松本煉瓦㈱さんの刻印だなこれは^^ 広島旅行に行った時に皆で見に行ったのと同じだし』

 ・・・え?ここ長崎ですけど???

 なんで広島の煉瓦工場の刻印が???

 そんな私の疑問に菅原先輩も感づいたのかーーー

『広島の松本煉瓦㈱さんじゃないかもしれないし断定は出来ないね^^

 〇にMとか割とありそうだし。

 ・・・でも、ボクが知ってる限りじゃ松本煉瓦㈱さんっぽいけどな^^

 結構他県への流入も多い煉瓦工場さんでもあるしね^^』

『あ~んでもマジでチョー幸先いいっす(*´д`*) 今回の旅行の目標は、一日一刻印発見にしよ!ワタシw』

 随分とマイナーな目標を掲げる琴音っち^^;

 でもまさか、この刻印が最終日のアソコに登場するだなんて

 今の私たちはまだ誰も知ることが無いーーー

 

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 竹松駅に到着した私たちは電車の時間まで間があったのでコンビニのお弁当を食べることにしました(周りの飲食店は閉まっていたし)

 雨足が強くなってきた頃合ーーー

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 佐世保行きの快速電車『シーサイドライナー(2両です)』がホームに滑り込んできた^^

 いよいよ今回の旅行の3日間を過ごす佐世保へとレッツゴーですう(*´д`*)

 

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『ああ~んん・・・ハウステンボス・・・』

『ごめんね行かないよ夕実ちゃんw』

 ですよねー^^;

 こんなやりとりを先輩としてる最中にも煉瓦ガールの琴音っちは目ざとく煉瓦を探していた^^;

 どうやら彼女曰く『ハウステンボス駅の直ぐ横の川べりに煉瓦がいっぱい散乱してたっす!』とのこと。

 旅行中に時間があったら見に行こうかと先輩が言うのだけれど、

 ハウステンボスに行かずに目の前で煉瓦漁りなんて嫌だーw

 

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 電車に揺られること一時間ちょっとでしょうか。

 いよいよ私たちは今回の旅行のベースキャンプとなる佐世保駅に到着ですう(*´д`*)

 悪戦苦闘の物語、ここからスタートです☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgだいぶあけましておめでとーw

ぎゃる魅.jpgもう年明け六日だよ!

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgしょうがないだろ!写真も多いし風邪はひくは大忙しだったんだからw

 さていよいよ佐世保~長崎物語がはじまりました^^

 ぶっちゃけ煉瓦ばかりですが、皆さんご存知の有名な場所たちにも煉瓦がいっぱい絡んでくるので、

 へえ~そんなとこにあるんだ!って思いながらも見ていただけると面白いかもしれません^^

 次回は第一日目の大晦日。

 佐世保と言ったらアレだよね?ってのが沢山登場です☆

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず^^

  

 

第824話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!vol②佐世保市内編『中々入れないからこそ守られた赤煉瓦倉庫たち』佐世保バーガー?&赤煉瓦倉庫群ほか

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『ん?何か美味そうな匂いがしてくるなあ^^』

 

 シーサイドライナーを降りた私たちは早速改札口を目指して階段を降りようとしたのデスガ、

 菅原サーンが鼻をクンクンしながら言ったのデース。

 OH~!確かに香ってくる何か懐かしい匂い。

 第824話☆佐世保市内編。ミイことリンダ・ルンバ視点で街中を闊歩しマース^^

第824話・長崎佐世保編☆リンダ・水兵さんコス2.jpg  

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『ハンバーガーショップがあったからか。なるほどね^^』と菅原サーン。

 階下、改札口目の前の小スペースに、ハンバーガーショップが佐世保駅にはあるんデスネ^^

 見ればお店は駅の外にも間口を広げて、駅の外の人も改札前の人も購入できるようでしたデース^^

『うは!見てよみんな^^; 外は結構人いるっす^^;』

 琴音サーンが言うもんだからガラス越しに外を見ればお店の前に人だかり^^;

 人気店のようデース。

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『改札出る前の方が空いてるですう^^ 先輩!さっそく佐世保バーガー買っちゃいましょうです~♪』

『ああ・・・そうだね^^ 小腹も空いているし丁度いいかな。じゃあ~早速買ってくるから皆待っててね^^』

『『『は~い(*´д`(*´д`*(´д`*)』』』

 そそくさと購入へ向う菅原サーン。

 ・・・

 ・・・アレ?

 ・・・何故か手に紙を持って首を傾げている???

 そしてお辞儀してスタスタと私たちの元へ帰って来たのデース^^:?

『30分以上待つんだってさw だからやめておこうw』

『『『えええー・・・Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

 何でも菅原サーンが手にしていたのは焼き上がりを連絡できるようにと渡された連絡帳だとか(名前とTEL)

 確かに30分も待たされる割には店舗前のひとだかりはそれほどでもないように見えた。ココ以外で時間つぶししてるノデショウカ。

 連絡貰えるなら購入しても良かったのでは?と思ったのデスガ、

 たぶん菅原サーンがめんどくさがったのでしょうネw

 

 ---改札を出たら

『まず元旦に行く予定の島旅の確認をしておきたいんだ^^ だから時刻表見にターミナルへ行こうと思う^^』と菅原サーン。

 いざ佐世保駅目の前の港へと行くことになったデース^^

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 ここ佐世保のターミナルからは離島への船が多く出ているそうデース。

 その中でも菅原サーンは蛎浦島を明日に予定しているとのこと(上の画面の崎戸港がある場所です)

『お兄ちゃん、ネットで時刻表調べられるんじゃね?わざわざターミナルまで行かなくてもさあ^^;』

『ネットだと、年末年始の航行が詳しく載ってなかったんだよ^^;

 この時期急な運休や間引き運転があるから、窓口でこの目でしっかり見ないとな^^』

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『そんなもんなんだ・・・^^;』と訝しがる琴音サンを他所に、お洒落に整備された『させぼ五番街』を通ってターミナルへと行くことになったのデース。

 そして行って大正解

『やっぱり間引き運転だったな^^; 目的地から少し歩く事になるけれど、万が一と考えていた別の港に行く船なんかお正月お休みだったしなw』

 これによって菅原サーンの予定は変更に決定。

『午前便が無いし、帰ってこられるのかも不安。ならば蛎浦島はまた今度ってことで、

 明日の元旦は川棚魚雷試験場跡に予定変更だ^^』

 なんだかとても物騒なネーミングの場所デース^^;

 

『ああ~ん。とうとうもう一つの聖地にいけるんすね~。感無量っす(*´д`*)』

『琴音!あそこには煉瓦もあるぞ^^』

『んなの知ってるわ!(*´д`*)』

 そんな兄妹漫才を見てポカーンとしている私と夕実サーン^^;

 

 菅原サーン曰く『川棚魚雷試験場跡と言うのは、その佇まいと背景の素晴らしさを含めて、マニアさん垂涎の的』なんだそうデース^^;

 まあ何にせよ二日目の目的地が決まったのは良かったデース^^

 

 ---さて、

 今日のホテルもついでに確認した後はランチと言うことになりましたデス(*´д`*)

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『もうここでいいじゃん!ねえ~ねえ~お兄ちゃんもう腹ペコっすよ^^;』と琴音サンが路地裏に店舗型のお店を見つけた。

 見れば『レモンステーキ』も有名だとか。

 そんな老舗さんならばと私たちは入店することにしたのデス^^

 

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 早速皆でビールで乾杯デース(*´д`*)

 そして待つこと10分くらいでしょうか、

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 佐世保バーガー・・・??? 到着です???

 

 ---さて、

 今日はもうそんなに遠出できないとの事で、

 佐世保港にある自衛隊や米軍基地に残る煉瓦遺構を遠くから見に行こうってことになったのデス。

 なぜ遠目からというと、基地のイベントでも無いかぎり、施設内に入って近くで見れないからだとか(そりゃそうですねー^^;)

 それでも菅原サーン曰く『国道からでも結構見れるから』とのこと。

 いざ煉瓦遺構遠めに見学会出発デスw

 

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 米軍基地の縁を沿うように道を歩いていると橋の横にもう一つ橋のようなものが掛かってることに真っ先に気づいた琴音サーン。

 

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 橋の袂を見ると『レール』が。

 なんでも菅原サーン曰く

 ここはジョスコー線って言う、米軍専用の引込み線跡なんだそうデース^^(1950年~1978年)

『この佐世保の米軍基地や海上自衛隊の基地内部や周辺にも数々の遺構があったりするから、それを探して歩くのも楽しいかもね^^』と続けるスガワラサン。

 

 米軍基地の正門を過ぎたところで、右手に見えてきたのはーーー

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 佐世保のネイビーベース。佐世保地方総監(旧・佐世保鎮守府)デース^^

 かつての西日本の防衛とアジア進出拠点を担った西の海軍総本部と言ったところデスカネ^^

 ワタシの母国の基地と隣り合わせは皮肉な所でしょうか^^;

 

 そこを過ぎたところでーーー

『うおおー!煉瓦ちゃんいっぱいっすううう(*´д`*)』と、米軍基地のフェンスを鷲掴む琴音サンが居た(オコラレチャウヨーw)

 フェンス越しに見えてきたのはーーー

 

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『アメリカ海軍佐世保基地の赤煉瓦倉庫群』デシタ^^

『元々は旧日本海軍の建物だったそうだ^^ 古いものは明治18年から、新しくても大正8年と言う貴重な赤煉瓦建築だったりもする^^

 原則、イベントでも無いかぎり近づいて見ることは叶わない存在だけれども、

 日本人が築きあげた建物を壊さずに大切に保存して使ってくれていることに、むしろ感謝したほうがいいのかもね^^』

 スガワラサンの説明に、琴音サーンがぽつりと呟く。

『・・・横浜赤煉瓦倉庫も使われなくなってしばらくは、落書きされたりとかボロボロだったしなあ・・・

 今は思い出したように整備されて綺麗になってるけど^^;』

 ワタシには何がイイかどれがヨイコトなのかはワカリマセン。

 でも、昔はファイトした仲であっても貴重なものを残してくれた人達には感謝したい。そう思いましたデス^^

 

 道を歩いていくと今度は右手に煉瓦の建物が見えてきたデース。

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 煉瓦も使いつつ屋根瓦。

 こちらも米軍基地敷地内の建物デス^^

 

 ---さて、

 更に先へ進むと左手に 

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 煉瓦の・・・ナンデショウカ???

