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第828話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!vol⑤Re:佐世保市編☆『歩け!カロリークイーンども!?』なぜか佐賀牛ランチ&弓張岳戦跡遺構・煉瓦刻印ほか

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『とりあえずランチにしようぜ!^^』

『『『さんせー!(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 片島魚雷発射試験場跡(川棚町)から佐世保に帰って来たワタシタチ。

 満足に朝食も取ってないからハラペコデース(´д`:

 とは言え・・・

 ランチタイム真っ盛りに帰ってきちゃったもんだからどこも満席・・・

 

 ーーーふと、

『あのお店なら少し空席が見えるです~^^』と夕実サーンが指差した。

 窓越しに見えたそのお店の店内は確かに空席も見えたデスガ・・・

 

 第828話。リターントゥ佐世保市モノガタリ。

 ミイことリンダ・ルンバ視点で、佐世保市のランチや戦跡を駆け巡りますデース(*´д`*)

第828話・弓張岳・但馬岳・リンダの私服バージョン2.jpg 

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『うは!そりゃ確かに空席もあるんじゃね?マジで^^;』と琴音サンが苦笑い。

 夕実サーンが指差したとこは佐賀牛の焼き肉レストランデシタ。

 お品書きを見ればランチと言えど他店よりも結構ランクアップなお値段。

 佐世保なのに佐賀牛と言うのと、お値段的にも佐世保に訪れた観光客さんたちも幾らか敬遠してたのでしょうかね?

 窓越しに見たそれは空いていたデス。

 デモ・・・

 貧乏学生なワタシタチ+社会人一年生の菅原サーンです。

 三泊四日の旅行中、リッチなランチはなるべく避けたいところデース^^;

(ミイは学生身分デスガ、事業を立ち上げているのでマニーは結構あるのデスガ・・・)

 

『でもここしかもう食べれそうなとこ無いよな^^; ボクがみんなの補填をするからこの店にしようぜ^^』と菅原サーンが血の涙を流しつつ私たちに訴えかけたので、

 ランチはこのお店にナリマシタデス^^;

 琴音サン・夕実サンがどんなに喜んだことか(*´д`*)

 

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『『『かんぱーい(*´д`*(*´д`*(*´д`*)』』』

 ビアーの美味いこと美味いこと(*´д`*)

 今日の道中、既にお酒をいただいてはイマシタガ、

 やっぱりお店で腰を据えて飲むビアーはマーベラスデス(*´д`*)

 

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『もうランチメニューじゃなくってアラカルトから選んでガッツリ焼き肉パーティーしようぜ!お兄ちゃん(*´д`*)』と琴音さんは言うけれど、

『ここでお腹パンパン・ベロンベロンに酔っ払ってどうすんだよw』と言う菅原サンの苦言でランチメニューからチョイスすることにナリマシタ。

 皆で色々とチョイス。

 そして運ばれてきたランチメニューのお肉はーーー

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 もう見た目だけでもヨダレがジュルル~デース(*´д`*)

 もう既にお皿に脂が溶け出してしまいそうなサシの入ったミート君デシタ(*´д`*)

 

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 ジャパニーズ佐賀牛デリシャスデース(*´д`*)

 結局、ランチメニューだけでなく、

 追加でお肉注文シチャイマシタデスw

 

 お腹も満腹となったところで菅原サーンが私たちを見据えて言い放つ。

『ヘイ!カロリークイーンどもw お腹は充分満足しただろ?

 じゃあ~ここで本題だ。

 実は午後の予定はまったく未定だ。

 そこで幾つかボクが発案した今日のルート(観光にも似た何か)なんだけど、

 君達はどれを選ぶ???^^』

 

 お店の紙ナプキンにボールペンで書き殴った菅原サーンの今後の観光ルート。皆で覗き込んだ。

 そこには3ルート書いてあったのデスガ

 一番近そうでまともそうな観光地だったので、夕実サーン・琴音サン、そして私の全会一致でそこに決まりましたデース^^

 それはーーー

『弓張岳展望所』

 何でもこの佐世保市内を見渡せる風光明媚な場所ラシイ♪

 と言うことでランチ後は弓張岳展望所へと向いましたデース(*´д`*)

 

 

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 そこまでのバス時間までだいぶあったので、4人でワリカンなら大した距離でもないと、結局タクシーで展望所まで^^

 降車の際にタクシーのオジサマに

『この領収書にある電話番号にご連絡いただければ駆けつけますよ^^

 バスも多くないし、帰りの際には是非いかがでしょうか☆』

 と言われましたデース。

 確かに辿り着いた展望所のバス停の時刻表を覗けば、佐世保市までの次のバスは二時間半後・・・。

 帰りもタクシーかな?とここでは思っていました。

 ええ。この時はーーー

 

 

 皆でさっそく展望所へと駆け上がりますデス^^

 そこから見えたのはーーー 

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 九十九島と佐世保市内デース(*´д`*)

 ・・・ちょっとガスってるかな?と皆思った矢先、

『ああ~今日はダメだね~w』と

 いつのまにやら私たちの横に居たオジサマが私たちに呟いたのです。

『朝方は結構良かったんだけどね。お姉さん達は写真撮りに来たの?

 残念だったね~w

『『『そ・・・そうですねえ^^;』』』

 ・・・ちょっとその物言いにムッとする琴音サンが横目に見えたデス^^;

 ここまで景色見に来たのに、ダメでもそんなに笑いながら否定しなくても・・・と彼女は思ったのかも。

 そして私と夕実サンも少しそう思った。

 

 その後は菅原サーンが応対してましたが・・・

『じゃあ・・・ありがとうございました^^;』と菅原サーンがそれと無くココまでで!と告げても

 私たちの後をずっと話しながらついてくるのデース^^;

『マジゴメン・・・オジサマは悪気ないだろうけど言葉の端々が正直ウザイんですけど^^;』と

 琴音サンが私と夕実サンに小声で言ってきましたデス^^;

 結局、小声で緊急会議が執り行われ、

 オジサマをどうにか撒くことに(あんまり気持ちの良い感じでは無いですが・・・だってあそこはいいよ?とかお薦めするんじゃなくって否定ばっかなんだもん^^;)

 

 ---さて色々ありましたがこの後は?

 菅原サンが言うには『今でこそ公園として整備されてるけれど、遊歩道を逸れると怪しい戦跡遺構がある(*´д`*)』とのこと。

 コレには琴音サン大歓喜☆

『ねえねえお兄ちゃん!? もしかして~ん、煉瓦の遺構とかもあるん?(*´д`*)』と猫なで声w

『あるらしいぞー煉瓦☆^^』

『じゃあ行こうよお兄様あ~ん(*´д`*)』

 と言う・・・菅原ブラザーのやり取りの末に、とりあえず遊歩道を進むことにしたのデス^^

 

 そしたら・・・

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『えっと遊歩道立ち入り禁止なんだけどお兄ちゃん(`へ´♯)』

 なんと公園整備で立ち入り不可に・・・^^;

 これには琴音サンも流石にムキー!デース。

 

『まさかタイミング悪く遊歩道が立ち入り禁止なんてなあ・・・^^;

 まあでもこの先の但馬岳にも煉瓦の遺構があるらしいからそれで許してくれないか?妹様よ^^;』

『そこって・・・結構歩いたりする?』

『ううん。尾根続きの兄弟みたいな山だよ^^ 歩いても~15・6分くらいだと思う^^』

『なら行くっす(*´д`*)』

 

 ・・・と言うことで、弓張岳のその先にある但馬岳へワタシタチは行くことにナッタノデス^^

 

 

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『何か遊歩道脇の道が・・・怪しくね?』

 琴音サンが但馬岳に続く道の脇を指差した。

 確かに道があったような雰囲気にも見えるデスネ^^

 

 ここで菅原サーンが『この弓張岳や但馬岳の界隈には佐世保市がサポート出来ない戦跡遺構もチラホラあるって聞いてるんだよ~^^

 もしかしたら琴音が言うように、この道を外れた先にもあるかもね♪』とニヤリとするのです。

 どうやら菅原サンも行きたい雰囲気。

 ならばと皆で脱線したのデス^^

 

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 行き着いた場所には水の張ったコンクリートの遺構?

『戦跡とは関係ないかもしれないなあ』と彼は言うのだけれど、

 少なからず私も含めて皆ワクワクしてきたのデス^^

 まるでトレジャーハンティングですもの(*´д`*)

 

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 さて、但馬岳まで後400メートルと言う感じになってキタデース。

 そこからの路傍にはーーー

 

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 何か漢数字の標柱があったデス^^

 

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 途中から再び登り道デース^^:

 この時期は冬季であって殺風景ではアリマスガ、

 恐らく時期を選べばライオンズクラブさんが植栽した花々が咲き乱れる美しい公園なのでしょうね^^

 

 そして登った先に見えたのがコチラデース↓

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『ぐは!煉瓦ちゃ~ん(*´д`*)』と、とろける琴音サンw

『わきゃ!? 先輩ココは何の遺構なのですか?』と夕実サンが菅原サンに聞いた所、

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『ここは但馬岳地下指揮所跡。つまりは戦時の指令・情報集約部署だね^^

 弓張岳や但馬岳には昭和16年ごろから昭和20年までの間に高射砲などの設置が装備されたんだ。

 つまり第二次世界大戦を迎えた日本の防空システムの一旦だった場所でもあるんだよ^^』と菅原サン。

 ミイとしては複雑な思いも当然アリマース。

 かつて私たちのグランパやグランマがジャパンと闘ったことも知っています。

 でも、ここまで来たなら毛嫌いするのも、NO!と言うのも失礼。

 十字を切ってミナサンと共に見学しましたデス^^

 

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 その指揮所の上まで来ると、そこはテーブルがポツンとある広場に。

 どうやら一応の山頂のようデス。

 

 ここで琴音サンが色めき立つ。

『ねえねえお兄ちゃん!この指揮所跡の裏側にも煉瓦があったりするんじゃね?マジで(*´д`*)』と興奮気味に菅原サンに言う。

『ああ~なるほどな。今は指揮所があった上を公園整備しちゃってるけど、埋められて無いなら裏側も指揮所の煉瓦面が見えるところがあるかもな^^』

 どうやら菅原ブラザーズは、公園裏。つまりは指揮所跡の対面辺りにも煉瓦の遺構が見えるのでは?と、可能性を見出したヨウデース^^

 

 さっそく公園の裏手へと皆で進んでみることに。

 すると・・・

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『どうする?琴音^^;』

『うーん・・・やっぱいいやw』

 公園の手すりから見下ろせば藪の海。

 もしかしたらば裏側にも煉瓦が顔を覗かせていたかもしれないデスガ、菅原ブラザーズは諦めてくれたみたいです(安心したですw)

 

 ---さあ、

 後は普通の山岳公園みたいだったし(ブランコとか植栽だけの)

 このまま今来た道を引き返すだけだと思いきやーーー

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『お兄ちゃん!この公園の柵の切れ目の向こう側がめちゃくちゃ怪しいんすけどw

 ・・・と、琴音サンが見つけなくてもいい道を見つけてしまいましたデース^^;(夕実サンも、わきゃ・・・と苦笑い^^;)

 

『ああ~琴音もすっかり、かつてあった(存在した)路盤跡(道とか)を見つけるのが居たに付いてきたなw

 たぶん正解だと思うぞ?

 ここから先はこの先に居並ぶ山々の尾根伝いに戦跡遺構がチラホラ見られるらしいぞw』

 妹の成長を喜んでるのか自分の趣味に近づいてきたのを喜んでるのかワカリマセンガ・・・

 少なくとも菅原サンは嬉しそう。

 

 結局時間も無いので『少しだけ歩いてみよう☆』と言う菅原サーンの提案により、ちょっとだけその先へ^^;

 

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 そこには明らかに自然に出来た地形ではないものがゴロゴロしていたのデス。

 迷わない自信がある方はいかがでしょうか?

 菅原サン曰く『ココから先は遺構好き&山々の縦走好きならヨダレ出ちまう(*´д`*)』物件とのこと。

 さすがに私たちは軽装だし御遠慮しましたデスw

 

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 一先ず登頂記念とプチお疲れ会をしようと、公園のテーブルで酒盛りが始まりましたデース(*´д`*)

 私はジャパニーズさん達の何か達成したら酒盛りと言うヤマトダマシイ大好きデース(*´д`*)

 

 ーーーさて、ウタゲも終り、下山することに。

 とは言え『元来た道を帰るんじゃもったいねーっす^^』と言う琴音サンの提案により、

 少しばかり裏手になる下山ルートで弓張岳へと戻ることになったデース。

 

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『ぐは!煉瓦片あるっす!(*´д`*)』

 

 裏手と言っても公園内の遊歩道デスガ、

 でもそこは整備されたメインのコンクリの道とは別の世界だったのデス。

 足元を見れば煉瓦片やコンクリ残骸が色濃く残る歩道だったのデス^^

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 そして幾らか下ったところで更に煉瓦が色濃い場所に遭遇シタノデス!

 

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『わーい♪ 煉瓦ちゃんいっぱい(*´д`*)』

 小躍りする琴音女史w

 

 菅原サーン曰く『通信所とか弾薬庫の名残りもあるらしいよ^^ 後年にだいぶ公園整備がされたんだけれども、撤去せずにそのまま残ってるとこもあるんだ。

 粋な計らいなのか、お金が無くそのままなのかは分からないけれども戦跡遺構マニアにはこういうのってありがたいねw』だソウデス。

 

 ナルホド。

 自治体や地域クラブが管轄しきれない場所に歴史を探すのもまたオモシロイデスね^^

 

 さて、琴音サンはと言うと・・・

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 やっぱり煉瓦刻印探しに熱中してましたデースw

 残念ながら無かった(見つけられなかった)ようですが、それでもその躍起になってる彼女を見てるだけでもコミカルで楽しかったデス^^

 

 

 ---但馬岳を下り、弓張岳との中間まで帰って来たところ↓

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 道の脇を指差して琴音サンが急に騒ぎ立てる!

『ねえねえ皆! ここ・・・何か道があったっぽくね?マジでさ☆』

 うーん・・・確かに何か切通しと言うか森が切れ込んでいる。もしくは水が流れてるか流れていた場所?にも見えたデス。

 有無も言わせず琴音サンがズカズカそこへと侵入開始!^^;

 渋々ついていくとーーー

 

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 やっぱりただの水の流れの切れ口。

 でも残念な発見かと思いきや

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 そのちょっと先は登山道と言うか山道ダッタノデス^^

 

 とは言ってもデース。特にもう今日は山道には縁が無いのデス。

 この後はバスに乗って佐世保市街に戻って美味しいディナーしてワイワイするのデスカラネ♪

 

 ・・・そう思っていたのですが

 でもやっぱり菅原ブラザーズはチガッタヨウデス・・・^^;

 

『ねえねえお兄ちゃん! この登山道の脇の斜面を登っていけば弓張岳の行けなかったとこ行けるんじゃね?』

『行ける・・・確かに行けるなあw』

 

 ・・・どうやら菅原ブラザーズは、

 先ほどの弓張岳の公園整備で立ち入り禁止になってた遊歩道の先が気になって仕方が無い御様子^^;

 本来なら『ヤメテオキマショウデース^^;』と制止を試みのですが、

 有無を言わさずさっさと登山道から脱線して弓張岳目指して這い上がる菅原ブラザーズの後を追うことにしましたデス^^;

 

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『はあ・・・はあ・・・です^^; アレ?なにかあるですよ^^;』

 夕実サンが見つけたのは何かの土台跡デショウカ???

 そしてやってきたのが恐らく遊歩道の先にあるであろう場所。

 

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『ここは海軍の砲台跡らしいよ^^』

『ワオ!円形の不思議な遺構デスネ~^^』

『お兄ちゃんお兄ちゃん!私たちの目的はそこじゃないっす^^;』

 ホワイ?ここが目的じゃ無いの???

 なんでも菅原ブラザーズの目的は整備された公園内ではなく、藪の中の物件ラシイ^^;

 

 そして再び藪の中へと下っていく私たちの目の前にそれは現れたのデース☆

 

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『ぐは!来たコレ(*´д`*)! しかもーーー

 

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 煉瓦積みっぽいぽい(*´д`*)』

 目の前に現れたのは屋根をなくした煉瓦積みの小屋?デシタ。

『スガワラサン、この建物は???』

『よく分かってないらしいんだが、発電所か機械庫・武器庫ってとこじゃないかな^^

 ここも赤煉瓦と言うよりも石煉瓦にも見えるね』

 確かに良く見ると赤煉瓦とは質感が違うよう。川棚で見た石煉瓦建物にも似ているかもデース^^

 

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 そしてこの建物の斜め上辺りにも違う物件があったデス^^

 近づいてみるとーーー

 

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 入り口を煉瓦で埋めたノデショウカネ?

 でも明らかに石煉瓦とは違う綻んだ赤煉瓦デシタ。

 

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『さあ~みんなもう充分駆け巡ったな^^ そろそろ弓張岳をお暇しようぜ^^』

『『『さんせー(*´д`(*´д`*)´д`*)』』』

 なんだかんだで結構探索しましたデス^^

 もうお昼に食べたお肉も消費されてしまいましたデースw

 

 ---さてここで事件発生。

 結構時間を費やしたにも関わらず、まだまだバスが来るまで1時間を残していました^^;

『それならもうタクシーでいいんじゃね?お兄ちゃん。ワリカンならたいした額じゃなかったしさ^^』と琴音サンが提案したところ、

『それもそうだな^^ タクシーの領収書に電話番号書いてあったから迎えに来てもら・・・

 ん?

 あれ?

 領収書どこだ???』

 なんとスガワラサンはレシート紛失する大失態・・・^^;

『じゃあ~1時間も待つより歩いて帰ろう^^ 下りだから楽だろw』

『えええぇぇえー!?Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』

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 ・・・と言うことで、タクシーの選択肢もバスの選択肢も無くなったので徒歩で佐世保市街へとなったのデス^^;

 

弓張岳から佐世保駅まで地図.jpg

 でもでも救いは、登りの5キロより下りの5キロなら歩くのもそこまでじゃないってとこでしょうか(自分に言い聞かせてます)

 まあ~スガワラサンは琴音サンにずっと『しねしねしねしね・・・』言われてはイマシタガ^^;

 

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 グッタリしながら道路を歩いていると、山肌にいくつも穴が開いていることに気づきましたデス。

 蓋をされているものもあれば・・・

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 中まで入っていけそうなものまで^^;

『絶対ダメだかんなお兄ちゃん』

 と、琴音サンに釘を刺されていましたが、

 スガワラサンはウズウズしてましたよ^^;

(防空壕か軍の地下壕跡でしょうね)

 

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 だいぶ下山して海岸線もぐっと近くなってきた頃、

 周りにようやく民家がチラホラ増えてきました。

 さっさと帰りてー!と先頭を行く琴音サンが突然民家の前で立ち止まる。

『わきゃ?どうしたですか琴音っちい^^?』と夕実サンが声を掛けるとーーー

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『なんか民家の花壇に煉瓦刻印あるんですの(*´д`*)』とヘブン状態な彼女がいましたデースw

 菱型にS?でしょうか?

 〇の刻印もその隣に。

 これはどこの工場製品なのか?と菅原ブラザーズは紛糾。

 とは言えすっかり長い道中に萎え気味だった琴音サンの活力も戻ってきたようデース♪

 

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 ようやく市街地に辿り着いた時は、既に一時間が過ぎていましたデス。

 

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 そして大通り(国道35号)を歩いている時に『さりげない古煉瓦の発見』がアリマシタ。

 この通りの歩道脇にはところどころに案内板が設置されていたのデスガ、

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 その土台部は佐世保市で明治期に建てられた赤煉瓦建造物に使用された物の名残りで造られていたんデスネ^^

 コレにはスガワラサンも琴音サンも

『佐世保市やるじゃん(*´д`*)』と、上から目線で評価してましたよw

 

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 さてその後ものらりくらり。

 とんねる横丁なるストリートを抜けたり(防空壕跡を商店利用したストリートです。元旦なのでどこもやってないけどねw)

 

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 脇道の煉瓦積みに萌えたりしながらも、ようやく東横インに帰って来ましたデース(*´д`*)

 

 ホテルに着いてからは皆グッタリw

『元旦だし居酒屋も予約でいっぱいだし入れないし、今日は部屋で酒盛りにしようぜ^^』と言うスガワラサンの提案に誰も異を唱えることは無かったです(疲れちゃってたしねw)

 食料調達じゃんけんで夕実サンが負けて買出しに行くことになったのデスガ、

『ボクが買ってくるよ^^ 今日はボクの失態だったしな^^;』と、スガワラサンがお酒とおつまみの調達係になりましたよ。フフフ^^

 

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 お寿司にお刺身、お肉に

 そしてスガワラサンが前日に冷蔵庫に保管していた

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 ズワイガニさん(*´д`*)

 みんなで楽しく美味しくいただきましたデース☆

 

 ---さて明日も早いとお開きになりかけた頃に

 スガワラサンがパンパン!と手を叩き明日の予定を発表するぞと言ってきたデース。

『明日はちょっと遠出して隣の佐賀県の有田町に行くよ^^』と。

 アリタ?

 それはドンナトコ??

 琴音サンがそれに対して早速手を上げた

『お兄ちゃん!有田って有田焼んとこ?・・・煉瓦もあったりするう?』

『それはどうかな?フヒヒヒヒ・・・w』

『気になって寝れねーから、お兄ちゃんマジそのキモイ笑いヤメテw』

 

 有田焼と煉瓦。

 いったいどういう繋がりがあるのでショウカ?

 明日が楽しみでショウガナイデス(*´д`*)

 

ちょいのり・サザエさんver1.jpgみなさんチョー久しぶり&ここまで長い記事を読んでくれてありがとうw

ぎゃる魅.jpg長すぎてスクロールすんのもメンドイよマジで^^;

うおっか姫1.jpgそれにしても随分記事更新しなかったわねアンタ。

 不幸があった時と5~6年前のダービーの時の風邪以来よねこんなの。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgお店のスタッフさんたちにインフルエンザやら悪性の風邪が大流行しちゃってさあ・・・(上野れんこん始まって以来の未曾有の危機!?)

 それにちゃっかり便乗して更新しなかっただけだ☆

ぎゃる魅.jpgあんまりかんけーねええw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgでも休み返上してロング出勤したりもしたんだぞ~w

 それももうすぐ終るぜフヒヒ・・・

 なんせそのお礼?に、今週の日曜と月曜が、

 なんと連休になりました(*´д`*)

 日曜日単休だったけど月曜日に代休もらえたんだぜうひょー(*´д`*)

ゼブラ2.jpgこれは好機ですな!

よっしゃあああ1・サザエさん.jpgっつーことで、ちょっとひこにゃんに会ってくるから!

ぎゃる魅.jpgまじかお!?

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg舞台は滋賀県!舞台俳優はお城と、

 そしてやっぱり煉瓦だ^^

 長崎シリーズが終ったら公開するので気長に待っててね♪

うおっか姫1.jpgその長崎シリーズはいつ終るのさ

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次の有田編が3日目だし最後の4日の聖地巡りもあるから2月中旬以降かなw(多分・・・残り4記事くらいになる^^;)

 ではでは次回もお楽しみに^^

 日本屈指の陶磁器の郷にも煉瓦が関わってくる面白さを知っていただければと思います☆

 


第829話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!佐賀県有田町編☆①『釉薬廃耐火煉瓦の塀トンバイと煉瓦の煙突群にようこそ♪』早岐駅の煉瓦給水塔&有田の煉瓦煙突群・トンバイ塀ほか

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『ヘックチッ!☆ ういいい・・・・

 わきゃ!? 私の隣で起き出した琴音っちが、くしゃみを一発ぶっ放すのですう。

 普段は男勝りな彼女の口調だけれども、

 彼女のくしゃみは昔から意外と可愛らしい。

『やべえっす・・・。なんか寒いんだけど^^;喉も少しイガイガするっす・・・』

 えええっ!? それって風邪じゃないの?Σ(゚д゚ll)

 

『いつから?』

『う~ん・・・実はっすね・・・昨日の弓張岳の帰り道からなんすよ夕実っち^^;』

 なんともまあ・・・ぜんぜんそんなそぶり感じなかったのに^^;

『今日は大事をとって留守番するですか?』と試しに聞くと

『有田焼の町に煉瓦がいっぱいってお兄ちゃんに聞かされて我慢なんてできないよー^^;』とやっぱり突っぱねる彼女だった。

 思えば広島旅行の最終日も風邪を押して出向いてたよね・・・彼女^^;

 まあでもしょうがないかも。

 旅は人との出会いだけじゃなく全てが一期一会

 自然も景観も食事もいつ再び会えるかわからないこそ休んでなんていられないって彼女のハートも分からないでもないですう。

 ましてや煉瓦が絡んでくるみたいだしねw

 ーーー結局、

 菅原先輩との協議の末『無理はしない。具合悪そうなら速攻で佐世保に帰るからな!』と言う条件付で琴音っちは外出許可を得たのですう。

 第829話。長崎県から少し越県して佐賀県編☆

 私こと石廊崎夕実視点で有田焼の町を闊歩するですよ~^^

第829話・夕実ちゃん・佐賀県有田町・トンバイ壁2.jpg

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『琴音!とりあえず薬とこれを飲め!』と、菅原先輩が琴音っちにコーンポタージュ缶を渡していました。

『う、うん。あんがとお兄ちゃん』

 普段はいがみ合うこともある菅原兄妹だけれども、やっぱりこう言う時は家族だし兄妹なんですね^^

 ちょっと羨ましいですう(割とガチで)

 

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 さて、何度目でしょうか。

 まだ佐世保三日目だというのにまたこの早岐の駅に到着ですう。

 何せこの駅は佐賀県南部・長崎方面への分岐駅でもあるので通らないことはまず無いから。

 

 で、普通に佐賀方面へと乗り換えるかと思いきや

『乗換えまで20分あるし、この早岐駅の目の前に煉瓦の遺構があるから一旦下車しようぜ^^』という先輩の御達しで、

 私たちはこの早岐駅で下車することになったのですう。

 

 え?駅名はなんて読むかってですか?

 早岐と書いて『はいき』ですう(*´д`*)

 

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『オウ!降りたら本当に目の前に煉瓦デースw』

 リンダが向うを指差すそこには随分と異質な物体がドーン!と佇んでいたのです。

 近年、綺麗になった(再開発)早岐駅東口広場で実に浮いた存在にも見えるそれに私たちは近づくことにしたのですう。

 

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『なんか凄いのあるw 何コレお兄ちゃんw』

『元々この早岐の駅は明治から続く長崎北部の路線の重要な要衝だったんだ^^

 車両基地(機関区)としての重要な役割もあったし、そして今現在も長崎の路線の要でもある。

 これは明治30年(1897年)開業時から残る機関区の給水塔なんだ^^』

 

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 見上げたそれはとても大きいですう。

 

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 特に遮るものもないので早速みんなで中を見物することに^^

 

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 中にあるのは隣の事務所の自転車たちと、さび付いた鉄製の給水栓のハンドル?でしょうか^^

 先輩曰く『今はポッカリ空が見えるけれど、昔はこの上に何かしらの建物(スペース)があったんじゃないかな^^』とのこと。

 

 ---さて

 そこまで見るものも無いこの煉瓦の建物だけれども、

 やっぱり琴音っちは違うよう。

 どうやら煉瓦刻印探しが始まったようです(いつもの^^;)

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 壁面や

 

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 三重巻きの煉瓦の入り口部位

 

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 上部の窓らしき部位なんかも探してましたよ(風邪を忘れて^^;)

 

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 でも結局、刻印は見受けられなかったようですう。

 

 先輩曰く『刻印が見れそうな部位は全く無い完璧な存在だなw

 でももし刻印が見れたなら長崎の煉瓦の歴史を紐解ける存在なんだけどなあ~』だそう。

 なんでもここ早岐という地方は、かつて煉瓦の産地でもあったとのこと。

 ここで造られた煉瓦は教会群の一部や長崎市内の煉瓦構造物にも使われていた可能性が非常に大きいんだって。

 でも刻印が見れるとしたら、ここが壊される時だろうとも先輩は言っていましたです。

『それなら無理に煉瓦の出所なんてわかんない方がいいよー^^』と琴音っちが呟いた。

 そうですよね。せっかく100年を越えてここまで残ってきた遺構。

 このままでいいと私も思いましたです^^

 

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 さて時間も時間なので駅のホームに戻ってきた私たち。

 真新しいホームの先には、かつての木造駅舎だったころの名残りなんかも(先輩の知識の受け売りですう)

 

 ここで二日目も東横インの朝食サービスを蹴ってまで早出してきた私達。お腹もグウ・・・ですので売店でおにぎりを買いましたよ^^

 

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 一個のおにぎりに色々おかずが詰まったサンドおむすびを購入ですう(*´д`*)

 そして飲み物も必要ですよね?

 

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 朝からお酒です(*´д`*)

 昔は『ええ・・・朝から飲むのですかあ?^^;』と躊躇していた私でしたが、もう慣れましたw

 旅の恥はかき捨てですね(*´д`*)

 

 ーーー電車に揺られること14~5分

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 有田駅に到着ですう^^

『めっちゃ近いなお兄ちゃんw』

 それ私も思ったw

『まあ~佐賀県つったって佐世保市の隣だからなあw ん?むしろ遠いほうが良かった?』

 いやいやいや。近くてオッケーですう^^;

 実は昨日の夜から遠いんだろうなと身構えていたら近すぎて拍子抜けしたくらいですう^^;

 

 さて先輩曰く『ここから隣の上有田駅まで歩こう^^ 有田の街並みを巡るにはベストだと思うからね☆』とのこと。

 ひと駅くらい歩くくらいはもう慣れてる私達。

 だからその案には誰も異を唱えることは無かったのですが・・・

 まさかひと駅はひと駅でもああなるとは・・・

 この時の私達はまだ誰も知らないのでありまする・・・。

 

 ではさっそく有田の町をぶらりお散歩開始です(*´д`*)

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 道を外れるとイキナリ煉瓦の壁が!

 当然琴音っちがスルー出来る分けも無く刻印探し開始^^;

 でもいきなりのカンフル剤でしょうか。

 風邪気味の彼女も元気出てきましたよ(結局刻印無くて風邪がぶり返してましたがw)

 

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 煉瓦の煙突がポツリ。

 これだけでも普段とは見慣れぬ風景でワクワクしたのですが、先輩曰く

『まだだ夕実ちゃん。あんなもんじゃない。有田駅の近くよりもう少し先に行ったところに・・・ああこれ以上はナイショだw』だそう。

 あーんイジワル^^;

 この先にもっとワクワクする景色があるってことだけは分かったw

 

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 佐世保線を横切りメインストリートの県道281号線を進む私達の目の前には、

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 赤煉瓦の壁や建物がチラホラと出迎えてくれましたです^^

 そしてその辺りから街並みが一変。

 

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 煉瓦の煙突群が顔を見せ始めるのでした^^

『うひょー(*´д`*) もっと近くで見たいっすハアハア・・・(*´д`*)』と言うハアハアしてる琴音っちのおねだりにより、県道から逸れて近くまで行くことに。

 

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『うは!なんだかよくわからにゃい煉瓦積みっすw でも萌え(*´д`*)』と、悦な琴音先生w

 見れば煉瓦の短い部位と長い部位の段々の積み上げ。

 一見、フランドル積み(フランス積み)にも見えるけれど煉瓦の大きさが不揃いすぎてハチャメチャでしたですうw(私も最近なんとなくは煉瓦の積み方が分かってきたのですエッヘン!)

 

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 その煙突群の直ぐ傍には岩谷川内第一橋梁という煉瓦積みの橋梁もありましたです^^

 街並みだけなら佐世保市よりも煉瓦煉瓦な町かもしれませんね有田町^^

 

 そして忘れてはならないのが有田といえば焼き物です^^

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 川の中には捨てられた陶磁器がワンサカでびっくりですう^^;

(今は分かりませんが、昔は焼き損じた焼き物を川に捨てていたこともあったようです^^)

 

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 さあ~その後もいつのまにか先頭を行く琴音っちに付いて行きつつ町を闊歩しますです。

 

 そしてお店の軒先で琴音っちが、ハタっと立ち止まった。

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『どうした琴音?犬のウンチでもあったか?』と、随分と残念な声を掛ける先輩に・・・

『ウンチじゃねーし!ここに煉瓦刻印ありゅう(*´д`*)』と琴音っちが下を指差すのです。

 見ればアララ

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 軒先に並べられた煉瓦の1つに煉瓦の刻印が!

『これって・・・赤煉瓦じゃないですよね先輩(自慢げに)』

『お!夕実ちゃんもだいぶ煉瓦に詳しくなってきたね^^ そう。これは赤煉瓦じゃなく耐火煉瓦(白煉瓦)だね^^

 薄っすらとここにSK34って言う耐火度を表す刻印が刻まれているし^^』

 えへへほめられちゃった(*´д`*)

(ちなみにSK34は1300℃ちょっとまで耐えられますよ~って値です^^ 中にはSK40・1600℃以上まで耐えうる煉瓦も存在します)

 

『これで一日一煉瓦刻印連続達成っす(*´д`*)』と喜ぶ琴音っち。

『でも耐火煉瓦刻印ってそこまで珍しくないしノーカンじゃないか?』と先輩につっこまれて

『刻印は刻印じゃ!』とレバーブローを先輩のわき腹にすかさずブチかます琴音っちがいた(先輩かわいそす・・・^^;)

(耐火煉瓦は廃溶鉱炉などから産出されてイマドキのガーデニングにアンティークレンガとして結構出回ってたりもするのです。

 わりかし人気でもありますw

 だから一部を除いてそこまで珍しくは無いかなあ)

 

 そんなこんなで思わぬ発見しつつも先に行きますよ~^^

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 郵便局の近くに来た所でリンダが建物の脇を指差したんです。

『ワッツ!? なにかレンガの塀がありますデース^^』と。

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 見れば確かに煉瓦っぽい塀があったとですう。

 

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 更に見渡せば郵便局を囲むようにヘンテコな煉瓦の塀?

『わきゃ?これは一体なんでしょうかです^^;』と先輩に聞くと

『これはトンバイ塀ってやつだね^^ この有田町に江戸期からあるらしい特徴的な土塀だそうだ^^

 まあこれは近年にそれを模したやつかもだけど。

 じゃあ~そのちょっと先に行こう』

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 先輩に促がされてやってきたのは法元寺。

 そこにはかつてこのお寺が『良い焼き物が焼けますように』と祈祷することから始まったお寺さんと書かれていたです。

 それを指差しつつ先輩が改めて説明をしてくれました^^

 

『ここ有田町は言わずと知れた焼き物の郷だよね^^ 昔は窯で陶器を焼くのも一発勝負だったんだ。

 温度計なんて存在しない。熟練の腕がものを言う生粋の職工の世界だったわけだ。

 三度失敗すれば窯が潰れることをふがまと言って恐れもした。

 昔は出来が良かろうが不出来であろうが一回ごとに掻き壊していた窯。

 だからといって簡単に窯場なんて作れない。職人にとって一生を左右する大事なことだし物だったわけ。

 だからこそ神にも仏にも祈る。すがりたいのは分かるよね^^

 そこで建てられたのがこのお寺さんの発祥らしい。

 

 そして先ほどのトンバイ塀も説明しようかな^^

 アレは焼き物を焼く窯の内側に据えられた耐火煉瓦の廃材を利用した塀なんだよ^^

 艶々してたり色々な色してただろ?

 窯焼きの際に釉薬が飛びついた煉瓦を使用したから色とりどりの色彩なんだ^^

 今はほとんど当時のトンバイ塀を模したものなんだけれど(街並み保存の一貫です)

 昔は土や草や廃煉瓦で造られた土塀だったんだろうな^^』

 ほえ~この有田特有の土塀『トンバイ塀』とその焼き物の郷の歴史。面白いですね^^

 説明されなきゃ『へ~変な壁があるです』で終ってたかもw

 ここで煉瓦と言うのに大きな反応もない琴音っちに違和感。

 でも顔色を見れば『フヒヒヒヒ・・・』と何か企んでいるようなとっても悪い顔をしていたのを私は見逃さなかったのですう^^;

 それはこの後にすぐ分かるのだったーーー

 

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 ここからは沿道の建物も趣が一変。

 大正モダンチックな建物や煉瓦の組み込まれたレトロな古い建物がワンサカ居並ぶのですう。

 

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 ビックリしたのは煉瓦の煙突が外にむき出しで突っ立ってると思いきや、建物の中まで侵入している窯場も結構あることですうΣ(゚д゚;

(※ 元々明治初期の有田は山の側面を利用した段々の登り窯が主流でした。明治中期からは一軒窯と言う平地に建物を立てそこに窯を置くスタイルに変化していったのです^^ これらはそれの名残りですね^^) 

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 そしてココから沿道を外れて赤煉瓦壁のある小道に迷い込みます^^

(勿論、琴音っちがフラフラとそっちに行っちゃったからw)

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 川を隔てて向こうとコチラをトンバイ塀と赤煉瓦塀が挟むこの景観。

 別に煉瓦マニアじゃないけれども不思議な異空間に思わず見惚れてしまいましたです(*´д`*)

 菅原兄妹だけならまだしも、リンダすら『ワオ!ワオ!(*´д`*)』と吼えてましたよw

 

 そしてその先にあったのがーーー

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『トンバイ塀のある裏通り』

『まさかお兄ちゃん。これが正式名称じゃねーだろうな』

『ん?これが正式名称だけど何か?w』

 名称そのまんまなのですねw

 でも分かりやすくて好感もてるネーミングでもあるかもですw

 

 ーーーということで早速歩いて見ましょう^^

 ここで『おーし!やったるでー♪』と風邪気味でありながら雄たけびを上げる琴音っち。

 それだけで先輩は『お~なるほどな^^』と頷く。

 ・・・はて?

 この兄妹は一体何を思いついたのか。

 まったく予想できずに先を進むことになったのですーーー

 

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 やたらとトンバイ塀に注視しながらトロトロ歩く菅原兄妹に疑問を覚えつつ、少し開けた場所にやってきた私達。

 川を向こうにしたその先にもトンバイ塀がありましたです。

 でもお墓ですよね?あそこ。

 

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 そのお寺さんのトンバイ塀までやってきました^^

 

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 よくよく見ると廃耐火煉瓦以外にも陶管みたいなヤツまで塗りこまれていたりするのですね^^

 リンダが言うには『お皿の破片みたいなものもアッタデース^^』とのこと。

 そしてここで先輩と琴音っちが同時に声を大きく張り上げたのですう!

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『『やっぱりあった~耐火煉瓦刻印(*´д`*(*´д`*)』』

 見ればまあ~あらら。刻印付きの耐火煉瓦の廃材がトンバイ塀にあったのです^^

 あんたらこれをやっきになって探してたのかw

 

『耐火煉瓦の廃材が塗りこまれた壁となりゃ~そりゃ耐火煉瓦刻印もあるっしょ夕実っちい(*´д`*)』

 言われてみればそうだけど、そうならそうと最初から言ってよw

 と言うことでここからは私とリンダ含めて廃村さーくる総出でトンバイ塀の耐火煉瓦刻印探しになりましたですw

 

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 そしてーーー

 

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 またもや耐火煉瓦刻印発見!(リンダが見つけました^^)

 ・・・でも先輩曰く

『てっきりトンバイ塀って登り窯などに使われた不要となった釉薬耐火煉瓦を使用してるって聞いてたんだが・・・

 赤煉瓦や陶磁器や陶管も混在してたりするし、バラエティーにぶっ飛んだ塀だなw』

 昔のトンバイ塀がこうだったのかは分からないとのこと(今現在のは当時を模した再現風トンバイ塀)

 でももしかしたら昔の方がもっとバラエティー、玉石混合のトンバイ塀だったのかもしれませんね^^

 

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 さて、トンバイ塀の耐火煉瓦刻印探しに没頭していたら(私もいつのまにやら^^;)

 均一正しい赤煉瓦の煉瓦塀のある裏通りに迷い込んじゃいましたです。

 ここはなんでしょうか???

 ふと菅原兄妹を見れば目がギラギラ^^;

 果たしてこの建物とその先は?

 

      ----次回に続くですうー(*´д`*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくれてありがとうございます^^

 有田と言ったら有田焼で有名ですよね。

 そしてここにもやっぱり煉瓦ちゃんが絡んでくるわけですよ^^

 登り窯に煉瓦煙突が使われているのは知っていたし、もしかしたらば明治以降は窯場に耐火煉瓦も使われていたんじゃないかと思って出向いてみたらまさかのトンバイ塀という面白いものを発見(*´д`*)

ちょいのり・サザエさんver1.jpg行ってみるもんですね~^^ そして煉瓦視点から見る有田の焼き物の歴史の一旦、いかがだったでしょうか。

 さて、物語の中で琴音に風邪をひいてもらいましたが、実際はボクが風邪ひいちゃったんだよねw

 でも引きこもるなんて出来ないよ。旅は全部が一期一会だかんね^^ (今はバリバリ健康体っす)

 次回は有田町の続きと佐世保市に帰ってからのちょっとしたお散歩です。

 やっぱり煉瓦絡みだけれど気になる方は是非ドウゾ(*´д`*)

 そしてその後は第4日目、長崎市内(軍艦島含む)での煉瓦刻印新発見でしょうかねフヒヒヒヒ・・・w

 

第830話 廃墟・島旅・煉瓦の聖地(サンクチュアリ)へ!佐賀県有田町編☆vol②『先輩!有田焼の狛犬さんですう!?』本場長崎のリンガーハット&陶山神社の磁器製鳥居と狛犬ほか

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『そう言えばデス、まったく焼き物を見て無いデース^^』とふとリンダが呟いた。

 

 あ、確かに有田に来たと言うのに全然焼き物とか見て無いですう~^^;

 だって先輩や琴音っちは街中煉瓦ばかりを探してるからねえ^^;

 だからといって目にしてないわけではないですよ?

 軒先のディスプレイに居並ぶ素敵な品々も見ています^^

 購入するかと言われれば・・・

 おいそれとお土産になんか出来ませんよねw

 私達、これでも学生身分ですう。お金・・・無いですう^^;

 でもいつか気に入ったお皿などをお土産になんてことしたいですね^^

 ああ~早く社会人になりたいな。何をやりたいかまったく決めてませんけどw

 ーーーさて

 有田の一風変わった土塀『トンバイ塀』を追いかけているうちに、

 目の前に赤煉瓦の外壁が連なる建物の前までやってきちゃいました。

 ここは何でしょうか?

 第830話。引き続き、私こと石廊崎夕実視点で街並み探訪ですう(*´д`*)

第830話・有田町・陶山神社・夕実ちゃん・ガオー!2.jpg  

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 有田の町を歩いてきてここだけは別物でした。

 確かに赤煉瓦の煙突群はそこかしこに存在していましたが、赤煉瓦の塀が延々と向うまで続くのはここが始めてでしたです。

 ーーー何の建物なんだろ?

 早速、私と言うより琴音っちが率先して捜索開始し始めましたw

 

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『まずは刻印探しっからっすね!この建物の手がかりがあるかもしれない!』

 そう言って煉瓦塀を下から覗き込む彼女。

 ・・・いやいや、あんた刻印探ししたいだけだろ^^;

 

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『むう~むむむ。煉瓦の煙突と言うことはご当地柄、焼き物の工場だろうな~^^』

 そう、そうですよ!先輩は割りとこの建物が何なのかと真剣に取り組んでるご様子(*´д`*)

 

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『煙突の上に木が生えてるデース^^』

 うんそうだよねリンダ。

 でもそれ普通の感想だよおう^^;

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 見上げれば木造の建物。結構古そうな感じですう。

 ここもまた昔の登り窯とよばれるものじゃなく『一軒窯』と言う煙突を施設内に囲った工場のようでした^^

 そして一通り煉瓦塀をなぞって進むと裏手の駐車場(空き地)へ。

 するとそこで琴音っちが大きな声をあげる!

 この建物が何か分かったのかな!?

 

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『建物の土台部分に煉瓦刻印見っけたっす(*´д`*)』

 刻印かよ!

 ま・・・ここまでは茶番なんですけどね^^;

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 正門付近から見たその社名は

『岩尾磁器工業株式会社・上有田工場』さんでしたです^^

 琴音っちのスマフォの調べだと、

 そのルーツはなんと1720年まで遡るとても古い磁器の工場だとか!

 元々は白磁などの伝統工芸品を扱う窯場であり、

 大正期の合資会社時代を経て1936年(昭和11年)に今現在の株式会社としてスタート。

 今では化学工業用磁器や原料開発と言った陶磁器のノウハウを生かし多岐にわたる製品を作る会社さんのようですう~^^

(木造3階建ての建物は恐らく大正期の建造。煉瓦塀も恐らく同等の時期だと思います^^ この木造建築渋くて素敵!)

 

 大正時代の煉瓦と調べが付いた途端に琴音っちがヒートアップ。

 早速刻印探しに没頭です^^;

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 私達の背じゃ見えない煉瓦の壁の天辺に手を伸ばしてカメラ撮影したりもしましたが、あえなく撃沈w

 残念ながら刻印は見つからなかったようですう。

 とは言えこの工場さんは世界的にも有名な陶磁器の作品なんかも納めていて公開することもあるようなので、いつか見学に来たいですね^^

 

 ---さて、

 なんだかんだで当初の目的『上有田駅』の直ぐ傍までやってきた私達。

 これで一通りの有田散策も終わりと言う事になったのですう。

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 上有田駅近くの工芸展さんの駐車場にはこんな展示物も。

『これ本物っすよね・・・。パクってく人いないのかなマジで^^;』と、なんとも物騒なことを言う琴音っち。

 そこはそれ。日本人は良識があるから大丈夫じゃないでしょうかね(震え声で)

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 さてやってきました上有田駅^^

 後は佐世保線に乗って帰るだけ☆

 ・・・が、

 

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 どうやら乗車券は駅前の商店で購入しないといけない模様。

『前もこんなことあったな^^;』

『どこだか忘れちゃったっすけど、ローカル線だとたま~にあるっすよね^^;』

 ・・・確かに前にも似たようなことがあったですう。

 駅前のタバコ屋さんとかで乗車券買ったりしたこと。

(東武日光線だったかな?無人駅のあるところでは結構あったりしますよね^^)

 ということで、案内にしたがって駅前の原田商店さんに^^

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 えっと・・・やってないんですけどっ!

 Σ(ll゚д゚(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)

『お正月だからデスカネー^^;』

『いやそうかもだけどそれじゃ困るっしょマジでw』

 ・・・まさかの乗車券委託販売所のお休み☆

 

 と言っても先輩曰く

『とりあえず乗車券無しで乗車して、これこれこうだったと降車駅で説明して精算すればOKだから^^』だそう。

 な~んだ。じゃあ~そこまで困ることないじゃないですかー。ね♪(*´д`*)

 先輩の説明にすっかりホッとした私達は、再び駅舎へ戻ることに。

 そして次の電車がいつ頃来るのかと時刻表を見ましたです^^

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 え!?次の電車12:31分ンンッ???

