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第868話 白き煉瓦と褐色の陶管 愛知・常滑編②『陶都常滑の陶管と煉瓦のお墓へようこそ!』鯉江方寿の大墓標ほか

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『うっは!マジっすか!(*´д`*)』って琴音っちが見上げるもんだから、

 私も彼女の目線をなぞって見上げたのです。

 えっ!?

 うわー!うわー!

 こんなに煉瓦の煙突がひしめき合ってるの初めて見たですよお~☆ 

 

 第868話。私こと石廊崎夕実視点で常滑物語ファイナル。スタートですう^^

第868話・愛知・常滑市編②・夕実ちゃん・ウェルカム鯉江方寿の墓2.jpg 

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『うわ・・・うわ・・・すげー』としか言わない琴音っちに代わって菅原先輩がこのたくさんの煉瓦煙突のことを解説してくれたですう。

『夕実ちゃん^^ 煙突の高さが微妙に違うだろ?』

『はいですう。中凹みで外側が他より高い煙突に見える・・・です^^』

『そう。これはね? 熱の対流の特性を活かして作られた煙突なんだ^^』

『ええっと・・・さっぱりイミフですうw

『まあそうだよなw まあ~簡単に言うと熱源。つまりは薪を焚いて焼き物を焼くわけなんだがーーー

 その薪を焚いて作った熱は常に焼成窯をまんべんなく温めるわけじゃないんだよ^^

 熱ってのは上に向かうだろ?

 そうなるとどうしても窯の中心部やその上部が主に高温になり、そこから離れると温度が低くなるだろ?』

『わきゃ・・・余計わからないですう^^;』

『くそ・・・ならばもっと簡単に説明するから聞いてね^^;

 例えばエアコンがあるだろ?

 エアコンの送風口付近が部屋の隅っこよりも温かいってのは理屈は分かる?』

『はい!分かるですう(*´д`*)』

『・・・なんとなくわかってくれてうれしいよ^^;ホントカナー

 さてここからが本題だ。

 熱ってのは空気を伝って上に向かうんだが、熱源から遠ざかると冷えて下方に向かうんだ。これが熱の対流。

 狭い焼成室ならまんべんなくこの熱の対流があって、焼き物も全部綺麗に焼きあがる・・・と思っては大間違いなんだ^^

 焼き上げる製品はすべからく均等に焼けていないとイケないんだけど、どうしても熱の対流の外側になる部分は一か所の熱源から遠いほど均等な温度ではなくなっちゃうんだよ。

 そこでこの外側の煙突が高いのはなぜか?ってのが関係してくるんだ^^

 温度が低くなりがちな外側(焼成室外壁付近)の煙突部分を高くすることによって、

 熱い上昇気流は低い煙突部よりも長く留まりそこから下方へ対流するんだ。

 だからこの煙突の長短ってのは焼き窯の焼成温度の均等化を工夫したものなんだよ~^^』

『わきゃー!分かりましたです^^』

『分かってくれて嬉しいよ^^』

 

 ・・・えっと、

 えとえと・・・

 先輩には理解したフリをした私ですが、

 正直さっぱり意味不でしたw

 

 そのやり取りを見ていた琴音っちが耳元でボソリと

『ほんとにわかってるのかなあ( *´艸`)』と囁いたけれど、先輩に見えないように彼女の脇腹にエルボーをかましておきました(ニッコリ☆)

(※ ぶっちゃけ書いてるオイラもよく理解してねーw そして多分違うから鵜呑みにしないでねw)

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『じゃあ~ここは中も見学出来るし行ってみようぜ琴音!夕実ちゃん^^』と先輩が号令をかける。

 勿論行きますです。

 だって無料ですしね☆

 

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 やってきたのは真正面の入り口ではなく、登り窯の横にある入り口。

 ふとその入り口付近にあった煉瓦らしきものを指さす琴音っち。

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『これもやっぱり耐火煉瓦っすよね?お兄ちゃん^^

 NITTAIって刻まれてるけどーーー分かる?』

『これは分かったぞい妹よ^^ 

 このNITTAIってのは昭和11年創業のニッタイ工業株式会社(元・山本耐火工業合資会社)だよ^^

 常滑市発祥の元々は耐火煉瓦生産の工場だ(今現在は主にタイル)』 

 わきゃー、つまりは地元の耐火煉瓦刻印ってことですね^^

 

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 さて、登り窯だけに斜面を利用した建物ですう。

 低い天井に注意しながらも一番下の焚口へと皆で降りていくことにしたのです^^

 

 

 ---するとそこには

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 さっきギャラリーの軒先で遊んでた猫ちゃんが、なぜかここまで移動してきてお出迎えしてくれたのですう(*´д`*)カワイイー

 思わずニンマリと眺めていると

 茶トラの猫ちゃんにも目もくれずに周りの耐火煉瓦をチェックしている菅原兄妹がいた^^;

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『お兄ちゃん!OKRとTARの白煉瓦はどこ製とか分かる?』

『どっちもさっぱりw』

『使えねーなお兄ちゃん^^;』

『うっせー、自分で調べろ^^;』

 

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『じゃあ~じゃあさあ、いっちばん多く見られるNGRって耐火煉瓦刻印は流石に調べがついてるよねお兄ちゃん( ̄▽ ̄)』

『それは昔の商標を調べてたら出てきたぞ^^ NGRは名古屋耐火煉瓦製造所・・・だと思うたぶんw

 ・・・って言うか琴音!

 白煉瓦研究って世間的にも少ないし、頑張って調べればその道のエキスパートになれるかもしれんぞw』

『いやいいっす^^; 私ってば白煉瓦にこだわり無いしw』

 ---どうやら

 琴音っちは白煉瓦にあんまり興味が無いみたい。

 ラーメンに例えるなら味噌塩醤油のどれかに嗜好が偏るって感じなんでしょうかねえ^^;

 

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 さて焚口に到着です^^

 勿論、火入れの出発点。

 説明書きを見るとですね~

 どうやら焼成室がここから上に向かって8室ある連窯なんだそう^^

 先輩曰く『登り窯で10本の煙突って結構珍しいんだぜ? 大体1つあるか煙突とも言えない排煙の穴が最上部の窯上にあるだけだし^^

 ちなみに書いてあるように明治後期には常滑にこれと同じような窯が60基あったんだって^^

 現存する最後の一つがこの陶栄窯なんだよ^^』

 最後の一つなのですね・・・

 残っててくれてありがとうだと思いましたです^^

 

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 ここはそれぞれの焼成室の出入り口もいくつか内部が見れるそう。

 正直、説明書きを読んでもさっぱり意味不でしたよ私w

 琴音っちはと言うとーーー

『煉瓦焼きのホフマン窯で火入れ・焼成とかさんざん習ってきたからなんとなくわかるっす(*´д`*)』だってさ。

 

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 昭和49年1月。この窯も役目を終え、昭和57年に重文指定されたそうですう。

 もし仮に60基が残ってたら重文指定されたんでしょうか?

 ふと思った私です。

 

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 さて陶栄窯見学を終えたところで管原先輩がパンパンと手を叩き『傾注!傾注!^^』と声をかけてくる。

『さあみんな。ここから次に目指すのは、常滑が焼き物の街として大きく貢献した人物のお墓参りにいくぞ^^

 その名は鯉江方寿さん☆

 常滑の急須と言ったらこの人。

 そして明治期に関東や関西などに使われた土管の国産化に寄与した土管の祖でもある^^

 しかも琴音お待ちかねの煉瓦刻印も土管刻印もそのお墓にあるんだよ^^』

 それを聞いた琴音っちってば『ウヒョー!はやくはやく~ん(*´д`*) そこ行こうよお兄ちゃ~ん(*´д`*)』と、とろけるのだ・・・^^;

 正直・・・煉瓦刻印あるなら誰にでもついて行きそうで怖いですうw

 下手すると『煉瓦刻印あるけど先ずはホテルで研究会だ』って言われてもOKしちゃいそうで身を案じちゃうよー(妄想たくましい夕実ちゃん)

 だめ!それだけは!・・・とか一人で勝手に想像して悶えていたら、

『でもなあ~みんな聞いてくれ。ぶっちゃけるとボクは鯉江さんのお墓がどこだかわからないんだ^^;

 一応~パンフレットにも小さく小さく載ってるけれど・・・

 このパンフレットには細かい道は記載されてない。

 っつーことでなんとなくそっちっぽいとこへ探しにいくぞw』と、ガイドさんだっつーのに場所知らないとのたまった^^;

 と言うことで皆で一つのパンフレットを覗き込みつつ、

 あっちじゃない?

 いやこっちかな?

 ってな具合に常滑おさんぽ道スタートですう^^;

 

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 道行く先々にも煉瓦煙突に白煉瓦刻印。

 そのたんびに菅原兄妹が足を止めるから全然先に進まない^^;

『お兄ちゃん!お兄ちゃん!TONOとかTTKの刻印て、どこのだわさ^^』

TONOは多分、岐阜県にある東濃炉材(株)の耐火煉瓦かな^^

 TTKは、大阪にある明治24年創業の貞徳舎(株)の耐火煉瓦だと思うぞ^^』

 常滑市どころか愛知県県外の耐火煉瓦さんも使われているのですね。

 まあ・・・地元の県や町の工場の製品が使われてないことなんて、さんざん見てきた私たちだったし驚かなくなったけれど、

 私的には地元産が使われるのが一番好きですう^^

 

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 煉瓦煙突や道端の耐火煉瓦も少なくなってきたころ、

『神明社』と言う神社さんのとこまで来たのですう。

『せっかくだしお参りしていこうっす^^』と琴音っちが言うから、みんなで寄ることにしたですよ^^

 

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 わきゃ・・・長い階段ですう^^;

 なんだかんだで常滑市の焼き物さんぽ道界隈は『かなり起伏のある土地』だと気づかされますねえ。

 

 ここで『夕実ちゃん夕実ちゃん^^ 神社脇の狛犬さんを見てよ^^』と先輩が言ってきた。

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 見れば凛々しい狛犬さんですう^^

 でもこれがどうしたの?

 

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『この狛犬も常滑らしい焼き物の狛犬なんだぜ夕実ちゃん^^』

『わきゃー!そうなんですか!』

 高さは中学生くらいの大きさの立派な狛犬さん☆

 常滑らしさ。神社にもあったようですう^^

 

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 さてその後は再び道路上に記された『道しるべ』に合流。

 煉瓦が使われたおうちや、

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 お洒落な塀の小路を抜けたりして常滑の街並みを堪能ですう^^

 

 するとそこでーーー

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『陶祖 鯉江方寿翁陶像』はコッチ!って言う案内板を皆で発見ですう(*´д`*)

『目的のお墓じゃないっすけど、せっかくだし寄ってこうっす^^』と琴音っちが言う。

『そうだな^^』と管原先輩もOK出したので、いざ鯉江さんの陶像へ!

 

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 う・・・でもー、でもでもー

 階段が草ボーボボーなんですけど^^;

 

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 やっとこさ雑草生い茂る階段を上り切ると、

 これまた雑草の彼方に鯉江さんが^^;

 常滑市の功労者なのに・・・なんかねえ^^;

 

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『鯉江さんも勿論陶器製^^ 大正2年に陶像が作られ、この地に建てられたのは大正10年って書いてあるな(先輩)』

『むしろ私っち的には鯉江さんの下の土台がモノホンの煉瓦ちゃんなのか気になるんすけど(*'ω'*)』

 ・・・せっかく鯉江さんの陶像に辿りついたというのに琴音っちったら台座ばかり見ているのですよ^^;プンプン

 

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 わきゃー! さりげないけど台座の装飾素敵です^^

 

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『後年に修復されてないなら、大正期の煉瓦ちゃんなのかも(*´д`*)』と、相変わらず鯉江さんには目もくれずに煉瓦ばかり見ていた琴音っち。

 だからなのか蜘蛛の巣に引っかかって罰が当たってましたよw

 とは言えあまり管理されてないようでちょっと切なかったですう・・・^^;

 

 さて、ここでパンフレット片手にウロウロ彷徨っていた私たち。

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『たぶんコッチじゃね?近道な気がするっす(*'ω'*)』と自信満々に琴音っちが小さな階段を見つけて降りていくのでついていく私と先輩。

 でも残念ながらその先は学校施設?のようで行き止まり^^;

 その代わり引き返すときにあるモノを見つけたのですう^^

 

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『ねえお兄ちゃん。これって昔の常滑の小学生の陶壁・・・なんだろうね』

『ああそうかもな。でも・・・ここもまた忘れられている場所のような気もするな』

 よく見ると昭和57年に常滑市の子供たちと市と青年部の方たちが協力し、未来の常滑を託して作った陶壁って書いてあったですう。

 その頃の子供たちも今は30台半ばかな?

 ここもまた少し切ない思いをする場所でしたです。

 

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 さて・・・とうとう迷子ですw

 坂道と行き止まりの迷路に完全に迷い込んでしまったみたいですう^^;

 3人いるしいー

 スマフォのナビだってあるのに

 寄ってもたかっても文殊の知恵もでないなんて・・・

 

 私道でしょうか、そんなところで右往左往していたら、

『どうしたの? 道に迷ったの?』と、向こうから歩いてきたおばあちゃんが声をかけてくださいました^^

 ここは先輩が代表して『ええ・・・実は鯉江方寿さんのお墓を目指していたのですが、すっかり迷子になってしまいまして^^;』と申し訳なさそうに言うと、

『え?お墓??? あ~なら、そこの家と家の間を抜ければお墓があるよ^^』と、パンフレットの地図にもナビの地図でも道になってないとこを突っ切ればOKって感じで民家の裏手を指さすおばあちゃん。

 皆で『それはどうもありがとうございます(*´д`*)助かりました!』と、おばあちゃんに頭を下げて家と家の間を抜けていくことになったのですうーーー

 ・・・ただ、ちょっと疑問が残る感じがあった。

『ねえお兄ちゃん。親切なおばあちゃんが教えてくれて助かったけどさー、パンフの地図とおばあちゃんの言ってるお墓って位置的におかしくね?』

『うーん・・・実はオレもそんな感じがしてる・・・。してるけど聞き直すのもどうかなあ~って思ってなあ^^;』

『わきゃ・・・もしかしておばあちゃんは鯉江さんのお墓のことを教えてくれたわけじゃないのかも・・・ですかね?』

 迷子になったとはいえ、先ほどの鯉江さんの陶像を基準にすると、

 どうも場所的にも距離的にも符合しないんですう。

 

 一同、不安を抱えつつもおばあちゃんが指摘した裏手に出ると、

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 一応、おばあちゃんの言うとおりにお墓には出会えたのです。

『お兄ちゃんはさあ、鯉江さんのお墓って行ったこと無くてもパソコンの検索画像では見たことあるんでしょ?』と琴音っちがそれとなく先輩に声をかけると

『そりゃ当然あるさ^^; だが・・・なんか雰囲気的に違うなあ~ここw』

 先輩曰く『斜面を背にして煉瓦のお墓がドーン!』ってイメージらしいのですが、

 ここはどう見ても小高い丘陵の真上の墓地群ですう^^;

 

 

 でも『ちょっと目の前の古びたコンクリの建物が気になるな!』と先輩が言うもんだから皆で覗くことにしました。

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『うっは! これまた随分ボロボロなコンクリの建物っすねえ^^;』

 確かに琴音っちが言うように随分とくたびれているコンクリートの建物。

 墓地の清掃道具でも置く納屋とかでしょうか?

 でも今は全然使われてなさそうですう^^;

 こうなってくると覗きたくなるのも菅原兄妹。

 そして私も気になった。

 ---と言うことで、恐る恐る足を踏み入る私たち。

 

 そこにはなんと、

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 煉瓦の構造物がぽつんとあったのですう。

 

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『えっと・・・お兄ちゃん?なんすかねえコレ^^;』

『うーん・・・えっと・・・アレ・・・かなあw』

『わきゃ? も、もしかして・・・アワワワワ・・・^^;』

 

 私と琴音っちは火〇場かな!?と、思わず後ずさりしたのですが、

『構造的にこんな小さなとこじゃアレは焼けんでしょw 墓地の枯草や卒塔婆なんかを焼却するとこだと思うぞ^^』と、先輩は笑う。

 とは言ってもやっぱり怖いですよおう^^;

 

 そしてまた先輩はいやらしい感じで琴音っちに言うのですう。

『おい琴音ぇ。お前の好きな煉瓦ちゃんだぞ? 刻印とか調べなくていいのか(・´з`・)』と。

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『流石に無理っすw っつーかバチ当たるよバカ兄貴w』

 さすがの煉瓦刻印マニアの彼女でも、ココでは探索する気にはならなかったようですう^^;

 その後は、もしかしたらば鯉江さんのお墓があるかも?とウロウロしちゃいましたが、

 どうやらやっぱりここじゃないみたいです^^;

 

 とは言え、おばあちゃんの『民家と民家の間を通ったらええよ^^』って指摘のおかげか、

 坂道と行き止まりのラビリンスは無事に脱出し、見事県道へと帰還できることになったですw

(※ ちょっと的外れな感じだったけれども、それでも迷ってたボクに声をかけてくれたおばあちゃんには本当に感謝してます^^

 おかげで変わった煉瓦構造物にも出会えたしねw)

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 そこからはパンフレットに小さく記載されてる鯉江さんのお墓へとまっしぐら。

 途中に見かけた小学校の校舎の壁の絵が、近づくとタイルひとつひとつのドット絵だったのには皆でビックリしちゃったですう^^

 

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 地図に書き込まれた小さな小さな鯉江方寿さんのお墓。

 その最寄りまでは来たはずなのに相変わらず右往左往・・・(矢印とか案内板は無いんですよこれが)

 

 

 常滑東小学校の駐車場辺りで再びじっくりパンフレットの地図とにらめっこしていたらーーー

『どうしましたか?』と、学校の先生?なのか、

 男性一人に女性二人の三人さんに声をかけていただいちゃいました^^;

 でも

『鯉江方寿のお墓??? うーん、ちょっとパンフレット見せていただけますか? ほ~なるほど。

 えっと、恐らくこっちへ向かえばあるかと思いますよ^^』と、なんとなくだけれども道筋を教えていただけたのです。

 

『ここの先生方じゃなかったっぽいっすねえお兄ちゃん^^;』

『地元の人ってわけでもなかったみたいだな^^ とは言え親切に丁寧に教えて頂いたことはありがたいねえ^^』

 本当にそう思いましたです。

 こんなにも『どうしたの?どこか探してるの?』と、すれ違う人たちがお声かけてくれるなんて・・・

 常滑って人が温かい。

(※ たまたまだったのか? それとも余程ボクが不安げに彷徨ってたからなのか? 道案内してくださった方々に感謝です^^)

 

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 さて、道を教えて頂いたおかげでこの後はすんなりと目的の場所へと辿りつくことが出来ましたです(画像はその途中の道端にあった大阪窯業の耐火煉瓦OYK)

 

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 うっすらと茂みに隠れちゃってますが、鯉江方寿翁家のお墓って案内板が道路っぱたに(*´д`*)

 

 もう迷わない!

 あとはここを進むのみ!

 

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 正直言いますと菅原兄妹よりも煉瓦に興味がない私だけれど、ここまで迷子になり、ここまで苦労してたどり着いたのならどうしても見てやりたいと思いましたよ!

 私たちはゴールが近いんだ!やっとここまで来た!と、安堵感で胸がいっぱいになったのか、

 誰も言葉を発せず、でも皆達成感のある顔でゴールへと歩き出す。

 

 

 

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『うっは!ここが鯉江方寿さんのお墓っすか。。。なんかめっちゃ感動なんすけど(*´д`*)』

『だろ?迷ったあげくってのもあるが、この墓地は見た目もインパクトあるよな(*´д`*)』

 菅原兄妹が感嘆の声を思わず漏らす。

 

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 何と言ってもお墓をぐるりと囲む土管の数々に圧倒される。

 わきゃー・・・

 想像してたより凄いお墓でビックリですよー私w

 

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 ここには説明版がありました。

 思わず皆で文字をなぞるのですう。

『陶都・常滑』

 都(みやこ)と謳えるほど焼き物で栄えた常滑市。

 それに非常に貢献された方がこの『鯉江方寿』

 土管の祖でもあり日本の近代化にもとても貢献されたと書いてありましたです。

 陶像などは残念な扱いでしたけど、ここは別物。

 その功績をたたえるに相応しいほどの空間に圧倒された私たちでした^^

 

 さて落ち着いたところで当然琴音っちが例のヤツを進言してきた。

『ねえねえお兄ちゃん!れ・・煉瓦の刻印は?(*´д`*)』

『現金なやつめw よくお前の足元の煉瓦やお墓の煉瓦を見てみろ。どうだ?^^』

 そう促す管原先輩の言葉に、私たちはそっと目をやる。

 するとーーー

 

 

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『うひょおおおおおおおおおおおおおお! 赤煉瓦に煉瓦の刻印っすうううう(*´д`*)』

『わきゃー☆ 本当に刻印がいっぱいですう^^ 尾張・・・金島山?って刻印なのですね』

『この金島山ってのは鯉江さんが経営していた陶器窯の銘が金島山なんだよ^^ 陶管にもこの銘が存在する。ひょっとするとその窯で赤煉瓦も焼いていたのかもしれないね^^』

 社章じゃなく記号でもなく漢字で打たれている刻印ってちょっとかっこいいですね~^^

 

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 先輩曰く『都内の玉川上水にも影響ある人物なんだよ^^ 記録によると鯉江方寿製陶所の陶管、もしくはそれを真似て造られた陶管が玉川上水に使われたそうだ^^』

 うへー!

 私も琴音っちも何度か訪れている玉川上水。

 実はこんなとこにも彼の影響があっただなんてビックリですね^^;

 

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『うっは!後ろの陶管にも刻印があるじゃんかお(*´д`*)』

 いつの間にかお墓を囲む陶管の山々まで刻印探しを始めていた琴音っちw

 そこには『〇にタの刻印』が。

『わきゃ?これも鯉江さんの刻印ですか?』と先輩に聞くと、

『うーん・・・これはボクもわからないなあ~^^;』とのこと。

 

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 人のお墓をまじまじと見学すると言うのも忍びない気がしますが、ここは市指定の文化財でもありました。

 陶管・煉瓦・陶製の意匠。そのどれをとっても素敵な場所。

 来てビックリ見て驚きの時間を過ごしちゃいましたよ^^

 

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『そろそろ時間も押してるし常滑駅に向かうぞ琴音^^;』

『ええ~もっとじっくり見たいのに~^^;』

『そろそろお腹もぺこぺこですう^^;』

 時計を見やれば正午近く。

 朝方からなんだかんだでたっぷり歩いた私たちにはランチが丁度一区切りだったようです。

 と言うことで帰り道も常滑の街並みを見つつも駅前でお食事することにしましたです^^

 

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 道行く先々の耐火煉瓦や、

 

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 煉瓦造りの火止めされた登り窯。

 

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 陶器の小路に手を触れ、

 

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 そのどれもが素敵な景観で、正直見どころが多すぎて時間がとても足りないことに気づかされます(これは半日じゃ無理ゲーだねw)

 

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 路地裏に積まれた耐火煉瓦工場たちの名前が書かれた収納ボックスなんか、琴音っちと先輩は発狂してましたですw

 

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 映画のロケ地にも使われたって看板も^^

 うわわ・・・見たことある作品だったから皆でビックリ!

 まさか常滑市だったとはですね☆

 

 さてお待ちかねのランチですう(*´д`*)

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 駅の周辺にはランチをやってるお店がほとんどなく、これは飢え死にかなあ・・・って思っていたところ、

 常滑駅隣接の小さなお店を発見ですう(*´д`*)

(※ 観光案内所の斜め向かいです)

『うう・・・お兄ちゃん^^; 日本酒すごく飲みたい(*'ω'*)』

『お前・・・寝台列車乗るために経費削減中じゃなかったのかよw』

 私も『わきゃー!節約です節約~』とは彼女につっこんだけれども、

 日本酒とってもおいしそう(*´д`*)

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『じゃあ~たっぷり歩いた皆にご褒美だ^^ これはオレからのおごりだから飲め呑め^^』とゴチそうさましちゃいましたよ^^

 銘柄はお店の方もお薦めしてくれた『勲碧』

 乾杯!とお猪口をかざして口に含んだ皆の顔がビックリマーク!

 そしてその後同時に呟いた。

『『『ヤバイ!めっちゃ美味い(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 わきゃ・・・ほんとに美味しい!(*´д`*)

 実は磯自慢って日本酒をこっそり愛飲してる日本酒党の私(みんなに言っちゃダメよ?イメージ崩れるからウフフw)

 これは・・・飲んでよかったあ(*´д`*)

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 さて着定食ですう^^

 みんなで同じものを選びましたよ☆

 どて煮丼に味噌カツ・サラダ・やっこの付いたお食事ですう。

 前回みんなで名古屋でお食事したときも思いましたが、伊豆の人間には味が濃いですねw

 とは言えどれも美味しかったですよん(*´д`*)

≪串かつ 〇蔵≫

 

 

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 さてお腹も満足ですう(*´д`*)

 そこに券売機から戻ってきた先輩に手渡されたチケット。

 それを見てワクワク顔で呟く琴音っち。

『ああ~・・・いよいよこの後、煉瓦刻印のパラダイスに行けるんすね~(*´д`*)』

『そうだな^^ 前回叶えられなかったお前の夢、オレが招待すんぞ^^』

 煉瓦刻印のパラダイス?

 えっと叶えられなかった場所?

 聞かされていなかった私には何の事だかとっても気になったのですう。

 と言うことで次回は名古屋編突入です!^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございます(*´д`*)

 相変わらず約一週間分のブログをまとめた記事なので長編ではありましたが、

 常滑編いかがだったでしょうか^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgぶっちゃけ一日じゃとても足りないよここはw

 ガチで見るなら3~4日は必要かもしれません。

 でもそのくらい魅力的な街です^^

 日本の近代化の礎ともなった陶都常滑。行ったこと無い方は是非ともお薦めです☆

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて、次回は名古屋リベンジ戦です^^

 恐らく居酒屋けいば(廃村さーくる)史上『最も煉瓦刻印が登場する回』になると思います。

 気になる方はぜひどうぞ☆

 ・・・あ、

 そういえば今日からボクは夏休みなので記事更新も訪問も滞ると思いますのでそこんとこよろしくですw

 行ってくるぜ4連休、四国の旅路!

 うひょー!シングルデラックスの寝台列車たのしみー(*´д`*)

 


第869話 謎解きはディナーディッシュの後で 名古屋ノリタケの森編『窯壁の森にようこそ!』

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『そう言えばさー、これから向かう名古屋にあるノリタケの森って公園は元々は何なのさ?お兄ちゃん!』

 

 私は正直、煉瓦の建物がその公園内に存在するから行きたいって思ってただけで、

 その素性はあんまり気にしていなかったの。

 正直もっと気にしろよ自分!とは思ったけど、そこまで調べようとしてなかった。

 

 そんな軽い私の質問にお兄ちゃんは怪訝な顔をしつつ

『ハア!? そんなバックボーン(歴史の背景)も知らずにただ煉瓦があるからってお前はノリタケの森に行きたい!ってほざいてたのか^^;

 ・・・てっきりもっとデキる子だと思ってたぞ。

 お父さんは実に嘆かわしい!』

 いつからアンタは私のパパになったんだよ^^;

 まあそれは置いて置くとしてーーー

『ノリタケの森』

 ここにはお兄ちゃんが私の無知を嘆くように色々と日本の歴史が詰まった場所でもあったんす。

 

 初めて名前を聞く方は知ってくださいその歴史。

 知ってる方はそれなりに(樹木希林)

 第869話。日本の洋食器と煉瓦の繋がり物語。

 そして前回叶えられなかった煉瓦刻印との出会いのリベンジ戦。

 私こと煉瓦刻印大好きっ子の菅原琴音視点で始まりやす^^

第869話・名古屋市ノリタケの森編・琴音・煉瓦刻印の巣2.jpg 

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 さて前回の続きっす(回想)

 常滑でやっとの思いでお腹を満たした我が軍団。

『もう鈍行なんて待ってらんないから次発の特急のチケットを買ってきたぞ^^』と、お兄ちゃんのゴチ(?)で、

 名鉄特急ミュースカイに乗り込んだ。

 

 随分と洒落た特急。

 これはいつも思うんだけど都内の私鉄は見習ってほしいもんですw

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 席に着いてゆったりモードの私たちは、しばし缶チューハイでプチ宴(うたげ)☆

 

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 最近は新幹線の車内券札(切符拝見)も無くなったけれども、まだまだ都内・地方の特急車両には色濃く残るっす。

 でもこのミュースカイの車両は『いちいちお財布に仕舞った乗車券を取り出して車掌さんに提示しなくてもいい』のだ^^

 座席前部のチケットホルダーに挟んでおけば、車掌さんのチラ見で検札もOK☆

 都内の私鉄もお願いね☆

 

 まあそんなこんなで名古屋駅に無事に到着っす^^

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 そこから目指すは当然『ノリタケの森』

 その途中途中で見かけるデザインマンホールなんかもパチリ☆

 

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 名古屋駅から歩くこと10分くらいでしょうか?

 ようやく前回は入ることが叶わなかったノリタケの森に到着っす^^

 案内板の地図を見やれば『赤レンガ棟』ですよ(*´д`*)

 そうそう。私はこれが見たかったんですよーん☆

 では早速ご対面です!

 

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 入り口から入ってすぐにドーーン!

 うひょー!立派な煉瓦ちゃん(*´д`*)

 

 ---さて、ここで夕実っちが解説を指でなぞりだした。

『わきゃ? 1904年建造の日本陶器合名会社の建屋って書いてありますです^^ 陶器ってつくからにはここでも陶管や壺とかやいてたですかね?』

 するとお兄ちゃんが受け答え

おしいね夕実ちゃん^^ ほぼ正解だけれどもここは主に陶磁器とかかな^^

 すごく簡単に説明すると焼く温度で変わってくるんだけれど、

 700℃~くらいで焼いたものは素焼きの土器とか多いかな^^

 それが1000℃を越えてくると陶器や陶管、瀬戸焼とかのお皿なんかが主流だね。

 そして1300℃以上を必要とした焼き物は特に陶磁器なんかが多い。

 焼きしめれば焼きしめるほど土や粘土質は高質化し、ガラスのような焼き物へと変化していくんだ^^

 勿論使われる材料の違いはあるけれど、ここは元々は国産の洋食器などを扱っていた工場の煉瓦棟の一部なんだよ~^^』

『わきゃー!国産の洋食器の工場だったんですねえ^^』

 ・・・そうなんだw

 私ってば全然知らなかったw

 ついでにお兄ちゃんに聞くと、今現在も日本どころか世界中でも愛されてる現役バリバリの洋食器ブランドさんらしいじゃないっすか。しかも高級^^;

 これは大変失礼いたしましたw

(※ 今現在は主力商品では無く、セラミックマテリアル事業・工業機材事業などで活躍されている企業。

 日本陶器合名会社はノリタケカンパニーの明治創業時の社名で前身っす^^)

 

 さあバックボーンはなんとなくわかったっす^^

 私にとっちゃそれよりも目の前にある煉瓦ちゃんがメインディッシュなんだからー☆

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 1904年。明治37年ってことで、煉瓦ちゃんの積み方としては当時主流のイギリス積み。

 

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 さて刻印ありそうかなあ~といつものように軒下の煉瓦ちゃんを見上げる私に、お兄ちゃんが聞いてきた。

『やっぱりここでも刻印探すのかお前はw ん~でも結構ここの建物は背が高いぞ? お目当ての軒下には刻印が見つけられそうな平面剥き出しの場所がいくつかあるけどどうするんだ?^^』

『チッチッチ。お兄ちゃん、私を甘く見てはいけませんぜ(*´д`*)』

 そう言って私はバッグからゴソゴソとあるモノを取り出した。

 

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『じゃじゃ~ん☆ そ~う~がん~きょー(*´д`*)』

『お前・・・用意周到だなw』

『わきゃー!琴音っちさすがですうw』

 まあそんなに褒めんといて。

 いつも常備してるだけだからw

 

 ではさっそくまいりましょうず^^

 他の観光客さんや地元の方々は『何をそんなに覗いているの?』と振り向くけれど、そんなのは知らないw

 私は双眼鏡を駆使して煉瓦刻印を探しまくったのだ(お兄ちゃんはカメラのズームで)

 

 

 

 するとーーー

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『お、お兄ちゃん刻印発見っす! 〇にカタカナのイかな?』

『どれどれ?あ、ほんとだなあ^^』

 

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『ぐおお・・・こっちは判別しにくいっすけど長方形の囲みに何か文字が書いてあるっす(*´д`*)』

『わきゃー!ゴーって書いてある気もするですね^^』

 

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『えっとこっちにも発見っす(*´д`*) 長方形の囲みにカタカナのイに漢数字の四にも見える・・・

 って!? あれ?

 私どこかでこの刻印見たことある気がするっす!?』

『わきゃー私もですう^^ えっと・・・えとえと・・・半田赤レンガ建物(旧カブトビール工場)で見ましたですよ^^』

 そ、そうだよ!

 私たち昔、愛知県の半田市にある赤レンガ建物のリニューアルオープンに出向いた際にこれと同じものを見たじゃないか。

 と言うことは・・・

 私はお兄ちゃんに振り返り、この刻印の出元の工場を告げる。

『ねえお兄ちゃん。もしかしたら・・・岡田煉瓦さんの刻印じゃね?マジで^^』

 すると、

『そうだよ。岡田煉瓦株式会社の刻印だよ^^ だってここノリタケカンパニーの創業時の煉瓦工場に使用されてるって岡田煉瓦さんのホームページにも記載されてるしな^^』

 なんだよあんた。知ってたのに隠してたのかよw

 まったくもっていやらしい兄貴だぜ^^;

 

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 ここでお兄ちゃんが種明かし。

『明治30年(1897年)創業で、今現在も現役の愛知県の煉瓦工場の老舗中の老舗の岡田煉瓦製造所。

 その創業当時の出荷先には愛知県半田市の旧カブトビール・神奈川県浦賀の浦賀ドック・旧中央本線(春日井市)と、そしてここノリタケの森などが記録として残ってるそうだ^^

 だから当然見つかる刻印も岡田煉瓦製造所ってこと。

 とは言えよく見つけたと思うぞ?琴音^^

 素人でも外観から歴史の証明を出来たわけなんだからな』

『まあ・・・まあね(*´д`*)』

 ・・・そうは言うけどさー、

 その前情報先に教えてよーw

 まあでもいっか。知らなかったからこそワクワクできたのかもしんないしね(結構ポジティブ)

 

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 さて、どうせならとグルリと一周して煉瓦刻印の確認をしてみやしょう^^

 

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ノリタケの森・岡田煉瓦・拡大3.jpg

 あらやだ。やっぱりあるある刻印煉瓦ちゃん(*´д`*)

 100年以上もここにじっと居続けた刻印ちゃん。

 いったい何人がその歴史の証明に気づいてくれたことだろうか(マニアか調査員くらいですかねw)

 

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 さてと。

 すぐ横にある別棟の方も探してみた私たちだったのですが・・・

 こちらは軒下煉瓦ちゃんの腐食が激しくて刻印とか見られるレベルじゃありませんでした^^;

(中は綺麗に内装工事中だったのにね)

 

 一通り煉瓦刻印探索を終えたところで私はふと思い出した。

 あれ?

 確かお兄ちゃんは『ノリタケの森は煉瓦刻印のパラダイスや~』って言ってなかったっけ???

 だからその疑問をエルボーと共にぶつけてみた。

『なあ~お兄ちゃん。アンタここが煉瓦刻印のパラダイスやで~☆って言ってたけどさあー、

 ぶっちゃけ岡田煉瓦さんの煉瓦刻印しかねーじゃねーかよマジで^^;』

『ああ言ったよ? 勿論岡田さんの煉瓦刻印以外もワンサカあるぞ?』

 え?どゆこと?

『実はこのノリタケカンパニー(ノリタケの森)には他社の煉瓦も使われているんだ^^

 それが見られるのはこの煉瓦棟じゃ無いんだぜ^^

 パラダイスはーーー

 このノリタケの森の公園内にあるんだ^^』

 その言葉に思わず私は周りを見渡す。

 そこは煉瓦棟も含め、2001年に工場跡地を公園化して一般開放された広々とした公園。

 見れば親子連れで芝生の上を駆けたりしてるちょっとした都会のオアシスっぽい感じなとこ。

 ちょっと歩けば東京都内よりもビルが密集しているかもしれない摩天楼です。

 でも~割と普通な都会の公園な気がすんだけど、

 この公園のどこに私が追い求める煉瓦刻印ちゃんのパラダイスが!?

 

 そんな私を察したのかお兄ちゃんが号令をかける。

『じゃあ~行こうか^^ 公園とかに昔はここは何々がありましたってモニュメントとか石碑があったりとかあったりすんだろ?

 ここもまた当然としてあるわけなんだが、

 その公園内にあるモニュメントが別格なんだよ^^

 そしてそこに琴音。お前が求めるパラダイスがあるんだ。

 だから黙ってオレについてこいw』

 やだーん(*´д`*)

 いつにも増して頼もしいじゃーんお兄ちゃーん(*´д`*)

 

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 そしてついてきたのがコチラ。

『わきゃー!煙突みたいなのがいっぱいあるです^^』

『これはね夕実ちゃん、1933年に工場を大幅にリニューアルしたんだけれど、その当時にあった煙突の一部をモニュメント化したものなんだ^^

 そしてこの煙突の土台部位を見てごらん^^』

(※元々は約45mあった6本の大煙突。現在は切り取られて約10m)

 そう言って下部を指さすお兄ちゃん。

 そこにあったのはーーー

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 ぐは!煉瓦ちゃんの基礎部分(*´д`*)

 

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 しかもディンプル付きの煉瓦ちゃんもありゅう(*´д`*)

 

『これは煙を逃がすための煙道なんだよ夕実ちゃん・琴音^^』

『『へえ~』』

 それよりもですよ、煉瓦の平面剥き出しだよ!ここ(*´д`*)

 これはもう刻印探しするっきゃ騎士(ナイト)っすね!