 菅原サーンに助け舟を出すも・・・

『いや~・・・なんだろねアレ?w ボクもわかんないなあ~^^;』と分からないご様子デース^^;

 

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『なんすかね?お兄ちゃん^^; 天辺見た感じじゃ煙突じゃなさそうだし~、何か機械を載せてたか線路の橋脚だったとかっすかね?』

 琴音サーンが言うように、見れば頭の部分に何かが取り付けてあったような痕跡が。

 でも結局ワカラナイまま先へと進みましたデス^^;

 

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 ココはフェンスもなく鎖で簡易に立ち入り禁止になっていた赤レンガの建物デス^^

 恐らく今まで歩いてきた道(SSKバイパス)から一番間近に見れる建物じゃナイデショウカ(*´д`*)

『うひょー!望遠じゃなくてもめっちゃ目の前で見れるよっ!(*´д`*)』と、琴音サーンが有頂天になってたのは言うまでもナイデスネw

 

 さてその先には

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 再び赤煉瓦倉庫群が向うに見えてきましたデース^^

『ここは佐世保重工業㈱さんの敷地内の赤煉瓦倉庫群かな^^

 通称SSK。

 元々あった旧日本海軍の佐世保海軍工廠からの流れを汲む造船を主にした重工業の会社さんだ^^

 実は米軍基地・海上自衛隊・佐世保重工業の敷地内には赤煉瓦倉庫群がたくさん存在しているんだよね^^

 その規模は、日本屈指と言ってもなんら過言ではないと思うよ^^』

『かああー!なんでじっくりマジマジ見られないのかとか思っちゃうよーお兄ちゃん^^;』

『まあしょうがないよ。そのどれもがほぼ現役で使われているからな^^

 そうそう簡単に観光目的としては整備なんて出来ないよ^^;』

 

 ーーーここでようやく私の中で合点がいった。

 この佐世保に残る赤煉瓦倉庫群は使われ続けたことで、今現在も昔の佇まいを残しているのだと。

 他の赤煉瓦倉庫群は廃墟や風化を経て再び再生利用されたものも多いと琴音サンが言っていた。

 また、普通の人が立ち入れないと言う特殊性もあったおかげで守られてきたものでもあるのデショウネ^^

 ワタシは琴音サーンとは違って、ココはこのままでいいのではないかと思ったデース^^

 

 ふと、その近くにはこんなものも。

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『佐世保海軍教習所跡』

『わきゃー!何を教えていたんですかね^^ 車とか?』

『自動車の教習所って意味じゃないと思うよ?夕実ちゃん^^

 軍の操練所とかそう言う意味合いの場所だったんじゃないかな^^』

 

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 更地となっているこの場所も、探ってみると当時の痕跡らしきものがあったデース^^

 

 さて、ここからはSSKの敷地伝いに歩く事になりましたデス。

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 先ほどの赤煉瓦倉庫群以外にも、赤煉瓦の建物が幾つも存在していましたデース^^

 ーーーここで、

 てっきり煉瓦マニアでSSKの敷地内の煉瓦建築をガッツリ覗いているもんだとばかり思ってた琴音サーンが、

 全然別方向を見上げて大きな声をあげるのデス。

『何か丸っこくて怪しい物体が山の方に見えるっす!』と。

 それはバイパスを挟んで小高い山の辺り。

 丁度、SSKの敷地を見下ろすような位置デシタ。

 

『何が見えんだよ・・・って、ああ~なんか丸いコンクリートっぽいのが少し見えるな^^』と菅原サーン。

 確かにワタシもちょっとだけだけど木々の向うに異質な物体の頭らしきものが見えた。

『アレ気にならね?マジで^^ だからちょっと探しに行ってみようよお兄ちゃん(*´д`*)』と、琴音サーンは超ノリノリ。

 結局これ以上はSSKにも見るべきところも無いそうなので、

 ちょっとだけその怪しい物体を探しに行くことになりましたデース。

(※ これはほんと偶然と言うかたまたまでしたね^^ ふと山肌を振り向いたら怪しい物体が見えたんです)

 

 

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 バイパスから上へと登れる道を探して上へ上へと向いました。

 小高い丘の先もまた道路があり、周りには民家が。

 そしてその上にもまた道路~民家~と言うように、

 山肌を何重にも縫うように家と道路があったのデース。

(※ 長崎市街ととてもよく似た地形ですね。佐世保市って^^)

 

 途中、何度も迷いながらも(路地が複雑過ぎる・・・)

 SSKの敷地を見下ろせる。つまりは先ほど見上げた場所へとやってきたのデス。

 その崖っぷちの草むらの中にーーー

 

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『ああ!これっすよこれ!コレが下から見えたんすよ^^』と、

 琴音サンが気になってた物が本当にあったのデース^^

 

『わきゃ?何ですかねコレ???』

『軍の遺構とかじゃないっすかね!(ワクワク☆)』

『う~ん・・・少なくとも貯水槽とかそういうんじゃなさそうだな。琴音の言う通り、海軍に関係ありそうなもののようにも思えるなあ。

 ・・・とりあえず見てみっか^^』

 と言うことで、皆で見てみることになったのデース^^

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『お兄ちゃん!この穴凄くちっさくね?』

『わきゃ?ポストですかね』

『『『それは無いから』』』

『あうあうあう・・・^^;』

 皆に全否定されてしょぼんとする夕実サン、少しかわいい(*´д`*)

『なんだろな・・・もしかしたら銃眼・・・かもな?^^』

(※ 銃眼とは銃を構える小窓みたいなものです)

 

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 下のほうにも小さな穴が。

 中は人一人立てるくらいのスペース。

『焼却炉って訳でもないな。煤けてないし。・・・見張り所とか歩哨所的物件かなとも思ったけど・・・中に入る入り口も無い。

 裏側は崖だし見るのは止めておこう^^;

 もしかしたら落ち葉に埋もれてるだけで入り口があるのかもしれないけれどーーー

 ぶっちゃけさっぱりワカランw』

 結局良くワカラナイ謎の物体でしたデース^^;

 とりあえずゴミ集積所の真裏でもあったので退散することにしましたデスw

 

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 結局佐世保散策はココまでと言うことで歩いて東横インへと帰ってきましたデス^^

 

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 お部屋は佐世保駅も佐世保港も見渡せる絶好のロケーションデシタ(*´д`*)

 さて身支度を整えてから早速お食事をしに街へと飛び出しました。

 なんせまともなご飯は今日一日食べてませんカラネw

 東横インを出ると左手にとても綺麗なイルミがあったので、思わず皆で寄ってみることに。

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『カトリック三浦町教会』

 佐世保市を代表するカトリックの教会デース^^

『今じゃこんなに白亜な建物だけど、戦時中は目立ってしまうからとコールタールで真っ黒に塗りつぶされたそうだ・・・^^;

 元々はなだらかな丘の上に立つ教会だったけれど、国道の拡張時に教会前面の山を削られて、今じゃ切り立った擁壁の上に聳えることになった。

 時代時代に翻弄された教会でもあるね^^;

 まあでもせっかくだし上まで登ってみよう^^』

 急なジグザグの階段を登っていくとーーー

 

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 何て素敵な佇まい(*´д`*)

 みんなで暫くウットリと眺めましたデース(*´д`*)

 

 ただ・・・この後の飲食店探しが苦労しましたデス^^;

 大晦日と言うこともあってか、予約の無い方はことごとくお断わり・・・。

 ぐるぐると彷徨った挙句、

 結局、三浦町教会の前にある居酒屋さんに落ち着くことになりましたデースw

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 馬刺しに鶏のタタキとまるで地元の料理じゃないのですが、

 みんなで和気藹々デキタデース(*´д`*)

 

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 〆のシラス雑炊に『シラス』が入ってないハプニングなんかもありましたが(指摘したら慌ててゴッソリ入れてきた・・・^^;)

 お酒も料理も美味しかったデース(*´д`*)

 

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 ホテルに帰ってからは菅原サーンの部屋に集まって紅白見ながら二次会デス☆

『お兄ちゃん・・・ズワイガニ入ってるんだけど?』

『チッ!見つかったかw 明日、皆で食べようなw』

 皆で帰りがけに長崎のスーパーと言えばエレナで買出しをシタノデスガ、

 まさかこっそりズワイガニを買っていたとは^^;

 そして紅白を最後まで見ること無く次の日の朝を迎えたのデス(流石に寝てないからね☆全力バタンキューでした)

 

テレビの初日の出と富士山^^.jpg

 元旦早朝。

 テレビに映る富士山の初日の出を見届けた私たちは、ホテルの朝食サービスも食べずに身支度を整えましたデス。

 

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 佐世保駅前で先行く菅原さんと琴音サンが私たちに振り向いてこう言った。

『『このお正月旅行、まずは最初の聖地へレッツゴー!』』と。

 どんなトコなのでしょうか?

 晴れを待ってまで行きたかったその聖地って。

 カワタナ。今からとても楽しみデース(*´д`*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 やっぱ並んででも佐世保バーガー食えば良かったかな?なんて思いましたw

 普通に美味しかったんだけど提供されたバーガーのパンズの上下、逆だよね?