 琴音っちの腕時計を見させてもらうと

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 今、11:08分なんですけど!Σ(ll゚д゚ll)

 次の電車まで1時間以上じゃないですかあ・・・^^;

 

 ここで再びの廃村さーくる緊急サミットです。

『どうすんだよお兄ちゃん^^;』

『先輩・・・上有田駅の周りにはご飯食べれるとこも全然無さそうですう^^;』

『ここでステイしますか?^^』

『じゃあ有田駅までUターンだなw

 ええー・・・先輩、一駅歩くだけって言ったじゃないですかあー^^;

 ・・・結局、

 まさかの折り返し行脚となりましたですう^^;

 一駅は一駅だけどなんか違うよ先輩いいw

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 と言うことで今来た道を戻るのも悔しいと琴音っちが言うので別ルートで折り返しましたです^^;

 先ほどのトンバイ塀がある県道の北側ではなく、県道の南側を沿う小道をひたすら歩く事にしたのです^^

 

 こちらの路地裏小道もまた素敵で、

 まさかの出会いもありました^^

 

 

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 必然的に街道を沿うように走る佐世保線近くの道を歩いていたのですが、

 目の前に神社が現れたのですう^^

『そう言えばお兄ちゃん。今回の旅路はお参りしてないね^^』

『ハツモウデとかしたいデース(*´д`*)』

 ああ確かにお正月旅行だと言うのに初詣してないですう!

 ということで~

 せっかくなのでここで祈願しに行くことになったのですう(*´д`*)

 でもこの神社、なんて読むんだろ?

 陶器の陶に~山。とうやまじんじゃ???

 

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 階段を登ると目の前は佐世保線の踏切!?

 私達一同は、鳥居の目の前が踏切だったことにビックリした。

 なんせ遮断機が無いから^^;

『ぐは!階段上がって目の前を過ぎる電車をやり過ごすスペース全然無いよここ!w』と琴音っち。

 どうやらここに参拝するには鳥居の前から神頼みのようですねw^^;

(線路が後から出来たんでしょうね)

 

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 鳥居を潜れば更に参道が上へと続く神社さんでした。

 

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『陶山神社(すえやまじんじゃ)』

 通称、とうやまじんじゃと呼ばれている、1658年・江戸時代に創祀(そうし・はじめて神様をまつること)された、

 有田の陶工や職人さんの心の支えでもあった神社さんです^^

 周りを見渡せば小さいながらも結構、人で賑わってましたです☆

 

 ではさっそくお参りに^^

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『ワッツ!? 灯篭が石じゃナイデース!Σ(゚д゚:)』

『リンダが言うように石灯篭じゃないな!これは・・・磁器の灯篭だな^^』

 こんなの初めて見ましたです!

 実に有田らしい神社さんですよね(*´д`*)

 そして一番驚いたのが・・・

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 本殿手前の鳥居が磁器製!

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 出迎えてくれた狛犬さんも磁器製だったことですう☆

 琴音っちの調べだと狛犬さんは分からないけれど

 磁器製の鳥居は明治21年、1888年に建てられたとっても珍しい鳥居だそう^^

 

 ここで先輩が自慢げに私達に向って語りかける。

『たまたま偶然だけど、歩ってきたからこその出会いだよな^^ これで一駅往復もチャラだよなw』

『『『それとこれとは話は別だけどね!』』』

(ーэー:(ーдー:)ーэー:)むう!

 

 でも、偶然でもここに来れて良かったと思いますう^^

 

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 拝殿に到着してみんな無事に今年一年のお祈りをしてきましたですよ(*´д`*)

 私の願いは何かって?

 そんなんナイショですうw

 琴音っちは一生懸命『サークルのみんなで購入した年末ジャンボがドカンと当たりますように!』ってお願いでしたけど(とは言え、この後の滋賀県シリーズの伏線でもあります)

 

 で、その後は何とか

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 無事に佐世保市への電車に乗ることが出来ましたよ^^

 

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 道中・・・『コレはお神酒っす(*´д`*)』とか、風邪引いてるのに調子に乗ってお酒を琴音っちが飲み始めたからさあ大変ですう^^;

 佐世保駅に近づいた頃に『寒い・・・寒いよお兄ちゃん・・・^^;』と風邪を悪化させる残念な子がやっぱりいたとです・・・^^;

 

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 佐世保駅に辿り着いた頃、

 先輩が残念そうに私達に言う。

『本当だったら旅行3日目も、まだまだ行きたいところがあったんだけど、残念ながら妹様が風邪で撃沈のご様子だ^^

 妹が酒飲んで調子くれてたことは兄として謝ります。申しわけない・・・

 とは言え明日の最終日がこの旅のメインでもあるし、

 琴音にとってもボクにとっても、

 そして廃村さーくるとしても、

 『軍艦島』は外すことが出来ない^^;

 と言うことで・・・大事をとって午後からは休養日にします』と。

 

『ごめんね。ほんとみんなゴメンなさい・・・^^;』と私たちに謝る琴音っち。

 体調悪いのに調子に乗ってお酒飲むからだおー・・・とは思いましたが、まあしょうがないですね^^;

 

 ここでようやく明言された最終日の予定『軍艦島』

 琴音っちの体調も気になるけれども、その目的地に私はドキドキしてしまいました^^

 リンダなんて『オオウ!グンカンジマに行くのデスカ!(*´д`*)』とおおはしゃぎです^^

 テレビや写真でしか見た事無いけれど、そこに行けるんだ~!

 

 ---さて、

『せめて兄貴として監督不行届きだったことをお詫びしたいからランチは奢らせてくれ!^^;』と、先輩がランチをゴチしてくれることになりましたです。

 お兄ちゃんって大変ですねw

 んで、琴音っちが『寒い・・・寒いっす^^;』と言うから温かい物を食べに行きましたよ^^

 それはーーー

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 長崎なのに長崎チャンポンですう(リンガーハット!)

 味はーーー

 本場長崎のリンガーハットだとて容赦しません!

 東京で食べるリンガーハットの長崎チャンポンと同じ味ですうw

 全国チェーン店の一律の味、恐るべしですうw

 

 とは言えココはフードコート式で、カウンターに前払いでジュースやお酒、チャンポン等を頼めて、

 席さえ確保すればゆったり長居できるお店でした^^

 長崎旅行第三日目の午後は落ち着いてまったりと過ごしたのです~。 

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 ホテルに帰ってきてからは、琴音っちは明日の為に寝かしつけ。

 私達はブラタモリの真田丸スペシャルをまったり見てから就寝しましたよ^^ (近々、真田丸スペシャルパート2 沼田編がやるらしい☆)

 

 まだ見ぬ軍艦島。

 私ですら知っている廃墟の島。

 廃村さーくるの部長となった今でも廃墟にそこまで興味が沸かない私でさえも胸が高鳴るその存在。

 

 ---いざ、佐世保市からネクスト長崎市街へ!

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくれてありがとうございます^^

 正直、旅の恥はかき捨てじゃないが風邪気味だというのに朝から酒を飲んじゃったせいで、

 三日目の午後の予定は結局潰してしまうことになっちゃった^^;

 これは・・・猛省ですね。ゴメンなさい^^;

 

 さて、次回は舞台を移して長崎市街へとやってまいります。

 軍艦島の前の『余興』となるエピソードです^^

 日本屈指の貴重な煉瓦の刻印も出てくるけれど、

 お洒落な長崎ストリートに隠された

 見つけちゃったらカップルは幸せになっちゃう?的レアなハートマーク探しも登場しますよん(*´д`*)(ちなみにグラバー邸じゃないよ!)

 気になる方はご覧あそばせ♪

 ではではまた今度お会いいたしましょうず(*´д`*)

 

 

 

第831話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!Re:長崎市街編☆『ハートの刻印(エース)が出てこない!』出島ワーフ幸せのハート刻印&唐人屋敷跡煉瓦塀刻印ほか

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『ワタシハズットカノジョヲミテキタ』

 彼女と言うのは夕実サンデース^^

 なんだかんだでお付き合いのある素敵なセンパイデス^^

 おっちょこちょいで頼り無いけれど、

 何かと親身に色々お世話になってるデース(*´д`*)

 その夕実サンが菅原サンに思いを寄せていることも知っていますデス(誰でも見てれば分かるケドネw)

 助力ながら、どこかでいつかは恩返しを。

 そう思っていましたデス^^

 

 今回、彼女が気合を入れて必死に探す『ハートの刻印』

 ミイも頑張って探したヨ!^^

 第831話。長崎市内の明治から平成までの刻印探しオンパレード。

 ミイことリンダ・ルンバ視点でお送りいたしマース(*´д`*)

第831話・長崎唐人屋敷跡煉瓦塀ほか刻印探し・リンダラブ注入☆2.jpg 

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 旅行最終日4日目。

 結局一度もホテルの朝食サービスを食べることなく佐世保市を飛び出しましたデス。

 見上げれば曇天。

 今日、私達を待っている文化遺産『グンカンジマ』へは行けるのでしょうか?

 ミイは、グンカンジマへの就航率はそこまで高くないとも聞いています^^;

 思わずスガワラサンに聞いちゃいマシタ。

 だって・・・行きたいデス。

 

『ああ。たぶん平気だと思うよリンダ^^ 雲ってはいるが、も吹いてない(これ重要)

 一応、元旦と2日の就航を調べたら全便出航してたよ^^

 3日の今日もたぶん大丈夫じゃないかな^^』

 専門家でもなんでもないスガワラサンの言葉ではあるけれど、

 ミイはスガワラサンの言葉に安心した。

 そしてまた、夕実サンも琴音サンもそれを聞いてホッとしたのデース☆

 

 

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『ご迷惑おかけいたしやしたっすw』と、とぼける琴音サン。

 どうやら幾らか体調も戻ったようデース^^

『ひとくちだけだぞ?』とスガワラサンに念を押されて

 みんなで早朝のカンパイをしましたデスヨw

 

 ワタシタチハ長崎市街への電車の車中、

 これからのグンカンジマへの思いとか、旅行中の思い出話に花を咲かせるノデシタ^^

 

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『アレじゃね!? 私っちがあんまりよく見れなかった煉瓦の建物!』

 道中、窓越しに琴音サンが外を指差したその先には、赤煉瓦の建物が。

 それは私達が元旦の早朝に『民家の敷地内だから・・・』と、遠巻きに見据えた川棚海軍資材倉庫跡デシタ^^

 その後は

『この路線が長崎まで到るまでにトンネルがいくつもあるんだけど、古い煉瓦のトンネルばっかりなんだよ^^』と言うスガワラサン情報で、

 みんなして躍起になって車窓の向こうを眺めてマシタです^^

 

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 ---二時間弱を経て

 懐かしのJR長崎駅へとやって来ましたデース^^

(※ 2015・9月。五島列島編以来だから三ヶ月ぶり)

 

 さてここでスガワラサンから今日のスケジュールが発表されたのデース^^

『ええっと、今日は軍艦島に行くんだけど、

 船が出るのは午後です^^

 で、

 なんでこんなに朝っぱらから長崎市街にやってきたかというとーーーー

 前回、長崎に訪れた時にできなかったことの補完計画っつーことだねえw

 ---要するに、

 前回の旅で見に行けなかったところを軍艦島行きの船が出る前までに探索するってことだ^^』

 ホオ~ナルホド。

 そこにすかさず間髪入れずに琴音サンが手を上げてツッコム。

『ねえねえお兄ちゃん!煉瓦とかだよね!だよね!?(*´д`*)』と。

 

『ああ^^ 勿論煉瓦も絡んでくるがーーー

 コンセプトとしては、

 長崎市街の新旧の刻印探しってとこかな^^』

 新旧の刻印探し???

『まあそのうち分かるからついてきてよみんな^^ でも今回はみんなにも協力してもらわないと見つけるの大変だからヨロシクな^^』

 どうやら私達も頑張って探さないといけないみたいデスネ^^

 ワタシタチハ先導するスガワラサンの背中を追って、久しぶりの長崎市内を歩き始めるのデシターーー

 

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 大通りを行かず、何故か港に近い路地を先行くスガワラサン。

 すると目の前に川が現れたノデスがーーー

 

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『うっは!煉瓦の橋台っす(*´д`*)』

『わきゃ?先輩、この橋は?』

『この橋は、かつて長崎駅から長崎港まで走っていた臨港線の名残りだよ^^

 そして今歩いている道がその廃線跡を利用した元船遊歩道ってやつなんだ^^

 今ではだいぶ面影が減ったけれども、それでも痕跡はあるからこのまま歩いてみようぜ^^』

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 随分寂しい小道だと思いきや、かつてはここを電車が走ってたのデスネ^^

 そしてこの遊歩道を更に進むとーーー

 

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(ここは元々踏切だそうです↑)

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 またもや川にぶつかったノデスガ、

 対岸を見て思い出す私達!

 

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『わきゃ!? あれって去年、出島に向かう時に見た廃線跡ですう^^』

『そうなんだよ夕実ちゃん^^ 実は去年見たあの橋台跡へと続く道を歩いてきたわけなんだ^^

 そして今回ボク達が最初にやる刻印探しのステージはあそこだ!』

 スガワラサンが指を差す方向を見る私達。そこにはーーー

 

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『何か港に店がいっぱいあるけどそれがどうしたお兄ちゃん^^?』

『もしかしてスガワラサン!ブレックファーストですか^^ なにげにおなかぺこぺこデース☆』

『いやいや店には用事が無い! ここは出島ワーフって言って長崎のベイエリアの複合商業施設なんだけど、

 その目の前の広場に注目してもらいたい!』

 

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『このただの石畳がどうかしたのかよお兄ちゃん^^;』

『今日みんなにやってもらいたい最初の刻印探しはズバリこの広場だ^^

 実はこの出島ワーフの広場の石畳には3つのハートの刻印があるそうなんだ^^

 なんでもそれを全部見つけた人は幸せになれるらしいぞ☆』

 それを聞いた私達は俄然盛り上がるのデス^^

『煉瓦じゃないのか。でもやったるでー!(*´д`*)』と、琴音サン。

『幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたい幸せになりたいですう(*´д`*)』と、ちょっと呪術のように呟いていささか恐怖を感じる夕実サン^^;

 でも多分(スガワラサン)と幸せになりたいってことなんだろうなあ。

 その愛、とても重たそうだけれども、

 ワタシも夕実サンと一緒に探しますか^^

 ということっで、各自一斉に散らばってハートの刻印探し開始デース(*´д`*)

 

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『ハートとったどおー!』と、まずは1個目を琴音サンがゲット。

 それに負けじと夕実サンも頑張る!

 

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『わきゃ!ありましたです煮込め(*´д`*)』

 でもそこからが見つからない。

『ほんとに三つあんのかよお兄ちゃん(`へ´)』

『聞いてたのは三つなんだけどなあ・・・^^;』

『ううう・・・これじゃ幸せになれないですう・・・』

 広場にせり出してるお店のノボリの土台の下なんかも探したけれどミツカリマセン^^;

 ガッカリする夕実サン・・・。

 ワタシも一生懸命探すデスガ・・・もうほとんど皆でローラー作戦のように探したのであきらめかけていました。

 すると、

『わきゃ!ハートがありましたです! ・・・でも・・・』と夕実サンが何とも言えない表情で地面を見るノデス。

『どうした夕実ちゃん。最後の1つが見つかった?^^』

『ああ~ん夕実っちに、さ~き~こ~さ~れ~た~^^; っで、どれよ?』

 そう言って皆で覗き込んだそれは

 

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 誰かが落としたヘアゴム(ゴムの髪留め)だったのデス^^;

『なんだヘアゴムじゃん夕実っちw』と笑う琴音サン。

『わきゃ・・・誰ですかこんなの落っことしてった人おー^^;』

『でも夕実ちゃん^^ これはこれで三つ目だね☆ だって見てご覧よ。ハートの形してるじゃん^^

 もしかしたらちょっぴり幸せになれるかもしれないぜ^^』

『わきゃー☆ 先輩がそう言うならそんな気がしてきました(*´д`*)』

 幸せも気の持ちようですね^^ 夕実サン☆

 ---結局、

 三つ目のハートの刻印は見つけることは叶わなかったのですが、朝からワクワクさせられましたデース^^

(※ これは演出ではなくほんとに落ちてました。だからこそこういう話でストーリー作ろうとこの時に思ったんですよね^^)

 

 さて、スガワラサンが

『この後はちょっと寄り道してから今日の本命の刻印探しに行こうと思ってる^^

 そこもまた前回にスルーしてしまった場所でもあるんだ^^』と、歩き出した。

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 そこは長崎の中華街を抜けた先にあるらしいデース。

 歩く事15分くらいでしょうか?

 

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『なんかここ見覚えあるんですけどお兄ちゃん^^;』

『ああ、ここは前回も来たオランダ坂トンネルの下だよね。と言うか写真は撮ったけど通り過ぎてしまった場所だ^^

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 あの時はイマドキの煉瓦だろ~ってスルーしてしまったとこだ。

 でも実はここにも刻印があったそうなんだよ^^』

『『『えええっ!?そうなのΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

『まあ、すぐに見つかるから見てくれw』

 そうスガワラサンに言われてさっそく刻印探しを開始する私達ですが、

 ものの数秒で刻印を見つける。

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『わきゃ!? 良く見ると人のシルエットみたいな刻印あるです!』

『ぐはー・・・全部おなじ高さに均等に刻印あるよ・・・。なんであの時気づかなかったんだろ私^^;』

 見れば私達の胸元辺りの高さに均等に10個くらい人のシルエットみたいな刻印が刻まれていたのデース^^;

 

『この刻印のシルエットになってる人物は、長崎で最初の煉瓦製作を指導したヘンドリック・ハルデスなんだ^^

 長崎製鉄所、後の三菱重工業長崎造船所の祖を築いたオランダ海軍技師の一人だ^^

 日本の造船業のパイオニアであり、日本の明治以降の急速な発展に寄与した人物でもあるかな^^

 日本最古の赤煉瓦゛こんにゃく煉瓦”は通称"ハルデス煉瓦"とも言われてるんだけど、

 ここの煉瓦はそれを模した復刻ハルデス煉瓦と言われてるわけ^^』

 それを聞いた琴音サンは

『ううう・・・一見、めっちゃ新しそうな煉瓦だからってスルーしちゃった自分が情けないよおォ・・・^^;』と嘆く。

 

『まあしょうがないよな。古煉瓦ではないのは確かだし、パッと見、普通の煉瓦タイルにも見えるし、琴音どころかオイラもスルーしちゃうよ^^;

 とは言え反省だな。

 刻印を見落とすなんて、まだまだ煉瓦刻印マスターにはなってないということだ^^』

『ううう・・・そうっすよね^^;』

 

 大好きな刻印をスルーしていた事実にすっかり大人しくなってしまったかと思いきや、琴音サンはそんなことなかったデス。

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『お兄ちゃん!通路側の表面だけじゃないみたいだぜ!望遠で撮らないとキッツイけど、

 見えない側面にも復刻ハルデス煉瓦刻印あったっすw』

『お前・・・目ざといなw』

 どうやら人目につかない部位にもハルデスさんはいらっしゃるようデース^^

 道路を挟んで向こう側も同じような煉瓦壁になってましたが、

『時間的に厳しいから、そろそろ先に行こうか^^』と言うスガワラサンのお達しにより、そちらは諦めることになりましたデス^^

 

 

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 スガワラサンに急かされてやってきたのは『唐人屋敷跡』と言う所デシタ。

 なんでもスガワラサン曰く

『ここにも煉瓦建築が沢山あるんだけど、究極に古い煉瓦構造物があるとのこと。

 ではさっそく参りましょうデース^^

 

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 1689年頃に長崎の坂道に造られた古い中国人街。

 鎖国政策によって出島で居留と言う制限をされる外国人の中でも、中国人相手の貿易は比較的ゆるかったそうデース(スガワラサンの受け売りデス☆)

 とは言えその中国人さんも増えすぎた為に制限することに。

 エド(江戸)幕府は、幕府の土地に囲いと塀をぐるりと造ったこの街に中国人さんたちを住まわせたのがこの唐人屋敷跡とのこと^^

 

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 さっそく私達の目の前に現れた煉瓦壁有する『土神堂』と言うお寺でしょうか?神社?

 それを見た琴音サンは『煉瓦だすー(*´д`*)』と、いそいそと突入していった。

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『壁はイギリス積みやん(*´д`*)』

 

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 建物には興味ないらしく、煉瓦ばっかり愛でてましたがw

 

 その界隈には

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 立派な煉瓦の蔵もありましたデース。

 琴音サンが刻印探し始めるので中々先に進めませんw

 

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 こちらは『天后堂』

 やっぱり琴音サンが煉瓦ばっかり見るので時間が掛かりますデス^^;

 

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 そしてこちらは『観音堂』

 やっぱりここも煉瓦のお堂。

 ここでいつものように琴音サンが、ごろにゃん♪とだらしが無く赤煉瓦建築を愛でるのかと思いきやそうじゃなかった。

『あれ!? お兄ちゃんお兄ちゃん? 唐人街って江戸時代に造られたんだよね?

 じゃあ、この煉瓦たちって江戸時代からあるの?』

 言われて見れば確かにそうデース。

 

『いいところに気づいたな琴音^^ そう、この赤煉瓦建築たちが江戸時代からあったのならば、

 小菅修船場とか日本最古の赤煉瓦建築と謳われているものは全否定になっちゃうよな^^

 

 実はこの唐人街の赤煉瓦建築たちは度重なる大火によって消失してるんだ。

 今ある姿はほとんどが明治初期から中期にかけて華僑などの人たちの尽力の元に再建された建物なんだよ^^』

 

 なるほど納得デス。エド時代からこんな赤煉瓦建築があったなら、前回の長崎旅行で訪れた小菅修船場の赤煉瓦建築は、

 日本最古でもなんでもなくなっちゃいますからネw

 

『とは言えお兄ちゃん!100年以上前の赤煉瓦建築ってのは間違いないっすよね^^

 こんなとこあるなら去年の旅行でもここに連れて行ってくれればいいのにいけずー(*´д`*)』

『長崎には紹介し切れない場所が多すぎるってことだよ琴音^^;

 特に煉瓦関係は・・・まだまだ行けてないとこが多すぎるかな^^

 だからこそ、あえて君達をもう一度、長崎県へと誘ったって意味合いもあるんだから。

 まあ、ここからはとっておきかな?

 本物の日本最古の赤煉瓦刻印があるところに行くぞ^^』

 ホワイ?

 ジャパン最古の赤煉瓦刻印???

 そのスガワラサンの言葉を聞いてバーサーカー(狂人)と化した琴音サンが発狂するw

『お兄ちゃん・・・それが本当なら私は抱かれてもいい(*´д`*)』

『絶対それはダメですうー!(`へ´)』

『お前なんか絶対触れたくもねーよ。ペッペw』

 もう・・・なにがなんだかワケワカメなスガワラブラザーズと、そこにムキになって突っかかる夕実サン^^;

 多分、子供の頃から長年繰り返されたボケとツッコミなんでしょうネー。

 そのキズナ。ちょっとウラヤマシイです^^

 

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 再びスガワラサンに先導され道行くと、途中にはこの唐人屋敷跡が『一応』幕府管轄のプチ出島だった痕跡を垣間見ることになりますデス。

 水路と言う隔たりを造って外界との差別と言うか区別をしていた地域なのデスネ^^

 

 そして唐人街の坂道を登りきる途中でスガワラサンが左手に指を差す。

『ここを左に曲がった路地の塀こそ、日本屈指の古い赤煉瓦であり、日本最古の赤煉瓦刻印があるところかな^^』

 ほんとなら『マジやべえ!』とか発狂しそうな琴音サンが無口に。

 それほど彼女にとっては究極であり神聖であるのでしょうね^^

 

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 やってきたのは、驚くほど短く小さいボロボロの塀。

 確かに赤煉瓦の露出する場所ではあったデース。

 

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 見れば・・・アレ?

 何か少しペチャンコな煉瓦デスネ!?

 先ほどまで何故か押し黙っていた琴音サンがこの壁?塀?を見てヒートアップ!

『お兄ちゃん!いえ、お兄様!コレはこんにゃく煉瓦だよね!(*´д`*)』

『そう。これはこんにゃく煉瓦の塀なんだ^^ ハルデスさんの煉瓦で造った煉瓦塀の名残りかな☆

 恐らく明治も初期の初期の煉瓦だね^^

 そして皆、ここにはそれを物語る刻印もいくつか存在するんだけどーーー探してみてご覧^^』

 スガワラサンに言われて刻印探しがイキナリスタート!

 言われなければ見過ごしてしまいそうな煉瓦の刻印が、まさにたくさん存在したのデス^^

 

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『〇にバツがあるですう~^^』

 

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『こっちは〇に点々・・・と太陽みたいなのがあるデース^^』

 

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『一文字の刻印もあるぞみんな^^』

 スガワラサン筆頭に次々に発見される刻印の数々。

 琴音サンはと言うとーーー

 

 

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『裏側にも絶対刻印あるはずっす!』と、

 背の低い煉瓦塀を跨いで裏側へと侵入してましたデス^^;

 見れば煉瓦塀と後の石垣の間は側溝になってるヨウデシタ。

 正直・・・メチャクチャ臭いデースw

(※ 下水処理・・・旧時代のまんまなんじゃないのかな?^^;

 猫とかなのかな?動物じゃないっぽいうん〇あったような気が・・・)

 それにもかかわらず琴音サンは裏手に周って煉瓦塀観察。

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『うおおおおー!煉瓦刻印、ちょーいっぱいあるっす(*´д`*)

 ん? あれ?

 えっと・・・お兄ちゃん?』

『ん?どうした??妹よ^^』

『この煉瓦刻印って去年見た日本最古の赤煉瓦建築の長崎小菅修船場の巻き上げ小屋の外壁で見たのと同じだね!』

 それを聞いたスガワラサンは満面の笑みで彼女に答えるノデシタ。

『そう。日本で最古参と言われている長崎小菅修船場(世界文化遺産)に残る煉瓦刻印とおんなじ刻印があるだろ?

 ここもまた、長崎小菅修船場と並ぶ日本最古の赤煉瓦刻印が見れる場所なんだよ^^

 ぶっちゃけめちゃくちゃマイナーだけどなw』

『こんなとこ知らなかった・・・マジで・・・^^; お兄ちゃんマジすげーな^^;』

『知ってる人は知ってるところなんだよ^^ でもまあ・・・専門家か極一部のマニアしか知らないけどなw』

 すっかりスガワラサンをウルウルの目で見つめ崇める琴音サンがそこに居たw

 煉瓦にさっぱりな私と夕実サンですら、その追求心・探究心に驚いたのデース。

 

 充分日本最古の煉瓦刻印を堪能したその後は

『なんかウンコ踏んじゃったっぽい・・・』

 と言う琴音サンに付き合って公園でウンコを洗浄するのに付き合って、感動もどこか吹き飛んじゃったのデスケドネw

 

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『ウンコは取れたか?琴音。もう軍艦島ツアーまでの時間が無いぞ!急げ!』と言うスガワラサンの号令で港まで駆け下りた私達。

『常盤ターミナル』と言うとこまでゼーゼーしながらやってきたノデス^^;

 てっきり五島列島とかへの数多く観光船や商船が出る長崎港へ向うのかと思ったら違うのデスネ。

 

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 ターミナルの近くまで来たら看板が掲げてありましたデース^^

 ではミナサン。

 次回は廃墟・島旅・煉瓦の聖地(サンクチュアリへの物語デス(*´д`*)

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 次回はいよいよボクにとって聖域のグンカンジマです^^

 このボクのブログのカテゴリーが全部集約した島でしょう。

 え?煉瓦も軍艦島にあるの?って?

 ありますよ。ウフフ(*´д`*)

 刻印も見つけてきたよ☆

 気になる方は見てください。

 煉瓦研究されてる諸氏もまた見ていただけたら幸いに思いますです^^

 

 

 まあ~ウンコふんだけれど、その発見で全部チャラかなw

 

 

第832話 廃墟・島旅・煉瓦の聖域(サンクチュアリ)へ!ファイナル☆『軍艦島の煉瓦の刻印!』

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『出来ることならば一日中・・・いえ、二日三日軍艦島を闊歩したい!』と、どんなに思ったことだろうか。

 整備された遊歩道を越え、有りのままの軍艦島を感じたい!と、どれだけ思ったことだろうか。 

 正直・・・

 満足なんてとても出来ないっす!

 でもまあ仕方が無いっすよね^^

 長崎市の条例で軍艦島の滞在時間は『上限一時間』

 昔は漁船のオジサマに頼んでこっそり上陸も~なんて裏技もあったのかもしれないけど、

 今は長崎市指定のツアー会社4社の主宰する船での上陸のみでございやす^^;

 

 さて、常盤ターミナルまでやってきた私達。

 ふとお兄ちゃんを覗き込む私。

『な、なんだよ琴音^^;』と訝るけれど、その顔はとても嬉しそうだったよっ!

 

 だってそりゃそうだよね?

 お兄ちゃんにとっては趣味的に集大成の場所へといよいよやってきたんだからーーー

 

 第832話☆ 長崎県リベンジ編ファイナル

 いよいよ聖地『軍艦島』へ突入っす♪

 最後は私っちこと菅原琴音視点で〆たいと思います(*´д`*)

第832話・長崎軍艦島編☆琴音・煉瓦刻印発見2.jpg 

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 今回お兄ちゃんが選んだツアー会社は軍艦島コンシェルジュさん。

 何でもお兄ちゃんは知り合いに色々と聞き込みしたところ、ここが一番良かったみたいっす^^

 さっそく受け付け時間なので皆で行くと、もう既に並んでたw

『ライバル多いデース^^』

『まあそうだよなリンダ^^; 受付をさっさと済ませて船着場に早く並べば並ぶほど船上でのベストビュースポット(甲板座席)に座れるチャンスがあるしなw 早いもん勝ちだよ^^;』

『お兄ちゃん!デッキの席は右と左、どっち側に座るのがベストなん?』

『このツアー会社の航路的には最初に左側の座席に座るのがベストだ^^

 軍艦島手前で右旋回して説明を色々としてくれるらしいので、左側の席なら一番最初に軍艦島をじっくり拝める

 とは言っても、それじゃ右側の席の人に不公平だから、

 右旋回して軍艦島を舐めるように見て行き過ぎてからUターンして、今度は右側の席の人たちもじっくり見られる仕様だ^^

 ・・・でも、やっぱり最初にじっくりみたいよなw』

 そりゃそうっすよ!

 どうせ見るならばやっぱり一番最初がいいもん(*´д`*)

 と言うことで廃村さーくる会議で『乗船したらデッキの左側の席を目指す!』と言うことになったす^^

 

 手続き終えて、じゃあ~さっさと並ぶぜ!ってところで夕実っちが

『おトイレ行きたいですう・・・^^;』と急ブレーキ発言^^;

 だからって我慢しろとも言えません^^;

 そしたらお兄ちゃんが、

『今のうちに済ませておいたほうがいいよ夕実ちゃん^^ 船にはトイレあるけど軍艦島にはトイレ無いからね^^

 全部出し切っておいで☆』と、トイレ推奨・・・

 ああーん・・・こうしてる間にもベストビュースポットが遠のくじゃんかおー^^;

 

『じゃあ出し切ってくるですう~(*´д`*)』

『ミイも出し切ってきますデース(*´д`*)』

 もうやだこの子たちw 発言に恥じらいってもんがまるでねーー!w

 ・・・でも実は私もオシッコしたくなっちゃったw

 っつーことで女子一同、事務所のトイレに駆け込み寺です(*´д`*)

 

 ・・・ふいー(*´д`*)

 すっかり出し切った私は万全の体制を整えた。

 後はいち早く並び、最高の席を確保するのみ!

 でも事務所のトイレまでの壁に軍艦島に関するパネルが掲げられていたのを見つけてしまい、

 思わず見入ってしまった・・・

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 Q&A方式で軍艦島の当時を説明するパネル。

 電話はあったのか?

 その答えは、島内とご近所の島の高島には内線があったけれど、家庭用電話は無かったらしい。

 島外へは唯一の郵便局の公衆電話のみだったんすね^^;

 

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 アダルトな娯楽はあったのか(*´д`*)

 パチンコ麻雀ビリヤード。それだけでも凄いけど、

 私が知りたいのはもっとディープな部分なんですけどねw

 

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 火葬場や墓地はあったのか?

 答えはNO。

 当時はご近所の島『中ノ島』に亡き骸を移動し、そこで供養していたんだとか。

 その中ノ島。

 火葬場跡の煉瓦が船上から見えるらしいので私的にチェックっすね^^

 

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 パネル以外にはこんなものも。

 軍艦島。所謂『端島炭鉱』で採掘された石炭なんかも展示してあったっすよ^^

 

 さあ!いよいよ並びましょう(*´д`*)

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 受付でいただいた見学者証を首に掛けて

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 波止場にダッシュっす(もうあんなに並んどる^^;)

 

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 並んでる間はパンフレットで軍艦島の予習!予習!っす^^

(今回、あまりにも有名どころなのでそれほど詳しくは詳細を書きませんので、気になる方は自分で調べてね☆)

 

 そしてお待ちかねの乗船開始!

 かといって列を飛び越えることも出来ないので順繰りに船に乗り込む私達w

 ただーーーデッキに着いてからは早かった☆

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『わきゃー♪ なんとか左側の席をキープできたですう~(*´д`*)』

 そう、後方ではありますが、

 きっちり左側の席をゲットっす(*´д`*)

 

 ヘタしたらデッキ後方で正解だったかも。

 前部だと横並びの席で外側の人しか満足に外を望めないしね~^^;

 その点、後部座席は座席の向きが外を向いているんすよ。

 もし乗ることがあるのなら、デッキ後方の席をお薦めしやす(*´д`*)

 さあ!いよいよ離岸です^^

 居残りのスタッフさんに見送られつつも長崎港へ。そして外海へと邁進です☆

(スタッフさんの中には韓国?中国?の方もいらっしゃるようですね^^ 遺産登録でひともんちゃくあっただけに、何故かこういう方達も働かれていることに少し安堵した)

 

  

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『お兄ちゃん! あのでっけー施設何よ?』

『お前なあ・・・さっきツアーの方が説明してくれただろ^^;』

 実を言うと私は全然ツアーの方の説明を聞かずに周りの景色をフワフワとした気分で見回してたのだ^^;

 ちなみにあのとてつもなく大きい物体は

『ジャイアント・カンチレバークレーン』

 高さ約62メートルの、明治42年から今も尚現役で稼動を続ける巨大クレーンっす^^ (文化遺産構成施設のひとつ)

 

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『わきゃ!? もう軍艦島に着いたですか???』

『夕実ちゃんも話を全然聞いてないようだね^^;』

『わふう・・・すみません・・・^^;』

『目の前の島は伊王島だよ^^ ここからこの船に乗船する人達もいるからこの島に立ち寄るんだよ^^』

 そうなんです。この軍艦島コンシェルジュさんのツアーは長崎市内の常盤ターミナルと伊王島からの乗船客を乗せてから軍艦島へと向うんす^^

 

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『あの島にも立派な教会見えるデース(*´д`*)』

『あれは馬込教会だね^^ 島民の6割近くがカトリック信者と言う日本屈指の密度を誇る島でもある。その方達のシンボルの白亜の教会。美しいよねリンダ^^』

『見れて良かったデース(*´д`*) いつか近くで見たいデス☆』

 

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 さて伊王島からのお客さんを迎え入れた船は再び海上を舐めるように進みます。

 天候は薄曇。でも風も波も無い絶好のコンディションでしたっすよ(*´д`*)

 ここからは暫くデッキに備え付けられたモニターで、軍艦島のおさらいをビデオ鑑賞っす^^

 そして次に見えてきたのがーーー

 

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 軍艦島のご近所の島『中ノ島』っす(*´д`*)

 元々はコチラも炭鉱の島だったんだけど、坑内の湧水に悩まされて10年弱で閉山の憂き目にあってしまった島っす。

 ちなみに軍艦島(端島)よりもお兄ちゃんの炭鉱島でもありやすよ~^^

 

 ---ここでお兄ちゃんが私の肩を『トントン』と叩く。

『琴音。望遠鏡貸すから中ノ島の海岸線をよーく見てみろよ^^』と、望遠鏡を手渡された。

 覗き込めばーーー

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『うっは!煉瓦ちゃんがいっぱい(*´д`*)』

『琴音。あれは火葬場跡の煉瓦らしい^^ くうー!是非とも島に渡ってみたいものだな(*´д`*)』

『行きたい行きたい(*´д`*)』

 なんでもこの島への航路は無いそう・・・。

 漁船のオジサマとかにチャーター料金払ってお願いするしか方法が無いみたい。

 なんでも超ふるーい古煉瓦『こんにゃく煉瓦』が眠っているとのこと。

 いつか絶対上陸しようっす!とお兄ちゃんと誓うのであった。

 

 そしてツアーのオジサマの声に一同、唾を飲み込む。

『見えてきましたよ軍艦島^^』

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『わきゃー!来ましたですう!』

『ワオ!オウ・・・凄い景色・・・デスネΣ(゚д゚;)』

『まだだ。まだ遠い。うう・・・でもオレ超感動だぜ(感涙)』

 目の前に現れたテレビでしか写真でしか見ることの叶わなかった軍艦島が目の前に!

 さっきオシッコ出し切ったのにワタシってばチビリそうっす!w

 わあ・・・わあ・・・わあ・・・ただただ口が開いてしまう。

 そこからは船はグングンと軍艦島へと近づいて行きます!

 てっきりコンクリートの廃墟の島だとばかり思っていたら、それは間違いだったことに気づく。

 

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 船上から見えるそれは煉瓦の遺構も存在したのです。

 コレにはワタシ発狂w

『みんな琴音を抑えるんだ!じゃないと海に落ちちまうw』とお兄ちゃんの声が少し遠くに聞こえる。

 どうやら私はいつのまにやらデッキの柵から身を乗り出して軍艦島の煉瓦ちゃんを眺めていたようです(*´д`*)

(乗り合わせていた白人さんもOH~!と身を乗り出して撮影しまくってましたけどね!w)

 

 ここからは島を右手に周回する船。

 左側の席を確保した私達に約束された一番のベストビュータイムが訪れました(*´д`*)

 

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 軍艦島には別のツアーの船が横付けしてたっす。

 ここで夕実っちが言ってきた。

『廃墟と言うかディズニィーランドのアトラクションみたいですう』

 確かに超リアルなテーマパークみたいだ。

 ランドと言うよりシーって感じっすかね^^

 

 んで、ここからはデッキ席に座っていた皆さんも身を乗り出して撮影しまくりでしたw

 

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(端島神社の祠。現在はこれだけしか神社の名残りは無い)

 

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 あんまり望遠で撮影し過ぎると、なんだか窓から何かが見えてしまいそうで怖い^^;

 

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『はい。ではココからはUターンして右側の席の方達にもサービスですよ^^』とツアーのオジサマ。

 ゆっくりと船体は左旋回して戻ります^^

 

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 もう夕実っちもリンダもワーワーとしか言わないw

 それだけココは日常とはまるで別の異空間なのだ(*´д`*)

 ーーーそんな折

 お兄ちゃんが私に声を掛けてきた。

『おい琴音。あそこをよ~く見て見ろよ^^』

 言われて指差すその場所を見上げた私。

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『煉瓦の・・・えっとお・・・何あれ!!??

 見上げた場所は軍艦島で恐らく一番の高台。

 そこには石垣(石積み)と煉瓦の高い高い壁!

『お兄ちゃんアレなんすかマジで!』

『オレにもさっぱりワカランw でもあそこの煉瓦量はかなりのもんだよな・・・^^ 軍艦島にこんなにも煉瓦が存在するだなんて知らなかったよ^^;』

 ほんとにそうだった。私もお兄ちゃんと同意見。

 私はてっきり軍艦島はコンクリートの森だとばかり思っていたからーーー

 

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 隣ではしゃぐリンダや夕実っちを他所に、私とお兄ちゃんは軍艦島の煉瓦をチェックしていた。

 

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 そして最初の場所に戻ってきた船体は、

 

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 ゆっくりゆっくりと軍艦島へと近づいていく。

 そしていよいよ接岸の時を迎えた!

 

 

 

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『さあみんな^^ いよいよ下船だ。準備は良いか?

 悪いけどボクは少々感動で足がプルプルしてる^^;

 はしけの手すりにしっかり手を添えて軍艦島を踏みしめよう^^』

『『『ハ~イ(*´д(*´д`*)´д`*)』』』

 

 でも実はお兄ちゃんの忠告もどこへやら。

 みんな軍艦島へと渡る時は『ヨイッショ!ヤッター(*´д`*)』と小さくジャンプして着地し、手をYの字に広げて喜ぶのでした。

(これはしょうがないよね^^ だって滅多に来れない場所なんだから♪)

 

 さてここからは今から断っておきますがーーー

『煉瓦視点の軍艦島』をお送りいたしやす^^

 ツアーのオジサマのお話に目もくれず耳も貸さずに煉瓦を探しまくった、お兄ちゃんと私だけの物語です^^

 夕実っちとリンダはただの観光客と化してましたので省略っすw

 

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 ドルフィン桟橋と言う桟橋に降り立った私達は、右手に連なるコンクリートの支柱を目にすることとなります^^

 まるでコンクリートの千本鳥居のような佇まいに言葉を発することすら忘れてしまうのです。

 

 ここはお兄ちゃん曰く(ツアーの人の話を聞いてないのでw)

貯炭ベルトコンベアー跡。精選された石炭を石炭貯炭場へと運び込むベルトコンベアーの名残りだな^^』だそう。

 そして私達は最初の見学ポイントに進むことになります。

 

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 長崎市に許された見学ポイントは、

 軍艦島の2割にも満たない小さな小さな見学広場『三箇所』と、

 そこへと通じる通路のみなんす^^;

 

 まあ・・・なにぶん風化の一途を辿る物件だし、危険極まりないのは分かるんですけどね。

 仮に、見学しやすいように廃墟を安全に補強して残すには・・・

 とんでもない額の費用が必要になる。

 例え国や長崎市が維持費を捻出したとしても、

 このままの景観を維持しつつ残すのは物理的に無理でもあるんす^^;

 ここは、いつの日か崩れ行く世界文化遺産でもあるわけっすーーー

 

 

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 最初の見学広場へ行く道中に見えた石積み。

 まるで有田で見た『トンバイ塀』のソレにも見えた(色々な石を積んでるんでしょうね)

 

 さて、まずは第一見学広場に到着したツアーの御一行。そして私たち。

 ツアーのオジサマの拡声器による説明を聞くことも疎かに、

 私とお兄ちゃんは通路や広場から見える範囲で煉瓦探しに没頭開始でやすw

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 残念ながらこの時点では煉瓦の刻印的なものは見つけられなかったっす。

 ・・・っと言うかねえ~

 ぶっちゃけ、驚くほどの煉瓦瓦礫が存在するっすよ^^

 

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 短いツアー時間。

 そして今や世界遺産に登録されて軍艦島に行くことすら中々厳しい現状(人気だしねw)

 時間的にも日取り的にも制約の掛かる中、

 見学ポイントの第一広場の見学を終えて次の第二広場へと、ゾロゾロと団体が移動を開始する。

 そこで私達をお出迎えしてくれたものもまた煉瓦の遺構だったのです。

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『軍艦島総合事務所跡・浴場煉瓦壁』

 お兄ちゃん曰く『炭鉱でお仕事してきた鉱員さんたちの憩いの場でもあった』そう。

 粉塵・泥炭にまみれて帰って来た鉱員さんたちが、その汚れと疲れを癒す最初の浴場跡。

 炭鉱内の気温は常に30度以上!

 湿度95パーセントの悪辣な環境下でお仕事した人たちにとって、

 お風呂がどんなに癒されたか!

 ちなみに、とてもじゃないけどひとつの浴槽だけでは汚れが落ちず、何槽もあったそうです。

 その鉱員さん達が浸かった後は泥水のように真っ黒。

 しかも水の確保がすこぶる厳しい離島と言うことで海水を沸かした風呂でした(傷でもあったらイタそー^^;)

 でも最後の上がり湯だけは真水だったそうです^^

 

『高給取りだったとは言え死と隣り合わせの職場だぜ?琴音。オレには絶対できないな^^;』とお兄ちゃんがつぶやいた。

 私も無理っす無理ゲーっす^^;

 でも本人たちは自覚も無いでしょうが、日本の発展に絶対寄与してた仕事であるのは間違いが無いと思います。

 先人達に感謝したいですね^^

 

 さて、当時にしては煉瓦造りの超ハイセンス公衆浴場

 刻印探しをしないわけがないっすw

 っつーことでいそいそとこの周辺の煉瓦瓦礫を漁りやす(戦闘開始!)

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 うーん・・・でも中々それらしいものは・・・^^;

 最初の見学広場と今居る第二広場では一応怪しい傷らしきものは多く見かけるんです。

 写真をよく見ると分かると思いますが、横棒一本の線が多く存在します。

 でも刻印と呼べるものでは無いので次のステージへと向うことに。

 次はいよいよ最後の見学広場です。

 

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 遊歩道を歩いていると・鍛冶工場や製缶場と言う、炭鉱以外でこの島を支えてきた工場群の成れの果てが近づいてきます。

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 そしてこの辺りでお兄ちゃんが遊歩道脇に急にしゃがみこんだ。

『どうしたのさお兄ちゃん?』と聞くと、

『琴音コレを見ろ!たぶん刻印だと、指を差すのです!

 思わず駆け寄る私!

 そこにあったのはーーー

 

 

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『〇に・・・なんだろ?』

 でも間違いなく煉瓦の刻印だったのです(*´д`*)

 そしてその近くで同じようなものが!

 

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『お兄ちゃん!〇に多分だよね?』

『そうだな^^ 恐らく広島の松本煉瓦さんの刻印じゃないかな^^』

 うひょー!軍艦島で煉瓦刻印に出会えるなんてー(*´д`*)

 

 さて、喜ぶのはいいんだけどお~

 なんで広島の松本煉瓦さんの刻印が軍艦島に???

『オレもさっぱりワカラン・・・^^; 松本さんは昭和13年操業の比較的新しい方の煉瓦工場なんだが、

 結構、広島県以外にもその煉瓦が使われている痕跡があるから、この長崎の軍艦島にもあってもおかしくないとは思うけど謎だな^^;』

 確かに不可解。

 地元長崎県にも煉瓦工場があったんじゃないのかな?

 でもなぜか松本さん。

 調べてみる価値大きそうっすね(*´д`*)

 

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 さて、キューブリックな感じの製缶場建物跡を過ぎると、いよいよ最後の見学広場『第三見学広場』へと辿り着きます^^

 

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 そこから真正面に見えるのは『30号アパート跡』

 1916年、大正5年に建てられた日本最古の7階建て鉄筋コンクリート造の高層アパートっす^^

 流石にここで最後の見学と言うことで、私もお兄ちゃんも一旦、煉瓦刻印探しを中断してツアーガイドさんのお話を聞くことにしたのです。

 うん。聞くことにしたんだよ^^

 で・も・さ!

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『オイ・・・琴音?』

『ん?なんすかお兄ちゃん^^;』

『あの30号アパートの内壁・・・煉瓦じゃないか?