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 だけど、実はココ『柵があって近づけない』のだ^^;

 でもまあ~双眼鏡もあるしいいかなとのぞき込もうとする私。

 それを見たお兄ちゃんは

お前のパラダイスはここじゃないぞ? まあ~ここにもあるかもだが、パラダイスはこの先にある☆』と、私を制して顎で向こうだぞと促すのでした。

 いったいどこなのよ^^; そのパラダイス。

 

 

 するとこの煙道の廃煉瓦ちゃんの先から伸びる

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 煉瓦の瓦礫を積み上げた壁が目にとまった。

『えっと・・・お兄ちゃん!まさかここ!?』

『ああそうだよ^^ ここからは思う存分探していいぞ^^』

 ぐはー!これはヤバいw

 推察だけど絶対コレ、工場の瓦礫煉瓦ちゃんとかでしょw

 ポケモンGOに例えるなら『煉瓦刻印の巣』と見たぞ私(*´д`*)ウヒョー

 と言うことでここも皆で探したよ☆

 レッツ煉瓦刻印の巣へ(*´д`*)

 

 ーーーするとあるある宝の山♪

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『わきゃ? 十字の刻印発見ですう^^』

 くそー夕実っちに先を越されたw

 

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『こっちは耐火煉瓦っぽい刻印もあるぞ琴音^^』

 くやぢい・・・お兄ちゃんにも先を越された^^;

 うん?ーーーでもここは赤煉瓦も白煉瓦もあるんだ☆

 もしかしたら最強の巣なのかも!?

 

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『わきゃあ!? 公園の向こうに恐竜がいるですよ!』

 こらこら余所見しないで刻印探し手伝ってよ夕実っち^^;

 とは言えここで前言撤回っす。

 割と都心にある普通の公園って言っちゃったけれど、実は機械仕掛けの恐竜とか公園内にチラホラ。

 全然普通じゃないねw

 訪れた子供たちはその動く恐竜たちに驚き興味津々でしたよん^^

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コラ!琴音。せっかくお前の為に用意したステージだっつーのに何余所見してんだよ^^;

 この先も見て見ろよ?

 どうだ!煉瓦の刻印、探したい放題だぞ!』

 ・・・うわ、夕実っちに釣られてジェラシックパークみたいなのを見てたら私だけ怒られた^^;

 なんで私だけやねん。。。

 とは言えこれはタマラナイ!

 遥か向こうまで煉瓦瓦礫の山じゃないかー(*´д`*)

 

 ではさっそく再スタート!

 するとーーー

 

 

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 耐火煉瓦刻印発見(*´д`*)

 さっき見たやつとは別会社っぽい。

 

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 うは!この刻印は見たことないっす(*´д`*)

 どう表現したらいいんだろ?

 厚い胸板と丸顔にも見える。

 そうだ、これ、仮面ライダー1号ってことにしようw

 

 そしてその後にも次々に見つかったんす^^

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『わきゃ!? 二なのかなあ^^;』

 夕実っちが見つけたそれは非常に判断しづらい刻印^^;

 漢数字の二にしちゃ随分と間が離れてるような気がするしいー

 その横にも刻印があったような感じもするしね。

 

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『おっと。こっちはシンプルに〇の刻印ってとこかな?』

 お兄ちゃんが言うようにこれまたシンプルな刻印。

 正直ここまで見つけた煉瓦刻印の素性はまるで分らない私たちだった。

 でも恐らく同じ工場で焼かれた物では無いような気がする。

 

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 さてここで、この煉瓦の瓦礫の天辺ばかりを刻印探ししてたんだけどー

 一段下へと降り立って折り返しつつ刻印探しをしてみることにしやした^^

 

 するとそこにはーーー

『この煉瓦瓦礫の壁が何なのか?』を説明する解説版が掲示されていたのです^^

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『窯壁』

 

 ここはこのノリタケの森。つまりは日本陶器合名会社時代の工場の基礎に使われていた煉瓦で作られた擁壁だったんです^^

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 近年までは洋食器の工場もあったのだけれどもその役目は他工場に譲ることに。

 その跡地はノリタケカンパニーの色を残しつつも市民憩いの場として公園化されました^^

 その際に土中から掘り起こされた赤煉瓦の基礎を積み上げて残したのがこの窯壁。

 ただの瓦礫でできた壁に見える人もいるでしょう。

 気にも留めない人もいると思います。

 だけれどもこの公園の一部と化した不格好な煉瓦の壁は、日本の国産洋食器の礎を担ったものなんですよね^^

 

 その解説版の文面をなぞり、意味を知った私たちは目の前の不細工に積まれた煉瓦壁を改めて見つめなおすのでした。

 

『わきゃ・・・何か思いが詰まってる壁ですね^^』

『そうだね夕実ちゃん^^ 別に公園化した際に撤去されて終わっていたかもしれないものなのかもしれないんだよコレってさ^^

 実際、ボクらだって意味を知らなければ、ただの公園の壁じゃんってスルーしてたかもだし、

 もしかしたら何も思わなかったのかもしれない。

 勿論この解説版に助けられたからこそ気付いたって部分もある。

 でもこんな公園の一部にも歴史が詰まっていて思いも詰まっていることに気づいたボクたちってラッキーだと思うでしょ^^』

『はいですう^^』

 二人の会話に私も大きくウンウンと頷いた。

 そしてこれを形を変えても残そうとした方々に感謝したっす^^

 

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 さて、この窯壁の意味を知って感動もしたけれど調査続行w

 だけれどもここからは視線的にも物体としても機械仕掛けの恐竜さんが邪魔をしてくれるっすw

 どーしても動く恐竜に目が行くんだよねw

 あとQ&Aの看板にさーw

 

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 そうこうしてる間に窯壁を過ぎていつの間にか先ほどの煙突基礎の煉瓦ちゃんまでやってきちゃった。

 さっきは上から遠めに覗いたけれど、下からだとどうやら間近に見れるみたい(*´д`*)

 ここでもやっぱり煉瓦刻印探しをしたよ(当然です)

 するとーーー

 

 

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『ねえお兄ちゃん。これって・・・岡田煉瓦さんの刻印で間違いないよね?』

『うーん、似たようなのが他社にもあるけれど、恐らく岡田煉瓦製造所の刻印で間違いないと思うぞ^^』

 どうやら日本陶器合名会社で使われていた煉瓦の大半は岡田煉瓦製造所なのかも^^

 

 さて、一通り見て回った私たちは数々の煉瓦刻印発見にご満悦(*´д`*)

 その後は刻印を忘れてノリタケの森を楽しむことにしたっすよ^^

 

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 公園の片隅にも煉瓦のオブジェがありましたっす。

 単独窯。

 ちょっぴり寂しいネーミングだけれども、これも古い時代に使われていたものをオブジェとして残したそうです^^

 なんかちょっとカワイイ(*´д`*)

 将来お金持ちになったら庭に欲しいなあ~w

 

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 公園内の煉瓦関係を漁った後は、子供たちに人気?の動く恐竜たちも冷やかしてきましたw

『わきゃー、子供の頃に先輩のおうちで見た恐竜図鑑には載ってない名前の恐竜さんですね^^』

『そう言えばそうだね夕実ちゃん^^ たぶん研究が進んで恐竜の分類も細分化されて、個々の学名が増えたからなんだと思うよ^^』

 私っちもカルノタウルスなんて知らなかったなあ(同じく実家にあった学研の恐竜図鑑を見ていた私)

 全部この手の獰猛そうなのはティラノサウルスって覚えてたっすよw

 

 さて一通りノリタケの森の『公園サイド』を巡った私たちは一旦落ち着くことにした。

 ・・・っつーかめっちゃ暑い^^;

『わきゃ・・・喉が・・・乾いたですう・・・(ほぼ泣き声の夕実っち)』

『そうだね夕実ちゃん^^; オレも喉カラカラだよw そこの東屋には自販機もあるし水分補給でもしようね^^』

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 わたし的にはここでアルコールが欲ちかったけどお~無難にアイスコーヒーで喉を潤した^^

 さて珈琲も飲んでまったり涼をとった私たち。

 時計を覗けば、そろそろ東京に帰る頃合い。

 てっきりこのまま名古屋駅へと向かって帰るんだと思ってた。

 

 するとーーー

『なあ琴音。もう一か所だけ煉瓦の刻印を見つけらる可能性のある場所に寄ってみたいんだがどうだろうか^^』と、お兄ちゃんが言ってきた。

 なぬ!?

 煉瓦刻印見れちゃうかもしんないの!?

 そりゃー行きますよと思ったけれど、

 私の横でグッタリしている夕実っちが視界の端に見えて、さすがにこれ以上連れまわすのはどうかとグッと気持ちを抑えた私。

『そこってノリタケの森から遠いの?お兄ちゃん。

 ・・・その可能性ってやつ見に行きたいっすけど・・・、もうみんな疲れてるだろうし、またの機会でもいいかなあ~って思うんだけど^^;』

『いや、ここから歩いて10分くらいだけど、そうだなあ~。

 流石に歩き疲れたしまた今度にしようか^^』

 えっと・・・

 なんですと!?

 歩いて10分って隣近所みたいなもんじゃないかーいw

 私はグッタリしている夕実っちに振り向き『後生ですからw』と呟いて速攻、

『行く行く!お兄ちゃーん(*´д`*)』と快諾したのだったーーー

 

 次回、愛知煉瓦物語ファイナル。

 最後の寄り道編っす^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで長々と読んでくださりありがとうございました^^

 さてやってきたのは犬山城や明治村に出向いた際に、開門時間前に来ちゃって断念したノリタケの森。

 念願かなって行ったらば、なんとそこは煉瓦刻印の巣でありましたw

ちょいのり・サザエさんver1.jpg正直、煉瓦棟が目当てだったし窯壁なんてものがあるなんて知らなかったからビックリでしたよ。

 とは言えそのおかげでより良くノリタケの森とは?って歴史を深く知ることになったのは刻印発見と共に大収穫だったと思います^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回はノリタケの森のすぐ近くの博物館での物語。

『えっ!? こんなとこに煉瓦の刻印があるの!?』と、

 思わず笑ってしまったエピソードで締め括りたいと思います^^

 ではではいつになるか分からない記事更新でお会いいたしやしょうずw

 

  

第870話 謎解きはディナーディッシュの後で トヨタ産業技術記念館編『それはまるで進撃の巨人に出てくるような煉瓦の擁壁!』トヨタ産業技術記念館・岡田煉瓦製造所ほか

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『ヤバイ!こんなゆっくり皿とか見てる場合じゃねえw』

 

 管原先輩が腕時計を私たちに見せ、トントンと叩いて時間が無いよアピールをするのですう。

 見ればもう16時を回った頃。

  

 何をそんなに慌てているのかと思わず私は聞いたのです。

『わきゃ? ねえ先輩、ノリタケの森の次に向かう場所って時間に制約ある場所なんですかぁ???』と。

 

 すると先輩は真面目な顔で私たちに返す。

トヨタ産業技術記念館の閉館時間は17時だ!最終入場受付は16時半!

 だから夕実ちゃん、琴音!走るぞ☆』

 

 えええーッΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)

 ここまで炎天下で刻印探しにつき合わされて翻弄されて、やっと涼しいノリタケ食器のアウトレットショップに入って落ち着いていたのに、

 今度は走らされるの!?

 そして何そのトヨタ産業なんたらって^^;

 思わぬ先輩の号令に駆け足でノリタケの森を飛び出した私たち。

 

 第870話。たった30分のリミットバトル。

      記念館での煉瓦刻印探し。

 私こと石廊崎夕実視点でお送りいたしますですうー^^;

第870話・トヨタ産業技術記念館編・夕実ちゃん・煉瓦刻印発見お手柄☆2.jpg 

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 ノリタケの森の窯壁での刻印探しを終え、私たちは公園内にあるアウトレットショップで色々と物色してたのです(涼しくて幸せ(*´д`*))

 その後は、

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 ノリタケの森の歴史が分かるミュージアムなんかも見学していたのですが(涼しいし無料だし幸せ(*´д`*))

 先輩の大号令で次の地へと向かうことになりましたですう^^;

 えっと・・・えとえと・・・トヨタ産業・・・とかでしたっけ???

 トヨタってことは車?(私にもそのくらいは分かるですよ!)

 そこに先ほど先輩が言ってた『煉瓦刻印発見の可能性』ってのがほんとにあるの???

 自動車に煉瓦?

 ・・・さっぱり結びつかないキーワードに私はハテナマークばかり頭上に浮かべてましたです。

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 名古屋中心街を、そのトヨタなんちゃらへと向かって駆け出した私たち。

 先輩が言うには『ノリタケの森から10分くらい』

 歩道に目を下ろすと随分と傷んだ『産業技術記念館はこっちだよ』と言う案内がありましたです。

 

 もうクタクタで走りたくない私はズルズルと最後尾。

 

 ーーーふと琴音っちが私に振り向いて声をかけるのです。

 てっきり『大丈夫?疲れてるのに走ることになっちゃったけど頑張って☆』って言ってくると思ってたけど、

『夕実っちー、この先に煉瓦刻印あるかもだってよ!マジでー(*´д`*)』と、

 労(ねぎら)ってもくれないし労(いた)わってもくれない発言だったw

 ・・・いつもこんなもんだけどお

 もうちょっとお願いだから私に優しくしてお願いですう^^;

 

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 ゼーゼー言いながらもたどり着いたのは『トヨタ産業技術記念館』と言うところでした。

『世界のトヨタ』と謳われたトヨタ自動車。

 歴史や産業とかそんなの疎い私だってトヨタって世界のトヨタでしょ?って知ってるですよ?

 

 するとーーー

 先輩が少し落ち着いてから解説版を指さしながらも説明してくれる。

『日本人なら誰もが知ってる自動車メーカーTOYOTAさん。

 そしてここはと言うとそのTOYOTAさんが造った自社の記念博物館だ^^

 日本単一企業としても日本で最大の企業でありグループ。

 自動車メーカーでも世界最大手の会社さんなのはみんな知ってるよな^^

 その元々の始まりは自動織機と言う『糸から布生地へ』と言う機械的紡織工場の始まりだったんだ。

 今、ボクたちが目にしてる目の前の敷地は、

 かつての豊田紡織本工場跡地であり、今のTOYOTAグループさんの発祥の地だったりする^^』

 ほえー!最初から車を造ってたわけじゃないんですね(興味ないからこんなもんです)

 

 私の驚きにウンウンと頷いた先輩はさらに続ける。

『ここにはね? 旧豊田時代を代表する紡織の機械の展示と、そこから派生し今や一大国内自動車メーカーとなったTOYOTAの歴史的な資料や機械なんかが展示されてるんだ^^

 そしてーーー

 1911年創建。1918年に煉瓦造りに建て替えられたんだけど、

 その煉瓦の名残が幾つか残ってる場所だったりするんだよ夕実ちゃん^^』

 

 なるほど!要するに元々煉瓦建築だったTOYOTAの紡織工場跡地をそのまま自社の博物館として造ったってことなんですね^^

 そして煉瓦と聞いてピクリとしない訳がない人がここに当然一人。

『うっは!っつーことはだよお兄ちゃん!ここにはもしかしたら明治期の煉瓦の刻印が見つけられる可能性があるっつーことっすよね(*´д`*)

 しかも今や日本のGDPでも10%を前後する大企業が、かつてはどこの煉瓦工場のお世話になったのかとか、

 めっちゃその繋がり気になるんだけどマジで(*´д`*)』

 やっぱり煉瓦となると琴音っちの目の色が違うですねw

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 さっそく門(南ゲート)から入ってみると古めかしい建物がありましたです。

『ここは1905年(明治38年)に建築された豊田商会事務所っていう建物だよ夕実ちゃん^^

 元々はここじゃないんだけど(移築修復)

 トヨタグループ創始者の豊田佐吉さんの住居兼研究所だったんだ^^』

 

 そしてその向こうにはーーー

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 随分と立派でどでかい煉瓦の建物が見えて来たんですう!

 思わず琴音っちが『うひょー(*´д`*)』と駆け寄るんだけどーーー

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『ん?あれ?・・・ねえお兄ちゃん。この建物の煉瓦ちゃんってイマドキ煉瓦じゃないの?^^;』

『まあこの南側だけはな☆ ちなみにこの建物は繊維機械館の南側の壁とだけ言っておこう^^

 ここ以外には自動車館と言う別棟もあるから気にしておけよ琴音^^』

『なんだよー。また勿体ぶり作戦かよお兄ちゃん^^;ずりーなーw』

 ・・・相変わらず先輩は答えをすぐに教えてくれないですう^^;

 まあでも、自分の目で見。自分で理解してもらおうってコンセプトは分かるかもだけどお。

 

 さてふと背を向けてしまった方を振り返ると、

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 これまた立派な建物がありましたですう^^

 

 今までさんざん菅原兄妹につき合わされて分かってきたことだけど、昔の建築の縦長窓って素敵ですよね^^

 先輩曰くここは『1925年(大正14年)建造の旧豊田紡織(株)本社事務所』なんだそうですう^^

 今現在はトヨタグループ館としてトヨタの成り立ちをパネル展示で説明しているとのこと。

 せっかくだし入館するのかな?って思ってたけれど、

『時間が無いから残念ながらパスするよ夕実ちゃん・琴音^^;』だって。

 

 さあこのまま記念館正門・入館チケット売り場へと向かおうとしたところ、

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『ちょ!ちょちょちょ!!! 豊田商会事務所の裏手に煉瓦ちゃんあるっすよ(*´д`*)』と琴音っちが目ざとく煉瓦構造物を発見してしまいました^^;

 仕方がないので皆で見に行くことにw

 

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『ここは何すかね?お兄ちゃん(*´д`*)』

『うーん・・・これは知らなんだ^^; 物置かボイラー室かな? これは一部修復されてはいるけど昔の煉瓦が使われてるな~』

 佐吉さんの研究に使われた建物なんでしょうか。

 実はお風呂場だったら、それはそれで素敵かもですうw

 

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 さて、正門に近づくにつれ記念館の全貌があらわに。

『お、お兄ちゃん!さ、さっきの南側と違っておもいっきし古煉瓦の建物じゃんかお!』

『まあなw でも驚くのは外観だけじゃないぞ? 中に入ればもっと驚くかもな^^』

 え? 中に入るともっと驚くの???

 

『せっかくだし外観の煉瓦ちゃんに刻印探しでも・・・』と望遠カメラを外観煉瓦に向かって撮影しようとする琴音っちだったけれど、

『時間ねーから行くぞ^^;』

『ふにゃあ・・・^^;』と、

 菅原先輩に首根っこを掴まれてズルズル引きずられてましたですw

 

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 さてと入館ですう(涼しい☆)

 大人500円の入場チケットを券売機で購入(対人販売じゃないんですね。インフォメーションのおねーさま美人さんだったのにい)

 

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 入ってすぐには吹き抜けの広大なエントランス。

 この先の入り口からまずは『繊維機械館』へと見学できるそうなのですがーーー

 

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 ビックリしたのはホールの中にそのまま昔の旧煉瓦さんの壁が利用されていたことですう^^

 

『うっは!昔の煉瓦ちゃん、使えるところはそのまま記念館に利用してるんだマジでw』

『そうだな^^ それがこのトヨタ産業技術記念館の良いところだ^^

 そしてだ、ここで本題。

 時間も残すところ僅かなわけなんだが聞いてくれ^^』

 そう言って先輩は腕時計を差しつつも私たちに続けるのです。

 

『実はだな、去年、このトヨタ産業技術記念館の中庭で紡織工場時代の煉瓦煙突基礎が発掘されたんだよ^^

 元々中庭付近に煉瓦煙突があったことは図面から分かってたらしいんだけど、

 暴風時の雨水処理対策に掘っていたらやっぱり見つかっちゃったって訳なんだw

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 それが一般公開されたってことで琴音、お前をわざわざここまで駆け足で連れてきたわけなんだ^^

 蒸気機関の煙突基礎。

 見つかったソレは石炭を燃やして蒸気のチカラで電力を得て紡織工場の道源にしていた昔のトヨタ紡織株式会社。

 その際に出た排煙の煙突の基礎っつーことだ^^

 もしかしたらばお前の好きな煉瓦の刻印も見つけられるんじゃないかと思ってな☆』

 そんなこと聞いちゃったら普段は先輩につっけんどんな態度の琴音っちも

『ぐはー!御兄様あ(*´д`*) もう私を好きに弄んでいいから! 胸とか10分くらい揉んでもいいよ☆』と言い出す始末(やめてー!そういう歪んだ兄妹愛^^;)

 さすがに『妹の乳には興味ないからw』と断った先輩(そりゃそうだ。いやそうでなきゃ困るです^^;)

 

 気を取り直して『じゃあ~時間も無いし行くぞ!琴音、夕実ちゃん^^』と先輩がかけた号令に中庭への扉をギ~っと開く。

 いざ、れっつ!トヨタ産業技術記念館の中庭『動力の庭』へ!

 

 

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 それはとってもだだっ広い中庭のど真ん中にありましたです。

 いや、むしろ中庭にはこれしかない・・・と言ったとこでしょうかですw

 

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 私なんかは『へ~煉瓦あるですね~』くらいの感想ですが、

 やはり彼女の反応は凄まじいものでした。

『ぐおおおおおおおおお!煉瓦の基礎っすよ煉瓦のお(*´д`*)

 しかも見てよお兄ちゃん!

 煉瓦刻印ありそうな煉瓦の平面(面積が一番大きい部位)が、

 剥・き・だ・し・♪

 それに呼応するように先輩も『だろ?オレの目に狂いはなかったようだな(エッヘン)』と、自慢顔^^;

 

 ということでここからはさっそく調査開始ですう。

 ただしぐるりと柵が巡らせてあるんで、双眼鏡&カメラの望遠での作業となったんです^^

 

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 パッと見、随分と荒れた煉瓦の平面でしたです。

 モルタルを剥がした(剥がれた)面みたいで、刻印なんて無さそうだと思いましたです^^;

 

 それでもかまわず探しまくる菅原兄妹。

 するとーーー

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『ねえねえ!お兄ちゃん! あれ!なんか刻印ぽくね???』

『うーん・・・何か刻まれてるような気がするけど微妙じゃないか?』

 私も双眼鏡を借り受けてのぞき込む。

 ・・・刻印?なの???

 

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『じゃあさ!じゃあさ!お兄ちゃん、こっちは???』

『これまた随分と微妙だなw』

 私も見て見るけれど、ぶっちゃけただの傷にも見えるんですが・・・^^;

 でも好意的に捉えるなら・・・さっきのヤツとコレも漢数字の『十』とか『二とか三』にも見えなくもない。

 ん?

 ん?

 あれ?

 何か私、これに近いような刻印を菅原兄妹と一緒に見たような気がする。

 確信は持てないけれど・・・

 何か心の奥底に引っかかるもやもやを感じたんです。

 だけれども先輩たちにはこのことを伝えませんでした。

 

 結局のところ、この蒸気機関の煉瓦煙突基礎では刻印らしい刻印を発見できなかった私たち。

 さすがに菅原兄妹は意気消沈w

『ぐはー・・・チャンスありまくりだと思ったのにい^^;』

『オレは新聞でこの煉瓦遺構知った時には刻印発見の大チャンスって思ったんだがなあ・・・^^;』

 残念がる彼らに私は周りを見渡して告げるのです。

 

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『わきゃー、でもですよ? 周りをよーく見てくださいよ。この中庭って煉瓦で囲まれてますですよ?

 もしかしたら刻印発見の可能性がまだまだあるんじゃないですかね^^』と。

 

 見渡せばぐるぐると古い煉瓦の壁が聳え立つ凄い空間です。

 

『あらやだ夕実っち!そうだよね、うんうんそうだ!そうっすよ(*´д`*) よく考えたらここーー

 煉瓦だらけじゃんw

『すっかり忘れてたよ夕実ちゃんw そう言えばそうだった。

 しかもこの周りを囲む煉瓦はこの煙突基礎の煉瓦と同年代だってことをすっかり忘れてたよ^^;

 可能性はまだまだある。

 皆で時間の許す限り探してみようか!』

『『さんせー!』』

 と言うことで、今度は中庭にある煉瓦の内壁を探索することになったのですう^^

 

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『わきゃ・・・すごく・・・大きいです』

『そうっすね・・・めっちゃ壁が高けえ・・・っす^^;』

 壁際まで来てその大きさ高さに驚かされるのです。

 どれだけ大きい紡織工場だったのかが窺い知れる巨大な煉瓦の壁。

 漫画の進撃の巨人に出てきそうなくらいですう^^;

 

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 ふと壁際で煉瓦のカタマリの展示を見つけた私たち。

 ここもまた先ほどの煉瓦煙突基礎と同様に、ゲリラ豪雨対策として中庭を掘り起こした際に発掘された煉瓦塊だったのですう。

 

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『うひょー(*´д`*) これは刻印探ししなきゃだわ☆』と早速盛る琴音っちだったけれど、

『ぐはー!平面が丸くなってて刻印探しどころじゃねーっす^^;』とすぐさまガッカリ顔した彼女。

 こちらは更に摩耗していて刻印探しとかそういうレベルじゃなかったみたいw

 

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『下がダメなら上を見上げるっす!』とめげずに煉瓦壁の探索をし直す琴音っち。

 私もつられて見上げてみると不思議な景色が見えました。

 ん?

 あの煉瓦の壁のギザギザの模様はなんでしょうか?

 何か『ノコギリ屋根』を彷彿させる紋様ですよね???

 

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 ここにはこの動力の庭の解説版もあったので一応目を通す私。

 すると今では記念館の中庭として存在するここも、

 昔は立派な屋根が存在した屋内だったようですう^^

 

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 この壁に薄っすらと残る煉瓦隧道のようなアーチの模様も、もしかしたら各部屋と部屋をつなぐラインがあった名残なのかもしれませんですね^^

(※解説版にあるように、糸を製綿する過程での原綿を各ブロックへと送るためのパイプライン的名残だったと思います)

 

 ーーーさて、ここからは再び双眼鏡などで煉瓦刻印探しの見上げる作業になったわけなんですが・・・

『煉瓦の刻印がありそうな平面全然無いよ!お兄ちゃん^^;』

『だなあ・・・^^; 一応あるにはあるが・・・双眼鏡でも見上げるのが厳しいくらいに高い場所にしか無いよな^^;』

 煉瓦の刻印が見受けられそうな場所は遥か彼方・・・

 月のクレーターでも見つけるようなバズーカ的望遠レンズか望遠鏡でも無い限り無理そうな感じだったのです^^;

 

 煉瓦刻印好きの彼らが『こりゃ厳しい・・・』と諦めかけた頃、

 私はふと壁にところどころ『穴が開いている』ことに気づいたのですう。

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 だから私は『ねえねえ先輩。あそこの穴ぽこにも煉瓦刻印の可能性あるんじゃないでしょうか???』と尋ねてみたの^^

 そしたら横から琴音っちが『まさかーあんなとこに刻印なんてないよー夕実っちw

 でもまあ~一応覗いておくっすかね(ゲラゲラw)』と、

 半分私をバカにしつつも『どれどれ~w』と双眼鏡で穴ぽこを見上げた。

 

 

 するとですよ!

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『ぐっは!? ええ!? マジ??? 刻印があるっすうううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!と琴音っちが発狂。

 

 えッ?ほんとに刻印あったの???

『ちょ!え?ちょっと双眼鏡貸せよ琴音!』と、先輩が彼女の双眼鏡を奪ってその穴ぽこを見上げる。

『うわ・・・間違いない。あれは刻印だ! 夕実ちゃんお手柄だね^^

 そう言って先輩は私に双眼鏡を手渡して、

『見てごらん^^』と促すのでした。

 

 

 わきゃ・・・『漢数字で十三』と言う煉瓦の刻印が本当にあったですう^^;

 もしかしたらば・・・と言ってみたら本当に見つかっちゃったw

 

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『うっは!これはもしかしたら他の穴ぽこにもあるんじゃない?マジでさあ(*´д`*)』と、琴音っちが他の穴ぽこも探し始めた。

 そしたらばーーー

 

 

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『ぐおおおおお! 言葉じゃ表現しがたいけど、どう考えても煉瓦の刻印もう一個八犬伝んー!(*´д`*)』と発狂しまくる彼女。

 またもや穴ぽこに刻印を発見したようですね^^

 力になれたようでちょっと嬉しいかもです☆

 

 さて順繰りに双眼鏡で穴ぽこの煉瓦刻印を確認した私たちは暫くの後、

『『『ちょっと待てよ!?』』』

 と、同時に大きな声をあげたのですう。

『ねえねえおにいちゃん!この刻印って見たことあるよね?』

『だよな。オレも今そう思ったんだがどこだっけ?』

『わきゃー!わたし思い出しましたですよ!そう、確かーーー

 半田赤レンガ建物の中庭にたくさんあった漢数字の煉瓦刻印さん達ですう(*´д`*)』

『『それだ!(´▽`*)(´▽`*)!!!』』

 

 かつて私たちは愛知県半田市にある半田赤レンガ建物(旧カブトビール製造所建屋)がリニューアル一般公開された当日に出向いたのですう。

 その中庭にある煉瓦さんにもーーー

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 漢数字の刻印のある煉瓦さんがたくさんあったんです^^

『十二』やら『十』やら。そしてこの『十三』もです☆

(※ 詳しい話はコチラ⇒ 第793話 愛知・半田赤レンガ建物編vol②『煉瓦職人さんのイタズラを解明せよ?』 )

 

『なあ~お兄ちゃん。確か半田赤レンガ建物も岡田煉瓦製造所の煉瓦が多く使われているんすよね?』

『ああ。あそこは岡田煉瓦製造所の煉瓦だ^^ その中庭に使われていた煉瓦も確信は持てないが・・・岡田煉瓦製造所と関係あると思う^^』

『じゃあさ!じゃあさあー?このトヨタ産業技術記念館の煉瓦も岡田さんの煉瓦の可能性が出てきたんじゃね?マジで^^』

『だよなあ。そうなってくるよな琴音^^ オレが知ってる限りでは前にも言ったけれど岡田さんの煉瓦は半田赤レンガ建物・浦賀ドック・中央本線の煉瓦構造物、そしてさっき見てきたノリタケの森なんだ。

 だからこのトヨタ産業技術記念館にも岡田さんの煉瓦が使われた可能性が出てきたと言う結構な発見なんじゃないかと思うぞ^^

 だから夕実ちゃんーーー』

 そう言いつつ先輩がにっこりと私の肩を優しくポンポン叩いて告げる。

『夕実ちゃん^^ 君の指摘で大発見の可能性だよ☆ 

 このトヨタ産業技術記念館の煉瓦と岡田煉瓦製造所の煉瓦の繋がりって、もしかしたら誰も気づかなかった発見の可能性が出て来たんだよ^^

 さっき見たノリタケの森の煉瓦刻印達よりも貴重な煉瓦刻印の発見かもしれない☆

 しかも重文(重要文化財)にも準ずる近代化産業遺産での発見だもん^^』

 ええー!なんか私ってばすっごく褒められちゃってますう!?

 たまたまなんだけどなあw

 でもまさかあんなところに本当に煉瓦の刻印があったとは、指摘した私だってビックラこきまろですよおw

 

『やべえ・・・これは教授さんや煉瓦研究会のメンバーにマジ報告しなきゃだわw』と琴音っちは早速スマフォで連絡し始めた。

 菅原先輩はと言うと写真を撮りまくって『うひゃー!岡田煉瓦製造所・トヨタ産業技術記念館の繋がりの可能性をどこで調べっかな? もし繋がっったらばこの発見はヤベエ(*´д`*)』とワクワク顔。

 そんな二人のやり取りを見て私はと言うとーーー

 やっぱり嬉しいです☆

 

 別に世の中が変わる発見じゃないし、一般的に超マイナーだし、もしかしたら誤情報かもですよ?

 でもそれでも『何かに繋がりそうな発見』に携われたのかなあ?と思うと、

 そこまで煉瓦に興味ない私でも嬉しいの一言ですう☆

 

 

 ---さて、

 思わぬ煉瓦刻印発見に沸いた私たち。

 その他の場所にもその可能性を求めようとしましたが、

 敢え無く閉館時間がやってまいりましたですう^^;

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 急ぎ早にさささっと自動車館の煉瓦外壁を見学しー

(琴音っちは刻印探ししようとして先輩に引きずられてましたが・・・^^;) 

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 駐車場の奥にひっそりと佇む『豊田自動織機・旧鉄工場正門』などを見学してトヨタ産業技術記念館を後にした私たち(いや、正直駆け抜けてます^^;)

 

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 帰りの新幹線ではいつもの反省会(宴会)をしつつも帰ったのですう^^

 正直ぐったりの日帰り旅行でしたけど、

 常滑市にはもう一回行ってみたいかな^^

 その他は・・・菅原兄妹で勝手に行ってもらおうですw

 

 さて、帰り際に私と琴音っちは先輩から次の旅行、すなわち『寝台列車の旅』に対して宣言を受けるのです。

『えーとだなあ。ボクから言わせてもらうぞ?

 次回たまたま君たちと一緒に旅行することになったけれど言わせてもらう^^

 これはオレの旅だ。

 ホテルとかの手配はしてやるが、基本的にオレが行きたいとこに行き、やりたいことをさせてもらうからね^^

 嫌ならゴールまで別行動だぞw』

『ええー、ポケモンの巣とか行っちゃダメ?お兄ちゃん^^;』

『ひとりで勝手に行きなさい^^そもそもそんな時間もない過密日程だw』

 元々先輩の一人旅の予定だったところに私たちが便乗した形。

 ならば先輩の意見に従うのはしょうがないですよね^^;

 

『まあ~でも心配するな琴音^^ ある意味お前も行きたがってた日本屈指の煉瓦の遺跡にも行く予定だ。

 そしてオレの趣味の島旅2発のうち1つは煉瓦の軍事遺構もあるから安心しておけ☆』

『マジで!?うひょー(*´д`*)』

 ええ!?

 寝台列車に島旅に日本屈指の煉瓦遺跡??? 

 煉瓦は兎も角、非常に楽しみになってきたですう(*´д`*)

 

 次回、四国北岸瀬戸の花嫁たち編☆お楽しみですう^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお久しぶりです!ちょいのりですw

 さて今回の常滑~ノリタケの森~トヨタ産業技術記念館の日帰り旅行のお話はいかがだったでしょうか^^

 トヨタ産業技術記念館では、まさかこんなところに刻印が!って発見でもありました。

 また、今まで色々と各地を転々と旅した成果と言っていいのかな?

 あの日見た煉瓦刻印が、どこかで繋がると言う面白い出会いとなったのだと思ってます^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は毎年恒例の『ぼくの夏休みBY4連休』がベースとなった物語。

 去年は長崎五島列島の旅でしたが、

 今年は4年ぶりの四国への旅行です^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg気になる方は是非どうぞ☆

 恐らく話数的にも10~くらい行きそうかもw

 ま、そのくらい楽しい旅立ったよ♪

   

第871話 四国北岸瀬戸の花嫁編Vol①サンライズ瀬戸道中『わきゃー♪寝台列車なのに眠れないw』サンライズ瀬戸シングルデラックス・日比谷公園ポケモンGOほか

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『わたし、お父さんの運転するトラックの就寝スペースからお父さんに話しかけたり前の景色を眺めたりするのが大好きでしたです^^』

  

 長距離トラックドライバーだった私のお父さん。

 全然帰ってこないからいっつもお母さんは不機嫌でした。

 でもたまに帰ってくる日は焼肉です☆

 焼肉って言っても野菜はキャベツやもやしばっかりだし、

 お肉は当然、豚肉さんですう^^ 

 いつもは私に厳しいお母さんも、この日ばかりはキッチンでルンルンです。だって見てて分かるもの^^

  

 お父さんもまた普段は私には不愛想・・・。 

 でも久しぶりに帰って来た時だけはお土産買ってきてくれたり話しかけてくれました☆

 3人が集まる日こそ一番幸せなひと時だったと思います^^

 

 普段は娘に対してつっけんどんなお父さん。

 私なんてお母さんに任せて置きゃいいだろう的な扱いだったけど、

 ある時『なあ夕実。お父さんの仕事とか・・・見て見るか?』と誘われたのですう。

 正直・・・そんなこと言ってくれて嬉しかった。

 お父さんがどんな仕事してるのかってやっぱり興味あるですよね!^^

 二つ返事で『う、うん!見て見たいよお父さんの仕事!』と返したのです。

 ---そんな約束を交わしてから半年後^^;

 やっとお父さんのお仕事を見れる機会がやってきたのですう。

『今日は大阪の郵便局まで行くんだぞ夕実。お前は席の後ろのスペースで大人しくしてるんだぞ。わかったな?』

 そう言って赤塗の大きなトラックの助手席に手を引っ張って引き上げてくれたのは今でも忘れませんです。

 見た目はどう考えても大きな郵便車なんだけどなあ。

 たまに郵便車乗ってるお父さんを見かけるのに郵便局員さんでは無いって子供の頃は不思議に思ってましたよ^^

(※ 恐らく主に郵便局の請負委託会社だったんだと思います。 会社名は伏せますが伊豆地域の運送・学校給食配送・バス等々に携わっていた会社です)

  

 走り出したトラックはグングンと見知らぬ土地を駆け巡る!