 見た目も写真とちがったーーーw

 

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて、次回は当初の島旅から予定を変更したのだけれど、

 廃村さーくると言うブログ小説?を書き出した頃から行きたかった場所でもあります^^

 思いもよらない収穫もあって素敵な旅行二日目でしたよ^^

 気になる方は是非ドウゾ^^

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

第825話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!vol③川棚町編☆『憧れの場所に近づくにつれハートがオーバードライブ』片島(川棚)魚雷発射試験場跡&Aの煉瓦刻印?

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『私の趣味歴史がごろっと激変したのはいつだっただろうか?』

 もともと私ってば別にお兄ちゃんみたく廃墟が好きだとか煉瓦がーとか~

 そんな変な趣味なんてこれっぽっちも無かったw

 

 それがちょっとした機会で狂わされちゃったのだ。

 

 高校卒業前に、お兄ちゃんと夕実っちと一緒に訪れた、

 埼玉県の辺境にある矢納水力発電所跡の苔むした煉瓦の壁を見たときになぜかズキューン!と心にきちゃったのと、

 教授さんと訪れた浦賀ドック施設の外壁に、たまたま煉瓦刻印を見出したのが、

 まるで宝探しのようでワクワクしてしまったからなんだと今では思います^^

 

 その当時からかな?

 元々ネット情報検索好きなわたしっちは、煉瓦に繋がるものならばと色々検索しまくった。

 そしてそこでたまたま見かけた『ある風景に魅入った』の。

 それは特に煉瓦の情報では無かったのだけれども、

 その風景、その佇まい、風貌に、

 いつかは行ってみたい!と心に誓ってたんだ^^

 

 何かとうんちくたれるしウザイから、あんまりお兄ちゃんとは廃墟や煉瓦の話もしないようにしてたけどお(いつもお世話になってるが)

『今回、どうしても行きたいとこあんだよなあ~^^』と呟いたお兄ちゃんと久しぶりに意見が合致したのが今回の物語っす^^

 第825話。川棚町前編☆

 わたしっちこと菅原琴音視点で長崎の小さな小さな港町を駆け巡ってみたいと思います!

第825話・長崎川棚町・琴音・魚雷発射試験場跡へ2.jpg  

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 ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・・

 早朝に乗り込んだのは普通列車だし、特にジュースホルダーもテーブルもあるわけない。

 プルタブを開けた缶チューハイを皆、今か今かとこぼさないように手に持った。

 お兄ちゃんの『それじゃ・・・』と言う合図で、

 私たちは小さな声で『・・・新年あけましておめでとうございます』と、配られた缶チューハイをコンコン!とぶつけ合ってひっそりと新年を祝うのだった。

 周りを見れば元旦早朝に地元に帰って来たんでしょうか?

 大きな荷物を抱えたお兄さんやお姉さん、おじさんおばさんが目を瞑って静かにボックスシートに腰を下ろしていたんです。

 大きな声で眠りを邪魔しちゃ悪いよね^^

 きっと家族や恋人に会うために忙しなく帰省してるんだろうし^^

 

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『ああ~ん・・・ハウステンボスがあ・・・^^;』と、ハウステンボス駅に停車した時、

 またもや頬をベッタリ付けて行きたそう指を咥える夕実っちが横にいたけれど、

 今日も当然そんな洒落たとこには行かないよw

 私はと言うと、ハウステンボス駅の目の前の河川敷の煉瓦瓦礫ばかりが気になっていたっすけどねw

 

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 それぞれ一本の祝杯をあげた後は皆思い思いの車中。

 そっと目を瞑り体力チャージするリンダ。

 メールでお父さんや友達にアケオメを送る夕実っち。

 私たち兄妹といえば・・・

 この大村線の煉瓦トンネル群を潜るたびにキャッキャウフフ(*´д`*)して時間を過ごしてましたっす^^

 

 ーーー佐世保を出てから小一時間でしょうか?

 いつの間にか眠っていた私の肩をポンポンと叩いてお兄ちゃんが『ここで降りるぞ^^』と、起こしてくれた(皆も寝てたみたい)

 

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 やってきたのは『川棚駅』

 降りたのは私たちだけでした。

 さてここでお兄ちゃんが、スマフォの地図を皆に見せつつ、この川棚でのミッションを皆に告げるのです。

川棚町・おおまかなマップw.jpg

『この川棚町にはボクが行きたかったところが点在してるんだけど、

 全部巡るのではキリが無いからピックアップして二箇所に行くことにするよ^^

 その二箇所は東西別々だから結構歩く事になっちゃうけど、それは先に謝っておく。スマンw

 でだ?

 まずは川棚海軍資材倉庫跡へと行こう^^』

『『『了解です!』』』

 ほんとならば二十歳の女子たちが元旦早朝に戦跡遺構に駆り出されるってブーブーブーたれてもおかしくないのだけれども、

 もう皆、充分理解してここにやってきたわけなので文句なんて無いのだw

 ---っつーことで、

 私たちはお兄ちゃんを先頭に、この川棚町を闊歩し始めるのだった。

 

 

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『多分この踏み切りを渡った先にあるはずだぜ^^』と、国道から逸れる道を指差すお兄ちゃん。

 私たちはこの数石踏切を越えたところで、当初の目的以外の物に惹かれることになるーーー

 

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『わきゃ!? なにか煉瓦の倉庫があるですよ!?』

 踏切渡ってすぐ目の前に立派な感じの建物があった。

 これにはお兄ちゃんも私もウヒョー(*´д`*)と食いついたんだけど、

 

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 よくよく見ると煉瓦ちゃんじゃない!

『う~ん・・・名称はわかんないけど、これは石積み煉瓦の部類かな? とは言え立派な建物だね~^^』

 お兄ちゃんはそう言うけど、私的にはやっぱり赤煉瓦の建物の方がいっかな(*´д`*)

 ーーーさて、

 ここからちょっと歩けばもう最初の目的地だったっす^^

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『川棚海軍資材倉庫跡』に到着(*´д`*)

 ただ・・・

 どうやら民間の敷地内っぽい感じがしたので、

 そそくさとグルっと周ってーーー

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 畑の方から望遠で観察することにしましたっす^^;

 でもお兄ちゃんに誕生日祝いで買ってもらった望遠カメラは抜群っす♪

 

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 崩れた煉瓦屋根に宿る木々まで撮れちゃうんだもんなあ~w

 カメラ(レンズ)の進化って怖いっすねw

 

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 刻印探しもしたかったけれど、蔦も絡んでるし厳しそう。

 何よりお兄ちゃんが『ここはメインディッシュじゃねえ。さらっといこうや(*´д`*)』と言うからさあー、

『だよね(*´д`*)』と答えてさっさとココを後にしました☆

 夕実っちとリンダは正直おいてけぼりだけど、あんま気にせず先を行く私とお兄ちゃんがそこに居たのであるw

 

 

 

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 スマフォの地図を頼りにメインディッシュへと歩き始めた私たちは、

『川棚川』と言う、逆さに読んでも・・・みたいな河川に差し掛かった。

 そこで何故か煉瓦にそこまで興味ない廃村さーくるの部長である夕実っちが川の向うに煉瓦を発見する。

『わきゃ? あそこに煉瓦の壁っぽいのあるですう^^』と。

 

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 思わずお兄ちゃんと共にその方向を見れば、本当に煉瓦壁やん!

 ということで、脱線してそっちへ行ってみることになったっすw

 

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 川を越えて路地に入るとイキナリ煉瓦壁!

 そしてーーー

 

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 川面へと下る道があったので降りてみることに(*´д`*)

 

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 先ほど橋上から見た場所にやってきたっす。

 立派な煉瓦壁と簡素な煉瓦壁が居並ぶ川辺の不思議空間。

 元々はどんなふうに使われた煉瓦壁だったんだろ?と考察したくなるような場所だったっすよマジで(立派な煉瓦壁は神社とか社っぽい空き地だったし)

 

川棚町・おおまかなマップw.jpg

 さてっと。

 私たちは川棚川を越え、少々の寄り道をしつつも先を急ぐことに。

 大村線と平行するように伸びる『国道205線』をひた歩くのだ^^;

 そこから途中に折れて進めば念願の憧れの地。

 私やお兄ちゃんは確固たる目標があるから多少の歩きも我慢できるんだけどトータルで考えると結構な道程っす^^;

 そうでないリンダや夕実っちには辛いんじゃないかなあと、連れまわして歩かせていることにやっぱり引け目を感じる。

 でも彼女達は『歩くの楽しいよ^^』と、気遣いなのかM属性なのか分からないけどニコニコ文句も言わないで一緒に歩き続けてくれたっす(なんだかんだ感謝っすね^^)

 

 ---そんな折、

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 国道205線の歩道脇に煉瓦を見つける私たち。

 

『何だここ? うーん・・・駐車場の土台に瓦礫煉瓦(廃棄煉瓦)を使ったのかな?』とお兄ちゃん分析。

 確かにアスファルト塗装の下の壁面は煉瓦アリ、石積みアリとぐっちゃぐちゃw

 特に見るべきところじゃないと先を行こうと思った矢先に、夕実っちが大きな声をあげた。 

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『煉瓦の刻印ぽいのあるですう^^』と!