 そう言われてよくよく見ればーーー

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 煉瓦じゃねえかw 

 おーい、日本最古の7階建て鉄筋コンクリートってのはどーゆーことだー^^;

 まさかの内壁には赤煉瓦

 

 でも説明に寄ると色々な素材が使われたそうです^^

 なんせ当時は試行錯誤の連続だったそう。

 コンクリアパートを初めて建てたはいいけれど、雨水の抜ける雨どいを屋上部に造らなかったから室内が水浸しとかあったそうっす^^;

 なるほどね。

 でも失敗があったからこそ、この後に軍艦島に造られる別のアパート群や小中学校(端島小中学校)は改善されてより住みやすく機能的に建てられていくことになるーーー

 

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 さて、ある程度軍艦島の歴史をツアーガイドさんから聞いたところで刻印煉瓦探しスタートっす^^

 なんせここもまた、歩道や広場の鉄柵の向こう側には煉瓦瓦礫がゴロゴロしてたっすからね(*´д`*)

 もう、軍艦島そのものより

 軍艦島に存在する煉瓦に興味が移行してた。

 

 

 そして見つける。

 私が先?お兄ちゃんが先?

 そんなのもう忘れた。

 でも二人してほぼ同時にそれを見つけたのだった。

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『え!? ・・・お、お兄ちゃん!あの刻印!?』

『まさかこんなとこでお目に掛かるとはな・・・

 五つの放線、大阪の堺煉瓦製造㈱の刻印か!』

 お兄ちゃんと二人して何で驚いたかと言うと、

 大阪の煉瓦工場製の煉瓦が軍艦島にあったからっす^^;

 

 堺煉瓦製造㈱と言うのは明治26年~大正9年まであった、

 明治期の大阪府で5本の指に入る屈指の有名な煉瓦会社なんす(*´д`*)

 その刻印は煉瓦刻印マニアなら誰でも知る存在でもあるっす(世間的にはちょーマイナーっすけどw)

 

 ここでふと疑問が沸く。

 それを素直にお兄ちゃんに聞いてみた。

『ねえねえお兄ちゃん。広島どころか大阪の煉瓦まで軍艦島に出てきちゃったけどさあ、

 軍艦島に建ってる建物って昭和ばかりだよね???

 松本さんのように昭和13年なら分かるけど、

 堺煉瓦製造㈱さんは明治大正だよ???』と。

 

 するとお兄ちゃんは軍艦島コンシェルジュの受付で貰ったパンフレットを指差して『コレを見てみろよ^^』と言う。

 そこにはーーー

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 なんか色分けされた軍艦島の見取り図があったんだけど・・・よくわからん。

 

『だからコレが何さ?お兄ちゃん^^;』

『それは、この軍艦島の遍歴だ^^

 良く見れば分かると思うけど、実はこの軍艦島、

 6回の拡張工事で今現在の大きさの島になってるんだ^^

 元々は今より小さな島だったんだけど、

 炭鉱の拡張に合わせて、そこで従事する生活者(炭鉱夫やその家族たちや三菱の職員さん)の生活の為に島も拡大して行ったんだ^^

 今居る琴音とオレの居るこの地域は明治32年頃に拡張工事で広がった場所なんだ。

 軍艦島=大正昭和のコンクリの廃墟群って幻想に惑わされてしまいそうだが

 それ以前には煉瓦構造物も存在していたわけなんだ^^

 明治期発足の堺煉瓦製造㈱さんの赤煉瓦の残骸がここに転がっていても、そこまで驚くことは無いと思うぞ^^』

 

 なるほどね。イメージに囚われてたけど、この軍艦島は明治初期から昭和の49年までという長い歴史があるし

 建物だって時代に合わせて変遷してきたわけっすよね^^

  

 でもまあこれは面白い発見だったのは間違いが無いと思うっすマジで^^

『軍艦島には色々な地域の煉瓦が使われていた』ってことっすね^^

 いつの日か、軍艦島と煉瓦。そしてその流入ルートや歴史背景なんてのが分かれば面白いんじゃないかな?

 

 ーーーさてここで、どうやら見学時間がタイムリミットを迎えたようです。

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 その帰りがけに、一番鮮明な煉瓦の刻印を見つけることが出来たのが嬉しいですね^^

(〇にMで松本煉瓦さん、ほぼ確定(*´д`*))

 

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 ゾロゾロと船に帰ってくるツアーの皆さん。

 その顔はどれも満足げ^^

 夕実っちやリンダは各々のカメラで撮影した画像を見返しては興奮気味☆

 でも、

 私とお兄ちゃんには短過ぎた・・・w

 

『お兄ちゃん、また来たいよ軍艦島。これじゃ足りないよお^^;』

『ああそうだな^^ でもオレは一人で勝手に再訪するつもりだけどな^^』

 お兄ちゃん私も連れてってよw

 

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 帰りの船内から煉瓦の構造物を発見!

 あれはなんだろ?

 まだまだ長崎は興味が尽きないね(*´д`*)

 

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 港に到着した私達はフライトまでの時間も迫っていたので、

 空港行きのバスの車中でコッソリ打ち上げをした^^

 

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『わきゃ・・・いつもいつもいつも思うですけど、帰りのフライトは切ないですう^^;』

 夕実っちがバスの窓越しの夕日を見つつ呟く。

 それを聞いた私達もウンウンと頷くのだった。

 そうだよね。旅の終わりはいつも胸の辺りがキュウーっとする。

 でもだからこそまた行きたくなっちゃうんだよね~^^

 

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 軍艦島ツアーにすっかり興奮して忘れていたけれど、

 そう言えば今日は何も食べてないことに気づいて、

 空港内のレストランで今日一日分の食事をハイスピードで食べましたよw

 

 帰りの飛行機はみんな爆睡。

 地元の駅で解散となった時、リンダが私たちに言った。

『またいつかミナサンと旅行したいデス^^ だって楽しくて仕方が無いのデス^^

 グンカンジマも絶対絶対また見てみたいデス^^』と。

 

 私も同意見だよリンダ^^

 文化遺産的には歴史が浅い近代構造物かもしれない。

 明治期とはいえ世界のどの文化遺産と比べても、若い遺構だってのは分かってる。

 でも、ここには人が織り成す近代の英知が集約された場所な気がしてならないよ^^

 小さな島をあそこまで作り上げた昔の人たちにアリガトウゴザイマス、ですね^^

 私達はいつかの再訪を約束し、それぞれの帰路へとつくのでした。

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回は端折りに端折ってこの長さです。泣く泣く削ったエピソードもあったけれどもねw

 

 さていかがでしたでしょうか?

 煉瓦視点の『軍艦島』

 こんなにも煉瓦が存在するとは予習の時点でも思ってなかったです。

 そこに広がる煉瓦の瓦礫と刻印と、それから見える軍艦島の歴史。

 でもこれはほんのちょっとの情報でしかありません。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここは是非ともリターントゥ軍艦島してもっともっと調べたいですね^^

 さて、

 次回からは以前宣言したように『ひこにゃんに会いに行きます』

 タイトル的には競艇場の近くには煉瓦がいっぱい?ってとこでしょうかw

 滋賀県どころか別の県まで渡り歩く珍道中。

 城・煉瓦、そしてまたもや様々な刻印たちの登場です^^

 気になる方は見ていただけたら幸いです☆

 

 サブも更新です→『10万円貯まる貯金箱ってほんとに10万円?』

第833話 競艇場の傍には煉瓦あり!?琵琶湖・浜名湖編vol①『近江の国でヘレン・ケラー!?』近江八幡・八幡堀、ヴォーリズ住宅ほか

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『わきゃあ!5万円が当たってるですう(*´д`*)』

『え?5万円ってなんぞ???』

 大学の備品室を間借りしている廃村さーくるの部室に、夕実っちの声がけたたましく鳴り響く。

 思わず私とルカちゃんは、

『5万円ってなにさ!詳しく!(血相を変え)』と追求。

 

 するとーーー

『みんなで共同購入した年末ジャンボの4等・5万円が当たってるですう(*´д`*)』と、夕実っち。

 

 も・う・そ・こ・か・ら・はーーー

 飲みに行こうか遊びに行こうか何を買おうかとおおはしゃぎっす(*´д`*)

 

 で、結局悩みに悩んだ末、

 泊りがけの旅行に行くことになりましたっす^^

 勿論、温泉なんかも候補に上がりましたが、私達は一応『廃村サークル(煉瓦研)』っす。

 サークルの趣旨に沿った旅行プランを練りましたよ(*´д`*)

 

 不意に飛び込んだ軍資金。

 今回目指したのは滋賀県です^^

『ひこにゃんにも会いたいですう~(*´д`*)』と夕実っち。

 それも当然叶えましょうず☆

 私も会いたいしね(*´д`*)

 

 ただ、私的にはひこにゃんのお城の石垣も目的でもあった。フフフフフ・・・(悪い顔)

 第833話。私と夕実っちとルカちゃんの三人『女子旅湖岸巡り』

 私っちこと菅原琴音視点でスタートっす^^

 

第833話☆ 琴音・近江八幡・八幡堀ほか2.jpg 

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『えっと・・・琴音先輩? 5万円しか当たってないのに新幹線のグリーン車とかいいのですかねハイ^^;』

『ああ大丈夫大丈夫^^ 交通費には当選した宝くじのお金使ってないから^^

 お兄ちゃんのビューカードの特典ポイントを(勝手に)使わせてもらったから大丈夫っす(*´д`*)』

 

 今回の旅路のスタートは東海道新幹線。

 指定席ですら割高なのにグリーン車っす(*´д`*)

 学生身分の私達には敷居の高い!高い!貴族なシート(座席)っすよマジで。

 

 でも、出張の多いお兄ちゃんが利用するJR系のビューカードクレカ(クレジットカード)で貯まった『ビューポイント』を

 合法的に頂いて(脅迫して)私達3人の新幹線のグリーン車代とさせていただきました^^

 

『今度お兄ちゃんにあったらサービスしてね☆ えっちなのも可!』と、夕実っちとルカちゃんに冗談半分に伝えたところーーー

『『性的なのは・・・。でもちょっとくらいなら・・・(*´д`*)』』と真に受ける夕実・ルカ女子。

 真に受けるなおまえらーw

 ・・・まあでも一応感謝してね!

 お兄ちゃんの御心遣いは渋々とは言え間違いないんだからね^^

(※ ビューポイントは貯まればグリーン車代とか商品券とかに使えます^^)

  

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 東京駅を飛び出した私達はさっそく乾杯っす(*´д`*)

 サークルの名目的には煉瓦など遺構探索がメインですが、今回はちょーユルユル女子旅っす。慰安旅行っす^^

 さっそくグビグビ飲み始めましたw

 

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 新幹線でプチ宴会かますこと3時間弱ですかね?

 米原駅に到着っす^^

 

 さてっとここで今回の旅路のメニューを改めてみんなに報告した。

『一泊二日の日程を発表するでござるよ~^^

 ここで下車して近江八幡駅から煉瓦ちゃん見に行くっす^^

 その煉瓦ちゃんは日本で5件しか現存しない煉瓦のホフマン窯のうちの1つっす^^

 んでその後は琵琶湖疎水の取水口を見に大津駅へレッツゴー!

 そのまま大津で一泊して次の日はいよいよ!

 ひこにゃんに会いに行くっすよ~(*´д`*)

 でもその後は全然考えてないので各自、何か行きたいとこあれば随時募集っす^^』と。

 

『わきゃー♪ ひこにゃん明日ですか。楽しみですう~^^』

『琴音先輩!琵琶湖の遊覧船とか行きたいですハイ(*´д`*)』

 

 メインのひこにゃんを次の日にまわしたのは彼女達の興味が初日だけで削がれないように。

 二日目の予定が決まってないと告げたのは旅のプランニングを考えさせる事で彼女達に飽きが来ない旅を演出する目的っす。

 ・・・こう見えて結構私ってば色々考えてるんすよマジでw

 

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 さてっと、ここからは東海道本線に乗り換えて先へ向います。

 目指すは近江八幡

 深谷の日本煉瓦製造のホフマン窯と下野のシモレンのホフマン窯は見た。

 残すはあと三つのホフマン窯跡。

 近江八幡には旧中川煉瓦ホフマン窯跡が待っているう~!

 

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 電車に揺られること小一時間。

 

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 JR近江八幡駅に到着っす^^

 

 正直、煉瓦に興味あるってだけで初めて訪れた土地だったのだけれども、

 まさかとても素敵な街並みが待っていようとはこの時は誰も思いもしなかったのですーーー

(※ 観光地だとも思ってなかったっすマジでw 歩いてビックリしたんダヨーン)

 

 駅に降り立った私はさっそくスマフォで地図検索。

 ルートを確定して音声ナビに切り替えて、その道順を見つつ、皆を先導したんす^^

 するとーーー

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『わきゃ!? ぶーめらん通りって書いてあるですよ、この通り』と、夕実っちが通りの標石を指差した。

 ほんとだ・・・。

 なんでぶーめらん通りって言うんだろ???

 

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 皆で色々ぶーめらん通りの由来ってなんぞ?ってな感じで盛り上がりました^^

『また帰ってきたくなっちゃう通り』だとか諸説ありましたが、

 どうやら途中で『くの字』に曲がってるからってのが本当っぽい。

 歩いてて全然曲がってるの分からなかったあーw

 私的にはやっぱりまた帰ってきたくなっちゃうからって節が好きかなあ^^

 

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 道すがらデザインマンホールげっと☆

 街の情景や歴史を現す絵柄とか、こういう造形のデザインマンホールは好みですね~(*´д`*)

 

 そして駅前から離れると、街の装いは一気に一変するのです。

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『琴音先輩!なんか急に古めかしい街並みに変わっちゃったですヨン^^』

 ルカちゃんが指摘するように通り沿いの街並みがガラリと変わった。

 勿論、イマドキ建築もあるけれど

 古めかしい街並みに準拠するように昔っぽい感じに建てられている家々だったりした^^

 その中でも特に目を引いたのはコレ

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『旧八幡郵便局跡』っす^^

 1921年竣工~1960年まで郵便局舎として使われていた建物ですかね(*´д`*)

 

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 レリーフみたいな『〒(郵便)のマーク』がかっこいい!

 ちなみに諸説あるけど郵便局章(徴章)が〒ってマークになった由来を夕実っちやルカちゃんに話したら感心されちゃった^^

 私が好きな煉瓦ちゃんの刻印もまた社章とかを模したものが多い。

 マークとかの由来を探るって結構楽しかったりしますぜ!

(ちなみに、あえて郵便の徴章の由来は書きません。 気になる方だけ調べてくださいね^^ そこまで大したもんじゃないけどw)

 

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 一通り外観をマジマジ見学した私達は先へと進む。

 その先には観光客が引っ切り無しに出入りする近江牛のお食事処なんてのもあったりっす☆

 

『お腹へってきたですう・・・。近江牛とか・・・美味しそうですね!(*´д`*)』

『お店から出てくる人の顔が凄く満足げなんですけど琴音先輩w ・・・そろそろ時間的にも~お肉でランチもいいかなあ~って思うんですけどハイ!(*´д`*)』

 

 ---どうやら

 夕実っちとルカちゃんは近江牛ランチを所望したいらしい。

 日本三大和牛の近江牛を食したいと言うか貴様等!

 

 でも、

『宝くじの5万円を3人で分割してやっとこさ遊びに来てる一泊二日の旅行だよ(ニッコリ)』と告げると

『わふう・・・自重するですう・・・^^;』

『私も・・・そこまでお肉求めてないです・・・ヨン^^;』と、

 諦めていただけましたw

 そんな贅沢な食い物はうちらには似合わないんすよw

 そんなのはリア充の旅人とか、お金があるブロガーさんの旅行リポート記事でも見ればいいんすよw

 学生身分の私達には敷居が高い。

 でもいつか自分で稼いで自分の思い通りになるお小遣いを捻出出来たなら、近江牛ランチしようね☆

 

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 ・・・そうは言ったっすけどお腹も減ってきた私達。

 どうしても料理店の店舗ばっかり見ながら闊歩していたw

 丁度お昼時だったしランチもいいな~と、ジュルルと唾を飲み込みながらも歩いていたわけです。

 

 ---そして

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 随分と庶民的な感じの食堂さんの前へとやってきた。

 メニュー見たらば地元名産品とかは特に謳っていない、ごく普通の昔ながらの定食屋さんの門構え^^

 

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 ふと、この店先に煉瓦が使われている部分があったっす。

 まさか刻印なんて無いだろうなあ~と軽い気持ちで探すと

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 刻印ありやがりましたw

 

『琴音っちい。この刻印さんはどこの工場???』

『ごめんさっぱりワカラナイw』

 なんせ関東の煉瓦工場ですら出所の分からない刻印も多いのに、ましてや関西圏ですもの^^;

『琴音先輩、よーく見ると〇に大っぽい感じもしますヨン^^』

 ああ確かに、うっすらではあるけれどもそんな気もする^^

 コレがこの先に訪れる予定のホフマン窯跡で焼かれたものならば嬉しいけど・・・さてどうなんだろ。

(※ もしかしたらば旧中川煉瓦製造所は昭和期には大晋煉瓦㈱と社名が変わったので、

 大晋のなのかもしれませんね^^)

 

 この後はちょっと寄り道して近江八幡の煉瓦建築を見てきましたっす^^

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『わきゃ!? 琴音っちが煉瓦の建物あるよ~って言うからついてきたのに、お洒落な学校ですよ???^^』

ミッション系っぽい学校ですヨン^^』

『いや、ここじゃないっす^^; たぶんこの裏手辺りにあるはずっす^^』

 やってきたのはヴォーリズ学園と言う、めっさお洒落な学校。

 キリスト教主導の学校法人っす^^

 

 私達は校門を後にし、ぐるりと裏手へと周った。

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 学校の塀を頼りに路地を進むと、

 煉瓦が埋め込まれた門と、その奥には白亜の建物が。

 

『わきゃ!?ここは何てとこですかね???』

『ココはヴォーリズ学園 教育会館ってとこっす^^ 1930年に造られた、この学園に残る最古の建物だって^^

 ちなみにかつては礼拝堂だったそうだし、

 驚くことにヘレン・ケラーが来日して講演をした場所でもあるっす(*´д`*)』

 

『わきゃー!ヘレン・ケラーさん知ってるですう!子供の頃学研の伝記漫画何度も見たですー^^』

『琴音先輩、実は私この場所もヘレン・ケラーさんのことも知ってたんですヨン。だから嬉しいんですわたし(*´д`*)

 彼女が残した名言の1つが私とても大好きでーーー

 元気を出しなさい

 今日の失敗ではなく

 明日訪れるかもしれない成功について考えるのです

 ーーーって言葉を

 自分が失敗した時とかのモチベーションアップにしてるんですヨン(*´д`*)』

 

 まさかのルカちゃんの独白に私と夕実っちは驚いた。

 と言うか感動した。

 だって少し私達と一線を置いてる距離感を感じていたから、彼女の芯なる言葉を聞けたようで嬉しくもあったからっす。

 そして、

 私もその言葉自分の物にしようと思ってしまったっす^^

 

 さて、せっかくなので煉瓦ちゃんも見てみましょうず(*´д`*)

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 見れば随分と不恰好な煉瓦ちゃん^^;

 アートと捉えることも出来るでしょうが、ワタシ的には何とも言いがたいっすね^^;

 

 そしてその近くに佇むもう一つの物件も見に行ったっす(後を振り向けば目の前だけどねw)

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 旧ヴォーリズ住宅

 関東の近代煉瓦建築の才、辰野金吾・妻木頼黄。

 長崎の煉瓦教会群の建築の才が鉄川与助ならば、

 ヴォーリズさんは関西圏の西洋建築の祖ってところでしょうか^^

 そのヴォーリズさんが人生の後半に過ごしたご自宅っす☆

 

 せっかく煉瓦も顔を覗かせる建物なので、ちょっぴり見てみやしょうず(*´д`*)

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『琴音先輩? なんだかここに使われている煉瓦も歪と言うか爆発?って感じですヨン^^;』

 ルカちゃんが言うように確かに歪どころか爆発したような煉瓦ちゃん

 恐らく煉瓦の製造工程で膨らんだり爆裂したりした不良煉瓦なんだと思うっす。

 でもここまでくるとアートかもしんないねw

 逆にかっこいいじゃん!

 人様の建築の時はきっちり建てるけれど、自分の自宅は不良煉瓦とか再利用して格好つけない、エコで飾らないそのハートが私ってば好きかも(*´д`*)

 

 ーーーさあ、ちょっと寄り道が過ぎたのでホフマン窯跡へのルートへ戻ります。

 戻ろうと思ったんだけどーーー

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 県道?市道脇から運河っぽいのが見えたので思わず吸い込まれてしまった私達。

 

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 その運河っぽいトコに到る道の脇には鬼瓦のオブジェがお出迎え。

 かつて、江戸期から屋根瓦の工場が多かった近江八幡を象徴する(知ってもらう)かのよう^^

(瓦職人集うところに煉瓦工場あり。瓦も煉瓦も素材はほぼ同じ。明治期には瓦職人さんが煉瓦職人さんになることはザラにあったのです^^)

 

 そして運河っぽいとこに寄って大正解だったと私達は確信の声をあげた。

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『わきゃー♪ なんかココすごいですう(*´д`*)』

『なんかタイムスリップしたみたいですヨン(*´д`*)』

 目の前に広がった水路と石垣と連なる白壁の土蔵に驚いた!

 

 正直、近江八幡はホフマン窯跡へのルートだけしか予習してなかったので、

 こんなにも情緒的な街並みがあることを知らなかったの私^^;

 

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『八幡堀』

 豊臣氏が安土桃山時代に近江八幡に造り上げた人口の水路。

 ここ近江八幡は水運によって栄えた商人の街でもあったんですね^^

 それも昭和になると生活廃水などで汚れた時期もあったそうですが、

 近年に保存活動が発足して今のような景観が保たれているようっす^^

 

『わきゃー! この八幡堀沿いを歩きたいですうー(*´д`*)』

『私も歩きたいですヨーン(*´д`*)』

 

 ・・・正直、この先の予定からすると大きな寄り道だと思っていたんすが、

 彼女らの意見に、私は異を唱えるなんてことはなかった。

 

 だってーーー

 スマフォの地図を良く見れば

 この八幡堀のその先にホフマン窯跡があったから(*´д`*)

 これは八幡堀を歩くっきゃナイトですぜw

 っつーことでこの後は暫く八幡堀のほとりを闊歩したの(*´д`*)

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 写真には人が居ないけれど、結構、八幡堀の石畳は観光客さんの往来が多かったっす^^

 そしてちょっと途中で脱線して八幡堀の護岸の道も歩ってみるとーーー

 

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 なんだかとってもお洒落な煉瓦風の建物が(*´д`*)

 

『近江八幡日牟禮(ひむれ)・クラブハリエ』

 日牟禮(ひむれ)とか絶対初見の人には読めないよねw

 元々は江戸期の穀物雑穀の種子を扱う商家さんだったけど、

 たねやと言う和菓子店に商売替えし、戦後には洋菓子も手掛けることに。

 今やバウムクーヘン等を筆頭に超有名な洋菓子店、そのグループなんだそう^^

 私、バウムクーヘン好きだけどメーカーさんに特にこだわってないから知りませんでしたよ^^;

 

 見ればお洒落な店舗の前の駐車場は満車状態。

 人気が窺い知れますよね^^

 

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 最初はイマドキ煉瓦ちゃんかなあ~と思ってたけれど、

 

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 少なくともクラブハリエの店舗から裏手までの煉瓦壁は新しくは感じなかったっす。

(実は、この近江八幡日牟禮クラブハリエの裏手の建物はヴォーリズさん設計の旧忠田邸。昭和11年建造。

 たねやさんにバウムクーヘン焼いてみいへんか?って進言・指導したのもヴォーリズさんだそう^^

 新しそうな煉瓦壁の部分もあるけれど、もしかしたらば昭和初期の煉瓦塀でもあるのかもね☆)

 

 ーーーさて再び八幡堀へ^^

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 川べりには、昔の御茶屋にあるような赤い緋毛繊を敷いた休み台(縁台)が☆

 思わず皆でどっこらしょと腰を下ろしちゃったw

 だって何気にここまで歩いてきたんだもんw

 

 そしてそこから見下ろす八幡堀もまた癒されました^^

 

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 観光船に着物の女性。

 何かの撮影待ちなのかな?

 でもとても絵になりますよね(*´д`*)

 アリガトウゴザイマスお姉さま~☆

 

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 さてここでちょっと橋を跨ぎますよ^^

 そこから見える八幡堀と街並みもまた素敵でした。

 おかげで煉瓦一辺倒の旅路じゃ、いっつも渋る夕実っちやルカちゃんにもすこぶる好評でしたぞいw

 

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 そこから少し歩くと、向うに何か見えてきましたぜ☆

 遠くからも見えるその圧倒的存在。

 さすがに鈍感な夕実っちですら『絶対あそこが例のヤツですよねーw』と指を差した。

 

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『赤煉瓦の郷』と書かれたデイサービスの看板を左手に折れるとーーーーーー

 

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 八幡掘のその先に聳え立つ、圧倒的大きさの煉瓦の煙突が私達の声を奪う。

『わ・・・きゃ・・・!? すごい高い!ですう』

『まさかこんなのあるなんて!ですヨン』

 

 そして彼女達以上に興奮している私が当然そこにいた。

 琵琶湖のほとりにある煉瓦を焼いた窯。

 私達は首の後がイテテテテと疲れるくらい、その煉瓦の塔を見上げるのでしたーーー

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました(*´д`*)

 初の滋賀県編。そして最初に訪れた近江八幡の街並み。いかがだったでしょうか^^

 子供の頃におばあちゃんに買ってもらった学研のまんが伝記シリーズ。何度も読み返したなあ~^^

 学校の図書室にも置いてあったので、ドッチボールをやらない昼休みには良く読みに行ったよ^^

 まさかここでヘレン・ケラーさん縁の建物に出会えるとは思ってなかったです☆

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回はーーーと行きたいところなんですが・・

 なんとちょいのり、ソネットを解約いたします。

 

 と言っても、ADSL解約してソネット光に移行するだけなんですけどねw

 何でも今利用しているADSLが使えなくなると言う事で、光通信に切り替えることになったとです。

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgただ・・・ADSL解約日が本日『23日』

 光通信開始日が『3月1日』なんです^^;

 屋内工事はもう終了。後は通信開始日を待てばいいのだけれど、

 ルーター返却しなきゃいけないので・・・

 暫くパソコンでネットが出来ません^^;(6日間)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgスマフォのネット環境のみですな・・・。

 こんな6日間もパソコンでネットできないなんてこの十年で始めてかもしれない・・・

 なんかめちゃくちゃつまらないし、指が震えそうです(依存症?)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg草加駅前の東横インにでもパソコン持ち込んで宿泊したろーかとも思いましたが(ネット環境あるし)

 無駄金なのでやめておきますw

 と言うことで、暫くはお返事など等とかが滞ることをご理解ください。

 あああ・・・ネットしてーw

(※ 解約日の何時から使えなくて、開始日の何時からネット使えるんだろ・・・。不安でしかねー^^;)

 

第834話 競艇場の傍には煉瓦あり!?琵琶湖・浜名湖編vol②『煉瓦のレレレのオジサン。デンティル!』旧中川煉瓦製造所・ホフマン輪窯・旧縄縫工場跡

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『わきゃー!凄く高い煉瓦の煙突ですうΣΣ(゚д゚;』

 

 私もまさかここまで高い高い煙突だとは思わなかったですヨン^^;

 近づいてビックリぽん!(流行ってるんだよね?え?違うの?)

 見上げていると首が痛いーw 

 

 ---さて琴音先輩、

『見学するからにはご挨拶してこようっす^^』と、

 デイサービス『赤煉瓦の郷』さんへと歩き出したのですハイ。

 ん?いつの間にか琴音先輩ってば手に何か持ってるけどアレはなんだろ???

 

 第834話。私こと高幡ルカ視点で近江八幡の煉瓦工場跡見学スタートですヨン(*´д`*)

第834話 ルカちゃん 中川煉瓦製造所 2.jpg 

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『これつまらないものですけれど皆さんで飲んでください(*´д`*)』

 デイサービスの受付の窓をコンコンと叩いて事務のお姉さま達と接触開始した琴音先輩は、さっそく見学の旨を伝え、

 間髪入れずに数本の缶コーヒーを手渡そうとした。

 なるほど、賄賂(気持ち)ですねw

 

 まあそれは冗談として、ただ見学の手続きを踏むよりはやりとりの潤滑油になりそうです^^

 だが琴音先輩の思惑?とは裏腹にーーー

『え!?埼玉からわざわざ?・・・あら~予約なさってくれればよかったのに~^^; 館長さんがいらっしゃれば何とか内部見学も出来たかもしれないけれど、

 今日は館長さん休みなのよ^^;』

 なんとまさかの館長さんお休み^^;※1

 あちゃー!と苦笑いの琴音先輩w

 ですが

『予約すれば良かったのかあ~。まあでもいいです^^ 外からでもいいので見学させてください(*´д`*)』と、めげずに許可をいただいてましたヨン^^

 缶コーヒーはお姉さま二人分だけ何とかもらっていただけましたw(残りの数本はおもちかえり~)

(※1 スタッフさんが館長さんと呼んでるのは、この赤煉瓦の郷の施設長の中川さんなのか、統括する法人さん『一膳会』の理事長さんの中川さんなのか、私には分かりませんでした。

 とは言え中川家の方々が所有地にデイケア・ショートステイなどの福祉施設を建てて経営なさってるとのことです^^

 煉瓦工場跡地の素敵な再利用だと思います^^)

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 さて赤煉瓦の郷の駐車場脇に鎮座する煉瓦の煙突の前まで戻ってきた私たち。

 目の前にはぐるりとフェンスが巡らされてました。

 ここで琴音先輩がコホンとカラの咳をひとつついてから説明開始です。

 

『館長さん居ないんで~わたしっちがここの煉瓦の概要を説明するっすw

 旧中川煉瓦製造所跡。これが正式な名称かなあ^^

 前身は湖東組と言う名称で、明治16年創立の滋賀県下で一番古い煉瓦工場なんすよ^^

 昭和に入ると大晋煉瓦㈱と名前を変え昭和42年まで活動してたそうっす。

 

 そして数ある現存の煉瓦工場跡の中でなぜこちらに赴いたかといえばーーー

 この私たちの後ろに聳え立つ煉瓦煙突有する

 日本に4つしか現存しないホフマン輪窯がここにはあるからっすよ(*´д`*)』※2 ※3

(※2 栃木県の旧下野煉化製造所、埼玉県の旧日本煉瓦製造、京都舞鶴の旧神崎煉瓦とこの旧中川煉瓦製造所の4つ。2014年までは岡山の旧西山煉瓦製造所があったんだけど解体されて現存せずっす)

(※3 旧中川煉瓦製造所のホフマン輪窯自体は大正5年ごろ?)

 

 なるほど。要するにレアなんですねハイW

『つーことで~、のんびりと見学といこうじゃないっすか(*´д`*)』

『『はーい\(^O^(^O^)/』』

 私たちはさっそくフェンス越しに見学することになったヨン^^

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『わきゃー、イギリス積みですう~^^』

 夕実ぶちょーが指摘するように長手と小口の列が交互に積み重なるイギリス積みってやつですねハイ^^

 でもよく見るとそこまで均整の取れてない感じ。

 

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『琴音先輩、ホフマン輪窯の横にいくつも空いてる入口はなんですかね?』

『ホフマン窯っていくつもの煉瓦を焼く部屋が連なってるから、その搬出口や灰の掻き出し口とかじゃないかなあ~^^』

 

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 ホフマン輪窯の脇には少し新しい感じの煉瓦が。

 琴音先輩曰く『館長さん居れば詳しく聞けたんすけど、たぶん~近年(平成9年)に再び試し焼きした煉瓦の一部なんじゃないかと思うっすよ^^』

 なんでもデイサービス施設の一部にも再現煉瓦が使われているそうですヨン^^

 

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 そしてなんと言ってもこの煙突ですよネ^^

 高さ約30メートルの大煙突☆

 琴音先輩が言うには『たぶんここが日本で一番高い煉瓦煙突だと思うっすよ(*´д`*)』だって^^

 

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『わきゃ!? 良く見るとワイヤーや鉄板が張り巡らされてるですね~^^』

『そうっすねえ。大正5年に建てられたそうだし、補強も必要だと思うっす^^ だって大正5年っつったら1916年。

 つまり今から丁度100年前だよ^^;』

『す・・・すごいですう^^;』

 確かに先輩たちが言うように、建築物が何十年の時を経て当時のままを保つなんてそうそう無いですよネン。

 とは言え立派に残ってるものですね^^

 

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 さて、見学している間に駐車場のフェンスの囲いも無いホフマン窯の裏手まで来ちゃったヨン^^

 

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 ホフマン窯裏手に平行するように川が流れていました。

 見ればその奥はスタッフさん用の駐車場へと続く道もあったとです。

 見えてきたのはグリーンシートで囲まれた一画と、それに寄り添う形でーーー

 

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 なんとフェンスも無いホフマン窯入り口があったんですハイ^^

 

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 チラッと皆で覗き込むと暗がりの中にレンガの異空間です!

 でも・・・

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『わきゃ・・・入り口の煉瓦積み・・・今にも落っこちてきそうですう^^;』

『これは・・・やべえっすw 何かあったら落ちてくるかもしんないね^^;

 内観の許可も貰ってないしココまでにしようっす^^;

 でも・・・・・・』

 ほんとに何かのキッカケで頭にでも落ちてきそうな剥き出しの煉瓦たちですヨン^^;

 と言うことで琴音先輩はーーー

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 いつもの『光学50倍の威力を知れえええ!(*´д`*)』と、

 入り口から望遠で撮影してましたヨンw

 それと同時に『館長さんに会いたかった・・・ちくそー!w』と嘆いていましたけどねw

 

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 さて今度はホフマン窯跡の横手へと回りこんできました。

 すると琴音先輩が目の前のホフマン窯には目もくれず、

 急にしゃがみ込んで地面を探り出したのです。

 

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『うひょー!廃煉瓦ゴロゴロん(*´д`*)』

 見れば一面煉瓦片の数々。

『刻印探し開始っす(*´д`*)』となりましたw

 私と夕実ぶちょーも『ええ~・・・Σ(ll゚э゚(ll゚э゚ll)』と言いながらも煉瓦刻印探しに付き合いましたヨーン・・・^^;

 

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『ぐお!? 刻印じゃないけど掻き目みたいなの発見(*´д`*)』

 琴音先輩曰く、掻き目については良くわからないとのこと。

 製造工程時についた傷なのか意図してつけたものなのか。

 掻き目以外にも専門家さんの話だと職人さんの指紋跡とかもあるそうですハイ。

 要するに何かしら変化のあるものが刻まれていれば何でも反応しちゃうのね琴音先輩w

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 で、結局こんなにも廃煉瓦があるにも関わらず、

 煉瓦の刻印は見つけられませんでしたヨンw

『マジか・・・^^;どれかひとつくらいあってもいいじゃんね!』と嘆く琴音先輩を見るのも少なくない。

 それほど在りそうで無いのが煉瓦の刻印だと言うことに、改めて思わされましたですヨン^^

 

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1975年の旧中川煉瓦製造所.jpg

 さて、一通りぐるりと一周した私達。

 何でもこれ以外にも当時の煉瓦造りの事務所棟や機械場の名残りがあるみたいなんだけどお、

『そろそろ今日の宿泊地の大津に向わないとヤベーっすね^^;』とのことで、この旧中川煉瓦製造所ホフマン輪窯跡を後にすることになりました。

 

 でも~琴音先輩言うには

『ただこのまま普通には帰んないっすからね!帰り道も煉瓦ちゃん見ながら帰るよおー(*´д`*)』・・・だってさ^^;

 まだまだ煉瓦を見るつもりですかい!ってツッコミたかったけど、サークルの主旨に沿ってるからぐうの音も出ませんよネン^^;

 正直どんだけ寄り道して駅まで帰るのかと思いきや、

 そこまで寄り道じゃなかった。

 むしろ近すぎて驚いたくらいですハイ^^;

 

 それは旧中川煉瓦製造所ホフマン輪窯跡一歩手前の橋を渡った路地でした。

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 さっそく煉瓦を一部分使用したお家が御出迎え。

 でもそのすぐ近くのお家こそ煉瓦煉瓦なお家だったのですヨン。

 

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『わきゃ!? 塀も家も、チョー煉瓦ですう^^』

『琴音先輩この建物はなんでしょうか???』

『ここはね~、中川さんとこのレンガを出荷時に結う縄を作ってた旧縄縫工場跡なんすよ^^

 大正5年造の、中川煉瓦工場関連施設ってとこかなあ~^^

 せっかくだし~ここもじっくり見て行こうず(*´д`*)』

 

 位置的にはホフマン輪窯跡の裏手に見えた石灰岩の山の横手。

 直線的には大した距離じゃないけれど、だからと言って道なりにはそこまで近くないとも思えましたですハイ^^;

 そして今で言う工場的にもサブ的な梱包施設なとこなのに、随分と立派な煉瓦造りなのにも驚いた私。

 ちょっと興味沸いたので琴音先輩と共にじっくり見てみることにしたヨン^^

 

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『短い塀だけれど総煉瓦の立派な造りですね琴音先輩^^』

『煉瓦塀の天辺が刻印ありそうな煉瓦の平面剥き出しだ(*´д`*)

 でも位置が高くてみえにゃい^^;』

 私の感想、聞いちゃいねーw

 

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 門から見えた工場跡側壁には悪戯書き???

 ん?でも、普通に自家用車が敷地内に停まってるし(撮影上、写してません)

 今でも関係者さんのお住まいっぽいのに何でだろ???

 ちょっと不思議に思いましたですハイ。

 

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 道路に面したとこにはこの地区の掲示板と消火栓が。

 

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『くはー!軒下のデンティルの煉瓦意匠とか素敵っすねマジで(*´д`*)』

 

 デンティル???

 何それ?

 気になったので聞いてみるとーーー

『バカボンのレレレのおじさんの歯みたいになってるでしょ?ルカちゃん^^

 ああいう歯の様な意匠はデンティル(歯飾り・櫛歯状)って言われてるんすよ^^』

  

 言われて見れば確かに歯のような造り。

 どちらかと言うと歯抜け・歯欠け(はっかけ)だけどねw

 でも、

 琴音先輩が見上げた軒下の煉瓦意匠は、建物の規模に比べても実に凝った造りでした^^

 

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 南側から改めて全体像を見ると凄く素敵だった☆

 だって屋根部分とか煉瓦だけどめっちゃ和風テイストですよね?

 鬼瓦っぽいとこも煉瓦なのが、そこまで煉瓦好きじゃない私でもグッときちゃいましたヨン(*´д`*)

 電柱(電力柱)無ければ尚ベストだったんですけどw

 

 さて、敷地内では良く見えなかった部分も道路に面した方からなら堂々と見学できると言うことでーーー

 さっそく琴音先輩はマジマジと調査開始です(刻印発見メインですが)

 

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『わきゃ? 小さな煉瓦面(小口)ばかりの積み方ですよ!琴音っち^^』

『ズバリ小口積みってヤツっすね^^ これだと長手(煉瓦の長い面)の長さがそのまま壁の厚さになるから耐久度がアップするって感じかな^^』

 

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 先ほど琴音先輩が小口積みと説明してくれたのだけれど、

 土台部位はさっきとは別の積み方に見えた。

 

『ねえ先輩!土台の所は違う感じの積み方ですよね?』

『いいとこ見つけたっすねルカちゃん(*´д`*) 長手と小口の列が段々に積み重なってるでしょ?

 これはイギリス積みって言うんすけど、

 煉瓦の積み方の中じゃ、もっとも理想的で堅牢な積み方って言われてるんすよマジで^^

 土台部分は堅牢に。

 上を見上げれば素敵な煉瓦の意匠。

 サブ的な関連施設にも関わらずこだわりの装飾を施した中川煉瓦さんマジぱねぇっすよね(*´д`*)』

 

 ムムム・・・煉瓦道って意外と奥深い^^;

 興味がそこまで無いから聞いてるだけで挫折しそうな私だけれども、それでも何となくは理解できた気がしますヨン。

 

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 縄縫工場跡を後にした私達は近江八幡駅から今日の宿泊地である大津駅へと向うことに。

 大津行きの電車に乗りかけたところで夕実ぶちょーが、ふと琴音先輩に疑問を投げかけた。

 

『ねえねえ琴音っちい。今回の旅の目的地のひこにゃんの住んでる彦根城から、何で遠い大津市が宿泊地なの?』

 

 それは私も途中で気づいてた。

 だって近江八幡でホフマン窯を見るにしろ、宿泊先は彦根市とか隣の米原市や、ここ近江八幡でも良かったはず(米原も近江八幡も彦根市の両隣)

 わざわざ電車で1時間も掛かる隣の隣の大津市に泊まらなくてもと思ったのですヨン^^;

 そしたら琴音先輩がムフフと悪い顔(ゲス顔)で言った。

『だって琵琶湖疎水の入り口が大津にあるんだもん!(*´д`*)』と。

 琵琶湖疎水?

 その入り口?

 なにそれ???

 なんだかさっぱり私と夕実ぶちょーにはワカラナイキーワードが飛び出した^^;

 果たしてその琵琶湖疎水の入り口とは?

 

 次回、大津市闊歩編。

 次も私こと高幡ルカ視点で物語が続きます^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg皆さんチョー久しぶりっす!

うおっか姫1.jpg一週間ぶりね☆彡

ぎゃる魅.jpgっつーことは~無事にソネット光に移行したってことっすね^^

よっしゃあああ1・サザエさん.jpg10年前PCじゃ光に繋がらなくて四苦八苦(OSがXPだからなのかなw)

 思い切って 新ノートPC買っちゃったよ(開通日の朝9時にヨドバシ行ってきたw OSは10です!)

ゼブラ2.jpgおにゅーのPCどうなんでしょうか?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgこれがまた自分の使いやすい設定にし直すのにめちゃくちゃ手間が掛かったね・・・^^;

 OS10もどこに何があんだかわっかんねーしw(コントロールパネルどこや!とかさ)

 勢いついでにフォトショも7から14へと移行したんだけど(エレメンツですw)

 もう・・・わけわかめですW

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgとは言え動画も快適☆ なんせカクカクしてたの我慢して見てたからなw

 まあ~いずれ使いこなせてくるでしょう^^

 

 さて、日本に現存4基しか残ってないホフマン輪窯に行ってきたわけなんだがーーー

 予約の電話をすればよかったなあ~と、ちょっと後悔ですね^^;

 とはいえ見ごたえありました^^ 行って良かったと思います☆ 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ次回は琵琶湖疎水の入り口と晩御飯。そしてひこにゃんのさわりってとこでしょうか^^

 もしかしたらばオイラの務める居酒屋でのオフ会のポートレートかもしれませんがご了承を^^ 

 ではではまた今度っす☆

 

 ちなみにスマフォのテザリング機能で何とかネットして、日々コツコツ記事を書いて完成させたサブブログも見てやってくださいな^^

 埼玉県は川越市。蔵とか見ないでやっぱり煉瓦ですけどw

 → 『川越の煉瓦ちゃんたち。教会・廃線跡・煉瓦の水門』 

第835話 アンナのバイト繁盛記☆『段ボール箱には魅惑のゆるキャラが一杯のしー(*´д`*)』上野れんこんでオフ会・ゆるキャラたちほか

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『あれ?どうしました?今日はお休みじゃありませんでしたっけ???』 

 営業前のテーブル拭きをしていた私の目の前にエロ板さんが現れた。

 

『ん?ん~っとねえ。今日の団体予約あったでしょ? 』

『はい。確か~17名くらいの団体さんですよね?』

『実はそれにボクも参加するんだよ~(⌒▽⌒)アハハ!』

 

 ・・・それは知らなかった^^;

 とは言っても知ったところで『ああそうなんですか』でもあるw

 寧ろいつものエロ板さんをまさかもてなす立場になるとは・・・

 スタッフとしてなぜか屈辱!不服です!w

 モヤモヤしますw

 あの人なら『今日は客だよ?多少のことは我慢しなさいウヘヘヘヘ(悪い顔)』と、さりげなくセクハラしてきそうで怖いw

 

『今日はブログ仲間さんとのオフ会なんだ^^ 北陸の雄を持て成さなきゃいけないから残念ながらセクハラはお預けだ☆』

 むしろセクハラするつもりだったのかよ!

 でもエロ板さんブログやってたのか~。しかもオフ会とか

 人って見かけによらないですね^^

 

『スタッフみんなにも宜しく~って挨拶しておかないとな^^』

 そう言ってエロ板さんはキッチンスタッフやマネージャーさん、

 早出のバイトスタッフに挨拶をしに向かってた。

 

 ふと、エロ板さんが私のところにやってくる。

 そして聞いてきた。

『あれ?今日はレンちゃんも出勤だけど見かけないなあ^^?』

(※ レンちゃんとは、私の後輩のバイト女子です^^)

 

『レンちゃんですか? レンちゃんなら地下室にモップを置きに行きましたよ?』

『そうか^^ じゃあ~一応今日は宜しくって声を掛けにいくとするか^^』 

 

 私もついでの用事があったので、エロ板さんと共に地下への階段を下りることにした。

 

 するとーーー

 仕事には手を抜かない主義だと思っていたレンちゃんが、まさかサボっていたとは・・・・・・

 

 第835話、上野れんこんオフ会編☆

 私ことフシアンナ視点で、エロ板さん含めたオフ会と居酒屋の小さな日常の物語、スタートです^^

第835話・レンちゃん・上野れんこんオフ会・段ボール箱パッケージ絵柄2.jpg

『うふふ(*´д`*) 今日も可愛いキャラいっぱいやってきたのし~(*´д`*)』

 私と同じ女性だけれども、実にオジサンっぽいいやらしい感じのグフフフ笑いが聞こえてきた。

 さすがのエロ板さんも少し引き気味で彼女に声を掛けた^^;

『えっと・・・レンちゃん?おはようっす^^; で、君は何をしてるのかな???』

『えっ アワワワ・・・何でエロ板さん居るのし 見つかっちゃったならば仕方がないのし!

 実は・・・

 私ってば居酒屋にやってくる~野菜とか乾物とかを仕舞う段ボール箱に

 プリントされた萌えキャラや、ゆるキャラや、ご当地キャラを眺めてはニンマリするのがバイト先の唯一の癒しだったのしい~(*´д`*)』

 そう言ってにやけて段ボールを指さすレンちゃん。

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 あ、本当だ。言われてみれば確かに段ボールにはキャラがいっぱい。

 実に凝ったキャラもあれば、農協の事務所のお姉さんが上司に言われて渋々描いたんじゃないかと思うような絵まであるw

 

『へえ~。なんか絵が描いてあるな~くらいにしか思ってなかったよオレ。なんせ仕事にまったく関係ないしなw』

『でもじっくり見てみると面白いのしよ(*´д`*)』

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 レタスサラちゃん? たまねぎサンちゃん??

 

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 れんこんの箱にもキャラが^^

 

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 やだ。シンプルだけどこの子かわいい(*´д`*)

 

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『このししとうのシシトくんなんて、アンパンマンのやなせさんのし~(*´д`*)』

 へえ~アンパンマンに出てきても違和感ないかも(あたりまえかw)

 

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『これは豊橋市のJA豊橋のトッピーちゃんのし~(*´д`*)』

『ほお~かわいいなあ^^ ・・・というかレンちゃん?君は詳しすぎだろw』

 どうやらレンちゃんはうちに持ち運ばれる段ボールキャラを見続けてきたようで、

 このキャラのご当地や特産品を覚えてしまったらしい^^;

 それはそれでアリなのかもね^^

 

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 博多なす忍。どこで作られた物なのか、どんな名産なのかすごくわかりやすいですねw

 

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『えっと・・・レンちゃん。この渦巻きは何かな?』

 エロ板さんがレンちゃんに聞いたそのキャラというか図柄。

 なんだか台風にも見えますね。でも台風なんて農家からしたら最大の敵だし・・・

  

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『たぶん鳴門の渦潮のし~^^』

 渦潮か~!