『お父さんお父さん!あそこ何かな!』

『お父さんの運転してるところにある円盤みたいなのは何?ねえねえ!』

 お父さんが招待してくれた初めての世界にワクワクドキドキで、気になることや物にはとことん質問しちゃう私だったのですう^^ 

『あ? この丸い紙のことか? これはーーー

 タコメーター紙って言ってな? 運行距離とかお父さんの仕事ぶりが分かっちゃう紙だよ^^;』 

『お父さん!海が見えて来たよ!駿河湾???』

『そうだぞ。駿河湾だ^^ なあ・・・でも夕実。結構遅い時間だ。眠くなったらお父さんの後ろの席の布団で寝なさい。分かったな?』

 いつのまにか普段ならとっくに寝てる時間なのに、

 はじめてのお父さんとのお仕事旅行に時間も忘れていた私だったのです。

『そろそろ本当に寝ないと拳骨だぞ』

 そう言ってお父さんは『ハー・・・ハー・・・』と拳を温めるしぐさを私に見せる。

 でも一度も拳骨を食らったことなんて無かった私^^

『はーい☆ おやすみお父さん^^』と運転席の後ろの ベッドみたいなとこに横になる『フリ』をする私だった。

 そのトラックのベッドも秘密基地みたいでとってもワクワク☆

 そして私はこっそりお父さんの後ろから夜の景色を眺めてたんだあ。

 まあ・・・それは当然お父さんにバレていた訳でw

 それでも現地に着くまでは怒られなかったですう^^

 それからも何度か私を仕事場に連れてってくれたお父さん。

 昼間の旅行とはまるで違うドキドキワクワクに私は魅了されたものですう(*´д`*)

 

 そんな幼少期のワクワクも忘れかけていた私でしたが、

 先輩の『寝台列車で旅行するんだあ(*´д`*)』って言葉に私のハートに火が付いちゃった。

 正直お値段結構お高目ですう。

 でもやっぱり乗ってみたい!

 無理言って同行をお願いしたのが今回の私たちの旅路のはじまり物語ですう(*´д`*)

 

 第871話。前フリ長かったけれど、夜の旅行に思い入れのある私こと石廊崎夕実視点でスタートですう!

第871話・四国北岸瀬戸の花嫁編・夕実ちゃん・寝台特急サンライズ瀬戸2.jpg 

 旅行前日に先輩から今回の旅行の日程を告げられた私と琴音っち。

『まずは夜10時ジャストのサンライズ瀬戸号で四国は香川県に上陸するよ^^ その後は島を巡ってうどんでも食おう。

 そして次の日の目的地別子銅山のある新居浜市まで行って宿泊だ^^

 まあ~その後の日程は現地に着いてから教えちゃるから今はナイショだがw』

 わきゃ!? と言うことは讃岐うどんさん食べるですね! それも楽しみです☆

 

 

 ---そして当日。

 先輩の仕事が終わってから東京駅で合流することになったんですが、

 琴音っちが『夜10時まで暇じゃね?夕実っち。ならば東京駅から近い日比谷公園でポケモンGOするっす(*´д`*)』と誘われたのです。

 何でも日比谷公園はポケモンの巣と呼ばれる特定のポケットモンスターが多く出現する公園とのこと。

 私も琴音っちにつられてポケモンGOを始めたので『わきゃー♪それもいいですね^^』と2つ返事。

 いざ、寝台列車の出発までの暇つぶしに日比谷公園へ向かうことになったのですう^^

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 夜8時過ぎに日比谷公園へと到着した私たち。

 スマフォの画面にはルアーモジュールと言うポケモンをおびき寄せるアイテムの花びらがたくさん舞っていたですう^^

 早速公園へと駆け出す私たち。

 でも私はあんまりポケモンGOを理解してなかったりw(ライトユーザーなので^^;)

 

 だから琴音っちに聞いてみたの。

『ねえねえ琴音っちい。この日比谷公園にはどんなポケモンがいっぱい居るですか?』と。

 すると彼女はスマフォをピッピとタップして私に画面を見せながら説明してくれたんですう。

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『この子っすよ^^ ディグダグって言うんすよ。可愛くね?(*´д`*)』

 わふー!なんかカワイイモグラさん(*´д`*)

『この子をいっぱい日比谷公園でゲットして、ダグトリオってモンスターに進化させるっす(*´д`*)』

 

 なるほどー。ポケモンのモンスターには数を多く集めることによって規定数に達したら『進化ポケモン』に成長するのもいるようですう^^

 ならば私も時間の許す限りモグラさんゲットしまくりましょう(*´д`*)

 

 そんなこんなで日比谷公園に突入したら、これまた人の多さにビックリでしたw

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 周りのビル群を見やれば日本の中枢を担う官公庁のビルも立ち並び

 大企業のビルもオフィスもいっぱいあります。

 公園に居るのはほとんどが『ビシッとスーツを着こなす仕事帰りのサラリーマンさんやOLさんの群衆』

 全部が全部、官公庁勤めの人たちじゃないと思いますが、

 その公園内の人だかりを見て私と琴音っちはクスリと笑ってしまいました。

『日本って平和だね☆』と(割と良い意味合いで)

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 さてさて、私たちもスマフォ片手に意外に広い公園内を西に東に奔走!

 そして無事に目的数のモグラちゃんを確保ですう^^

 その後は二人同時に『せ~のっ!』とディグダちゃんを進化させた。

 

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 わきゃー!カワイイ(*´д`*)

 でも・・・でもでも・・・

 モグラが3匹に増えただけじゃん!

 進化って言うより家族が出来たってだけじゃないw

 ふふふ。でもお父さんはどれでお母さんはどれかな?なんてニッコリしちゃいましたです^^

 スマフォの画面にニンマリしていると、

『ヤバいっす夕実っち。気づいたらもう9時半っすw 早く行かないと乗り遅れちゃうっすよ寝台列車w』と琴音っちが私の肩をグイッと掴んだ。

 ・・・ここからは本当に走りまくりました^^;

(※ 正確に言うと最寄りの山手線までロケットダッシュして東京駅へ^^;)

 

 

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『こらあ!お前ら約束の時間めちゃくちゃオーバーしてるじゃないか^^;』

『わきゃー・・・先輩ごめんなさいですう^^;』

『だってダグトリオ欲しかったんすもん。しょうがないだろお兄ちゃん!』

『はあー!?なんだその理由^^;』

 なぜか琴音っちはポケモンGOのせいにして逆切れ^^;

 とは言え出発ギリギリに待ち合わせの東京駅丸の内口で落ち合うことが出来ましたです。

 

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 東海道本線のホームに駆け上がると、もう私たちの乗車するソレは待ち構えていたのです。

 

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 寝台特急サンライズ瀬戸!

 ふわ~お(*´д`*)

 これが寝台列車さんですか。随分でぶっちょですうw

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 先輩が言うには『岡山駅でサンライズ出雲と分離する』とのこと。

 へえ~。出雲にも行けるですね(*´д`*)

 

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『わきゃー!先輩ベッドです!ベッド見えますです!』

『そりゃそうだよ寝台特急だもの夕実ちゃん^^;』

 電車にベッドの組み合わせを初めて目の当たりにして思わずとんちんかんなことを言ってしまった^^;

 でもそんのくらい既に私はチョーワクワク(*´д`*)

 

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 うわーすごいすごい!と眺めていると、どうも琴音っちが大人しい。

 むしろこの手の乗り物には『ぐは!マジすげー!』って食いつくはずなのに。

 

 どうしたのかな?と彼女を探したら向こうからコンビニ袋を抱えてこっちにやってくる最中だったのです。

『おー琴音ご苦労!ご苦労^^ 無事に食料とお酒確保できたようだな^^ なんせサンライズ瀬戸には売店が無い。自分らで持ち込むしかないからねえ^^

『ぐは!ちきしょー^^;お兄ちゃんに寝台特急代金ゴチしてもらったからってパシリはひでーっす^^;私もせめて一番前から撮影させて!』

 なるほど食料調達に駆り出されてたのですね^^;

 

『じゃあー!さっそくサンライズ瀬戸ちゃんの外観をパチリ・・・』そう言ってカメラを身構えようとするも悲しいかな、

『---ご乗車になってお待ちください』のアナウンス。

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『ぐおおお・・・私の寝台特急サンライズ瀬戸ちゃーーーん・・・^^;』

『いいからさっさと乗れ琴音^^』

 

 ・・・と言うことでちょっと彼女が可哀想だけど、さっそくサンライズ瀬戸号に乗車開始ですう(*´д`*)ワクワク

 

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 私たちの部屋はシングルデラックスと言う一人用の結構良い部屋。

 と言うことで今回は各人バラバラになっちゃいます(ちょっと悲しー^^;)

 でもほぼ隣同士だったのでOKかな(琴音っちは私の隣。先輩は私の下の部屋)

 身支度整えたら窮屈だけど一旦琴音っちの部屋に集合することになりましたです(なんで私の部屋なんすか・・・^^;って言ってたけどw)

 

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 上と下に個室があったんですが、やっぱり上がいいですよね^^

 先輩曰く『上の部屋の方が窓が大きくて寝ながら星が見えちゃうよ!^^』だって(*´д`*)

 わきゃー!もうそれ聞いただけで楽しみ倍増ですね☆

 

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 さてとですう。部屋の前までたどり着いたのはいいのですが、

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『えっと・・・4けたの暗証番号??? そんな番号知らされてないですう^^;』とドアロックの開錠の方法に四苦八苦する私。

 

 すると隣の部屋の琴音っちがドアを開けて顔を出した。

ちょちょちょちょ!まだ入ってないんすかw あ~えっと暗証番号は自分の任意の番号でいいんすよ夕実っち。

 例えば9999って最初に打ち込んで開錠したら高松に着くまでその番号で開け閉めっす^^

 オートロックじゃないから外出するときは番号打ち込んで鍵かけてね^^』

 な~んだ、そんな単純な事なのね^^;失礼いたしましたですw

 

 さて鍵も明けたしいざ入室ですう(*´д`*)

 なぜかパッパと身支度整えた琴音っちも一緒についてきたけれど^^;

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 わきゃー!丸見えw

 帰宅ラッシュの東海道本線が同じホームなのでバリバリ他のお客さんと目が会っちゃうw

『グラインドあるから下げた方がいいっすよ夕実っち。ストリップ劇場したいなら構わないけどw』

『いや・・・下げますです^^;』

 

 琴音っち曰く『静岡を通過する頃には終電も終わって駅のホームに誰もいないらしいから、それまではグラインド下ろしておいた方がいいっすよ^^』とのこと。

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 荷物を適当なところにヨッコラショと下ろした私は、初めての寝台列車の部屋をグルグルと捜査にかかりました!

 わふー(*´д`*) 

 なんかベッドの上にはパジャマとスリッパと・・・なにこれ?

 なんか袋がありましたです^^

 

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『洗面台もあるですか!』

『そりゃそうっすよ。個室だもん^^;』

 そーいうこと言わないの!琴音っち^^;

 だってベッドに洗面台だよ?電車にさあ~(*´д`*)

 

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『コップもあるですよ?』

『これはお酒を飲むのに重宝するっすね(*´д`*)』

 いやアナタ・・・これは恐らくうがい用とかでしょーよ^^;

 

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『わきゃー!コンセントあるのはありがたいですね琴音っち^^』

『そうっすよね☆ これでポケモンGOでバッテリーが減ったスマフォを充電できりゅ(*´д`*)』

 いや・・・まあ・・・そうだけどさあ・・・

 とは言え今の時代の旅行には充電ポイントはとっても有難いですよね^^

 惜しむらくはこの一箇所のみというところでしょうか?ですう^^;

 

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 残念ながら今回は喫煙ルームしか空いていなかったので、煙草を吸わない私たちには要らない灰皿も常備されていましたよ^^;

 どうやらこのサンライズ瀬戸号。喫煙可の車両と禁煙車両があるみたいです。

 

(※ 切符を購入する際にも『喫煙可のお部屋しか空いていませんが・・・いかがいたしましょうか?』って申し訳ない感じで言われてしまいました。

 ボク的には願ったり叶ったりでしたが・・・肩身が狭いねえw)

 

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 せっかくなので『わきゃー♪』とベッドにダイビングした私。

 ちょっとお布団固め。

 でもうつ伏せからグルリと仰向けになったら、

 ホームの屋根下が目の前!

『寝ころびながら電車で星空を見れるとか最高ですう(*´д`*)』

『まあ~でも台風の真っ最中で星なんか見えないっすけどね^^』

 それを言っちゃいけないよおーう琴音さん^^;

 

 とは言え事実、私たちの旅行当日は台風の影響で東京地方は曇りがち。

 むしろこれから台風の影響下に飛び込むような日程だったのです^^;

 天気予報じゃ四国地方は旅行中最後の日まで雨!雨!雨!の予報でした・・・

 でもまさかの奇跡が起こるとは、まだこの時の私たちは誰も知らないのでしたーーー

 

 ふと、ここで琴音っちが財布から取り出したチケットを見てため息をついた。

 それを私ものぞき込む。

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『お兄ちゃんのオゴリって言ってたけど・・・(ボーナス)

 やっぱり高いっすね^^; こうやって改めて金額見ると^^;』

『わきゃー・・・ですよね^^; えっちなこと以外は、なるべく先輩にサービスしようかなあって思ってるですよ^^』

 二人して改めて先輩から手渡されたチケットの金額をマジマジと見つめた。

(※ シングルデラックスだからしょうがないw ノビノビ座席と言うやつならコレのほぼ半額です。約15000円)

 

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 さて、身支度を整えた私。

 先ほどのベッドに置いてある謎の袋が気になったのでさっそく開封してみることにしたのですう^^

 封を開いて中身をバラバラとベッドに広げてみると、

 それはただのアメニティーグッズだったんですがーーー

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『わきゃ?このカードみたいなのは何なんですかね???』

『それはシャワーカードっす^^ 各車両一か所にシャワールームがあるんすけど、

 このカードを差し込むことで6分間シャワーが使えんのよ^^』

『ううう・・・6分間って短くないですか?』

 

『それはしょうがないっすよ夕実っち^^ 電車とか列車ってのは水の確保って大変だし貴重なんだから。

 無制限に使われたら洗面台も使えなくなっちゃうしー

 うん〇も流せなくなっちゃうでしょ?』

うん〇言うなー^^;一応・・・乙女なんだから私たちw』

 

『他には6分間と言う制限付きってことで、同車両内のお客さんにもシャワー時間を有効に割り振るってこともあるんすよ^^

 じゃないと一人がめちゃくちゃ長くシャワー使ってたら、シャワー使って汗を流したいのに目的地に到着しちゃう・・・なんてことも出てきちゃうっすからね^^』

 ああ~なるほどお。

 水の節約もそうだけれども、お客さん各人に行きわたるようにってことなのね?納得ですう^^

 

 さてとシャワーカードについて分かったところで、その他のアメニティーグッズも見て見ましょうですう☆

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 洗顔フォームに歯ブラシに、コームに化粧水にトリートメントとかetc。

 男女問どちらでもOKな感じでワンサカとグッズが入っていましたですよ(これは便利。東〇インより多いじゃんw)

 

 そのなかでも一番、お気に入りになっちゃったのはコレ

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 JRのロゴケースに入った石鹸さんです(*´д`*)

 特段、可愛いものでは無いけれど、妙にこれが気に入ってしまいましたです。

 

 すると、

そのアメニティーグッズは持ち帰りOKなんすよ夕実っち^^ 記念にみんな持ち帰る人多いんだってさ^^』と琴音っち。

 タダ!?タダなら当然いただきますですよ~!

『でもどうせならこの石鹸はシャワールームで使わないで記念にとっておきたかったですね・・・^^;』と嘆いたところ、

『これはお兄ちゃんに聞いたんだけど、シャワールームにはボディーソープもシャンプーも常備されてるんだって^^

 だからこれらのアメニティーグッズは、サンライズ瀬戸号に乗ってくれた人たちへのアリガトウゴザイマス的な、ほとんど贈答品みたいなもんすよ^^

 まあ、個室利用者様にはって感じっすけどw』

 うきゃー!・・・と言うことはです。

 こんな個室を取ってくれた菅原先輩にやっぱり感謝しなきゃだわですね^^

 これは・・・より一層えっちなこと以外でとことんサービスして恩返ししなきゃですね(*´д`*)

 

 さあ~個室の見学はこれくらいにして琴音っちの部屋へ集合ですう^^ 

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 部屋に着くなりテーブルにはさっそく充電中の彼女の携帯が^^;

『おーい。いいかー琴音ー』程なくして先輩もやってきた。

 と言うことで就寝前の軽いプチ宴会スタートですう(*´д`*)

 

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『マジ時間なくってさー、これくらいしか買えなかったっす^^;』

『いや充分だよ琴音。この後は明日に備えて寝るだけだからな^^』

 そうですよね。寝台列車は宴会列車じゃありませんですう。寝てる間に目的地が本分ですから充分だと思うです^^

 

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 エンガワ寿司や茹でピーナツを頬張り、お酒を飲んで和気あいあい。

 明日の日程をちょこっと話した後は琴音っちの『高松にもポケモンの巣があるんすよね~(*´д`*)』って言うポケモンGOの話ばっかりでしたがw

 

 

 ーーー軽く酔いが回った頃でしょうか、先輩がベッドでゴソゴソしはじめた。

『ちょ!ここわたしの部屋っすよお兄ちゃん^^;』

『まあまあ気にするな(*´д`*) ほらいいもの見せてあげよう~ヒック!』と先輩がくるりと私たちに振り返る。

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『どうだー。巨乳だろーわはは(*´д`*)』

 うわー・・・おやじだー^^;

『つまんねーよお兄ちゃんw いいからその胸に入れた枕返して!あんたの匂い付きで寝たくないよ私っ(-_-メ)』

『さあ~綺麗に締めくくったところでそろそろお開きとしようか(*´д`*)』

『『いや全然締まってないから^^;^^;』』

『明日は7時半に高松到着だから寝坊するなよみんな。ではオレは先に寝に帰りますよ、おやすみー(*´д`*)』

 なんだかいつもより陽気な先輩だった。

 元々は先輩が企画した一人旅のはずだったし、やっぱり旅行に来て嬉しいんでしょうね☆

 さて自分も『明日に備えるです^^ おやすみです~♪』と自分の部屋へと帰ることにしましたです^^

 

 部屋に戻ったのが0時過ぎ。シャワーを浴びて寝ても5時間は眠れるですう。

 そう踏んでいた私だったのですが・・・

 まずタイミングが悪いのかシャワー室が空いてない^^;

 一旦部屋に戻って出直すと、またもや別の人が!

 シャワー室の前で待ってればすぐさま入れそうだけれども、お風呂を外で待つのもなあー^^;

 そんなこんなで気づいたら2時過ぎになってたです^^;

 さすがに寝なきゃなあと思い始めたのですが、お風呂を待っている間に部屋から眺める流れる夜景が気持ちよく、

 いつの間にかワクワクで止まらなくなり、

 気づいたらーーー

 あれ?

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 もう岡山駅でしたですw

 ううう・・・これはさすがにもう寝る暇がないですう^^;

 あ、でもこの時間ならさすがにシャワールームも空いてますよね?

 せめて汚れと疲れだけは取らないとと、シャワーカードとタオルを持って再々再々挑戦です!

 

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 やっぱり空いてて一安心(*´д`*)

 

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 わきゃー・・・ボタンや文字がいっぱいでメンドクサイですね(読まないタイプ)

 

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 早速シャワーカードを挿入しようとすると前客の使い切ったシャワーカードが刺さりぱなし^^;

 こらー!ちゃんともちかえれー(-_-メ)

(ちなみに停止ボタンを使えば次回も残った分数分使用できます)

 気を取り直してカードをガチャ☆

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 うおおー!シャワーでるうー(*´д`*)

 電車なのに私シャワー浴びちゃってるんだー(*´д`*)

 ・・・っと、大興奮w

 ふう、極楽♪と思ったのもつかの間。

 シャワー室に聞こえてくるアナウンスに急かされることに。

『みなさまおはようございます。間もなく当電車は瀬戸大橋を通過いたします。橋の上から見る瀬戸内海の景色をお楽しみください^^』

 え!?瀬戸大橋!?

 瀬戸内海の景色!?

 これはのんびりシャワー浴びてる場合じゃないですうw

 慌てて身支度整えて、エチケットでシャワールーム洗浄ボタンを押して部屋へと舞い戻ることにしました。

(この洗浄ボタンがすんごい音と風でびっくりしたw)

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 部屋に戻るともう瀬戸大橋の中盤戦。

 

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 それでもこんなに大きな窓で景色を見れるなんて最高ですう(*´д`*)

 はじめて見る景色と初めての経験に心が躍りっぱなしでした♪

 

 7時30分ごろ、無事にJR高松駅に到着。

 寝台特急サンライズ瀬戸を降りたホームでみんなと待ち合わせ。

『おーおはよう夕実ちゃん^^ 昨日はよく眠れたかい?』

『あ、はい。バッチリですう^^』と私は噓をつく。

 だって余計な心配させてくないし、今は興奮で眠気も無いしね^^

 そしてしばらくの後、ようやく琴音っちがやってきた。

 

『おはようさん琴音。よく寝・・・ってお前、顔げっそりしてんぞ!?』

『ああ、お兄ちゃん夕実っちおはようっす、ふわわ・・・。実は、、、

 サンライズ瀬戸の停車駅にあるポケストップを全部回していたら(ポケモンGOのアイテム回収してたら)

 高松駅にいつのまにか着いてたw』

 あんた徹夜でポケモンGOやってたのかいw

 まあ・・・私も人の事言えた義理じゃないですが^^;

 

『じゃあそろそろ行くぞみんな^^ 次の島旅まで30分も無いから駆け足でターミナルに向かうぞ(*´д`*)』

『『えええっΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

 そんなに時間無いの!?

 走るの!?

 私たちの前途多難な四国北岸瀬戸の花嫁物語がここから始まるのですーーー

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 いや~興奮して寝れませんでしたね~w

 そりゃポケモンGOもやってはいましたが、大きな子供でも寝台列車に興奮しないわけがない!

 ずっとずっと流れゆく夜景を眺めてましたよ(あの夜明け辺りからの景色が最高なんだよね~♪)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて次回はいよいよ高松市編。その沖合に浮かぶ離島での物語です。

 良かったら次回もお付き合いあそばせ。

 今シリーズはちょいちょいポケモンGOも絡んでくるのでそこも見ていただければなあと思います^^

 えっとあと、これも報告しておかねば。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg今日はオイラの誕生日!

 そしてこのままなんと!寝ないで北海道旅行に行ってきやすのでしばらくブログはお休みなのをご理解くださいw

 では行ってまいります(*´д`*)

第872話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆Vol②女木島前編『OKの島へようこそ!』女木島一周サイクリング・海の上のモグラちゃん?ほか

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『ふわああ・・・ちょー眠いっすマジで^^;』

『いや・・・お前が寝ないでポケモンGOしてただけじゃねーかよw』

 ほんとにほんとにそうだよ琴音っち^^;

 寝台列車の感動台無しですうー。

 

 ・・・かく言う私もワクワクし過ぎちゃって寝てないけどねw

 

 さて、無事に香川県は高松駅へとやってきた私たち。

 ここから歩いたり走ったり笑ったり感動したりの四国北岸瀬戸の花嫁編の本当の始まりですう^^

 第872話、引き続き私こと石廊崎夕実視点で二日目の物語が始まるです☆

第872話・四国北岸瀬戸の花嫁編☆女木島・夕実ちゃん・OKタワー2.jpg 

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 改札を出る前に早速わたし達を出迎えてくれたのは讃岐うどんさん(*´д`*)(連絡船うどんさん)

 

『なあーお兄ちゃん!さっそく讃岐食べちゃおうっす(*´д`*)』と琴音っちは先輩に絡むのだけれども(私も眠たいので熱いお汁を啜りたい気持ちがあったから賛成!)

『あのなあ・・・さっきも言ったとおり船が出るまで時間が無いんだよ^^;

 はいはいみんな早く改札通って通って!』と、先輩は腕をバッテンにクロスしてダメ出しをする^^;

 まあしょうがないですよねえw

 

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 改札を抜けて周りを見てビックリしたのは私だけじゃなかった。

『ぐは!? なにこれ?高松駅前めっちゃ都会じゃん!マジでさ(゚д゚)!』

『まあ香川県の県庁所在地だしな。とは言えオレもちょっと驚いてたりしてw』

 正直、駅前は結構素朴な感じなんだろうな~と思っていた私たちはゴメンナサイしなきゃですねw

 

 私と先輩は『へえ~!こんななんだー』と辺りを見渡していると琴音っちが突然大きな声を上げる。

『やべ!そーいや高松駅前はポケモンGOのモンスターがいっぱい沸くとこだったはずっすw

 んじゃーさっそくスマフォ開いてみるっすかねー(*´д`*)』とアプリを起動させるのです^^;

 なんだよー。こんな時もポケモンGOかよーと思ったけれど、

 ライトユーザー(軽い愛好者)である私と、

 何気にポケゴーガチでやってる先輩も思わず琴音っちの画面を覗き込んだ。

 

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『ブー!ブー!ブー!』と言うスマフォのバイブ音が何度も鳴り、

 いきなり4匹のポケットモンスター達が同時出現!

『うっは!ポケモンいっぱいだすー(*´д`*)』

『やばいな高松駅前w 噂に違わずってとこだな^^』

 あらら。

 なんかポケットモンスターだらけですよここw

 

 みんな早速自前のスマフォを取り出すのだけれども、

 血の涙を流しつつも先輩が言う。

『正直言うとオレもしばらく高松駅前でポケモンGOをしたい!

 ・・・だが、血の涙も鼻血も啜って飲み込んで我慢して先に行くことにすんぞ(T_T)

 

 その代わりと言っちゃなんだがーーー

 ちょっと予定を組みなおして午後の時間に少しだけポケモンGOの機会を与えようと思う!^^

 そこは石垣刻印とポケモンの巣だ☆』

 え!? 予定を少し変更?

 そしてポケモンの巣???

 しかも・・・石垣刻印もあるの???

 

 この言葉に俄然心躍らせたのはやっぱり彼女でした。

『ぐはー!マジっすかお兄ちゃん!そんな一挙両得な場所があるの!?

 だったらその島旅さっさと終わらせてー、さっさとそれしようよ(*´д`*)』 

さっさと島旅終わらせようとはなんだよ琴音^^;

 島旅はオレの最大にして最高の趣味だ。

 ポケモンGOはオレにとって優先順位はあくまでも下位。

 だが・・・2島巡りをしようと思ってたお兄ちゃんが1島見送ってでもお前に喜んでもらおうと時間をつくる計画に感謝もへったくれもないようなら、

 この提案引き下げるぞ?(ちょっと怒り気味)』

 わきゃあ・・・普段滅多に本気で怒らない先輩だけれども、流石にその言葉は竜の逆鱗に触れてしまったようですう^^;

 

 いつもならそれでも突っかかる琴音っちも流石に委縮。

『ごめん・・・お兄ちゃん。さっさと終わらせようとか言ってゴメンナサイ^^;』

『分かってくれりゃーいいよ^^; 人の趣味を無下にする言葉ってのは、その人そのものを否定し、傷つけると理解してくれるならOKだ。

 ん?

 あれ?

 ちょっと待ってろ琴音。

 コイルがいるじゃーん(*´д`*)ゲットー!』

 そう言って先輩は自分のスマフォで懇意のポケモンをゲットしてニンマリ顔。

『くっはー!お兄ちゃん全然説得力ねーよマジでw』

 ・・・いやほんと。

 せっかく良いこと言った(?)のに正直台無しですw

 本当は私も画面に出現したコイルと言うポケモンをゲットしたかったですが、この流れ的にスマフォの画面を閉じました^^;

 

 さてーーー

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 駅前の周辺地図を眺めて今一度高松港の確認をすることに。

 案外高松駅と高松港は近いみたい^^

 見た感じだと徒歩5~6分ってとこですう(そこまで駆け足必要なさそう)

 とは言え『行き先』は幾つかあったのです。

 だから先輩に『ねえ先輩、今日はどの島へと渡るのですかあ???』と尋ねたのですよ。

 

 すると先輩は地図に指を這わせながらーーー

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『ここだよ夕実ちゃん^^ 今日はこの第一浮桟橋から出ているフェリーに乗って、

 女木島って島へと行こうかと思ってるんだ^^』と教えてくれたのです^^

『なあ~お兄ちゃん。その女木島ってどんなとこっすか?』

 私も琴音っち同様にそこが気になった。

 先輩はにこやかにそれに答える。

『そうだな。桃太郎伝説の島・・・かも?と謳われている離島ってとこかな^^』

『『かも?』』

 思わず琴音っちと二人してそこに突っ込む。

 その私たちの表情を見てか先輩は

『オレもよくわかってないんだw だから見に行くんだよ^^

 なんでもそこには鬼が住んでいたと言われる広大な洞窟があって見学出来るらしい!

 ならば行ってみようじゃないか☆』

 どうやら桃太郎のお話に出てくる鬼ヶ島の元になったんじゃないか?と言うことらしいのです。

 一体どんな島なんだろ?

 イメージ的にゴツゴツとした鬼の頭のような岩が剥き出しの離島なのかな?

 ちょっとワクワクしてきたです(*´д`*)

 

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 今回は迷うことなくフェリーターミナルへ向かうことができましたです。

 なんせ駅前に連絡通路がありますしねw

 そこをサクサク進んでいくとーーー

 

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 すぐ高松港でした(*´д`*)

 ただし、ちょっと迷ったのが乗船券売り場でしょうか。

 それぞれの行き先・桟橋によって売り場が別々なので要注意ですうー^^;

 

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 無事にチケットげっとだぜー!をした私たちは、既に待ち構えていたフェリーへと足早に突入ですう。

 ふと、フェリーに書かれている行き先に目を止めた私。

 高松→女木島→男木島って書いてますですね。

 

『ねえ先輩。ひょっとして今回泣く泣く取りやめた島旅って男木島のことですか???』

『そうなんだよ夕実ちゃん^^ 本当はそこも行くつもりだったんだ。女木島に行くなら、そのすぐ沖にある男木島はワンセットで行かないとなあーって思ってたんだよ。

 ただ、正直一日目の予定としては男木島を組み込むと結構スケジュール的にカツカツだったんだ。

 ある意味ポケモンGOで踏ん切り付いたよw

 男木島には申し訳ないが今回はパスってことで許してもらおうかな^^』

女木島と高松港の位置関係.jpg

 離島旅行が大好きな先輩なのに、それをポケモンのせいにして諦めるなんてね。

 と言いますか、それほど女木島の方に特に魅力ありってことなのかしら?

 地図見ると女木島の方がおっきいし、やっぱり先輩は女の子の方がいいのかな?(素敵な勘違い)

 

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 階段を上がって船内をチョットダケ見て見ると乗客もパラパラ。

 そこまで観光では賑わう航路ではないのかなあ。

 そして当然私たちは船室ではなくデッキ席へと向かいますですよん(*´д`*)

 やっぱり船旅は風を受け間近に海を見届けるデッキが好きなんですう♪

 

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 デッキ席に落ち着いた私たちは高松港を見渡すのです。

 港の造りもやっぱり都会っぽい^^

 でも先輩はそこにあるモノを見つけた。

 

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『あれ!? 港を歩いてた時は分からなかったけれど、よく見ると高松港の岸壁って煉瓦だな!^^』

 あ、ほんとだー!

 確かに歩いてたら分かるわけ無いんだけど、こうやって船から見ると煉瓦さんじゃないですか!

 思わず琴音っちに『ねえねえ!琴音っち!高松港って煉瓦だよ!?』って振り返ると、

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『うっは!ゴースもいるしギャロップもいりゅう(*´д`*)』と、

 ポケモンGOに夢中になってましたです^^;

 この娘の趣味の優先順位が怪しくなってきたんじゃないか・・・と、私は少し心配になったとですw

 まあそんなことは思い過ごしだったんだと後でたっぷり思わされるのだけれども、この時の私は知らないのである。

(※ 恐らく元々あった港の堤防・護岸壁の上に、イマドキ煉瓦などを港湾施設のイメージに合わせて嵩上げしただけなんだと思います。ある意味琴音が興味持たなかった?のも古い煉瓦じゃ無いから正解かな?)

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 さあ!出発ですう(*´д`*)

 一応、海の子の私ですけどー

 やっぱり船旅はワクワクしちゃいますですね♪

 フェリーが海を搔き立てる白波に心躍り、鼻腔をくすぐる潮風の香りに癒される(*´д`*)

 

 先輩と私はデッキの手すりに頬杖ついて『わー!』とか『おおー!』とか『ほわ~お(*´д`*)』とか言いつつ海原の景色に一喜一憂してたのですが、

 相変わらず琴音っちはデッキのベンチでポケモンGO^^;

『なんだよあいつはこんな時まで^^;』

『ですよね・・・先輩^^;』と二人して彼女の姿に嘆いていると、

 突然彼女がゲラゲラと笑いだす。

 ええっ!?(゚д゚(゚д゚)!?

 どうしたのかな???と思わず先輩と二人で彼女の目線の先に目を配せばそこにはーーー

 

 

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海の上のディグダ.jpg

 海の上なのにモグラが居ましたですw

『こりゃやべーな琴音w』

『だしょ?お兄ちゃんwww』

 これには流石に私と先輩もふきだしたw

 

 だってモグラが海に顔を出してるんだもん(*´д`*)チョットカワイイ

 

 ゲラゲラとあんまりにも笑っていると先輩が一言注釈を入れる。

『おかしな映像だけど、実はモグラって泳げるんだよね^^』

『『ええっ!?ほんと!?Σ(゚д゚(゚д゚ll)』』

 むしろそっちが驚いた^^;

 

 なんでも先輩が言うには『哺乳類はほとんどが泳げる』とのこと。

 ポケモンGOのおかげか船旅もちょっとしたいつもと違う賑わい☆

 高松港から15分くらいでしょうか?

 あっという間に女木島が眼前に迫ってきましたですう^^

 

 ーーー港に入りかけたところで私たち三人は同時にあるモノを指さす。 

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『『『うはw 堤防に鬼が居るw』』』

 そうなんです^^ 女木島に来る観光客を一番最初に迎え入れてくれるのが、

 この堤防先に鎮座する鬼のモニュメントなんですう^^

 どうやら鬼ヶ島に入港のようですよ?

 ではでは私たちと一緒に鬼退治に出かけましょうです(*´д`*)

 

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『おー!離島だし、なんも無いかと思ってたんすが、港にはジムとポケストップが一個づつあるんすねえ(*´д`*)』

 さっそく鬼ヶ島に足を踏み入れようとしてるのに相変わらず琴音っちはポケモンGO^^;

 

 ですがーーー

 田舎はアイテムもらえるポケストップと言う場所も、ポケモンを戦わせるジムもかなり少ないって聞いてたので、

 離島(女木島)にも一応あるんだーとか思っちゃいました^^

 島の子供たちもポケモンGOで遊んでたりするのかな?

 高松港はポケモンもワンサカ出てました。

 同じ高松市だと言うのに海をちょっと隔てるだけでこの格差^^;

 せめてゲームの世界では平等であって欲しいなあ~と思った次第ですう^^

 

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 さて私たちは女木港に降り立ったのですが、

 目の前には何だか怪しい建物が!?

 

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 その施設前の観光周辺案内板の地図を指さしつつ先輩が私たちに振り返る。

『どうやらここから鬼ヶ島大洞窟ってとこへと定期バスが出てるみたいだね^^』

 

 今回の島旅の最終目的地は先輩の言う鬼ヶ島大洞窟と言うところらしい。

 だけど島旅好きの先輩が普通にバスに乗っていきなりメインの目的地に行くのかなあ?^^;

 琴音っちもそこに気づいたようで

『なあお兄ちゃん。どうせバスなんて絶対乗らないんだろ?^^;』と突っ込むのです。

 すると先輩は少し嬉しそうな顔? をしつつ私と琴音っちに言い放つのでした。

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『当たり前だろw 島旅ってのはグルッとじっくりじんわり一周回って海と山をひたすら愛でるのがいいのだ(*´д`*)

 そんなストレートに観光バスでショートカットする観光なんて島に対する侮辱でしかならない!

 そこに本当の愛など無い!(すごく熱く語る先輩)

 だからオレは君たちに素敵な移動手段を用意したぞ(*´д`*)

 その移動手段はこの目の前の施設。

 その名も鬼の館の中にあるのだ!

 と言うことで行ってみようじゃないかー!』

 

 島旅のことになると急に熱く、まくし立てる先輩^^;

 よっぽど好きなんですね。離島旅行♪

 

 先輩に案内されつつ鬼の館に続いた私と琴音っち。

 そして受付のお姉さまと先輩の会話の後、お姉さま先導で移動した目の前には

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 レンタル自転車が。

 それを見て琴音っちが『つーことはーーーチャリンコ島めぐりってことっすよね^^;』

『そう。今回はチャリンコツーリズムだ^^ でもまあ安心しろ夕実ちゃん・琴音よ。

 まだ旅の序盤でもあるし、島特有の起伏の差も考慮してーーー

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 電動アシスト付き自転車だ^^』

 正直ホッとした私&琴音っち。

 島自体はそこまで大きく無さそうだし、海岸線をぐるりと巡るだけなら普通のチャリンコでもいいけどお、

 大洞窟ってさっきの地図見た限りじゃ山の天辺ですもんね!^^;

 

 さてチャリンコツーリズムすたーとですう。

 いったいどんな島なんでしょうか?女木島(*´д`*)

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 ターミナルから5秒と経たないうちに琴音っちが急ブレーキ^^;

『この女木島の石垣ってなんか変わってるっすよね^^』と指を差すのです。

 あらほんと。随分と細かい石を積み上げた随分と高い石垣ですう。

 

『あれはオーテって言うこの島独特の石垣なんだってさ^^

 パンフレットを見る限りだと、冬場は季節風が山頂にあたって海岸沿いの民家に吹きおろしの風が吹き付けるそうなんだが・・・

 その際に海水や波しぶきなどと相混じって家の中まで侵入してきてしまうらしい^^;

 それを防ぐために家の高さほどある石垣を築くようになったんだってさ^^』

 へえ~。自然と闘い、そこから得た共存するための知恵がこのオーテなんですね^^

 自然も凄いけど人も凄いなあ~。

 

 さて、ちょっとその先へと進んだ私たちは、再び足を止めることになる。

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『うは!なにあれw 船が石垣の上にあるっすw』

『先輩!あれも・・・この女木島独特の文化・・・とかですか?^^;』

『いや。あれはたぶん・・・オブジェじゃないかな^^

 瀬戸内海の島々は3年に一度行われる瀬戸内国際芸術祭の舞台になってるところが多い。

 だから女木島にも多くの作品が点在するってパンフレットに書いてあるな^^』

 瀬戸内国際芸術祭?