 見ればほんとに煉瓦刻印あるじゃない!むき出しじゃんw

 

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『こっちにもココにもありますデース^^』と、リンダでさえも指摘する。

 スルーしかけたお兄ちゃんと私はなんなんだろうか・・・。

 兄妹そろってなんともだらしがないのだろうか(反省)

 

 思わず慌てて煉瓦の刻印の考察を始める私とお兄ちゃんだった・・・。

 

『お兄ちゃんどお?どこの煉瓦工場とか分かる?』

『う~ん・・・関東以外の煉瓦なんてさっぱりワカランw とりあえずスマフォで調べてみてよ琴音^^』

『あいあいさ!』

 ・・・と言うわけでネットを頼りにしたっす^^

 その結果、

『同じような刻印あるっすけど・・・どうなのかなこれ^^;』

『どうなのかな?ってどういうことだよ琴音^^;』

『うーん、大阪煉瓦って工場の刻印に似てなくも無いかな?ってとこなのよ。でもここ長崎だよ?』

『言われてみれば確かにおかしいな。大阪煉瓦って言うくらいだし大阪だろ?』

『大阪の狭山市にかつてあったらしい大阪煉瓦工場㈱っす^^;』

『ん?でもちょっと待てよ? 大村市で広島の煉瓦を見たわけだし、大阪の煉瓦が長崎にあっても不思議じゃないって言えばまあそうなのかもしれんなあ。

 ま、保留ってことにしとこうw』

 結局どこの煉瓦工場かは分からないまま先へ進むことになったっす^^;

 でもまさか、

 最終日のあの島でも同じ疑問にぶつかるとは・・・今の私たちはまだ誰も知らないのであるーーー

 

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 さて、地図上だとこの道路に面している鳥居の向こう側に進むみたいなんすけどーーー

 

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 これってもしかしたらば昔は神社の参道だったのかな???

 そしてそこから歩く事30分。

 

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 岬の向うにお目当てのものが頭を出しているのを見つける(*´д`*)

 右端のちっちゃい煙突みたいなの!(*´д`*)

 お兄ちゃんと『うおー!とうとう来たかあ!』と喜んでいると夕実っちが岬の山の天辺を指してこう言った。

『あの山の天辺にあるのが目的地なんですね!わきゃー♪』と。

 いやいやそっちじゃないから。

 

 ・・・というか天辺に何かあるの?

 思わずお兄ちゃんと顔を見合わせてから望遠で山の天辺を覗いてみた。

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『『ゲッ! なんかあるΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

 正直そんな前情報を得ていなかったのでビックリ。

 お兄ちゃんに聞くも『いやあ~魚雷発射試験場跡が有名すぎて、その近くに何かがあるだなんて知らなかったよ^^;

 でももしかしたらアレも戦跡遺構の可能性あるな!

 体力残ってたら見に行ってみっかw』

 ええー!絶対いやだよ^^;

 そんなに高い山じゃなさそうだけど絶対きつそうだもんw

 

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 さて、ルート検索とおりにやってきたのはいいんだけど、

 魚雷発射試験場跡の目の前で行き止まりになっちゃった^^;

 堤防伝いに歩けばいいのか、最悪・・・民家を突っ切るか?とサークル緊急会議が始まった所で、

『おや?どうしたの君達^^』と、地元のオジサマらしき方がお声をかけてくださりました(*´д`*)

 

 正直に言おうか言うまいか迷ったんだけど(廃墟とか、そこに訪れる人とかは地元の人からは疎まれてる場合もあるので^^;)

『実は魚雷発射試験場跡を見に来たのですが道に迷っちゃって・・・^^;』と素直に告げました。

 すると

『ああ~ここからじゃ行けないよ^^ ひとつ手前の道を曲がって遠回りするように行けば辿り着けるから^^

 ちょっと前まではコッチからも行けたけど、今は護岸工事してるからね^^

 お姉さんたち発射試験場見に行くんだ。だったらそのもっと奥の方にも施設跡があるから見に行ったらいいさ^^』と丁寧に教えていただけました(*´д`*)

 

 そして山の上に有る怪しい建物についても教えていただきましたぜ!

『あの山のヤツ?あ~よく見つけたねw アレは魚雷がしっかり発射されたのかを観測する建物だよ^^

 でも結構道も悪いよ?

 ん?ああ~でも皆けっこうそれなりの靴を履いて来てるんだなw

 それならば大丈夫だと思うよ^^』

 もう何から何までありがとうございますオジサマ(*´д`*)

 私たちは何度もお辞儀をして、いよいよ本日のメインディッシュである魚雷発射試験場跡を目指した。

(※ ここは実話です^^ オジサンありがとー(*´д`*)) 

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『ワオ!ちゃんと駐車場まで完備されてるデースw』

 教えていただいた通りに行ってビックリ。

 どうやら廃墟とは言えきっちり町が観光で管理しているようっすw

 川棚魚雷発射試験場跡と言いましたが、本来はこの目の前の山・片島にあるので片島魚雷発射試験場跡と言います^^

(遠い昔は島だったそうです。昭和17年に埋め立てられ陸続きに)

 

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 さあ~いよいよこの砂利道を行けばと言うところで、一応の注意書きが。

 勿論ここからは自己責任っす。心して向いたいっす^^

 

 そしてまず片島に入りかけたその途中で山肌にこんなのを見つけた!

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『れ・・煉瓦の隧道!? お、お兄ちゃん!あれって煉瓦トンネルだよね!』

『ああ、煉瓦トンネルだ。・・・こんなとこにこんなのがあるなんて・・・、天辺の観測所も知らなかったしビックリだよw』

 さっきも言ったけど、ネットに転がってる情報だとこの先にある二軒の建築物とプラスアルファ1個が有名すぎて、

 その周りにある遺構の情報は見逃してましたスイマセンw

 だから来てビックリ見てビックリっすマジで^^;

 

『菅原サーン。このトンネルも戦争に関係あるものナノデショウカ?』とリンダが早速お兄ちゃんに聞く。

『うーん、恐らくコレも戦跡に関係あると思うよ^^ ただ・・・どういったことでこのトンネルが使われたのかが分からないよね。

 トンネルの方角的には片島をほぼ一直線に突っ切って進んでいるようにも思えるし、

 トロッコか何かがあって魚雷でも運び入れていたのかな?

 他に考えられるのは・・・弾薬庫だね^^』

 

 ーーー実は詳しくは解明されてないようです。

 私っち的には、魚雷ってつくくらいだから爆弾とか火薬だろうし、

 万が一の暴発で延焼を防ぐために昔は火につおい煉瓦の弾薬庫が主流だったから、弾薬庫跡かもって感じかな^^

 先に言っておきますが、お兄ちゃんは帰り道に必死になって

『線路が引かれていたならその路盤とか名残りがあるはずだ!』って探していましたけどねw

 

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 いつの間にか落ち葉の道を踏みしめていた私たち。

 その目の前にコンクリートの遺構が現れた!

 せっかくなので中に行きましょうず(*´д`*)

 

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『わきゃ・・・何も無いですう~^^;』

 屋根の無いコンクリートの建物。あるのは目一杯の枯葉の海。

 人が居にしていたにはとても味気ない。

 お兄ちゃん曰く何かの貯蔵施設。もしくは貯水槽かとのこと。

 

 さてこのコンクリートの残骸から山側へと続く道と、海側へ下る道に分かれていたっす^^

 山側は・・・後にまわすとして(笑

 先に海側へと行くことにしましたっす^^

 

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『OH!神様が居ない神社デスカ^^;』

 見れば祠も社も無い参道と鳥居が。

 でもどうやらこの参道を抜けていくみたい。

 一応、皆でお引越しされた神様に手を合わせて参道の入り口へと進んだ。

 

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 参道跡らしき脇にもコンクリの土台跡らしきものが。

 これも遺構なのかな?

 そして林を抜けたところで映画やアニメのワンシーンの様に

 ドン!と目の前に大きな建物が現れた。

 

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『わきゃー!何か凄いのあるですう!』

 そう。何か凄いのが目の前に飛び込んで来ちゃった(*´д`*)

 片島魚雷発射試験場跡の四天王がひとつ!

 

 ああ~んでもー

 長くなっちゃったので

 次回に続くっす(・ω≦)てへ♪

 ここまで読んでくださりありがとうございました。

 ちょいのりの次回作にご期待下さい☆

 

第826話 廃墟・島旅・煉瓦の聖地(サンクチュアリ)へ!vol④川棚町後編『それはまるで海に突き出る煉瓦の鐘楼』片島魚雷発射試験場跡&監視所跡ほか

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『わきゃー!何か凄いのがあるですう!』

『今まで歩いてきた町並みとのギャップがありますデース^^』

 

 林を抜け、その眼前に現れた遺構に夕実っちもリンダも驚く。

 お兄ちゃんはといえば・・・

『うん。うん』と言葉にせずとも嬉しそうに頷いていた^^

 

 かくいう私は『っしゃー!』って変な気合を入れていたw

 何故なら目の前の建物以外にもこの先にまだまだあるからっす。

 パチン!とホッペを叩いて行きやすぜ!

 第826話、引き続き私っちこと菅原琴音視点で片島の遺構巡りに突入ですマジで☆

   

第826話・長崎川棚町後編・琴音・感激☆2.jpg 

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『わきゃ? なんだか石で出来た重厚な建物ですう^^』

『でもちょっとマッテクダサイ夕実サーン。上を見ると造りが違うデース』

 見ればとてもとても立派な石積みの建物に見えた。

 そしてリンダが指摘するように上をよ~く見上げるとーーー

 

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『アレ?もしかして煉瓦ちゃん!?(*´д`*)』

 

 ・・・ん?

 でも微妙にいつも目にしている煉瓦とは違うような・・・

 ここでお兄ちゃんも見上げて

『う~ん、一見、煉瓦造りにも見えるけど、石積み煉瓦(石煉瓦)にも見えるよね。

 ここからじゃ触れないから何とも言えないけれど、土を焼いた赤煉瓦と言うよりも、

 石を煉瓦状に加工した煉瓦風のブロックにも見えるかも。

 でももしかしたら長い年月雨風に晒されて白華現象を起して白っぽく石っぽく見えるだけなのかもだけど^^』

(※ 煉瓦内部の石灰分やアルカリ分が水の浸食などによって表面に浮き出て凝結したもの。時を経たコンクリ・石材・煉瓦には結構ある現象です^^) 

 見れば見るほど不思議な造り。

 上と下(一階部分と二階部分)で造りを替えるなんてどういう理由なんだろ?