 言われてみれば確かにそうですねw

 

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『おお!これはオジサンでもわかるぞい^^ 煉瓦の町・深谷市のキャラ、ふっかちゃんだよな!』

『違うのしい!深谷ネギの町のふっかちゃんのし^^;』

 エロ板さんの趣味が混同しているよう^^;

 埼玉県深谷市は、やっぱりネギで有名ですよね。というかふっかちゃんはゆるキャラグランプリ上位常連ですよエロ板さん^^;

 

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 なかにはゆるキャラどころかキュートでポップな絵柄も。

 犬猫ようこさん。イラスト投稿サイトにも多くの絵を投稿される方だそう^^

 地元の農協さんに頼まれたのでしょうか。地域密着良いですね^^

 

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 見ていけば見ていくほど、不思議と地名や特産品が頭に入ってくる。

 字面だけだと頭に入ってこないことも多々だけど、ビジュアルとセットだと覚えやすいってのもこういうパッケージ絵柄の面白い特徴なんだと改めて思わされました^^

 レンちゃんなかなかやるね!

 

 ---ふと、

『それならこういうのもあるぞ?』と、

 エロ板さんが仕事でもないのに冷蔵庫をあさって何かを取り出し、私たちの前に突き出した。

 

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『オレの一番のお気に入りキャラだ^^』

『ねばり芋? ああ~長芋ですよね。・・・って』

『なんか別のものを想像しちゃうのしーw』

 こらこらこら二人とも。それ以上はいけませんよ^^;

 

 とは言え、こんな段ボールのパッケージひとつにも生産者さんの色々な思いが詰まってるような気がした。

 段ボールに詰め込むのは野菜だけじゃないんですね☆

 

『さあ~そろそろオフ会の時間も近づいてきたし席に向かうことにするよ^^ アンナちゃんレンちゃんは今日はどのフロアー担当なのかな? オジサンは3階でみんなと会食なんだあ^^』

(上野れんこんは1階2階3階の3フロアーなんです^^ 宴会などの大口は、主に3階だったりします)

『あ、私とレンちゃん3階担当だ^^;』

『なんか嫌のし~^^;』

『こらこら露骨に嫌がんな^^; 今日も恐らく忙しいと思うけれどよろしく頼むよ^^ オジサンも手伝うからさ^^』

  

 かくして、ここからはエロ板さんのオフ会レポートがスタートです。

 私ことフシアンナという従業員目線での居酒屋日常ご覧くださいね^^

 

 

 


 エロ板さんから聞かされていた時刻よりも早々に会場に訪れたブロガーさんがいらっしゃいました^^

 エロ板さんはといえば『今日はよろしくね^^』と、どこかで買ってきたんでしょう。スタッフにレッドブル(桜フレーバーバージョン)を配ってました^^

 マネージャーさんに『もう来客されてますよ?』と言われたのか大慌てで会場にエロ板さんがやってきましたよw

 

 定時の時刻に全員が揃い(さすがですね)

 ここからが私とレンちゃんの頑張りどころです^^

 あらかじめエロ板さんには『前オーダー』という形で、何品かを指定されていたのでコチラも幾らかスムーズに事が運びましたよ^^

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 いつも見慣れた定番の『からしれんこん』を各テーブルへとお通し代わりにオンテーブル。

 そしていよいよ教授さん(駅員3さん)という方の音頭で宴が開催されました^^

 

 お酒を運び込むときにエロ板さんが私にこっそり言う。

『オレ、いつもからしれんこん作ってるけどさあ、じっくり食べるの初めてだよw 関東の人の口に合うようにおから味噌を練りこんだマイルドからしれんこんだけど 結構辛いのなこれw

 あんた作り手なのに味見もしてなかったのかよw

『まあでも客目線で自分のとこの料理を食べるってのも勉強にもなるね^^』

 もっともらしいこと言うけれど、どうなんだか^^;

 でもまあ視点を変えて見るってのはいろいろな発見があるのかも。

 私も今度、自分のお店に食べに来ようかな^^

 

 一階のキッチンからリフトで次々に料理が運ばれてきます。

 エロ板さんのオフ会を含めて席は満席。

 お客さんにあっちで呼ばれ、こっちで呼ばれのてんやわんや^^;

 でも週末よりは幾分平気だったかも^^

 

 そんな折、私も見たことのないメニューがリフトで上がってきた。

『レンちゃんこれって何???』

『ん?ああ~!何でもうちらのお店の姉妹店の飴屋(れんこんの隣の隣の店舗です)に、

 エロ板さんが特別にお願いした牛タンしゃぶしゃぶのし~^^』

 

 だからテーブルにガスコンロがあったのかw

 ・・・でも、お客さんに『どうやって食べたらいいの?』と聞かれたらどうしよう・・・

 私、自分の店の鍋コースしか知らないし^^;

 

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 でもそんなことは危惧することでもなかったみたい。

 皆さん食に対してもエキスパートの知識人ばかり(スマフォでレタスが先か牛タンが先か調べてましたけどねw)

 それにしても牛タンしゃぶしゃぶってレタスもしゃぶしゃぶするんだ!

 これにはレンちゃんも驚いていた。

 

『うちの田舎じゃレタスは生で食べるもののし~^^;』

 それいつの時代ですかw

 確かに昔はレタスに火を入れるって無かったかもですね^^

 でもレタスの入った炒飯とか炒め物って今は結構あるし美味しいですよ☆

 

 レタスに隠れていた牛タンスライス。

 最初は人数に対して少ないかな~と運んだ私は思ったけれど、

 そんなことは無かったみたい。

『やべえ・・・結構サービスされてるしボリュームありすぎたかも^^;』と、エロ板さん含め数人はゲフー・・・と既に満腹のご様子でしたw

 

 でも皆さんが『れんこん屋さんなのに牛タンしゃぶしゃぶのサプライズ!しかも美味しいよ~(*´д`*)』と言ってくださったので、スタッフとしても有り難い言葉をいただきました^^

 

『私も牛タンしゃぶしゃぶ食べたいのし・・・』

 確かに美味しそう(*´д`*)

『じゃあレンちゃん。今度二人でお客さんとして食べに行こうよ』

『ハイのし(*´д`*)』

 居酒屋のパントリー裏ではこんなスタッフさんたちの会話があったとです^^

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 オーダーを運んでてよだれが思わず出ちゃったのがこのマグロ。

 なんでも『いつもうちのお店を懇意にしていただいてありがとうございます^^』とのことで、

 マネージャーさんが築地でお買い物してきた一品だそうです^^

 

 こっそり『どうです?お味は』とエロ板さんに聞くと、

『溶けてなくなるくらい美味かった(*´д`*)』そう。

 ああ~ん、私も食べたいなあ~もう!^^;

 

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 うちで一番の人気メニュー『れんこんと海老のはさみあげ』を

 各テーブルへと配りました。

 正直、牛タンしゃぶしゃぶでお腹が膨れているお客様が多い中でどうだろうかと思いましたが、

 皆さん全部おいしそうにいただいてくれましたよ^^

(※ ちなみに一日で50人前くらい出ます^^ れんこん料理の定番だけれども、やっぱりこの組み合わせこそ最高なんでしょうね^^

 うちのお店のは海老のボリュームもガチですよ☆)

 

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 その後はフライドれんこんやれんこん麺などもお持ちしましたが、皆さん綺麗に完食されてました^^

 食べきっていただけるって、スタッフとしてやはり嬉しいですよね^^

 

 お酒を提供する際には皆さんにいろいろとお声をかけていただきましたよ。

 紙で作られたSLを見せられた時は私が驚く前にレンちゃんが、

『す、凄いのし!紙?え Σ(ll゚д゚』と驚きまくってましたよw

 仕事忘れてしばらくそのフォルムに見とれてしまった私とレンちゃんでありますw

 ブログは趣味人の集まりだとはエロ板さんに聞いていたけれど、ほんとに驚かされることばかり。?

 でも接客してて楽しかったなあ~^^(いいひとばっかりです)

 

 さて宵もだいぶ過ぎた頃合いに

『ヒュー!』と教授さんが口笛を吹いてお開きの合図(ちょっとビックリしたw)

 エロ板さんの参加するブログのオフ会も閉演のようです。

 

『ご馳走様でした 』と皆さんに帰りがけにお声がけしていただいて嬉しかったです^^

 

 その中である方がおっしゃいました。

『お店で食事を取ったとき、ごちそうさまって言う習慣がある国って意外と少ないんだよ^^ 日本って素敵だよね。

 まあこんなうんちく抜きにして美味しかったです^^アリガトウ』と。

 

 知らなかった・・・

 まずかったら流石に言わないかもだけど、ごちそうさまって言ってくれる国に生まれて良かったとちょっと思いましたね^^

 飲食店で働く身として一番うれしいお声がけです^^

 これからも頑張りたくなっちゃいますね!

 私とレンちゃんは深くお辞儀をしてブローガーさんの皆々様をお見送りしました^^

 

 またいつかお越しくださいね☆

 スタッフ一同、そう思った、ある春宵の居酒屋風景です^^

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回は『お客として自分の店で行われるオフ会に参加』という形になりました。

 だって酒飲みたいもんねw

 みんなと喋りたいしーw

 でもやっぱり気になっちゃうよ。

 お酒の提供遅いんじゃないのかとか

 料理の提供の仕方とかね^^

 色々お客さん目線となったことで見えたことが多くありました^^

 

 普段は自分から見えないホールスタッフの働きぶり。

 少ない人数であんなに頑張ってたのか・・・と思うと、たまにどやしていた自分が情けなくなった・・・。

 色々と勉強になったオフ会でしたね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回はひこにゃんのお話に戻ります^^

 とはいえ閑話休題的なお話しかな(彦根城までの間のものがたり)

 それでも良ければ覗いてくださいな☆

 ではではまた今度お逢いいたしましょうず(*´д`*)


第836話 競艇場の傍には煉瓦あり琵琶湖・浜名湖編☆vol③『プチパナマ運河?水のエレベーター‷大津閘門‴』琵琶湖疎水取水口・小関越え(しない)ほか

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 私はJR近江八幡駅へ戻る道すがら、琴音先輩にさらりと驚愕の事実を伝えられた。

『教授さんもこっち(滋賀県)に今きてるんすよマジで^^』

 

 ・・・え?お父様がΣ(ll゚д゚

 

『私たちとは別行動だけど、琵琶湖疎水の煉瓦ちゃんの調査中だよルカっち^^』

 

 ・・・なぜそれを言わないのよ二人とも^^;(琴音先輩とお父様)

 

『きょ・・・今日はおとう・・・いえ教授さんとは合流とかするのでしょうかハイ^^;』

『うん?あ~残念ながら別行動っすよ^^ 教授さんは大阪での会合の前にプライベートで琵琶湖疎水の調査に行ってる最中っす^^ ねじりまんぽとか煉瓦遺構の調査にね(*´д‘*)』

 

 ちょっとホッとした私である。

 だってえ・・・みんなの前でお父様とか呼ぶの恥ずかしいもん^^;

 もちろん教授さんとか高幡教授って呼べば済む話だけれども、

 後でお父様に『なぜ、お外でお父様と言わない。そんなに恥ずかしがることないじゃないかルカちゃん^^』って言われちゃうんだもん!

 

 プライベートは超絶クールな感じで生きているつもりの私。?

 ピアスもあけたしファッションもお嬢様的生活の真逆なクールファッションをあえて選んでいる。

 だから~実は前時代的な呼称で普段はお父様と呼んでいるなんて分かったら皆にかっこつかないでしょw

 しかも琴音さんとか『お父様だって、ワハハWWW』と絶対笑うに決まってる・・・

 だからホッとしたのヨン^^;

 なるべく全員が揃う場面だけは避けてきたのだからーーー

 

 第836話。引き続き私こと高幡ルカ視点で

 滋賀県の琵琶湖の水が京の都を支えたそのスタート地点をめぐるレポート。

 スタートですヨン^^

第836話・ルカちゃん・琵琶湖疎水・大津閘門2.jpg 

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 JR彦根駅から今日の宿泊地である大津市へと向かった私たちは、

 途中で『JR膳所駅』から京阪線『京阪膳所駅』へ乗り換えたのですハイ。

(乗り換えのJR膳所駅は滋賀県で最も古い駅でもあります^^)

 

『わきゃ?ぜんしょ駅って読むんじゃないんですねえー^^;』とぶちょーが呟く。

 私もルビを見るまでは『ぜんしょ駅』って言うのかと思っちゃいましたヨン^^;

 

『膳所駅』と書いて『ぜぜえき』

 難読駅名クイズでよく問題に出される場所だとかそうじゃないとかw

 

 

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 膳所駅からたどり着いたのがココ『三井寺駅』(みついでらじゃないですよ?みいでらです^^)

 なんでも琴音先輩が言うには『琵琶湖疎水取水口はここからすぐ近くっす^^』とのこと。

 私たちは駅員さんに切符を手渡して外へと飛び出した。

 

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 乗ってきた京阪線を見送って踏切を渡ると川沿いに道が。

『えっと先輩。その琵琶湖なんちゃらの入り口ってどこらへんなんでしょうネン^^?』

『え?この目の前の川みたいなやつっすよルカっちい^^』

 これがそうなのかよ!w

 

『でもっす。どうせなら琵琶湖と繋がる本当の入り口を見たいから琵琶湖まで歩くっすよ^^』

 と言うことでこの川伝いに琵琶湖まで歩くことになりましたヨン^^;

 

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 と言っても徒歩3~4分で琵琶湖ですw

 そして目の前に広がるのが、その琴音先輩の言う琵琶湖疎水取水口なんだそうです^^

 琵琶湖疎水が何なのか自体を説明されていない私は取水口よりも、

 目の前に広がる琵琶湖とようやくご対面できたことを喜んだ(マジ海みたい~^^)

 

『ちなみにこの裏手にはびわこ競艇場があるっす^^』

 要らない情報ありがとうございます先輩w

 

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『わきゃ・・・この橋の名前、読めないですう^^;』

 取水口を跨ぐ橋の欄干には橋の名前が刻まれていたのですが・・・

 これなんて書いてあるの^^;

 

『新三保ヶ﨑橋(しんみほがさきばし)っしょ?^^』と琴音先輩はさらりと言うけれど、やっぱ私と夕実ぶちょーは読めなかった(現役の学生だけどね!)

 

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 いつも思うけど河川に建つゲゲゲの鬼太郎ハウスみたいなのはなんだろう?

 思い切って琴音先輩に聞いてみる。

『ねえ琴音先輩。あの鬼太郎ハウスみたいなのは何でしょうか?』

『え?鬼太郎ハウスじゃないの? っつーのは冗談でえ~、あれは水位流量観測所ってやつっすよ^^

 簡単に言えば河川とかの水量や水位を観測してデータを取るとこっすね^^

 そのデータは治水防災にひじょーに役立つわけっす。何気に結構重要な建物だよん^^』

 へえ~なるほど。河川専用鬼太郎ハウス侮るべからずですね^^

 

 さて、琴音先輩が今度は

『じゃあ~入り口も見たし、取水口から戻って琵琶湖疎水を順々に辿っていくっすよ~(*´д‘*)』と言い出したので、

 私たちは再び元来た道を水路伝いに戻ることになりましたヨン^^

 

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 まずさっそく最初に目についたのは白い建物とレンガ調の取水口でした。

 そのまま建物の裏手までやってくるとーーー 

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『第一疎水』と書かれた、疎水を跨ぐ橋があったんですハイ。

 そこから白い建物の裏側をのぞき込む私たち。

 

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 裏側もまたレンガ調の3連の取水口。

『あれは琵琶湖第一疎水揚水機場って言うところっす^^ 琵琶湖の水位が低下してもポンプでくみ取ることによってコントロールをするとこかな?』

 あんまり興味ないので『へえ~、そうなんですね^^』と相槌打ちつつもそれ以上は特に言葉も続けない私。

 むしろ、それよりも私は少し気になっていたことがあった。

 

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『ちょっと話は脱線しちゃいますが琴音先輩?

 この、今わたし達が居るこの橋ってなんか変な感じするんですけどハイ^^』

『変な感じっすか? どこらへんが?ルカっち^^』

『この橋って水路に対してなんで斜めに掛かってるのかなあ~って思ったんですヨン』

 とっても些細な事だけれども、取水口を跨いでいた字の読めない橋も、駅から降り立ったすぐ傍の橋も全部水路に対してまっすぐなクロスをしていたのに、

 なぜかこの橋だけは斜めっていたんですヨン。

 

 その私の些細な疑問に琴音先輩も

『言われてみれば確かにここだけ斜めってるよね^^; なんでだろ? とりあえずすぐ横に水路を跨ぐ道路橋があるからそっちからじっくり見てみようず^^』と言ってきたのでそっちへ移動して、この橋の全景を眺めることになったヨン。

 

 

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『『『やっぱり斜めに掛かってる橋だ』』』

 道に合わせてこんなになっちゃったのかな?

 たまたまなのかな?と、みんなで考えあぐねていた。

 するとここで琴音先輩が橋の袂を指さして大きな声をあげる。

 

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『なんか橋の橋台がめっちゃ古そうな煉瓦ちゃんなんすけど(*´д‘*)』と。

 ああほんとだ! 私達が居たさっきの橋はレンガ調の新しい橋に見えたけど、

 橋を支えている土台部分は古そうな煉瓦ですね。

 

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『わきゃ?ここに地域の地図があるですよ^^』

 夕実ぶちょーが橋の袂にあった周辺案内図の地図を指さす。

 それを見ると、この斜めに掛かる橋を含めて『大津絵の道』って書いてあったのですハイ。

 

『これはマジ気になるっすね^^; ちょっと調べてみようか大津絵の道ってのをさ☆』

 そう言い出した琴音先輩はスマフォを取り出して色々と検索し始めたのです。

 すると答えがようやくわかったんです^^

 

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(196年代の今昔マップからです^^)

『この大津絵の道ってのは、元々は江若鉄道線(こうじゃくてつどうせん)って言う路線が通ってた場所だったみたいっす^^

 開業1921年。廃業1969年。

 ちょっと古い地図を見てもらうとわかるように同じような競合路線があるっすよね?

 京阪線・石山坂本線。さっき私たちが乗ってきた電車っす^^

 色々端折るけど、結果としてここは廃線になっちゃったってとこっすね

 つまり先輩が言うには大津絵の道は元々線路だった。

 今はその路盤も遊歩道として残っているってことらしいですハイ。

 煉瓦の橋台もまたその当時の名残ってことなんでしょうネン^^

 

 ---さて、

 私たちは更に更に水路を追って歩みを進める。

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『じゃあ~琵琶湖疎水を跨ぐ現・京阪線の橋梁や橋台は煉瓦ちゃんかな!って補修工事で見えねーっす!

 三井寺駅までやってきた私たちは京阪線とクロスする場所まで帰ってきたのですが、残念ながら確認できませんでしたヨン^^;

 少なくとも煉瓦とかは使われてないっぽいでしたヨン^^

 

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 たまに水路の左右を変えて歩ってみる私たち。

 少なくとも右手は舗装された道では無かったです(でも通れるようにはなっています)

 そしてーーー

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『北国橋(ほっこくばし)』と言うとこまでやってきました^^

 そこから見えたのは、琴音先輩が言うにはーーー

 

 

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『琵琶湖疎水・大津閘門』と言う明治23年(1980年)に造られたという日本人が設計した日本最古の閘門なんだそう^^

  

『右と左で水路が二手に分かれてるっしょ? 右側はゴミの除去とか水質を保つ迂回路で、

 左側の鉄門扉は前後にゲート状になっててね?

 ここに一旦 船を入れて水位を上げ、この先へと進ませたんだってさ~^^

 昔はここから京都まで船が行き来してたんすね~^^』

 

 え!? つまりは学校の世界史でならったパナマ運河みたいなとこってこと???

 運河の出入り口の水位の高低差を埋めて、船が自由に行き返ることができるように造られた施設ってことですか!

 正直、そこまで興味なかったはずなのに、

 水のエレベーターであるプチパナマ運河があったことと、

 そしてこの水路に船が行き交っていたことに驚いてしまったんですヨン^^

 いったい・・・琵琶湖疎水ってなにものなのよ^^;

 

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 大津閘門を後にしてやってきたとこは山肌に水路が飲み込まれようとしている場所でした。

 

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 琴音先輩が目いっぱい望遠で撮影したその水路のトンネル画像をのぞき込む私。

 何かとっても立派なトンネルの入り口でしたヨン^^

 

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 水路伝いに歩道を進めば途中にこのトンネルの説明版が立っていたんです。

 見れば『扁額』と言う、その建築物に対する思いを文字に起こして掲げる看板表記みたいなものの説明が載ってましたヨン^^

『氣象萬千』

 伊藤博文が筆をふるった(揮毫)んですね!

 

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 水路脇は柵で囲まれているから『扁額みえねーw』と言っていた琴音先輩だったけど、

 望遠カメラで捉えたそれは立派な扁額でしたヨン^^

 

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 さて今までの水路は山肌へと消えて行ってしまいました。

『この山の向こう側に京都の山城や南禅寺や水路閣とかインクラインとかあるんだよなあ~マジで^^;』と琴音先輩はトンネルの向こうの山々を見て嘆くのですヨン。

 この山の向こうはもう京都府なんですね^^

 

 と言うかなぜそんなにこの水路が気になるの?琴音先輩。

 と言うか琵琶湖疎水ってそもそもなんなの???

 琵琶湖疎水が何なのかも分からずにここまで来てしまった私は、

 琴音先輩に説明を求めたわけです。

 

『ああ~ごめんごめんルカっちw

 てっきり琵琶湖疎水を知ってるテイで連れまわしちゃったっすねw

 分かりやすく簡単に琵琶湖疎水を説明するとっすね~

  明治時代の京都復興プロジェクトっす^^

 京都ってのは、江戸時代から明治時代に移行する明治維新に東京遷都や大火で人口の流出や産業衰退の憂き目に直面するんすよ。

 そこで『これはマジやべえ・・・』って考えたその当時の京都府知事さんが考えた対策なんす^^

 琵琶湖から水を引いて灌漑や水道水の確保、水運による産業の活性化を目論んだニュー京都政策の一旦っす。

 

 暮らしやすい・働く場所があるんだよ?ってアピールして、

 出て行っちゃった人達に再び京都に目を向かせる事業。

 カムバック京都と模索した事業の一環がこの琵琶湖疎水てやつなんすよ^^

 めっちゃ簡単に説明しちゃってるけどねw

 そしてその琵琶湖疎水事業には多くの煉瓦が使われたんすよマジで(*´д‘*)?

 だから私ってばその疎水の入り口求めてここまでやってきたってのがあるんすよルカっち(*´д‘*)』

 

 ・・・なるほど。

 ようやく話が見えてきたですハイ。

 明治維新の京都復興プロジェクトがこの琵琶湖疎水ってやつなんですね^^

 そしてそれには時代的にも数多くの煉瓦が使用された建物が存在すると。

 琴音先輩らしい場所選びだと納得した私。

 わだかまりもモヤモヤもようやく晴れたですヨン^^

 

 

『わきゃ? 琴音っち、この後はどうするですか???』と、夕実ぶちょー。

 そう、そう言えばこの後はどうするんだろ???

 まさか山肌に消えていった疎水を求めて山越えとか?

 

『う~ん・・・本当は京都と滋賀を隔てる逢坂山・東山を貫く琵琶湖疎水を追いかけたいところなんすが・・・

 時間的に厳しいっすね~ホラ^^;』

 そういって琴音先輩は腕時計を私たちに見せる。

 あら・・・もう4時半ですヨン^^;

 

『琵琶湖疎水を辿ってたら途中から真っ暗になりそうっす。宿の予約も5時だしね^^; っつーことで、今日はこれでお開きかな~』と琴音先輩。

 と言うことで、ここから歩いて近い本日の宿『東横イン』へと向かうことになった私たち。

 

 だったのですがーーー

『ピロリロリン♪』と琴音先輩のスマフォが鳴った。

『ん?なんじゃらほい?メールっすかね~っておい!教授さんからメール来たっす^^』

 お父様とメル友なのかよ琴音先輩^^;

 実の娘の私も知らないんですけど!(電話番号しか教えてもらってない^^;)

 

『わきゃ?なんて書いてあるですか^^』

『んっとね~---おお!まさに私っちが時間があったら行こうと思ってた小関越えの画像がいっぱいっす(*´д`*)』

『『小関越え??』』

『小関越えってのは地図で見るとこんな感じっす^^』

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『この小関越えってのは大津と京都を結んでいた江戸時代の古道の呼称っす^^

 実はこのルートこそ山間に隠れてしまった琵琶湖疎水と並ぶように続くルートでもあるっす^^

 で、

 教授さんが私たちに先行してこのルートを調査してきたっす(*´д‘*)

 じゃあ~みんなで見てみようっす^^』

 そう言って私たちの目の前で琴音先輩はスマフォの画面をゆっくりと下にスクロールしつつも、お父様からのメールを解説するのでした。

 

アッハッハ。ご機嫌いかがかな?琴音君^^

  私は先ほど琵琶湖疎水の小関越えを敢行してきたので簡単ではあるが数点、資料を送りますぞ!

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 去年の夏に夏草に阻まれた↑ 琵琶湖疎水の”あるポイント”へと赴いたのだよ^^ 

  そして今冬、

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 ご覧のとおり冬場は草も枯れ、見て御覧なさい!あの煉瓦の遺構を!!!

 

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 琵琶湖疎水第二立坑をご尊顔できたのだよ。アッハッハ^^

(立坑・竪抗とは、垂直にトンネル掘って、そこから左右にトンネルを掘ったりする工法の入り口部位です。簡単にだけど)

 

 見たまえ! 実に立派なイギリス積み煉瓦巻きの遺構でありますなあ^^

 残念ながら近づくことは諸所あって諦めたのだが、

 人目につかない山中に、それでも立派な意匠を施す煉瓦施設を造り上げた先人たちのプライド・こだわりに感服いたしましたぞ^^ 

 その後は

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 少々傷を負いながらも藪漕ぎして小一時間、山中を冒険(調査)してきたのである。

   

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 そして几号標石を見つけてきたぞ琴音君アッハッハ^^』

 その後もつらつらとお父様からのメールは続いていた。

(※ 教授さん。つまりは駅員3さんのご厚意でいくつかお写真をお借りいたしました^^ 時期は少し前後しますが自分も駅員3さんもほぼ同じ時期に琵琶湖疎水関連をめぐっていたわけであります^^

 本当は駅員3さんのブログではまだまだ非公開の画像も託されましたが、ボクが公開するのはあまりにもズルいのでこのくらいでw

 琵琶湖疎水小関越えや立坑、そしてその詳細などは駅員3さんの記事で確認してくださいね^^

『駅員3さんの関西遠征報告・琵琶湖疎水関連』

 ↑クリックでリンクいたします^^) 

  

『くっはー!教授さんマジすごいっす(*´д‘*) 藪漕ぎして色々と廻られたみたいっす。私も同伴したかったにゃ~(*´д‘*)』と、琴音先輩は実にうらやまし気にお父様のメールを読み上げたんですハイ。

 どうやらお父様は藪を掻き分けてまで琵琶湖疎水関連施設を調査したようでした^^;

 ・・・お父様、結構ワイルドだしなあ(娘としても納得ですハイw)

 

 ーーーと言うことで

 私たちは今日の予定も終え、貧乏学生の味方の東横インさんへと向かいましたヨン^^

(綺麗だし安いし朝食ただだしねw) 

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『ぐは!めっちゃ受付が団体で混んでるっすねえ・・・^^;』

 私たちは三井寺付近(つまりは琵琶湖疎水 第一トンネル付近)から10分くらいの『東横イン・琵琶湖大津』に到着したのはいいのですが・・・

 観光バスから連なる中国の団体さんが受付に列をなしていたので、

『これは・・・私たちのチェックインも時間かかりそうっすねえ^^; 受付にお返事だけして先にご飯食べに行こうっす皆^^;』と言う琴音先輩の苦笑いに頷いて、

 お食事を先に取りに行くことにしましたヨン^^;

 

 彷徨うこと1時間・・・

 なんだかんだでいつも旅先でお世話になってる日本海庄屋さんへと入店することになったのですハイw

(※日曜日だったからなのか、JR大津駅を中心に人気どこの居酒屋さんを検索してお邪魔しようとしたけれど、

 ほとんど満席で断られちゃった^^;

 と言うか食い物処がそこまで多くない感じですね大津って^^;

 JR大津駅前よりは京阪の浜大津駅周辺の方が栄えてるのかな???)

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 ビールで今日一日の労をねぎらった後は~

  

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 なぜか高知で取れたお魚をパクリ(なんて魚だったかしらw)

  

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『わきゃ?近江牛みたいなのがあるですよ!(*´д‘*)』と、夕実ぶちょーがよだれを垂らすから・・・お肉もいただきました^^

  

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 二人の趣味に合わせてるとおっさん臭いメニューに偏るからピザも注文しておきましたヨン☆w

 

  

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 酔いもいい感じになった頃合いに一応のお開きをして東横インへと戻りました。

 今までルームキーだったけれど、ここはメンバーカードがカードキーになってるんですね(カードをかざすと鍵が開く)

 部屋の前で『どうやって開けるんだろう・・・』と困っていた尼さんとお連れさんにたまたま遭遇したので、

『私たちもさっき知ったんですよ~w』と言いつつ入室のお手伝いしちゃいましたヨン^^

 

 さて、すぐさま寝るわけでもなく(私たち若いんでね!w) 

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 稚あゆの佃煮などをおつまみにしながら二次会に突入しましたヨーン~(*´д‘*)

 私は煉瓦に興味がないからアフターの方がとっても楽しいですハイw

 

 その後はそれぞれの部屋に戻って爆睡☆ 

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 翌朝は朝食サービスをがっつり頂いてホテルを後にしました^^

 でもここからが先に進まない^^;

 

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 氷屋さんの煉瓦壁に見とれてる琴音先輩を急かしつつ・・・

 

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 ビミョーに違う二種類のデザインマンホールに

『わきゃー(*´д‘*) 間違い何個あるですかね~』と、なっかなか動かない夕実ぶちょーの背中を押しつつも、

 私たちはなんとかJR大津駅へと辿りつきましたのですハイ^^;

 

 さあいよいよ『ひこにゃん』に会いに行くヨン(*´д‘*) 

 

 ・・・でもまさか、ひこにゃんのお城でも琴音先輩の趣味に振り回されるとは

 今の私と夕実ぶちょーはまだ知らないのであるーーー

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでいただきありがとうございました^^

 閑話休題的お話しでしたが、それでも記事が増長してしまいました(反省とかしないから!)

 読むのがメンドクサイ人は最後の方のデザインマンホールの間違い探しだけでも興じていただけたらいいんじゃないかなw

(間違いは何個ある?)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、次回はもちろん彦根城☆ ただし分かっているとは思いますが普通には城巡りしないよ! 

  本来なら石垣刻印が多くあって当然の彦根城なのにほとんど無いという、その謎に迫ります(*´д‘*)

 ではではまた今度お逢いいたしましょうず☆

(ちょっと群馬県と長野県の境界へと寝ないで出かけてくるので、お返事等々は明日の夜以降っすマジでw)

 

第837話 ひこにゃんに会いに来た?彦根城編Vol①『わきゃ彦根城の石垣刻印です???』

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『天下普請って乙女なら知ってるっすよね!^^』
 
 いやそんな単語知らないし、乙女だからよけーに分からないですよ琴音っち^^;
 
『その天下普請がどうしたんですか?琴音先輩』とルカちゃんが質問。
 
 すると彦根駅が間近であるというアナウンスが。
 
『ありゃりゃ。とりあえず降りる準備しようっす^^; 天下普請は降りてからね☆』
 
 だったらもう少し前に天下普請の説明してくれませんかね琴音さん!^^;
 
 いきなり彼女の口から飛び出したキーワード『天下普請』
 
 結局その意味を聞くことなく私たちはJR彦根駅に降り立ったのでした。
 
 第837話、ひこにゃんに会いに来たよ編(*´д‘*)
  
 私こと石廊崎夕実視点ですたーとです~う☆
 
第837話 夕実ちゃん・ひこにゃんバージョン2.jpg?
 
ひこにゃん 148.jpg
 
ひこにゃん 149.jpg
 
 やってきました彦根駅!
 
 生憎の雨空でしたが、駅前の『ようこそひこねへ』のひこにゃんのご挨拶に癒されますう(*´д‘*)ハアハア
 
 
 
ひこにゃん 150.jpg
 
ひこね丼ってめっちゃ気になるんですけど夕実ぶちょー!』とルカちゃんがおおはしゃぎ。
 
 それは私も気になりますですう!
 
 と言うかルカちゃんも何故かテンション上がってる?
 
 普段はクールを装ってるけど可愛いのは好きなのね^^
 
 で、ひこね丼って何?
 
『ああ~、なんでも近江米と地元の食材を使っていればひこね丼って言うみたいっすw
 
 近江牛の牛カツや筋煮込み、彦根湯葉・赤こんにゃく・鯉にシジミにもうなんでもあり!
 
 天丼牛丼卵とじ丼。まさに無差別!
 
 ただし彦根市に認定された10作品のみが名乗れるらしいっす^^』
 
 要するに『これだ!って形は無い』どんぶりなのですね^^;
 
 それはそれで面白いけれど、他人に聞かれたらめちゃくちゃ説明しずらいですうw
 
 
 そんな感じで街並みを見ながら闊歩してるともうお城のふもとの目の前までやってきましたです(駅からほぼ真っすぐ歩くだけなので^^)
 
彦根城マップ_edited-1.jpg
 
ひこにゃん 151.jpg
 
 どこがお城への入り口なのか迷った私たちは、目の前の立派な石橋を行くことにしたのですう。
 
 
ひこにゃん 152.jpg
 
 お堀っぽいしここじゃないの?
 
ひこにゃん 153.jpg
 
 まだまだ雪なんかも残ってますです(寒かったです^^;)
 
ひこにゃん 154.jpg
 
ひこにゃん 155.jpg
 
『えっと・・・琴音先輩?護国神社って書いてありますけどハイ^^;』
 
『うん・・・そだね! 彦根城の入り口じゃなかったみたいw』
 
 薄々はそう思ってたのですが・・・(鳥居もあるしね!)
 
 どうやら私たちはお城への入り口を間違っていたようです^^;
 
 でもこの脇から本道へと抜けられるようでしたのでお参りはしませんでしたがお辞儀してから通らせていただきました^^
 
(※ 滋賀縣護国神社。明治9年創建。ぶっちゃけると彦根城址の中に建立されてるので入り口間違ってはいないけれどね!w)
 
 
ひこにゃん 156.jpg
 
 ようやくお城らしい石垣とお堀が見えてきて一同ホッと胸をなでおろす^^;
 
ひこにゃん 157.jpg
 
ひこにゃん 161.jpg
 
ひこにゃん 158.jpg
 
 お堀を跨ぐとお城っぽいとこに近づいてきました^^
 
ひこねベース_佐和口.jpg
 
ひこにゃん 159.jpg
 
『お堀に移る白壁もいいもんんですね~ハイ^^』
 
『わきゃーこうやって近づくとすごく大きいですう^^』
 
 そこまでお城に興味ない私とルカちゃんだけれども、それでも彦根城の外郭の広さに驚くのです。
 
 するとしばらくして琴音っちがパンパンと手を叩きつつ
 
『は~い!傾注!傾注~☆』とこっちを向きなさいと言ってきたのですう。
 
ひこにゃん 167.jpg
 
『この目の前に見える建物はここに書いてあるように佐和口多聞櫓(重文)って言うっす^^
 
 櫓ってのは簡単に言うと城の防御や物見(敵察)の為に城郭や城門に建てられた物件っす^^
 
 ちなみに夕実っちやルカちゃんが見ていた右手側は昭和に造り直されたコンクリの模造櫓っす^^
 
 そして私たちの左手にある櫓こそ江戸時代から残る建物なんすよ~^^ 』
 
 え?そうなの?
 
 パッと見、全く古さの違いが判りませんでしたよw
 
『そしてそして今日は夕実っちとルカちゃんにミッション(指令)っす^^』
 
『『ミッション!!!???』』 Σ(?_?(?_?)
 
 
『うん。指令ね^^ と言うかまずは天下普請から説明しないといけないかなw 
 
 天下普請ってのは噛み砕いて説明すると~
 
 徳川幕府が全国の諸大名に お前らのポケットマネーで城建てろや!ってお城とかを造らせた土木事業っす^^
 
 徳川幕府の権力を誇示する為の政策かな(お金使わせて戦を起こす気を奪う為?なんて説もありますが)
 
 その天下普請政策の中で、13余りのお城が築城・改修されたんすけど、
 
 ひとつのお城に対して一国の大名に負担させたわけではなく、諸大名の分担制でお城が造られたんだってさ^^
 
 その中でその諸大名たちの分業の痕跡が今でも色濃く分かるのが、ズバリ!石垣の刻印なんすよ(*´д‘*)
 
 諸大名たちは雇い入れた石大工に石垣を造らせたんだけど、
 
 ここからここの石垣はうちのお館様のヤツだもん☆って証明と言うか誇示する為に石垣に刻印を施したんす^^?
 
 で!本題っす。
 
 目の前の彦根城もまた天下普請によって築城されたお城っす^^
 
 でもなぜか、石垣刻印がほとんど見受けられないお城でもあるんすよマジで!
 
 大阪・名古屋・江戸城に駿府城、福井城にも刻印あるんだけど、こんなに立派な彦根城にはほとんど無い。
 
 っつーことで今回の指令は
 
 彦根城の石垣刻印を探せ!ってことっす分かったかハニー達(*´д‘*)』
 
 今まで専門家さんとかが見てきて見つからなかったのにそんなの無理ゲーじゃないですかあ^^;
 
 かくしてここに、渋々と石垣刻印探しをする女子3人の物語。
 
 本格的にスタートですう~^^;(ここまで前フリです☆)
 
ひこにゃん 162.jpg
 
ひこにゃん 163.jpg
 
 ではまず右手の佐和口多聞櫓昭和バージョンからですう(建物が昭和に再建されただけなので石垣は昔のですう)
 
 こうなったら意地です。探してやりましょうですW
 
 私たち3人は見える範囲で石垣をなぞっていく。
 
 するとルカちゃんが『あれって刻印じゃないですかね』と上方を指さした。
 
 一同、そこを見上げるとーーー
 
ひこにゃん 164.jpg
 
 
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 石垣に刻まれたへんてこなやつがありましたです!
 
『結構かんたんに見つかっちゃったですね~琴音っち(*´д`*)』と言うと、
 
 彼女は首を横に振り、
 
『あれは刻印じゃないっす^^; 矢穴って言って石垣の石を切り出す際に鉄のくさび(矢)を何本か打ち込んで破砕するんす。
 
 そん時にできる矢穴の名残がアレなんすよ^^』
 
 な~んだ刻印じゃないのかあ^^;
 
ひこにゃん 166.jpg
 
 ちなみに江戸期から残存する左手側の佐和口多聞櫓の石垣も見たけれど刻印らしきものは見つかりませんでしたです^^;
 
(※ 実はーーーごにょごにょ。次回記事で分かりますw)
 
 そこからは皆してやっきになって石垣をなぞりつつ先へと進むのですう。
 
 そしてやってきたのがーーー
 
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 いよいよ本城へと通ずる表門橋ですう^^
 
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『わきゃ 本日のひこにゃんってなんですか!なんですか!』
 
 橋の袂にあった看板には3つの時刻表が記されていた。
 
『まさかひこにゃんにこの時間帯じゃないと出会えないとかじゃないですよね琴音っち!』
 
『琴音先輩、今現在9時過ぎですヨン?』
 
『うーん・・・実はっす。ひこにゃんは毎日お出迎えしてくれるんだけどお・・・
 
 その実、出現場所はランダムだったりするっすw
 
 指定時間に本丸跡とか色々なとこに出没するから、こっそりスタッフさんに聞かないと出会えないこともあるっすねw』
 
 なんだよォー!必ずひこにゃんに出会える訳じゃないの!?
 
 ルカちゃんが指摘したように今現在9時過ぎ。
 
 最初のひこにゃんタイムは一時間ちょっと後。
 
 しかもどこにひこにゃんが出現するか分からない!
 
『『そんなの聞いてないよー・・・(;゚Д゚(;゚Д゚)』』と嘆く私とルカちゃんだった・・・。
 
 
ひこにゃん 170.jpg
 
 
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 さて、表門橋を渡ると受付ですう^^
 
 宝くじが当たったからとはいえ貧乏学生の私たちは一般入場券600円を払って入城ですう^^
 
 琴音っちに言わせれば『城の保全を考えたらもうちっとお値段取ってもいいんじゃないっすかね』って言ってたけれど、どうなのかな?私にはよく分かんないかも。
 
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 パンフレットを数点いただきつつ、いよいよ天守へと続く表門山道を進みますですう^^
 
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 この幅広な階段って結構歩きにくかったりしません?
 
 私、結構この奥行きが広い階段苦手だったりしますですう^^;
 
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『矢穴ありますヨン!矢穴☆』とルカちゃんが指をさす。
 
 表門山道の脇にも石垣が。
 
 でも『もう矢穴はいいから刻印探してよw』と琴音っちw
 
 矢穴はあるけど刻印は中々見つからないですね~(なんで?)
 
ひこにゃん 176.jpg
 
 ん?何か目の前に見えてきましたよお城っぽいの^^
 
 でもお腹にぽっこり橋が刺さってる?
 
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『琴音先輩!あの橋は???』とルカちゃんが琴音っちに質問するんだけれど、
 
『そのうち分かるから^^ それよりも刻印探しに没頭しなされ!』と窘められていた^^;
 
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『あ!矢穴発見ですヨン!』
 
『矢穴はもういいっすからww』
 
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 山道を登り切ると今度は左手にグルリと登るみたい。
 
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『敵が攻めてきたときに真っすぐ進めないように城造りするのも手段っすよね~^^』と琴音っち。
 
 
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 そしてやってきたのがこちら。
 
 先ほど橋がお腹に刺さってた建物の、その橋の上にやってきたのですう^^
 
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 ここで説明版をなぞりつつも琴音っちが先生気どりで説明を開始した。
 
『ええっとお~、ここは天秤櫓って言うっす^^ 彦根城の重要文化財指定の中でも日本屈指の重文 っす^^
 
 橋を中央にして左右の櫓。
 
 その天秤のような造形から天秤櫓って言われてるんすがーーー
 
 実はここも佐和口多聞櫓と同じく、
 
 右と左で年代が違ったりするんすよマジで^^
 
 左手は幕末の改修工事後のもの、右手側は築城当時の姿のままの建物なんす(築城してからちょっと後とも言われています)
 
 元々は豊臣秀吉が築いたご近所の長浜城が廃城になったあと、
 
 彦根城建築の際に長浜城の櫓や建材が移築(流用)された?のがこの天秤櫓なんだそうっす^^
 
 その建材の再利用の際には石垣もあったらしいんすけどね^^
 
 これ彦根城に石垣刻印がほとんど存在しない結構な重要ポイントっすよマジでw』
 
  重要ポイント???
 
 なぜ天秤櫓と他城からの移築・再利用が、この彦根城の石垣刻印の存在の無さを物語るのかこの時点では私はさっぱりワケワカメでしたよお・・・^^;
 
 ルカちゃんは『はあ~たぶん、そうなんでしょうね!なるほどですヨン(*´д`*)』と妙に納得してましたが・・・
 
 頭良い子はうらやましいですう(私バカでごめんね!w)
 
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『じゃあ~早速行くっすよ^^』
 
 私たちは天秤櫓へと向かいました。
 
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 右側がえーっと、築城当時?
 
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 左手は~幕末・・・って、ああホントだ!
 
 よく見ると石垣の積み方が違うかもですね^^
 
 
 
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 さてここは櫓の中が絶賛公開中とのことで、私たちも中を見学することにしましたです(*´д`*)
 
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 靴を脱いでお邪魔します(*´д`*)
 
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 わきゃ?なにこれ?
 
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 とっても急な階段が(登れないようです)
 
 
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『さあみんなそろそろ天守へと行こうっす^^』
 
『『は~い^^;』』
 
 ・・・どうやら天秤櫓の内部はそれほど惹かれるものがなかったようです皆w
 
 どちらかというとーーー
 
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 おトイレ休憩で立ち寄ったトイレの裏手の景色にみんなキャーキャー言ってましたです^^
 
(立ち入り禁止なのが残念ですう^^;)
 
 
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 さて、いよいよ本丸ですう。
 
 その表口を固める櫓門『太鼓門櫓』というとこに来ましたよ^^
 
天守も間近と言うことで私と琴音っちはいそいそと門をくぐろうとしたのですが、
 
『ちょっと待ってくださいヨン先輩たち!』と、ルカちゃんが引き留めたのです。
 
『どうしたんすか?ルカちゃん^^;』
 
『いや、門扉の裏の石垣に怪しいのがあるんですヨン(*´д`*)』
 
 ええっ
 
 思わずそこをのぞき込むとーーー
  
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 何か丸いのがあるです!もしかして刻印???
 
 でも琴音っちは腕を組んでムムム・・・と唸ってからしゃべりだす。
 
『刻印にしちゃ随分と深く掘られてるんすよね。推測だけど、この穴に何かしらを突っ込んでいたとかじゃないかなあ。例えば門扉の錠とかの木や鉄の部位とか^^』
 
 なんだーちがうのかー^^;
 
 ーーーそしてお待ちかねです(*´д`*)
  
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 やってきました彦根城天守(*´д`*)
 
 ど素人の私が見ても立派な建物に思えましたです☆ 
 
 残念ながらパネルのひこにゃんしか居ませんでしたが、みんなで天守をバックに記念撮影しましたですう(*´д`*)
 
 そして一応天守の石垣もチェックですね! 
 
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『わきゃ!矢穴がありましたです(*´д`*)』
 
『もう矢穴はいいっすからw』
 
 次回は天守内部へ。そして石垣刻印八犬伝ですう(*´д`*) 
 
 
ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^;
 
 実は一昨日から熱が凄くて・・・、先ほど病院に行ってきました(9時に行ったのに診察1時だよ!)
 
 なんと20年ぶりにインフルエンザAに罹ってしまいました^^;
 
 お尻に注射とか久しぶりや!(解熱)
 
 記事自体はとっくに仕上がっていましたし、かといって放置するのも勿体ないのでアップしましたが、
 
 今から薬飲んで爆睡しようと思います。ではでは・・・
  

第838話 ひこにゃんに会いに来た?彦根城編Vol②『転用石と煉瓦と石垣刻印から分かる彦根城の成り立ち?』西の丸の謎の構造物・転用石・石垣刻印ほか

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 スタッフAさん『はい?太鼓櫓(本丸表門)の左手の穴が開いた石が石垣刻印ですかって?』

 

 琴音っちが彦根城のスタッフさんにさっそく質問をしていたのですう(前記事参照)

『ああ~残念ながらあれは刻印じゃ無いのですよ^^ あれはほぞ穴(臍穴・ほぞあな)と言って木材を石に固定する穴なのですよ^^

 でもですね? あの石垣のほぞ穴は彦根城の為に使われた物じゃ無いらしいのです。

 出所はよくわかってないのですが他所からの転用石なんだそうですよ^^

 今のところ彦根城には転用石として6~7個の代用石垣が見つかっていますので、石垣に興味がおありでしたら刻印だけじゃなく、転用石探しなんかもいかがでしょうか^^』

 

転用石探し!ぐはー!めっちゃ楽しそうじゃんかお(*´д`*)』

 ・・・どうやら琴音っちが余計な知識を身に着けたようです^^;

 これじゃ彦根城を出るころには何時になってることやらです、たはは・・・(4時間半居ました!)