 なんでも先輩の話の続きを聞けば、離島をアトリエ(舞台)として作品を展示し、国内外の来訪者を呼び込んで地元の人・もの・文化を知ってもらおう!って言うイベントらしい(おおざっぱだけど)

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 そして、その芸術祭の作品が私たちの行く先々で迎えてくれることになるのです^^(↑この鬼さんは違います)

 ではそれらの作品を幾つか見ていきましょうですう^^

 

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『わきゃ?このモアイさんも芸術祭の作品ですかね^^』

『それは違うらしい^^ 高松市の大手クレーンメーカーさんがイースター島の倒れてるモアイ像を立ち上げるプロジェクトがあったそうなんだけど、

 その練習用のモアイ像らしいw』

 

 練習用?

 すっごいリアルな気がするですが(本物見たことありません)

 本物そっくりさん作って練習するだなんて妥協を許さない素敵なメーカーさんですね(*´д`*)

(株式会社タダノさんのことです)

 

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『うはw あれは絶対オブジェだよねお兄ちゃんw』

『20世紀の回想と言う作品らしいぞ^^ ちなみに音も出るそうだ』

 海にピアノ。とってもインパクトありましたですねコレはw

 

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 さてとここで神社を見つけた私たちは旅の安全を祈願しにお参りすることにしましたです(離島に行ったら神様に手を合わせるのは恒例行事ですね、わたしたち^^)

 

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 ボンサイプロジェクト???

 ここもまた芸術祭と関係あるのかしら?

 

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『『『うーん・・・』』』と首をひねる私たち三人衆。

 どうやらまだまだボンサイの良さは私たちには分からないみたいですうw

 

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 神社でパンパンと手を打ち安全祈願を済ませた私たちは再び自転車に跨りました。

 琴音っちだけは『どうかプテラと出会えますように!』と不敬な願い事をしていましたが・・・^^;

 

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 そんな彼女ではありますが、

『古そうな煉瓦ちゃんはっけーん(*´д`*)』と、民家の煉瓦塀をさりげなくチェック。

 なんだかんだでアンテナはちゃんと張ってるのね^^;

 

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 眠そうな猫ちゃんに手を振りつつ

 

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 子供の頃憧れだった木の上のお家に足を止めつつも

 

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 砂浜へと辿りついた私たち^^

『これから島の反対側へと登る道になるから、この砂浜で一旦休憩を取ろうか^^』と先輩

 どうやら女木島はぐるりと周遊道路があるわけでは無いみたいですう。

 と言うことで砂浜にて休憩となりました^^

 

『じゃ~砂浜に女木島に来た記念で何か書いちゃろーかぬわー(*´д`*)』と、琴音っちが適当な枝を拾って浜辺に悪戯書きを開始しようとしたところ、

『ぐは!なんだよー。誰かがもう先に悪戯書きしてるっす^^;』と嘆く。

 思わず彼女が嘆いたその先を見やるとーーー

 

 

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 砂浜を穢す不逞な文字が^^;

 ん?でも前にも同じような悪戯書き見た気がするんだけど、まあいっかw

(確か、ある意味世界で一番有名な煉瓦・広島シリーズの似島編かな?)

  

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 ふと私は足元の漂流物に目が行った。

『ねえねえ先輩。このワニの口みたいなハサミは何ですかね???』

『うーん・・・たぶん、魚バサミだと思うんだけどなあ。オレは釣りとかしないから良くわかんないやw ごめんね夕実ちゃん^^』

 見ればまだまだ使えそう。

 何か家で使えないかな?って思いましたがまったく思いつかなかったのでそのままにしておきましたですw

 

 さあ!

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 ここから暫く山道ですう(T_T)

『ぐは・・・電動アシストマックスパワーなのにキツイっすマジで^^;』

『最近デスクワークばっかだからしんどい^^;』

 菅原兄妹の嘆き節が前から延々聞こえてくる^^;

 かく言う私もバテバテです^^;

 

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 さて随分とスローリーに登っていた私たちの目線に『俵石』と言う案内板が目に映ったのです。

『せっかくだから行くか?ゼエゼエ・・・^^;』と先輩が寄って行こうと進言。

 休憩にもなるだろうし・・・と言うことになり、俵石へとレッツゴーになりました^^

 

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『石っすね!』

『石だな』

『蚊がいっぱいですう^^;』

 本当はこの石にまつわる謂れとかあるのですが、私たちは蚊の軍団に悪戦苦闘^^;

 そそくさと退散しちゃったw

 

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 ようやく峠を越えて島の反対側へとゆっくりと下りはじめた私たち。

 ふと道路下に檻を見つける。

『『『イノシシの檻だよね』』』と皆同時にハミング。

 私たち3人は静岡の伊豆っ子。

 イノシシにも縁がかなりある土地なのです。

 知らない檻じゃなかったわけですね。

 

 さてと、ちょうど女木港の裏側までやってきましたです。

女木島・OKの島・地図.jpg 

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 ふと瀬戸内海を見渡せば、外周道路の下に小さな港が見えたのです^^

『な~お兄ちゃん。港にも寄ってくんかい?^^;』

『当たり前だろ? 女木島には集落と呼べるものは女木港とこの目の前にある西浦漁港しかないんだからな^^

 見れるものはなるべく全部見ておきたい☆』

 そう言って先輩は漁港へと続く真っすぐな坂道を下りていく。

 それにしぶしぶとついて行きかけた琴音っちだったのですがーーー

『ちょ!ちょちょちょ!お兄ちゃん待ってよ^^;

 この坂道めちゃくちゃ急なんすけど!!!』

 とピタッと立ち止まるのです。

 

 確かに私も見た目結構急だなあと思いましたよ?

 でもそんなに驚くほどじゃないんじゃないの?怖がりサンだね~琴音っち(*´д`*)と半分小ばかにしていましたが・・・

『わきゃあああ・・・!ブレーキ握りっぱなしじゃないと無理です無理ゲー!(>_<)』といつの間にか喚いてましたw

 立ち止まっても自転車ごと前へとつんのめりそうなくらいでしたよお・・・^^;

 

 集落の街並みを堪能とか海が迫ってくる!とかそんな感動してる暇も無いほど緊張しながら港までようやく降りてきた私たち。

 そこで私たちは港にあった物体に仰天するのでした。

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 (;゚Д゚)(;゚Д゚)(;゚Д゚)ナニコレー!!!???

『えっと・・・これは何かなお兄ちゃん^^;』

『知るかっw オレもこんな情報は持ち合わせてねー^^;』

 目の前にドーン!と聳え立つ何とも言えないハイカラでハイセンスな建物に一同、口をあんぐりですう^^;

 でもこれはもうそこに行くしかありませんよねw

 まるで猛獣にでも近づくかのようにその塔?へと近づいた。

 

 

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『わきゃ!? OKタワーへようこそ! って書いてあるです^^;』

『何そのOKタワーってマジで^^;』

『う~ん・・・案内板読んでみる感じだとーーー

 これはタイの現代アーティストが製作した作品みたいだな^^

 そのアーティスト”ナウィンさん”が西浦地区の人々ひとりひとりを訪ね、語らい、そしてヒントを得て出来上がった作品て書いてある。

 了解って意味だけじゃなく満足もしくはそれでいいじゃん!と、色々な意味合いにとれる言葉OK

 OKとは何?をテーマに住民と共に作り上げたからOKタワーと言う作品名のようだね^^』

 へえ~。何となく経緯は分かったです。

 

 でも、

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 随分と離島の港にはハイカラ過ぎな建物には変わりないですよねw

 西浦地区の人々が古い時代の映画看板風に描かれているこのOKタワー。

 

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『わきゃ・・・どうしますですか? このOKタワーは登れるみたいですけど登りますか???』

『『もちろんOK(*´д`*(*´д`*)』』

 あらやだ皆ノリが良いこと^^;

 と言うことで高さ10mのOKタワーへと登頂開始ですう(*´д`*)

 

 ーーー港に降り立ってから大きな人の声がするなあと思っていた私たちだったのですが、 

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 どうやら集落の人たちへのインタビューが、このOKタワーから流されていたようですう^^

 騒がしいとか思っててまずは最初のゴメンナサイ。

 

 そしてもうひとつのゴメンナサイをしないといけません。

 正直琴音っちも先輩も私も日本の小さな漁港には随分と不釣り合いな建物だなあと思ってました。

『うは・・・周りの景色からさ、ちょっと浮いてるっすよね^^;』って。

 

 でもOKタワーを登れば登るほどその考えが料簡が狭いんだな私と思わされるのでした。

  

 このOKタワーの階段の壁には所狭しとぺたぺたと紙が貼ってあったのです。

 それは

『あなたにとってのOKって何ですか?』と自由に書いて貼り付けるものだったのです。

 

 

 その一字一句を皆でなぞりつつ上へと向かうんだけど、

『うは・・・良いこといっぱい書いてあるっすね。私ちょっと感動っす^^』

『この゛なんでもです”ってオレは好きだね^^』と、いつの間にかこのOKタワーが好きになってたこと。

 だから最初は『ええ~^^;』って思ってたことをゴメンナサイですう。

 そして私が一番気に入った『あなたにとってのOKって何ですか?』は、

 

 

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『一日が楽しくすごせること』です^^

 シンプルだけれどもコレが一番共感した私のOKです♪

 

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『お!結構いい眺めじゃないか^^』

『うはー、10mだからと侮ってたっすけど意外と遠くが見渡せるんすね(*´д`*)』

 木造の螺旋階段をぐるぐる登っていくと、思ったよりも景色の良いOKタワーでしたです^^

 

 登ってくる時は壁で外が見えなかったけれど、

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 天辺から見下ろすと私たちの自転車が随分と小さく見えたのです・・・(◎_◎;)コ、コワイ

 

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 頂上にはスタンプ台なんかもありました^^

 それを見て琴音っちが

『せっかくだしー、うちらもあなたにとってのOKってヤツ書いて貼って帰ろうっす(*´д`*)』と提案してきた。

『『いいねえ~(*´д`*)(*´д`*)』

 ということでー、さっそく私たちも自分のOKとは?を書くことになったのです。

 ところがーーー

 

『『『紙が無いΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

 なんと残念なことに紙切れでしたです^^;

 

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 タワーを下りた私たちは今一度、そのOKタワーを見上げるのですう。

 最初に見上げた時と全然印象が違うものに見えたのは私だけじゃなく皆もそうだったようで、

『このタワーって芸術祭が終わったら撤去なのかなお兄ちゃん^^;』

『いや・・・どうなのかな。わからないけど、このままとっておきたいな^^』と、

 このOKタワーの今後の行く末を心配するくらいになってましたです^^

 

『じゃあ~そろそろ行くぞみんな^^ 目指すは鬼退治だ!』

 先輩の号令にそれぞれ自転車に跨る私たち。

 あなたにとってのOKは何ですか?

 鬼ヶ島編後編へと続きますですう^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました。

 いや~OKタワーには度肝を抜かれましたよw

 正直言いますと瀬戸内海の島々のオブジェってそんなに好きじゃないんです。

 犬島も豊島も小豆島にもあるんだけれど、島の素敵な景観にはちょっと似合わないと思ってたし。

 まあその気持ちは変わりませんが、このOKタワーに貼り付けてある『あなたにとってのOKは何ですか?』は感動したね(*´д`*)

 神社の絵馬とはまた違った思い。

 何かしら高松への用事がありましたら寄ってみてはいかがでしょうか女木島(高松港から4キロ。乗船時間は20分くらい。駅からも近いよ)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は勿論、鬼退治。そして書ければ高松市内編まで行きたいけどたぶん無理だなw

 ではではまたいつかの更新まで御機嫌よう!

 

第873話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆女木島後編『鬼って何だっちゃ?』鬼ヶ島大洞窟・亀の甲天井ほか

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『わきゃ?そもそも鬼って何ですかね?』

 ふと私が呟いた言葉に菅原兄妹はピクリと反応した。

 

『鬼?うーん・・・なんすかね。わたしっち的には~、むかーしむかし、あるところにーーーって感じの昔話の敵役って感じっすかね^^』

『鬼かあ。昔話もあるが色々と説があるね^^ 鬼のモチーフになったのは古い時代に敵対した相手の村や国の人々を怖い形相で表現したものとか、

 漂流してたどり着いた異国人が日本人とは似つかわしくない体躯・顔立ちだから恐れたものを表しただとか、 

 まあ諸説あるんだよ^^』

 へえ~そうなんですね。

 空想の中のキャラクターだとばかり思ってたけれど、もしかしたら元になったキッカケや人や物事があったのかもですね。

 火の無いところから煙は出ないと言うけれど、

 やっぱり鬼さんのモデルはあったのでしょうか^^

 

 さてOKタワーを後にした私たちは島の中心部であり、女木島で一番高い山の中腹を目指すのです。

 

 第873話。私こと石廊崎夕実視点で鬼の棲み処を家庭訪問してきますですう(*´д`*)

第873話・香川県女木島編後編☆・夕実ちゃん・ラムちゃんコスプレ2.jpg

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『うはw やっぱりイノシシいるんすね^^;』

 琴音っちが道脇にイノシシ注意の看板を見つけて指を差す。

 先輩曰く『元々この島に居たイノシシじゃ無さそうだな。恐らく泳いできたんじゃないかと思う^^』だそう。

 子供の頃にこの三人でイノシシに遭遇した私たち。

 正直足がすくんだし、ちびってしまいましたですw

 牙や突進も怖いけれど、イノシシさんは噛む噛む攻撃も怖いですう^^;

 出来れば会いたくない・・・w

 

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 さて洞窟まであと少しと言うところに辿りついたのですが、残念ながら自転車では不可な遊歩道でしたです^^;

 と言うことで迂回路で洞窟入口へ向かいます。

 

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 随分と山腹をぐるりとしつつも洞窟までのバスの発着場へと到達ですう^^;

(奥の林が先ほどの遊歩道へと続く階段)

『ねえ~お兄ちゃん・・・。自転車担いで遊歩道登った方が早かったんじゃね?

『むう・・そう言われればそうだな^^; でも電動アシスト自転車は結構重いぞ?』

 琴音っちと先輩がここでちょっとした言い合いになるんだけど、私はちょっとしたことに気づく。

『わきゃー。もしかしたら自転車に鍵をかけて歩いて遊歩道登ってくればもっと楽だったんじゃないでしょうか^^』と。

 すると、

『頭いいね夕実っち(◎_◎;)』

『夕実ちゃん流石だな!(*´д`*)』

 いやアンタらもうちょっと考えればわかるでしょうよw

 ・・・あんまり褒められても嬉しくないし、

 結果として随分と時間をロスしてしまった私たちでした・・・^^;

 

 さあ気を取り直して進むことになりましたですよ^^

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 階段を登っていくと、これまたいやらしいくらいに鬼さんのオブジェが登場です。

 

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 トイレには何故か鬼さんが忘れて行った?金棒が何本もありましたですw

 

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 やってきたのは鬼ヶ島観光協会大洞窟入口ですう^^

 

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『どうやらここでチケットを購入して内部に入れるようだね^^ うーん・・・でもチケット買って勝手に見てくれってことなのか?』

 先輩がキョロキョロと周りを見渡すのですが、チケットを受け取る人も誰もいない様子。

『じゃあ買わなくてもバレなくね?w』って琴音っちが悪い発言したところに、

『ようこそいらっしゃいました(*´д`*)』とオジサマがドアを開けて颯爽と登場ですう。

『あ、え・・・と、洞窟みに来ましたっす(*´д`*) チケットこれでいいでしょうか!』と先輩から3人分のチケットをふんだくって彼女は引きつった笑顔でオジサマに見せたw

(焦って取り繕ってる琴音っち可笑しいw)

 

『はい!ありがとうございます(*´д`*) 中は一応順路順になっております! いくつかポイントがございますので是非ともチェックしつつ見ていってくださいね(*´д`*)

 ゆっくり巡れば3~40分でしょうか。

 なお天井が低いところもございますのでお気をつけて!

 では入り口にご案内いたします(*´д`*)』

 

 ・・・すんごく丁寧にご親切に応対してくれるオジサマに、ますます不敵発言した琴音っちは『ど、どうもっす^^;』と恐縮w

『悪いこと言えないですねw』と小声で彼女を小突くと、

『やめてよ夕実っち^^;』と、普段滅多に見れない彼女のオロオロ姿に私はいやらしくニンマリと満足顔をしたのですw

 

 さて、オジサマに入口へと案内される途中に先輩が傍にあったものに気づいて質問をする。

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『あのお、このヘルメットは被らなくてもいいのですかね?』

 そこにはかごに詰まったヘルメットたち。

 これをかぶらなくていいですか?

『ああ~いいんですよ^^ 貴方達のような若い方たちには特に必要ないでしょw おじいちゃんおばあちゃんには頭をぶつけてしまう方もいらっしゃるのでお勧めしてはいますがw』

 随分とアバウトな感じに田舎特有の緩さを感じてしまったですw

 でもどうやらちょっと気を付ければそこまで危険なものでもないみたいですね^^

 

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『ここが入り口です(*´д`*) 洞窟内部は結構気温が低いのでお気をつけて!

 ではいってらっしゃいませ(*´д`*)』

 と、オジサマに見送られていざ入洞ですう。

 

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『・・・寒いからお気をつけてって言われても用意もなんもしてないっすよね^^;』

 オジサマが見えなくなったところで琴音っちがぼそりと言うのです。

 

『こらこら琴音w 気を使ってくれたのにその言いぐさはないだろうよw』

『わきゃあ。そうですよ琴音っち^^;』

『ううー・・・そうっすよねw わたしが悪るうございやしたw』

 そう言って彼女は反省してるのか分からない感じでベロをちょっぴり出すのです。

 悪い子だー彼女はw

  

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 さて、入り口からちょっと進んだだけでオジサマの言う通りだと体感。

『うは!? なにこれ? 寒い^^;』

『ほんとだったなオジサマ情報^^;』

 ここに訪れたのは夏もまだ現役バリバリの気だるい暑さの残る9月初旬。

 中に入ってビックリですう!

 まるで冷やしたゼリーの中へと飛び込んだような冷やかさだったのですうーーー

 

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 つかつかと洞窟内へと進んでいく私たちの目の前に随分と低い天井がお出迎え(天井が低い部分はこの一箇所のみですw)

 そこに琴音っちが何かを見つけるのです。

『ねえねえお兄ちゃん! この天井からぶら下がってる水玉が付いた糸みたいなヤツって何さ? ちょっとキモイんですけどマジで^^;』

 言われて先輩と共に私も天井を見る。

 すると『タラーー・・・』って感じで何本か、水滴の付いた蜘蛛の糸みたいなのがぶら下がっていたのですう^^;

 やだ・・・言われるまで気づかなかったですが、確かによく見ればブラブラしてますです^^;

 

『ああ~たぶんだけどこれはーーーグロウワームの粘糸じゃないかな? へえーこんなとこにいるんだな(*´д`*)』

『『グロウワーム(゜o゜;(゜o゜;)??』』

 

『グロウワームってのは光る虫(発光機関をもつ虫)の総称。ホタルなんかも入る。

 これはたぶん日本名ツチボタル。別名ヒカリキノコバエって言うんだけど、

 その幼虫は洞窟内の天井から粘糸を垂らして洞窟内を彷徨う飛んでる虫を粘糸に絡めて養分にするらしい^^』

『『え!?ハエ?Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

『まあ・・・ハエって言うとどうしても毛嫌いしちゃうかもだが、花が好きなハエもいるし別に汚いとこばかりに沸く虫じゃないんだぞ?

 お前らは勝手にうんことか死肉やキッチンの料理にたかってるハエを想像してるようだが、

 中には人の生活圏に関係なく存在するハエもいるんだ^^

 中には益虫とされるハエだっているんだから。

 このツチボタルと言われてるヒカリキノコバエの幼虫は発光して垂らした粘糸へと餌となる虫をおびき寄せるそうなんだが

 その量が膨大なれば洞窟内を飾る星空の様相なんだそうだよ?^^』

 

 わあー!

 ハエって聞いてちょっと気持ち悪いですうーと思っちゃったけれど、

 ちょっとばかり洞窟内の星空ってのも見てみたいとも思いましたです^^

 

 でも琴音っちは

『いやでもさ、見た目は綺麗な瞬間があっても、やっぱりキモイよー^^;』

 ロマンも何もない発言だけれども、私もやっぱり虫とか苦手ですう^^

  

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 さあ~洞窟を進むと洞窟内の小さなスペースにモニターが設置されていました。

 どうやらこの大洞窟のあらましを解説するビデオが映し出されてる模様。

 遭難編・・・

 なんだかタイミング悪く不吉な時に訪れちゃったようですが・・・

 何も無ければいいのですが・・・^^;

 

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 さて玄関口となる場所の案内板に、いきなりネタバレ解説がありましたですw

『なあ~兄ちゃん。女木島って鬼ヶ島のモデルじゃないか?ってさんざんここまでアピールしてきたり謳ってきたのにさー

 ここは人の手で造られた洞窟って書いてあるんすけど^^;』

『そこは・・・察しろw

 ここは神話やおとぎ話のだいぶ後年。近年に掘られた石切り場(採石場)の跡地なんでは?とも言われているんだ(恐らくそれが本筋)

 だがその話もはっきりしないのも事実。

 瀬戸内海の島々には海賊や水軍の拠点だったという謂れも多い。

 桃太郎伝説とは言わないが、何かしらかなり昔の人たちの残した遺構であるのは間違いがないとあえてフォローをしとくぞい^^;』

 ええー!?

 鬼が住んでた伝説の島じゃないの!?

 後年、観光と無理やりコラボレーションしちゃいましたってことなのかなあ?

 

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 さてその後はサクサクと順路を巡りましたですw

 

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『ねえお兄ちゃん・・・。私さー、昔の金山や銀山銅山の観光名所に設置してあるお人形がどうも好かないんだけど・・・^^;』

『でも・・・無いとただの穴倉を見るだけのつまらない観光だぞ^^;』

 

 坑内の至る所に鬼さんの人形が展示されてましたです。

 確かに琴音っちが言うのも分かる。

 そして先輩が言うことも分かるです^^;

 洞窟を観光名所にする(見てもらう)って結構難しいんだと実感しました^^;

(※ 余程神秘的とか珍しいもの・歴史的バックボーンが存在しなければ観光客を呼び込むには厳しいものがあるとお客の一人として痛感)

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 そんなガチな歴史の証明が、せめて観光として欲っしていた菅原兄妹も、

 この『亀の甲天井』と言うスポットに至ったところで何故か笑顔が戻る。

 

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『亀の甲天井とかいやらしいよな(*´д`*)』

『それ妹に聞く?普通^^; でも確かにエッチな感じっすw』

 菅原兄妹が言ってる意味が私にはさっぱりわからないんですが^^;

 どこがエッチっぽいのよこの岩の亀裂!ムキー(^_^;)

 人の感性って不思議・・・^^;

 

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 そんなこんなで所要時間約30分でしょうか?

 鬼ヶ島大洞窟のゴールですう^^

 

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 外に出て外気との寒暖差に改めて驚く私たち。

『わきゃー!外は暑いですね^^;』

『だよね夕実ちゃん^^; 中は肌寒かったけど、今時期なら洞窟内の方がまだいいなコレw』

『鬼ってパンツ一丁っすよね? だったら洞窟内寒いんじゃね?マジでw』

 ・・・言われてみれば確かに鬼さんは半裸同然^^;

 水着であそこに生活しなさいって言われたら私は絶対嫌ですうw

 

 ーーーさてここで鬼ヶ島大洞窟の門番であるオジサマに『もう一つ言われていたこと』を琴音っちが思い出したのです。

『あれ?そう言えばさー。オジサマは出口の上の部分も注目です!って言ってたっすよね^^』

 そう。実はオジサマに念入りに言われていたのがこの『鬼ヶ島大洞窟の出口部分』なのですう^^

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 えっと・・・すっかりカメラレンズも冷えてしまって寒暖差に靄ってしまいましたが・・・

 しばらくするとカメラの向こうにハッキリと見えてきましたよ(*´д`*)

 

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『女木島の柱状節理』

 近くに解説版もあった珍しい岩肌に驚く私たち。

 

『ねえ琴音っち。あの六角形とか四角とか面白い形の岩肌はどうやって出来るの?』と聞くと、

『ブラタモリで先々週やってたから、それ見て勉強してよ夕実っち^^』と投げっぱなし発言の彼女^^;

 じゃあ~先輩ならちゃんと教えてくれるだろうと聞けば・・・

『ガチ説明はボクにも厳しいかな^^; 簡単に言えば裂けるチーズみたいな感じかな?』

 裂けるチーズ??? 

 何それもっと意味わかんない^^;

 

『岩ってのは溶岩が冷え固まることによって形成されるんだけど、それには年月をかけて風化したり裂けたり割れたりする際に、ある一定の方向性に裂けるものがあるんだよ^^

 それが避けるチーズのように綺麗に柱状に割れて剝きだしたのがこの柱状節理。

 そしてこの一方性を無視して割れる(裂ける)ことがあるなら、

 それは断層とも言える(地層としてみた場合ですが)^^』

 先輩が四苦八苦しながらも私に分かりやすいように何かに例えて説明してくれるんだけど、

 なるほどさっぱり意味がわかりませんw

 ここに居る誰もが地学に学があるわけじゃなかったようですう^^;

 むしろ誰か教えてください偉い人!ってところでしょうかですーw

 

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 自転車置き場に戻る際に見つけた鬼瓦のミニチュアさん達^^

 実はこれも瀬戸内国際芸術祭の作品のよう(洞窟内にもありましたです)

 

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 この島のメインでもある大洞窟も無事に見学し終え、レンタルした電動アシスト自転車を返却しに鬼の館に帰ってきた私たちは、

 館内の展示物をちょっと見学(撮影は・・・不可^^;)

 

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 後は本土に戻るだけなのですがーーー

『まだまだ船が来るまで時間もあるし、ターミナル周辺でもブラついてようか^^』との先輩の提案で港周りを探索することになりましたですうー^^

 

 まずはーーー 

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『せっかくだし堤防の先にあった鬼のオブジェでも見に行こうか^^』と言う先輩について行くことに。

 なお、琴音っちはポケモンGOをしたい模様で乗り気じゃないみたいでありますですw

(※ ちなみにこのカモメさんも瀬戸内国際芸術祭の作品関連ですう)

 

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 船上から見かけた鬼さんは小さかったけれど、近づいてみたら結構大きいオブジェ。

 

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 台座の東西南北にはそれぞれ可愛らしい『小鬼さん』がいましたよ(*´д`*)

 

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 ちなみに鬼のオブジェまでは随分と細い堤防な上に、

 フナムシさんがうじゃうじゃ!

 苦手な方は要注意ですうw

(私たちは、むしろフナムシのつぶらな瞳が愛くるしく感じるほどの愛玩生物。・・・嘘です苦手ですw 早くてキモくて怖いw)

 

 

 それでも時間が余ってしまった私たちは鬼の館併設のレストランで軽食でも取ろうとしましたが、

 敢え無く休業日^^;

 

『うがあ・・・ダメ元でもアルコールくらいはお願いしようよお兄ちゃん^^; 私、もう我慢できない!』と、

 アル中の琴音っちがレストランにたまたま居たおばさまに懇願すると、

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 なんと!

『お酒飲みたいの?いいよ~(*´д`*) 何飲みたいの? 缶ビールくらいしかないけどいい?(*´д`*)』

 って、缶ビール売ってくださいましたですw

 

 

『言ってみるもんだな・・・。琴音のクソ根性に乾杯w』

『『カンパーイ(*´д`*(*´д`*)』』

 なんだかんだでお疲れビアーを皆でゴクゴク出来ましたよ(*´д`*)オイシーデスウ!

 

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 その後は高松行きのフェリーが来るまで皆でポケモンGOのジムバトルで遊んでましたです^^

 昔は『アプリゲームなんて絶対やらない!』って言ってた琴音っちや先輩も、そして私も、

 こんなに最高の暇つぶしツールは無い!って思っちゃいましたですねw

(※ ちなみにこの時占拠したジムは1日半だけ持ち堪えましたw 離島とは言え同じように観光客の皆さんがやっていくのでしょうね^^)

 

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 鬼退治は出来たのでしょうか?

 それは分かりませんが女木島巡りはとても楽しかったです(*´д`*)

 

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 時間にして約3時間半の私たちの桃太郎伝説も終了です。

 高松港に着くなり先輩がにやけた顔で私たちに振り返り、高らかに宣言する。

『じゃあ~行くぜ!石垣刻印とポケモン狩りへ!(*´д`*)』

『『サー!イエッサー!!(*´д`*)*´д`*)』』

 

 かくして私たちは香川県の石垣刻印とポケモンをゲットすると言う、

 かなりマイナーな一挙両得のセカンドステージへと突入するのでありましたですーーー

 

 ここまで読んでくださりありがとうございました^^

 手短ですが次回は高松市内編☆ってところです。

 気になる方は待っててね~♪

 

第874話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆玉藻公園『石垣造りのプロフェッショナル達の証(プライド)?』穴太衆・ポケモンの巣・石垣刻印ほか

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昼飯ポケモンGO&石垣刻印二択だけどどうする?琴音^^』

 え!? 何その二択^^;

 どうやらお兄ちゃんが言うには『宿泊地までにこの後どうしても寄らなければいけないところがある』んだそう。

 だから私が好きなポケモンGOをやるにはランチ時間を削る・・・しか無いんだってさ^^;

 そう言えば朝から何も食べてない私たち。

 ふと夕実っちを見れば赤ちゃんのように指を咥えて私をガン見しているのに気付いた(ポケモンより飯食わせろビームが私に突き刺さる・・・^^;)

 

 確かにお腹減ったなあ・・・(ビールだけだし)

 でも・・・、

 ポケモンGOだけじゃなく石垣刻印もあるんでしょ?

 と言うことで~

『ポケモンGO&石垣刻印(*´д`*)』と、お兄ちゃんに返したのであるっす☆

 恨めしい顔で私を見る夕実っちには後でたっぷり餌をあげるとしていざ!参りましょうずw

 第874話、高松市玉藻公園編!わたしっちこと菅原琴音視点でポケモンGO&石垣刻印をゲットだぜ☆ 

第874話・高松城(玉藻公園)編・ポケモンの巣・琴音むひょー!2.jpg 

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『さあ行くぞみんな^^』そう言って先を務めるお兄ちゃんについて行く私たち。

 

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『ふう・・・ようやくたどり着いたぜ^^;』とお兄ちゃんが汗をぬぐう仕草をするが・・・

『わきゃ・・・先輩、ここターミナルから徒歩2分ですう^^;

 そう。お兄ちゃんはいかにも歩いたていを装うけれど、

 

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 私たちがたどり着いたのは『玉藻公園』

 つまりは『高松城跡』であり、高松駅からもターミナルからも数分で行ける城址公園でしたw

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 やっぱりここかwとは思ったけどお~一応おにいちゃんを問い詰める。尋問する。

 

『なあお兄ちゃん?ポケモンも居て石垣刻印も完備する素敵な場所って高松城ってことっすか^^;』

『ああそうだ^^ ここはポケモンの巣でもあり、探すと石垣刻印もあるらしい! こんな一挙両得な駅近物件は日本全国見渡してもそうそうないぞw

『わきゃ? ポケモンの巣ってことはーーー何のポケモンがいっぱい居るですか???』

『ここはカブトの巣って言われてるんだ夕実ちゃん、琴音。お前たちはカブト持ってるか?カブト^^』

『わきゃ!持ってないです!図鑑埋めたいのでゲットしたいですう(*´д`*)』

『私は持ってるけど・・・たくさんゲットして進化させたい(*´д`*)』

『これで皆の意思も合致だな^^ じゃあ~予定としては1時間ちょっとのタイムバトルだ。この玉藻公園内に居るポケモンを狩りつつも観光して、更に刻印探しもすんぞ!』

『『らじゃー!(了解)(^^ゞ(^^ゞ』』

 

 かくして私たちの観光とポケモンと石垣刻印をすべて一時間以内に達成しなければならないミッションすたーとっすw

 

(※ ちなみに今現在はカブトの巣ではありません。10月18日時点ではヒトカゲの巣に変更されています^^)

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 まずは早速公園入口にある石垣を探すことに。

 すると夕実っちがーーー

 

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『わきゃー!矢穴発見ですう(*´д`*)』と喜ぶ(いつものお約束)

『矢穴はいいっすから^^;私たちが見たいのは石垣刻印っすからw』と突っ込む私(ここまでがいつものテンプレw)

 ん? でも矢穴があるってことは~、少なくとも古い石垣ちゃんなのは間違いなさそうっすね^^

 

(※まず矢穴からの説明でしょうか。矢穴とは石を割る際に楔を直線状に打って割った時の工具の名残。

 そしてお城や城址の石垣は近年に結構修復されたりするんだけど、

 わざわざ矢穴跡をつけて新しい石材で補修や修復なんてしないので、

 最近でも明治期。もしくは江戸後期・・・なはずw)

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 門を潜ると素敵な城内(公園内)が見えて来たっす^^

 

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 お兄ちゃんがまとめて入場券を買ってくれた。

 値段はなんと200円!

 普通の公園ならいざ知らず、城址の保全も兼ねたこの公園。

 市や国の助成があるかもだけど、こんな金額で賄えるのだろうかとちょっと心配に(でも500円以上だと入場する人減っちゃうかな?)

 

『ねえお兄ちゃん。200円ぽっちで重要文化財であり国指定の史跡な高松城の保全のお金って大丈夫なんすかね^^;

 思わず心配で聞いちゃった私なのだがーーー

 

『ん?手ごろな値段でいいじゃないか^^ あ、ちょっと待ってろよ? 確か重要文化財等の助成金のPDFファイルをスマフォに入れてるからオレ^^』

 はあ?なんでそんなデータもってるんだよお兄ちゃんw

 

『ああ、あったぞ^^ 高松城址への助成金は平成28年度で約2800万だ^^』

 2800万!?

 うーん・・・多いのか少ないのかよくわからないっすw

 でもおかげで入場料200円ならいいのかな?

 

(※ 文化財保存事業費とも国宝重要文化財保存整備費補助金とも言われています^^ 文化財を維持するにも結構なお金が掛かってるんですよね。

 ちなみに補助金の使い道は史跡の修繕・保全費以外に、史跡の発掘調査などにも使われています^^)

 

 んじゃー、さっそく中へと入りやしょうず!

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『矢穴はもういいっすからね夕実っち^^』

『ああーん・・・私の決め台詞う^^;』

 矢穴マイスターの夕実っちを先制攻撃で退けることに成功。

 っつーかあんた・・・今までわざと矢穴発見ですうって言ってたのかよw

 お願いだから石垣刻印を先に見つけてよん^^;

 

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『わきゃ? これって水門でしょうか???』

『そうだよ夕実ちゃん、正解だ^^ ここ高松城は日本屈指の海城なんだよ。お堀の水は瀬戸内海からここを通って引かれているんだ^^

 前に五島列島の福江の城にも行ったよな? あの福江城(石田城)も海のすぐ近くの海城。

 海と言う天然の防壁を携えたお城のことを海城とか水城とか言うんだよ^^』

 お兄ちゃんと夕実っちの会話を聞きつつもこの水門の向こうを見るわたし。

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 うわー!天気もいいのもあってか素敵なお堀ですやん(*´д`*)

 ちなみにポケモンGOのフィールドMAPで見るとこんな感じ

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 随分広々とした堀だなあ~と思ってるとスマフォがブルル!と震えてポケモンの出現を知らせてくれた!

 

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『カブトちゃんさっそく発見っすう(*´д`*)』

『『何ですと!?(゚д゚(゚д゚)!!!』』

 わたしっちの声に思わずポケモンGOのアプリを急いで開くお兄ちゃんと夕実っちw

 この後も行く先々でカブトちゃんが出現。

 玉藻公園の史跡名跡石垣刻印探しにポケモンGOと、実にクソ忙しい(内容の濃い)1時間となったのでありやすw

 

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 公園内を歩いていると、ふと松ぼっくりがたくさん入ったゴミ箱?を見かけた私たち。

『なあ~兄ちゃん。この松ぼっくりは何なのさ?^^;』

『これは玉藻公園に落っこちてる松ぼっくりを来園者に拾い集めてもらって回収するボックスさ^^

 クリスマスには毎年ここの名物松ぼっくりツリーが拾い集められた松ぼっくりで建てられるんだよ^^』

 へえ~。そんなイベントあるんすね^^

 と言うことで、

 更に松ぼっくりまで皆で拾えたら拾おうじゃんってことになったす。

 時間が無いのにやることばっかり増えてくるね今回w

 

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 さて青空に見えて来たのは立派な建物。

 夕実っちは『わきゃー!素敵な天守ですね^^』と言うけれど、

 お兄ちゃんと二人して『『違う違う!天守じゃないからw』』と笑って彼女に返す。

 

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『ここはね?夕実ちゃん。櫓だよ^^ ここにも書いてあるように渡櫓って言う櫓だ^^

 簡単に言えば見張り台ってとこかな。

 でも君の言うように天守にも見える立派な楼閣でもあるよね^^

 さて実はここが本日最初の石垣刻印スポットでもあるんだ!

 っつーことで夕実ちゃん・琴音。ポケモンは一旦休止して石垣刻印探しに参ろうぞ(*´д`*)』

『『ブラジャー(*´д`*(*´д`*)』』

 私たちはバックやポッケにスマフォをしまい込み、

 早速、ポケストップ(石垣)を注意深く見て回ることにした。

 ---すると!

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『わきゃ!? これは〇の刻印ですかね???』と夕実っちが真っ先に発見。

 負けじと私も見渡せばーーー

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『うっは!これは超鮮明な〇に十字の石垣刻印発見っす(*´д`*)』

『おお~すげーな琴音。ここまでクッキリの石垣刻印ってオレ初めてかも(*´д`*)』

 お兄ちゃんが驚くのも分からないでもない(私も驚いた)

 だって基本的に?

 石垣刻印と言うのは雨風とか経年劣化によって擦れたり削られたりと、クッキリハッキリ残ってるのって意外と少ないんす^^;

 焼き固められた煉瓦と比べても、自然石の石垣刻印は長い年月でかなりの風化があるのですよ。

 

(※ と言いますか、日本の煉瓦は明治から。石垣刻印はもっともっと前の時代からあるしね^^) 

 

 

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『わきゃ?なんか長方形の刻印見っけたです(*´д`*)』

 そう言って私をちらりとニンマリ顔で見る夕実っち。

 ・・・う、ちょっと対抗意識燃やしてる感じですか?