 そもそもここは元々何の為の建物だったんだろう?

 私の疑問にもう一丁お兄ちゃんが答えるというか説明を開始した!

『ここは色々呼び名があるけれど、元々は魚雷収蔵庫施設だったそうだ^^

 ここで魚雷の最終チェックをするって感じかな?

 まあ~ココまで来たんだ。立ち入り禁止でもなんでもない。

 思う存分見てみようじゃないか^^

 お兄ちゃんの号令に、みんなでこの石造りの収蔵庫施設を見物することにした^^

  

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『わきゃ?このまーるいのは何ですかね?』

 入り口付近?には円筒状のコンクリの物体が。

 お兄ちゃんに聞いても用途がまるでわからにゃい(つかえねー!w)

 

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 さて、いよいよ中に突入っす(*´д`*)

 もうここから見ただけでも亜空間なのがわかりゅ!

 

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 見れば見るほど一階部分?の石積みはお城の石垣のように堅牢に見えるっす。

 魚雷を扱っていたからこそこういう造りになったんでしょうかね。

 

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『ォ~、内部はコンクリートの吹きつけなのデスネ^^』

 流石に中までお洒落するような施設でも無いのでしょうか。

 でも私にはこの綻んだ感じが既にアートな感じだった。

 

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『わきゃー♪ 木が生えててちょっと植物園みたいですう^^』

 夕実っちにしては随分好意的な反応じゃん^^

 いつもは廃墟をそこまで好きじゃない彼女でも、何故か時間が作り出した自然の植物園にはしゃいでくれた^^

 

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 見上げれば屋根などすっかり抜け落ちているんだけれど、

 風化が作り出した人工物と自然のモニュメントに心奪われた。

 

 本来なら軍事目的。所謂殺傷兵器の貯蔵庫。

 人の血を奪うものでしかなかったはず。

 でも自然に飲み込まれて朽ちていく様にはもうそんな面影もへったくれも無いような気にさせる。

 

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『どうやら二つの区画に分かれてるみたいだね^^ じゃあ~海側の区画へも行ってみようか^^』

 お兄ちゃんに言われて収蔵庫施設のもう一つの区画へと踏み入れることにする。

 入り口はこの小さな一箇所のみ。

 ここから魚雷を移動させてたとは考えにくいしい、

 今居たところは事務所とか備品庫とかそういった区画だったのかな?

 

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 唯一の通路を抜けるとそこは、白いタイル敷きの区画だったっす。

 ムーンウォーク出来そうな感じにツルッツル☆

 お兄ちゃん曰く、ココからこの先の海へと魚雷を運び出していたって説明されたけれども、本当にそうなのかな???

 

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 一通り見た後に夕実っちが呟いた。

『私・・・ここはなぜか怖くないですう^^』

 いつもは大好きなお兄ちゃんの誘いだからって戦々恐々渋々ついていくくせに、ここは平気みたい。

 70年以上時を経て禊を済ませた建物とでも思ってるからかな?

 だとしたら多分それは幻想

 錆びた魚雷でもそのまま残っていたならば、きっと彼女も過去の戦争を向うに感じて厳かに粛々に感じ取っていたかもっすね。

 ここは間違いなく戦争の遺構なんだから。

 

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『ワッツ? 何か大きなプールみたいなのがアルデース^^』

 収蔵庫施設の脇には中学校レベルのプールみたいな大きな貯水槽があったっす^^

 お兄ちゃん曰く『調整池と呼ばれるところだそうだ^^ 陸でばかり魚雷の調子なんて見ても意味無いし、水の中での試験も必要だよね。恐らくその為の貯水施設だ^^』

 

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 そしてその横にも何かあったっす^^

 どんな使われ方をしたのか分からないっすけれど、今は物置として使われてる感じでした。

 そしていよいよこれがメインディッシュ。

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『わきゃ? 防波堤の先に何か建ってるです^^』

 そう。夕実っちが指差したこの防波堤こそお兄ちゃんと私が目指した建物なんです(*´д`*)

 

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 お兄ちゃんが説明版を指差しつつここのことを簡単に説明してくれた^^

『ここは片島魚雷発射試験場跡って言うんだ^^

 大正7年(1918年)に建造。

 昨日ボク達は佐世保の米軍基地や自衛隊基地やSSK(佐世保重工業)を見て周っただろ?(フェンス越しに)

 あそこが元々日本海軍の工廠(軍関連の工場)だったとも皆に言ったよね^^

 この片島魚雷発射試験場って言うのは簡単に言えば、佐世保の工廠で開発された魚雷の性能試験場ってことなんだよ^^

 そして元々゛片島”と言う離島だったけれどもこの時代に埋め立てられて陸続きになったわけだ。

 まあ・・・軍の施設の為に地形を変えた場所でもあるね^^;』

『『へえ~』』と言うリンダと夕実っちの乾いた感じの感嘆が漏れた。

 まあその反応は致し方ないとも思うっす^^;

 

 ーーーここで

 雰囲気変えようかな?って感じなのかお兄ちゃんが手持ちのスマフォ画像を皆に見せた。

川棚1960年代.jpg

『これは戦後間もない頃の写真かな^^ よーく見てご覧、みんな^^』

『わきゃ!? なんか今より一杯建物あるです^^』

『先ほど見た収蔵庫の横にも二棟。裏手にも一棟あったのが分かるだろ^^

 それ以外にも色々手がかりと言うか今現在と違う発見があるよね? ボクはこういう痕跡探しとかしてみたいんだよね~^^』

『『そういうのちょっと楽しいかもですね^^』』

 ・・・すっかりお兄ちゃんのすり替え術にはまってしまった彼女達w

 お兄ちゃんがうまいのか、彼女等が単純なのか良くわかりませんが、雰囲気はガラリと変わったっす^^

 

 で、私も改めてじっくりとお兄ちゃんの昔画像を覗き込んだ。

 さっき通ってきた神社の脇にはコンクリの土台があったけれど、

 収蔵庫よりもドデカイ施設だったんすね^^;

 隣の二棟もデカイし!

 そしてよく見れば山の天辺に続く道もうっすらと見える。

 弾薬庫みたいな煉瓦トンネル入り口があった場所はなんだかとっても広々してる。

 ・・・あ、私もお兄ちゃんマジックに嵌ってるみたいだねえ^^;

 まあ~そんなこんなでいよいよメインディッシュです(*´д`*)

 私たちはちょっと防波堤の先の施設を目指して見ることにしたっす☆

 

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『OH~♪ コンクリートの5連のアーチがとても素敵デース(*´д`*)』

 ・・・なんだろ? 

 別にアーチにする必要性があったのか分からないけれども、こだわりが感じられて素敵!(*´д`*)

(※ 憶測だけれども、アーチにして波が抜けた方が周囲海面が凪って、魚雷試験にうってつけだったんじゃないかな?と、お兄ちゃんとの共通認識っす。結果的にかっこいいアーチとして残っちゃったって感じ?)

 

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 収蔵庫前からまっすぐ伸びるこの防波堤にやってきた私たち。

 

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『わきゃ!? 何か溝がいっぱいあるですう^^?』

 確かに夕実っちが言うように、溝がある。

 その先も見てみるとーーー

 

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 まるで列車のレール分岐のような溝が。

『収蔵庫から出した魚雷をトロッコで運び出していたらしいんだ^^

 分岐があるってことは・・・おそらく複数箇所に魚雷の積み下ろし場が存在して、

 違う方向への発射試験が行われていたんじゃないかな?』と、お兄ちゃん談。

 確かにありえる話かも^^

 

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 ここは浅瀬から急に水深が深くなる場所らしいっす。

 データ取るには適した場所だったのでしょうかね。

 

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 L字に伸びる防波堤の曲がり角へとやってきた私たち^^

 見ればL字に曲がりきれないトロッコ軌道も。

 

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 そしてネット画像でしか見られなかった防波堤の先っちょの建物が目の前にドン!(*´д`*)

『とうとう来たな。琴音^^』と言うお兄ちゃんに

『来ちゃったっすねw』と、私は笑顔で返す。

 

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 見上げたそれは写真で見るよりも、とても背の高いものだった。

 お兄ちゃんが昨日言ってた意味が分かる

『晴れてたら川棚(片島)に行こう^^』と呟いた意味が。

 晴れをバックに。凪いた海辺をバックに佇むこの建物はやっぱり憧れただけあって素敵だった。

 

『じゃあ~中にも入ってみようか^^ こう見えても70年以上過ぎた海に立つ遺構だ。

 細心の注意をはらって見に行くぞみんな^^』

 お兄ちゃんの号令に、ゆっくりとこの塔へと進む私たち。

 中は、見上げたそこはまた溜息の出る世界だったっす。

 

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『ワオ!もしかして赤煉瓦の遺構デスカ!?』とリンダ。

 一見、コンクリート打ちっぱなしな遺構かと思いきや、

 崩れた壁面は赤煉瓦♪

 もう既に私は下腹部がキュンキュンです(*´д`*)

 

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 見上げた内部は煉瓦面が風化で浮き出ていた。

『まるで五島列島の煉瓦教会群で見た鐘楼の塔の中に居るみたいだな^^』

 そのおにいちゃんの呟きに私は深く納得し、

『だよね☆ あの一番高いところに鐘があったんじゃないかと思っちゃうっすよ^^』と何度も何度も頷いた。

 そして夕実っちもリンダも『うんうん』と頷いていた。

 

 ---さて、

 煉瓦欲にまみれた私とお兄ちゃんがこのまま感傷に耽るわけがないw

 いざ煉瓦考察バトル勃発っす(*´д`*)

 

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『ご多分にもれずイギリス積みだな^^』

『大正時代っすもんね^^』

(※明治20年以前はフランス積みとかも多かったけれど、明治後期~昭和の戦時~はイギリス積みが主体なのです)

 

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 丸にぽっかり開いた向うを見れば、凪る平穏な海面。

 

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 そしてこの防波堤の先っちょは、元々『二股』に分かれていたことに気づく。

 お兄ちゃんが言うには『今、ボク達が居る塔の横にも監視塔があったみたいなんだ。でも年月を経て倒壊崩落してしまったらしい』とのこと。

 確かに何かペシャンコになってるっすね・・・。

 ん?よく防波堤の側面を見ると衝立みたいなものを差し込んでいたような溝が見えたっす。

 河川で言ったら水門とか樋門みたいなのが!