 第838話、実はこの転用石も彦根城に石垣刻印が少ない理由だとは、この時の石廊崎夕実はわからないのでありまするーーーーーー

第838話・彦根城・夕実ちゃん・転用石探し2.jpg

 

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 本丸跡の休憩所でおトイレ休憩したら、さっそく天守へと行きましょうですう~(*´д`*)

 こちらも天秤櫓と同様『土足厳禁』

 受付でビニール袋を受け取って靴をしまい込みました^^

(入館は無料ですう(*´д`*))

 

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 受付のおじさまおばさまの話によると私たち以外は数名しかお客さんが居ないとのこと。

 普段は込み合うそうなのでラッキーですね☆

 

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 ここにも天秤櫓で見かけたへんてこな△穴が。

 これって何だろうと思っていたらルカちゃんが壁に貼ってあった説明書きを読んでくれました(そこにあったのね^^;)

 

『どうやらこの△は鉄砲狭間(てっぽうざま)と言う、ここから鉄砲を突っ込んで敵を迎え撃っていたようですヨン^^ 

 これ以外にも縦に長方形の窓口は矢狭間と言う弓矢を射た場所だそうですハイ^^』

 へえ~ここから鉄砲や矢を打ってたのですね^^

 

 するとここで琴音っちも興味を持ったのか参入開始!

『なるほどっす。いわゆる銃眼ってやつっすね^^ でも・・・』

『『でも?』』

『鉄砲突っ込むのは分かったけど視界がめっちゃ狭くない???

 これじゃ狙い定めるのも容易じゃない気がするし無駄玉撃っちゃいそうな気もするっす^^;』

 言われてみれば・・・鉄砲を突っ込んだら見定めるスペースはほんのわずか。

 思わず皆でムムムムム・・・。

 するとスタッフBさんが『一旦、鉄砲狭間から目視して、それから素早く火縄銃を入れて撃つんですよ^^ とは言え敵も立ち止まってる訳じゃないので苦労されたとは思いますねえ^^;』と助言してくださいました^^

 なるほど・・・見ながら撃つわけじゃないのね(他のお城の狭間はまた違うと思いますのであしからず)

 

ひこにゃん 217.jpg?

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 見上げると立派な梁のある小さな部屋へと到着ですう。

 

ひこにゃん 220.jpg

 そこにはいよいよ天守閣への階段があったのですが・・・結構急ですう^^;

『今日は皆スカートじゃないしお兄ちゃん(男)も居ないし平気だけど、これじゃパンツ見えちゃうっすねマジでw』

 え!そこΣ(゚Д゚;)

 パンツ見えちゃうのもそうだけど、靴下履きでつるつるした急階段って何気に怖いでしょうよ^^;

 

ひこにゃん 221.jpg

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 手すりにつかまって恐る恐る登り切ると薄暗い天守閣の一階部回廊へと辿りついたです。

 

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 とりあえずトラロープ(立ち入り禁止ロープ)で入れない部分を除いて順々に見て回りました^^

 ここで気付いたのはスタッフさんが要所要所に立っておられ、こちらを見かけては色々と天守の部位を説明してくれることですう(*´д`*)

 

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『この天守は大津城の天守を解体してコンパクトに移築したものなんですよ^^(大津城天守時代は5重天守・彦根城は3重)』

 へえ~築城時から既に新品じゃなくて再利用だったのですね^^

 ここでふと琴音っちと目が合った。

 その顔はとてもいやらしいくらいにニヤリ・・・(なんでよ・・・^^;)

 

 さて二階はのちほど。

 まずは一気に三階へと行きますよ^^

 ですが・・・

 だけど・・・

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 やっぱりこの急な階段は怖いですう^^;(62度)

 

『これはスカートやばいっすね!マジで☆』

 それさっきも聞いたから!(;´∀`)

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 階段から落ちてケガをした人とかいないのだろうか?と思いつつもみんなでゆっくり登ると、そこは天守閣3重最上階です^^

 気になったのはまずはこちら↓

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 2階・3階にそれぞれ二つづつ存在する隠狭間。つまりは隠し部屋ですう(*´д`*)

 ここに隠れて敵に不意の攻撃を!とか、

 身を隠すためとも言われていますが、結局この彦根城は一度も戦火に交えることもなく今に至るそうです(なんだそりゃー)

『仮に敵が攻めてきてもここじゃ見つかるっすよね? あと、隠し部屋のすぐ向こうは外だから、矢でも飛んで来たら刺さっちゃうかもっすねえ^^』

 そういう夢の無いことをスタッフさんの近くで言わないでください琴音さん^^;

 

 ここでスタッフCさんが『窓から外を見てください^^』と私たちを促した。

 

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『本日は彦根城に足を運んでくださりありがとうございました^^ 残念ながら生憎の雨天で向こうを見渡せませんが、

 いつもなら琵琶湖も比叡山もここから綺麗に見えるのですよ~^^

(---中略ーーー)

 さて目の前をご覧ください。あ、見えませんよねw

 あの靄の向こうには佐和山城がありました。この彦根城の佐和口多聞櫓と太鼓櫓門は 佐和山城から移築したと言い伝えられています。そのほかにも大津城・小谷城・長浜城等々からも資材や櫓・門・石垣、そして天守などを再利用したそうです。

 簡単に言ってしまえばリサイクルのお城でしょうか^^』

 工期短縮・経費削減の狙いと言っていたのも付け加えておきますです^^

 でもこれでようやく琴音っちの意図が見えてきたような気がします!(まだわかってない)

(この後はブログ記事の工期短縮でしばらくダイジェストですw)

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 さて本丸跡まで戻ってきた私たちは茶店でお土産とーーー

 

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 ビールで乾杯です(頂上到達の意を込めて?)

 

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 ここで琴音っちがパンパンと手を叩いて話し始めるのです。

『今まで見てきて聞いてきてもらって分かったと思うっすけど、

 この彦根城は他城からの移築物が非常に多いリサイクルのお城っす^^

 12~15もの大名に命じて造らせた天下普請の彦根城

 まるで家にあるものを持ち出すバザーやフリマのようでもあるっす。

 それはちょっと言い過ぎだけれども、これでこの彦根城の石垣に石垣刻印があまり見受けられない理由が見えてきたんじゃないっすかね^^

 新築だったなら石垣刻印の可能性もあったかもしれないっす。

 だってここからここまでの石垣は我が潘で切り出したものだから!って御上にアピールできるからね^^

 でもどうやらリサイクルの転用石というものまで石垣に使っているとなると刻印を穿つ必要性もそこまでなかったんじゃないかなあ~って私は思うんす^^

 もしこの彦根城に石垣刻印があるのなら、もしかすると他城から紛れ込んだ石垣刻印の可能性があるかも(*´д`*)

 っつーことで石垣刻印と転用石探しに行くっす!

 

 ようやく私でもなんとなく理解できた(ルカちゃんはとっくに分かってたっぽい)

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 さて、天守の丁度裏側へとやってきた私たち。今までは一方通行だったけれど、

 どうやら現在地から黒門へと下る黒門山道ルートと、

 西の丸を抜けて山崎山道を下ると言う二つのルートがあるようですう(後は登り石垣をおりるか。怒られますがねw)

 

『琴音っちはどうしたいの?』と聞くと、

『ヤマザキ一番っしょ(*´д`*)』とのこと。

 とは言え少しだけでも黒門山道の石垣も見てみたいって言うから、ちょっとだけ黒門山道を降りてみましたですう(よくばりさんめっ!)

 

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 少し下ると『井戸曲輪いどくるわ』と言う籠城戦では特に重要な水源が。螺旋のような造りに敵も責めずらいという彦根城でも重要度Aの場所らしいですう(読んだだけ!)

 さてここから戻ることに。

 その間にも石垣チェックです^^

  

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 ふと、琴音っちが『ねえみんなコレじゃね!?』と大きな声を出した。

 そこは本当に天守の真裏も真裏。

 降りてくる時は死角となる曲がり角の突端の石垣。

 それはーーー

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『わきゃー!刻印発見おめでとうございます琴音っち(*´д`*)』

『いや転用石だから夕実っちw』

『わ~ほんとに転用石ってあるんですね琴音先輩^^ あ、ほんとだ。よく見ると何かの土台っぽいですヨン』

『なんか・・・墓石っぽくもみえてならないっすね^^;』

 墓石とか・・・嫌ですねえ^^;

 まあその答え?は後で私たちは知ることとなるーーー

 

 

ひこにゃん 253.jpg

 さて西の丸に戻ってきた私たち。整備された歩道を進んで山崎さんをめざします(*´д`*)

 するとまたもや琴音っちが道からそれて脱線です^^;

 しかも先ほどの比じゃないくらいに『うおおおおおおおお!!!なんかすんごいのあるうう!!!』と駆け出した。

 その答えはこちら↓

 

ひこにゃん 254.jpg

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『うっは!煉瓦ちゅあ~ん(*´д`*)』

 なんと煉瓦片が散らばっていたのですう^^;

『琴音先輩?モルタルがついてるのもありますヨン。と言うことは彦根城に煉瓦の建物でも建ってたんでしょうかね???』

 ルカちゃんの疑問に我に返る琴音っち。

 そしてしばらくムムムと考える。

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ひこにゃん 259.jpg

『何かがあったのは・・・間違いないっすよね。江戸時代には無いだろうから~明治以降の広島城みたいに軍部が城郭に軍の建物でも建てていたのかなあ^^;

 まあちょっとここら辺の地図をスマフォで古今色々探ってみようっす^^』

 まさかの彦根城の煉瓦に大脱線!

 とはいえこれにはさすがにルカちゃんも私も興味をひかれた。

 

 そして待つこと十数分(なげー)

『まずはこの今現在の彦根城の写真を見てよ^^』と彼女は画面を見せる。

今現在の彦根城.jpg

『これが彦根城天守だとして左手に広がってるのが西の丸っすよね?』

『『うんうん』』

『で、見てもらいたいのがこの1945年だからちょうど終戦の年の写真かな^^ それで比較してみてもらうとーーー』

1946年・彦根城.jpg

『『なんかへんな建物がたってるう!Σ(゚Д゚)Σ(゚Д゚)』』

『そうなんすよマジで! でもさあ~これがどう検索してもヒットしない・・・見たところ洋館か宮殿?

 ---にしてもだよ、天守の大きさと比較してもかなりでかいよねコレ!これが何かすごく知りてーマジで^^;』

 それが煉瓦を使った建築物なのかは置いておいて、彦根城の西の丸にドン!とこんなに大きなものが建っていたことに私は驚いた。

 それとともに琴音っちが煉瓦に興味が無かったら絶対気付かなかったことにちょっと煉瓦を見直した(ちょっとだけよ?)

(誰か昭和時代の彦根城西の丸にかつて何が建っていたのかわかる方が居たら教えてください!)

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 さて次にやってきたのは西の丸『三十櫓』(重要文化財)ですう^^

 そしてその三十櫓の前に先ほどの転用石のヒントが転がっていました^^

 

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『あれ?琴音先輩?ここに無造作に置いてある石ってさっき見た転用石と少し似てませんか???』

『ん?あ~確かに石の縁の段々状のとことかよく似てるっすね。でもなんだろここ、周りには壊れたような灯篭みたいなのもあるし』

 周りを見れば確かに今は使われてないような灯篭やその土台がいくつか寄り添っていましたです。

 そしてここで大変便利なスタッフXさん登場ですうw(どこにでもいらっしゃるよ!)

 

『あら転用石探ししてらっしゃるのね^^ え?天守裏で見た転用石と灯篭の土台に似てると。

 あの石灯篭に見えるのは宝篋印塔(ほうきょういんとう)と言ってね仏様の仏塔、供養塔なのよ^^

 石灯篭は観賞用もあるけれど基本的には明かりを灯すものよね^^

 先ほどお嬢さんたちが見てこられたという転用石も宝篋印塔の土台部位だそうよ。

 ちょっと罰当たりな気もするけれど石垣の資材に使ってくださいと寄進する領民もいたそうですから信心とは不思議なものだし計り知れないものなのでしょうね^^』

 ・・・あえて使ってくださいなんてこともあったのですか(当然、その限りではありませんが)

 隣を見るとーーー

『転用石探しも奥が深けー!(*´д`*)』と満面の笑みを浮かべてる女子が一人いましたが^^;

 とは言え結局は専門家の手のひらの上だったようですw

 そうそう素人の女子大生3人じゃ新発見!ってことにはいかないようですう^^

 

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 さてここ三十櫓も内部公開をしていたのでお邪魔しましたです^^

 ですがダイジェストです!

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 さあ~あとは山崎山道を下って帰るだけかと思いきやそうじゃないようです(まだあるのΣ(゚Д゚;)

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 足元の石段もよく見ると矢穴のギザギザ。

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『わきゃ あれ刻印じゃない?』

『矢穴の打ち損じっぽいっすねえ^^;』

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『うわ~凄い空堀ですね琴音先輩^^』

『へ~ルカちゃん空堀とか知ってるんすね^^ 厳密に言うとこういう風に山の尾根を抉るように掘り進めたのは堀切とも言うらしいすよ^^』

 またルカちゃんに知識で負けた私・・・(堀切って何?堀切菖蒲園?)

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 堀切見学をし、山崎山道を下ったら黒門に辿りついちゃいました(黒門山道でも山崎山道でも黒門に辿りつくのね^^;)

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 内堀を越えて、あとは玄関口である佐和口多聞櫓を目指すだけ。

 だけだと思ったらまた琴音っちから『待て!』と号令がかかった(私たちは犬か!^^;)

『この玄宮園の石垣に刻印がある!』とのこと。

『も』って言ってるけれど、私たちまだ一個も石垣刻印見つけてないのでは???

(転用石を二個だけですねw)

 とは言えラストチャンスです。みんなで探しましょう^^

 いざレディーィィィーーーンゴウ!

 

 するとすぐに発見です!

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『琴音先輩刻印発見ですヨン(*´д`*)』

『いやそれ転用石!』

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『わきゃー!矢穴と刻印のダブルで発見ですう(*´д`*)』

『それも転用石っぽいし、もう矢穴はいいからw』

 と言っても本編(彦根城のことです)よりもサブ(玄宮園)の方がそれっぽいの多いのはどういうことなのか?

 でもやっぱり刻印無い・・・。

 すると石垣も半ばに来たところで皆同時に指をさすことになった。

 

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『『『漢字でってあるう!Σ(゚Д゚(゚д゚)゚д゚)!』』』

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『うは~これこそ石垣刻印ちゅわ~ん(*´д`*)』

『でも琴音先輩? もしかしたら転用石の石垣刻印なんてこともありますよね?』

 ああそうだった。確かに彦根城固有の石垣刻印じゃない可能性もあるのですよね。

 転用石の石垣刻印。どこからか持ち運ばれた石垣刻印の可能性も^^

 ある意味この彦根城の成り立ちの象徴でもあるのかもしれませんですう^^

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 さて、屋形船乗船場の案内板の手書きひこにゃんに癒されつつも佐和口多聞櫓まで帰ってきましたですう。

 なんだかんだで4時間半ぶりです^^;

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 行きでは見過ごしていた石垣の何かを見つけたけれど、もうそれはいいでしょう。

 修学旅行でお城を巡ったときは特に何も思わなかったけれど、

 こうして何かを探しながらの城内散策はとても楽しく思えました^^

 琴音っちってたまに良い友達だなあと思いますです(ほめ言葉)

 

 さてJR彦根駅へと向かいます。

 最終日の正午を越えた時間だったので、帰りの時間も考えたら今回の一連の旅もこれで終わりかな?と内心思っていた私。

 でもまだもう少しだけ遊べるならーーー

 でもまだこの付近なら少しは観光できるのではないかと、

 私の心が口をついた。

『ねえねえ琴音っち。もうちょっとだけ旅したい・・・かな?へへへ(*´д`*)』

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『わお!彦根市役所の花壇に耐火煉瓦刻印ちゃんがありゅう~(*´д`*)』

 聞いてねー!

 次回、新幹線でぶらり途中下車編です(ぶらりってレベルじゃねー)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgはい皆さんごぶさたしてました^^

 インフルエンザもだいぶ良くなったけれど、職場の皆にうつるからと二日間謹慎の身でモヤモヤしていたちょいのりですw

 さていかがだったでしょうか彦根城石垣刻印編。

 石垣刻印が少ないことに関連付けて彦根城の成り立ちを追っていったんだけれども、

 まさかここで転用石と言うキーワードを知ることになるとは。

 煉瓦刻印探しに石垣刻印探しときて、今度は転用石探しも加わりそうですなw

 でもこのおかげで島旅や煉瓦、石垣刻印のありそうな土地ばかり選んできた旅先がまた少し広がりそうです☆

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次回は記事一個にまとまるか不安だけれども近江八幡から始まった旅路の最終章です。

 餃子まで行けるかな?

 ではではまた今度お会いいたしましょうず(*´д`*)

  

第839話 ぶらり浜松途中下車の旅『うひょー!浜名湖には煉瓦がいっぱい(*´д`*)』浜名煉瓦橋梁群・うなぎボーンほか

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『この後行きたいとこあったら大募集☆』

 

 彦根城の帰り道に夕実っちとルカちゃんに募ったっつーーーーのに、

 全然良い案が返ってこねーw

 私、言ったよね?

 旅行初日に『二日目はノープランだぜ☆ だから皆、好きなとこ考えておいてちょ(*´д`*)』ってさ!

 

 まあでも余りにも彦根城で時間を費やしてしまったのもまた事実ね。

 私的には琵琶湖に浮かぶ島々へ~なんて考えていたけれど、

 時間的に無理だとは思ってた。

 彼女たちに『行きたいとこどこかある?』って聞いても『う~ん・・・』だしい^^;

 

 と言うことで私の趣味を推し進めます☆

 勿論『煉瓦ちゃん(*´д`*)』

 でも『餌』が無いと彼女らは絶対『ええ~・・・』って言うから撒き餌をすることにした。

 

浜松で浜松餃子しようか(*´д`*)』と。

 そしたらば・・・

『浜松餃子って気になってたんですヨン(*´д`*)』

『わきゃー♪ 餃子食べたい食べたいですう(*´д`*)』と食いついたw

 

 と言うことで、

 第839話。浜名湖と煉瓦と餃子の物語、

 私こと菅原琴音視点でスタートっす^^

第839話・琴音・第3浜名橋梁ほか・はっけようよう2.jpg 

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『見てくださいよ夕実ぶちょー!ドクターイエロー止まってますヨン(*´д`*)』

『わきゃあ!は、早く願い事願い事ですう!!!(*´д`*)』

 まるで流れ星に願いをってな感じに必死に車窓の向こうのドクターイエローに懇願する夕実っちとルカちゃん。

 そこまで有り難がられるとドクターイエローもはた迷惑なのか嬉しいのか何なのかw

 いや、むしろ世間様の認知度が高くなったってことなのかな?

 見れそうで意外と見れない対象に、勝手にパワースポット的価値観をつけちゃうのも、また人の面白いところでございやすねえ^^

 

 さて、私たちは今『新幹線の中』っす。

 彦根駅に辿りついた私たちは隣の米原駅から新幹線に乗り換えて東京への帰路についたわけなんすがーーー

  

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 豊橋駅でぶらり途中下車を敢行したっす^^

 目的の煉瓦も餃子もある浜松駅まで行けばいいんじゃね?って言われそうですが、

 新幹線の浜松駅の手前駅である豊橋から東海道本線に乗り換えて、少しでも交通費を浮かすことにしたわけですW

 

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『うへへ~(*´д`*) ついでにTOICAゲットっす☆』

 せっかくなのでTOICAを購入っす(*´д`*)

『ええー 琴音っちSUICAあるし、いらないじゃーん^^;』って言われちゃったけれど、集めてるからいいのだよアッハッハw

 これでSUICA・PASMO・SUGOCA・ICOCAが揃ったっす^^

 KITACAも欲しいなあ~w

 

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 乗り合わせた列車はロングシートじゃなかったので、ゆったり飲食しながら行けましたっすよお^^

 お昼食べてないからお弁当でも良かったんすけど、スナック菓子にアルコールでやんす(*´д`*)

 当然私のごち接待。

 じゃないと彼女たちのご機嫌がうるわしくなくなっちゃうからねw

 

 ーーー列車は愛知県からやがて静岡県へ!

 目的地いっこ手前の駅には鷲津のれんが館などもあって寄りたかったけど、時間的都合でスルー。

 そしてやってきたのはーーー

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『JR新居町駅』っす^^

『わきゃー!浜名湖で途中下車なんですね琴音っち^^ なんか懐かしいですう(*´д`*)』

『そうだよね夕実っち^^』

 たしか子供のころに夕実っち家族と私たち菅原家とで、浜名湖に潮干狩りに来たことがあったんす^^

 たぶん夕実っちはそのことを言ってるんだと思う(私はあんま覚えてないw)

 

『琴音先輩? この新居町駅に煉瓦があるの?』

『う~ん、正確に言うとここから歩いたところにあるっす^^ っつーことで少々歩くっすよ^^』

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 ホームに降り立った私たちは改札へと出たのだがーーー

『わきゃ? 私たち以外全然乗客が降りない駅だったのに、改札のスペースがめちゃくちゃ広い駅ですねここ^^?』

 夕実っちが言うように電子改札以外の改札が無駄に広い。

 なんだっけかな?こういう昔の改札みたいなのって。改札ラッチ?だったっけ?

 まるで大人数を裁くかのようなラッチが連なっていた。

 

 私たちの疑問は駅舎を出てすぐに答えが出た。

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『『『浜名湖競艇の最寄り駅かあw』』』

 駅を出たらすぐ近くが競艇場だったんす^^

 なるほど。開催時は大勢のお客さんが利用するから、あんなに大きなラッチが併設されていたんすねえ~^^

 

 さて私はここで今日の目的を彼女たちに告げることにした。

 目的も分からずに歩かされることこそ辛いものはないと踏んで、先に言っておくことにしたのだ^^

 

『ええっと、今日のスケジュールを発表するっす^^

 この新居町駅からちょっと歩くと、湖の上に建つ東海道本線の橋が何件もお目見えするんすがーーー

 その橋梁とか橋台の袂には、かつて使われていた橋梁や橋台の煉瓦が散乱してるんす^^

 っつーことで潮干狩りじゃなくて煉瓦狩りしてこようと思いますw

 いっぱい頑張った方には~

 私から浜松餃子のプレゼント付きですので、頑張って刻印探ししてくだしゃい(*´д`*)

 一個の刻印煉瓦に対して1ポイント制っす☆

 ポイントの多い方が勝ちね♪』

 

『わきゃー!負けないですよ~ルカちゃん(*´д`*)』

『私だって負けませんヨン!下剋上とはこういうことだ!ってのを披露してみせますヨ、夕実ぶちょーw』

 餌(浜松餃子)とポイント制で競わすのが大正解だったのかもしれないw

 普段はあんまり煉瓦に興味薄い連中なのにハートビートモードっすw

 次からこの手で行こう( ..)φメモメモ

東海道本線・浜名橋梁群・地図.jpg 

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 さて、歩き出してから少し違和感を感じていた私。

 

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 思わず競艇場から聞こえる練習艇の爆音を気にしながら歩いていたら、

 

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 人が歩行するには随分と厳しい陸橋に辿りついてしまったんす^^;

『琴音っち・・・車がガンガン走ってて怖いですう^^;』

『琴音先輩? この道って高速に向かってるんじゃ・・・^^;』

 

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 正直言うと人が歩いてもOKな道だけれども、インターチェンジへとつながる道でもあった。

 駅の降り口間違えたようで大失敗っすねえw

 

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『ここの橋渡れば歩道もある国道っすから頑張ろうっすw』と声かけて登ってきたのはいいけれど、

 ビュンビュン車が横を通り抜けてこえええええええええw

 

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 そしてなんとかかんとかやっとこさ国道に合流できたんだけど、ガンガン横切る車たちにみんな血の気がサー・・・とひいていたのは言うまでもない^^;

 そんなこんなで無駄なルートを歩いてしまいましたがご愛敬です☆

 ここからは東海道本線伝いに目的の場所へとただ邁進するのみでやんす(*´д`*)

 途中、

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 お城のような廃墟が見えてきた。

『わきゃ? 昔はお食事どころだったですかね?ここ^^;』

『珈琲の珈って文字が残ってますし、喫茶店だったんじゃないでしょうかねん^^;』

 色々調べてみると、ここは元々喫茶店だったみたい。

 関所って名前だったのかな?

 新居の町が元々は東海道の関所でもあったわけだし、その関所からネーミングしたんでしょうね^^;

 見た目は新しくもある廃墟だけれど10数年は放置プレーらしい。

 でもさーどう考えても関所じゃないなあ~この外観w

 

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 さて、やってきました浜名湖に浮かぶ東海道本線や新幹線や幹線道路の橋梁群のもとへ(*´д`*)

 とは言えここは狩り場じゃない。

 

東海道本線・浜名橋梁群・地図.jpg 

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 なぜならば橋梁の袂へと降りる場所があんまりないからっす^^;

 

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 旧第三浜名橋梁・橋台跡。愛知方面。

 歩道から望遠で撮ると、わずかに痕跡が見えた。

『何を望遠で撮ってるの?琴音っち^^』と夕実っちに聞かれたが、

 まだまだここの橋梁群の歴史を彼女たちに話すには早いと思った私は

『アハハ^^ アサリいるかなあ~って思っただけっすw』とお茶を濁す。

 

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 そして橋を渡り切ったところで、私はパンパンパン!と手を叩き、

『は~いみんなあ~、最初のステージへとやってきたよ~(*´д`*)

 ここから見える、あの橋の袂が一番目の煉瓦狩りの場所だよ~ん(*´д`*)』と皆に声をかけ、幹線道路から降りていくことに。

 

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 現役の東海道本線の橋梁の元までやってきた。

 見渡せば向こう側の新幹線の橋梁まで歩けそうな感じっすね^^

 

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『わきゃ 煉瓦も幾つかチラチラしてるですね~^^』

『琴音先輩!・・・そろそろいいのでは?』

 ああそうだった!

 刻印煉瓦を多く探した人が浜松餃子ゲットだったっすねw

『じゃあ~そろそろ行きますか!第一回、チキチキ浜名湖煉瓦刻印狩りいいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーースタートッ!

 ーーーいざ火ぶたが切って落とされた。

 開始早々『ハイハイハイ!琴音先輩いい!』とルカちゃんが手を上げる。

 私と夕実っちがのぞき込むとーーー

 

  

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『屋号のヤマに漢数字の五』の煉瓦刻印だったっす(*´д`*)

 

『これで1ポイント先行ですよネン(´艸`*)』と決め顔でルカちゃん。

『うう・・・』と夕実っちが『こ、この刻印ってどこの工場製とか分かるですか?琴音っち』と悔しさを紛らわすように聞いてきた。

 

『う~ん、私としては初見っす。初めて見る刻印かなあ^^

 東京の煉瓦かもしれないし、静岡の湖西市や浜松にかつてあった煉瓦工場の製品かもしれないし、

 ここからさほど遠くない愛知県の煉瓦かもしれないしね^^

 東海道本線の年代と資材出荷先なんかが分かれば答えが出そうだけれど今は調べようがないかなあ^^;

 とは言え夕実氏!ルカちゃんにポイント先行されてますぞ!』

『わきゃ!負けてられないですう~(*´д`*)』

 こうして再びみんなは煉瓦刻印探しの旅に出るのだった。

 

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 ごろごろ転がる煉瓦瓦礫。それ以外にも鉄道の境界柵も転がってるところから、

 東海道本線絡みの煉瓦瓦礫だということが窺える。

 ふと、ポイント先行で余裕のあるルカちゃんが上を指さしつつ私に聞いてきた。

 

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(旧・第三浜名橋梁橋台跡・東京方面。右・初代、のちに下り線。左・複線時にできた上り線)

『先輩?あそこにも煉瓦がありますが、アレは?』

『うん、あれこそが東海道本線の本当の名残かな^^ じゃあ~せっかくなので一時中断して解説をするっす^^

 はいそこの夕実さん。手を止めてって言ってるのに抜け駆けしてるとポイントマイナスにしますよw』

『あ~ん・・・いけずう~(´з`;)』

 

『日本の大動脈、東海道本線。

 東京~神戸を結ぶ鉄道を造るのは明治当時の日本には悲願だったんす^^

 それは東京方面・関西方面から順次延線して最後には一つの線路になったんすが、

 鉄道を通す時にはいくつもの障害がありやした。

 トンネルなんて最もなものなんだけど苦労したのはそれだけじゃない。

 河川や湖を越えるのも随分と苦労したんすよね^^

 そしてこの浜名湖の入り口にあたる今私たちが居る場所も結構なポイントでもあるわけです。

 東西隔てる浜名湖の河口(今切口)には弁天島が間にあるんだけれど、ここを幾つかの橋梁をわたして繋げたわけなんす(弁天島は元々島ではなく砂州が成長して島になった可能性もあり)

 今いるのが第3浜名橋梁と言う場所。

 第2も第1もあるっす^^

 そしてルカちゃんが指摘した現在の橋梁たちの間に挟まれて残ってるのが、

 初代橋梁の橋台跡ってことっす^^

 で、

 明治21年(1888年)開通の橋梁・橋台は、明治37年に複線化するんだけど、その痕跡をあそこに見ることができるんす^^

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 この右手側、つまりは海側の明るい色の煉瓦橋台は初代の煉瓦橋梁(後の下り線)

 そして

 

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 向かって左側は複線化したときに造られた上り線の名残っす^^

 

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 今じゃ落書きだらけの橋台だけれども、

 昭和34年に上下線とも現・橋梁に架替されるまで80年もの間、日本の人たちを支えてきた立派な煉瓦橋台なんすよマジで^^

 ちなみに煉瓦片は恐らく橋梁の残骸っすね』

 

『へ~、歴史を知ると見方が変わっちゃいますヨン^^ さっきまではそこまで落書きに対して思わなかったけれど、今は憤り感じますモン^^;』

 かつての大動脈も今や落書きだらけ。もっとアートなら許せるんだけどなあw

 さて二人に煉瓦刻印バトルの再開を告げてから、私は周りを少しお散歩してみるのでした。

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 向こうに見えるのは新幹線の橋梁。さすがに行き止まりみたいね^^;

 

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 みんなの元に帰ってくるなり夕実っちが一声をあげた。

『琴音っち!琴音っち!ポイントポイント!(*´д`*)』

 どれどれ、見てみますか^^

 

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 そこに見えたは『Eの刻印』

 こちらも初見。こうなってくると東海道本線第3浜名橋梁には色々な煉瓦工場の製品を使っている可能性が見えてきた。

 更にルカちゃんが負けじと手を上げた『ハイハイ!せんぱ~い(*´д`*)』

 

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 えっと・・・なにこれ?w

『カタカナのイーーーーーーの刻印?』

 こんな形状の刻印はじめて見たかも(*´д`*)

『近くにはこんなのもありましたヨン!』と続けてルカちゃん。

 

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 今度は『テーーーーー』かwww こんなん草生えるw

 イーーとかテーーの刻印の下にも何か刻印されてるんだけれど、それが何と読むのかは判別できなかった。

『っつーことで、現在ルカちゃん3ポイント。夕実っちは1ポイントっすね^^

 帰りの時間考えて残り5分といたしやす。それでは皆さんーーーファイツ!』

 このままでは餃子が食べれないと食い意地が張った夕実女史が俄然張り切る。

 ルカちゃんは余裕の女王様。のんびり探してたよ^^

 そしてついに劣勢の女王が巻き返しにかかったのだ!

 

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『Tの刻印二個見つけたですう(*´д`*)』

 おっとここでポイントが並んだ!

 ーーーと言うところでタイムアップの着メロが流れたので終了です^^

 

『あれ?琴音っちい。私、このTの刻印をどこかで見たことある気がするですよ^^』

『そうっすね^^ よく気が付いたね夕実っち。

 いつだったか静岡県の大崩海岸(用宗・石部)で、廃崩落煉瓦トンネルからたくさんのT刻印を見ているっす^^

 そこも東海道本線・旧線跡

 恐らく静岡県の東海道本線区間には共通の煉瓦工場の製品が使われてる可能性があるっす^^

 ちなみにこのTの刻印は、ルカちゃんも一緒に出向いた東京都足立区鹿浜や宮城にかつて存在した

 東京煉瓦株式会社の製品っす^^

(明治30年創設の明治末期の大規模な煉瓦工場。大正期に鹿浜→宮城に移転)』

 

『あれ?琴音先輩??? 東京煉瓦は分かりましたが、明治30年ですよね東京煉瓦って。この浜名橋梁は明治21年じゃありませんでしたっけ?』

『そこがポイントっすルカちゃん^^ だからたぶん複線化した明治37年の旧上り線に使われたのがこの東京煉瓦工場製の煉瓦ちゃんなんだろうね。それなら辻褄あうでしょ?^^』

『意外と奥深いですね時代考証すると^^ 煉瓦道恐るべしですハイw』

 

『では今のとこポイントはイーブン!次の狩り場へと向かうよ~(*´д`*)』

『負けませんよ夕実ぶちょー!』

『浜松餃子はわたしのですう~(*´д`*)』

 かくして雌雄を決する場は次の橋梁へと持ち越された。

 いざ参らん!(*´д`*)

 

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(※ 煉瓦探しする人は気を付けましょう! 磯の石で手を切ることもありやすからw)

 

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東海道本線・浜名橋梁群・地図.jpg

 さてJR弁天島駅の手前の島までやってきました^^

 ここから伸びるは第2浜名橋梁なんだけどーーー

 せっかくなので愛知方面側の袂を見てみることに。

 

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 湖面を見れど、痕跡らしきものはほとんど無い。

 

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 恐らく今私たちが立っている歩道や道路の下にうもれてしまったんじゃないかと思うっす^^

 

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(第二浜名橋梁跡。愛知方面側から東京方面を見た感じ)

 

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 さあ~綺麗に整備中の人道橋を渡って向こう側にやってきたっす^^

 

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 さっそく歩道から橋の袂へレッツゴー(*´д`*)

 

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『わきゃ?こっちの第2橋梁は煉瓦ないですね^^』

 確かに橋台跡も無い。こっちはかなり整備したんでしょうね。

 

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 とは言え破片や瓦礫くらい転がっているだろうと踏んで、ここで『第2回チキチキ浜名湖煉瓦狩り』を宣言した私。

 すると実際にあったのはーーー

 

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 煉瓦の橋脚跡だけで煉瓦瓦礫はほとんど無かったのです(下り線のみ。掘れば上り線のもありそうだが・・・)

『琴音先輩!これじゃ決着つけられないですヨン^^;』

『わきゃー!どうするですかコレw』

『いや、もうこれじゃしょうがないっすね^^; むしろここまで付き合ってくれたってことで、二人には浜松餃子をゴチするからさ^^』

『『じゃあOKです☆(*´д`*(*´д`*)』』

 実に現金なルカちゃん夕実っち^^;

 まあでもここまで付き合ってくれたご褒美ですぜ☆

 でもまあここまで来たので少しこの橋脚跡を調べることにしたっす^^

 

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 見ればうっすらと砂を被った刻印らしきものが。

 

『わきゃあ~でもこれじゃ何が刻印されてるのかさっぱりですう^^;』

『何か砂を払う道具でもあればいいのですが、さすがに持ってないですよね琴音先輩w』

 ちょっと私を見くびってはいやしませんかね?お二方。

 私はいつもリュックに携帯しているものをゴソゴソと取り出し彼女たちの前に置く。

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『『なんでそんなの持ってるのwww』』

 

 いや~こんなこともあろうかと、常にバックには入ってるんすよマジでw

(ちなみにその他にはタガネも常備していやすw)

 いつか使い道があるだろうと思って購入した刷毛がまさかこんなとこで日の目を見るとはねw

 私はせっせせっせと砂を丁寧にはねのけたーーー

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『えっと・・・琴音先輩!よく見えませんw』

 

 努力の甲斐なく煉瓦の刻印らしきものは『らしき』で終わった^^;

 風化によって煉瓦表面が随分と摩耗していたようです。

『わきゃ? でもでもですよ? これって第3浜名橋梁で見かけたEの刻印にも似てるですね^^』

 そう言ってくれるのは有り難いね^^ ちょっと努力が報われた気がした。

 

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 私たちは第2橋梁にバイバイをし(@^^)/~~~

 弁天島駅へと帰ることにしたのです。

 

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 弁天島駅に到着すると次の浜松行きまで30分くらいあった。

 ほんとうなら第1橋梁も見たかったけれど、東京までの帰りの時間を考慮して自重。

 でも現在線と新幹線の間に存在した旧線の痕跡をちょっとだけ見に行く。

 

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 駅舎のホームと新幹線の間のスペース。

 ん?随分と狭いなあ~。

 もしかしたらば弁天島駅からは旧路線も現路線も一緒なのかもね^^

 

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 弁天島駅のホームまでやってきた私たち。

『わきゃ?何か無駄にホームが広々してるですねここ^^』

『潮干狩り客でも見込んでこんなに広いホームなんですかね琴音先輩^^』

 

 確かにやたらホーム幅が広い。いやいらないでしょこれw

 みんなで不思議に思っていたらホームに居たオジサンが教えてくれた。

『ホームの幅が不自然に広い? ああ~屋根下から線路までの部位は元々旧東海道本線が走ってた部分なんだよねお嬢さんたち^^』と。

 なるほどお!

 このホームがやたら幅があることにすこぶる納得した(*´д`*)

 

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 せっかくなのでホームの端へ

 

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 こうやって見ると、下りと上りの線路が随分と離れているのがわかる。右手には新幹線も通過中。

 この間に1、そして2路線通ってたんすね^^

 

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 さて無事に浜松駅です^^

 ここから新幹線で帰るわけですが、それまでの間に夕飯をすましちゃおうってことで駅ビルのレストランで乾杯です^^

 

『もっとチェーン店ぽくないとこがよかったですう^^;』と夕実っちはぶーたれたけれど、しょうがないじゃんw

 私たちがお邪魔したのは『五味八珍』と言う昭和中期に浜松餃子テイクアウト専門店として創業したお店です^^

 そして当然チョイスしたのは浜松餃子。

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『こ、これがテレビでよく見かける浜松餃子なのですね琴音先輩^^』

『もやしが乗ってるですう^^』

 同じ県下でありながら、私と夕実っちからしたら異国の食い物。

 ではさっそくご相伴にあずかりやしょう!

 

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 甘辛なたれにつけて食すそのお味はーーー

『『『普通の餃子や!(;゚Д゚(;゚Д゚);゚Д゚)!』』』

 

 まあ予想通り普通でしたw

 でも美味しかったですよ^^

 

 

 帰りの新幹線に乗り込む前にみんなで売店で思い思いにお買い物。

 お土産買ったり車中のおつまみだったり^^

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『さあ~あとは帰るだけっす^^ みんな乾杯~♪』とプシュッとチューハイでお疲れの宴がスタートです^^

『あれ?琴音先輩そのおつまみは???』

『わきゃ!? それめっちゃ懐かしいですう(*´д‘*)』

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『これは、うなぎボーンっす^^ 子供のころはよくお父さんが買ってきたこれをつまみ食いしたもんす(*´д‘*)』

『わたしんちにもあったですう。ウナギの骨を揚げたやつですけど、食べだすとやみつきなんですよね琴音っちい(*´д‘*)』

『へえ~静岡限定お菓子?・・・でも見た目グロイですヨン^^;』

 

『『ぐ、グロイ??(;゚Д゚)(;゚Д゚)』』

 

 言われてみれば確かにザザムシの佃煮とかにも見えるかもだけど・・・美味しいんだからね!(これだけは譲れないw)

 結局恐る恐るつまんだルカちゃんも最後には『意外といけますねコレ(*´д‘*)』と満足してくれました☆

 お酒と合うから呑みも進んで最後は爆睡。

 でも楽しい旅行だったなあ~マジで☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回の旅行の最終日は色々悩みました。

 竹生島にも行きたかったし安土城跡や長浜城なんかも考えていたんだけれど、

 彦根城で長居し過ぎて予定変更で浜名湖へ途中下車しちゃいましたw

 とは言え30年前にお父さんの会社の社員旅行で訪れた浜名湖湖畔の煉瓦探訪は歴史も相まって楽しかったですよ^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は3回目のアプトの道リベンジです。

 また煉瓦の眼鏡橋とか煉瓦トンネルか!と言うなかれ。

 3回も訪れれば何かがわかるものなんです^^

 恐らく煉瓦史としてはかなり貴重な発見をしてきましたよ(恐らくネット上でも研究としても未発見だと思います^^)

 勿論、煉瓦以外もリベンジしてきたつもりです。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお手が空いた方、興味がある方は見てください^^

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д‘*)

 

 

第840話 三度目のワルツ。アプトの道リベンジリベンジ編①『わきゃ?よく見ればアプトの道は煉瓦刻印がいっぱいですう!』横川駅・旧碓氷線・アプトの道ほか

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『私は意気地なしだしドMですう^^;』

 幸せは誰かがきっと運んでくれると勝手に思ってる他力本願な女の子。

 

 好きな人居ても自分からは積極的に動かない。動けない。

 かと言ってそんなんじゃ何も成立しないことも当然分かってもいる。

 恋も仕事も学業も自分から動いてこそ『なんぼ』ですう^^

 でも・・・やっぱりドMです^^;

 攻めてくれると実力発揮できるのになあ(*´д‘*)(おもいっきり勘違い)

 

 まあそんな私感は置いて置くのですう。

 社会人になっちゃって前よりずいぶん疎遠になってしまった菅原先輩に会えるかなあ~と

 淡い期待を抱いて先輩の妹である琴音っちの家にお邪魔した私(と言っても週に4日はいりびたりw)

 するとーーー

『く~!もう仕事で疲れちゃって飯とか作れねー^^;』と久しぶりに先輩がやってきた(私、大歓喜☆)

『妹は嫁じゃねーし^^;』とぶつくさ言いながらも琴音っちはさらっと飯をつくりやがります。

 私もその彼女が作ったご飯食べちゃったり・・・w

 なんだかんだで仲が良い先輩たちうらやましいですう。

 

 でもMにも限界があるよ!

 兄妹のほのぼの見に来たんじゃねーよ(いつもより夕実ちゃん言葉悪いです)

 と言うことで攻めます

『先輩、や、休みの日とか・・・どこか行きませんか^^』と。

 するとーーー

『お、いいねえ~^^ 年度末で忙しかったからどこかパーッと息抜きに行きたいね夕実ちゃん^^』

 だって(*´д‘*)

 

『琴音~、どこかいいとこないか?』

『あるよ~いいとこ^^』

 なんで妹に聞く^^;

 

『いいとこってどこらへんだ?琴音』

『んっとねー、アプトの道

『アプトの道?ああ~群馬の旧碓氷線か~って昔行ったじゃん!琴音と夕実ちゃんは二回行ってるだろ?確か^^;』

 そう。先輩とは一回。琴音っちとは二回行ってる私だった。

 

『実はっすね、火災で営業中止していたアプトの道の峠の湯が去年の末からリニューアルオープンしたんすよマジで^^ だから温泉も兼ねてどうかなあ~って思ったんす^^』

『温泉か!いいなあ~(*´д‘*) じゃあ決定な☆

 

 ・・・と言うことで先輩のお休みに合わせて群馬県は横川のアプトの道への再々訪と相成ったのでありますです(私の意見は・・・)

 第840話、アプトの道リベンジリベンジ編。

 私こと石廊崎夕実視点でお話をお送りしますですうー^^

第840話碓氷アプトの道リベンジリベンジ編①夕実ちゃん・煉瓦刻印2.jpg 

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『琴音。どうせ温泉が目的じゃないんだろ?w』

 

 ある3月の某日。私たち3人は群馬県へと向かったのですう(ルカちゃんはインフルエンザでお休みです^^;)

 朝から行楽気分全開なのだけど、先輩は琴音っちを問いただすのであった。

 

『もちろん温泉のリベンジしたいってのもあるっすよ^^ あと、峠の釜めしを前回は食いっぱぐれてるんで、それのリベンジでもあるっす。

 でも一番やりたいことはーーー

 旧碓氷線(現・アプトの道遊歩道)のトンネル群に数多く使われたはずの日本煉瓦㈱の煉瓦刻印を探しに行きたいってのが本命っす^^

 4号トンネルには日本煉瓦㈱の刻印があるのは有名なんすけど、そこしか日本煉瓦㈱の製品である証明が無いのが不思議でしょうがなかったんすよ^^

 途中にある重要文化財の丸山変電所跡も日本煉瓦㈱の煉瓦ちゃんって言われてるけれど刻印と言う証明がないんすよ。

 だから望遠やマクロを使って徹底的に調べたいってのが目的っす(*´д‘*)』

 やっぱり琴音っちの本命は煉瓦の刻印のようだ^^;

 

『でもアテがあるのか?琴音^^;』

『自信はないけど二度の訪問で気になってたポイントがいくつかあるんすよ^^ 日本煉瓦㈱の刻印見つけたら私、

 横浜で会った元日本煉瓦㈱で働いていたオジサマに報告したいんすよ(*´д‘*)』

 

 そう言えばそんなオジサマにも会いましたですね^^

 たしか『渋沢先生はねえ~』と自分の務めあげた日本煉瓦㈱の創業者である渋沢栄一を『先生』と尊敬される素敵な方でしたですう^^

 画して私たちは高崎駅から信越本線に乗り換え、一路『横川駅』へと向かいました^^ 

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 草加市から約3時間ちょっと。

 群馬県は横川駅へと到着ですう^^

『3時間って遠く感じるけど、飲んでるとあっという間だなw』と笑う先輩。

『そうっすよね~w』と返す琴音っち。

 私は飲むことよりも先輩とおしゃべりしてたらあっという間の3時間でしたよ^^

 

 さて、真っすぐ駅舎から出るのかと思いきや、菅原兄妹はそうはいかない。

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 ホームの花壇でしょうか?

 何も植わってないその木箱のプランター?にポツンと入ってる煉瓦を目ざとく見つけ

『なあ~お兄ちゃん。この煉瓦の表面、ちりめん皺だから古い煉瓦だよね^^』

『そうだな。明治初期の機械整形の煉瓦だと思うぞ^^』と、煉瓦談議に花が咲いていた・・・。

 最近はなんとなくわかってきたけれど、

 それでもあんたらの会話はマニアック過ぎですうw

 

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 さて久しぶりに横川駅とご対面ですう^^

 でもこの後どうするのかなあ?

 前回も前々回も、この先に続くアプトの道を登って、熊の平と言うところまで行ったら帰ってくるって感じでしたが今回もそうなのかな???