 ならば彼女の探してる目線の先へ先へと私も新たな石垣刻印探しに向かうのだっ!(ムキー!)

 

 するとだよーーー

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『何か卵が割れたような石垣刻印はっけーん(・´з`・)』

『ううう・・・何か悔しいですう^^;』

 へへ~んw 見つけたもん勝ちだもんねw

 とは言えこれは本当はどんな刻印なんだろ?

 元々からこんな形だったのかな???

 石垣刻印には大名や武家の家紋を簡略化したような図柄が刻まれることが多いけど、

 こんなカリメロみたいな割れタマゴ紋様の刻印を家紋にするお殿様って居たのかにゃw

 

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『わきゃー♪ 矢穴も発見ですう(*´д`*)』

『もういいっすよ矢穴は報告しなくてもw』

 正直夕実っちの嫌がらせなんじゃないかと思ってきたw

 とは言え結構、石垣刻印がここにはあるんすね~^^

 ん?

 あれ?

 ちょっとこの高松城に石垣刻印が多くあることに疑問を抱いた私はおにいちゃんに聞いてみることにしたのだ。

『ねえねえお兄ちゃん。石垣刻印ってさ、江戸幕府が各地の大名に城を造らせた、所謂、天下普請のお城に多いんだよね?

 じゃあ~この高松城(玉藻城)もそうだったりすんの???』

『いいや。ここは豊臣秀吉が造らせたお城だよ^^』

『なら天下普請じゃないんすね^^』

『まあそうだが、豊臣秀吉が造った・造らせた城にも数多く石垣刻印があるんだよ^^

 彼のお抱えの石工集団(穴太衆・あのうしゅう)は刻印マニアだからなw』

 

 そう。お兄ちゃんが言うその穴太衆ってのは石垣造りなどのプロフェッショナル。

 安土桃山時代に活躍した石垣の技術者集団なんす^^

 豊臣秀吉が四国制定の際に幾つかお城を築かせたのですが、

 そこにも刻印マニアの穴太衆は関わっていたとのこと。

 煉瓦刻印の職人印と同じ。

『ここからここまではオレらが築き上げた!』と言うプライドのカタマリの印がこの高松城址の刻印なのかもしれませんね^^

 

(※ 違ってたらゴメンナサイ。でもだいたいあってると思うw

 ちなみに豊臣秀吉が小田原城を落とすために築いた“一夜城”にも穴太衆が関わってます。

 そこには石垣刻印も残されてます。

 恐らく豊臣秀吉&穴太衆が関わった最も最東端の石垣刻印じゃないかな?

 今度、一夜城跡に行ってみたいっす^^)

 

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 さて石垣刻印を堪能したわたしっち達は、

 

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 城内にある庭園を抜けて天守閣があった場所へと向かうことにしたのです。

 なぜなら天守閣跡近くにも石垣刻印があるらしいぞ!とお兄ちゃんが言ったからw(単純)

 

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『わきゃー!すっごく大きい・・・えとえとこれってなんですかね先輩^^;』

『これは飛び石とか敷石・園路石ってやつだよ夕実ちゃん^^ 日本の庭園によく見られるよね。

 裏呼称『土踏まず』

 庭木や芝を痛めることなく歩いてもらう為に造られた庭園工法だ^^

 この高松城址の飛び石は大きいから大飛石って言われてるんだよ^^』

 二人の会話を聞いていて何となく理解した私(名称とか知らなんだw

 でもまあ~随分と立派な庭園っすねここは!

 

 このまま庭を突っ切るのも勿体ないのでーーー

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 かるーく建物も見学っす^^

 建物から庭に出るところにある石もどでかいw

 あーん。でもこれも名前あるのかな?

 マジマジと見つめていたら『どうした琴音? 沓脱石なんかじっと見つめて^^;』とお兄ちゃん。

 くつぬぎいし?

 なるほど『くつぬぎいし』っつーのかコレ。

 正直くつを脱いでおくとこの石って、そのまんまのネーミングなのねw

 実家にも同じような小さな庭石あるけど、興味ないから全然名称とか知らなかったっすよ^^;(というかお兄ちゃんよく知ってんな^^;)

 

 

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 上がりはしなかったけれど素敵な内観。

 お殿様でも住んでたのかな?

 その答えは後で分かることになるーーー

 

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『煉瓦あるですよ!琴音っち^^』

『あるけど・・・これはどう見てもイマドキ煉瓦ちゃんだよ夕実っち^^;』

 

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 なんか変わった形の手水鉢もありました(そこまで興味ないのでパス!w)

 

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 ぐるりと建物の周りを抜けてみると立派な正門。

 どうやら私たちは裏手側を歩ってたみたい(そりゃそうかw)

 

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『披雲閣(旧松平家高松別邸)』

 この立派な御殿。

 お兄ちゃんのパンフレット情報によるとーーー(お兄ちゃんもそんなに日本史に明るくないのでパンフ頼りw)

 元々は生駒家藩主の建物だったけどお、江戸期には松平さんの所有に(徳川家藩主)

 明治初期(5年)に老朽化で取り壊し。

 大正6年に再建されたものなんだそうです^^

 でも大正とは言っても素敵な建物じゃないですかね☆

 

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 さてここの軒先には『日本一を誇る高松の松盆栽』と言う展示があったっす。

 

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『オレは・・・まだ盆栽の良さに達して・・・ないかな^^;』とお兄ちゃんが言うと、

『わきゃ・・・先輩、子供の頃はおじいちゃんの盆栽をガンプラのジオラマ代わりに遊んでて怒られてましたですう^^;』と夕実っちが懐かしい思い出を掘り起こす。

 私はガンプラじゃないけれど、シルバニアファミリーのお人形で盆栽を遊び場にしてたらおじいちゃんにめっちゃ怒られたのを思い出したw

 だってしょうがないじゃんねー?

 子供の玩具には良いステージなんだものw

 

 ちなみに高松市の名前の由来はお城の近くの海辺に高い松の木がいっぱいあったからとか。

 深くはツッコみませんぜ?ネーミングってそういうもんすからねw

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 さてここでトイレ休憩をしたのち

『時間も押し迫ってきた感じだな^^ 天守跡の奥の小さな緑地が特にポケモンGOのカブトの巣とも言われてるし、天守周りには石垣刻印もあるって聞いている。

 だから急ぎ足でいくぞみんな^^』と、お兄ちゃんが私たちを急かしだした。

 ここからはちょっと急ピッチで移動開始っす。

 

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 桜御門石垣と言うめっちゃ刻印探しに打ってつけなとこもあったっすけど、

 残念ながら修復工事中の様子。

 

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 でもその対面に綺麗な石垣があったっす^^

 せっかくなのでこっちを吟味することに(*´д`*)

 

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 なんか怪しい筋のある石垣が!

 

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 こっちは打ち損じか、固くて割るのを諦めた矢穴跡かな?

 一応、夕実っちに見えないように手で隠しておいたw

 

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 お堀の向こうに天守台が見えて来たっす^^

 

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『天守閣復元イメージってあるけど、復元するんかねお兄ちゃん^^』

『ん~将来は天守閣を復元しようとNPO法人さんが署名活動などで頑張ってるそうだぞ^^

 天守台の解体・復元までは完成したらしいが、

 さてどうなるかだな^^』

 やっぱりお城は天守閣があってこそだと思うっす。

 いつか出来たら見にきたいっすね(鉄筋コンクリだったら行かないよーw)

 

 さーて、城址内の片隅の緑地に辿りついた私たちは早速ポケモンGOのアプリを開いたっす。

 すると出てくる出てくるカブトちゃん(*´д`*)

 思わず夢中になり過ぎちゃって緑地の写真を誰も撮ってなかったことが判明w

 しかも残り時間あまり無し。

 実に中途半端でこの緑地を去ることになりやした^^;

 

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『はいはい。残念ながら電車の時間も迫ってきた^^; 残すところ20分ってとこだ。

 ポケゴーは終了して最後の石垣刻印スポットを見て回るぞ!』と、

 お兄ちゃんに背中を押されてやってきたのは、

 先ほどお堀の向こうから見ていた天守台の目の前でした。

 

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 ここには『鞘橋』と言う屋根付きの橋が架かってた。

 

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 ちなみにここもポケストップでありやす(お兄ちゃんにまだポケゴーやってんのかって怒られちゃったけどw)

 

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『わきゃ? 何か向こうに遊園地の電車みたいな可愛らしい電車が見えるです(*´д`*)』

 あらほんとだ。玉藻公園のすぐそばに電車が走ってるなんて気づかなかったっす。

『あれは琴電。高松琴平電気鉄道だね^^ 

 ちなみに琴音の好きな鉄道系非接触ICカードIruCa(イルカ)を取り扱ってるぞw』

 ぐおおおおー!マジっすか!

 SuicaにICOCAにSUGOCA等々全国の鉄道交通系ICカード集めしてる私にとって、そのお兄ちゃん情報に喉から手が突き破るくらい(死んじゃうよ・・・)欲しかった(*´д`*)

 でも残念ながら間に合わなそう・・・^^;

 今度ICカードゲットする為に高松来ようかしらw

 

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 さて鞘橋を渡るとそれはもう天守台の石垣ちゃんが目の前にドーン。

 お兄ちゃんが『ここがもう一つの石垣刻印スポットだ^^』って言うんだけど・・・

 ここって近年、解体・復元したってさっき言ってたよね?

 だったら、石垣刻印なんて工事中にうやむやになっちゃってんじゃないの?って疑ったのである。

 そしたらーーー

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 そんなことはありませんでした^^;

『おや?何をビックリしてるのかな琴音w お前、ひょっとして日本の復元技術の高さを舐めてないか?

 元あった場所にそのまま忠実に再現復元をやってのける技術って凄いだろ?

 現代にだって穴太衆みたいなプロフェッショナルはいるんだぜ^^』

 

 ・・・お兄ちゃんが言うように本当にそう思った。

 中国みたいに万里の長城をコンクリで塗り固めて修復なんてしないのだ。

 やっぱり日本の職人さんて凄いっすね(*´д`*)

 

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 さてここまで来たんだから登れるとこまで登りましょうず(*´д`*)

 目の前の天守台には天守閣は無いけれど、立派な青空が乗っかってたよ^^

 

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 さりげなくここにも十字の石垣刻印ゲットw

 

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 空に向かって上り詰めたその先は、

 

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 天守の基礎部位だけの小さな小さな石垣の小部屋だった。

 

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 とは言えこの天守台の石垣をほぼすべて解体し、そして見事に再現した現代の職人さんのプライドの証とも言えるスペースに感動してしまいましたよ^^

 

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『わきゃあ・・・なんて綺麗なんだろうです(*´д`*)』と、夕実っちがうっとりと呟く。

 ちょっとした鉄パイプ組みの簡易展望台に上った先から見えた景色は最高でしたよ!

 いつかここよりももっと高いところから眺めることができるのかな?

 前言撤回だすう(*´д`*)

 天守閣が出来たならコンクリ造だろうが見にきたいっすね☆

 

 ---ふと、

 ここでお兄ちゃんがその優しい時間をぶっ壊す。

『もう12分しかない!ここからは全力疾走で高松駅にGOだw』

『『ええー・・・マジでΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

 嘆きながらもとりあえず駆け出す私たち^^;

 何でまたそんなに時間が無いのよw

 

『はあ・・・はあ・・・なあお兄ちゃん・・・。お兄ちゃんがどうしても寄らなくちゃいけないところって何なのさ^^;ゼエゼエ・・・』

『わ・・・わきゃ・・・そうですよー^^;』

『はあ・・・はあ・・・あ? あ~だってそこは、今回の旅の最も重要なポイントだからな^^

 しかも広島原爆ドームの煉瓦の答えがそこにはあるんだ。

 知りたくないか?見たくないか?自分の目でそれを確かめたくないか?^^』

 え!?

 広島原爆ドームの答え合わせ!?

 今回の旅に無くてはならない重要スポット!?

 そんなこと言われたら全力ダッシュするしかねーじゃん!お兄ちゃんよーw

 走ったおかげか二分前に電車に飛び込むことが出来た私たち。

 正直ぐったり^^;

 落ち着いたころにお兄ちゃんから切符を渡された。

 一体全体どこへお兄ちゃんは向かうのか?

 次回へ続くっす^^

 

 ちなみに讃岐うどん食べれなかったよw

 

◇ここまで読んでくれてありがとうございます(*´д`*)

 玉藻公園は好天にも恵まれポケモンにも恵まれ、そして石垣刻印に出会えて最高でした(*´д`*)タイフウキテタンダケドネ

 さて次回は今回の旅路の中核をなすお話です。

 ここに行ったことで三日目のメインの目的地が意味を成す物語です。

 それは文中にもあった広島原爆ドームの答えでもあります。

 気になる方は是非どうぞ。

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

 ・・・ちなみにサブブログも更新です^^;

 茨城煉瓦旅行にポケモンGO!気になる人は見てね!

『琴音の煉瓦刻印発見録♪江連用水旧溝・宮裏両樋、サワムラー』

 

第875話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆観音寺市『君の名は讃岐煉瓦株式会社!?』琴弾公園・讃岐煉瓦株式会社・煉瓦の刻印ほか

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『どうしても寄りたかったところなんだ☆』

  

 飛び乗った予讃線の車中でお兄ちゃんが私と夕実っちをマジマジと見て言う。

 そんなに重要度高い場所なの?そこって。

 そこも気になるのだけれど、今日の宿泊地もそろそろ気になっていた私っちはお兄ちゃんに聞いてみることにした。 

 なんせ兄ちゃんの昔からの性格か、いつも勿体ぶるからね! 

 サプライズを企んでるのか分からないけど本当いやらしい兄貴だよw 

 

『なあ~?にいちゃーん。そろそろその寄りたいって場所と~、今日の宿地を教えてよ^^;

 こっちはモヤモヤしっぱなしなんだから^^;』

 

 するとニヤリとしてから教えてくれるのです(やっぱりいやらしい性格^^;)

『よくぞ聞いてくれたな我が妹よ^^』

・・・いや、サンライズ瀬戸に乗った初日に既に聞いたんすけど教えてくれなかったんだけど・・・^^;』

『これから向かうのは観音寺市(かんおんじし)だ^^ そこで煉瓦の工場跡を探した後に、新居浜市ホテル泊まる予定ぞ^^

 ・・・

 ・・・

 ・・・!?

新居浜!? もしかしてアソコ!?』

 私は思い出したように声を大きくする。 

『おや?気づいたようだな琴音^^ さすが煉瓦マニアだw

 そのお前が察した場所は、これから行く観音寺市の煉瓦工場と非常に関わりのあるとこな訳さ^^』

  

 私とお兄ちゃんの会話を横目で見聞きしてる夕実っちはハテナマークを浮かべているけどそんなの全然気にしない!(むしろちゃっかりお兄ちゃんの横の席に座ってる夕実っちに成長を見たけどそれもどうでもええ)

 

  

 新居浜かあー!

 だったらいよいよ『あそこに行ける』のかな(*´д`*)

 あそことはどこなのかは私もイジワルなのでナイショっすw

 そこは私の中で『軍艦島』と『???』と共に是非とも行ってみたかった場所なの(*´д`*)

(※ 都合上、軍艦島以外伏せますw)

 第875話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆観音寺編!

 引き続き私っちこと、菅原琴音視点で煉瓦工場探索へレッツゴーっす(*´д`*)

第875話・四国北岸瀬戸の花嫁編☆観音寺・讃岐煉瓦株式会社・琴音・もじもじ2.jpg  

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 時間にして1時間半ってとこっすかね?

 私たちは高松駅から観音寺駅へとやってきたっす^^(特急なら50分くらいかな)

 

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『で、お兄ちゃん? この観音寺駅から目的の場所って近いの???』

『う~ん、どうなんだろ?オイラも初めてだしなあ^^; 大体の目的地は分かってるから、駅前の周辺案内図で確認することにしようぜ!』

 

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 駅前の地図を見つけお兄ちゃんが指を指示したのは『琴弾公園』と言う場所だった。

 

『わきゃ?ことだん公園ですかね?^^』

『違うよ夕実ちゃん。ことひき公園って読むんだ^^』

 実は私も、ことだんだと思ってたw へー、ことひきって読むのね。

 っつーか!公園とかポケモンいそうじゃないのさ(*´д`*)

 煉瓦工場跡探索もさることながら、ポケモンの巣じゃないかな!?と私の胸はワクワクが止まらない!

 

 ーーーさて、期待に胸を膨らませるんだけど、まずは近所のコンビニでガソリンを調達する私たち(アルコールとおつまみっす☆)

 なんせほとんど何も食べてないしねw

 では早速歩き出しやしょうず(*´д`*)

 

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『わきゃ?・・・昔のお金・・・ですかね?』

 

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『うは!なにこの寛永通宝だらけの観音寺市!』

 橋の欄干もマンホールも寛永通宝。

 

『なあ~お兄ちゃん。こんだけ江戸時代の古銭の寛永通宝押し(プッシュ)してるってことは、この観音寺市には何か縁があるってことなん???』

『それは・・・この後の楽しみに取っておこうかw』

 なんでまた勿体ぶるんだよ兄ちゃんw

 つくづくそのいやらしい性格に呆れちゃうぜ^^;

 まあでもいつも最後には必ず答え教えてくれるから良しとしようか^^;

 

 ここからはお兄ちゃんを先頭に、スマフォで撮影した周辺地図と地図アプリを見ながら琴弾公園を目指したっす。

 するとーーー

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『わきゃ!? 先輩先輩!そこに煉瓦塀があるですう!』と夕実っちが行く手の先に煉瓦を見つけたのです。

『マジっすか!(*´д`*)』とお兄ちゃんより先に私が近づいてみると確かに古い煉瓦塀♪

 目の前の建物はーーーJA香川県観音寺町支店って書いてあるから農協さんかなあ?

 

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 思わず煉瓦塀を辿っていく私たち。

 

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『わきゃ? この積み方は何て言うですかね^^;見た事ないですう^^;』

『うは!なにこれ? えっと・・・上段は長手積みっすけど・・・

 中段は小口積みで・・・

 下段はイギリス積み?

 なあーお兄ちゃん。なんか滅茶苦茶じゃね?ここw』

『そうだよなあ^^; もしかしたらば元々は下段のイギリス積みだけだったところへ、時代を経て付け足していった煉瓦塀なんじゃないかと思うぞ^^』

 なるほどー。

 よーく見ると下段の煉瓦は風化によってか随分と丸みを帯びている感じがするっす。

 上に行くほど角がある年代の新しそうな煉瓦ちゃんにも見えるっすね^^

 

 私はそれよりもこの古そうな煉瓦塀で囲まれたJAの建物や敷地が気になった。

 元々は別の建物だったとかかなあ?

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 煉瓦塀伝いにJAの敷地を覗き込むと、何か煉瓦の倉庫っぽいのが見えて来たんですけど!?

『お兄ちゃん!お兄ちゃん!煉瓦倉庫っぽくねここ!?』

『だな!この煉瓦塀といい、あの倉庫といい非常に気になるな^^ もっとあの倉庫を良く見渡せる場所がないかもう少し探って見ようぜ!(*´д`*)』

 と言うことで私たちはJAの敷地をぐるりと巡って、煉瓦倉庫に近づける場所は無いかと探し始めるのでしたw

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 ところが中々近づけず・・・

 JAの裏手(むしろ正門横)まで来ちゃった。

 でも小さな小さな公園みたいになってたんですよこれが。

 どうしても身近に見てみたいと公園に入ってできる限り接近してみたらーーー

 

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 ああーん・・・遠いよおー^^;

 残念ながら間近で見るのは叶わずでしたっす。

 後で歩きながらみんなで検索してみたんだけどよくわからなかったっす(昔から農協の倉庫として使われていた???)

 

 

 さて、JAを後にした私たちは民家の間を突っ切って琴弾公園へと向かうことにしたんす。

 大きい道を進むより最短距離で行けそうだったしね^^

 するとそこには幾つかの発見があったの(*´д`*)

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『わきゃー煉瓦が使われてるお堂があるですよー^^』

 あらやだほんとだ。

 

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 当然、お堂の煉瓦をチェック!

 古そうな煉瓦だけど残念ながら刻印は無さそう。

 手を合わせてから次へと進みます。

 

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『民家の花壇の煉瓦もけっこう古そうだぞ琴音^^』とお兄ちゃんが指摘する。

 

 うーん~でもなあー。

 正直言うと民家の花壇煉瓦なんてそんなに古いってことも無いんじゃね?

 せいぜい昭和っすよ昭和w

 っつーことで私は半信半疑で刻印でも探してみることにしたんだが・・・

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 おや? うーん・・・これって『かき目』とか『ひっかき』って言う、何らかの意図があってつけられた煉瓦の傷に見えるんだけど^^;

 少なくともイマドキ煉瓦には無い(だって不良品と思われて買ってくんないもん)

 あれれ?

 もしかしてそこそこ古いのかな?

 

 半信半疑自体を疑い始める自分が何故かそこに居た。

 

 もしかしたら・・・と花壇煉瓦の表面を更に追っていくとーーー

 ・・・ん!?

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『お兄ちゃん! 薄っすらだけど刻印ポイのあるんすけどお!』

 なんだろ? 菱形のよーな刻印ぽいけど違うかな???

 

『お~!まさかこんなところで早速見つけちゃうとは琴音も運がいいなw

 これは紛れもなく刻印だよ^^

 これからボクたちが探しに行こうとしている

 讃岐煉瓦株式会社の煉瓦の刻印だ☆』

『讃岐煉瓦株式会社???』

『まあ~本当は煉瓦工場跡地に着いてから琴音や夕実ちゃんに讃岐煉瓦とは何ぞや?を説明するつもりだったけれど、

 ここで名前だしてしまったなら説明するかなw

 まずはこれを見てもらおうか^^』

 そう言ってお兄ちゃんは幾つかの画像を見せながら解説してくれたっす。

 

工場通覧・明治37年版.jpg

『これは工場通覧と言う昔の民間企業の会社名や住所・企業主が乗ってるヤツなんだが(これは明治37年版)

 ここに香川県三豊郡・讃岐煉瓦・明治30年3月って書いてあるだろ?

 そしてこっちも見てもらおうか。

琴弾回廊(讃岐煉瓦株式会社).jpg

 これは今現在の讃岐煉瓦工場のHPの沿革に載ってる設立日だ^^

 この讃岐煉瓦株式会社ってのは明治30年創業にして、今現在も現役の会社なんだよね~』

 へえ~。明治期発足の煉瓦工場なんて全国でも数件しか残ってないはずなのに、今も現役ってすっごいじゃん!

  

 私が驚いた顔を見てニヤリとしたお兄ちゃんは更に話を続ける。

『ただし。今は煉瓦を造ってはいない(はず)

 スーパー銭湯に生コン事業・自動車教習所・分譲地販売など他業種で活躍しているんだ^^

 企業が時代をずーーーっと生き抜くってのはとても大変なこと。それは分かるな?

 煉瓦工場が母体だったとしては希少なくらい成功した(生き残った)会社さんだとボクは思うんだよね。

 しかも讃岐さんは色々な業態を手掛けてもなお、

 讃岐煉瓦株式会社という社名に煉瓦って名前を残してるんだよ^^

 誇りに思ってるんだろうね。オレはそこが粋だと思うんだ☆』

 いつになくアツーく語るお兄ちゃん。

 いや、伝わってくるっすよそのハート!

 

 

 古い歴史のある企業さんは時代に社名がそぐわないと英表記とかに替えちゃったり、

 昔は製造してたけど今は造ってないから名前として変だし社名変更したりするけれど、

 あえてそのまま突き進む讃岐煉瓦株式会社さんって、むしろカッコイイw

 

 

 そして更に更に語るお兄ちゃん。

実はこの讃岐煉瓦株式会社で造られた煉瓦は、あの広島の原爆ドームの建築材としても使われていたのが近年分かったんだ^^

 琴音と夕実ちゃんとボクの三人で、ある意味世界で一番有名な煉瓦建築として見学に行っただろ?

 だからもし四国に皆で来るならば、どうしてもその答え合わせをしたかったんだ^^』

 

 

 そういうことだったのか・・・

 だからお兄ちゃんはここに連れて来たんだね^^

 讃岐うどん食べれなくて二人でむくれてゴメンナサイw

 

『えっと・・・それと・・・もうちょっと話がーーー』

『まだ話を続けるのかよお兄ちゃんw』

『ああ。この讃岐煉瓦株式会社を訪れようとした意味はもう一つあるんだ^^

 それは明日(旅行三日目に)向かう予定の場所にもここの煉瓦が使われてるからなんだよね☆』

『え!? っつーことは東洋のマチュピ・・・にもっすか???』

『わきゃ?東洋のマチュピ・・・って何ですか?気になるんですけど^^;』

 ここで夕実っちがハイハイハイ!と割って入ってくるんだけれど、

『『それは行ってからの、お た の し み ~ w』』と、兄妹ともども秘密だよーって内緒にしちゃったw

『ぶー!イジワル兄妹たちです^^;ぷんすか!』

 夕実っちは拗ねるけれど、これがいつもの私達3人のスタイル。

 確かにイジワルではあるけれど、最後には夕実っちにも目一杯感動してもらいたいからこその流れです^^

 だって純粋な彼女は本当に感動感激してくれるから、私たち兄妹はそれを見たいのもあるんだもん☆

 

 さあー!今回、お兄ちゃんがセレクションした旅路の意図がようやく見えて来たっす^^

 っつーことは今日は讃岐さんの工場跡地を見つけて何か痕跡でも見れればいいかなってことね(*´д`*)

 目的も分かったことで私の足取りは随分と軽くなり俄然先へ先へと歩むことになったのだ。

 

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 路地をぐるぐるしているとーーー(地図があるのに迷ってますw)

 高松地方裁判所観音寺支部の外壁煉瓦ちゃんに会えた。

 でも古いか新しいか分からない感じいー^^;

 そしてその目の前にはーーー

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 財田川と言う河川が見えてきましたっす^^

 

 ここでお兄ちゃんが川向こうを見ながら言う。

『この財田川を越えた対岸が琴弾公園かな^^ そして工場跡地だったらしい場所は琴弾公園の縁にあったそうだよ^^』

琴弾公園周辺地図.jpg

 なるほど。どうやらゴールは近いらしい。

 では早速サクサクと向こう側へ行こうと私は歩き出すんだけど、

 どーも他の連中はこの近辺が気になったのか動き出さないのです^^;

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『おおー! 官許拝借地の標石なんてオレは初めて見たぞー(*´д`*)』とお兄ちゃん。

 なんでも政府無償提供地と言う無償で町人に土地を貸与していた範囲を示す標石なんだそう。

 

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 見れば明治二十二年四月どうのこうのと刻まれていたっす。

 明治政府が『ここは自由に使ってええで。銭も取らんから安心しーや^^』と、船の出先として町人に使ってもらってたみたい。

 

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『こっちは何だろうな!(*´д`*)』と、またもやお兄ちゃんが橋の袂にあった物体に興味を持つ^^;

 めんどくさいなー・・・と言いつつも私ものぞき込む。

 
 

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 うーん・・・なんだろ?これ。

 コンクリ?に取り囲まれた木の中に、何か文字が刻まれてるんすけど読めない^^;

 この橋の名前とかなのかな???

 

『ねえ~お兄ちゃん。これ読める???』

『うーん・・・擦れ過ぎて読めないな^^; この目の前にある橋は琴弾橋と言うんだが・・・

 もしかしたら琴弾橋って書いてあるのかもしれないな^^

 

 ちなみにこの橋は、昔はレンガ橋って呼ばれていたそうだぞ☆

 とは言っても煉瓦造りの橋では無かったそうなんだがなw』

 何い!? 煉瓦!ってキーワードに一瞬心躍ったのに別に煉瓦の橋じゃねーのかいw

 何でもお兄ちゃん曰く『この橋を渡った先に煉瓦工場があったから、レンガ橋って地元の人に言われていた』ってだけみたい。

 ちょっとガッカリだなあーと思ってたら、

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『わきゃきゃ!? あそこに煉瓦が見えるですよ!^^』と夕実っちが財田川の護岸壁に煉瓦を発見したから

『『ええっ!?マジでΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』と、お兄ちゃんと共にびっくら。

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『ぐぬぬ・・・オレはてっきり地元の人が煉瓦工場の近くの橋だからとレンガ橋と名付けたんだと思っていたが・・・

 何かしら煉瓦が護岸に使われてはいたのかもしれないな^^;』とお兄ちゃん。

 

 橋ではないけれども護岸を支える控え壁部分に煉瓦が存在した。

 しかもチョコンと後付けでのっけたと言うよりも、モルタルがかぶさっていて剥がれてしまったような感じ。

 レンガ橋は愛称だったかもだけど、

 もしかしたら護岸壁にはかつて煉瓦でも使用されていたのかな?

 思わぬ夕実っちの発見に、みんなしてワクワクしたのです(*´д`*)

 

 

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 さあー!行きやしょう。

 元・レンガ橋のその向こう側へ!

 

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 そこから見える川面のキラキラは夕刻も迫っていたせいか長く長く河口付近まで光の道を造っていました。

 

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 レンガ橋を渡り切って琴弾公園入口にやってきた私たちを迎えてくれたのは、眼光鋭い猫ちゃんでした(*´д`*)凛々しい子だねえ~

 

 

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 途中、市立老人憩の家琴陽館と言う福祉センターの敷地内に、財田川にかつて架かっていた旧・河川橋の親柱なんかもあったっすよ^^

 

 

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 さて、お兄ちゃんが地図を見ながらも先導し、やってきたのは財田川の河口付近に広がる住宅地?っす^^

 

 

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『わきゃ? 讃岐煉瓦㈱って書いてあるです!』

 あ!ほんとっすねマジで!

 

 

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 周りを見渡すと空き地が広がり、

 その中に区割りされた立て看板がたくさんあった^^

 

 ここで兄ちゃんが『恐らく~・・・』と言いながらスマフォの画像を私たちに見せるのでした。

昭和50年代観音寺付近.jpg

『これは昭和50年代の財田川河口部の写真なんだけど、よーく見てごらん?

 今ボクたちが居るのはこの写真だと、恐らくーーー

 この工事現場みたいな建物の無い敷地のど真ん中じゃないかな^^

 右手には長い屋根が見えるよな?

 たぶんこれは讃岐煉瓦さんの煉瓦工場主屋だと思うんだ。

 と言うことはだよ?

 元々自社の敷地だった場所を分譲地販売として切り売りしてるんだろうね^^』

 

 なるほどね。余った土地と言うか寝かしておくだけじゃ生産性も無いので分譲地販売に踏み切ったわけっぽいっすね。



 

『じゃあ・・・こんだけ宅地用に整地されちゃったら痕跡も何もないんじゃね?お兄ちゃん^^;』と突っ込みを入れるんだけど、

 ここで空気をまるで読まない夕実っちが素敵な茶々を入れるのだ。

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『ねえねえ琴音っち。道端に煉瓦が結構落ちてるですよ?^^』と、彼女は私とお兄ちゃんに拾い上げた煉瓦片を見せてきたのです。

 ・・・

 ・・・

 ・・・

『『夕実ちゃん(夕実っち)!!! それ刻印付きだよ!!!Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

『わきゃ?刻印^^? 

 ・・・

 ほんとだΣ(◎_◎;)』

 なんとびっくら、夕実っちは偶然にも刻印付きの煉瓦を拾い上げていたのです^^;

 

『宅地用に整地されたとは言え、結構むかしの痕跡が残ってるもんだな^^; 夕実ちゃんお手柄だぞ☆』

『えへへー(*´д`*) なんだかわかりませんですが褒められたー☆』

 これは思わぬ発見。

 夕実っちは道端に戻したけれど、私はコッソリっとそれをゲットしたのはナイショっすw

(超ォー丁寧に洗って部屋に飾ってあるよんw その画像は次回に出てくる。もっとクリアーになってね^^)

 

 ーーーさて、

 分譲地の道端に転がる煉瓦片などを捜索しつつも財田川河口部へとやってきた私たち。

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 何か向こうに見えるけれども、それは後にして

 とりあえず海を見ることにした。

 

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 瀬戸内海が目の前に。

 煉瓦を運び出すにはもってこいのロケーション。

 もしかしたらばここから海運で対岸の広島の原爆ドームのに使われた煉瓦が運び出されたのかもね^^

 

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 さてと、

 お兄ちゃんが見せてくれた昔の讃岐煉瓦さんの写真を見ると、どうも海沿い目一杯まで讃岐さんの土地だったぽい。

『ここまで来たなら防波堤伝いにここら辺をしらみつぶしに調べてみようぜみんな^^』と言うお兄ちゃんに誰も異は唱えない。

 っつーことで、レッツ!讃岐煉瓦・元工場跡地の痕跡探しリスタート!(*´д`*)

 

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『わきゃ? なんか煉瓦が使われている建物があるですよ???』

 さっき遠目に見えていた建物の近くまで来ると、煉瓦が使用されてる建物もあったのです。

 

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 先へ先へと進めば建物の裏手に『琴弾回廊』と言うスーパー銭湯の看板があったっす^^

『なあー・・・お兄ちゃん。ちょっと聞いていいっすかね^^;』

『あ?何だ?』

『えっとさー、防波堤と建物に挟まれたこんな裏路地にデカデカとこんな看板あったって誰も見ないと思うんすけどw』

『だよなw オレもそう思うぞw

 まあ~それは置いて置いて、

 この琴弾回廊って銭湯も、実は讃岐煉瓦株式会社が経営する建物なんだよ^^』

 えっ!? 

 つーかそうだよねー普通に考えてさw

 

 そう。この琴弾回廊もまた讃岐煉瓦株式会社の系列だったわけっす^^

 讃岐さんマルチ経営やね~♪

 

 流石に新しそうなスーパー銭湯っす。

 ここには煉瓦工場の痕跡なんて無いだろうと思ってたらば・・・

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 建物の土台部位にゴロゴロと煉瓦片が散乱してやしたっす^^;

 ・・・痕跡ってあるもんすねw

 

 さてここからがパラダイスだったのです(*´д`*)

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『わきゃ!煉瓦塀が見えて来たですよ!(´▽`*)』

 琴弾回廊をぐるりと回り込んだところで、目の前に煉瓦の塀が見えて来たのです(*´д`*)

 

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『なあ~お兄ちゃん!この低い煉瓦塀に囲まれた一画も讃岐さんに関係あるのかな? 見たところちょっと古い感じの平屋の集まりだけど^^』

『そうだなあ。昔の地図と比べてみると、工場跡の脇に同じような区割り・同じような平屋があるぞ^^

 恐らく社宅とか従業員居住区だったんじゃないかな^^』

 なるほどっす。私もその線がかなり濃厚な気がするっす^^

 そしてそれがほぼ確信に変わるーーー

 

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『わきゃ?ねえねえ先輩見てください! この平屋たちの横のマンションに讃岐煉瓦株式会社って書いてあるですよ!』

『どうやら確定みたいだな琴音^^ 今はマンションとか様変わりしてはいるが、ここらへんの土地は讃岐さんの土地であり、従業員の居住区跡地なんじゃないかな。

 そしてこの煉瓦塀は当時の名残りそのものだ^^』

 へえ~宅地を用意して従業員を抱え込んでたなんて、相当大きな工場だったんすね^^

 っつーかマンション建てても煉瓦塀撤去しないところが素敵(*´д`*)

 

『さていつもの行きやすかみんな(*´д`*)』

『『ラジャー!琴音隊長(^^ゞ(^^ゞ』』

 せっかく目の前に腰の低さの煉瓦塀があるのに刻印探しをしないわけにはいかないっすw

 ということで戦闘開始っす(*´д`*)

 

 ・・・ところがどっこい!

『わきゃ・・・意外と見つからないですね^^;』

『塀の上部はモルタルがかぶさってて見える部分が意外と少ないな^^;』

 そうなんす^^;

 ところどころモルタルが剥げていて煉瓦の平面が露出してるんだけれどー

 思ったようには見つかんなかったっす^^;

 しかも一応人家だし、遠慮しながら見ないと通報されちゃいそうだしねw

 

 これはダメか・・・と思い始めた頃、

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『おい琴音!ここは家も無くて煉瓦が剥き出しだぞ!』

『うは!マジか(*´д`*)』

 なんと今現在は野ざらしの駐車場となってる場所に、煉瓦の平が剥き出しの煉瓦塀があったのです(*´д`*)

 これは俄然燃えてきたっす(炎д炎)ぐおおー!

 そしてついにーーー

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『うおおおおー!讃岐煉瓦株式会社の煉瓦刻印ゲットっすううう~(*´д`*)』

『ここは沢山見つかりそうだな琴音w 他にも探してみるか^^』

 やっと見つけた煉瓦刻印ちゃん☆

 とは言えもっと状態の良い刻印は無いかと皆で手分けして探した。

 

 そしたらあったよ!ありやした!

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『わきゃー!クッキリハッキリの刻印見つけたよ(*´д`*)』

 先に夕実っちに見つけられちゃったのがちょっと悔しいけど(いやかなり屈辱)

 これほどまでに完璧に打たれた煉瓦刻印は滅多に見れないので非常に私、大歓喜っす(*´д`*)

(しかも野ざらしだからね!)

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『駐車場になってるこのスペースも昔は何かしら建物が建ってたんだろうね^^』とおにいちゃん。

 よく見れば煉瓦塀の内側に控え壁(壁を支える補助的な柱)

 道路側には控え壁を造らないから建物が内側にあったんでしょうね^^

 

 さて充分収穫を得た私たちは琴弾回廊にもお邪魔してみることにしたっす^^

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(駐車場脇の鬱蒼とした木々の中には一風変わった煉瓦塀のお宅もありました)

 

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『わきゃ~今日は結構汗かいちゃいましたですう。当然温泉に入っていくんですよね?先輩(*´д`*)』

『ん?あーゴメン夕実ちゃん^^; 本当ならひとっ風呂浴びていきたいところなんだが・・・

 新居浜行きの電車まで残り30分くらいしかないんだよ^^;』

 え?30分!?