 もしかしたら二股の防波堤で囲うように、元々は魚雷を発射する小さなドック状になってたのかな?

(ド素人の見解なのでスルーしてくださいw)

 

 ・・・さてここで私は俄然色めき立つ。

 

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 なんせ先ほどの塔では見れないむき出しの煉瓦がゴロゴロ見えたのだから!

 私はお兄ちゃんが持ってたカメラを奪い取り、

 その望遠機能を目一杯駆使して煉瓦刻印探し開始です(*´д`*)

 

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 刻印がありそうな平の面がコッチ向いてる・・・(ヨダレ

  

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 見える範囲でガッツリ探したけれどお、結局それらしいものは無かったっす^^;

『望遠じゃなくって向うに行ってじっくり探したいんだけどお兄ちゃん^^;』って言ったら

『バカ言うな。大人しく諦めろ』ってめちゃくちゃ怒られちった・・・^^;

(※ あまり向こう側へ行くことは推奨できません。釣りしてる人もいるけど・・・塔が残ってる方より風化が激しいので)

 

 ーーーさてここで

 夕実っちがこの煉瓦の塔から向うを指差しいつもの『わきゃー☆』を言うのだ。

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『向うにもココと同じようなのが見えるですう☆』

 その存在は実は私とお兄ちゃんは知っていた。

 そして途中で出会った地元のオジサマにも教えていただいた場所でもあった。

 ココまで来たなら行くに決まってる。

 と言うか片島魚雷発射試験場跡のもうひとつのベストスポットですからねw

 

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 私たちは5連のコンクリアーチを戻り、

 

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 そこへと続く小道へと歩みを進める。

 そしてーーー

 ほんの小さなカーブを抜けた先に見えてきた!

 

 

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『あれもまた魚雷監視所跡ってことになるかな^^』と、お兄ちゃん説明が入る。

 コンクリートの歩道の先に続く、これまたコンクリートのシルエット。

 こっちが本命だ!って言うマニアさんも居るくらいの廃墟っす(*´д`*)

 

 一見、このコンクリート歩道がそこへと続いてるかのように思わせるけれどもそうじゃない。

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『わきゃッ!? 道が落っこちてるですううー^^;

 実は波に削られたのかコンクリート歩道が崩落してたりなんかしちゃってw

 知ってた私とお兄ちゃんは『やっぱりかw』と笑うだけだが、

 知らなかった夕実っちとリンダは

『まさかここを歩けと?』と、後ずさり開始です☆

 さすがに無理強いは出来ないのでここからは興味あるわたし達兄妹だけで向こう側へ渡ることにしましたっす^^

 腰が幾分引けたけれども崩落現場より向こう側へと到達。

 そして見据えたそれはまた格別のものでした(これは・・・廃墟マニアにしか分からない感動だろうなあ)

 

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 海にポツリと佇むシルエット。

 へーベルハウス兄妹が中睦まじく同居してるようにも見える(ハーイ♪)

『昔は橋が架かってたらしいぞ^^』

 そう言われて向うを望遠。

 チュイーーーンとカメラのレンズを伸ばしてみたっす。

 

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 あ、確かに橋が架かってたような橋台跡が^^

 

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 泳いで渡れない場所でも無いけれど、近くてとても遠い遺構でした。

 本当はここも煉瓦なのかな?

 それは行ってみないと分からない聖域なのかもしれません。

 

 

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 さて、すっかり憧れの聖域(サンクチュアリ)を堪能した私とお兄ちゃんは夕実っち達の元へと合流です。

 ここでお兄ちゃんが『はい。じゃあ~充分廃墟も堪能したことだし、佐世保へとさっさと帰ってもいいんだけど・・・

 夕実ちゃん!君が見つけた大発見の山の天辺にあるらしい監視所の遺構とか見てみたくならない?^^』と、

 実にしたたかにいやらしく夕実っちを御指名しつつ、この先の行程の判断を他人に促がすのである(マジで兄貴のいやらしさが爆発っすw)

 そう言われちゃったらしょうがない。

 彼女が大好きなうちのお兄ちゃんにそこまでお膳立てされたら彼女も断れない。

 結果ーーー

『わきゃあ☆ せっかくですしー、行ってみたいですう^^』と夕実っちに言わせた我が兄の強かさに

 怖さを感じたっす(いや、それが天然だったとしても下衆いよ兄ちゃん!w)

 

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 と言うことで、恐らく監視所へと続きそうな道が収蔵庫施設脇にあったのでそこから上へ上へと向うことになったのです

(リンダの同意も当然得ましたよ^^ っつーか、リンダはタフだし何でもポジティブだからか断ることなんて無いんだけどね☆)

 

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 途中までは幾らか舗装された道だったけれど、

 

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 この道を教えていただいた地元のオジサマが言っていたように、

 途中からは、それなりの仕様の靴じゃないと行けないような登り道でしたっす。

 とは言え、もっとヒドイ道とか道が無い場所も歩いてきた私たちっす^^

 案外、あっという間に頂上付近へと登り詰めた。

 

 

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『見えてきたっす!(*´д`*)』

『わきゃー☆思ってたほどたいしたことなかったですうw』

 案外、そうでもなかったw

 てっきりもっとゼー・・・ハー・・・と息切れするような道だと思ってたんだけれども良い運動程度で登ってこれたっす^^

 

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『じゃあ~みんな中に入ってみようか^^』

『『『は~い(*´д`*)』』』

 

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 入り口らしき所から皆でレッツ監視所潜入っす☆

 そして中はこんな感じっす↓

 

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 とてもとても無機質なコンクリの打ちっぱなしの空間。

 それプラスーーー

『悪戯書きありますデース^^;』

『わきゃあ・・・いつもいつも思うですが。どーして相合傘の落書きを廃墟に書くんですかね^^;』

 そんなん私が知りたいよっ!w

 ここでお兄ちゃんが言い放つ。

『じゃあ、皆で愚か者たちのご縁が結ばれないように祈ろうねw』と。

『『『それいいですねw(*´д`(*´д`*)*´д`*)』』』とみんな笑ったんす^^

 まあでも誰もお祈りなんかはしませんでしたけれどね^^

 

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 コンクリか・・・と少々嘆いたのだけれど、お兄ちゃんが指を差して教えてくれた。

 よく見れば綻んだところに煉瓦積みが見えたっす。

 赤煉瓦なのか耐火煉瓦のたぐいなのか石煉瓦なのかは分からないけれども、

 どうやらコンクリートを吹き付けているようでした^^

 

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 さて、昔は二階部分の床もあっただろうけれど今は崩落したのか吹き抜け状態。

 でもご丁寧に『はしごがかけてあった』

 

『怖くない人は登って見てみようか?』とお兄ちゃんが皆に問うと、

『わきゃ・・・怖いけど覗いてみたいですう^^;』

『私はノボリタイデース(*´д`*)』

 勿論私は率先して登ることにしたよ(*´д`*)

 お兄ちゃんが梯子の安全を確認してから一人づつ登ることになった。

 まずは私から^^

 

 梯子に手を掛けゆっくりと上へと進む。

 ギイ・・・と軋む梯子にドキドキするが、唾を飲んで上を目指す。

 

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 たいした高さじゃないけれど、コンクリの縁に手が掛かった時はとてもホッとした。

 そしてそこから見た周りの景色は

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 素敵だったよ^^

 ーーーここから魚雷の行く末を見つめていたんだね。

 戦争遺構だから縁もあってここに来てしまったけれど、

 なんて素敵なロケーションなんだろう。

 戦争に使われていたことがもったいないよね^^

 

『おーい!琴音。どうした~?』

 景色に見入っていた私を てっきりお兄ちゃんは降りれなくなってしまったんじゃないかと心配して声を掛けてきた。

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 あらやだ。思わず振り向いちゃったけど結構高いじゃない^^;

 私は『大丈夫大丈夫^^;』と声を掛けつつおっかなびっくりみんなの元へと戻ったのです。

 結局みんな登ってそこからの景色を堪能しました。

 そして誰もが『景色最高でした☆』と言った^^

 

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 外観も一応チェックしつつも下山することになったっす^^

 

『本当は今日は島旅の予定だったけど、ここも良かったでしょ?』とお兄ちゃんが言うと

『わきゃー、廃墟の美とかいまだに分かりませんですが、この片島魚雷発射試験場跡はワクワクもあり楽しかったですう^^』

『良い物見せてイタダキマシタ。アリガタヤーアリガタヤー(*´д`*)』

 ---と、皆好意的に返してくれたのがちょっぴり嬉しかったっすね^^

 

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 帰り道は、前も言ったけど(前記事)

『もしかしたらば片島へと魚雷を運び込んだトロッコ軌道があるやもしれん!』と、お兄ちゃんが躍起になって探していたよw

(※ 佐世保鎮守府とここ川棚町を結ぶ大村線。そしてそこへと繋がる支線やトロッコ軌道がこの海岸線にあったんじゃないかな?と、お兄ちゃんは推測したらしい^^)

 まあ結局何も無いまま駅へと向ったっすけどねw

 

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 帰り道の途中。長崎県立川棚高等学校前を通った時、

 学校周囲の花壇の煉瓦に思わず目が行ってしまったっす。

 煉瓦刻印マニアとしてはいついかなる煉瓦であってもチェック!チェック!っす(*´д`*)

『学校の花壇の煉瓦なんてどうせ新しいんだから煉瓦刻印とか無いからw』と、お兄ちゃんに笑われちゃったので、

 意地になって煉瓦を眺めながら歩いたっす^^;

 

 そしたら・・・

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 イマドキ煉瓦ちゃんだろうけれども『REDBRICKS(レッドブリックス)』って刻印発見w

『マジか・・・^^;』と驚くお兄ちゃん。

 こんなことなら今日の晩御飯代でも掛けておけば良かったかなw

 とは言え今回の旅の私の裏目標、

『一日一煉瓦刻印』は達成っすwww

 

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 さて、川棚駅から佐世保市へと戻る列車に乗り込んだ私たち。

 コンビニで買った缶チューハイで労をねぎらうんだけれどお、

 なんだかんだでまだ午前中だよ!?