 今日の道程を伺おうかと思っていたら、先輩たちは駅前をブラブラし始めたのですう。

 

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 駅舎の目の前にある、峠の釜めしで有名な『おぎのや』さんの手前を指さして『うーん』と唸る二人。

『どうかしたですか?』と割り込んで聞いてみると

『ああ夕実ちゃん。このギザギザの側溝の蓋を見てごらんよ^^ これは昔このアプトの道(旧・碓氷線)に使われていた

 アプト式ラックレールの再利用なんだよ~^^』だって。

 なんでも昔は急こう配の碓氷線を列車が登る際に、普通のレール以外にこのラックレールをかませて力強く駆け上がってたそうです。

 ここ以外にも再利用されてるから探してみるのも面白いって琴音っち談です^^;

 

 再利用のラックレールに気が済んだのか菅原兄妹は立ち上がり、

 今度はアプトの道の起点には向かわずに高崎方面へと歩き出した(え?なんでそっち行くの?)

 駅舎の横の細い路地を抜けた先はーーー

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 一番線ホームの更に外にある引き込み線と並列して続く小道。道との間は側溝なのか何なのか分かりませんが、

 ずーっと側溝が続いてましたです(琴音っちの受け売り)

 ふとここで先輩が道端の煉瓦片を拾い上げて琴音っちに見せるのです。

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『おい琴音。この煉瓦の端っこに、うっすらと刻印ぽいのあるぞ^^』と。

『ぐは!マジっすか!これって分かりにくいけどたぶん日本煉瓦㈱の上敷免製の刻印っすよね(*´д‘*)』と、それを見た琴音っちは大歓喜☆

 

 ちなみ日本煉瓦製造㈱さんの『上敷免製の刻印』ってのはこちら↓

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 これは琴音っちがいつも身に着けてる煉瓦のネックレスなんだけど、

『楕円に上敷免製』が日本煉瓦製造㈱さんの明治期から大正期の主流の煉瓦刻印なんだそうですう^^

 思わぬ寄り道での発見に、私も一応喜んで見せた(だってそこまで興味ないものw)

 

 駅舎周りの煉瓦片探しに没頭した菅原兄妹は、ようやくアプトの道へと歩みを進めてくれた。

 進めてくれたんだけど・・・

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『矢の沢橋』と言う駅舎の前を横切る小川で再び立ち止まってしまうのですう^^;

 そして小川へと続く石段へと二人とも降りてっちゃった・・・

 私も仕方がなく追いかけるように川面へ。

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 ここで私は気付く。

 目の前に現れた小川を囲むレンガ壁の色合いの濃紺に。

 明らかに上の部分は新しい。

 でもそれを支える下の部分はかなり古めかしいことに。

『ねえ先輩。この下の部分の煉瓦って古そうですね^^』と声をかけると、

 嬉しそうに菅原兄妹は振り返った(むしろ待ってました顔ですう^^;)

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『そう、夕実ちゃんが気付いた通り、ここの下部の煉瓦はめっちゃ古いんだよ^^

 元々は横川駅からアプトの道(旧・碓氷線)へと続いていた橋梁跡でもあるんだ^^』と先輩。

 

『フヒヒ・・・この橋梁跡も日本煉瓦製造㈱さんの明治期の煉瓦仕様らしいんすよ夕実っち^^ っつーことで、ちょっと刻印探ししようかなあ~ってお兄ちゃんと相談してたとこっすw』

 またもやここで刻印探しが勃発^^;

 ただし、刻印のありそうな平(煉瓦で一番面積の大きい部位)が露出してるところが少なく、

 結局は探し出せなかったようですう^^;

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 その後は横川駅の駐車場も元々は駅のホームだったんだよとか色々とレクチャーされてしまいました^^;

 で、

 中々アプトの道(旧・碓氷線)に進もうとしない菅原兄妹にしびれを切らした私は聞いたのですう。

『えっと・・・そろそろアプトの道に行きませんでしょうか^^;』と。

 

 すると先輩はーーー

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『じゃあ~熊の平までタクシーで行って、そこから歩いて戻ってこようぜ^^』と、琴音っちに同意を求めたのです。

『そうっすね^^ 私的には軽井沢駅から旧碓氷線を辿って横川駅まで歩いてみるのもいいかと思ってたけど時間短縮大歓迎っす^^

 で、お兄ちゃんがタクシー代だしてくれるの?』

『ああ~こんのくらいならかまわんぞ^^ じゃあ~タクシー会社に連絡すっぺ^^』

 そう言うなり先輩はタクシー会社に電話してましたですう。

 どうやらアプトの道(旧・碓氷線)の横川~軽井沢区間の丁度真ん中である『熊の平駐車場(元、熊の平駅)』までタクシーで向かって、そこから横川駅まで歩いて戻ってくるプランのようです^^

 

 内心・・・ちょっとホッとした私。

 だって・・・横川から熊の平の往復でも4時間は掛かりますからね^^;

 琴音っちが言ってた軽井沢~横川なんてとんでもない距離ですうw

 タクシーでのショートカットに素直に喜んだ。

横川~熊の平.jpg

(ちなみにアプトの道(旧・碓氷線)は並行して18号線(中山道)が通ってます^^)

 

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 中々やってこないタクシーを待つ間、私たちは自販機のホット飲料で暖を取って待っていた(3月初頭だし寒い!)

 なんでもタクシーは横川駅に常駐してないらしい・・・のです^^;

 隣の駅が営業所らしくて15分から20分は待たされるとのこと^^;

 

 待つこと20分くらいでようやくタクシーが来てくれましたです(*´д‘*)

 タクシーのオジサマはサービス精神豊富で熊の平駐車場までの道程の間中、

 ずーっと『ここは行くべき!』『ここは昔○○だったんですよ~^^』とたくさん私たちにガイドさんしてくれましたです(*´д‘*)アリガトウゴザイマス

 

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 そしてやってきました『アプトの道中間点熊の平駅』

 てっきりさっそくここからアプトの道へと上ってUターンするのかと思いきや、そうじゃなかったのです。

 

『ねえねえお兄ちゃん。私・・・ちょっと熊の平駅跡より先もちょっと見てみたいんだけど・・・』と琴音っちが先輩に甘えるのです^^;

 アプトの道ってのは今現在、熊の平駅跡までしか遊歩道として整備されてないのですう。

 そこから軽井沢駅までは未整備で立ち入ることが出来ないと聞いてたんだけどーーー

 

『まあ~俺も興味あるし少しくらいならいいぞ^^』と先輩。

『うきゃっほ☆』とはしゃぐ琴音っち。

 ・・・かくして、ちょっとだけ熊の平駅跡の向こう側へとお散歩することになったとですう・・・(歩く距離長くなっちゃうよお^^;)

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熊の平から軽井沢方面へ.jpg

 未整備のトンネルを抜けることが出来たならめちゃくちゃ近いのに、

 旧中山道(国道18号線)を蛇行して、熊の平駅跡から続くトンネルの軽井沢方面の入り口にやってきました^^;

 

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 中を覗くと向こうに懐かしい景色が見えた(トンネル通れれば、恐らく2~3分なのに、国道歩くと16~7分かかるんだもんなあー^^;)

 さてこれで充分満足したでしょ?と思いきや、

 またもや琴音っちが先輩にゴロニャンと甘えだす・・・

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『碓氷線の旧線と新線(新線と言っても廃線です)を間近で見たいっすオニイサマ(*´д‘*)』と、ほざきやがりましたです^^;

 勿論先輩も興味あるので『OKだ!』と結局行くことに・・・

 

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 トラロープ(立ち入り禁止ロープ)から覗き込む旧碓氷線たち。

 ちょっと整備すればすぐにでも軽井沢駅まで普通に通れそうです。

 しかもあんまり煉瓦煉瓦してないのですね~^^

 

 菅原兄妹が言うには、

『明治26年に開通した旧碓氷線も時代の波に飲まれて昭和41年に複線化。平成9年には並行する長野新幹線の開業によって幕を閉じたこの路線。

 熊の平駅近辺からは旧線を改良して軽井沢駅までの複線の新線ルートを造ったそうなので新しくも見えるかもね^^』だそうです^^

 でも『今でも昔の痕跡は残ってるんだよ^^』とも先輩は言うのです。

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 菅原先輩に言われるがままついていった先は、新線跡のコンクリートの橋梁の下でした。

 意外とあちこちに残る旧線時代の煉瓦片たち。

 そのどれもが100年をユウに超える煉瓦なんだそうですう。

 でもこの新しくも見えるコンクリートの橋もレールも今は使われてないんですよね。

『地味な場所だけど、一番この碓氷線の歴史を物語る場所じゃないかな^^』

 煉瓦もコンクリも集約する熊の平のこのポイント。

 歴史を思うと少し切なくなる場所でしたです。

 

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 さて、ようやくアプトの道のリベンジリベンジ編でしょうかw

『軽井沢駅までの未整理区間をもっと見てみたいっす(*´д‘*)』と駄々をこねる琴音っちをなだめて、

 今回の旅のスタートラインである熊の平駐車場まで戻ってきたのですう^^;

 

 アプトの道への階段も随分と綺麗になりましたです^^

 すると階段脇に急にしゃがみ込む菅原兄妹。

 何を見ているかと言うと・・・

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『うは!なにこれw バリバリ上敷免製の刻印じゃんかお(*´д`*)』

『おい琴音。昔来た時にはこんなの無かったよな^^; 誰かの悪戯じゃないかw』

 何といきなり煉瓦の刻印が転がっていたようですう^^;

 とは言えヤラセ?演出?かと思うくらいあからさまに堂々と階段の横に置いてあったのが謎だそうです。

(確かに煉瓦片は山肌とかそこかしこに散らばってはいる。でも前回も前々回もこんな煉瓦片は無かった気がするんですよね^^;)

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 さてやってきました久しぶりの熊の平駅ですう^^

 いつだったかカモシカさん(雌)に出会ったのが懐かしく思いますね☆

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 熊の平変電所跡はいつ見ても不気味ですう・・・^^;

 

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 熊の平駅跡のホームには竣工年や施工者さんの名前が刻まれたプレートがありましたです^^

 

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『おぎのやの釜めしの容器を捨ててく不逞の輩がいるのか・・・』

『マジ許せないっす^^;』

 アプトの道にはゴミ箱がありませんです。

 自分で買ったもの、食べたものは最後まで面倒見てほしいですね^^;

 

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 さて、ここから横川駅まで徒歩で戻るわけなのですが、

 ここで琴音っちがみんなにパンフレットの地図を見せて、いくつかチェックポイントを指さすのです。

 

熊の平~碓氷第3橋梁.jpg

『えっとっすね~今からとりあえずめがね橋を目指すんすが、そこまでの間に煉瓦の刻印が見れるポイントがあるんすよ^^

 まずは9号トンネルを出た先にある碓氷第6橋梁。ここポイントなのでヨロシクっす☆』

 えっと・・・9号?第6?

 トンネルの数と橋梁の数が必ずもシンクロしないので覚えておくのも大変ですう^^;

 

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 とは言えさっそく参りましょうです^^

 手前の第10トンネルに入ると吹き抜ける風がとても寒かった・・・^^;

 

 そして最初のトンネルを抜けた先で、今度は菅原先輩が遊歩道脇の煉瓦を拾い上げて大きな声を上げたのです。

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『おっと!煉瓦刻印発見だぞ琴音^^』

『え?どれどれーーーって、ええ!? なんで大十字の刻印がこんなとこに???』

 どうやら刻印を見つけたことよりも、なぜこの刻印がここに存在するのかに琴音っちは驚いているみたい。

 

 私と菅原先輩は琴音っちにその理由を聞いてみる。

『アプトの道には何種類か煉瓦の刻印が発見されてるんすけど、この大きい十字の刻印は第一トンネルの入り口の上部でしか見られてない刻印なんすよ^^;

 それがまたなんで第10トンネル付近にあるのか・・・』

 

 ちなみに琴音っちの補足説明だと

 この大十字の刻印はどこの工場の刻印かは判明してないとのこと。

 また、先輩が言うには

『旧碓氷線に使われた煉瓦は群馬方面では日本煉瓦製造㈱が大半で、残りは埼玉県川口市の煉瓦工場で焼かれた物。

 長野方面で使用された煉瓦などは軽井沢あたりに煉瓦工場を造って生産したもの』なんだそうですう。

 その煉瓦たちの使われ方も分かってないみたい。

 区間で割り当てられたのか、トンネル一個一個単位だったのか、橋梁とトンネルが同煉瓦工場製なのか、

 もしくは区別なくごちゃまぜに煉瓦が使われていたのかーーー

 私たちは色々議論しながらも次の第6橋梁へと向かいましたです^^

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 トンネルを二つ抜けてやってきたのは第6橋梁ですう^^

 この橋に煉瓦刻印があるの???

 一体どこに刻印があるのかなあとキョロキョロしていると、

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『夕実っちい。この煉瓦の欄干に刻印があるんすよ~^^』と琴音っちが教えてくれたw

 本来なら欄干の上には笠石と言うかモルタルで塗り固められていて煉瓦の表面は見えないのですが、

 この第6橋梁の一部はモルタルが欠落していたのですう。

 

 早速、みんなでのぞき込むとーーー

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『わきゃ!? 漢数字の二があったですう^^』

 

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『こっちはカタカナのイっすねえ(*´д`*)』

 

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『おい琴音。この小さな十字の傷も刻印か???』

 確かに先輩が言うように傷にも見えた。横には小さくカタカナのハにも見えなくもないけどどうなんだろ?

 

 ん?

 あれ?

 私、この傷を前にも見たことがあるような???

『ねえねえ琴音っち。私、どこかでこの小さな十字の傷を見たことあるような気がするです^^』

『気付いた?気づいちゃった?夕実っち^^ そうなんすよ。実は私と夕実っちはこれとまったく同じものをアプトの道で見てるんすよ☆』

『え~?どこで見たんだ???琴音^^;』

『うん、これとまったく同じ傷を見たのはアプトの道第2橋梁の真下に散乱する煉瓦片っす^^』

 

 ・・・ああそうだ。思い出した!

 確か二度目の訪問で第2橋梁の下でこれと同じ傷を何個も見た!

 

『あの時は傷かなあと思ってたっすけど、これで私たちが見た傷はほぼ刻印ってことになりそうっすね^^

 で、刻印と確定したのは非常に喜ばしいんすけど、これで不確定要素も出てきちゃった^^;

 だって、第2橋梁でしか存在しないと思ってた刻印が第6橋梁にもあるんだからw』

 ますますわからなくなってきましたです^^;

 もしかしたらば各煉瓦工場の煉瓦がごちゃまぜに使用されたのが有力なのかな???

 

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 菅原先輩はこの第6橋梁の欄干と橋梁の煉瓦の色の違いも含めて考察してました。

『元々の橋梁土台部位や基礎は同一会社のもので、欄干部位や補修工事には別会社の煉瓦とかじゃね?』とか、

『そもそもこの刻印達は日本煉瓦製造㈱の刻印じゃなさそうだし、装飾部位とか欄干とか細かい部位はよその煉瓦会社の製品なのかも^^;』とかね。

『私たちの知識じゃ限度があるっすけど、でも謎も可能性も見えてきた気がして楽しいっす(*´д`*)』

 謎が深まるばかりなのに彼女はワクワク顔をする。

 そんな彼女の性格嫌いじゃない私^^ むしろ憧れるのです。

 

 

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 そして第6トンネルの出口付近までやってきた私たち。

 向こうに見えるは、このアプトの道で一番有名なめがね橋ですね!(*´д`*)

 私は久しぶりのめがね橋との再会に胸を躍らせるのでした。

 

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『あれ? えっと・・・菅原先輩?琴音っち? なんでじっくりめがね橋見ないでスタスタ通り過ぎちゃうですか?

 国道まで降りてその雄姿を見上げないの???』

『『だって刻印見れそうなとこ無いんだもん』』

 なんでだーw

 せっかくここまで来たのにじっくりも見ないのかよ菅原兄妹w

 日本最大の煉瓦造りのアーチ橋で重文なのにスルーなのかーw

 見どころが別だとこうも違うものなのですねえ^^;

 私は後ろ髪を引かれる思いで先行く菅原兄妹を追いかけた・・・

 

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 次にやってきたのは第4トンネルですう^^

 ここは刻印マニアさんなら超有名どころですね☆

 

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 トンネルの至る所にひし形の煉瓦刻印を見て取れる場所です。

 これは日本煉瓦製造㈱さんの社章を模した煉瓦刻印さんですね^^

 私もなんだかんだで覚えましたよw

 そんな有名どころなのに菅原兄妹はほとんどスルー気味で通過していましたです^^;

 もはや、彼らにはそこまで見るべきものじゃないのでしょうね。

 

 さてココに来て再び琴音っちがパンフレットを広げるのです。

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『ここからはアプトの道じゃなくって、並行して走ってる国道18号線を歩くっすよ^^』

『なぜだ琴音?』

『うん。実は前々から煉瓦刻印がありそうだなあ~と思ってた場所があるんだけどお~、

 そこはアプトの道を進むよりも国道18号線から見下ろした方が都合がいいと思ったからなんだあ~(*´д`*)』

 

 アプトの道と並行して続く国道18号線(中山道)は、この第3号トンネルあたりからアプトの道の上を進む感じになっているのです。

 上から見下ろすと何が見えてくるのか? ちょっと気になったです。

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 国道18号線に駆け上がった私たちは琴音っちを先頭にアプトの道を見下ろしながら進むことになりましたです。

 そして『ここっす!この第2トンネルの入り口っす!』と指をさした。

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 やってきたのはアプトの道第2トンネルの横川方面口。その上部の裏手部位ですう。

 

 あらら?

 アプトの道を素直に歩いていた時は気付かなかったですが、

 琴音っちの好きそうな煉瓦の表面がむき出しなのが私でもわかっちゃったのですうw

『お前・・・よく気付いたなこんなとこ^^;』と菅原先輩が言うと

『煉瓦刻印の匂いがプンプンしたんすよw』とおどける琴音っち。

 ちょっと斜面を下ることになるけれど、

 私たちはゆっくりとそこへと降りていくことになったのです^^

 

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 ご対面したトンネル上部の一部は煉瓦の面がむき出しでした。

 と、言いますか・・・モルタルも無くただ積み込んであるだけの不安定な状態・・・。

 手で触ってもグラグラするし、地震でもあったらアプトの道を歩いてる人の頭に落ちてしまいそうで怖いですうー^^;

 

 そんな私の不安をよそに、菅原兄妹は刻印探しに没頭。

 するとビックリするほどそれは存在したのです!

 

 

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『おい琴音! なんか小丸の刻印があんぞ』

 

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『うは!こっちは小三角の刻印あるっす(*´д`*)』

 

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 私が見ても簡単に見つかっちゃうほどたくさん刻印ですう^^

 これも小丸が二つの煉瓦刻印でしょうか?

 

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 一通り煉瓦の面がむき出しの部位を見渡した後、

 琴音っちは足元の煉瓦もモルタルがかぶさることなく表面が露見していることに気付いたのですう。

 どこかのラーメン屋さんの看板やタイヤなんかも捨てられていましたが、

 よーく観察してみるとーーー

 

 

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『うっはwww なにこれw って刻印と・・・♪の刻印っすかねこれ(*´д`*)』

『オレはアプトの道にこんな刻印が存在していたの知らなかったなあ・・・。でかした我が妹様よw』

 どうやら菅原兄妹ですら初見の煉瓦刻印さんとのこと^^

 

 

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 他には目と口にも見える小四角三つの煉瓦刻印なんかもありましたです(これは私が見つけたの♪)

 

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 一通り探しつくした私たちは煉瓦トンネルの翼壁を伝ってアプトの道へと再び降りました。

 普通にアプトの道を歩いていたらば決して見つかることのない煉瓦刻印の発見に菅原兄妹は興奮気味。

 

 そこまで煉瓦刻印に興味がない私でも、宝探しのようだったのでちょっと興奮しちゃったですよ(*´д`*)

 

 

 ここで再び菅原兄妹の考察が始まった。

『お兄ちゃん、ここまでアプトの道の煉瓦刻印を見てきたんだけどさあー

 第4トンネル以外のトンネルや橋梁の装飾部位とか欄干とかって、日本煉瓦製造㈱の刻印ぽい刻印じゃないものばかりだったっすよね^^;』

『そうだな~。一応の定説だと旧碓氷線の煉瓦はトンネルや橋梁部位ごとに各煉瓦会社が担当を請け負ってたってことだったようだが、

 ベース(基礎)は日本煉瓦製造㈱が請け負って、細かい部位とか装飾煉瓦とかは川口市の煉瓦工場(武州川口煉瓦焼き場???)とか他の煉瓦工場が担当したのでは?って思えてきたぞ^^』

『あ~ん・・・かつて存在した川口市の煉瓦工場の刻印が特定できれば答えが見えてくるんすけどね~(*´д`*)』

 

 

 新たな刻印の発見によって、アプトの道の煉瓦の歴史を紐解けそうな入り口に立ってしまったようですね^^

 私はさっぱりわかんないけどねw

 さて、全然動きださずに議論を重ねる菅原兄妹。

 このままじゃ温泉も峠の釜めしも食べれないんですけど^^;

 

 

 そんな動かない状況を一掃してくれたのは

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 私たちの横にふらっと現れて、のんびりと通り過ぎていったお猿さんでした(*´д`*)

『うっはw さるー(*´д`*) さるがいりゅー(*´д`*)』

『間近でサル見んの久しぶりだな(*´д`*) ケツ掻いてんぞw』

 話題が一気にお猿さんへシフト移動。

 堅苦しい煉瓦の話も中断して、お猿さんにみんな夢中になってましたよ(*´д`*)ワタシモネー

 さて、この後は温泉リベンジに釜めしリベンジが待っているのですがーーー

 

 煉瓦にも大きなリベンジがあったのは次のお話しってことで、次回に続くのですう^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました(*´д`*)

 今回は・・・いつも以上にマニアック過ぎだしガチだからつまらないかもしれないけれど、

 割と結構な発見じゃないのかなあ~とも思ってます^^

 

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて次回はアプトの道後半戦。

 温泉と釜めしのリベンジなるか?の話です^^

 当然、煉瓦の話も出てくるのだがーーー

 重要文化財の歴史を証明する貴重な発見をしてきたよ(*´д`*)

 恐らくネット上にも研究者さんの調査でも存在しない発見だったんじゃないかな?

 気になる方は是非どうぞ^^

 それではまた今度お会いいたしましょうず☆

 

 

第841話 三度目のワルツ。アプトの道リベンジリベンジ編②『旧丸山変電所の煉瓦の刻印☆』峠の湯リベンジ・峠の釜めしリベンジほか

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『小躍りするとはこう言うのを言うんですね^^』

 

 その発見に琴音っちは何度もドドドと歓喜の地団駄をし、満面の笑みで両手を広げて空を謳う。

 菅原先輩もその歴史の証明の発見に無言で天を仰いだ。

 私はと言えばーーー

 そこまで興味がなくとも、まさかこんなとこに?と、その場所に感動と言うか笑いが思わず込み上げてしまったのですう(*´д`*)

 

 第841話。アプトの道と言う舞台に踊った私たちの物語を見てください^^

 私こと石廊崎夕実視点で続きをご覧あそばせですう~(*´д`*)

第841話・夕実ちゃん・旧丸山変電所の煉瓦刻印3.jpg 

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 アプトの道第二トンネルで煉瓦の刻印を堪能した私たちは、そこへと続く第二橋梁にやってきましたです。

 ここがまたとんでもないとこでして・・・

 風が吹くたびに第二橋梁の背中に続く杉の木々から黄色い霧のような花粉が棚引いて・・・

『べっくしょん!うっは!花粉症の私にはマジ地獄うう~w』

『花粉症じゃなくってもこんなの誰だってくしゃみ出るぞオイ!w』と菅原兄妹。

 私だって無理ゲーですよ、こんなん!^^;

 へっくしょん!へっくしょん!鼻水も涙もずるずるになりましたよお・・・(お願いだから先輩、私の顔見ないでー^^;)?

 ちょうどこの第二橋梁ですれ違った老夫婦さんたちも、へっくしょん!へっくしょん!してました^^;

 こんな花粉濃度100パーセントの世界は初めて・・・

 この季節にはアプトの道に来ない方が賢明かな?って思っちゃったですよ^^;

 

 さてこの第二橋梁はいくらスギ花粉満載とは言え菅原兄妹もスルーは出来なかった。

 ある意味私たちの思い出の場所でもあるのです。

 一回目も二回目も教授さんの奥様であり菅原先輩の元パートナーである相楽さんに出会った場所でもあるのですから^^

 ただ歩いているだけじゃ決して分からないこの第二橋梁の凄さ。

 今回も当然、遊歩道から下ってその雄姿を見届けたのですう^^

 

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 急斜面を恐る恐る降りてきて見えたのは、煉瓦造りのとても背の高い大橋梁。

 他のアプトの道に存在する煉瓦の橋梁は並行する国道18号線から見上げることも可能だけれども

 この第二橋梁だけは自分たちの足で下まで降りないと拝めない煉瓦橋梁の雄姿なのですう^^

 

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『こんな23~4巻仕立てのアーチ煉瓦(竪積み煉瓦)の橋梁は・・・世界でも屈指だと思うんだけどなあ~^^』と先輩が呟くと、

『そうっすよね~。煉瓦トンネルの入り口に見かける煉瓦巻きもせいぜい3重か4重のアーチ煉瓦っす。ここは・・・何度見ても凄いっすマジで(*´д`*)』と琴音っちはトロンとうっとり顔で答えるのでした。

 そこまで煉瓦に興味ない私ですら、ここは別物ですう~(*´д`*)

 昔も思ったのですが、ここは下から見れる遊歩道を作っていただきたいくらいのそんな場所でもありますね♪

 ちょっと残念だったのは第二橋梁の名物?だったスズメバチ?の巣が無くなっていたことでしょうか。

 

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 さて次にやってきたのは最初のトンネルであり、私たちからすれば今回の旅の最後のトンネルである

『第一トンネル』ですう(これは軽井沢方面口)

 この第一トンネルの脇にはーーー

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 中山道はこちらです!とトンネルの上へと続く側道があるのです^^

 中山道。つまりは国道18号線。

 さて菅原兄妹はどうするのかなあ~と思ったら、

『当然この道を通ってトンネル上部にある煉瓦刻印を久しぶりに拝むっすよ(*´д`*)』と琴音っち。

 と言うことで登ってみることになりましたよ^^

 

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 やってきたのはトンネル上部の裏手側ですう^^

 懐かしい場所でもありますです。

 当然例のヤツをみんなで確認しましたw

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『大十字の煉瓦刻印』を二つ。

 この刻印はここだけしか存在しないと思ってたら今回の第10トンネル付近での発見。

『これは教授さんなどの先生方との研究案件にした方がよさそうだな琴音^^』

『そうっすね^^ 私、レポートまとめてこれで卒論書こうかなあ~とか思ってるっすマジでw』

 ・・・琴音っちはそこまで見据えて調べてたのか^^;

 うう・・・私はどうしよう^^;

 

 

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 今度はそのまま国道18号線を歩いて第一トンネルを越えました。

 そこにもお猿さんファミリーのお出迎え(*´д`*)

 車ブンブン通るから気を付けてね!

 

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 そしてやってきたのは峠の湯ですう^^

『くうー!この日をどんなに待ちわびたことっすか^^;』

『オレも一度は寄りたいと思ってたんだけど、これで念願かないそうだな(*´д`*)』

 前回ここに来たときはこんなでした↓

DSC03583.JPG

 実は深夜に謎の不審火に遭い、しばらく休業されていたのですう。

 それが去年末にリニューアルオープン!

『さっそく疲れを癒すぜ!夕実ちゃん琴音!(*´д`*)』

『『あいあいさー!(*´д`*)(*´д`*)』』

 かくしてリベンジ峠の湯と相成ったのですう(*´д`*)

 

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『どうする?琴音。せっかくだし3500円で家族風呂にしちゃおうかw』

お兄ちゃんと家族風呂とかアホかボケー!w ・・・っつーか夕実っちも居るんだけどドエロドスケベ変態兄貴!』

『わきゃ・・・あうあう^^;』

 ・・・結局600円払って男女別々のお風呂で湯船を満喫しましたです。

 歩き疲れも癒されて実にほっこり良い気分でしたです(*´д`*)

 と言うか地元の方たちでしょうか?すんごく混んでましたですよ~w

 

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 さあ~峠の湯でリフレッシュした私たち(これでリベンジ一個目大成功☆)

『レストランでビールとかランチしたいっすお兄ちゃん(*´д`*)』と琴音っちは先輩に甘えるんだけど(ちょうどお昼時だったし)

『琴音・・・おぎのやの釜めしもリベンジするんじゃないのか??』と突っ込まれて

『ああそうだったっすw じゃあ釜めしまでお酒我慢するっすw』と、すっかり彼女は今回の目的を忘れていたことにベロを出しておどけるのでした^^;

 

 私たちは信越本線(旧碓氷線)の新線と旧線の分岐点からゴールの横川駅へとアプトの道を歩き出した。

(※新線も今やここからすっかり藪の中。いつか歩いてみたいですねw) 

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 途中、煉瓦の橋台を見ることになります。

 他と違って看板も何もないですが、第一橋梁跡なんですよねここ(前回来た時に覚えた私w)

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『琴音?頑張れば刻印探し出来るけどどうする?』と先輩は言うけれど、

『川下まで遠いし高いし怖いからパス!^^;』と琴音っちは諦め宣言してました。

(と言いますかここからは危ないよ!ってことで制止ロープが張ってあります。煉瓦面は剥き出しの箇所は多いけれど、望遠カメラで撮影のみです^^)

 

 そしてやってきたのがこちら、

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『旧・丸山変電所』ですう^^

 先輩の受け売りですが、1912年(明治45年)に碓氷線の列車の電化に伴って設置された、

 国指定重要文化財の煉瓦造りの変電所跡ですう☆

 

 

『1963年にアプト式列車が廃止になった後、風化の一途をたどるんだけど、

 平成の世に修復され今現在の姿があるんだよ夕実ちゃん^^

 再現度はかなりのものだ。重文となるのも頷ける煉瓦建築だね^^』と先輩が付け加える。

 

 そして琴音っちが『ふっふっふ』と腰に手を当て不敵な笑みをしつつも先輩の後に続く。

 

『今回の旅。峠の湯やおぎのやの釜めしがリベンジのメインと言うのは実は真っ赤な偽物なんすよ』

 いや知ってるしそれ^^;

 

 私の怪訝な顔を物ともせずに琴音っちは続ける。

『アプトの道にある新規煉瓦刻印発見が主な目的だったんすがーーー

 私的にはこの丸山変電所の刻印探しこそ最大の目的だったんすよマジで(*´д`*)』

 それもなんとなくそうじゃないかなあ~って思ったよ琴音っち^^;

 だって何度も見てる丸山変電所だし、

 めがね橋ですらスルーしてたのに、この丸山変電所を目にした途端に顔がにやけてたものw

 

『この丸山変電所は日本煉瓦製造㈱の煉瓦が使われているって資料はあるんすけどお、どおせならここで煉瓦の刻印を発見して、

 その歴史の証明を素人ながらもしたかったってのが皆をアプトの道へと誘った本当の理由なんす^^

 修復作業時には刻印煉瓦の発見もあったかもだけど、

 外観から煉瓦刻印を探して歴史の証明をしたかったんす

 それは今までたぶん誰もやってないことだと思うんす^^

 

 琴音っちがいつになく熱く語る。

 さっきまでのにやけた顔が嘘みたいに・・・

 でも伝わってきたよそのハート^^

 

 その気持ちは先輩も同じようだったようでーーー

本当に好きな物見つけたんだな琴音^^ オレはお前のその探求心を応援するぜ!

 確かにこの丸山変電所の外観から煉瓦刻印を見つけて日本煉瓦製造㈱の煉瓦だと確認した人はいないかもだ。

 朝一でアプトの道まで来たのも、ほんとはこの丸山変電所でじっくり刻印探しをするのが目的だったんだろ?

 なら大丈夫だな^^ 帰るまでたっぷりと時間あるし目一杯探してみようぜ!』と、先輩はグッジョブ!と琴音っちに親指を立てた。

『じゃあ~みんなの同意も得ちゃったし~、丸山変電所の煉瓦刻印探し行っちゃうよー!(*´д`*)』

『『おおーっ!!(*´д`*)(*´д`*)』』

 と言うことで、私たちはさっそく丸山変電所の煉瓦刻印探しをスタートしたのですう^^

 

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 修復されたとは言え明治の頃の煉瓦も数多く残っている丸山変電所。

 

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 窓越しに覗いた内部には現役当時に活躍した機械類も伺わせます^^

 

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 外壁は先輩曰く『明治中期以降の主流の積み方のイギリス積みだねえ^^』とのこと。

 

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 さて、琴音っちが言うには

『やっぱり軒下の煉瓦面を探すのがベストっすよね^^ だって日本煉瓦製造㈱の煉瓦はオーソドックスに煉瓦の平(煉瓦で一番面積が広い箇所)に煉瓦刻印を打つっすからね^^』とのこと。

 見上げれば刻印のありそうな煉瓦の面が剥き出しの軒下煉瓦ちゃんが4重に存在していたのですう。

 とは言え目視じゃキツイです(私、視力2,0あるけれど^^;)

 

 するとーーー

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『夕実っちはこれで探してもらうよん(*´д`*)』と双眼鏡を手渡された。

 琴音っちと先輩は自前のカメラのズームを多用して探すつもりらしい。

 

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 さっそく私は双眼鏡で軒下に煉瓦刻印を求めてみると怪しいものが!

 琴音っちに報告してみると・・・

 どうも刻印じゃ・・・ないっぽい^^;

 そうかー・・・違うんですね^^;

 ならばと一生懸命に軒下を探る私。

 先輩たちは建物の左回りに進んでいったけれど、私だけいつのまにか右回りに煉瓦刻印を求めて動いていた。

 ・・・正直、ずっと見上げて軒下観察するのは首が痛いですうw

 それと軒下に煉瓦刻印を見つけられず、軒下をのぞき込むのに飽きてきた私は、

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DSCF6290ここらへん!.jpg

 丸山変電所の四角い穴ぽこを何の気なしに観察したのです。

 

 そしたら、

 えっ!?

 ええええっ!?Σ(゚Д゚;)

 

 私はそれを二度見してから大きな声をあげたい衝動を抑え込んで先輩たちの元へと走り出した!

 そして告げる

『わきゃあー!こ、ここここ刻印ポイのあったですっ!』と。

 私の言葉にみんなで先ほどの場所へと駆け出して、今一度確認したらーーー

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旧丸山変電所の煉瓦刻印・拡大.jpg

 なんとびっくり『日本煉瓦製造㈱の上敷免製の刻印』だったのです!

 

『夕実ちゃんお手柄だよ^^ これは・・・恐らく誰も見つけたことが無い場所だと思うよ☆ でもまさかこんなとこにw

 でへへ(*´д`*) 先輩に褒められちゃった♪

 

 琴音っちにいたっては『今日から夕実さんと呼んでもいいでしょうか(*´д`*)』となついてくる始末(いつも夕実っちって言うけどさー、いや・・・あの・・・本当はあなたの一個上なんだけど私^^;)

 

『とは言えこれで丸山変電所に使われている煉瓦の出どころを外観から証明できたわけだよ夕実ちゃん^^

 丸山変電所には日本煉瓦製造㈱の煉瓦が使われていることの歴史の証明でもあるんだ。

 それと琴音。お前の嗅覚も流石だな^^ お兄ちゃん見直したぜ☆』

 とても貴重な発見に、私たちはその場で万歳をした(*´д`*)

 

『さあ~これだけでも十分だと思うが、せっかくだからもうちょっと探してみるかみんな^^ 刻印発見が多ければ多いほど、それもまた確実性の証拠になるからな^^』

『『は~い(*´д`*(*´д`*)』』

 と言うことで俄然盛り上がった私たちは煉瓦刻印探しを再開したのですう^^

 

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 すると琴音っちが軒下に煉瓦刻印を発見!

 煉瓦に半分隠れてしまっているけれど、先輩曰く『上敷免製の刻印』だそうです(*´д`*)

 

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 みんなで丸山変電所の裏手に回りました。

 ただこちらは鉄柵があるので真下から見上げることができないので見つけられませんでした^^;

 でも!表側に戻ったあたりでーーー

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『3個目げっとだぜい!(*´д`*)』と、またもや琴音っちが軒下に煉瓦刻印を発見しました^^

 

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 西側の建物(機械室跡)で刻印2個。

 東側の建物(蓄電室跡)で刻印1個の合計3個の歴史の証明。

 

『うわ~横浜で出会った元日本煉瓦製造㈱で働かれていたオジサンに報告したらきっと喜んでくれそうっす(*´д`*)』と琴音っちは実に満足げな顔をしていた。

 なんでもオジサマは『自分の務めた日本煉瓦製造㈱が日本の東西南北どこまで使われているのかを研究されてる』とのこと(北は青森、西は長野・山梨・新潟あたりが境目とおっしゃってたそうだけれど)

『じゃあさっそくご報告しなきゃいけないな琴音^^』

『でも私ってば連絡先聞いてないんすよねえw』

『『なんだそりゃーw』』

 ・・・なんでも煉瓦研究会後の飲み会で意気投合したのに連絡先を聞きそびれてたんだって^^;

 

『でもまあ~いつかきっと会えると思うっす^^』と、謎の自信満々な彼女^^;

 でも会えたらいいね☆ 喜んでもらえると思うですよ^^

 

 

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 アプトの道もようやくゴールですう^^

 横川駅まで戻ってきた私たちは最後のリベンジをすることにしましたです!

 それは勿論ーーー

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 おぎのやさんの峠の釜めしを食べることです(*´д`*)

 

 前回来たときはもうお店が閉まってましたが『商い中』の表札を見て一安心。

 それでは行って参りましょうです(*´д`*)

 私たちは早速、おぎのやさん本店の引き戸をガララと引いて飛び込んだーーー

 

『いらっしゃいませ^^』とお母さんに迎え入れられた私たちは、

『『『峠の釜めしをください(*´д`*)(*´д`*)(*´д`*)』』』と早々に注文です☆

『瓶ビールもお願いしますっす(*´д`*)』と琴音っちは追加注文。

 するとものの1分で

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 峠の釜めし登場です!

 思わず皆、目が点Σ(゜o゜;)(゜o゜;)(゜o゜;)

 

 だって~めっちゃ早いじゃないですかw

 てっきり、釜めしだから時間がかかると思ってたんだもーんw

 とは言え3年も待たされた峠の釜めしが目の前ですですう^^

 みんなで『いただきます☆』して食べ始めました(*´д`*)

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 鶏肉に鶉玉に杏子に栗にどんこに筍にグリーンピース。

 どこから食べるのがセオリーなんでしょうか(*´д`*)

 その具だくさんの釜めしを皆それぞれ思い思いにお腹の中に掻き込んでましたですよ~(*´д`*)オイシイデス

 

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 私的にお気に入りは釜めし型の容器に入ったお新香ですう(*´д`*)

 ゴボウ漬けに梅干しに小茄子にあとはなんだろ?胡瓜と何かかな。5種類のお新香が口直しにも一緒に頼んだビールのあてにもなりましたです(*´д`*)

 あと、容器が可愛いよね☆

 

 1885年(明治18年)創業のおぎのやさん。

『温かいお食事を列車内でも』と釜めしの駅弁をスタートさせたのが1958年(昭和33年)

 社長さん自らが列車に乗り込み乗客にリサーチして作り上げた日本屈指の古い駅弁さんです^^

 やっと出会えた峠の釜めしにみんな大満足です☆

『ご馳走様でした!』とお母さんに告げて私たちは店を後にしたのです^^

 

 さて、この後は帰るだけだったのですが・・・

『お兄ちゃん!次の電車まで1時間近くあるよw』と駅舎の時刻表を覗いた琴音っちが苦笑い。

『じゃあ・・・駅周辺をブラブラ散歩するか~^^』と菅原先輩の提案を受け、

 みんなでお散歩することになりましたです^^

 

 最初に向かったのはーーー 

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 おぎのやさん本店の目の前にある『おぎのや資料館』ですう(無料!)

 

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 小さいスペースながらも横川駅やおぎのやさんの歴史が凝縮された資料館となっていますです^^

 今じゃ駅弁売りなんてだいぶ減りキオスクなどの店売りが主流となりましたが、

 手売りの駅弁を買ってのんびり旅とかもしてみたいですね(*´д`*)

 ちなみに私たちは『冷凍ミカンとか子供のころよく買ってもらったなあ~』とか『新幹線のペット容器のあのお茶がいいんだよな!』なんて昔話に花が咲いてましたですう^^

 

 さて、それでも時間が余った私たちは菅原先輩に連れられて、駅から数分の場所へと行くことに。

『アプトの道以外にも煉瓦遺構がご近所にあるんだけど、行きたい?^^』と言う先輩に

『当たり前じゃん。先に言ってよ!バカなの?お兄ちゃん^^;』と憤慨する琴音っちが居た^^;

 なんでもそれは旧碓氷線にも関わる物件だとか。

 

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 やってきたのは本当に数分で来れちゃう『諏訪神社』ってとこ。

『え? こんなとこに煉瓦があるのお兄ちゃん???(?_?)』と訝しがる琴音っち。

 ええっと・・・私だってそう思いましたよ^^;

 だって神社に煉瓦???

 疑問に思いつつも参道をちょっと行ったらば答えはすぐ目の前でした。

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『えっと・・・お兄ちゃんなんすかコレ 煉瓦ちゃんだから嬉しいっすけど、ちょー怪し過ぎなんすけどw』

 それはとても大きな物件でした。

 土台部分はコンクリ。その上に煉瓦の建物がチョコンと建ってたのですう^^;

 

『これは横川機関区給水タンク沈砂池(ちんさち)っていう蒸気機関車に必要な水をためておく貯水タンクだったんだ^^

 1885年(明治18年)竣工。

 蒸気機関車ってのは石炭のイメージが強いけれど、水を大量に必要とするわけなんだよね^^

 これはその供給源。

 沈砂池ってのは文字通り砂を沈める場所ってこと。

 恐らく河川から水を引いていたんだろうね。砂などの不純物があるとボイラーなどの燃焼機関を痛めることになるから、ここで一旦溜めて置き、自然の力でゆっくりと砂を除去したんだと思うよ^^』

 へえ~そうなんですね^^

 私は石炭積んだ貨車のイメージばっかりだったけど、よくよく考えると水のタンクが蒸気機関車には必要ですよねw そしてその供給源も^^

 そして次に先輩を先頭に、この裏手へとまわったのです。

 

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 そこは屋根になってたのですが、おや?

『先輩!なんか見たことのあるギザギザがありますですよ^^』

『お!夕実ちゃん気付いたね^^ そう、これはアプト式ラックレールだ^^ おぎのやさんの前の側溝蓋にも使われていたよね☆』

 ここにもアプト式ラックレールが再利用されていましたです^^

 ちょっとした廃材の再利用。素敵ですう(*´д`*)

 

 その後は再び正面に戻って見学をしました。

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 琴音っちは刻印を探したくてうずうずしてましたが、残念ながら刻印が見れそうな箇所は無かったようです^^

 昔は道路一つ隔てて横川駅へとパイプでつながってたんですね~^^

 

『あ、もう時間っす^^; 時間ギリっすよ!急ぐっすううw』

 どうやらお散歩にゆっくりし過ぎたようで、私たちは駆け足で横川駅へと戻りましたです^^;

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 ギリギリセーフで飛び乗った私たちは『じゃあ~お疲れの乾杯っすね(*´д`*)』と、琴音っちが配りだしたお酒で乾杯をしました(どこで買ったんだよ琴音っち・・・^^;)

 

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 高崎まで戻ってきたところで再びの車中でのプチ宴会スタートw

 とは言え楽しい旅でしたですう^^

 飲み疲れたのか琴音っちは早々に激沈^^; いびきかきながらシートにもたれてましたですよ。

 

 ーーー私は先輩にちょっと聞いてみた。

『ねえ先輩? リフレッシュできましたか?』と。

 するとーーー

『ああ。最高だね^^ おかげでまた仕事も頑張れそうだよ夕実ちゃん☆

 次もまた誘ってくれよな^^』

 だって(*´д`*)

 でも今度は二人きりがいいなあ~と思った、石廊崎夕実の桜前のプチ旅行でした☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました(*´д`*)

 今回で三度目の訪問のアプトの道。

 色々やり遂げてないと思いリベンジリベンジをしてきたのですがーーー

 大収穫だったと思ってます^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgマイナーだけれども煉瓦刻印発見と、それによる歴史の証明。

 重要文化財の煉瓦刻印発見としても小さいけれど大きな発見だったんじゃないかと思ってます^^

 ---さて次回は、

 夕実ちゃんとダイエットと煉瓦と桜と万歩計ってお話しかな?

 桜を愛でながら神奈川県の鶴見川をお散歩した物語です^^

 ではではまた今度お会いいたしましょうず!

第842話 鶴見川のんびりお花見散歩編☆『桜と煉瓦とダイエット?』万歩計はじめて使いました&川に消えた山本煉瓦

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『キャンッッ!!??(;''∀'')』

 

 突然後ろからお腹のお肉を掴まれたものだから、思わず変な声がでてしまったですよおう^^;

 犯人は当然『ヤツ』ですう。

 ヤツは悪びれることなく私のキュートな横っ腹をブニブニとしながらこう告げるのです。

『ねえーねー夕実っち~。ちょっと太った?(*´д`*)』

 

 んまあー!なんてデリカシーのかけらもない娘ですことっ!

 はいはい、確かにちょこっと・・・ちょっぴり体重増えたかもですよムキー!

 立て続けに続いた花見に新歓コンパで結構飲んで食べてしちゃってたしなーー私(*´д`*)デヘヘ

 

 とは言え本当のことを言われるとなぜかムカついちゃうのでぞんざいに琴音っちに返すのだ。

『私のちょっぴり増えたお肉に何か御用かしら?』

『ん~実は私っちもちょっぴりお肉増えたみたいなんすよねw だからダイエットとは言わないけれど、桜を見ながら長めのウォーキングでもしない?(*´д`*)』

 なぬ!桜を見ながらお散歩か~。

 最近地べたに座ってばっかだったし痩せるのならいいかもですね!(痩せるとは誰も言ってない)

 でも琴音っちの誘いはいつも『怪しい』

 何かにつけて煉瓦に絡めて来るしー^^;

 

 そう思った私は『煉瓦絡みじゃなきゃいいですよ( ̄ー ̄)』とけん制するのだ。

 ーーーすると彼女は

『大丈夫大丈夫☆ 今回は煉瓦とか抜きだから多い日も安心っす(*´д`*)』と堂々と言ってのけたのでした。

 

 第842話。鶴見川お散歩編☆

 やっぱり騙されてしまった私こと石廊崎夕実のお話を聞いてくださいです^^;

第842話・夕実ちゃん・鶴見川・桜・山本煉瓦ほか2.jpg

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『えっ 鶴見川ってとこに行くですか???』

『夕実っち声おおきいっすよ^^;』

 あらやだごめんなさいw

 だっててっきりご近所のお散歩道でも歩くのかと思ったら神奈川県じゃないですかあー!

 これはまた・・・きな臭い(煉瓦臭)ですね^^;

 

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 私たちはダイエット散歩だというのにもうお花見気分(*´д`*)くコ:彡ウマーイ

 乙女のウエストには愛と夢と欲望が詰まってるのだ(*'ω'*)

 

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 JR川崎駅で下車し、京浜急行に乗り換えてやってきたのは・・・

 

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 鶴見川を通り過ぎた『生麦駅』でしたです(なぜ生麦に?)