『ちょちょちょちょ!お兄ちゃん!私達って駅から20分くらいかけてここまで来たんだよね?』

『そうだな^^』

『んじゃー!ぜんぜん時間ねーじゃねーかw

 なんともはや・・・

 相変わらずお兄ちゃんの旅行プランは忙しない^^;

『とは言ってもちょっとだけ観光していくつもりである^^ だからここからは駆け足で行くぞ!(*´д`*)』

『『マジですかあー・・・Σ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』

 嘆く私と夕実っちに気も留めずに走り出すお兄ちゃん。

 ここからは超絶ロケットダッシュでとんぼ返りでした^^;

 

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(琴弾回廊の事務所には、きっちりと讃岐煉瓦株式会社の社名がありましたよ^^)

 

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『おー!たぶんここだ、ここを抜ければ観音寺市の有名観光スポットだと思うぞ^^』

 黙々とお兄ちゃんについて行ったらば、なんか松林みたいなとこに来ちゃったんですけど、

 ここに一体何があるっつーんだよおう^^;

 

 その松林を抜けるとーーー

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『わきゃ!? な、何ですかここは???(◎_◎;)』

『砂浜・・・にしちゃ、随分でこぼこしてるっすけど・・・砂丘とか?お兄ちゃん^^;』

『いやいや、砂丘じゃないぞ^^

 ここはーーー

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 銭形砂絵って言う超巨大な砂絵だ^^

 観音寺市きっての有名観光地。

 なんでこんな巨大な砂絵を描いているのかはーーー時間もないし諸説あるので割愛するぞw』

 いやそこ説明してよお兄ちゃん!w

『時間があれば、ボクたちの後ろにそびえる山に登って綺麗な寛永通宝の砂絵が拝めたんだが、

 もう時間も無い!走るぞ!w』

 

 正直時間があっても体力も尽きかけてたし(ごはん食べずに歩きっぱなし)

 たぶん展望台には登らなかったと思うんすけど、ちょっと残念すね^^;

 ちなみに上から見るとこんな感じっす↓

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 さて無事に新居浜駅まで帰ってこれましたw

 お兄ちゃん曰く『これを逃すとかなり遅い到着になっちゃうんだ^^;』とのこと。

 

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 乗り込んだのはJR四国の主力特急列車『しおかぜ』っす^^

 うは!ちょっとかっこいい車内っすね☆

 ちなみに電車賃はお兄ちゃんに奢ってもらったよ(*´д`*)

 

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『うがー!もう流石にお腹減りすぎてダメだー!(>_<)』

『わきゃあ・・・お弁当買うですう!(ガルル・・・)』

 すっかり腹ペコリンな私と夕実っちが、電車内で食べようとコンビニでお弁当買おうとしたらお兄ちゃんに制されたのです。

『ここまで来たら、めっちゃ腹を空かせて新居浜市でガッツリ飯を食った方が死ぬほどうまいはずだ^^

 だからビックカツとガソリンで飢えをしのげ(・´з`・)』

 いやそうだけどさあ・・・なんでビックカツなのよ^^;

 食べかすボロボロするから電車内ではいい迷惑だよねw

 

 さあ色々あったけれど島旅にポケモンGOに煉瓦刻印ちゃんと、素敵な一日だったっす(*´д`*)

 夜ごはんも楽しみだなあ。

 そしていよいよ明日、

 私は日本なのに日本じゃ無いような憧れの場所に行けるらしい。

 今からワクワクが止まらない。・・・寝れるのだろうか?

 いや、寝ないと二日間寝ないことになるw(サンライズ瀬戸では寝てない)

 だから頑張って眠ることにしようと思った、

 四国北岸瀬戸の花嫁編二日目の私でしたっす^^

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました(*´д`*)

 観音寺市に残る煉瓦工場跡地の痕跡探しいかがだったでしょうか(え?ツマラナイって?w)

 次回はいよいよ東洋のマ・・・とか言うところですw

 長いので3部作くらいに刻んで記事にしたいと思ってますが・・・

 北海道シリーズもスタンバってるからやっぱり長文となることをお許しくださいw

ちょいのり・寝る・サザエさんver.jpgではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)


第876話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆新居浜市駅前~別子銅山『先輩!東洋のマチュピチュってなんですか?』

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『あん!あん♪・・・ああ・・・いい・・・ですう・・・(*´д`*)(ほわ~お)』

『夕実ちゃん声を押さえてくれないかなあ(>_<;) その声聞いてると何だかボクは色々とドキドキしてきちゃうから(*´д`*)』

『うはー!お前ら何やってんねんww』

 

 ・・・思わず変な声でちゃってゴメンナサイですう。

 だってー

 今回、先輩が選んだホテルの部屋にはマッサージ機があったんだもん(*´д`*)

 何だかんだで結構歩かされた旅行二日目ですう^^;

 正直へとへとです(ごはん食べてないし!)

 だから一汗流した後のマッサージ機は格別でしたよん(*´д`*)

 

 さて今回は観音寺市で広島原爆ドームの煉瓦の答えを自分たちの目で確かめてきたわけですが、

 旅行二日目はまだまだ終わらないのですう!

 先輩が今日はここで泊るぜ!と言う宿泊地『新居浜』

 そこに夕刻に辿りついたとこからスタートします。

 第876話、四国北岸瀬戸の花嫁編、

 in新居浜市編☆

 私こと石廊崎夕実視点ではじまり物語ですう~^^

第876話・四国北岸瀬戸の花嫁編☆新居浜市・夕実ちゃん食事☆2.jpg 

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 観音寺市から特急を駆ってやってきたのは新居浜駅と言う場所でした。

 時間にしたら30分程度。

 私たちが乗ってきたのは特急だったからそのくらいの時間で済んだと管原先輩に聞かされる。

 各駅停車なら・・・1時間近くもかかる行程だったそうなのです^^;

 

 ここまで予讃線の車窓から眺める景色は長閑な自然ばかりだし、

 途中駅も小さな駅ばかりでした。

 だからてっきりここも小さな駅だろうし少しでも歩けば畑ばかりなんじゃないかと思ってたですが、

 ここは大きな都市だと言うことを知ることになるのですう^^

 

 さてーーー

 改札を抜けて駅前に飛び出した私たちを迎えてくれたのは

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 琴音っちがいつも言う『イマドキ煉瓦さん』ぽい柱が連なるターミナルでした。

 割とどこにでもあるレイアウトですよね^^

 バスやタクシーの待合に屋根付きガードがあるなんて普通です。

 ちょっと煉瓦チックでおしゃれっぽいくらいでしょうか。

 一見『それがどうしたの?』って思われるこの煉瓦さんの柱。

 マジマジ見ると『普通じゃなかった』のですよぅ~^^

 

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『わきゃ? なにかよーく柱を見てみるとパネルみたいなのが掲げられてるですよ?』

『そうだね夕実ちゃん^^ 実はこの新居浜駅のターミナルにある煉瓦註には、

 この新居浜市にかつて存在した日本三大銅山との所縁や説明がパネル展示されてるんだ^^』

『わきゃ?日本三大銅山??? あ!足尾銅山とかでしょうか^^』

『お!夕実ちゃん知ってるねえ~^^ そう、足尾銅山は教科書にも出てくるし有名だけれども、その他には茨城の日立銅山、

 そしてここ新居浜市の別子銅山を指して日本三大銅山って呼ぶんだ^^』

 へえ~別子銅山ってのがここにあるんだ^^

 初めて聞いたその言葉。

 だけど琴音っちはそうじゃなかったらしい。

 私の隣で『キターーーーーー!別子銅山あああああん~(*´д`*)』と女の子なのにヨダレをトロリと垂らしそうな笑顔をするのです^^;

 そんなにも琴音っちが気になる別子銅山。

 どんなとこなのかなあ~と気になってパネルを読もうとしたところ、

ごめん夕実ちゃん。読んじゃだめw あとあと現地に行ってからのお楽しみと言うことでw』と先輩に手でパネルの文字を隠されちゃったです^^;

 ああ~んもおーw

 どうしてこういつもいつも意地悪なんでしょw

 現地に着いてから感動してね☆ってサプライズばかりですう^^;

 

 でも、本番まで知らない方が目の当たりにした時の感動も一入なのも事実。

 あえて今回もそのイジワル(提案)にゆだねることにしたのですう^^

 

 さて先輩が『ホテルまで歩いて20分くらいかな?』と先を急ごうとするのですが(と言うか20分も歩くのね^^; 遠いーなあー)

 ん!?

 何かな?あれは。

 どうしても他の煉瓦柱とは違う柱が気になってしまったので悪戯にワザとその柱を見つめることにしたのです(イジワルされたから小さな仕返しですよん☆)

 

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 他の柱とは色合いも表面も別人。

 見た感じ一個一個の煉瓦の大きさも他より大きい感じ。

 

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 表面をじっくり見ると煉瓦っぽいけど煉瓦じゃ無い?感じで気になっちゃったのです。

 

 正直『こらこらこらー!夕実ちゃんダメだぞ^^;』って突っ込まれるかと思っていたですが(覚悟の上)

『おや?夕実ちゃんその柱が気になったんだね^^ 流石れんが研究会現・部長さんだ。いいとこに目を付けたね~(*´д`*)』と、むしろ褒められちゃったです(わかんないけどうれちい☆)

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『これはね? 鍰煉瓦(からみれんが)と言って、銅の生成過程で銅以外に排出された鉱滓(こうさい)

 もしくはスラグと呼ぶものを煉瓦状に成形して再利用したものなんだ^^

 ぶっちゃけ簡単に説明すると、

 大量に出る要らない部分(不純物・不出来な物)をそのまま捨てるよりも加工して建築材などに使えるようにしたもののことなんだよ夕実ちゃん^^

 いわゆる昔のエコ煉瓦だ^^』

 なるほどー、この煉瓦さんは昔のエコ商品なのですね^^

 

 そこに負けじと琴音っちも参戦!

『ねえねえ夕実っち!今どきの街中の舗装・歩道や公園の舗装に煉瓦っぽいブロックとかいっぱい使われてるっしょ?

 あれって再生インターロッキングブロックっつって、皆が毎日出すゴミの焼却灰を再利用加工して造ったイマドキ煉瓦(風)なんすよ^^

 つまりはこの鉱滓煉瓦とか鍰煉瓦ってのは、エコ商品のパイオニアなんすよね^^』

 さ、再生インターロッキ・・?

 ほえーそんな名前のブロックだったですかあ。舌噛みそうです^^;

 

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 さて駅からのメインストリートはとても綺麗に整備され歩道もとても広いのが印象的。

 見回すとどの建物も新しいような???

 

 先輩に聞くと『この新居浜駅周辺の土地や道路は近年再開発されたばかりなんだ^^ いや今も進行中かな?

 新居浜駅とは謳っているけれど新居浜市の中心街からは随分と離れた場所にあるわけで、

 再開発で町の活性化を目指してるそうだ^^』だって。

 

 地図を見せてもらうとアラアラアラ、市役所を筆頭に官庁のある地域は随分先。

 海沿いの方は工場がいっぱい。商店街は・・・どこなんだろ?

 びっくりするくらいどこが中心市街地なのか分からない感じでしたですw

 

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 結構歩いてたどり着いたのがこちらのお宿『ホテルアルファーワン』さんと言うビジネスホテルでした^^

 

『ええー東横インじゃないんだお兄ちゃん。確かポイント溜まって一泊分無料になったんじゃないの?』

『いやそうだけど新居浜にはそもそも東横インは無いからw 無料宿泊はここぞって時までためておきたいしな^^』

 

 どうやら琴音っちと先輩は東横インの宿泊ポイントが随分溜まってる様子(一泊に付き1ポイント。10回宿泊で一泊の無料チケットもらえるです^^)

 

『まあそんなことより疲れたぞ、さっさとチェックインだ!^^』

『『は~い(*´д`*)(*´д`*)』』

 私たちは早速ホテルへレッツゴーしたのです。

 

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『うは!なんでお兄ちゃんの部屋だけマッサージ機が付いているのかな?かな?』

『わきゃ!ほんとだズルいですう^^;』

『そんなん宿選びした吾輩の特権じゃい(*´д`*) お前らはお金が無いと思ったから安い部屋をチョイスしてあげたことをむしろ感謝してほしいものだなw』

 

 チェックイン後、各人の部屋で汗を流した私たちは、先輩の部屋でご飯を食べに待ち合わせをしてたのですが、

 先輩の部屋だけマッサージ機常備ですよ!?

 常識疑っちゃいますです!

 だからーーー

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 ご飯を食べて帰って来てからは私と琴音っちがマッサージ機を占領してしまうのを今の先輩は知る由もないーーー( *´艸`)

 

 さてお腹と背中がひっつきそうですう。

 むしろお腹が背中を飛び越してしまいそうなくらい腹ペコリンな私たちは、

 歩いて食事処を探すよりも、さっさとホテル近所の居酒屋さんに飛び込もうってことにしましたです(もう歩きたくないから賛成w)

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『『『かんぱーい(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

『くはー!五臓なんちゃらにしみわたるっすねマジで(*´д`*)』

『わきゃ・・・食べずに歩きどおしはキツイですう^^;』

『でもいいじゃないか皆^^ 美味い!うまいぞー!お姉さんビールもう三つ追加ね(*´д`*)』

 やっぱり荒行の後のビールは格別です(いや、ずっと朝からアルコール飲んでますけどねw)

 

 さて地物の料理と行きたいところですが何が名物名産なのか分からないことと、鶏料理屋さんだったこともあって、みんな思い思いに食べたいものを注文することにしましたです^^

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 鳥皮ポン酢に~

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 地鶏のたたきに~

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 きゃべ千のオムレツ風に~(これおいちい(*´д`*))

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 最後はやっぱり雑炊ですう(*´д`*)

 すっかり満足して皆、お腹をポンポンとたぬきさんのように叩いてご満悦☆

『なんだかんだで一杯食べちゃったねみんな^^ じゃあ~明日も早い予定だからホテルに帰ってさっさと寝ちゃおうか^^』

『『ほーい(*´д`*(*´д`*)』』

 と言うことで私たちはホテルに戻って早めの就寝をしたのです^^

 琴音っちだけは『ヤバイ!? ベトベターが近くにいるっす(*´д`*)』と、

 ポケモンGOしに、夜の新居浜市へと出かけて行っちゃったけれど・・・w

 

 ーーー翌朝ーーー

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 私たちは朝食無料サービスに出向きましたです^^

 そこにはパン!パン!パンがいっぱいありましたですよ☆

『うはー・・・米粒食いたいっす^^;』

『こらこら琴音っち^^; 大きい声で言わない言わないw』

『オレも米粒がいいんだが・・・』

 あんたもかよ! いや先輩もですか^^;

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 そうは言ってもこのクロワッサンをみんながっついて食べてましたけどね^^

 美味しかったです。ご馳走様(*´д`*)

 

 

 さて、身支度を整えて玄関に集合。

 いよいよ旅行3日目のスタートです(*´д`*)

 今日はどんな出会いが待ってるんだろう!とワクワクしたのですが・・・

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 ありゃりゃ・・・雨ですうー^^;

 

『雨だねえ~夕実ちゃん^^; でもこれでもまだいい方だよ? 昼間には雨も上がる予報だしね^^』

 そう先輩が言うのも実は納得なんです。

 なんせ四国には台風が接近中だったのですから。

 正直、旅行前日の先輩の話では『3泊4日は全部雨かも^^; 下手したら離島への船も出ないかも^^;』って言ってたのです。

 だけれどもなんと神回避!

 台風は微妙に愛媛県をかすめる程度で通り過ぎてくれたようなのです(*´д`*)

 

 さて散々ここまで勿体ぶってきた今日の行き先を聞きたくて、新居浜駅までの道中に先輩に聞いてみる。

『ねえねえ先輩。今日ってこれから東洋のマチュ・・・なんちゃらってとこに行くんですよね?』

『そうだよ^^ 今日は東洋のマチュピチュと呼ばれる別子銅山跡へと行くんだ^^

 その廃坑跡が、世界遺産であるインカ帝国の遺跡マチュ・ピチュにも似通うからってことで、東洋のマチュピチュって呼ばれてるんだ^^

 まあ~ぶっちゃけると東洋のマチュピチュと誇るのも烏滸がましい日本の近代遺産なんだけれど、

 別子銅山は日本の近代化の答えがたくさん詰まってる場所でもあるんだ。

 日本の近代化を支えた場所とでも言っておこう^^

 そしてそこにはーーー

 琴音が大好きな煉瓦があるんだ^^』

 私に説明しながらも煉瓦と言うキーワードのくだりで妹の琴音っちに先輩が視線をむける。

『わたし最近お兄さまが格好良く見えて来たっす。抱いてくれ!w』

 嬉しさで血迷ってる琴音っちはおいておいて・・・^^;

 

 東洋のマチュピチュ=別子銅山跡ってことなのですね^^

 ようやく理解できましたです私w

 

 さてとー

 新居浜駅までやってきた私たち。

 その頃には雨も止んでましたです^^

『夕実ちゃん琴音。ここからバスで向かうんだけど、まだ20分くらい余裕がありそうだ^^

 トイレに行きたい人やポケモンGOをやりたい人は勝手にやってくれてもかまわんぞw』と先輩。

『うは!じゃあー早速ポケモンGOでもしようかな私っち(*´д`*)』と、ポケモンGOのアプリをすかさず開く琴音っちが居た(あんたほんとに好きねー^^;)

 すると琴音っちが『駅近に公園あるっす! もしかしたら隠れたポケモンの巣だったりしないかな(*´д`*)』と、私たちにゲーム画面を見せてきた。

 うん? あー確かに小さな公園がご近所にある。

 と言うことで、みんなで暇つぶしがてらにそこへと向かうことにしましたよ^^

 

 

 ーーー新居浜駅から徒歩2分くらいでしょうか。

 小さな公園だと思っていた私たちは目の前の公園に驚いちゃったのです。

 いや、確かに区画的には小さな小さな公園。

 でも上にこんもりと大きかったんですうーーー

 

 

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『古墳かよw(琴音)』

『まさか古墳の公園とは思いもよらなんだw(先輩)』

 なんとびっくり古墳しか無い小さな公園だったのですうw(トイレはあるよー)

 さすがに琴音っちもポケモンGOを忘れて公園の説明書きに見入る。

 

正光寺山古墳公園って言うんすね~^^ 6世紀ころの円墳が6基。ん~でも見た感じ3基くらいにしか古墳が見当たらないけど???』

『大きいとこだけ残して公園として整備したんじゃないか?琴音^^ 見た感じ古墳も綺麗過ぎるし埋め戻ししてるんじゃないかなあ^^』

 埋め戻し???

 それって何?

 先輩に聞くと『あらかた発掘作業とか研究したら土を戻すことだよ夕実ちゃん^^ そこがたまたま見つかったマンション工事の現場ならマンションの下になっちゃってるかもね。

 ここは公園として残したみたいだけれど、この公園の周りの家々も本来は古墳跡なのかも』

 へえ~そうなんですかあ。

 全部が全部残すわけじゃないんですね^^;

 特に古墳なんかは全国に結構数が多くてレア度が低いものが多いとか(レア度ってなによw)

 大変貴重とか特筆すべきものが無ければ埋め戻しの憂き目にあうんだって・・・^^;

 こういう風に残されてるだけでも御の字だとは何だか忍びないですね^^;

 

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『んじゃーさ!古墳公園記念にみんなで乾杯といきやしょうっす(*´д`*)』

『『どんな記念なんだよw』』

 すかさずリュックから取り出した缶チューハイを私と先輩に配りだす琴音っち^^;

 飲めればなんでもいいのねアンタ^^;(朝7時半です)

 

 さあ、ちょっとした駅前朝散歩を堪能した私たちは、朝一のアルコールにクラクラしつつも新居浜駅前に舞い戻ってバスに乗り込みました。

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『うは!ガラガラっすねw』と乗り込むや琴音っちが呟く。

 てっきり時間的に通勤客や学生さんが多く乗り合わせてるものだと思っていたのですが、

 私たちを含めて一人しか乗客がいませんでしたよ^^;

 あれれ? 東洋のマチュピチュってあんまり人も来ないとこなのかな?

 人気無いスポット?

 そして一応ここでこれから行く東洋のマチュピチュがどこら辺にあるのかも先輩に教えてもらいましたです。

新居浜駅・マイントピア別子の3D俯瞰図.jpg

『夕実ちゃんこれが新居浜駅で、この市街地の際から登った先にある『マイントピア別子』って施設に行くんだよ^^

 このマイントピア別子こそ別子鉱山跡の第一の扉だ^^』

 え?第一の扉???

 と言うことはーーーまだまだ入り口みたいなところってこと???

 と言うか先輩のこの3D画像めちゃくちゃ位置関係分かりやすいですう♪

(※ グーグルMAP・3Dだと平面図よりも非常に分かりやすいですね。特に高低差(*´д`*))

 

 

DSCF8762.jpg

 繁華街の狭い道をグングンと山間に向かってひた走るバス。

 遠方にはどんよりとした雲模様・・・

 ・・・

 ・・・あれ?

 なにか山の上に何か建ってる気がするですよ???

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『先輩!先輩!なにかあそこに塔が見えるですう(゚д゚)!』

『お!夕実ちゃん目がいいねえ~^^ あそこも別子銅山跡の関連施設だよ。あそこにも行こうかなあ~とは思ってるけれど、ボクたちが向かう別子銅山跡はもっともっと山の上の方なんだ^^』

 別子銅山の関連施設???

 バスの窓ごしに見てもなんだか煉瓦っぽいですね^^

 

DSCF8764.jpg

 まるで山から湯気が沸いているような景色を車窓から眺めていると、

 

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 大きな大きな橋の中へとバスは右折し吸い込まれて行くのです。

 そしてその大きな橋を抜けたところでバスがゆっくりと停車した。

 

 

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 下車した目の前には大きな岩にマイントピア・・・読めない^^;

 苔蒸してるし無理やり字を書いた感が半端ないですうw

 

 ここで琴音っちが早速ポケモンGOのアプリを開く(もう完全に中毒ですね^^;)

Screenshot_20160908-085258.jpgScreenshot_20160908-085315.jpg

『うは♪ ここもポケストップ(アイテムもらえるところ)っすね(*´д`*)

 しかもこの先にはジム(捕まえたポケモンをバトルさせる場所)もありゅう(*´д`*)』と嬉しがる^^;

 こんなところにもポケモンGOの魔の手が・・・と驚きはしたけれど、

 そうじゃないでしょ琴音っち^^;

 私たちの目的はあくまでも別子鉱山跡ですう(^_^;)

 

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『じゃあ皆、さっそく受付でツアーの手続きを済ませてからそれまでの時間、

 このマイントピア別子端出場ゾーンを満喫することにしような^^』と、

 先輩が私と琴音っちの背中をぐいと先へ押すのです(琴音っちには特に力強く)

 

 え?

 ツアー???

 端出場ゾーン???

 先ほど先輩が言っていた言葉とここでようやくシンクロする私。

 もしかしたらば・・・

 第一の扉がここで、第二の扉、第三の扉は別の場所?

 ツアーで向かうのがその第二第三の扉(場所)なのかな?かな?

 

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 ビニール傘をツツツーと雨粒の滴が流れ落ちる。

 その滴の行く末をぼんやり追っていると目の前に煉瓦調の大きな建物が傘越しに見えて来たのです。

『あそこが第一の扉ですか?先輩』

『そうだよ^^ 日本屈指の産業遺産の扉へようこそ夕実ちゃん☆』

 

 ここから始まる歴史の扉。

 私は傘の雨粒をパッパと払ってから突入したのですう^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 いや~実にお久しぶりですなw

 なんせねえ・・・

 ポケモンGOがハロウィンイベントやってましてね?

 その期間中は普段の1/4歩くだけでアイテムをゲットできたので、やっきになって歩き回ってましたw

(休みの日は徹夜してまでw)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて言い訳はこのくらいにして今回は新居浜市に突入です^^

 愛媛県でも松山・今治につぐ大きな市『新居浜』

 ここはかつて『工都・新居浜』とも呼ばれていたくらい工業が盛んな場所であります^^

 それは日本の近代化と発展を支えたものでもありました。

 今回はあくまでもさわりの部分。

 次回からその答えが見えてくると思いますので、気になる方は是非どうぞ^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

(ただし、5日後に島旅に出る予定なのでそれまでに記事がアップできればいいんだけどねw)

 あと、マッサージ機最高や!(*´д`*)

   

第877話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆マイントピア別子『三匹の子豚が示す煉瓦構造物の本当の強さ』端出場水力発電所跡・水樹奈々さん・鉱山鉄道ほか

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『そもそもですう。昔の人ってどうやって鉱脈を発見したですか???』

 

 わきゃ☆ 自分で言うのもなんですがあー

 めちゃくちゃ良い質問じゃないでしょうかですう(*´д`*)

 

 だってー

 銅山とか金山とかよく聞くけれど、それってそんなにホイホイ見つかるものなの???

 銅も金銀も鉄だってそう。それがあるのは洞窟とか坑道のように地下に突き進む仄暗いイメージですよね?

 歩いてて簡単に見つかる感じとか全然しないんだけど!

 

『お!夕実ちゃんなかなか良いツッコミだねえ^^ 

 まあ~色々と長くなるから端折るけど、簡単に言えばーーー

 地表に露出した鉱脈も存在するわけなんだよ^^

 それは露頭って言うんだけどね。

 火山活動や大陸プレート移動で隆起した地下鉱脈が長年の風雨にさらされて地面にその一端を伺わせるわけなんだ。

 そこを手掛かりにメイン鉱床を探し掘り当てるんだ。

(※ 鉱床が地下水・熱水に溶け出して河川の産物として流出とかそーいうのは今回省きますw)

 んで、この別子銅山を見つけたのが切り上がり長兵衛さん^^

 彼が「なんかこれって銅っぽくね?」って、この露頭を見つけたことで、後々、住友と言う財閥の発展。そしてそれが日本の近代化に寄与することになるわけなんだ^^』

 ええ!?

 住友さんって銀行とか保険会社とか・・・色々いっぱいあるやつ?(夕実ちゃんは残念な子なのでこれで精いっぱいw)

 切り上がり長兵衛さんって人も何か気になるですう^^;

 

『あとなあ~琴音^^』

『ん?何さ突然お兄ちゃん^^;』

 先輩はふと私から琴音っちに振り返って、こう言うのです。

『住友のシンボルマークと言うか家紋って知ってるか?お前^^』

『ん~・・・菱形・・・かな?井桁のマークってやつ???』

『そう^^ それってさー、観音寺市の讃岐煉瓦の刻印にも似てないか???』

『ッ!? え? そう言えば・・・っすね!』

『オレは讃岐煉瓦と、住友財閥が関与したこの別子銅山との繋がり。そして讃岐煉瓦刻印と住友の井桁マークとの類似性や因果関係も調べたくてここへ来たわけなんだ^^』

 

 ・・・なんかお話が壮大になってきたようなですw

 ただ、讃岐煉瓦さんと別子鉱山にはかなりの繋がりがあることは伝わってきましたよ☆

 同じ井桁のマークをもつ讃岐煉瓦と別子銅山(住友財閥)の第一の扉、今、開かれたりです!

 

 第877話、四国北岸瀬戸の花嫁編☆マイントピア別子、

 引き続き私こと石廊崎夕実視点でスタートですう~^^

第877話・四国北岸瀬戸の花嫁編☆マイントピア別子・夕実ちゃん銅太君バージョン2.jpg 

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『うは!てっきりマイントピア別子本館の建物も昔の煉瓦ちゃんと思いきや違うみたいっすね^^;』

 バス停から大きく見えていた煉瓦調の建物は、あくまでも煉瓦調のようでしたですw

 

 

 さてここで『電話予約していたチケット買わないとな!』と、早速先輩が受付窓口へとチケットを購入しに行きました。

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『はい、東平(とうなる)までのバスツアーのチケットだよみんな~^^

 東洋のマチュピチュって呼ばれている東平へは、今居る端出場(はでば)からバスツアーで行くよ☆

 出発は11時と13時の2本。ボクたちは11時のやつに予約したんだ^^

 で、今現在9時過ぎだからそれまではこの端出場ゾーンを見学することにしようか^^』

 え?ここが東洋のマチュピチュじゃないんだw

 先輩曰く東平ゾーンってのはずっとずっと標高が上の方らしい。

 

 

『なあ~兄ちゃん。予約しないとそこには行けないんか?』

『うんにゃ。マイカーでもタクシーでも自由に行けるよ^^ ただし・・・

 途中からかなり道幅が狭くなるしマイントピアさんのツアーバスに乗ってったほうが安全だしな^^

 予約したときは最少催行人員に足らなくてダメかと思ったが、わざわざその後に人員達成しましたよ!って連絡いただけたから嬉しかったねえ(*´д`*)

 じゃあ~ここでだべって(しゃべって)たって時間も勿体ないことだし色々巡るぞ^^』

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 そう言って先輩は端出場ゾーンの地図を広げるのです。

『わきゃー!砂金採りにバーベキューですかあ^^;

 見どころはどこなんでしょうかね???』

 

 すると先輩は地図上を幾つか指を差すのです

『この端出場で特に見ておかなくてはいけないところは

 旧・水力発電所と鉱山鉄道(旧・索道)かな^^

 まずは旧水力発電所。つまりは端出場水力発電所跡を見に行くぞ!^^』

『『は~い(*´д`*)(*´д`*)』』

 と言うことで水力発電所を見にレッツゴーですう^^

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 いつの間にか雨はあがったけれど、遠くの山々はまだまだ濃い靄に包まれていましたです(ん?何か木々に囲まれた構造物が見えるですが気のせい?※1)

(※1 貯鉱庫跡。現在付近は近づけません^^;) 

 

 そして駐車場に戻ってきた辺りで川向うにーーー

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 立派な煉瓦さんの建物が見えてきましたですよ(*´д`*)

『うひょー!早く間近にちょー見てーっす(*´д`*)』とヨダレを啜る琴音っち。

『そこなんだがな琴音。実は発電所を見るには一旦、マイントピア別子を出なきゃならんのだ^^

 え!?ここから出ちゃうの???

 とは言え別に入場料とか無いので特に驚くことはないのですがw

(敷地内の移動は自由。お金がかかるのは鉱山鉄道とかレストラン・砂金採りだけです^^)

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 せっかくバスに乗ってここまで来たけれど、端出場大橋と言うおっきい橋を逆戻りですうw

 

 ふと橋の柵の間から下を覗き込むと・・・

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 見なきゃよかった^^;

 私、高所恐怖症なのですう・・・(>_<)た、高い・・・

 

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 川の向こうの登り道を行くと、現役の発電所?がありましたですよ^^

 住友共同電力株式会社って書いてありますですね!

 先輩が言うには『住友共同電力ってのは新居浜市と隣の西条市の住友系の工場へと電力を供給する電力会社なんだ^^』だって。

 要するにここら辺は住友さんが未だに牛耳ってるってことですう~w

 そしてそして対岸から見えていたアレの間近まで到着です^^

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『うはあ・・・立派な煉瓦造りの発電所っすねえ・・・。うわーうわー・・・おしっこちびっちゃいそうっすマジで(*´д`*)

 んもう!琴音っちったら相変わらず下品な感動の仕方^^;

 でも私もその佇まいに思わず感動ですう。

 緑濃い山間にポツリ、その緑の中には異質な色合いなはずなのに、

 歴史の風合いを感じさせる黒くも赤くもオレンジにも似た建物が景観に溶け込んだその姿に、頭の中がピリリと沸き立つのでした^^

 雨の後もあってかしっとり艶やかにも艶美にも感じましたです。

 

 

『ここがさっき言ったけれど端出場発電所跡だよ^^

 明治45年建造の煉瓦造り平屋の発電所(2階建てに見えるけど吹き抜けで一階建ての平屋。二階に相当する部位は存在してるけれど。尚、地下階も存在したようです)

 昭和45年には後発に増設した発電所たちに発電能力を譲って変電所へと使われ方は変わっちまったが、

 昭和48年の別子銅山閉山後も生き延びて昭和52年まで使われたそうだ^^

 建造当時は日本どころか東洋屈指の水力発電所と言われてたんだよ☆』

『わきゃー!歴史ある建物なんですね^^』

『ちなみに完全廃止は平成17年なんだそうだ夕実ちゃん(一部施設利用)』

 え!? ごく一部とはいえ平成の世まで使われてたですか!

 す・・・凄いですう^^;

 

 

『今でも手直しすれば使えそうなくらいってことですよね先輩^^』

『そうかもだね^^ ここは数ある日本の古い発電所の中でも当時の設計図などの資料が数多く残っている超貴重な場所だそうだ。

 それを辿れば現在に合わせた再利用も修復も全然OKなんじゃないかな^^

 しかも100年余の煉瓦造りだけれど、

 その煉瓦のどれもがヒビ一つ入ってない保存状態だそうだ^^

 

 勿論言っておくけれど何度か部分改修されてはいる。

 だけれども煉瓦がコンクリより寿命が短く脆いって虚報や一般概念を打ち消すような煉瓦建造物なんだぜ!

 メジャーじゃないけれど、この端出場水力発電所跡ってのはそのくらい凄いんだ(*´д`*)』

 

 その先輩の説明に私は驚き『わきゃー!とってもすごいとこじゃないですかあ☆』と言いかけたところ、

『ぐおおおおおおおー! 何?ここ!めっちゃスゲー煉瓦ちゃんじゃああああああーん(*´д`*)』と、

 私以上に先輩の説明に感動しちゃったらしい琴音っちの言葉に全部かぶされてしまった。

 

 ・・・まあそりゃそうですよね^^

 煉瓦好きな彼女にとって、煉瓦って別に弱い構造物じゃなく本当は強い建築物なんだと肯定する(実証する)建物が目の前にあるんだもんね^^

 関東大震災による煉瓦構造物の一部の破壊により『煉瓦ってマジ弱えー^^;』と、日本は煉瓦からコンクリへと急速にシフトしたです。

 日本の煉瓦需要はまさにここを境に急速にしぼんでいくことになるのですが、

 こんなこと言われたら彼女だって思わずシャウトする(吠える)はずですよね。うふふ(*´д`*)

 

 

 さあ~こうなってくると当然もっと見てみたくなりますよね?

 この端出場水力発電所(*´д`*)ワタシモミテミタイー

 

 すると先輩は悲しい言葉を私たちに放るのです。

『ほんとは間近でじっくり見たいよな? 琴音の好きな煉瓦の刻印も見つけられるかもしれない。

 でも残念ながらここは一般公開どころかここから近づくのも今のところ無理なんだよ^^;』

『ここまで来て近づくのも無理なのかよお兄ちゃ・・・ん^^;』

『特別公開のツアーは何度かあったけれど、常設展示・随時公開はされてないんだ^^;』

 

 ならば!と琴音っちはカメラの望遠で

『うおおー!遠くたってわたし負けねえええー!(炎д炎)』って吠えながら端出場水力発電所跡を舐めまわし始めるのでしたw

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『うはー・・・煉瓦と大理石の組み合わせの腰窓めっちゃすてく(素敵)(*´д`*)』

 

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『あは~ん・・・もっと真正面からあの円窓をみたかったっすねえ(;´Д`)』

 

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『ねえお兄ちゃん? あの屋根の上にある窓はなんだろ?ボロボロっす^^;』

『なんだろな? 詳しくは分からないけれど換気用の天窓だと思うぞ^^ 同じような構造物見て来た経験上、恐らく間違ってはいないんじゃないかな^^』

 

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 私もせっかくなので望遠で見てみるのですう^^

 煉瓦の積み方はイギリス積みーーーですよね?w

 

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 そんなこんなで皆で舐めるように観察しながら歩いているとーーー

 

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 建物の左手側はもっとより良く見渡せたのです^^

 

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『うは!丸窓すてきやん(*´д`*) 昔の煉瓦構造物って何でこんなにも細部にこだわりがあるんだろっていっつも思うっす。

 だって機能重視ならわざわざ意匠を施すことなくなくね?

 わきゃ、確かに私もそう思いましたです。

 凝る必要性は特にないはずですよね?

 

 

 もしくは・・・私たちの大きな勘違いなのかしら?

 この時代に造られた煉瓦構造物はコレが当たり前の造りであって、

 後年にそれを見た私たちが素敵な意匠だなあ・・・と勝手に思い込んでいるだけなのでしょうか???

 

 すると先輩が言う。

『例えばこれが総コンクリ建築だったとしたら~、夕実ちゃん・琴音、どう思う?^^

 恐らく、へえ~古い建物ですね~くらいの感想かもよ?

 少なくともオレはそう思うな^^

 例え当時の当たり前の構造だとしてもだ、

 煉瓦で造られているとやっぱり違うよな!

 煉瓦マジックとでも言おうかw』

 煉瓦マジック。確かにそうかもです^^

 私的には煉瓦建築には温かみを感じるってところでしょうかです。

 少なくともコンクリより凄く温かみを感じるです☆

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 さて、一通り端出場水力発電所跡を満喫した私たちはマイントピア別子本館内へとやってきましたよー^^

 なんでかと言うと、先輩曰くーーー

『ここの二階部位から鉱山鉄道ってヤツに乗れるんだ。今からこれに乗りに行くよ^^

 この鉱山鉄道は当時のままのルート、当時のままの鉄橋や隧道を潜り抜ける魅惑の鉄道だよ(*´д`*)

 そしてその終点には観光坑道があるんだが(全長333m・旧火薬庫を観光用に整備したトンネル)

 そこはこの別子銅山の歴史を歩きながら知ることが出来るんだ^^

 ここを巡ってくれば丁度東洋のマチュピチュツアーまでの時間つぶしにもなるしな!