『兄ちゃん!この後今日はどうすんのさ^^;』とお兄ちゃんに聞いてみる。

 するとーーー

『とりあえずランチだ!話はそれからだ☆』

 だってさw

 

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 憧れていた場所に行けて感無量です☆

 マニア垂涎とか言われていても実際行ったらたいしたことが無いことも多いのだけれど、

 ここはやっぱり別格でした(ボクにとってね^^)

 

 さて次回は今年初っ端のオフ会の話を一旦入れさせていただきます^^

 まあ~普通にはオフ会会場には行かないんだけどねw

 気になる方はご覧下さい(*´д`*)

(※ 記事の仕上げに時間が掛かってしまったので訪問やら返礼などはまた後日とさせていただきやすw)

 

第827話 佃島~銀座ときとう闊歩編☆『鰻とボクの思い出』佃住吉神社煉瓦御輿蔵&金春通り銀座赤煉瓦街遺構・銀座ときとうほか

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『鰻、大好きです(*´д`*)』

 

『鰻とフレンチが融合したお食事オフ会とかいかが?^^』とお誘い受けて

 当然、誘っていただきありがとうございましゅ!

 と即座に返答・感謝したちょいのり(*´д`*)

 

 10年前だったなら・・・

『ううう・・・お誘いは大変ありがたいのですがお高いですよね・・・

 えっ!?銀座?Σ(ll゚д゚

 絶対お高いですよね(苦笑)』と、

 お値段と相談してお断わりしていましたよ絶対w

 でもーーー

 その誘いにも受けられる今の境遇に感謝です^^

 

 鰻といえばーーー

 実家のお隣の町『静岡県三島市』も結構有名だったりします。

 子供の頃は年に一度か二度、親に連れてってもらう三島の鰻屋さんにワクワクしたものです^^

 また、おばあちゃんとよくお出かけした三島広小路駅に辿り着いた時に(ヤオハンデパートおもちゃ買ってもらうんだい!)

 駅のホームまでマジで漂ってくる鰻屋さんのタレの香りがとても懐かしい^^

 (お母さんにナイショだよ?と言われておばあちゃんと鰻ランチしたのも記事書いてて少し目頭熱くなる懐かしい思い出だ・・・)

 

 ほっこりぷっくりの身に箸を入れたときの柔らか感。

 あの甘いタレの香り。

 口に運んだ時の口中に広がるなんともいえない幸せ。

 嫌いなわけが無いよ^^

 

 でもしょっちゅう食べるにはお高いし、何か突き動かすものが無ければ食べないと随分と疎遠にもなっていましたね^^;

 

 ---さていよいよ鰻の日がやってきた(*´д`*)

 でも真っ直ぐオフ会の会場である銀座には向かわなかった。

 いつものことですよね?w

 第827話。かつて島だった場所と、かつて煉瓦の街だったところ。そして鰻ちゃんの物語、スタートです^^

第827話☆佃~銀座ときとうでオフ会・高級クラブ・とさか夕実ちゃん2.jpg 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてやって来たのは『月島駅』

 中央区の隅田川河口部に来たよ!

ゼブラ2.jpg月島と言えば~

ぎゃる魅.jpgもんじゃ焼きぃ(*´д`*)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgもんじゃ焼きとか今までの人生で一回しか喰らったことないので興味が沸いたが・・・

 この後にザギンでウナギなので自重☆

ぎゃる魅.jpgああーん・・・もんじゃあ・・・^^;

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg実は初めてこの界隈に訪れたオイラ。

 イメージ的には下町を想像していたんだけど、見上げた周りは高層マンション立ち並ぶ都会的風景だったぜ(びっくりしたなあ・・・)

うおっか姫1.jpg一応・・・聞いておくけど、何でオフ会会場の前に月島に寄ったのよ^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそりゃ~銀座界隈・周辺に煉瓦の1つでもありはしないかと検索したら、

 この月島と言うか佃(島)がヒットしたからとしか言いようがねえw

ちょいのり・サザエさんver1.jpgかつては石川島・佃島と呼ばれた江戸の離島です^^

 IHI(旧石川島播磨重工業)の祖地でもあり、今ではもんじゃ焼きのお店が居並ぶもんじゃの街。

 ここからなら目的地の銀座まで歩ける範囲だったしい~

 月島・佃に煉瓦ちゃん情報があったから・・・

 ついつい来ちゃった(*´д`*)

うおっか姫1.jpg安直な発想だけど・・・よく考えるとアンタの好きそうな『島と煉瓦』が銀座のすぐお隣さんにあったって訳なのねえ^^

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgっつーことで!

 この佃のほとりに存在する煉瓦ちゃん『佃住吉神社の煉瓦御輿蔵』を目指して街歩き開始です☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまっすぐ進めないオイラ。途中の路地に『佃天台地蔵尊』はコッチ☆ってあったので寄り道です(*´д`*)

 

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ぎゃる魅.jpgうっは!ちょー狭い路地に、ちょーちっさい・・・お寺?神社?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgお地蔵さんだから地蔵菩薩ってことでお寺の部類じゃないのかね?オイラもそこんとこさっぱりワカランよw

 まあでもこの界隈は凄いぞ!

 路地裏マニアが居たら大歓喜間違い無いくらい細い路地ばかりだった^^

 

 さて路地を抜けたら~

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgなんか小さい河川があった。

 

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うおっか姫1.jpgお神輿?のレリーフ?

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこの朱に塗られた『佃小橋』を渡ればいよいよ目的地☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそして右折したら佃住吉神社だ^^

 では早速お参りしようぜ!

 

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ぎゃる魅.jpgでも煉瓦とかなさげだけど?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ流石に本殿は煉瓦じゃないだろうよw

 煉瓦だったらとっくにオイラは記事にしてるし出向いてるに決まってるからなw

 用事があるのはこの社の左手にある建物だ^^

 

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うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgあ!煉瓦の建物!!!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう^^ この煉瓦の建物こそーーー

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpg『佃住吉神社・旧神輿庫だ(*´д`*)』

 明治43年12月竣工の二階建て煉瓦造りのお神輿の倉庫だね^^

 今現在はお神輿じゃなく祭事用の祭具が納められているそうだ。

ゼブラ2.jpgどこの煉瓦工場の製品とか目星はついてるのですかね?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgうーん・・・。時代的に煉瓦工場たくさんあった時代だったからなあ・・・(明治後期は煉瓦工場がたくさん存在しました)

 ここの地理的・時代的に想像すると、荒川辺りの煉瓦工場群のどこかか、

 金町製瓦工場(金町煉瓦工場)かなあ~?とか思うんだが(明治21年~大正7年まであった東京屈指の大きな工場です^^ 日本煉瓦製造㈱に吸収合併されましたが)

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgっつーことで!それを確かめるべくレッツ煉瓦刻印探しです(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgただコレが刻印探しするのにも非常に厳しい条件だったよ^^;

 左手と裏側は河川だし~

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg右手は扉があって行けないしねw

うおっか姫1.jpg中々条件厳しいわねw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまあでも簡単に見つからないからこそ楽しいぜ☆

 まずは色々と物色開始です^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg見たところ赤煉瓦をもう少しだけ焼きしめたような焼過煉瓦っぽい^^

 目地は普通かな^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそして多分イギリス積みw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそしてそして、数少ない刻印が見れそうな軒下煉瓦ちゃんもありました(*´д`*)

 じゃあ~行きますかね刻印探し!

 

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ぎゃる魅.jpgで、どうだったんすか?

よっしゃあああ1・サザエさん.jpg見れる範囲には無えな☆

 〇っぽいのは数個あったけれど多分気のせいだねえw

 でも刻印探しの不発にも慣れましたw

 遠出してボツになったことも何度もあるしね(自棄になってカメラ画像全消去なんてこともあったよ昔は^^;)

うおっか姫1.jpgでも簡単に見つからないからワクワクもするんでしょ?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそう。だからこそ刻印探しは宝探しなのだ(*´д`*)

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgと言うことで、お賽銭入れてお願いしてきたよ!

『なんで刻印ないんですか神様・・・』って^^

ぎゃる魅.jpgそれ愚痴だよ!w

ちょいのり・サザエさんver1.jpg神社の神様ってお祈り聞くだけじゃないと思うぞ?

『ちょっと聞いてよ!神さまあ~^^;』でもいいじゃないか^^

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgちなみに右手には今現在のお神輿の蔵がありますよ^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgじゃあ日が暮れて来たしオフ会会場のある銀座へ歩いて行こう^^

ぎゃる魅.jpg歩いていくのかよw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそんなに遠くないしね^^

 目の前の隅田川を渡って聖路加~築地の裏はもう銀座界隈だ☆

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて聖路加病院の裏手を歩いているとこんな護岸にお目にかかる。

ぎゃる魅.jpg煉瓦ちゃんじゃん!