 

『ねえ琴音っち? なんでまた生麦駅くんだりまで来ちゃったわけ???』

『カロリー消費するには長く長~く歩いた方がいいっしょ? 

 っつーことで、鶴見川河口から鮭のように遡上してロング散歩したいと思いやす(*'ω'*)テヘ』

 海から歩くのかー^^;

 まあでも見たことのない景色を見ながら歩くのは悪くないですね。

 琴音っちの話だと河川敷には桜のスポットもあるみたいだしー^^

 

 と言うことでさっそく河口付近を目指して歩き始めようとすると、琴音っちが『ちょっち待って!』とスマフォをゴソゴソと操作し始めたのです。

『今日はせっかくっすから、スマフォの万歩計のアプリを使用したいと思うっす^^ だからその設定をね☆』

 なるほど。万歩計ですかー^^

 自分の歩いた距離はちょっと興味あるですね。

 そう言うことで万歩計とにらめっこしながら散歩することになりました^^

 

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 キリンビール横浜工場の前を通り、住宅街を抜けるとーーー

 

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 やってきたのは鶴見川河口付近ですう。

 ん~見晴らしがよくてーーー

 少し臭い・・・^^;

『工場多いっすからねw』と言う琴音っちと苦笑いでしたw

 

 さてそこからのんびりとお散歩開始ですう^^

 ガッツリ護岸工事されて川面に降り立つことも出来ないようなので、整備された綺麗な遊歩道をひたすら進みます。

 

 するとーーー

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 ようやく川べりに降りれそうなところにやってきたのですう(*´д`*)

 

『わきゃ?干潟って書いてあるですね琴音っち』

鶴見川河口干潟貝殻浜だって夕実っち。この鶴見川河口部で川べりに降りられるのはここだけしかないみたいっすね^^

 せっかくだしちょっと行ってみようっす!』

 と言うことで行ってみるとーーー

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『むひょー!煉瓦片けっこうあるっす(*´д`*)』

 いくつか散在する煉瓦片に琴音っち大歓喜☆

 でもーーー

『うっは!くっさーいw』と、刻印探しは断念したご様子ですw

 

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 とても小さなスペースだけれども、そこにびっしり貝殻の浜(*´д`*)キレイー

 もうちょっと綺麗なら魚探しとか水生動物観察したいかな~と思った、我ら静岡県は伊豆っ子の発想ですう(やっぱ田舎と比べちゃうよねえw)

 

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 さてガンガン行きますですよ!

 行けども行けども桜は見えてこない河口付近。

 でもふと、

『夕実っち!夕実っち!なんかあそこめっちゃレトロな雰囲気かもしだしてるんすけど!!!(*´д`*)』と、

 河川とは真逆の住宅街の路地を指さしたのです。

 築堤の高みから少しだけ顔を覗かせる古めかしい小道は私にも見えた。

 時間も宛も特にない私たちは、そこに寄り道してみることにしたのですう(余分に歩いた方がダイエットになるしね!)

 

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 そこはJRの鉄道橋が鶴見川を越えた辺り。

『ぐはー!円欠アーチがマジ雰囲気バリっすねえ(*´д`*)』

 溢れ出る自転車の波もなんだか地元臭がして良い感じ(違法ですけどねw)

 

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 中を進むと、むむむ?

 え、駅の構内・・・かなあ?

 

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 表の大通りに抜けたら『国道駅』って書いてありましたです^^

『なんだー国道駅ってここだったんすねw』と何故か笑う琴音っち。

 どうやら琴音っち曰く、横浜市で昭和を探すならこの国道駅ってくらい有名なとこらしい^^

 知らずに来ちゃったみたいですねw

 ちょっと残念なのはおトイレがきちゃないことでしょうかw(大きい方じゃないですよ!アイドルは大きいのしません!)

 

 昭和チックを堪能した私たちは再び鶴見川に戻りました。

 そろそろ桜が見たいんですけど・・・^^;

 

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 何本か橋を越えたところでようやく目の前が春めいてきました!

 それは当然この娘ですう(*´д`*)

 

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『わきゃー♪ なんで桜ってこんなに綺麗なのかなあ(*´д`*)』

『お、夕実っち哲学っぽいねそれ(いや全然違います)』

 春に花を咲かせる草花は数あれど、桜は他とは一線を画しますよね。

 お花見って言ったらやっぱり桜ですし^^

 

『チューリップ咲いたからってシート敷いてみんなでワイワイお酒飲もうとしないっすもんね^^』

 琴音っち・・・そうだけど、そこじゃないと思うんですが^^;

 

 ここからは桜と鶴見川に架かる橋のコンボ。

 先行く築堤に添える桜が散歩の気分も上昇気流ですう(*'ω'*)

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 鶴見橋と言うところまでやってきたところで、琴音っちが『じゃじゃ~ん☆』とスマフォを私に見せつける。

 

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『やっと一万歩到達っす☆ でもあんま歩いた感じしないっすね^^;』

 言われてみれば確かに歩いたー!って感じがまるで無いですう^^;

 思えば廃村サークル活動でどんなに歩かされたことやら・・・

 と言うことで琴音っちと相談した挙句

『今度からの廃村サークル活動時には、健康とダイエットの指標?として万歩計アプリを稼働することにしましょう』となりました^^

『目指せ!最低五万歩っす(*´д`*)』と琴音っち。

 ごめん。絶対いやだから五万歩とか!(;一_一)

 

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 さて、桜が見えて来た頃から何故か琴音っちがそわそわし始めるのが見て取れた。

 おしっこでもしたいのかな?と思いきや、

『もう我慢の限界!』と、背負ったリュックの中身をガサゴソしだす。

 ・・・まさかティッシュ探してるのっΣ(゚Д゚;)

 乙女がそれだけはらめえええええええ!

 

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 まあそんなのは危惧だったようですう。

『桜と言ったらこれだよね~(*´д`*)』と、手渡されたのは缶チューハイ。

 どうやら私と彼女の一本づつしかお酒を残してなかったから、どこで飲もうかとタイミングを計ってたようです(琴音っち談)

 

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 桜を愛でながらのお酒は一味違いますね(*´д`*)

 

 この頃になると、堤防のコンクリを背にシートを広げて酒宴をする集まりもチラホラ。

 小学生は桜の下で携帯ゲームに勤しみ・・・

 河川堤防に胡坐をかいてボーっと川面を眺め続ける丸坊主の中学生らしき男の子なんてのも居ました(私の中学生のころって、あんなに川面を見続けて黄昏ることってあったかしら^^;)

 まあ・・・桜の下は色々な人が集うということで^^;

 

 さて、お酒も飲みほしてこの後どうするんだろ?と思った私は琴音っちに聞いてみる。

『ねえねえ琴音っち。この後はどうするの?まだまだ歩くの?』と。

 すると彼女はニヤリ(☆ω☆)と不敵な笑みを浮かべつつ

 スマフォの画面を私に見せつけてきたのであった。

鶴見川流域・1920年・煉瓦工場群・地図3.jpg

よくぞ聞いてくれましたね夕実っちさんw これは今現在のマップなんすけどーーー

 実は昔昔、この辺りは煉瓦工場が数多く居並ぶ土地だったんすよ(*´д`*)』

 しまった・・・そう来たか^^;

 

『その中には私たちが横浜や横須賀で見かけた煉瓦刻印ちゃんの出どころもこの界隈に存在したんす(*´д`*)

 屋号に上って刻印の金子煉瓦さんもここら辺らしいんすけど、

 その中でもひと際大きな煉瓦工場だった山本煉瓦工場(山本商店、もしくは山本一平商店)がこの先にあったらしいの^^

 そこは工場の敷地の一部を除いて鶴見川になっちゃってるんだけれど、その痕跡を見つけたいかなーーーーなははんちってw』

 そう言って彼女はおどけてみせるけれどまたもや煉瓦工場跡探しかあー^^;

 でもまあ、神奈川くんだりまで来た時点で薄々は想定してたですよ。

 結局は彼女の提案に付き合うことにしたのですう^^

 

 さて闇雲には歩きまわれないってことで琴音っちから引き続き山本煉瓦さんのことをレクチャーされた。

煉瓦工場・地図記号.jpg

『まずこれを見てよ夕実っち^^』

『わきゃ? えっと・・・何?このかまくらみたいなのと煙突みたいな記号^^;』

『これは昔の煉瓦工場の地図記号なんす^^ かまくらみたいなのは煉瓦の窯を模したもの。その横にあるのはご指摘の通り煙突っす。

 この煙突の記号もセットになってたらかなり大きい煉瓦工場だと思ってもらっても差し支えないかにゃ^^

 で、

 この鶴見川流域の1920年代の古地図を見てみてよ夕実っち^^』

 そう彼女に言われて画面の地図を見せられる私。

 そこにはーーー

鶴見川流域・1920年・煉瓦工場群・地図.jpg

『あっ! 何か同じような地図記号あるですね^^』

『気付いた?夕実っち^^ 鶴見川のほとりに同じ記号があるでしょ?

 でだ、

 更にこっちも見て欲しいんす^^』と更に画像をスクロール。

鶴見川流域・1920年・煉瓦工場群・地図2.jpg

『これは昔の地図と現在を大まかに重ね合わせた地図なんす^^

 もっとわかりやすくしたのがコッチ↓』

鶴見川流域・1920年・煉瓦工場群・地図4.jpg

『えっと・・・川の中じゃん琴音っちw』

『まあこれは誇張し過ぎだけれど、大体こんな感じっすかね^^

近代デジタルライブラリーより・神奈川県工場便覧・昭和12年・山本商店煉瓦.jpg

 この山本煉瓦(山本商店煉瓦製造所・山本一平煉瓦工場)は、大正5年竣工の煉瓦工場なんす^^

 煉瓦供給が隆盛を誇ってた頃は従業員数も200を越える大煉瓦工場。

 横浜の港湾事業や煉瓦建物に数多く使われたらしいよ☆

 でもそれは煉瓦からコンクリへと言う時代の変化と鶴見川の大規模な治水工事によって場所を失うことになり廃業するんす^^;

 今じゃほとんど川底だけれども、

 鶴見川の両岸にはきっと何かがあるはず!

 特に新鶴見ドライビングスクール(自動車教習所)方面と、川向の矢向と言う地域には当時の土地の記憶がプンプン匂ってきそうでならないっす(*´д`*)

 っつーことで探索行こうっす(*´д`*)』

 

 滝のような彼女のマシンガントークに圧倒された私・・・

 でも何となくは分かったかも^^

 じゃあ~行きましょうか山本煉瓦さんの痕跡探しとやらにい^^;

 と言うことで、まずは自動車教習所辺りを闊歩することにしたのですう。

 

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 鶴見川橋を越えた向こう側の流域が煉瓦臭がクンクンするという琴音っちについていく。

 

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 途中、ウミネコさんが魚を啄んでたりして思わず見入ってしまいましたが、

 

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 地図上で見た怪しいところまでやってきましたです^^

 さっき琴音っちに見せられた地図でどおしても気になった場所でもありますです。

新鶴見ドライビングスクール周辺地図.jpg

『ねえねえ琴音っち。この鶴見川からグルッと湾曲して離れる道って何か変じゃないですか???』

『そうっすよね。私も古地図開いて何度も今現在と見比べたんだけど、

 昔は入り江っぽいとこだったみたい^^

 推測だけど、そこに河川の砂礫が堆積して窪地っぽい低湿地になったんじゃないかな~って思うんす。

 そう言うとこは肥沃な土がたくさんありそうだし、

 煉瓦工場建設には打ってつけだったんじゃないかなあとね^^

 で、

 恐らく入り江だったり低湿地だった頃の周囲提(河川と土地を仕切る堤や柵)の名残が、

 そのまま生活道路になったからこんな湾曲した道なんじゃないかなあと思うのよ^^』

 へえ~なるほど。

 この道や土地は昔の名残なのかもですね^^

 そこに煉瓦工場が欲する土の供給にもマッチしたと。

 そこまで推測しちゃうのかこの子は^^;

 

 とは言えその入り江っぽいとこも埋め立てられて今や立派な土地。

 山本煉瓦があった頃でも鶴見川の対岸となる場所だと思われますですう。

 そんなとこに煉瓦工場の痕跡なんてあるのかなあ~と疑問に思いましたよ?

 ですが琴音っちに今まで付き合ってきて、煉瓦工場があった近隣には少なからず煉瓦の痕跡があったりもしたのです^^

 民家に使われている煉瓦が近所の煉瓦工場製とかね^^(譲り受けたのか購入したのか、はたまた煉瓦工場の廃煉瓦の再利用なのか、壁や花壇や敷石などに使われていること多々だったりします)

 と言うことで、まずはこの異様に曲がりくねった道を追ってみることになりましたです^^

 するとさっそくーーー

 

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 民家の花壇にシワシワ模様の煉瓦があったのですう^^

『このシワシワは間違いなく明治大正期の煉瓦工場特有の機械整形時の痕跡っすね^^』と琴音っち。

 簡単に言うと、今どき煉瓦さんにはこういうシワシワ模様は出ないそうなんです。

 

 残念ながら人様のお家のものなのでひっくり返したりして刻印を見たりは出来ないので山本煉瓦さんの煉瓦だとは断定できませんですう^^;

 琴音っち曰く『屋号の山に漢字の本』って刻印があれば山本煉瓦さんとのことです^^

 さて、先へとカーブを進むとーーーー

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 新鶴見ドライビングスクールさんがありましたです^^

 鶴見川の直線化工事で埋め立てられた湾曲した土地に後年に造られたのでしょうか。

 残念ながらこの周囲にはそれらしき痕跡が特になかったですう^^;

 

 グルッとしたカーブを進み切り、再び鶴見川のほとりへとやってきた私たち。

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 そこでは鶴見川を横断していた水道管施設の撤去作業が行われていました。

『山本煉瓦には関係ないっすね^^』と、さっさとその場を後にしようとしていた琴音っちだけれど、

 私は『ちょっとだけ見てていい?』と、彼女に懇願してしまった。

 

 だって・・・工事のフェンス越しに、ご近所のおじいちゃんおばあちゃんたちがその工事をずっと見つめてるのが気になって・・・

 作業工程表には『築60年経過の水道橋』って書いてあるしね。

 特に河川を渡る水道橋なんて珍しいものでは無いんだろうけれども、

 昔からあるものがなくなってしまうのは、やっぱり地元の人たちにとっては寂しさを感じるものなのではないでしょうか。

 私もしばらくおじいちゃんおばあちゃんと一緒に工事の工程を見続けてしまいました。

 その後は鶴見川の対岸に渡り(渡ると簡単に言っても北にも南にも架かってる橋まで遠いので対岸まで歩いて15分以上はかかります^^;)

 琴音っち曰く『山本煉瓦の敷地の一部がこの対岸の矢向地区の学校や公園辺りだったらしいっす^^』とのことで、そこも探してみることに。

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 山本性が幾つか健在していたのは名残なんですかね?

 道端も注意深く見たけれど特には無し。

 琴音っちが一番怪しいと言っていた公園にも特に無し。

 ただ・・・公園横のアパートの軒先の煉瓦が少し気になったのですが、おばさまが一生懸命にお掃除されていたので確認をするのは止めておきました(また機会があればおじゃまします^^)

 

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 撤去作業中の水道橋の対岸までやってきた私たち。

 いつの間にか太陽も西へと沈み始めていましたです

(こちら側にもおじいちゃんおばあちゃんがフェンス越しに見守ってたのが印象深かったなあ~)

 

 日も傾いてきたし、山本煉瓦さんの痕跡も無いし、もうそろそろお暇かな?と思った私は琴音っちに声をかけてみた。

『ねえ琴音っち。まだまだ痕跡探しとかするですか?』と。

 

 すると彼女は

『もう時間も時間だしこれでいいっす^^ でも最後に一か所だけ寄らせてください夕実っち。お願いします』と、もう一か所だけの寄り道を懇願されてしまった。

 

 ・・・いつになくしおらしい返答じゃないか^^;

『いいですよ^^』と彼女に応えて向かったのは、

 ここから10数分歩いた矢向地区の住宅街の中にあるお寺さんでした。

 

『あっ!ここっす。たぶん^^』と、彼女はお寺さんの軒先にある石碑を指さした。

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 そこにあったのは、

『山本煉瓦工場供養碑』と言う石碑だったのです。

 碑を読んでみれば、山本煉瓦に携わった男性女性・男児女児。そして胎児・・・の慰霊碑だった・・・

 それが近年、移築によってここへと移動されたみたいですね・・・。

『詳細は分からないっす』と琴音っちは言うけれど、続けて彼女は言葉を続けた。

 

『昔の工場なんて今より安全性に優れたものじゃなかったことは知るに足ることっすよね^^; 少なからず犠牲となってしまった人たちも居たと思うんす。

 でもその人たちが関わった仕事の成果が成否を繰り返し時代を経て機械技術の発展へと昇華し、今現在の安全性の向上へと役立ったことは間違いないと思うんすよ。

 例え煉瓦と言う道筋は今現在ほとんど無きにしろ、きっとどこかで役に立っている。

 犠牲の上で成り立っているものだと私ってば勝手に思い込んでるけど、そんなに間違ってないよね?』

『間違ってなんかいないよ琴音っち^^』とだけ答えた私。おバカな私だけれどもそれだけは言えるのです。

 昔の人の努力が今の成果だし今の私たちの暮らしに役立ってるわけです。それには多大な犠牲を強いられたこともあると思うのです。

 私たちは改めて先人たちの供養の碑に手を合わせて目をつむった。

 

 さて、碑にはこうも書かれてありましたです。

『当時焼かれた煉瓦の一部を用いてーーー』と。

 

 こう書かれてしまうと不謹慎ながらも琴音っちは煉瓦刻印モード発動ですう^^;

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 彼女曰く『見た感じ、当時の煉瓦は本当に本当に一部っすね。ほとんどがイマドキ煉瓦ちゃんっす^^; でも当時の山本煉瓦さんの煉瓦を使用してることに愛があるっす^^』と上から目線で供養碑の評価・・・

 いつか罰に当たりなさいアナタ^^;

 

 ---さて、

 このまま山本煉瓦の供養碑を見て帰るものだと思っていたらそうではなかったのですう。

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『ここまで来たんす。このお寺さんにお邪魔しようっす(*´д`*)』と言う琴音っちに付き合わされてお寺の境内へ。

 そこは浄土宗『良忠寺』と言うお寺さんでしたよ^^

 一見、普通のお寺さんだとも思いましたがーーー

 鐘つき堂(鐘楼)が特別だったのです。

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『わきゃ!? 鐘楼の下が煉瓦敷きですう!Σ(゚Д゚)』

『煉瓦を扱うお寺さんってあんまし無いよね夕実っち^^』

 

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『鐘の真下に何かあるですね。あれ何かな琴音っち?』

『う~ん・・・わからん^^;』

 わからねーのかーよー(幼馴染と一緒なので夕実ちゃんの言葉遣いが多少悪いのはご愛敬ですw)

 

 さてせっかくと言うことで望遠で琴音っちは刻印探しし始めましたですう(チェーンがかかってて、これ以上は入れないので)

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『で、どうなの琴音っち?』

『パッと見、刻印ポイの無いかな。山本煉瓦製なのかなあ。遠くてよくわかんないっすw』

 結局、何も分からずですう^^;

 お寺の住職さんに聞けば手っ取り早いんじゃないの?とは思ったけれど、二人とも意気地なしなのでこの場を後にしたw

 

 と言うことでご近所の南武線尻手駅から川崎駅に戻り、

 東京上野ラインで帰途につきましたです^^

 

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 そのまま電車で揺られるのもつまらないのでキオスクでタカラの焼酎ハイボールレモン(それぞれ一本づつ)と、

 私たちの大好きなSSKそのままつまめる!ゆでピーナッツ(それぞれ二袋)を購入してプチ宴会ですう(*´д`*)

 

 そして琴音っちが『ジャジャーン☆ 本日の万歩計の数値はこれっす!』と、私に見せてくれた^^

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『わきゃ~2万歩ちょっとですねえ^^ 案外な数字だけどそこそこ歩いたかもですね☆』

『ふふふふ夕実っちさん。ちなみに消費カロリーも出るのですぜ(*´д`*) 今回消費したのは532キロカロリーっす。

 これで幾らか痩せたっすかねえ(*´д`*)』

『痩せた気がするですう~(*´д`*) 万歩計あると歩くの好きになっちゃいますね(*´д`*)』

『だね!(*´д`*)』

 二人して帰り道はウキウキで帰りましたですう~(*´д`*)

 

 ちなみに・・・

 塩ゆで落花生二袋(正味80グラム)で約230キロカロリー

 焼酎ハイボールレモン一本で42キロカロリー。

 この時点で数時間のお散歩で消費したカロリーも、ものの数分で半分以上戻ってしまったことを・・・彼女らは気にしていない。

 ちなみにこの後は二人でやきとん屋さんに出向いてさんざん食べた後にようやく気付くのだ。

『『全然痩せてねーしっw』』

 ってねw

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 以前から気になってた煉瓦工場跡探しするならと、今回は時期的に桜と合わせて鶴見川ってとこをお散歩してみましたよ^^

 煉瓦の痕跡としてはそこまで特に何もないのだけれど、

 人生初の万歩計発動!してのお散歩は自分としては中々面白かったですw

 トータルで15キロくらいかな?距離としては。

 案外減らないものなんですね消費カロリーって^^;

 とは言え数時間歩いてもポテトチップス一袋食ったら一発でご破算なんだねえ~と身に染みたし、教訓にもなった気がします^^

 結局は、普段からの食生活の心がけと運動なんですよね☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は愛知県の犬山市というところが舞台です(の予定)

 そこに何があるのか?気になる方はしばしお待ちを^^

 連休じゃないので半泊(次の日に朝出勤)も視野にいれているロケハンになるかなw

 久しぶりの坊勢さん菅原君の社会人チーム出張物語になるか、琴音や夕実ちゃんの大学生チームの物語になるのかはわからないけれど、

 今から楽しみでなりません^^

(※ 4月11日~12日に掛けて旅行してきますので、その間は当然ブログはすっぽかしです☆ 下手したらぐったりしてるので13日までブログは放置プレーの予定です♪)


第843話 愛知県犬山市・明治村編☆Vol①『日本のテーマパーク敷地面積第3位の明治村まで歩いて行くよ!』小弓の庄・五条川の桜・ダイエット散歩ほか

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『いや~これもみ~んなタックスヘイブンのおかげだね(*´д`*)』

 

 私のアパートへと夕ご飯のおねだりに来たお兄ちゃんが、競馬にさして興味もない私と夕実っちに熱く語る(いいから食器ぐらい出すの手伝ってくれ!)

 なんでも最近世界じゃ大問題のパナマ文書。それと切っても切れない重要なワード『タックスヘイブン』

 そのタックスヘイブンと言う名前を持つ競走馬が居たことにも驚いたんすが、

 その血筋を持つ馬が先の桜花賞とやらに出ていたらしい。

『今、話題だからなw』と、お兄ちゃんは馬券でその馬を何の気なしに絡めたら儲かっちゃった・・・ってな話だそうっす^^;

 競馬の話はええのや!

 つまりはお兄ちゃんウハウハだよね!?

 っつーことで金の生る木にゴロニャン(*´д`*)と私は甘える作戦に切り替えた。

 

『ねえねえお兄ちゃあ~ん、 いえ、御兄様あ(*´д`*) あぶく銭は周りに還元した方が次の競馬も当たりやすい!って聞いてるよ(*´д`*)』

『お、よく知ってんな琴音^^ 確かに儲かっても独り占めしてると良いことない。ジュースの一本でも勤め先のみんなに配ると次回の競馬の成績がいいもんだ^^』

『じゃあじゃあ~御兄様 。ちょっと遠出したいところがあるんだけどお~。ね!夕実っち(☆ω☆) 』

『わきゃ!? え、あ、はいですう~(*´д`*) どっか連れてってください先輩(*´д`*)』

『む~、そんなに女子二人に懇願されちゃったらことわれねーなーオレw じゃあどこか行くか!』

 

 と言うことで~(ここまで前フリ・序章) 

 私たちはお兄ちゃんの儲けを吸い尽くす旅路へと旅立つことになったよっw

 

 第843話、愛知県犬山市編。私っちこと菅原琴音視点で物語スタートっす(*'ω'*)キャピ

第843話・犬山市明治村①・琴音2.jpg

『で、どこいくん?』と聞いてきたお兄ちゃんに私はこう答えるのだった。

『愛知県犬山市にある明治村で煉瓦の刻印探ししたいのだよお兄ちゃん(*´д`*)』と。

 すると

『ほーなるほどね。あそこなら全国から移築した明治期の建築物をいっぺんに見れるなあ^^ 中には煉瓦建築もあるだろうし。

 お前は欲張りだなw

 犬山城も近いしオレも興味ある。じゃあ~行くことにすっか^^』とお兄ちゃん☆

 と言うことで某日、私と夕実っちと金づる(お兄ちゃん)での愛知旅行となったわけです(今回はリンダもルカちゃんもお留守番)

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 某日早朝、私たちは漫画やお酒を購入して新幹線へと飛び乗った。

 

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『朝まで皆で飲んでたのにまだ飲むですか^^;』と呆れる夕実っちだったが、

 彼女もちゃっかりお兄ちゃんにお酒の銘柄を指定しておねだりしてたやないかーい^^;

 ま、そんなわけですっかりうち等は旅行気分っす(*´д`*)

 

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 勢いで牛タンのお弁当を買ってもらった私だけど、

 やっぱり新幹線に電子レンジ欲しいと思ったっす^^;

 冷めても美味しく作ろうと努力してるのは分かるけれど、冷たいお肉の脂の食感はタレや油でさわやかに包み込もうが隠せませんよね(今回は牛タンだけど筋の部位は温かい方が柔らかく噛み切れるものですから)

 

 ーーーさて、

 そんなこと考えてるとあっという間です。

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 新幹線のぞみであっという間の2時間弱の旅。

 愛知県は名古屋駅へと到着っす^^

 

 名古屋へと着いたところで夕実っちが尋ねてくる。

『明治村とか犬山市ってどこらへんなんですかね^^;』と。

愛知県地図1.jpg

『岐阜県との県境にあるっすよ^^』とスマフォの地図を彼女に見せる私。

『わきゃ?岐阜?・・・遠くないですか?』

『そんなに遠くないっすよ^^ 電車で1時間かからないもん』

 そう。犬山市はそこまで遠くないんす^^

 

 っつーことで~

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 ここからは名鉄犬山線に乗り換えてレッツゴー!っす(*´д`*)

 迷路のようなJR名古屋駅からなんとか乗り継いで乗車したのはいいんだけど・・・

 列車内が空いているからと座ってしまったのがいけなかった・・・

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『おい!琴音!!夕実ちゃん!!降りるぞ!降りるぞ!!!』とお兄ちゃんに急かされて飛び降りたのは、

 目的の駅をとうに通り過ぎて岐阜県突入の『名電各務原(かがみはら)駅』だったんす^^;

 どうやら寝過ごしちゃったようですw

 

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 思わぬ大失態にアワアワ^^;

 とりあえず戻りの電車のホームへと移動した私たち。

『さてどうするか琴音^^; ここまで来ちゃうと明治村よりも犬山城の方が近いんだけど、どうする?』とお兄ちゃんが言ってきた。

 今日のメインの目的地は私の懇願した明治村。でもパトロンのお兄ちゃんの言うことも聞いておかないとってことで、その後に国宝・犬山城へと行く予定だったんす。

 とは言え明治村と言うテーマパークは、

 日本のテーマパーク敷地面積第三位の広さなんす!

 分かりやすく言うと東京ディズニーランドの約2倍w(1位はハウステンボス)

 

『お兄ちゃん・・・正直、明治村に命(時間)賭けないと、とても回り切れないっすマジで^^;』と、今までで一番のお願いを懇願する私。

『だよなあ・・・明治村をガチで巡るとか結構無理ゲーだしな^^; じゃあ~先に明治村に行くことにすっか^^』

 お兄ちゃんが何とか私の意見に折れてくれた(*´д`*)

 っつーことでレッツ明治村☆

 

『さて、明治村へのバスが出てる犬山駅まで戻るとするか^^;』と、ようやく来てくれた電車に乗り込むお兄ちゃんに

『ううん違うよお兄ちゃん☆ 犬山駅じゃないっす^^』と言い放つ私。

『え!? どういうことだ???』と驚くお兄ちゃん。 

 

 そんな私たちがやってきたのはーーー

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『名鉄・羽黒駅』ってとこでした^^

 そこは犬山城の最寄りの『犬山遊園駅』でもなく、

 明治村へとバスが出ている『犬山駅』でもなく、

 もう1個先の名鉄小牧線『羽黒駅』

羽黒駅から明治村マップ.jpg

『なんでまた羽黒駅に・・・^^;』と訝しがるお兄ちゃんに私は言うのだ。

『歩いて明治村に行くなら羽黒駅が一番近いのだw』と。

『近いっちゃ近いけど結構距離あるぞw』

『最近・・・万歩計がマイブームなんす(*´д`*)』

『わきゃ・・・琴音っちのダイエットにまんまとつき合わされたってことですかあー^^;』

 かくして私のダイエット散歩の為にバスも何もない羽黒駅から徒歩で明治村へとスタートっすw

 

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 歩き出してさっそく見つけたデザインマンホールは、犬山城と県境の木曽川の鵜飼いの風景。

 いいっすよねこういう町の伝統が一目でわかるデザインって(*´д`*)

 

 ーーーさてここからが私の計算違いの散歩になってしまった。

 羽黒駅が地図上では一番、明治村に近そうだなあ~って単純な理由で歩き始めたんだけど、

 このお散歩は嬉しい誤算だったんだと今では思うのです^^

 

『わきゃ? なにか古めかしい建物があるですよ???』

 夕実っちが羽黒駅から幾分歩いたところで遠くの建物を指さした。

 明治村への通り道だしと、私たちは彼女の指さした建物へと寄り道することにしたのです。

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『お!なんか桜も相まって素敵な建物じゃないか^^』

『わきゃー!NHKの朝ドラに出てきそうですう^^』

 八重桜っすかね? 時期的にだいぶ桜の散り始めた愛知県にやってきた私たちを出迎えてくれたのはーーー

 

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『小弓の庄(こゆみのしょう)』と言う、明治40年ごろに建てられた旧加茂郡銀行羽黒支店と言う銀行の建物を移築したものだったんす^^

 移築とは言え犬山市のテーマパーク・明治村以外に残る現存唯一の明治建築の建物。

 屋根瓦と洋風建築の『疑洋風』と言う施工。

 

『日本人って折衷とかアレンジって得意な部門だと思うけれど、昔の人ってのはほんと、和も洋もうまく融合させた建物を造ったもんだなあ~って感心(尊敬)しちゃうよな!琴音、夕実ちゃん^^』

 お兄ちゃんの言葉に私と夕実っちもうんうんと頷く。

 勿論、現代建築家にはすんごい人もいるけれど、

 やっぱり明治大正期の建築センスには見惚れてしまうことが多いっす(*´д`*)

 

 さあ、残念ながら内部見学は出来なかったけれど、それでも充分堪能した私たちは先を急ぐことにする。

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 スマフォの地図を見ると、どうやらこの五条川ってとこをずーっと歩いて行けば明治村に通じるみたいだなあと、川べり沿いを進みだした私たち。

 

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『もうだいぶ終わりかけの花筏ですらこんなに綺麗なのか! ここはもうちょっと早く来るべきだったな^^』と言うお兄ちゃんに誰もが力強く頷いた。

 きっとこの五条川の桜が満開のころって、めちゃくちゃ綺麗なんだろうなあ~^^

 名残しか見れなかったとは言え、それでも素敵なとこっすね(*´д`*)

 満開の時期を想像するだけでもワクワクさせられる場所でしたっす♪

(もちろん桜の名所中の名所でありやす☆ 一週間前に競馬当たってたらなあ・・・w)

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 そこから川沿いに歩き、県道と合流したところで五条川とはバイバイっす(@^^)/~~~

 小さな住宅街を進み始めるとやがて、緩やかな上り坂となったんす。

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『わきゃ? 明治村は直進って書いてあるですがーーー

 

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 この神社さんを抜けていくですかね???』

 夕実っちが言うように確かに神社に向かってる気が。

 鳥居を潜って近づいてみると参道手前で左に迂回してました^^;

 

 まあそんなことよりも・・・

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 ここからは尾張富士の裾を登っていくようだったので急にハードな散歩になっちゃったのがねえw

『ふざけんなよ琴音^^; 聞いてないぞ山歩きなんてw』

 お兄ちゃんや夕実っちに文句言われながらも登ることに^^;

 

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『なにこの椅子^^;』

 道路が二手に分かれる境目にポツンと木の椅子が。

『見たところ上に向かう道が新しくて、下への道はアスファルトもぼこぼこしてるし旧道なのかもな^^

 ここに座って明治村の駐車場へと誘導する人でも昔は居たんじゃないか?

 まあでも今は使ってる雰囲気なさそうだが^^;』とお兄ちゃん談。

 

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『わきゃ?さっきからこのへんてこりんなマークのある境界杭をいっぱい見かけるですが、何のマークなんですかね^^』

『それはたぶん名鉄の境界杭だと思うよ夕実ちゃん^^』

 なんで知ってるのよお兄ちゃん^^;

 あんた恐ろしいよw

 

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 段々勾配もきつくなってきたっす・・・^^;

 流石に歩いちゃ止まって歩いちゃ止まっての繰り返し。

 正直意地になって万歩計試しの散歩なんてやらなきゃよかったw

 

 ・・・ところでスマフォの万歩計アプリにはカロリー消費機能もついてるんすが・・・

 上り坂でのカロリー消費とかは考慮するシステムになってるのかな???

 

 そしてようやく峠まで来たころ、

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 下り坂の向こうに明治村北入り口の看板を発見!

『やあ~っとついたか^^; まさか琴音に付き合ってこんなに歩かされるとは思わなかったぜw』

『わきゃ・・・私なんてもうゲッソリですう・・・。・・・痩せたかな?(*´д`*)』

『いや・・・ごめん夕実っち。

 数値みたらご飯をお茶碗一杯分くらいしかカロリー減ってなかったよw』

『歩いて痩せるなんて無理じゃないですかあ^^;』

 まあその前に膝を壊すと思いますw アスファルトだしね(*'ω'*)

 

 さて駐車場ゲートの検札のオジサマに声をかけられた私たち。

『明治村はもう少しですよ^^ それにしてもあなた方は良い天気の日に来ましたね~。ぜひ楽しんできてくださいね^^』と、

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 明治村の村内マップとグルメマップをいただいた^^

 

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 そしてやっとこさ入場口です^^

 大人1700円をお兄ちゃんのおごりで払ってもらい、いざ入村っす(*´д`*)

 そのとき受付のお姉さんにいただいたのはーーー

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 またもや村内マップ!

 どんだけ地図が必要なんですかここはwww

 

 でもこの後、地図が無いと迷うくらい明治村が広大なのを知ることになる私たちなのであったーーー

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回は序章も序章。明治村までの道程で終わってしまいましたw

 本当は入村して幾つか建造物を紹介して記事を終えたかったけれど・・・

 だって広すぎなんだもん明治村・・・OTL

 さすが日本で3番目に広いテーマパークでございやすねえ^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて、次回は明治村での『煉瓦刻印探し』です^^

 煉瓦刻印あるのか無いのかは次回見て頂ければわかると思います☆

 と言いますかね、

 主に煉瓦建造物に焦点を当てて良かったって先に言っておこう。

 じゃないと全部の建造物をじっくり見てたら一日じゃキツイよココはw 

第844話 愛知県犬山市・明治村編Vol②『お兄ちゃん!女湯に憧れ過ぎ^^;』帝国ホテル中央玄関&汐留火力発電所煙突基礎ほか

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『煉瓦建築をメインに道なりに歩くとするか^^』

『それがベストっすよね^^;』

 明治村の地図には今いる北口から正門までは徒歩約20分って書いてあった(実際は書いてないけれどHPで紹介されています^^)

 一見、大したことのないように思えるけれど、

 その20分の範囲内に67件の移築建造物があるんすよマジで。

 そんな濃縮還元な場所を全部ガチで見ていたらとても時間が足らないのです。

 ただ、煉瓦建築に絞って行動するならば少ない時間でも巡ることが可能みたい。

 でもね?結局は1700円払ったのにもったいないよね!ってことで脱線をしていく訳なんすこれがーーー

 

 第844話、犬山市・明治村編! 私っちこと菅原琴音視点でスタートっす(*´д`*) 

  

第844話・愛知県犬山市・明治村編・琴音煉瓦の刻印発見2.jpg 

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『わきゃー♪SLですうSLですう(*´д`*) アレには乗らないですか?』

『乗らないっす(*'ω'*)』

『はうーん・・・(^_^;)』

 場内を縦断する便利な乗り物『蒸気機関車』に乗らないことを知って残念がる夕実っちがいた。

 でもね夕実っちさん。SL乗ってたら見過ごしちゃう建築物いっぱいなのよ^^;

 ここは地道に歩いていきやしょうず^^

 

明治村・村内地図.jpg

 今現在は5丁目まで区画された北口付近の5丁目エリアに居る私たち。

 正門のある1丁目エリアを道なりに目指します。

 

『なあ琴音。帰りのバスを考えたら歩いて北口に来たのも良かったのかもな^^』とお兄ちゃん。

 そうなんです。駅までのバスが乗りつけるのは正門付近。

 たまたまだけれども、北口から順々に南下して正門まで歩けば時間的ロスはかなり減るみたいっすね^^

  

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 イマドキ煉瓦ちゃんの地下通路を抜けると最初に出くわしたのがーーー

 

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 SLの煉瓦橋梁(*'ω'*)

 

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 ・・・イマドキ煉瓦ちゃんっすね^^;

 ちょっと出だしから不安がよぎる私。

 

 その次に見えて来た大きな建物の意匠に私たちは妙に引き寄せられた。

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 煉瓦っぽく無いけれど見たくなっちゃったのであるっす。

 

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『わきゃー、なんかすごく凝った外観ですう(*´д`*)』

『あの建物に埋め込んだような素敵な意匠の小窓?はなんすかねお兄ちゃん(*´д`*)』

『わからん^^』

 ですよねーw

 いくらお兄ちゃんでも万能じゃないよねw

 後で調べたら『透かしテラコッタ』と言う粘土を素焼きした建築用装飾なんだそうです。

 つまり煉瓦ちゃんの親戚っす(*´д`*)

 

 ちなみに煉瓦じゃないのかーって思ってた節目紋様の外壁も煉瓦だそうっす・・・(スクラッチ煉瓦・スクラッチタイルと言います)

 煉瓦ちゃんと言えば赤レンガと白レンガばかりに目が行く私にはとても勉強になった出会いだったのだ^^

 

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 さてせっかくだからと内部へ入ったんだけど、スーツとかフォーマルな恰好で来なきゃいけないんじゃないかと思わせるような厳かで重厚な内観に一同委縮。

 中には喫茶室もあってお食事をされている方たちも居た。

『わきゃ・・・お箸とか使わなそうですう^^; ナイフフォークかなあ^^;』

 確かにお箸は出てこなそうw

 

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 外へ出て振り返るとなんとも素敵!(*´д`*)

 車寄せの屋根が高級感バリバリだけれども、これってホテルとか???

『えっ?今まで知らずに見学してたのかよ琴音w』

『わきゃー、私も知りませんですう^^;』

『夕実ちゃんもかい!w ここは帝国ホテル中央玄関

 明治村って言ったらばここってくらい有名な物件だぞ^^;

 大正12年(1923年)に開業した帝国ホテルの玄関。

 玄関部位だけとは言え明治村の中では最大の建物なんだよ^^

 1976年から1985年と言う長い月日を経て移築再建したある意味明治村の目玉商品でもある☆』

『わきゃ?明治村なのに大正の建物なんですか先輩^^』

『そこはツッコんじゃダメだよ夕実ちゃんw 他にも大正期の物件がいくつか存在するけれど、細かいこと気にしちゃだめだぞー^^』

 

 さて次に向かったのはーーー

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 名鉄岩倉変電所っす^^

 1912年建造の名鉄犬山線の変電所を移築した煉瓦ちゃん(*´д`*)

 残念ながらチェーンでこれ以上は近づけないので刻印探しは難しい・・・と思っていたら、

『琴音、ここは移築時に躯体を鉄筋コンクリート造りに変更し、外壁は煉瓦タイル仕様にしたらしいぞ^^;』

 がーーーーん(;゚Д゚)

 それじゃ・・・刻印とか探しても無理じゃないのさ^^;

 

 実はある程度こういうことになるのでは?と予測はしていた。

 完全移築・完全再建と言うのは非常に難しく、

 建築基準的にも耐震補強を施すこともあるわけっす。

 ・・・それでも期待してたんだけどなあ~^^;

 

 でも気落ちしてる場合じゃにゃい!

 先へ先へ行かないといけないのだあー!(*'ω'*)

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 北里研究所正門守衛所(複製)

 やっぱり複製が気になるけれど、ボランティアブースとして使用されているっす^^

 

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 こっちは東京駅警備巡査派出所

 日本の玄関口東京駅を守る巡査たちの詰め所だったんす^^

 東京駅と同じくその外壁には化粧煉瓦が使われたと言うことで、

『品川煉瓦かな?千葉煉瓦かな?長坂煉瓦の化粧煉瓦ちゃん?それとも大阪窯業か鳥井陶器の煉瓦ちゃんかなあ~(*´д`*)』とワクワクして煉瓦を見るとーーー

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 イマドキ煉瓦ちゃんかい(^_^;)

『残念だったな琴音w まあ~明治村だからってそうそう古煉瓦に出会えるわけじゃないってことだよ^^

 とは言え必ず古煉瓦を見れるところもあるから諦めるなよ^^』

 ・・・そうお兄ちゃんは発破をかけてくれるけど、ここまで不発なだけに私の明治村への期待と言う導火線の火も消えそうw

 

 お次にやってきたのは 

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 金沢監獄正門

 青空に赤レンガが映えて素敵(*´д`*)

『わきゃー!こんな素敵な監獄なら入ってみたいですう^^』

 いやそれはないだろ。さすがアホの子夕実っちである(一個上の先輩だが心の中で言わせてー!)

 

 ここもパッと見、イマドキ煉瓦ちゃんの修復。

 私とお兄ちゃんからするとレプリカ(模造)のようにしか見えないんすよね^^;

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 むしろ金沢監獄の脇にある花壇の煉瓦の方がよっぽど古煉瓦っぽい雰囲気でしたっすw

 

 さて、ここまで煉瓦建築以外はなるべく寄るのを我慢していたんすが、

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 教会はスルーできなかったの。

 なんでかって言うと、私も夕実っちもそしてお兄ちゃんも、

 去年の長崎五島列島の旅で鉄川与助さんの煉瓦教会群に触れて『はまってしまった』からなのだ(*´д`*)

 しかも教会内部を撮影したことが無い私にとっても撮影OKの教会ちゃんはとても魅力的だった!

(※ 教会に何度も訪れていますが、ボクは一度も撮影したことありません^^)

 

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 聖ザビエル天主堂

 明治23年(1890年)フランシスコザビエルを記念して京都に建てられた天主堂^^

 当時は木骨煉瓦造りだったのかな。今現在は移築によりRC構造(鉄筋コンクリート)にとって代わったみたい

 玄関を潜るとそういう細かいことは忘ちゃうくらいの空気を体いっぱいに感じるのだったーーー

 

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『わきゃ~、リ・リ・リブ・ヴォ・・・ヴォ・・・こ、こ、こうもり天井が素敵ですう(*´д`*)』

 どうやら夕実っちはリブ・ヴォールト天井と言いたかったようだけど、忘れちゃったようで日本語での名称であるこうもり天井と言い直して逃げたみたいw

 それにしても、くうー!なんて落ち着いた色合いの柱や梁の内観でしょうか(*´д`*)

 木造が時を経て醸し出す艶や光沢って素敵っす!

 

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『ステンドグラスの発想って日本人には無かったよな~^^ これこそ西洋建築!』とお兄ちゃん。

 日本の建物にも古来より西洋にも負けない建築装飾や意匠があるけれど、これだけは辿りつかなかった世界のような気がするっす。

 ああ~んとても素敵(*´д`*)

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 なんだかんだで煉瓦ちゃんよりも教会に長くとどまっていたことに気付いた私たちは、名残惜しむようにゆっくりと外へと出るのでした。

 

 さてもう寄り道してる場合じゃない!

 ・・・場合じゃないって言うのにお兄ちゃんは

『ここだけは行かせてくれ!頼む!』と土下座してきたのだ(;゚Д゚)ええ!?

 そこはどんな場所かと言うと・・・

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 銭湯っす^^;

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『一度でいいから女湯に入ってみたかったんだよね~(*´д`*)ウヒョー!』と、さっさと女湯の暖簾をくぐって行っちゃったお兄ちゃん。

 あんたどんだけ女湯に憧れてたんだよw

『先輩・・・エッチいですう^^;』

 まあ・・・お兄ちゃんて、昔からこうだよね夕実っち^^;

 

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 ここは明治40年代にあった半田東湯(はんだあづまゆ)

 残念ながら銭湯と言う特性上、湯気で木造も腐食劣化が著しく一部を残すのみで復元されたものなんだそうっす^^

 

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『うひょー!女湯と男湯繋がってるぞー(*´д`*)ワーイ』と大はしゃぎのお兄ちゃん・・・

『先輩・・・やっぱりえっちいです・・・^^;』

 他のお客さんが入ってきてバツの悪そうな顔をしたお兄ちゃんを見たら笑っちゃったけど(ざまーみろーw)

(※ 恥ずかしかったぜマジに!)

 さてさて次は前半のメインディッシュでしょうか。 

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 煉瓦造りの一棟が否応にも目につくことになります。

 ここは柵もチェーンも無くじっくりと観察できそうなので、みんなで早速チェックです☆

 

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『わきゃー♪ イギリス積みですう^^』

『正解!夕実ちゃん^^ 多少変則的なとこがあるけれどイギリス積みだね^^』

 

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 この建物は工部省品川硝子製造所(明治10年、1877年ごろ)

 明治初頭、異国の発達した産業技術に追いつけ追い越せと国は工部省という役所をつくりました^^

 鉄道は勿論、製鉄所や造船などに国主体で注力していった時代っす。

 その中には国産耐火煉瓦製造なんてのもありましたよん(品川白煉瓦㈱は元々が工部省の官営の煉瓦工場が母体)

 そしてここは国産の建築資材用板ガラスなどを造ろうとした建物なんす^^

 残念ながら日用ガラス器などは造られたのだけど、建材板ガラスは造れなかったんだって^^;

 

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『触った感じ見た感じ、これは先ほどまでと違う感じがするな琴音^^』

 確かに質感が今までと違う煉瓦ちゃんぽい!(*´д`*)

 っつーことで、さっそくレッツ刻印探しスタートっす☆

 

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 でも軒下煉瓦ちゃんにもそれらしいのは見つからなかったっす^^;

 だけど!

 煉瓦ちゃんはここだけじゃなかったのです。

 この建物の軒先にはーーー

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 汐留火力発電所煙突基礎と言う物件があったんす。

 明治35年建造。東京駅の兄貴的存在『新橋停車場』の電力を賄った火力発電所遺構っす^^

 

『やばいぜお兄ちゃん!煉瓦刻印の匂いがプンプンするよあそこw』

『だよなあw 煉瓦煙突の基礎なんていかにもありそうだw』

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 見れば赤煉瓦の平面がかなりの量で剥き出し!