 っつーことで是非行こうじゃないか(*´д`*)』だって。

 時間つぶしとか暇つぶしって遠回しに言ってるけれど、

 先輩、行きたくて仕方がないんじゃんw

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 さて階段を上がると(エスカレーター)

 小さな消防車やら別子銅山でも取れた金鉱石の展示なんかがありましたですう^^

 

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『うは♪ 屋内なのにこの消防車もポケストップだあー(*´д`*)』と、いつの間にかポケモンGOのアプリを開いていた琴音っち^^;

 ここまで来て何してんのよー・・・とは思いましたが別の意味で感心もしてしまいました。

 だって、

 ポケモンGOのポケストップ(アイテムを貰える場所)って、

 日本全国の有名史跡名跡どころか、隠れた名スポットなんかも対象になってるんですもの^^

 私、地元の公園にSLが展示されてるなんてポケモンGOをしてなかったら絶対知らなかったですからねw

 ポケモンGO恐るまじですうw

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 やってきたのは『端出場(はでば)駅』

 ツアーと一緒に購入した鉱山鉄道の切符を受付のオジサマに見せると、

『すぐ来るからね^^ そこで待っててね☆』とにこやかな対応です^^

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『すぐ・・・来なくね?』

『琴音・・・まだ2分と経ってないぞ^^;』

 二人の会話がオジサマに聞こえませんように(;^_^A

 

 すると5分とは言いませんがーーー

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 ちっこい電車がやってきましたよ(*´д`*)カワイイ

 

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『じゃあ~さっそく乗り込もうみんな(*´д`*)』

『『はーい(*´д`*)(*´д`*)』』

 

 乗り込んだ小さな車内には風鈴がたくさんチリンチリン~♪

 

『なんかいいですね先輩^^ まるで遊園地の汽車ポッポみたいですう(*´д`*)』

『だよね夕実ちゃん^^ 子供の頃を思い出しちゃうよな~(*´д`*)』

『ちょ!ちょちょちょ!お兄ちゃん夕実っち!二人ともそんな思い出に浸ってないで蚊を追っ払ってよマジでw』

 そう。実は車内に蚊が凄かったんですう^^;

 

 

『ぐは!はたいても払ってもすげーいるっす!』

『早く走り出してくれたら蚊も減るかもしれないぞ!今のうちに車外に追っ払うのだ皆^^;』

『わきゃー!ぎゃー!ですう^^;』

 思わぬ同乗者にみんなで悪戦苦闘・・・

 それでもゆっくりと走り出したところで蚊の皆さんは風に散っていってくれましたです(よかった・・・)

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 走れば追いつけそうなくらいのスピードで線路を行く鉱山鉄道さん^^

 ふと車内に音声アナウンスが流れて来たのです。

『今日は観光坑道の入り口まで案内・・・水樹奈々です・・・お客様に乗車中のご案内・・・』

 

『うは!? 水樹奈々さんて声優さんっしょ?』

『わきゃー!年末のNHK紅白でも何度も出てますですね水樹奈々さんて^^』

『水樹さんは新居浜市出身なんだそうだよ^^ 縁あってこの鉱山鉄道の音声ガイドを務めたって感じだね。

 歌手でもあり人気声優さんみたいだな☆』

 そこまで声優さんとか詳しくない私だけど、名前は知ってたし紅白で歌も聞いたことがありますです(歌、上手いですよね^^)

 

 さて、列車の眼前にはーーー

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『ぐおおおー!お兄ちゃん!お兄ちゃん!煉瓦隧道あるっすよ(*´д`*)』

『そうなんだ琴音^^ これは明治26年建造の中尾隧道をそのまま利用してるそうだ、当然煉瓦も当時ーーー

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 ああー!煉瓦まともに見れないで中に突入しちゃまったなw』

『ぐは!もっとゆっくり煉瓦ちゃん見たかったのに速度早いっすよ!ムキー!』

 先輩が煉瓦トンネルの説明をし始めたら、あっという間に真っ暗闇突入ですw

 琴音っちは早すぎるよと言うけれど、いやいやいや。結構ゆっくりですよ鉱山鉄道さんはw

(※ 時速10㌔程度ですw)

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 トンネルを出て振り返ってみるとこちらも立派な煉瓦のトンネルでしたです^^

(※ 一応内部は雨漏り対策や耐震補強の為に別の素材も使用されていますのであしからず)

 

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『わきゃ・・・この橋すごく高くて怖いです^^;』

 トンネルを抜けた先は深い谷底を跨ぐ鉄橋でした。

 

 先輩は『ここは打除鉄橋って言って(明治26年建造)、

 ピン結合トラス橋としては日本で数か所しか残ってない貴重な橋なんだよ^^』って説明してたけど、

 私的にはさっさと駆け抜けて欲しいですう(>_<;)コワイー

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 そんなこんなで終点の打除駅に到着です^^;

 所要時間5分くらいの長旅でしたねw

 

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 さていよいよ観光坑道ですう^^

 

 私は案内板を指さしつつ

『ねえ先輩? だいたいどのくらいでまわってこれるんでしょうね?ここは^^』と聞くと、

『おや?ここにも水樹奈々さんの写真あるなあ^^(地図の左隅)』

『打除駅にも水樹さんのサインあったっすよ^^』と、

 質問スルーされちゃったんだけどw

 私のハートもキャッチプリキュアしてよっ!^^;

(※ ハートキャッチプリキュアと言う水樹奈々さんの代表作があります)

 

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『この銅太君ってたぬきかな?^^ 夕実ちゃん記念撮影していくかい?』

『えっと・・・お構いなくです^^;』

 

 片や琴音っちはと言えば・・・

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『うは!やっぱここもポケストップになっとるっすwww』とポケモンGO・・・(アイテムきっちり回収中)

 

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『じゃあ~皆行くぜ!観光坑道へ☆ 鉱山跡の観光坑道はどこもかしこも似たり寄ったりだが、ここはちょっと違うらしいぞ^^

 見て!触れて!体験型遊学パークと謳い文句にしてるくらいだから確かめてこようじゃねーかw』

 体験型遊学パーク?

 しかも別子銅山の歴史もここを通れば万全だとか。

 

 

 次回、333メートルの観光坑道巡り。そしてその出口で見つけちゃった煉瓦刻印の物語ですう(*´д`*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 マイントピア別子に訪れてまず最初に向かったのが端出場水力発電所跡。

 ここの佇まいは圧巻です☆ 出来ることならいつの日か間近にその様を見上げて見てみたいものですね^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて本当ならば観光坑道まで書きたかったけれどあえてここで区切らせていただきやす。

 なぜなら今から島旅に行ってくるから記事を書く暇ねーんだこれがw

 今回の島旅は一応いつの日か記事にはするけれどーーー

 どちらかと言うとこれから迎える年末と言う居酒屋仕事の激戦前の自分への休息が目的っす。

 値段は気にせず美味いもの食べるつもり(*´д`*)船盛り予約したよ!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

第878話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆観光坑道『公害対策バッチリの先進的銅山?』観光坑道・讃岐煉瓦の煉瓦水路跡ほか

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『この坑道を出て晴れていたらいいなあ^^』

 そうお兄ちゃんは呟いた。

 私もうんと頷く。

 だってせっかくの東洋のマチュピチュツアーっすよ?

 雨は止んだとはいえガスってて何も見えないんじゃ意味ないっす!

  

 さて元火薬庫を改装して造られたと言う観光坑道、

 いざ突入開始っす☆

 第878話、わたしっちこと菅原琴音視点ですたーとっす(*´д`*)

第878話・マイントピア別子・観光坑道・琴音2.jpg 

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『わきゃ!なんかしっとりヒンヤリですう^^』

『むしろ肌寒いくらいだね夕実ちゃん^^;』

 

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 坑道内の気温は19℃。外の気温は26℃。そりゃ寒くも感じるっすよね(別子に行ったのは9月ですw)

 

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 観光坑道の手始めは、別子銅山とはなんぞや?の解説が壁面のパネルなどで説明してありましたっす^^

 

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『わきゃ?先輩がさっき言ってた切上がり長兵衛さんのことも書いてあるですよ^^』

『そう、ここにも記述されてるように長兵衛さんが銅山を歩いていたら偶然見つけちゃったところから歴史は始まるんだ^^

 歩くって言っても険しい山道だけどなw』

『なあでも兄ちゃん。鉱夫だったってことはさー、ただの散歩じゃないっしょ?

『まあ簡単に言えば鉱脈が無いか調査してたってことだな。

 何もここ別子が初めて愛媛県で見つかった鉱山じゃない。

 隣の四国中央市や西条市にも前から鉱山があったんだ(あと別子山の反対側も)

 だから新鉱脈があるのでは?って目星をつけて実地調査してた時の産物なわけだよ^^

 ただ、それがかなりの埋蔵量を匂わせる鉱床だった。

 急いで大阪に戻った長兵衛は住友さんに報告して、住友さんは調査団を送り込んだんだ。

 そしてーーー

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 そのあまりにも巨大な鉱床発見に大喜びしたそうだよ。

 それを祝して最初の坑道は歓喜坑って名前が付けられたんだ^^

 ちなみに目の前のは、あくまでも紹介のために設置したもの(分かってるだろうけど)

 本当の歓喜坑はずっと山の上の方にある旧別子地区に今現在も残ってるよ^^

 残念ながら危ないってことで坑口は綺麗に整備されちゃったけどね』

 はあ~なるほどっす。

 ようは銅鉱脈だけど金になる!って喜んだわけっすよね(穿った見かたw)

 そりゃ莫大なマネーになるなら大喜びっすw

 

 さてこの後もパネルや人形などで当時の鉱山の暮らしぶりなんかを見ていくことになったよ^^

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『明治13年にダイナマイトが使われるまでは完全に手掘りだったんだな^^

 掘り出した鉱石だって運び出すのは当然人力。

 鉱山鉄道や重機・索道(リフトやゴンドラみたいなやつ)が使われるのは明治26年頃。

 いかに鉱山で働くのが大変だったかが分かってくるね~^^』

 

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 湧き水の引き揚げと言うレプリカには観光客が投げ入れたお金が。

 いつも思うけどお賽銭がわりってことっすかね^^;

 もしくは当時の人たちに感謝や共感して投げ入れたのか。

 私はこのお金をマイントピア別子さんがどうするのか気になった( ̄ー ̄)ニヤリ

 

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『わきゃ!お風呂ですう(*´д`*)』

 

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『ぐふふ。ありがたやありがたや。できればこっち向いてほしーなあ~(*´д`*)ほわ~お』

『お兄ちゃんそればっか見てんなボケえ^^;』

『わきゃ・・・えっち目線で見るのはよくないと思いますですう(>_<)』

 まあ~お兄ちゃんも何かとエロス好き^^;

 ここはわたしっちが解説いたしやしょうずw

 

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 別子銅山開口当初、歓喜口のすぐ傍には共同浴場があったそうっす^^

 実に嬉しい福利厚生です(当時にその概念があったのか疑問だけど)

 

 坑道作業と言うのは正直悪辣で辛辣な作業っす。

 ほこりも多いし暗いし湿気も多いし、時には熱水や蒸気、そして落盤の危険もあるわけです。

 採石したものは岩石だしめっちゃ重いし運び出すことだって過酷な物。

 鉱山の種類によっては粉じんなどで肺を犯す塵肺にもなるんす^^;

 例えるならキングオブブラック企業の頂点でしょうか?

 それでもそれに見合う対価がそこにあったとです(強制労働じゃ無ければのお話)

 

 労働時間は幾ばくか? ちょっとそこまで分かりませんが、恐らく相当な時間を労したと思います。

 くたくたになった坑夫やそれを支えた奥さんたちの癒しが作業後の『ひとっ風呂浴びる』だったのは言うまでもないっすよね^^

 

 その入浴、どんなに癒されたことか・・・考えただけで私、涙でそう(くううーー!とか、はあ~(*´д`*)とかさー、湯船につかった時に皆、口から疲れを吐き出したんだろうね)

 

 思えばお兄ちゃんと夕実っちとで出向いた軍艦島も坑道口の近くにお風呂が用意されていましたっす。

 そのお湯はあっと言う間に炭鉱帰りの鉱夫たちの汚れで真っ黒になったとか。

 

 それなりの対価があったとはいえ過酷な作業に従事していたことを説明するこの目の前の人形たちの物語に、

 えっちな視線で見ちゃったお兄ちゃんに私は肘鉄を『ドスン!』とお見舞いしたとです。

 

『なんだよ・・・痛ってーな琴音^^;』ってお兄ちゃんは怒ってきたけど、

『なあ兄ちゃん。レプリカと言えども昔の人が苦労して苦労してお風呂で癒されてたのをエロ目線で見るのはどうなんよ^^;』と言ったら

『・・・すまんかった。ゴメン・・・^^;』と反省してくれた。

『もう金輪際、乳首とか探さないように!』とも、止め刺しといたっすよw

 

 ここから先は、その運び出した鉱石がどういった工程で銅へと変わっていくのかの説明でしたっす^^

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『砕女小屋(かなめごや)』

 江戸末期や明治初頭は当然、機械仕掛けの粉砕機なんてものは無かったとです。

 昔は女性陣がコツコツと金槌を振り上げて鉱石の粉砕作業をしてたんすね^^

 ちなみに歴史に疎いわたしっちだけどお、

 今でこそ世界ランキングに入ってないけれど、

 日本はかつて江戸時代には世界一の銅産出国だったってのを覚えてるっす(うる覚えなので違うかも?)

 

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 さて、今までは別子銅山の江戸期から明治中期までのお話^^

 この観光坑道は奥に進めば進むほど別子銅山の歴史の説明が現在へと近づく仕様っす(*´д`*)

 

 次は『next近代ゾーン』っす☆

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 演出か、元々こうだったのかは分かんないけど、

 低くなった洞内を抜けると再び天井が少し高いゾーンにやってきたっすよ^^

 ここで最初にお出迎えしてくれたのは『近代ゾーン』と言う、

 明治中期から廃坑に至るまでの昭和後期に関する解説パネルや当時の展示物のエリアだったっす☆

 

 まず最初にわたしっち達を迎えてくれたのはーーー

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 当時を体現した巨大なジオラマだったっすよ^^

『やべえ・・・何だか機動戦士ガンダムのソロモンとかア・バオアクーみたいな宇宙要塞みてーだな(*´д`*)』と、ガンダム好きのお兄ちゃんは言うけど、

 私と夕実っちはガンダムわかんないのでチンプンカンプン^^;

 ただ、

 ここはおざなりなジオラマじゃなかったんす。

 非常に細かくミニチュアたちを作り込んでいて驚かされた(*´д`*)

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 これ・・・写真で見るとわかんないと思うっすけどー

 小指ほどの大きさも無いんだよ?

 デジカメのマクロで撮った画像なの^^

 

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『わきゃ!? 煉瓦もありますですね^^』

『そうだね夕実ちゃん^^ いやーでも凄いなこれ!

 めちゃくちゃ精巧に作ってるよ(*´д`*)』

 明治から昭和への別子銅山の様子を一緒くたに再現してるらしいんすがーーー

 細部の小物もすんごくリアリティ!

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『うーんでもトンネルの煉瓦積みまでは気が回らなかったみたいだなw』とジオラマの煉瓦積みに注文を付けるお兄ちゃん。

 確かにさっきチラッと見えた中尾隧道の煉瓦積みとかはイギリス積みだったっすけど、ここは長手積み。

 

 でもつったってーさあー!

 そこまでつっこむ必要ないよw 私は立派なもんだと思ったし職人だな~って思ったっすよ(*´д`*)

(刻印刻まれてたら発狂してたかもだけどねw むしろ造形師さんに会って握手したい☆)

 

 

 さて、このエリアの最後には『ガチ』な展示パネルもあったとです。

 お兄ちゃん曰く『この別子銅山跡の痕跡探しや探索するならば、ここは絶対見ておかなければダメかもな^^』だそうっす。

 どゆことかね?と思ったけど入ってすぐに分かった。

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 それはそれはとても小さな一画。

 4畳半くらいの広さでしょうか?

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 ココこそが観光坑道が元々火薬庫だったことを証明するスペース。

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 見上げた天井は立坑と言って、万が一火薬が暴発したときの逃げ道でもあり、爆風を逃がして被害を軽減するための穴でした。

 そして更に言えばーーー

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 まだまだ現役だった頃の詳細地図を展示している部屋でもあったんす^^

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『わきゃ? 砂金採りの裏手の山にも昔は建物がたくさんあったみたいですう^^』

『だね、夕実ちゃん^^ 今でも痕跡残ってるのかな?』

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『わきゃー、私、さっきは先輩に言いませんでしたが気になってたとこがあったです。

 山の中腹に何か構造物っぽいのが見えたですが、これを見るとどうやら貯鉱庫跡だったみたいですう^^』

『なんだよ夕実ちゃん。言ってよそういうのw オイラ全然気づかなかったよ^^;』

 なんだよそれー

 マジでさ黙ってないで言ってよね!夕実っち^^;

 でもどうやら川を越えた端出場水力発電所跡の裏手の山側にも、かつては鉱夫さんが住んでいた区画があったみたい^^

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 こっちはこれから向かう東洋のマチュピチュ『東平ゾーン』の過去の地図。

 学校や保育園完備!?

 プールとかもあるの???

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 そして更に上のエリアであり、別子銅山の開坑から明治32年までの中心だった旧別子の地図も。

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『わきゃ!こっちも劇場とか学校とかあったみたいですう^^』

『いいとこに気づいたね夕実ちゃん^^ そうなんだ。

 別子銅山ってのは、旧別子→東平→端出場と、別子山の鉱脈を探すベースキャンプを順繰りに変えて行ったんだ^^

 鉱夫さんたちの棲み処もその都度移動し、

 そして娯楽や医療や教育施設もそれに合わせて遍歴を重ねてきたんだよ^^

 簡単に言えば頂上から鉱脈を採りつくして順々に麓付近まで鉱脈を求めて移動してきたわけ。

 ボクはそこまで詳しく調べていないけれど、

 どうやら旧別子・東平地区にも劇場跡や学校跡も探せばまだまだ残っているそうだ。

 琴音の好きな煉瓦の建物も・・・今では山中に飲まれてはいるが存在してるみたいだね^^』

 

 ぐは!マジかお(*´д`*)

 この別子鉱山のある山中には煉瓦構造物がゴロゴロ?てことなのかよう(*´д`*)

 思わず胸躍って『ねえねえ兄ちゃん!それ見つけに行こうぜBOY(*´д`*)』って言っちゃったんだけど、

『本当ならオレも見つけに行きたいところだ^^ だけれども今回の旅はジャブ程度(視察とか)で充分だと思ってる。

 いずれ何度も再訪予定だから、その時はどうだ?琴音。

 お前もついてくるか^^』

『あーん(*´д`*) 行くに決まってんじゃーん♪』

 私はいつ叶うか分からないお兄ちゃんの提案にワクワクドキドキして答えるのだった。

(※ 実は別子銅山跡。そこは眠れる遺跡が数多く点在し眠っている、日本屈指の廃墟群の聖地。いや塊なのだw

 一回こっきりじゃもったいないし、そもそも一日じゃ見れないのだw

 ただ、次回記事で誰でもちょっとだけ行ける場所を紹介します^^)

 

 

 ---火薬庫跡を出た後は

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 道すがらと言うか坑道すがらでしょうか、

 明治中期から爆発的に採掘作業を手助けしたアイテムたちが展示されてたっす^^

 発破。つまりはダイナマイトっすね☆

 

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 んで~、最後にやってきたのがここ『遊学パーク』っす^^

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 銅太君に迎えられるまま入っていくとーーー

 

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 遊学パークA・Bとエリアが分かれてたっす。

『ほほ~なるほどな^^ どちらかというと子供向けのアトラクションってとこだろうな。

 正直家族連れで来ると今までのエリアは子供にとってはとても退屈だと思うし、いいんじゃないか^^

 遊びながらも鉱山って何?をほんの少しでも体験できるわけだからね』

『わきゃー♪ ちょっとやってみたい!やってみたいですう(*´д`*)』

『えっと夕実ちゃん・・・ボクの話聞いてた?^^;』

 遊園地マニアの夕実っちが駄々をこねて譲らない(そんなキャラ設定だったっけか?w)

 困ったお兄ちゃんは辺りをキョロキョロと見渡し

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『これならボクたちでもやれそうだね^^』と、持ち上げ岩と言うアトラクションを見つけたみたい^^;

 どうやら力持ちになった気分を味わえる素敵アトラクション?w

 しかもなぜか本当に小さい子供たちだと岩まで手が届かないと言う大人仕様w

『やるです!やりますです(*´д`*)』と、息巻く夕実っちだったのだがーーー

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『わきゃ・・・あの脚の短いオジサンがずっと占有しててやれないですう^^;』とUターン。

 今まで観光客とほとんどすれ違うことも無かったのに、なぜかこのエリアだけは数組のお客さんが遊んでたっす。

 オジサンが嬉々として岩を上げ下げしてたのを横目に見つつも私たちは観光坑道を後にするのだった。

 

 

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 さて観光坑道を出た私たち。さるとびばしと言う橋(えっちゃん?)を抜けたところに素敵な出会いが待ってたっす!

 

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『うは!やっとこさ古い煉瓦ちゃんに出会えたっす(*´д`*)』

『よかったな琴音w さてこの煉瓦の水路跡はこの別子鉱山にとって非常に重要なものだったってことを説明せにゃならないね^^

 夕実ちゃん? 銅山と言ったら君が真っ先に思いついたのは足尾銅山だったんじゃないかな?』

『はいですう^^』

『あれが特に有名になっちゃったのは鉱毒垂れ流しのせいなんだよ(足尾鉱毒事件)

 銅って言うのは精製製錬時に猛毒な排煙と排水も生み出してしまうんだ。

 それはそのまま外に出ると草木を枯らし、土壌を犯し、時には植生を失った山々が水を蓄えることも出来ずに下流域に洪水をもたらすこともあるんだよ(実際に大洪水になった)

 本来なら排煙排水処理場とセットじゃないといけないんだが、

 足尾銅山は経済を優先して、鉱毒対策は後追いだったんだよね^^;

 

 さて何故?足尾銅山の話を持ち出したかと言うと、

 この目の前の煉瓦の水路跡に大きく関わってくるからなんだ^^

 この煉瓦水路跡、実は坑内の鉱毒水を処理する為に設けた水路なんだよ☆

 ここから下流にある山根収銅所まで引っ張って、鉱毒水の浄化処理をしたその名残なわけ。

 日本って経済成長期には経済を優先して多くの公害を生み出してしまったけれど、

 ここ別子銅山ってのは昭和大正どころか明治初頭(もしくは江戸末期)から公害対策をもセットに考えていた企業の模範ってとこかな^^』

『わきゃー!じゃあ~これは素敵な煉瓦水路さんなんですね~(*´д`*)』

 うおおー!ただの銅山じゃないとは思ってたけれど、やっぱりここはすんばらしい(*´д`*)

 ここだけでも今日来た甲斐があったと思っちゃったよおう(*´д`*)

 

 

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 さて、遊歩道のちょっと上にある煉瓦水路。

 わたしの背丈じゃのぞき込むのは厳しい・・・

『ふふふ^^ 琴音? どうせ煉瓦の表面を見たいとかだろ?

 だったらオレがケツを押してやるからケツを差し出せ

兄貴に触らせるケツはねえ(-_-メ) ・・・って言いたいとこだけどお願いするっしゅ(*´д`*)』

 と言うことで嫌々ながらも遊歩道の垣根にヨッコラショ

 そしてワクワクしてのぞき込むとーーー

 

 

 

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 うおおおおおおおおおおおーーーっ!

 あった!あったよ!煉瓦の刻印ちゅあ~ん(*´д`*)

 しかもこれ・・・讃岐煉瓦の刻印!?

『お、お兄ちゃん。まさかコレを見つけて欲しかったから讃岐煉瓦工場跡地に先に行ったってこと???』

『まあ半分は正解かな^^ 原爆ドームに使われたと言う讃岐煉瓦の答え合わせもしたかったし、

 何よりもここ別子銅山にも讃岐煉瓦が深く関わっていたってのをお前によく知ってもらいたかったってことでもあるよ^^』

 なんて粋なことしやがってコンチクショウ(ほめ言葉)

 でもこれで分かったっす。

 別子銅山は讃岐煉瓦が使われてるってことが^^

(※讃岐煉瓦だけじゃありませんが大部分を占めています)

 それにしても住友さんの商標(#井桁)と似てるのは偶然なのかな?

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『ちょっと長居しすぎたかもだ^^; バスの出発まで15分くらいしか無いし駆け足で戻るぞみんなw』

 いつもこうだよw

 鉱山鉄道を待つよりも走って帰った方が早いとのことで、ここからは急いで戻ることになったっす^^;

 というか歩いて行けるのね^^;

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 せっかくなので打除鉄橋をパチリ☆

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 その近くには第四通洞と言う素敵な煉瓦隧道ちゃんも(*´д`*)

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 砂金採り体験の傍を駆けると、

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 鉱山鉄道では見逃してしまった中尾隧道の立派なお姿も拝めたよ(*´д`*)

 

 そんなこんなで7分前に本館に到着(意外と近いなw)

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『東平(東洋のマチュピチュ)じゃ、ジュース買ってる暇もないぞ^^』とお兄ちゃんが言うもんだから、

 ジュースも幾つか買っておいたよ(あれ?画像が違うみたいw)

『さあ~もうバス停に行かないとバスが行っちゃうぞ琴音^^;』

『ん?あ~ちょっと待って、コレも買っていきたいから^^』

『ねえねえ琴音っち。ジュース以外に何を買ったですか???』

『えっと~これだよ^^』と皆の前に私は買ったソレを披露した。

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『端出場水力発電所跡の調査報告書っす(*´д`*)』

『『うわ!ガチだよこの人w(^_^;(^_^;)』』

 

 昔だったら考えられないこの手の買い物。

 煉瓦沼って恐ろしいw

 

 ---さて、目の前にマイクロバスがやってきた。

 私たち以外には5~6人の観光客(当日飛び入りの方も。・・・予約しなくても乗れるんかいw)

 いざ参らん!

 東洋のマチュピチュへっす(*´д`*)

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 端出場エリアも中々見応えがあって面白かったですよ~

 ばーべきゅーや砂金採りも出来るので煉瓦や鉱山に興味ない方でもバッチリです(それはどうかなあ~w)

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさて次回はいよいよ東洋のマチュピチュツアーです^^

 気になる方は是非どうぞ☆

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

第879話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆東洋のマチュピチュ『お兄ちゃん!東洋のマチュピチュって何さ!?』別子銅山東平エリア・太陽の子エステバンほか

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『『マッチュピチュ!マッチュピチュ!イエーイ!ドンドンパフ(*´д`*(*´д`*)』』

『お前らうるさいよw』

『わきゃー・・・先輩に怒られたですう(;´∀`)』

『なんで怒るんだよ兄ちゃん!私ら東洋のマチュピチュに行くんだぜ?盛り上がらないわけがないじゃんかおー!(*´д`*)』

『っつーか夕実ちゃん・琴音? お前らはそもそもマチュピチュ自体を知ってるのか???

『『正直わかんないかなーw(*´д`*(*´д`*)』』

『よくそれで盛り上がれるなお前たちはw』

 

 ---と言うことで

 一応おにいちゃんにレクチャーしてもらったっす。

 マチュピチュってのはペルーのアンデス山脈の尾根に存在する15世紀のインカ帝国の遺跡であり世界遺産

 その様は下から見れば空中都市、目の前にすれば山あいに立つ異形の超古代文明都市!

 なんだそうっす^^

 そのマチュピチュに似てるっぽくね?マジで!ってのが、これからバスツアーで向かう別子銅山の東平エリアなんだってさ^^

 正直言うと、

『東洋の~』とか付けられて比喩される物件に本家を越える物は当然無いと思ってる私。

 だから別にそれはどうでもいい。煉瓦がそこにもあるのを知ってたからそれだけでいいかなって感じだったの。

 そしたらやっぱりそこはマチュピチュだったんだーーー

 

 第879話、引き続きわたしっちこと菅原琴音目線で東洋のマチュピチュツアーをイクっすよ(*´д`*)

第879話・四国北岸瀬戸の花嫁編☆東洋のマチュピチュツアー・琴音・ダッシュ^^;2.jpg 

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 まずは今回ガイドを務めるオジサマにみんなでご挨拶^^

 私たちを含めて総勢11人の東洋のマチュピチュツアースタートです。

 

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 ツアー時間約2時間とのお達し。

 ん?2時間?

『ねえねえお兄ちゃん』と小声でお兄ちゃんの横っ腹をつつく私。

『なんだどうした?』

『いやさあー、ツアー時間2時間でちょっと気になることがあってさ、

 東平エリアまでの往復の時間コミコミで2時間ってことっすよね?^^;』

『そうだなあ^^ 行くだけで30分は掛かるかな?』

『じゃあ・・・往復で1時間掛かったら現場には1時間しか居られないってことじゃね?』

『お前頭いいなあ(*´д`*)』

『オイッ!^^;』

 何とビックリ東洋のマチュピチュには滞在時間1時間ほどなんだそうっす^^;

 パンフレットを見る限りじゃ見たい遺跡がゴロゴロ。

 果たしてそんなんで足りるのかしら・・・^^;

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 鹿森ダムのループ橋というところまできやした。

 なんか河津のループ橋を思い出して親近感が沸くっすね!^^

 

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『んじゃーそろそろプシュっといこうかお兄ちゃんプシュッと(*´д`*)

『こらこら^^; ガイドさんが重要な事説明してるんだから聞けよおまえは・・・^^;』

 いいのよ。聞き耳は立ててるしい。

 これは重要だと思ったら真剣に聞くからさw(ガイドさんすいません^^;)

 

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『わきゃ!? あの山肌に立つニョキニョキとしたのは何でしょうかですう^^』

 それはまるでムーミンに出てくるニョロニョロのよう・・・

『なあ兄ちゃん。あのニョロニョロなにさ^^;』

植林の目印棒だと思うぞ^^ けっして無縁仏の墓とかじゃないから安心しろ^^』

 また余計な事いうー^^;

 なるほど植林の目印っすか納得っす。

 

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 さて県道47号線に別れを告げツアーバスは非常に幅員の狭い道路へと突入。

 ガイドさんによれば元々は東平までの登山道だったとか。

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 幾重にも弧を描きグングンと上へと進みます。

 もう端出場エリアがどこなのか分かんないくらい上の方まで来ちゃったっすね^^

 

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 途中いくつかバスが立ち止まるポイントがあったとですが割愛するっすw(学校跡とか色々ね^^)

『はい皆さん、ここが東洋のマチュピチュと呼ばれる東平エリアにやってきましたよ^^』

 ガイドさんに促されつつ順繰りにマイクロバスを降りる私達。

 そしてツアーに参加した皆々はまず空を見上げて一声です。

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『『『おおおォ!青空見えてるう(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 嬉しい・・・

 素直に嬉しい☆

 だって台風迫ってたし正直諦めていたからね♪

 この後は誰が晴れ男とか、私こそ晴れ女だとかみんなで嬉しそうにもめてましたよw

 

 

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 さて今は駐車場となっている『採鉱本部跡』に皆集合。

 ここでガイドさんから注意事項などを聞かされるっす^^

 

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 だけど私とお兄ちゃんは全然ガイドさんの話を聞いて無かったとですw

 何でかと言うとーーー

 集合場所の横に見えた『むかしの東平』の地図の下には、鍰煉瓦と共に

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 赤煉瓦が展示されていたからっす(*´д`*)

 しかも刻印付きw

『うひゃー♪ すんごく綺麗に打った刻印っすねお兄ちゃん(*´д`*)』

『サヌキ17って刻まれてるな^^ 勿論讃岐煉瓦の刻印だなあ☆』

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『うは!? なにこの太い十字の刻印は???』

『何だろうな?関西で有名なキシレン(岸和田煉瓦)の刻印にも似てるが・・・はてさて^^;

 とは言えどうやら別子銅山に使われた煉瓦は讃岐煉瓦だけでは無さそうだな^^』

 

 ガイドさんがおっしゃるには『明治から昭和まで長い歴史の別子銅山。多くは讃岐煉瓦が使われていますが、時代によって讃岐さん以外も必要とされたんだと思います^^』とのこと。

 まあそうっすよね。別子もさっき聞いた感じだと鉱脈求めて山裾まで下ってベースキャンプを変えているわけだし、

 その時代に合わせた煉瓦の供給先を変えていたんだと思うっす^^

 

 ---さて、

 ここからはいきなりマチュピチュっぽいとこにいく訳でなく、

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 東平歴史資料館と言うところに行って、みんなで予習でございやす^^

 

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 ここには在りし日の東平エリアのパネル写真や、

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 別子銅山の坑道ってどうなってるの?って説明とか

(ちなみに総坑道全長約700㌔!? 深度にいたっては海抜1キロ・・・のとてつもない大銅山っす^^;)

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 銅って今はどういうふうに使われてるの?という展示品を閲覧したっすよ^^

 

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 整備される前の第一号坑口『歓喜坑』の写真なんかもありました(この写真も恐らく近年か晩年のもの)

 

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 さてっと、ガイドさんに促されるままに到着したのは小マンプと言う資料館の裏手にあるトンネルっす^^

 

 

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 振り返ってみると昔は道だったぽい???

『なあ~お兄ちゃん。ここは昔鉱山鉄道でも走ってたのかな^^?』

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『いやおまえ・・・今それをガイドさんが説明してる最中じゃねーか^^;』と呆れられたw

 

 ここはどうやら鉱石を運んでいたトロッコ道のよう。

 先ほどの駐車場んとこまで続いてるみたいっす。

 正直、別子銅山跡は『鉱山鉄道』『トロッコ』『索道(ケーブルやリフトの道)』がゴチャゴチャしてて説明しずらいのォ^^;

 今回はあくまでも別子銅山の『なんとなく』が分かってくれればいいし、私的には『とりあえず煉瓦刻印!』なので、詳しいことは省んちょしますw

 

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 トンネル内はレンガ造り。非常に粗い目地だこと^^;

 

 

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 小マンプの向こう側へやってきましたっす。

 増々その青色を覗かせる天候に、ツアーの皆が喜び合った(*´д`*)

 

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『わきゃ!? トンネルの出口の上に何かあるですう^^』と夕実っちが指を差す。

 ・・・はてなんだろあれ?

 祠か何か?

 そう言えば端出場にあった通洞抗の上にも何かを祀ったようなものがあったっす(これよりも立派ですが)

 ガイドさんに聞きそびれちゃったのが残念(っつーか煉瓦に夢中だったw)

 でも鉱山・坑道内ってのは常に危険と隣り合わせ。

 抗夫たちの安全を祈る神棚的存在だったのは間違いがないところでしょうね^^

 

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 ---さてここでお兄ちゃんが再びパンフレットを指さして

『くう~!この小マンプの先には、火薬庫跡や第三通洞!そして琴音の好きな煉瓦造りの変電所まで待ってるんだぞ^^』って、喜べ妹よって感じの笑みを浮かべるお兄ちゃん。

 私は勿論ワクワク。でもーーーお兄ちゃんの方が本当は一番楽しみにしてたんじゃないかね、ふふふ^^

 

 するとっす。

 ここでガイドさんがそちらに背を向けて歩き出したのです。

『ではみなさん。いよいよ東洋のマチュピチュと言われたるインクラインや貯鉱庫跡へと行きましょう^^ 先ほどの駐車場方面へと戻りますよ^^』とツアーの皆さんに笑顔で振り返りながらーーー

 えっと・・・

 えええええええっΣ(ll゚д゚私(ll゚д゚ll兄)*´д`*?)(←夕実ちゃんだけ分かってない)

 

 もしかして火薬庫跡も煉瓦の変電所跡も行かないの!??

 

『ねえお兄ちゃん・・・。もしかしたらさ、ほんとにほんとに本当にーーーざっと東洋のマチュピチュっぽいとこをざっくり見れればOK的なツアーなのかもね^^;』

『そうだなあ・・・時間的にある程度は端折るとは思ってたが、まさか変電所跡までカットされちゃうツアーだとは思わなかったよオイラ^^; ・・・何か色々スマン^^;』

 

 別にお兄ちゃんが悪いわけじゃないし、

 勿論、マイントピア別子さんの企画するマチュピチュツアーが悪い訳でもない。

 東洋のマチュピチュって呼ばれる景色をざっと眺める程度ならフツーの観光客さん達には充分なんだと思うっす。

 

 でもなあ・・・

 どうやらじっくり産業遺産を堪能したい!って言う一歩踏み込んだ観光客には物足りないんじゃないかと思いましたっすマジで^^;

 ちょっとがっかり気分になっちゃった私に、

『今度は教授(駅員3さん)と再訪したいと思ってる^^

 さっきメールで画像を送ったら「私を差し置いてさっさと別子銅山に行くとはずるいぞ君たちwアッハッハ」って速攻返事が返ってきたぞw

 その暁には別子銅山総なめしてやろうぜ☆

 今日はほんの小手調べだと思って満喫しようぜ琴音!』っと背中をドン!と叩かれた。

 そうか小手調べ(予習)って思えばいいんだよね^^

 

 話を聞けばマイントピア別子として観光用に整備されたのは別子銅山の十数パーセントにすぎないんだって!

 登山道を歩けば遺跡や廃墟がゴロゴロ!

 もしかしたらまだ誰も見つけてない忘れられた場所もあるかもだって(*´д`*)

 じゃあ~その時まで待ちましょうず☆

 

 

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『わきゃあ・・・すごくいい眺めですう~(*´д`*)』

 駐車場に戻って来て早速、手すりから身を乗り出しそうなくらいはしゃぐ夕実っちがそこに居た。

 多少ガスってるとは言え本当に素敵な眺め(*´д`*)

 眼下に新居浜市の街並み。

 そして向こうには瀬戸内海に浮かぶ島も見えた(大島かな?四阪島かな^^)

 

 

『いつか願いが叶うなら・・・オレは軍艦島よりもあそこの四阪島に行ってみたいんだよねーーー』ってお兄ちゃんがぼんやりと遠くを見つめて呟いた。

 別に行きたければ行けば・・・ってお兄ちゃんの背中にツッコミを入れそうになったけれど私はその手を引っ込める。

 確か聞いたことがあるんだ。

 それは別子銅山の歴史のパネル展示にもあった。

 もともと四阪島は別子銅山の精錬所があった島であり、とっても栄えた離島。

 今でこそ銅の精錬の火は途絶え、かつての住民は一人もいない島だけれども、未だに全島が住友さん所有であり、

 許可をなくしては入島できない島旅マニア垂涎の離島だって言ってた!