 

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgよく見ると古煉瓦じゃないねえ^^

 実は昔、ここら辺は『外国人居留地』でもあったんだ(明石地区)

 護岸整備する時に当時をモチーフとした煉瓦風の堤防にしたそうだ^^

うおっか姫1.jpgへえ~^^

 

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ゼブラ2.jpgスーパー堤防事業ってどうなったんでしょうかね^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpgどうなんだろうな? 規模は縮小してるかもしれないがやめちゃいないんじゃないかなあ。

 なんせ東京はゼロメートル地帯がやたら多いしね・・・

 まあ・・・うまくやってくれればいいかな^^

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、勝鬨橋を横目に見たところで右手の築地界隈へと進みます^^

 

 閑散とした築地場外を抜ければもうそこは、

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ぎゃる魅.jpgザギンですね☆

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg中国の人があまりにも多くてビックリしたのはここだけの話な^^;

 

 ーーーさてっと。

 腕時計を見やれば待ち合わせ時間までまだ1時間半と言ったところ。

 迷子になる時間を加味しても幾らか余裕がありますね^^

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgだからめちゃくちゃ早く家を出たのか・・・w

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg銀座は何度か来てるけど、その都度迷子ってるしね^^;

 どうも覚えられないんだよなあ・・・^^;

 まあそれは置いておこう。

 どうせなら銀座にある煉瓦も見ておこうと思ったわけなのだ。

ぎゃる魅.jpgザギンに煉瓦???

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまあそれはこの後分かるから行こうぜ!

 と言うことで銀座にある煉瓦ちゃんを探しに行ったよっ(*´д`*)

 

 

 迷うこと40分・・・

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgまた迷子ったのかw

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg金春通りと言うとこにやっとこ到着です^^;

 ドレスを着飾った御姉さまとか黒服のお兄ちゃんがウロウロするちょっと怪しいストリートっす^^

 そんなストリート入り口にこんなのがあったよ!↓

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ぎゃる魅.jpg何かちっさい煉瓦がありゅ!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgこれは『金春通り煉瓦遺構の碑』だ^^

 建築工事の際に発掘された煉瓦を使った記念碑かな。

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg明治初期、日本は欧米列強に並ぼう追いつこうと、まずは格好から入っていった訳で・・・

 煉瓦の街並みってマジ近代っぽくね?と、

 丸の内とここ銀座に煉瓦街を造ったんだ^^

 まあそれは冗談ですが。

ぎゃる魅.jpg冗談なのかよ

ちょいのり・サザエさんver1.jpgどちらかと言うと木造建築主体の日本だったから、

 江戸期から何度も何度も大火に悩まされてきたわけですよ。

 そこで明治政府は『どうせ近代化すんなら首都東京を不燃都市のモデルにしようぜ!』と、火に強い赤煉瓦の街を造ったわけです^^

 ま・・・結果として関東大震災による大火で煉瓦街も姿を消すことになるんだけどね^^;

ぎゃる魅.jpg火に強いんじゃないのかよ!

うおっか姫1.jpg地震による崩壊のせいじゃないの?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg地震でヒビ入ったりしたけど崩壊とかそんなにしてないよ?

 木造建築よりも健全だったし。

 そして大火でも当然煉瓦の建物は消失なんてしなかったさ。

ぎゃる魅.jpgじゃあなんで銀座赤煉瓦街とかなくなっちゃったの?

ちょいのり・サザエさんver1.jpg震災で燃えたのは煉瓦建築の木造部とかなんだけど、

 震災で『煉瓦は揺れに弱いし崩れるし燃えたよね?』ってイメージが勝手についちゃったのが敗因と言うか原因かな。

 その他にもこの大正期からのコンクリート建築の隆盛とか、元々地元の人はそこまで煉瓦が好きじゃない・半信半疑だったって言う色々な副因もあったんだけどね^^;

ぎゃる魅.jpg色々あったんすね。

うおっか姫1.jpgもし仮に煉瓦街が残っていたら、それもまたお洒落だったんじゃないかしらね。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg因みに言っておくけど、煉瓦街だったと言っても全部煉瓦の建物だったわけじゃないからねw

 そこもまた色々話があるけれど割愛しますw

 では早速、この煉瓦の碑を覗いてみようじゃないか^^

  

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ぎゃる魅.jpg何か横っちょにポストがありゅ!

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg中を見たらお祭りのお知らせが入ってた(金春祭り 8月1日~7日)

 んじゃ、刻印も探して見ますかねw

うおっか姫1.jpgやっぱり探すのねw

 

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ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgまあ~見るとこ少ないからあっという間に終了っす^^;

 結果、何も刻印無し。

ゼブラ2.jpgいったいどこの煉瓦工場製だったのでしょうか

ちょいのり・サザエさんver1.jpg多分『小菅集治監(今現在の小菅にある東京拘置所)』だね^^

 この銀座赤煉瓦街に携わったウォートルスさんは(イギリス技術師)

 小菅集治監内の煉瓦工場の指導にも関わっていたし、

 もし刻印があったならば『桜(桜花)の刻印』だと思います^^

 

 さてそろそろオフ会会場へと向おうか^^

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ちょいのり・サザエさんver1.jpgその途中でこの金春通り界隈の歴史を説明するパネルにも遭遇。

 どうやら昔は花街だったみたいだね^^

うおっか姫1.jpgその流れでこの界隈は今も高級クラブとかたくさんあるのね^^

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgオイラには一生縁がなさそうだな^^;

 そんなこんなでここからも更に紆余曲折。

 迷子になりつつもーーー

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg今回のオフ会会場『銀座ときとう』さんまでやってきましたよ^^

 なんと!二番乗りです☆(Koh925さんが既に居ましたw)

ぎゃる魅.jpg一番乗りじゃないのかよw

うおっか姫1.jpgむしろ遅刻しなかっただけでも上出来ね^^;

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg定刻よりも皆早く集合☆

 ビールで乾杯したんだが・・・これがめっちゃ美味いビールだったよ!

 そしてココからはダイジェスト版です。

ぎゃる魅.jpgなんでだよw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgオフ会に来るまでの道程でブログ記事をだいぶ割いてしまったからなw

うおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpgゼブラ2.jpgもはや何が今回の記事のメインなのか分からないなあ・・・^^;

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg鰻を乗せたブルスケッタ!

 1個だけじゃ物足りないと思わせる一品です(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg右から子持ち昆布・煮凝り。

 奥は鰻の骨煎餅。手前は生姜の佃煮だったっけかな?w

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお造りも一切れ一切れが美味しい!

 マグロとヒラメ。花穂紫蘇とエンガワ付き(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg七輪登場! その網の上にはウナギの・・・白焼きかな?

ぎゃる魅.jpgなんで疑問系なんだよ料理人w

ちょいのり・サザエさんver1.jpg焼き目見たら色付いてるし、さっと醤油を1塗りしてる感じだろ?

 でも蒲焼じゃないし~

 かといって素焼きじゃないし分類分けむずいじゃんw

 だがもうめっちゃうんまいよ~(*´д`*)

 蒸してサッとシンプルに焼き上げたウナギもまた最高です☆

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次は『八寸』の登場っす^^

ぎゃる魅.jpg赤いのと黄色いの何!?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg黄色いのは南京を裏ごしたヤツ。赤いのは・・・なんだったっけかな?w

 もう覚えて無いしっw

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそして椀物登場です☆

 九条葱に何か白いフワフワが入ってる。

ぎゃる魅.jpgそのフワフワはなんだよ!

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ちょいのり・サザエさんver1.jpg長芋かな?それをすりおろしたやつの中にはスッポンの身が入ってたよ(*´д`*)

 

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgまた、このお出汁が美味いんだ(*´д`*)

 三種類のお出汁って言ってたけど忘れたw

(確か・・・スッポンと・・・鶏と・・・魚介・・・だったんじゃないかなあ・・・)

 

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ぎゃる魅.jpgなんかすごいのきたよ

ちょいのり・サザエさんver1.jpgすごいの来たよな? お重できちゃいましたよ。

 さて、ココまでで一般成人男性には量的に少々物足りなさを感じる方も多いと思います。

 だけどこのときとうさんのこのコースは最後がクライマックスといった所でしょうか^^

 

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よっしゃあああ1・サザエさん.jpgコースの〆がメインかもしれん(*´д`*)

 うな重がドン!です^^

 ご飯の量はあらかじめ調節していただけます。

 お腹が膨れ気味なら少なくとか、ガッツリ行きたいなら多めにとか御用聞きしてくれるよ^^

 そして感想です。

 うめええええーっ!(*´д`*)

 お新香も肝吸いも最高です☆

 

ちょいのり・サザエさんver1.jpgそしてもういいっちゅーのにまだまだ出るよw

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお腹いっぱいなのに食えちゃうくらいデザートもウマウマ(*´д`*)

 

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うおっか姫1.jpg金平糖?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg最後は御抹茶と金平糖でした^^

 金平糖なんて久しぶりに食べたよ♪

 箸休めというか御口の休憩に素敵な添え物でしたね☆

 お値段は少々張りはしますが納得のお食事会ですよ(*´д`*)

 さそっていただき感謝でございます^^

うおっか姫1.jpgたまにはお食事主体のオフ会ってのもいいわね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgそうだなあ^^ すっかり居酒屋料理が染み付いたオイラ的にもこういうのは勉強になるからありがたいです☆

 さて、いかがだったでしょうか。

 ブログしてなきゃ・・・

 積極的にブログ交流してなかったら・・・

 多分ボクはザギンでウナギとか食べることなんてこの先もなかったんじゃないかなw

 

 いや、ブログどうのこうのじゃ無いよね。

 素敵な巡り合せなんだと思いますよ^^

 

 さて次回はお正月の長崎旅行編へと戻ります^^

 今回のオイチイ料理とまではいきませんが、ちょっぴり豪勢なランチから始まる元旦の物語です^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうず☆

(※ 今日、久しぶりに実家帰る予定です^^ みんなのとこ周れたら周るね^^) 

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