 昔の機械成型特有の煉瓦のしわ!

 

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 これは探さないわけにはいきませんです刻印を(*´д`*)ウフフ

 っつーことでレッツ刻印探しリベンジだあー!

 

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 ってぎゃあああああああああああああ!(;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)

 蛾がががが!(^_^;)

 子供の頃の親戚の集まりでテーブルに落ちてきた蛾がテーブルの上に卵をバラバラばらまいたのを見てから兄妹ともども大嫌いなのである^^;

『こえーよお・・・こえーよお・・・琴音^^;』

『情けない声出すなよお兄ちゃんw 私だって嫌なんだから^^;』

 当然夕実っちも蛾なんて好きじゃなく逃げ惑う(好きな人いるわけないかw)

 一旦赤煉瓦部位の探索は後にして、土台部位の方を調査開始することにしたっす。

 なぜなら、足元の煉瓦は耐火煉瓦敷きだったからなんす(*´д`*)

 するとあったよ!ありました!

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『わきゃー!なんか漢字で長々書いてある刻印ですう^^』

『げっ!お兄ちゃんこれって結構耐火煉瓦マニアには垂涎の的のやつじゃね???』

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『ああ~これは三石耐火煉瓦㈱さんの古煉瓦だなあ^^

 創立明治25年。岡山県備前市。今でも営業されている耐火煉瓦工場の老舗中の老舗さんだね^^』

 漢字で書いてあるとかっこいい~(*´д`*)

 

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『でもさあお兄ちゃん。この火力発電所って汐留でしょ?東京なのに、わざわざなんで岡山の耐火煉瓦を使ったんすかね。近くに品川の耐火煉瓦だってあるやん』

『う~ん詳しいことはわからないなあ^^; でも新橋に三石耐火煉瓦さんの東京事務所も存在するらしいし、

 火力発電所の建築工事の競争入札に参加して勝ち取ったんじゃないかなあ^^』

 あくまでもお兄ちゃんの憶測が入ってますが、公共事業なんかは民間企業の競争入札が多いですよね。

 

 さてこれで足元の煉瓦は堪能した私たち。

 お兄ちゃんにパンフレットを使って蛾を追っ払ってもらってから、いよいよ赤煉瓦部分の刻印探し開始っす!(*´д`*)

 するとやっぱりありましたw

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『わきゃ?何か手裏剣ぽい記号に漢数字の二の刻印があるですよ!(*´д`*)』

 

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『こっちは~~〇に何か書いてありそうだけど読めないっす^^;』

 

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『こっちは夕実ちゃんと同じ刻印に三だなあ^^』

 

 そのほかにもあったのですがーーー

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 圧倒的に手裏剣ぽい煉瓦刻印が多かったっす^^

『でもこれってどこの煉瓦刻印なんすかね??? わたしってば見たことないっす^^;』

『そうだなあ~オレも見たこと無いなあ。もしかするとこれも関東地方の煉瓦工場じゃ無いんじゃないのかもな^^』

 東京汐留にあった火力発電所なのに煉瓦は関東地方じゃない可能性も出てきた。

 でもこういうのを探るのもまた楽しいのが煉瓦刻印道!

 いつか突き止めてみたいと思うっす(*´д`*)

 と言うことで長いので一旦、次回に続くっす(*'ω'*)

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 さあ~これでもだいぶ端折りましたw 煉瓦以外の建築物ももうちょっと見てるんだけれども、

 そこはご理解ください^^

『ちまちまやってないで一発でたくさん煉瓦建築見れるとこないかなあw』ってことで白羽の矢が立ったのがここ明治村だったりするのですが、

 これが意外や意外、修復や補修などで古煉瓦が見れるところは案外限られていました^^;

 でもそれでも探すのが楽しいんだよね~(*´д‘*)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて次回は明治村後半戦。煉瓦刻印の展示もありますが必死に探さないと見つからない煉瓦刻印なんかも出てきます^^

 気になる方は是非どうぞ☆

 

 話は変わるけれど、来週は何と久しぶりに連休がいただけました(*´д‘*)

 舞台はもう決めています!

 ズバリ北東北の旅でございやす(*´д‘*)

 今、日程組むのが楽しくって忙しくって嫌になっちゃうぜw

 ではではまた今度お会いいたしましょうず☆

 

第845話 愛知県犬山市・明治村編Vol③『先輩がずっと気になってた建物へ行くのですう』菅島燈台附属官舎&竹内仙太郎煉瓦の刻印ほか

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『実はオレさ、明治村の某建物を見たかったから妹の提案に乗って明治村に来たんだよ夕実ちゃん^^』

 その妹である琴音っちがトイレ休憩へ行ってる間に、

 菅原先輩が私にこっそり教えてくれたのです。

 

 先輩は廃墟関係も好きだけど、離島への旅『島旅』も大好きだ。

 どうやら先輩は島旅で出会った建物の

『双子的建築物』がこの明治村に移築していて常々訪れたいと思っていたようですう。 

 それは先輩が目にした建物とワンセットだったはずの建物

 その答えがようやくわかる時がきたようです^^

 

 ではでは第845話。私こと石廊崎夕実視点で明治村の続き、スタートですう~(*´д‘*)

第845話・犬山市・明治村編・夕実ちゃん2.jpg 

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 汐留火力発電所煙突基礎を後にした私たちは、

 目の前にある宇治山田郵便局と言う建物の前にやってきたのです^^

 明治42年建造のめっちゃ古い郵便局さんですね(重文です)

 

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『ぐはー!ここの基礎は煉瓦ちゃんじゃーん(*´д‘*) どこかに刻印見れるとこないっすかね』と、

 琴音っちは建物そのものよりも煉瓦に夢中^^;

『せっかくだし入ろうか^^』と言う先輩の言葉に一同頷いて中をお邪魔することにした。

 

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 入ってみると歴代の郵便ポストがズラリ!

 

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 昔は青い郵便ポストなんてあったんですね(速達用なんてあったんだあ)

 

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東京八重洲にはこの青い郵便ポストが未だにあるんだぜ!』

『お兄ちゃんマジっすか!?』

 な~んてな感じで菅原兄妹が昔の窓口を挟んで会話する。

 と言うかそれほんと!?

 ちょっと見に行きたくなってしまったですう^^;

明治村・村内地図.jpg

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 その後は幾つか建物を見学した後に、明治村の4丁目にある広場へとやってきた私たちですう^^

 

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 桜がチョー綺麗です(*´д‘*)

 桜の下では新婚さんでしょうか? 和装のカップルさんがお写真撮られていましたですよ(うらやましい)

 

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 ただ・・・せっかくの景色でしたが、広場では隣の国の学生さんの修学旅行でしょうか?

 爆音鳴り響かせて何かのリクレーションに興じていましたです。

 これがまた音楽うるちゃいw

 明治村はNHKの朝ドラでロケ地として使われたことも数多くあり、使用された曲などが流されてたりするのですが、

 リクレーションの爆音で台無しですう^^;

『別に彼らにケチつけるわけじゃないが・・・さっさと次へと行こうかw』と言う先輩に皆頷いて、私たちは桜煌めく広場を後にしたのです。

 

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 長崎居留地二十五番館と言うところまで来た私たち。

 去年、二度の長崎訪問ですっかり長崎ラブになった私たちにとって寄りたいところでしたが

 修理工事中でしたですう^^;

 

 でもまあでもしょうがないですよね^^;

 先輩曰く『沖縄の首里城に期待して行ったら守礼門が工事シートに覆われていてガッカリしたことがあるよ^^;』なんてなことも。

 

 ---さてここで、

 いつの間にか先頭を行く先輩が『この先にある建物にボクは用事がある!』と私たちに振り返る。

 先輩にとって気になっていた建物がいよいよ近づいてきたみたい。

 

『何なん?お兄ちゃんが気になってた建物ってさあ^^;』と、訝し気に琴音っちが先輩に質問をした。

 それにニッコリしながら語りだす菅原先輩。

 

『昔さ~、三重県の菅島って離島にたまたま立ち寄ったんだけどな?

菅島・地図.jpg

 そこにはビックリ!日本屈指の古い灯台が現存してたんだよ^^

 

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 明治6年。その灯台の竣工式には西郷隆盛もやってきたと言う由緒ある煉瓦灯台なんだよ^^』

『ぐは!マジっすかΣ(゚Д゚) ・・・っつーか煉瓦ちゃん灯台っすか(*´д‘*)』

 

『でな?琴音。その時はそこまで煉瓦に明るくなかったわけなんだよオレもな? だから、へ~!古い煉瓦灯台なんだなあ~ってくらいにしか思わず、そこまでじっくり見なかったんだ。

 でも後から知るわけなんだ。

 この灯台が日本最古の煉瓦灯台であり、それに使われた煉瓦も初めてじゃないけれど日本屈指の古煉瓦だったんだってな^^

 かつてこの菅島灯台の傍には灯台守として菅島燈台官舎と言う灯台と同じ煉瓦を使用した建物があったんだよ。

 それが移築されたのがこの明治村なんだよね^^

 だからそこが見たくて見たくてたまらなかったんだよ☆』

『マジかお兄ちゃん!そんな古煉瓦の建物が見れるってことだよね?ね?ね? うひょー(*´д‘*)』

 一気にヒートアップする菅原兄妹。

 どうやら先輩が見たかったのは日本最古の煉瓦建築灯台と双子の建物みたいですね^^

 詳しいお話はこちら↓

 第567話 最古の煉瓦がある島へ!三重・菅島編☆

 それと

 琴音の煉瓦刻印発見録『三重県・菅島灯台・竹内仙太郎煉瓦刻印』

 

 ---そしてやってきたのがこちら

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 菅島燈台附属官舎ですう^^

 明治初期の灯台をいくつも手掛けた『日本の灯台の父』とも呼ばれるブラントンさんは、国に呼ばれたいわゆるお雇い技師さんでもありました^^

 菅島燈台も彼の作品。

 灯台を管理する灯台守さんを住まわせる官舎も必要だったので灯台のすぐそばに造ったのがこの官舎と言う住まいなのですう(パネルから受け売りですW)

『これが菅島燈台附属官舎なのか^^ やっと出会えたよ☆』

 先輩はちょっと感慨にふけっていましたよ^^ よほど見たかったんでしょうね☆

『ねえねえお兄ちゃん!感傷に浸ってないで早く見学しようっす^^;』

『あ、そうだなw じゃあ~中に入る前にぐるりと巡ってみようか^^』

 

 私たちは外観をぐるりと回ってみたのです。

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『明治初期も初期なのにイギリス積みなんすね^^;』

『そりゃ~琴音よ、潮風・悪天候に常にさらされるんだから堅牢なイギリス積みだよ^^』

 なんでも明治初期はフランドル積みが主流だったそうですが、イギリス積みの方がより堅固な積み方なのだそうですう。

 

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 琴音っちは当然軒下に刻印を求めていましたw

 

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 縁台部位も煉瓦敷きなんですね^^ 小さい建物だけれどお洒落な建物ですう(*´д‘*)

 

 ---さてここで再びこの建物を説明する説明版の前にやってきましたです。

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『なあ~お兄ちゃ~ん。ここの煉瓦って地元の瓦屋さんに造らせたって書いてあるっすよ?』

『そうだよ^^ 菅島のほど近くに渡鹿野島って島があるんだが、

 そこの瓦職人の竹内仙太郎さんに焼いてもらった煉瓦が使われてるんだよ^^

 当然、純国産煉瓦であり、日本の赤煉瓦としてもかなり最古参の煉瓦でもある。

 しかもおまけつきで琴音の好きな刻印も打ってあったりするんだぞ^^』

『うっは!マジっすか!?(*´д‘*)』

 これには琴音っちも発狂。

 また、明治村にある明治の建物の中でも屈指の古い建物でもあったのですう^^(たぶん二番目に古いし、重文)

 

 ではここからはみんなで内部も見学ですう^^

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 私は随分とオシャレなトイレに驚愕したのですが、

 菅原兄妹はそんなのはどうでもよくって『別のもの』に俄然関心を寄せていた。

 それは官舎の片隅にぽつんとあったのですーーー

 

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『うは!煉瓦刻印レア度SSSのヨコスカ製鉄所製の刻印がありゅうううううう(*´д‘*)』

『オレ・・・現物見るの初めてだよ^^;』

 なんでも先輩曰く、

 中々見れない日本屈指の赤煉瓦の刻印なんだそうです^^

 そりゃ・・・琴音っちも発狂するよねw

 ちなみにここには当然ーーー

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 竹内仙太郎の煉瓦とその刻印も展示されていましたです^^

『屋号のやまに漢数字の十(やまじゅう)』

 こちらもまた日本屈指の最古参の赤煉瓦刻印と言ってもいいでしょうね(琴音っち談)

 

『オレ・・・また菅島を訪れたくなっちまったよw 竹内仙太郎さんが煉瓦を焼いた島である渡鹿野島にも行ってみたいなあ(*´д‘*)』

『お兄ちゃん私も行きたいっすマジで!(*´д‘*)』

『それならわたしだって行きたいですよー、わきゃー☆』

『じゃあ~今度みんなで行こうか^^ むしろ女の子と一緒の方が余計な詮索されないで思う存分島旅できそうだし^^』

 ・・・

 ・・・ん?

 女の子と一緒の方が都合がいいってどういうことなんだろ???

 後でこっそり先輩に聞いたところ、

『渡鹿野島ってのは江戸時代は遊郭の島でもあったんだ。近代まではその流れを受け継いでいたとも言われてるんだよね^^;

 今はだいぶ廃れたとも思う。

 でも女の子たちと観光目的で訪れるなら男一人旅より余計な斡旋も誘いもなさそうじゃねw』だって^^;

 なるほどです。昔はえっちな島だったのですね^^;

 

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 その次に訪れたのは官舎前に聳え立つ『品川燈台』ですう^^

 この建物こそ明治3年と言う日本最古の洋式燈台であり、明治村でも当然最古の建物なんだそうですよ^^

(※ 現役ならば菅島燈台が日本最古の煉瓦灯台

  移築とは言え現存だけならばこの旧品川燈台が日本最古の煉瓦灯台。ただし今は煉瓦では無いけれどね^^;)

 もう、何がどれが最古なのか聞いててわけわかんなくなりましたですw

 とりあえず皆古いってことです^^;

 

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 ここは明治村でも一番素敵な見晴らしの場所でもありましたです。

 灯台の向こうには入鹿池(いるかいけ)

 国内最大の農業用人造池だそうですう(とても池には見えませんw)

 

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 窓越しから内部を覗いて見た後は、

 この菅島燈台附属官舎の敷地内にあるもう一つの遺構へと向かった私たち。

 

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 ここには『霧砲』と言う、灯台の明かりだけでは船舶に陸地の存在を伝えにくい霧などの悪天候時の為に『音』で知らしめる大砲が置かれていました^^

 

 そして時代も場所もまったく異なるのにーーー

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 霧砲の土台部分の煉瓦は竹内さんの煉瓦ですうw

『もうちょっと関連性のある煉瓦を使った方がいいんじゃないかなあ^^;』と言う先輩。

 確かに明治村って結構アバウトですねこういうとこがw

 

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 ちなみにこの霧砲の裏には・・・何かありましたですが、

 これは言っちゃいけないみたいなので内緒ですうw(明治村のイベントだしね)

 と言うことでもう一回だけ明治村続くです(*´д‘*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 今回で明治村編を終わりにしようかと思ってたけど、まだまだ写真が残ってたので申し訳ないけど分割ですw

 まあ~今回はタイトルにもあるようにボクが一番寄りたかったところでもあります^^

 煉瓦に興味を持つ前は島旅に情熱注いでいたわけなんだが、実は島旅で煉瓦に出会ってたんだよね^^

 その中でも特にこの菅島燈台は煉瓦に興味持った頃からもっとじっくり見ておけばよかった・・・ってものでした。

 なんせ神島の途中でたまたま立ち寄っただけだったからねえ^^;

 だから明治村で双子的建築物に出会えて嬉しかったです^^

 できることならば菅島再訪と、その煉瓦のルーツである渡鹿野島への島旅もしたいよね☆

ちょいのり・サザエさんver1.jpg次回は明治村の三分の一です^^

 まだまだ煉瓦建築が残ってるんだが、最後の最後に煉瓦のサプライズがありました☆

 出来ればランチのお話まで行けたらいいなあ~などと思ってます^^

 ---さて、

 26~27日に掛けて北東北旅行へと旅立ちます。目指すは二戸・軽米・八戸・弘前です(ネタバレ)

 ブログもすっぽかすと思いますので4~5日後くらいに覗いてください。

 たぶんまだ記事更新しないと思うけど(しないのかよ)

 ではではまた今度お会いいたしましょうず(*´д‘*)

 

 あ、なんか27日のスッキリって番組の朝9時台からボクの勤める居酒屋が紹介されるらしいよ^^

 もしかしたらレンコン餅の冷やしぜんざいの作業工程で『手だけ』テレビ出演するかもねw

 

第846話 愛知県犬山市・明治村編ファイナル☆『答えは明治村に潜むキマイラ』新世界への扉&鮎の釜飯ほか

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『先輩、あとどれくらい歩くですか?』

『ん?ああ~今3丁目だから残り2丁目と1丁目だけかな^^』

 えっと・・・確か全部で5丁目まであってー

 って、まだ半分ちょっとしか歩いてないじゃん^^;

 

 そんな私の苦笑いを察してくれたのか、先輩が優しく言ってくれる。

『煉瓦建築に括って歩くと恐らくあと数件だよ^^』

 煉瓦縛りで良かったですよ・・・本当^^;

 ではでは残り行きましょうです!

 第846話、引き続き私こと石廊崎夕実視点で明治村を締めくくりたいと思うですう~(*´д‘*) 

 

第846話・明治村~犬山城・鮎の釜飯・夕実ちゃん・わきゃー☆2.jpg

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 次にやってきたのは柴川又右衛門邸と言うおうち。

 特に寄るつもりもなかったらしいのですが、

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『煉瓦が見えた!(*´д‘*)』と、琴音っちが走り出したので仕方がなく^^;

 

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 その次にやってきたのは北里研究所本館・医学館です^^

 説明は・・・いいかなw

 ここもやっぱり『煉瓦見えた!(*´д‘*)』と琴音っちが駆け寄ったのです^^;

 

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 土台部位が煉瓦のよう。

 

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 建物の裏には・・・これは明治村のイベントだからゴニョゴニョゴニョ・・・・・・

 と言うことでようやく次から2丁目に突入ですう^^

 

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『ぐわー!煉瓦タイルかあ・・・^^;』と琴音っちが嘆いてみせるのは、

 京都七条巡査派出所と言う明治後期のおまわりさんの建物です^^

 ここからはサクサク行きますよ~(煉瓦じゃないからだそうで・・・^^;)

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 お洒落な石造りの札幌電話交換局を起点として、

 

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 ここからは2丁目のメインストリート『レンガ通り』が続いていましたです^^

『こんなん煉瓦通りじゃないっす^^;』

『だよなあ・・・。レンガ調なだけだよな琴音^^;』

 どうやら菅原兄妹的には煉瓦通りと語ってほしくないご様子^^;

 琴音っちに言わせると『レンガ調のインターロッキングブロックか、イマドキ舗装用煉瓦かなんかだよこれえ~^^;』だって。

 要するにどっちだとしても古い煉瓦ではなく、趣も何もないってことのようです(厳しい人たちだ^^;)

明治村・村内地図.jpg

 さて、2丁目には煉瓦らしい煉瓦はほとんど無かったですう。

 せいぜいーーー

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 第四高等学校物理化学教室の煙突部だけでしたですう^^;

(※ 正確にはドラフトチャンバーと言う実験室の換気塔)

 さあ~ピッチをあげますよおう^^

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 いよいよ最後の一丁目に突入ですう。

 1丁目エリアは今までと違って結構起伏のあるエリアでした。

 ではさっそく偉人坂と言う上ると偉くなっちゃいそうな坂を行きましょう(*´д‘*)

 

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 坂を上って最初に見えて来たのは西郷従道邸

 西郷隆盛さんの弟さんのおうちですう^^

 見た目も案内板の建物概要にも書いてあるとおり木造の洋館とのことで菅原兄妹はてっきりスルーするかと思いきやーーー

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『壁の内側には煉瓦が埋め込まれてりゅ!』って記述を見かけてスタスタと入館してしまった。

 ・・・壁の内側じゃ見れないじゃん^^;

 ここで待っていても仕方が無いので追いかけることにーーー

 

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『なんも煉瓦ねえー』と琴音っち。

 だから壁の中だってば^^;

 さて道を少し下ると目の前に立派な教会が見えてきましたです。

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 聖ヨハネ教会堂(重要文化財)

『夕実ちゃんお疲れ^^ 恐らく明治村煉瓦縛りツアーもここで最後だよ☆』と先輩。

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 最後の最後に立派な煉瓦教会にやってきたみたいですね^^

(※ たまたま北口から歩いたからそうなっただけですw 明治村正門は1丁目なので普通ならば最初に見に行く場所でした)

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『さすがにここには古い煉瓦も多く残ってるっしょ!』と意気込む琴音っち。

 やっぱり刻印探しするのね^^;

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『ぐは・・・刻印無いっす^^;』と正面に帰ってきたのは10分後。

 一階部位は煉瓦造り二階部位は木造のこの教会。

 刻印がありそうな煉瓦面が剥き出しの部位はそれほど多くないそうで、さすがの琴音っちも諦めた模様w

『琴音~。刻印ばっかにお熱なのももったいないぞ? 立派な教会の中も見ていこうぜ!』

『そうっすね^^; 中にも煉瓦あるかもしんないし☆』

 意地でも諦めない琴音っちは放っておいて中に参りましょう^^

 

 じゃあ~まずは一階から(*´д‘*)

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『えーっと・・・アレ? なんすかココ???』

『だよなあ琴音。オレはてっきり祭壇とか高い天井がドーン!と迎えてくれるのかと思ったよ^^;』

 私もビックリした。

 だって今まで見てきた教会はこじんまりした教会でも奥には祭壇があったし、こんなケースは初めてでした。

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 一番奥まで行ってみるとーーー

『なんすかね?このカーペットが斜めになってるとこ^^;』

『いやオレも分からないなあ^^;』

 まるでちょっとした滑り台?

 そのヒントは奥にばかり気を取られていた私たちが入ってきた場所を振り返ったらあった。

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『なんだ!てっきりオレはお祈りをする信徒席だとばかり思ってたけれど違うなこれはw』

『学校か何かっすね一階部位は^^』

 実は一階部位は日曜学校や保育園として使用されていたそうなのですう^^

 なんだかとっても小さい机たちに小さかった頃を思い出す。

 琴音っちが思わず座ろうとしてーーー

『ぎやー!太ももが机と椅子の間に挟まったあ(;゚Д゚)』と喚いていましたが^^;

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 では二階部位に行きましょうです^^

 入り口から見えた二つの双塔の内部は二階への階段でもあったのですね。

 そして階段を登りきったところで皆同時につぶやいた。

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『『『やっぱこれだよw』』』

 教会と言ったらばやっぱりこういう感じですよね^^

『教会は隣接して保育所やら幼稚園を建てることが多いけれど、こういう教会もあるんだね夕実ちゃん^^』

『ですね~(*´д‘*)』

 

 私たちは早速教会内部を見て回ることにした。

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 やたらとオルガンがあるけど聖ヨハネさんのだけじゃないのかな?

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 シンプルだけど素敵なステンドグラスです~(*´д‘*)

 教会デビューをして丁度半年になるけれど(五島列島シリーズが初めての教会)

 教会は厳かでもあり、何故か落ち着く場所のようにも思えた。

 怒られちゃうかもだが私は教会でのんびり読書とかしてみたいですう^^

 

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『ああ~ん・・・結局、明治村での刻印の成果は汐留の火力発電所煙突基礎と菅島燈台附属官舎だけだったっすね^^;』

『バカなこと言うなよ琴音^^; それだけでも充分じゃねーかw まるっきし刻印なんて見れないパターンだってあったかもしれないんだからさあ^^;』

 私も先輩に同意見です。

 明治の建物がいっぱいあるからって、それは贅沢な話ですよおう^^;

 

 さて、この後は正門までの道すがらに少しだけ建築物を見学して、正門前のバス停から犬山駅に戻るだけだったのです。

 だけれども、最後の最後に煉瓦の刻印が待っていたのです。

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『わきゃ?何か正門前に怪しい建物あるですよ^^;』

『なんすかこれ? メダリオンに鉄扉に煉瓦囲いの水辺? これも明治の頃のどこかの遺構なんかねお兄ちゃん^^;』

『う~ん・・・この場所の前には記念撮影パネルもあるし、ただの撮影スポットとかじゃないかなあ^^;』

 なんだかとっても不思議な場所。

 でも煉瓦と言うことで琴音っちが食いついた。

 

 そしてーーー 

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新世界への扉って書いてあるっす。ええっと・・・メダリオンは明治44年の皇居内に創建された内閣文庫のメダリオン、

 鉄扉は金沢監獄の門扉・・・

 周りの煉瓦はーーーん?

 汐留から発掘された古煉瓦ちゃんじゃんかーマジで!』

 まさかの古煉瓦さんとの出会い^^;

 

『こんなキマイラみたいに色んな遺構を組み合わせたオブジェとか明治村はすごいセンスだなあw』と先輩。

『わきゃ?キマイラ??・・・って?』

『キマイラってのはね夕実ちゃん、ギリシャ神話に出てくる怪物なんだけど、ライオンの頭にヤギの胴体で尻尾は蛇って言う合成獣とか複合獣なんだよ^^

 ドラゴンクエストにも敵にキメラっているよね?

 アレも蛇に鳥の頭や羽があるじゃん。

 要するに色んなものをくっつけてひとつになったヤツだよ^^』

 なるほど。いいとこ取りって意味ですね!(違いますw)

 

 さてキマイラは抜きにして古煉瓦に出会えた琴音っちは、俄然ハートビートモード突入です。

『最後の最後にやったるでえええ!(*´д‘*)』と、

 さっそく煉瓦の刻印探しを開始してたw

 

 

 するとーーー

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『きゃっほー!煉瓦の刻印八犬伝っす里見っす(*´д‘*)』と大はしゃぎ。

 その声に釣られてか

『じゃあ~パパも頑張っちゃうぞー(*´д‘*)』と先輩も刻印探しに乗り出した(パパって誰よ!奥さん私じゃないの!?)

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『オレも見つけたぞ琴音!手裏剣に漢数字の三って~どこかで見たよなこれ?』

 ここでみんな『はっΣ(゚Д゚)』と気付く。

『『『汐留火力発電所煙突基礎じゃん!!!』』』と、三人同時に声をあげるのです。

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『手裏剣に二っす(*´д‘*)』

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『こっちは一だな^^』

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『わきゃ?うーん・・・うーん・・・たぶん四?^^;』

 なんだかんだで10個くらいの刻印さん発見ですう^^

 思わぬ出会いに流石にみんなで最後に笑ってしまったですう(*´д‘*)

 

『でもなんで汐留火力発電所煙突基礎と同じ刻印がこんなにあるんすかね?パッとスマフォで明治村のこのオブジェを探ってみたっすけど、

 汐留で発掘されたとしか書いてないし、詳しい年代も分からないっすマジで^^;』

『そうだなあ。可能性としては汐留火力発電所煙突基礎と同じ場所の物か、もしくはその当時は汐留界隈ではこの手の煉瓦が多く使用されていたかってとこだろうな^^

 そもそもこの刻印を持つ煉瓦がどこで造られたものかも分からないしな^^;』

 発見したとこまでは大喜びの菅原兄妹でしたが、いつの間にかその煉瓦の刻印の出所に熱い議論を交わしていましたですう。

 発見で終わりじゃないのが煉瓦刻印探しの面白さってことなんでしょうね^^

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 さて、この発見のおかげか駅までの待ち時間はそれほど無かったのですう(*´д‘*)

 下手したら1時間は待つことになってたでしょうけどw

 

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 犬山駅へのバス道中は、琴音っちがリュックからガサゴソと取り出した労いの缶チューハイをみんなで頂きましたよ(めっちゃぬるいんですけど!

 

 

 さて犬山駅に十数分で到着した私たち。

 琴音っちの明治村と交換条件である先輩の希望『犬山城』へと向かうことになりましたです^^

 ・・・なったのですが、

『ちょっと待っててよ皆!』と、琴音っちが券売機に張り付いて中々進もうとしないのですう。

 ようやく私たちの元へ帰ってきた彼女はニコニコしながらも手に持った『あるモノ』を見せびらかした。

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manacaカードゲットっす(*´д‘*)』

『お前また交通系ICカード買ったのかよw』

『だって目標は全国の交通系ICカードコンプリートっすもん(*´д‘*)』

 

 今や昔と違って他地域の交通系ICカードの相互利用が可能になってきた時代。

 ひとつのカードがあれば事足りるというのにわざわざ買う彼女にお兄ちゃんである先輩は苦笑いです^^;

(彼女のもうひとつの言い訳として、それぞれのカードに満額チャージ2万円を達成すれば、それはそれでかなりの財産になるじゃないかー!とのこと。

 でも落としたり失くしたら怖くない?)

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 さあ、さっそく電車に乗り込むことにいたしましょうですう^^

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 揺られること数分でやってきたのは『犬山遊園駅』ですう(*´д‘*)ワンワン

 先輩曰く『犬山駅からだと20分くらい。犬山遊園駅からなら15分くらい』なんだそう。

 ただし『帰りは犬山駅まで歩いて帰ろうか。同じ道を引き返すより絶対そっちの方が楽しいよ^^』だって^^

 

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 駅から歩けばとっても広い河川に辿りつきました。

 ここが木曽川なんですね~^^

 木曽川を辿っていけば犬山城とのこと。

 

 そこをのんびりと進めばーーー

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 目の前の急崖(きゅうがい)に鎮座する堂々たるお城が見えて来たのです。

 わは!なんかすごいですう(゚д゚)!

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 お城と一体となったその急崖の足元は木曽川に流れ込む郷瀬川が水煙を上げていましたですよ^^

 

 ---さて、

 もうすぐ犬山城の手前と言うところで『ぐりゅりゅる・・・』と誰かの音が鳴る。

 別に誰も詮索するつもりは無いのに琴音っちが真っ先に

『お、おならじゃねーしっw』とお腹の虫を言い訳するのでした(可愛い言い訳ですよね^^)

 

『よく考えたら朝から何も食ってないな~オレたちw 琴音がお腹の屁をすんのも無理はないかもな^^』

とか言うなバカ兄貴w』

 確かに新幹線で食べた食事以来、私たちは缶チューハイしか口にしてなっかったのですう^^;

 

『じゃあ~お昼はだいぶ過ぎちゃったけれど、ここらで食事にしとこうぜみんな^^』

『『賛成!』』

 口には出さずにいたけれど私ももうお腹ペコペコでした^^;

 むしろ明治村でランチしたかったくらいでしたよ^^;

 

 ---と言うことで

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 たまたま目の前にあった『ことぶき家』さんにお邪魔することにしましたです^^

 

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 さっき、ぬる~い缶チューハイを飲んだばかりだと言うのに皆で生ビールを注文。

 くっふー!

 やっぱり冷えたビールは美味しいですう(*´д‘*)

 あらためて仕切り直しで飲んだビールはなんだかんだで歩き続けた私たちの疲れを癒す清涼剤でした(*´д‘*)

 そしてかなり遅いランチになっちゃったけれど(3時くらい?)

 メニューは皆で同じ食事メニューを頼みましたよ^^

 

 

 待つこと20分ーーー

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 鮎の釜飯の登場ですう(*´д‘*)

 時期外れかもですが、どうしても食べたくなっちゃってw

 

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 一旦お皿に取り出して、ほぐしてから再び釜めしへと投入!

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 まぜまぜしてからお椀にていただきました^^

 

 って・・・アレ?

 みんな無言???

『みんなどうしたですか?』と尋ねたらーーー

 

『『うううまああああいいいいぞおおおおおおおーーっ!(*´д‘*(*´д‘*)』』と、突然感動をぶちかましていましたですよ(どうやら感動を溜め込んでいたらしい^^;)

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 おかわりしたいくらい美味しかったですよう(*´д‘*)

 

『子供の頃、シシャモをくずしてご飯に混ぜて食べたのを思い出したっす(*´д‘*)』

『魚卵あればモアベターだったよな琴音^^』

 シシャモさんと一緒にしないでくださいwおいしいけどさあ^^;

 

 さて腹ごしらえもしたし、いよいよ城攻めですね^^

 と言うところで次回に続きますですう(*´д‘*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 いや~お久しぶりです^^ 旅疲れってことでそこは許してください(あと仕事忙しいしな!)

 さて明治村も終了ですが見応えありましたね。時間が足りなかったよ^^;

 最後の最後に煉瓦刻印発見はめっちゃ嬉しかったなあ~♪

ちょいのり・サザエさんver1.jpgえっと次回は勿論犬山城編です(+夕飯)

 その後はいよいよ北東北シリーズです。久しぶりにあのキャラが登場でしょうか(青森出身の女の子です☆)

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず☆

 

第847話 国宝・犬山城編☆『先輩!天守のグルグル歩けるとこはなんて言うですか?』犬山城&名古屋っぽいグルメ・半泊の旅路ほか

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『たぶん無いと思うぞ?』

『可能性はゼロじゃないっしょ?マジでさ^^』

 菅原兄妹は、お食事中からずっとずーーーーっと『あること』について熱く言葉を交わしていたのですう。

『あること』とは?

 第847話。私こと石廊崎夕実視点で、国宝・犬山城を巡ってみたいと思いますです(*´д‘*) 

第847話・犬山城編・夕実ちゃん・イマドキ着物2.jpg 

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 やってきたのは勿論『国宝・犬山城』の入口ですう^^

 さて、川・川・崖と言う3方に囲まれた犬山城への搭城へは一つのルートしかないらしいのですがーーー

 

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 なんか神社の境内を突っ切る近道ルートがありましたですw

 

『どうせなら近道してこうぜ!みんな^^』

『ちょっと待てやお兄ちゃんw 石垣とか見逃しちゃうじゃんかよこっちの道じゃあ^^;』

『帰りは正規ルートで帰ればいいだけじゃね?我が妹様よ^^』

『あ、そうっすねw』

 と言うことで交渉もまとまり、境内を突っ切ることになりましたです^^;

 

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 鳥居を抜けるとすぐに正規ルートと合流・・・

 正直全然近道じゃ無かったですよう^^;

(※ たぶん30秒くらいしか変わらない) 

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 さて目の前に石垣が見えて来たところで琴音っちが色めき立つ。

『じゃあ~せっかくなので国宝・犬山城の石垣刻印を探してみようっす(*´д‘*) お兄ちゃんには無いよと言われましたが意地で探すっす!

 っつーことで夕実っちも協力するのだ(断定)』

 とほほ・・・やっぱり石垣刻印かあ^^;

 まあでも普通にお城巡りするよりは楽しいかな。隠れキャラ探しみたいな感じだし^^

『オレも一応は見てやるよ^^;』と言う先輩も加わり、三人でさっそく石垣刻印探しスタートですう^^

 

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『わきゃ!矢穴発見ですう^^』

『矢穴はいいっすから^^;』

(※ 矢穴とは鉄の楔を打ち込んで石を割ったときの名残です)

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 少し行くと『黒門の門礎』がありましたです(一個しか残ってないの?)

 

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『また矢穴発見ですう(*´д‘*)』

『だから矢穴はいいからマジでw』

 とは言え矢穴くらいしか石垣の変化を見つけられないのですよ^^;

 先輩が言ってた『転用石』でもあれば面白いのになあ~(転用石もレアキャラ)

 

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 そんなこんなであっという間に本丸の前まで到着。

 意外と小さいお城だということに気付きましたです^^;

 入場登閣券と言うチケットを購入して、いざ天守をめざしましょう(*´д‘*)

 

 ふとーーー石垣に怪しい変化を見つけた私。

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『わきゃ?もしかして石垣刻印じゃないですかあ???』

『うーん残念夕実ちゃん^^ これも矢穴だよ。

 基本的には石のへりに多く矢穴跡は存在するんだけど、こういうふうに石の真ん中とかにもあったりするんだ^^

 石が固すぎて割るのを途中でやめたりとか、間違っちゃったりしてやめちゃったとかもあるんだよ^^』

 へえ~でもやっぱり石垣には使うんですね。

 昔の人はもったいないことはしないんだ^^

 

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 さあ、桜舞い散る犬山城天守前までやってきましたです^^

 先輩は『もう数日早ければ満開の桜と犬山城を見れたんだけどなあ~』とは言ってましたが、

 風に舞う桜の花びらに抱かれるこの今の瞬間も私は嫌いじゃ無かった。

 風が吹けばピンクのシャワー。

 手を差し伸べてじっとしていれば、そこへとはらりと落ちてくる。

 散り際も艶やか。

 だから私は桜が大好き^^

 

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 私と違って男の子っぽい性格の琴音っちは桜なんかに目もくれず、

 

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 天守の石垣に夢中でした^^;(刻印無くて喚いてたけどw)

 

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 さっそく天守へ向かおうとしたところ、その横にあった古木に目を奪われる私たち。

『大杉様』

 犬山城築城時からあったとされる杉の木さんです^^

 元々は天守よりも少し大きな立派な巨木だったそうでうが、落雷などから何度も身代わりに城を守り続けてきたそうです。

 それがとうとう伊勢湾台風の時の落雷により枯れてしまったとのこと。

 今は櫓で囲んで支え、しめ縄を張り祀られていますです。

 お世話になった気持ちを忘れずに今度は守っていく。素敵なことですよね^^

 

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 さていよいよ登城ですう^^

 スタッフさんにビニール袋を渡されて自分の履物をしまい込み、レッツ犬山城天守へ!

 

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『入っていきなり階段っすかw』

 琴音っちが言ったように、入城するといきなり階段なんです(階段しかない!)

 先輩や琴音っちに誘われて何度かお城巡りをした私でしたが、いきなり二階部へとあがる階段しかないのは初めてでした。

 

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 二階部と言いますか踊り場的場所に到着。

 目の前には石垣が。

 やっぱり琴音っちはここでも刻印探しに没頭^^;

 先輩はと言うとーーー

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『見てよ夕実ちゃん!この立派な一本木の梁☆ 鑿(のみ)で削り出したようなこのハチの巣のようなフォルムがたまらないよね(*´д‘*)』

 すいません先輩!なんとなくは良さはわかるんだけどそこまでは・・・w

 でも観光客が訪れて触られまくったからなんでしょうか?

 大事に使われた日本の古箪笥や洋風の木製調度品のような艶めかしい木の光沢に私も少しうっとりしたのです^^

 

 さて天守内部に到着です^^

 ビックリしたのは床がとても薄い!

 ギッシギッシ!と上の階を歩いている観光客さんの足音が聞こえてくるくらいですう^^;

 よく見れば床板には結構隙間が存在しました。

(ここからはダイジェストですw) 

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 さて天守内にはお約束の城にまつわる展示物があるのですが、そこをじっくり見るのもいいけれどーーー

 

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 二階~

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 三階~

 

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 四階~と、その階ごとにそこから見える景観の変化を楽しむのもいいとこですう^^

 何よりもやっぱり木曽川を見下ろす風景に心奪われました(*´д‘*)

 

『外にも出れるよ?夕実ちゃん^^』と先輩が言うものだから、

 窓から見るより大パノラマ!ってことで皆で天守最上部の高欄廻り縁へと出てみました☆

(※ 高欄は手すり。廻り縁は天守の外回廊です^^)

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 えっと・・・景色は抜群にいいんですが・・・

 高欄(手すり部位)が膝丈くらいだし、風も凄いし、すんごく高いしーーー

 めっちゃ怖いんですけどっ!!w

 高所恐怖症の人は覚悟して臨んでくださいですう・・・^^;

 

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 さて再び天守内へ。

 スタッフさんが現存12天守がひとつであり国宝5城のひとつがこの犬山城なんですよ~と説明されていました^^

 2004年まで個人所有だった珍しいお城でもあるのですね(今は法人化されています)

 

 一通り見学した私たちは天守を後にすることに^^

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『うは!なんかナツイのが置いてあるっすw』

 犬山城内の神社の社務所脇にあったタンポポマットにみんなホッコリ(*´д‘*)

 ちょっと犬山城に庶民的な親近感が沸いた^^

 

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『空堀もあるんだなあ^^』と先輩。

 琴音っちは帰りのルートで目一杯、石垣刻印探しに没頭してたけれど、

 結局、あえなく激沈してましたですw

 

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 犬山城を後にした私たちは、行きとはルートを変えて城の南面部に広がる城下町の方を進むことにしましたよ^^

 こっちはこっちで楽しい街並み♪ お土産屋さんやお食事処に何度手を出そうと思ったことかw

 そこから歩くこと15~6分で犬山駅へ到着です☆

 

 さあ~これから名古屋駅に戻って東京へーーーと思ってたのですが、

 琴音っちの『ねえお兄ちゃん・・・。もう疲れちゃったっすよマジで^^; 安ホテルでいいからもう泊まっていかね?マジでさあ・・・』と言う声に、

『確かにもう今日帰るのめんどくせーなw

 こうなったら馬券で儲かったのをパーッと全部使って泊まってっちゃおう(*´д‘*)』と、

 先輩が名古屋一泊宣言をしたのですう(*'ω'*)

 まさかのお泊りに私と琴音っちは大歓喜☆

 ---と言うか、

 寝ずに歩き回ってクタクタだったから本当に嬉しかったよお~(おごりだしいw)

 

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 予約も無いので何件か断られましたがようやくホテルにありついた私たち(東横イン、名古屋に数件あるのに、キャンセル出て何とか泊まれたんだよね・・・)

 身支度を整えたら当然お食事ですう(*´д‘*)

 日帰りでは味わえない夜の宴。

 とってもワクワクしちゃいますう(*´д‘*)

 

『どうせなら名古屋っぽいの食おうよお兄ちゃ~ん(*'ω'*)』と琴音っちがせがむと、

『残念ながらお前らの宿泊代でほぼ資金が尽きたw 安いチェーン店でなるべく名古屋っぽい料理を食べれそうなとこにしてくれ!スマン!^^;』と逆にお願いされちゃったw

 むしろお宿の料金を出していただいただけでも有り難い私たち。

 琴音っちも『だよねw だったら頑張ってそれっぽいお店を探すっす(*´д‘*)』と素直に承諾した^^

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 やってきたのはサラリーマンのお兄さま達がゾロゾロと入店してたのを見かけて思わず入ったお店ですうw

 人が行き交うお店なんだから無難だろうという安易な発想ですが、間違っては無いんじゃないかなあ(少なくともまずい店ならゾロゾロ入るまい)

 

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 お座敷に通された私たちはーーー

 

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 さっそくビールで乾杯ですう(*´д‘*)

 くううーーーっ! ファーストビヤーはやっぱりうんまいです(*´д‘*)

 

 そこからはメニューを掴んで離さない琴音っちの独壇場。

 それっぽいメニューを次々にオーダーです^^

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 どて煮に~

 

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 刺身盛り合わせ~

 

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 三河産の焼き蛤~

 

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 そしてお約束の手羽先のから揚げ☆

 なんだかんだでやっぱりオイチイ(*´д‘*)

 でも私たち静岡人からすると隣の県なのにどうしてこんなにも味付けが濃い~んだろうか?と緊急会議が勃発!

 色々意見がでたけれど答えには至らず。

 

『とりあえずこれでアッサリサッパリいきやしょうず(*´д‘*)』と琴音っちがオーダーしたのがコレ↓

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『おお~!なかなかグレートなチョイスじゃねーか!我が妹様よw』

 やってきたのは普通のシラスおろし。

 でも本当に口の中がサッパリしましたですう^^

  

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 ホテルに戻って来てからも、名残惜しい感じでプチ宴会。

 とは言え先輩は明日のお昼から出勤。私は大学の講義(琴音っちは午後の講義)

 深酒は禁物と軽い感じで二次会は終了することに^^

 

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 ちなみに就寝前に琴音っちに見せてもらった今日の道程。

 16キロ歩いても消費カロリーは585㎉・・・

 どて煮と手羽先のから揚げ食べたらあっという間に回復してしまうと思い知らされた私です・・・^^;

歩いて痩せるなんてのは幻想だからな!走れば別だけど)

 

 

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 たっぷりと爆睡した私たちはホテルの朝食をとって飛び出した。

 時刻は朝8時過ぎ。

 あれ?

 東京へ新幹線で戻るにしてもちょっと早すぎじゃないの???

 

 時間的余裕はあると思ってたのに随分と忙しない旅立ち(スタイリッシュ帰宅・出勤)に、なんでこんなに早出なのかを菅原兄妹に問うのでした。

 するとーーー

『この名古屋駅近くにも歴史的赤煉瓦があるんすよマジで(*´д‘*) だから帰る前に少しでも見ておきたいって感じ~☆』だって^^;

 なるほどね。

 名古屋駅近くにも煉瓦ちゃんはあるのね^^;

 と言うことで、菅原兄妹の先導する後を欠伸しながらついて行った私です(´Д`)ハワワ・・・眠い

 

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 やってきたのは『ノリタケカンパニー』と言う会社の前。

『えっと・・・です。煉瓦じゃないですよね?ここ^^;』

『ここじゃないよ夕実ちゃん^^ この裏手の公園ノリタケの森に煉瓦があるんだよ^^

 じゃ~さっそく行ってみようね☆』

 と言うことでレッツその先へ!

 

 だがしかし、公園入口までたどり着いて気付くのです。 

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 なんと開園前で入れませんでしたw

『おい!琴音~!下調べしとけよな^^;』

『だって公園なんて24時間開いてそうだったんだもん^^;』

 開聞は午前10時。

 ですが東京まで10時前の新幹線に乗車しないと間に合わない・・・。

 残念ながら今回は柵の向こうから眺めるだけとなったようです^^;

 

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 柵の間から菅原兄妹がどんなに恨めしい顔で覗き込んでいたかは・・・ご想像におまかせですうw

 

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 帰りはゆでピーと名古屋コーチンサンドを頬張りながら帰りましたです^^

 お酒は琴音っちのみですw

 思いがけない半泊の旅になっちゃいましたが楽しかったですう(*´д‘*)

 それにしても犬山市は贅沢なくらい魅力満載の街でしたね☆

 また旅したいなあ~(*'ω'*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 いや~初の半泊旅行でしたが、この手を使えば連休無くても遠出できそうだなw

 ただし・・・新幹線の最寄り駅か空港の近くじゃないとキツイねえ(お金も何かもったいない気がするし)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて犬山城編はいかがでしたでしょうか。

 色々説明したかったけれど、結構手抜きダイジェストになっちゃいましたねw

 またいずれ、煉瓦以外にも石垣刻印求めて旅をしたいと思いますよ^^

 さあ~次回はいよいよ北東北シリーズに突入です☆

 お題目はズバリ『岩手に残る戦後に造られた煉瓦の町と、青森の煉瓦の街』でしょうか^^

 琴音がイマドキ煉瓦と敬遠する煉瓦と明治大正の煉瓦の中間の物語です。

ちょいのり・サザエさんver1.jpg食べて飲んで目一杯歩いたよ(*´д‘*)

 気になる方はしばしお待ちを!

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д‘*)

  

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