 ・・・お兄ちゃんが頬杖ついて惚けるのも分かるかもね☆

 

 無人島だった四阪島(正確にはこの地域の島々の総称)に精錬所がつくられたのは1905年(明治38年)

 それは江戸末期から知られていた日本どころか世界屈指の産業遺産・長崎軍艦島(端島)の歴史には負けちゃうんだけれど、

『今尚、人を寄せ付けない離島だからこそオレは興味あるんだよ(*´д`*)』と、再び私に嬉しそうな顔を向けるお兄ちゃんが居たんだ^^

 私は『じゃあ~いつか四阪島も制覇してやろうず(*´д`*)』と、お兄ちゃんの背中をバシッと叩くと

『おおう!楽しみだな(*´д`*)』と嬉しそうに答えるんだ。

 いつか行けるといいね!お兄ちゃん^^

 

 

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 さて高台となってる駐車場からもうネタバレの様にマチュピチュって謳われる物件が見えたっす。

 もう別に隠さないし、もったいぶらないw

 

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 光学50倍ズームで覗き込めば上部は煉瓦ちゃんのカタマリじゃん!ひゃっほー(*´д`*)

 

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『お兄ちゃんここは?』

『ガイドさん居るんだからガイドさんに聞けよw^^;

 えっと・・・ここは上貯鉱庫の上のホッパー口だな。さっき行きたかったのに行けなかった第三通洞から運ばれてきた鉱石をここから搬入って言うか落とすわけだ^^』

 ガイドさんに聞こうとは思ったけれど、だって説明に忙しそうなんだもん^^;

 時間も押してる素振りだし^^;

 

 

 さてそんな多忙なガイドさんが『ここからの対面に見える山肌をご覧ください^^』とみんなに促した。

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『わきゃ?なにかあるですかね???^^』

『うーん・・・土嚢っぽいのが見えるくらいっすかね?^^;』

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 するとガイドさんは『あの山肌に、かつては鉄道が走ってたんですよ^^』とおっしゃるのです。

 ええ!? あんなとこにΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)!!??

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 別子鉱山鉄道『上部線』

 明治26年~明治44年まで使用された日本初の山岳鉱山専用鉄道。

 何が凄いかって、あんな崖っぷちに線路を通しちゃうんだから昔の人って半端ないっすよねマジでw

 でもこれが別子銅山初期の発展に大きく貢献したのは間違いがないのです^^

 

(※ お兄ちゃん曰く『今でも歩ける』らしいーーー)

 

『では皆さんそろそろ東洋のマチュピチュへと行きましょう^^』

 ガイドさんが下へと指を差して促す。

 いよいよ来たか!その時が(*´д`*)

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『わきゃ・・・ちょっと怖いとこですね^^;』

 随分と急な階段をゾロゾロと降りていく。

 ここはインクライン跡。

 かつてはこの急崖の法面にレールを敷いたトロッコが行き交ってた訳っす^^

 

 

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 整備道以外はほとんど藪のこの地区。

 

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 マムシもそりゃいるでしょうね(ニッコリ)

 そして最下部まで降り立つと、いろんな媒体(テレビやネットや雑誌)で見かけていつか自分の目で見てやろうと思ってた景色が目の前に飛び込んでくることになるーーー

 

 

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『うは・・・うは・・・ちょー遺跡みてー(*´д`*)』

『わきゃー☆ 古代文明ぽいですう(*´д`*)』

太陽の子エステバンを思い出すな~(*´д`*)』

 ・・・何そのエステバンってお兄ちゃん^^;

(※ 太陽の子エステバンとは? 1982年にNHKで放映されたインカ帝国やマヤを舞台とするSF冒険アニメです。子供の頃はめっちゃ好きだった!)

 

 

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 目の前に大きく聳え立つ石造り(花崗岩)の建物が下貯鉱庫跡。

 上貯鉱庫で選別された鉱石を更にここでストックしてた訳っす^^

 

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 そしてその下にある煉瓦の遺構はーーー

 

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 索道基地の建屋の名残なんだそうっす^^

 簡単に言えば東平の流通ターミナル。

 ここから鉱石や物資・資材などをバケットと呼ばれる鉄のかごに乗せてロープウェイ式に運搬してたんすね^^

 

 

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『わきゃ? 更に下にも建物の名残があるです^^』

『あれは社宅の名残だよ夕実ちゃん^^』

 ええっと・・・ちょっとややこしくなってきたので今一度整理してみようっすw

 

 ここは段々畑の様になってるのですが、

東洋のマチュピチュ・東平の概要図.jpg

 一番上は採鉱本部&プラットホーム(今現在は駐車場とか資料館とか小マンプのあるところ)

 二段目は上貯鉱庫であり選鉱場

 今現在わたしっちが居る3段目は下貯鉱庫&索道基地

 そして4段目以降は社宅などっす(分かったかな?)

 

 今でこそ石造りや煉瓦だけが残ってまるで遺跡跡のように見えるけれど、

 かつては木造の建屋が覆ってたり建ってたりしてて普通の鉱山基地ですよねw

 

 

 さてあんなにも『ガイドさんの話をしっかり聞いておけよ!』って言ってたお兄ちゃんが、

 私の肩を指先でトントンと突いてから小声で言ってきた。

煉瓦の刻印をこっそり探すのなら今しかないぞ^^ 

 オレの見立てじゃ目の前の煉瓦の索道基地建屋にあると思うんだ。だから話を聞きつつも写真を撮るフリで移動しようw』

 あらやだなんて素敵な提案(*´д`*)

 真面目に話を聞いている夕実っちは置いておき、

 お兄ちゃんと共にこっそり移動開始です!w

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 ジリジリと建屋前まで移動w

 この4~6か所突っ立ってる煉瓦の塔みたいなのは何だろ?(恐らく索道の塔とか支柱的なもの。建屋自体は木製の柱で支えていた)

 そしてお兄ちゃんがニンマリして私に振り向いた。

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『おい琴音^^ どうよ! ここは煉瓦の平面がゴロゴロしてんぞ☆

 お兄ちゃんの見立ては見事に的中!

 そこは煉瓦の刻印がありそうな煉瓦の平面が剥き出しの世界だったとです(*´д`*)

 んじやー時間も無いことだし早速いきやしょう!

 れっつ刻印さがし~(*´д`*)

 するとあるある『煉瓦刻印の魚群たち』

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 讃岐!

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 こっちもサヌキ!

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 こっちもどっちも讃岐煉瓦の刻印ちゃんたちでした(*´д`*)

 

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 もっともっと写真に収めたかったけど・・・

『ハイ、では皆さん、上から二段目の選鉱場跡へと参りましょうね^^』とガイドさん。。。

 泣く泣く諦めて上へと向かうことにしたっす(とは言えまずまずの収穫ですね(*´д`*))

 

 

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 やってきたのは上貯鉱庫と下貯鉱庫の間のスペース。元・選鉱場建屋跡っす^^

 

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 ここで鉱石の再度の選鉱をして、この煉瓦と煉瓦の間の溝(もしくはすり鉢のようなスペース)へと鉱石を落として貯鉱したんすね^^

 

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 よ~く煉瓦の内側を見ると、随分と丸みを帯びているのが分かります。

 お兄ちゃん曰く『選別された鉱石が長年ここを流れ落ちて行った結果、煉瓦面を削ったその痕跡だと思うぞ^^』だってさ。

 

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 改めて見上げるとやっぱりその巨大さに驚く。

 一個一個煉瓦や石を積み上げてできたその様は、古代とは言わずとも現代遺跡ではないでしょうか^^

 

 

 ここでふと夕実っちが呟く。

『貯鉱庫ってことはですよ? この中にもスペースがあるってことですよね??? 中身が気になりますですう(*´д`*)』と。

 

 え!? あ~そうかあー!そうっすよね!

 立派な外見に見惚れてたけれどさ~

 ここって『中もあるんだよね』

 その疑問に思わず私とお兄ちゃんは感心する(たまに鋭いから夕実っちは侮れない^^;)

 もしかしたら鉱石の残骸が残っているのか?

 もしくは埋め戻しか埋没されちゃったか。

 なんだか非常に気になってしまったっす^^;

 いつかブラタモリでタモさんとNHKパワーで内部潜入してくれることを祈りたいと思いやすw

 

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『さあ名残惜しいところではありますがそろそろお時間のようでございます^^ 皆さん駐車場へと戻りましょう^^』

 ・・・うわあ。ここであえなく時間切れ。

 私とお兄ちゃんは苦笑いだけれど、他の観光客さんたちは『素敵な遺産を見れたよね☆』って喜んでたっす。

 

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 戻ってきた駐車場の上には煉瓦造りの旧保安本部跡(現・マイン工房と言う観光施設)

 あそこにすら行かにゃいのね^^;

 

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 再びバスに揺られて端出場エリアへ。

 正直消化不良でプンプンしてた私。

 

 お兄ちゃんはと言うとーーー

 帰りのバス道中はとても寡黙でした。

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 約30分後に無事に端出場エリアに到着。

 着くなり早々

『わきゃ・・・そろそろお腹が減りましたです^^;』と夕実っちがランチの催促をするのだ。

 確かに正午過ぎ。朝ごはんはクロワッサン2・3個だしねw

 私もその提案に大賛成。

 だから私はてっきりマイントピア別子のレストランでランチをするんじゃないかと期待してたんだけど、

 なんと暫く押し黙っていたお兄ちゃんが急に一声を上げるの。

『この端出場エリアにかつてあった廃集落跡を目指すことにすんぞ!飯はその後だ^^』

 えええっΣ(ll゚д゚(゚д゚ll)

 

『先輩・・・ペコペコで死にそうです・・・』と夕実っちがウルウルした目でお兄ちゃんに訴えても、

『今回の旅はボクの言うことを聞く約束だからね夕実ちゃん(*´з`)』とアッサリと退けた(いつもと違って強気)

 どうやらお兄ちゃんも今回のツアーに消化不良だったご様子^^;

 

『しょうがないっすね。そこまで言うなら付き合うっすよw』

『わきゃ・・・^^; 私も我慢するです。で、先輩? これからどこへ行くですか???』

『このマイントピア別子・端出場の駐車場すぐの裏山さ^^』

 駐車場の裏側???

 ---次回、鹿森~下部鉄道跡~広瀬邸編につづくっす^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 っつーか久しぶりですw

ちょいのり・サザエさんver1.jpgだーれも見ないだろうツイッターでは告知?したけれど風邪ひいちゃってまして・・・

 風邪薬飲みながら仕事してたよ^^;

 おかげで帰宅したら即睡眠⇔出勤の無限ループ。

 ブログなんてやる暇ありゃしないw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgでも幸か不幸か暫く禁酒も達成できたよ!(肝臓には優しいねっ!)

 今の体調の現状は~7割5分5厘ってとこでしょうか(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて東洋のマチュピチュです。

 山中に顔を覗かせるその様には確かに『おおー!すげー!』と感動したけれど、

 正直言いますとツアーはライト層向けかな^^

 通洞や変電所、藪の中にある病院跡やら煉瓦遺構などを見たい人には物足りないかもしれませんね(マイカーやレンタカーが無い人にはいいかもですが)

 何しろ時間的制約があり過ぎ^^;

 次に来る時は今回を糧にして臨みたいと思います^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次回の話は銅山集落の今は?と、現マイントピア(旧・端出場)から少し下った先のお話。

 神社や学校の中に別子銅山の痕跡が残ってましたよ^^

 そして別子銅山を支えた人物の邸宅には・・・

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg気になる方は見てくださいね(煉瓦刻印も出てきます)

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

(とりあえず書き切ったので寝かせて^^;)

 

 

第880話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆下部鉄道『手作りで造った石積みの観覧席へようこそ!』

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『駐車場の裏手にさあ何かがあるのがチラッと見えたんだよね^^』

 ええ?山しか見えなかったけど本当かなあ?

 確かに先輩たちと共にマイントピア別子でお勉強した際に、

 この裏手の山にもかつては『住居群』があったのを知ったわけだけど・・・

 どう見ても緑濃い山々にしか見えないですう^^;

 

『じゃあ夕実ちゃん・琴音、さっそく行こうぜ(*´д`*)』

『『は・・は~い^^;^^;』

 痕跡があっても無くても疲れそうw

 

 第880話、四国北岸瀬戸の花嫁編☆下部鉄道跡編!私こと石廊崎夕実視点でスタートですう^^

第880話四国北岸瀬戸の花嫁編☆下部鉄道編・夕実ちゃん恋ダンス?2.jpg

(恋ダンスならぬ謎ダンスを踊る夕実ちゃん^^;)

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『わきゃ・・・雑草ばっかりです^^;』

 やっぱりこういう展開ですかw

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『でもお兄ちゃん!藪の向こうに階段あるっす!^^』

『ふふふ。見立て通りだなw よく見ればその向こう側に路盤らしきものも見えるし(*´д`*)

 よーしパパはりきっちゃうぞー♪』

 そう言って先輩はガンガン先頭で藪を蹴散らして進む(そのおかげで後続の私たちは楽だけど・・・ねえ^^;)

 

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『わきゃ!?何かとんでもなく大きなコンクリの壁が聳え立ってるですよ(@_@;)』

『あれは確か貯鉱庫跡だった気がするよ夕実ちゃん^^ 採鉱本部が端出場エリアに移動してきたのが昭和初期(2~5年)だから、その頃のものじゃないかな?』

『煉瓦造りだったら最高だったっすけどねw』

 

 ---さて、

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 階段を上った先は割と歩きやすい道になってましたよ^^

 ご丁寧にも『鹿森はコチラ』の案内板まで(どうやら登山道にもなってるみたい)

 

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 石階段を上がっていくと木々の切れ間から駐車場が見えましたです。

 どうやら先輩はここが見えたらしい(よく気付いたねえ^^;)

 

 ---暫くすると

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 目の前に小さなトンネルが現れました^^;

『うっは・・・ゲジとか居そう^^;』

『大丈夫だよ駆け抜ければw』

 まったく対策になってない・・・ですう^^;

(ゲジはいいけど大ゲジとかゲジゲジは近づくとわざわざダイブしてきますしねw)

 

 しっとりジメジメのトンネルを潜ると、

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『わきゃ? 何か左右に続く道があるですよ?』

『お兄ちゃん私分かったかもしんないっす(*´д`*)』

『じゃあ~どうぞ琴音さん^^』

『ここって端出場エリアから新居浜市内や港湾まで伸びていた下部鉄道の名残とかじゃね?』

『・・・正解!^^ ここは南に進めば端出場駅。ボクたちが午前中に乗った鉱山鉄道と繋がっていた。

 北に進めば(山を下れば)市街地まで続いていた下部鉄道の名残だね^^

 さっきのトンネルは鉄道の下を通れるように造ったトンネルだったってわけ。

 明治26年開業。廃止はなんと昭和48年!

 鉱石の運搬が主だったが旅客業もやってたそうだ。この地域の市民の足でもあったんだね^^』

 なるほど廃線跡だったのですか^^

 先輩は付け加えて言う『東平エリアから見えた山岳鉄道を上部鉄道と言うのに対し、こちらは平野部だったことから下部鉄道って言われてる』って。

 

 さて琴音っちは『廃線跡辿りてー(*´д`*)』と食いつくけれど、

『残念だけどところどころ立ち入り禁止だから、ご飯食べた後にボクたちでも歩けるところまでバスで移動するつもりだから我慢しろ^^』と諭されていましたです。

 何でもそこは行きに見かけた煉瓦の煙突の辺りらしい。

 え?と言うことはこのあとホテルに帰るんじゃなくって歩き確定!?

 とほほ・・・まだ歩くのですね^^;

 

 ---登りだして10分くらいでしょうか?

『うは!煉瓦ちゃん発見であります(*´д`*)』と急にしゃがみ込む琴音っちが居たのです。

『お~どれどれ。もしかしたら鹿森社宅の痕跡かな^^』と先輩ものぞき込む。

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『わきゃ!? 刻印ポイのあるですよ(◎_◎;)』

『『なぬうっ!?(◎_◎;)(*´д`*)』』

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『ぐおおー! セイサン仕・― って意味ワカラン刻印ちゃんだw』

『オレはこんな長い標記の煉瓦刻印初めて見たかもw』

 セイサン・・・生産?なんでしょうか???

 それとも会社名???

 この後はどういった意味なのかを議論しながら登ることになったです。

 ちなみにこの煉瓦さんは『誰かに持ってかれたら嫌っす(*´д`*)』と、琴音っちが落ち葉をたっぷりかけて隠してましたですw

 

 前日の雨で多少の泥濘がありましたが割と整った道だったこともあり意外とサクサク進む私たち。

 すると少しづつ少しづつ周りの変化に気づかされることになるーーー

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『わきゃ!? 石垣???』

『そうだね夕実ちゃん^^ 石垣っぽいね』

 

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『兄ちゃんあれって!』

『碍子(がいし)だね^^ 電線とかの絶縁体だ。鹿森も索道が通ってたって習ったから、もしかしたらボクたちの頭の上をケーブルが通ってたんじゃないかな。この碍子が索道のヤツだったなら立派な痕跡だと思うぞ^^』

 

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 その他にもコンクリの残骸やら見えてきましたです。

 

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 道の向こうが少し明るくなってきたところで

 

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 どうやら現在使用中の送電線の鉄塔があるところまで来ましたです^^

『なあ~兄ちゃん。この鉄塔の先もまだまだ道があるっぽいよ?』

『いや、今日はここまでにしようぜ^^ 確かにこの先にはもっと痕跡がありそうだが・・・

 腹減ったよ流石にw

 っつーことで下山してみんなでランチにしようぜ(*´д`*)』

『『はーい(*´д`*)(*´д`*)ヨカッター』』

 ・・・正直ホッとした私ですw

  

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 さてお待ちかねのランチですう♪

 マイントピア別子内のレストランに飛び込むなり皆で早速『『『乾杯♪』』』(*´д`*)

『くうー!ツアーは多少不満だったっすけどマチュピチュも見れたし晴れたし刻印も見れたし酒がうまいっす(*´д`*)』

 確かに制約のあるツアーでしたけど、それでも琴音っちと同じく私も満足でしたよ^^

 

 さてさて、料理を待っている間に先輩がテーブルに置いてあったいくつかの小冊子を広げてみせる。

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 その中でも特にこの冊子の絵図に先輩は唸るのでした。

 

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『お~これは凄く分かりやすい絵図だな^^』

『さっき行ったところとマイントピア別子の位置関係よくわかりますね先輩^^』

 

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 下部鉄道もしっかり記載。

 

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 どうやら先ほどの鉄塔からくの字に曲がって進めば鹿森社宅跡はすぐそこだったみたいですねw

 

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 ここでポケモンGOで暇つぶししていた琴音っちがふと覗き込みながら言うのです。

『これがあれば今日ってもっと楽だったんじゃね^^』

『それを言っちゃ~おしまいだよ琴音w でもいい冊子を見つけたぜ。次回来る時はこれを参考にしよう^^』

 先にご飯食べていれば違ってたかもですが、まあでもしょうがないですよねw

 

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 さてお待ちかねのランチの登場ですう!

 どうせならガッツリ行きましょう!ってことでメニューを見たところ、

『どんでん丼』と言うかき揚げ丼の定食に心を奪われた私たちはそれに即決!

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『ぐは!マジでけーw

 

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『わきゃ・・・食べきれるかなあ^^;』

 

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『お!中身までカラッと揚ってるねえ☆ これは油の中に散らした食材をラーメン網みたいな深い揚げ網にかき集めてタワー状に仕上げたんだろうな^^』

 なにその料理人ぽいコメント^^;

 先輩ってご飯にもうるさいのかしらw

 結構なボリュームで流石にもうお腹パンパンでしたが美味しかったです(*´д`*)ゴチソウサマー

(ちなみにこのかき揚げは新居浜市のお祭りの豪華な太鼓台がモチーフになってるそうですよ^^)

 

 食後のお茶を啜って落ち着いていると再び先輩が先ほどの冊子を開いてみせるのでした。

 

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『いや~これは本当に便利アイテム発見だよ夕実ちゃん^^ 実はこれからバスで向かおうと思ってる場所が全部載ってるんだよ。

 しかもモデルコース案内のおまけつき(*´д`*)』

 先輩が嬉しそうに絵図を差しつつ色々と説明をしてくれました。

 どうやら端出場エリアの下流域にも数多くの別子銅山の名残が存在すること。

 その中でも煉瓦煙突と下部鉄道跡を見に行こうねってことみたい^^

 

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 ご馳走様をしてバスに飛び乗った私たち。乗車時間5~6分ってところで『山根グランド』と言うバス停で途中下車ですう^^

 新居浜市民の皆さんが利用する総合運動施設のよう。

『さあこっちだよ皆^^』と先導する先輩の後を追うと、

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 広~~いグラウンドにご対面ですう^^

 

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 そして山の上にはバスから見かけた煉瓦の煙突が見えたのです。

『わきゃー!先輩。あそこまでもしかして見に行くですか???』

『いや、もう時間も無いしここから眺めるだけにしようと思う^^』

『なあ~兄ちゃん、このグラウンドと煙突を見せたってことは、やっぱり銅山関係の施設だった?ってことけ???』

『まあそんなところだ^^ このグラウンドとその周囲、そしてあの煉瓦煙突を含め、

 元々ここには山根精錬所と言う工場があったんだ^^

 明治21年完成。別子銅山の銅の精錬をした場所であり、その過程で出る亜硫酸ガスから硫酸を作ったりもした日本屈指の化学工場でもあった。

 残念ながら外国に劣る技術性・商品化が赤字化を生み僅か7年ほどで廃止になっちゃったんだけどな^^;』

『『短か!^^;^^;』』

 

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『先輩!あのゴールポストの裏手に広がる段々になってるのも~工場の名残ですか???』

 どうみても怪しいその石積み。

 先輩は『まあ~近づいてみようか^^』とすぐに答えずに歩き出す(もったいぶってー^^;)

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 あれ? 近づいてみると全部が全部石積みでもなさそう???

 

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『でさ~、結局これってなんなのさお兄ちゃん^^;』

『これは山根グランド石積み観覧席って言うズバリ観覧席さ^^』

『『観覧席!? ああ~なんとなくわかるう~(*‘ω‘ *)(*‘ω‘ *)』』

『精錬所とは直接関係ないのだが、住友の社員さんが昭和初期にボランティアで造ってくれた手作りの観覧席なんだってさ^^

 つまりはその時代から何かしらここは公園化されてたんじゃないかと思う(元々は住友角野グラウンド・社員さんの体育施設)

 ちなみに昔はこの法面を伝って煙突と工場が繋がってたんだよ^^』

 てっきり精錬所の何かしらの痕跡だと思っていた私は、手作りの観覧席と言う答えに驚いちゃったです^^;

 

 さてこの後は隣接する別子銅山記念館にもお邪魔しましたが撮影NGなので次へと進むです~^^

 ちなみに琴音っちは、

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『こんなとこでもポケモンGOやる人いるんすかね^^;』と言いながらも悲しそうにスマフォをバッグにしまってましたよw

 

『じゃあ~ここからは下部鉄道跡を追え!ってことになるな^^ 琴音・夕実ちゃん、川の向こうを見てごらん?』

 そう言われて山根グランドから川を挟んで対岸の方を見る私と琴音っち。

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『神社だけど?あれがどーしたのさお兄ちゃん^^;』

『マイントピア別子のすぐ傍には川が流れてただろ?あれは足谷川(国領川)って言うんだが、下部鉄道はその流れに沿って敷設されたんだ。

 んでもってオレらが目指す下部鉄道の跡は、

 あの川沿いの神社の中なんだよ^^』

『『神社の中に鉄道!?(◎_◎;)(◎_◎;)』』

『百聞はなんとやらだ。ほらさっさと行くぞお前たち^^』

 正直鉄道跡なんて~って思ってたけれど、コレは流石に興味沸いた私。

 琴音っちは言うに及ばずですねw

 

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 橋を渡るとそこには周辺地図がありましたです。

 その中には内宮神社、そして線路のようなものが記されていました!

 

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『これは昭和50年代くらいの写真かな^^ ここにうっすらと軌道らしきものが見えないか?』

『『お~見える見える~(*´д`*)(*´д`*)』』

 先輩がパッと出した画像には確かに何かが通っていたような痕跡が^^

 

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『んじゃ~行こうか。この上に^^』

『『結構高い・・・Σ(ll゚д゚(゚д゚ll)』』

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 ぜーぜー言いながらも途中まで到着^^;

 更にその先まで行こうとした琴音っちを『琴音、ここでいいんだ^^』と引き留める先輩。

 いったいどーゆーこと???

『さあみんな、ここの左右をよーく確認してみなよ^^』

 言われたとおりに左右を確認すればーーー

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『『うわー!いかにも昔電車走ってましたっぽい!』』

『そう、ここが別子銅山下部鉄道の跡ってことになるかな^^ ネットだとここからマイントピア別子までの痕跡の写真がたくさんあるけれど、

 立ち入り禁止って書いてあるしボクらはそういうオ痛はやめとこうぜ^^

 その代わりここから市街地の方へはほぼ自由に歩けるから、ダラダラと痕跡探し散歩をしようw』

 あ~なるほど。だから琴音っちがマイントピア別子で廃線を辿ろうよ!って言っても止めたのね^^

 

 さてここで早速琴音っちが痕跡らしきものを発見です。

 しかも彼女にとって一番魅力ある痕跡だったのです^^

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『昔はここにレールがあったんすね~っておい! 煉瓦ちゃんが埋没してりゅうううううううう(*´д`*)

 しかもよーく見ると

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 讃岐煉瓦ちゃんの刻印!!

 &、その隣にも

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 なんか〇の刻印八犬伝っす!里見です!(*´д`*)』

『はあ~まさかこんなとこで煉瓦刻印にお目に掛かるとはな^^; お前の悪運もたいしたもんだな^^』

『えへへ褒められちったっす(*´д`*)』

『で、先輩? この煉瓦と下部鉄道の関係ってどういったものでしょうか?』

『う~ん・・・下部鉄道にはトンネルや駅のプラットホームに煉瓦が使用されてるんだが・・・

 軌道に埋没してる煉瓦は何だったのかよくわからないね^^;

 考えられるのは・・・レールに併設して水抜き用の水路の煉瓦・・・とかかな?』

 さすがの先輩も分からないみたい。この案件は持ち帰りってことで先へと進むことになりましたです^^

 

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 と思ってたらいきなり立ち入り禁止の看板が^^;

 

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『ここからはほぼ自由に歩けるって言ってましたよね?お兄さま^^;』

『まあ・・・工事中じゃ、しょうがないよなあ^^;』

 

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 と言うことでそこは迂回して下部鉄道跡に近いところをしばらく歩くことになったのです^^

 

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 鉄道跡のすぐ脇は小学校。

 そしてここにもありました!

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『わきゃ!これって~先ほどの石積み観覧席と同じじゃないでしょうか先輩^^』

『そうだね。たぶん間違いないと思うよ^^ と言うことは、この目の前の小学校も何かしら歴史があるんじゃないかなあと思うんだが』

『はいはい。じゃ~わたしっちの出番かな^^ さくさくさく~っと検索してみた感じ、

 あの小学校は新居浜市立角野小学校って言うらしいよん^^

 歴史はーーーめっちゃ古いよここ!

 明治20年、尋常小学校として開校って書いてありゅ(◎_◎;)』

『なるほどな。ありがとう琴音^^ と言うことは推測になっちまうが、

 ここも恐らく住友の社員さんが造ってくれたんじゃないかな。

 目の前はグラウンドだ。社員さんの子供たちも通っただろうし、運動会とかは家族でここから応援してたのかもね^^』

 本当のところは先輩も分からないと言う。もしかしたら似せただけの造園かもしれないとも。

 でも、もし石積みの観覧席だったとしたならば、

 それって町と一緒に生きてきた住友さんの証のようにも思えるしとても素敵なことだと私は思ったのです^^

 

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 しばらく歩くと町の石垣が変わった積み方だと気づいた私たち。観覧席の積み方にも似てる?

 

 

 そしてようやく先ほどの下部鉄道跡らしきところと合流できたのですう^^

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『なんかいかにもって感じで路盤(軌道跡)がそのまま残ってるんすね^^』

『まあ~普通なら土地を払い下げたりするんだけど、今もここは住友さんの所有物件ってことだな^^』

 

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『ねえねえ先輩。このコンクリートみたいなのって鉄道の水路跡とか痕跡とかですか???』

『いいとこに気づいたね夕実ちゃん^^ これはコンクリート製のケーブルトラフって言う配線とかケーブルの囲いだ^^

 恐らく廃線跡をそのまま利用して、今もなお現役の東平・山根水力発電所で造られた電力を供給するためのものじゃないかと思うよ。つまりは自分ちの(住友共同電力さんの)土地の再利用ってとこかな^^』

 なるほどですう。

 銅山採掘のサポート的役割だったはずの発電所たちも、時代を経て今の事業に大いに引き継がれてるってことですね^^

 しかも余すことなく前回の事業の再利用。さすがですね(まるで住友さんの回し者みたいw)

 

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 ここで丁度工事をされてる方が居たので先輩が聞きに行くと、やはり廃線跡で間違いないよ^^と返ってきたそうです。

 

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 さて途中で道路に寸断されちゃいましたがーーー

 

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 道路を渡った先にも暗渠となったりしてまだまだ先へと続いてましたよ^^

 

 そうなってくるとですよ!

 いったいどこまで先輩はこの廃線跡を辿るのか不安になってきました^^;

 正直、琴音っちも変化のない暗渠にうんざり顔w

 

『えっと・・・先輩^^; もしかして・・・海まで下部鉄道跡を辿る・・・とかですか?』

『うんん。そんなとこまでいかないよ。と言うかもうオレ飽きてたし^^

 飽きてたのかよ!

『じゃあこれからホテルに帰るとかですか(期待を込めて)』

『実はこの廃線跡をうまく辿れば新居浜駅にも行けるらしいんだけどまだ帰らないよ^^

 この後もう一箇所だけ寄り道をしたいところがあるんだよ夕実ちゃん。

 それは別子銅山の父であり、住友財閥初代総理人・広瀬宰平の邸宅があった広瀬公園。

 そこには・・・おいこら琴音聞け^^;

 煉瓦がいっぱいあるぞw

『なんですと!?(´゚д゚`)』

 

『しかもそこにある煉瓦の書庫は中々見ない変わった造りの煉瓦建築らしいぞ^^』

『はーんおにいたまあ~すきすきー(*´д`*)』

 けっ!このブラコンが(いつにも増して口の悪い夕実ちゃん^^;)

 と言うことで最後にもう一箇所だけ寄り道をすることになりましたです(暗渠よりマシ)

 

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 やってきたのは広瀬公園。次回ここからスタートですう~^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgお久しぶりです(いつものこと)

 今回はマイントピア別子の裏手にあるお手軽廃墟の鹿森住宅跡へと行きました(途中まで)

 登るの好きな人は是非どうでしょうかw

 煉瓦刻印発見とか色々ありましたが、やっぱり手作りの石積み観覧席なんだよって知らされた当時は衝撃的でしたよ^^

 だって精錬所関連だと思ってたらなんてアットホームな!と言うか地域密着な施設ですよ(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgちなみにこれは動画からお借りした画像だけれど、

山根グランド寄せ太鼓祭り.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpg新居浜のお祭り『太鼓祭り』の会場のひとつがここ山根グランド。

 見てよ太鼓の裏手の観客たち! 

 そここそが手作り石積み観覧席なんだよね^^

 こんな素敵な会場、中々無いよ?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgいつかお祭りに行ってみたいよね^^ そして昔の人たちが築き上げた素敵なVIP席から眺めてみたいなあ☆

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は別子と言えばと言うか住友財閥と言えばこの人。そしてその旧宅には煉瓦がいっぱいってお話&今治へ!って物語です^^

 気になる方は是非どうぞ。

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

  

第881話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆広瀬公園『小さなガイドさんと巡る広瀬公園ツアー』

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『お兄ちゃんたち何しよん?観光???』

 

 ボクたちは広瀬公園の入り口までたどり着いたところ、ボール遊びをしていた女の子に声を掛けられたんだ。

『うんそうだよ~^^ この中に煉瓦がいっぱいあるって聞いててね、煉瓦が好きだから見に来たんだよ^^』

煉瓦?変なん^^クスクス。あんのー、だったら私が案内してあげるけん。ここはうちの庭みたいなもんやけん(*´д`*)』

 これはまさかの素敵な小さな小さなガイドさんの申し出。

 皆の顔を窺うと『うんうん♪』と頷いた。

『じゃあ~お願いしちゃおうかな^^ えー・・・と名前は何て言うの?』

『女王様でかまんよ^^』 

『・・・・・・^^;^^;^^;』

『ミチ・・・です、ごめんなさい^^;』

 

 第881話、小さなガイドさんと進む広瀬公園物語。ボクこと菅原雄介視点でスタートです^^

第881話 四国北岸瀬戸の花嫁編☆広瀬公園広瀬邸・ミチ2.jpg 

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『まずは広瀬公園の説明するけん(*´д`*) えっと・・・よっけ漢字ばっかでたいぎやわ^^;』

 どうやら小さなガイドさんは漢字が読めない様子w

 代わりにボクが説明版を指さして説明することにした^^

 

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『えっと簡単に説明すると、ここは住友財閥初代総理人であり別子銅山の父でもある広瀬宰平の旧宅・旧広瀬家住宅だ(重文)

 明治10年、元々別の場所にあった広瀬さんの家が現在の場所に移築されたのが明治20年。

 その後も増築を繰り返し(明治22年に新座敷・離れ、明治23年門番所・表門、明治33年料理場など)

 そのどれもが重文と言う、案外知られてないけど結構すんごいとこだったりする^^

 昭和45年に遺族様から寄進され、市は広瀬歴史記念館を設置して公園化したのがこの広瀬公園なんだよね^^』

『へえ~お兄さん詳しいのー。うち全然知らんかったw』

 いや・・・読んだだけだし、そもそもガイドさんしっかりしてよw

 

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『そしてこっちが離れ(正面向って右手が離れ、左手が主屋)なんだがーーー

 特に見てもらいたいのは

 離れと主屋の間にあるこれだ!^^

 

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『わきゃー!なんかカッコイイ煉瓦塀ですう^^』

たまりませんな(*´д`*)(琴音)』

『えっと・・・そう?そんなぎょうさんげな・・・^^;』

 

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『これは明治22~23年以前に造られた透かし用の開口がある煉瓦塀^^ ちょっと不安定にも感じるが機能美だよな^^』

『くうー!望遠で頑張れば煉瓦の刻印見つけられそうっすね(*´д`*)ヨダレ』

『刻印?お兄さん刻印って何なん???』

『昔の煉瓦には数十に一個くらいで刻印が打ってあったりするんだよ^^』

『へえ~、それを見つけるのが面白いんけんのー。うちにはようけわからんけん^^;』

 

『じゃあ・・・セオリーからいくと主屋を巡って離れを見て、とっておきの煉瓦の建物を見るつもりなんだけどーーー

 ガイドさん? 何かガイドさんの見せたい場所ってあるかな^^』

 ちょっぴり頼りないガイドさんにも働いてもらわないとね!ってことで、ボクはミチちゃんに話を振ることにしたのだ。

 するとーーー

『煉瓦ならいいとこあるけん^^ ちょっと順路と違っちゃうけど、私たちの秘密基地に案内するけん☆』

『『『秘密基地!!!???』』』

『まあいいからきいや~^^そこはお兄さんたちが好いとる煉瓦やけんのー^^』

 なんだかとっても気になることを言う彼女。

 ボクたちはワクワクしつつも彼女について行くことにした。

 

 

広瀬公園地図.jpg  

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 庭園の脇を抜け裏門へとやってきたボクたち。

 この先は右手に曲がると広瀬宰平歴史資料館の入り口だったはず。

 でもミチちゃんは『真っすぐ突っ切るけん(*´д`*)』と構わず突き進むのだ。

 

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 道なのかなんなのか^^;

 垣根と竹垣の細い小道に突入しちゃった。

『わきゃ・・・ここにほんとに秘密基地(煉瓦)あるですかミチちゃん^^;』

『こういうとこやから秘密基地なんじゃんw』

 まあそうか。そうだよなw

 なんだか子供の頃をふと思い出してしまった。

 昔は道を外れた藪道の中や土管の中や神社の軒下にマンが持ち寄って秘密基地作ったりしたっけな(ボクは大きい病院の女子寮の軒下でしたがw)

 

 そしてその道が行きどまったところでビックリする。

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『ここがうちの秘密基地やけん(*´д`*)』

『『『うわ!ほんとに煉瓦だΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)゚д゚ll)』』』

『ほじゃけんの、煉瓦言ったやんw 昔はかくれんぼしたりしたけん。懐かしいのー^^』

 

 さて、ここって本当は何だったのだろうかと中を覗いてみるんだけれど(映像どっかいっちゃったw)

 正面はすぐに壁。左右にいくらかスペースがあったけれど狭い空間だった。

 元々はもっと広かった(長かった)のか、埋め戻ししたのかもよくわからない。

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『秘密の通路の入り口とかっすかね(*´д`*)ユメガアルネ』と琴音は言うが、

 一歩引いてみると石垣の途中に煉瓦口。しかも石垣の上は道になってるし秘密の通路でもないだろう。

『わきゃ~ここが何だったのかさっぱりですう^^;』

『え?ここ? ここは元・水汲み場だったって言ってたで^^』

 水汲み場かあ!

 なるほど確かに中は一段下がって低かった。道の下に水の通り道があったのなら合点が行く作りだ^^

 というか、ミチちゃんが初めてガイドらしきことしてくれたよw

 ボクは『さすがガイドさんだね^^』と軽くミチちゃんの頭をなでるのだった。

 

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 さて記念館入り口にも煉瓦があるとミチちゃんが言うからついて行くと本当に煉瓦壁が。

 

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 だいぶ風化で丸みを帯びたり欠落している。

 

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 その煉瓦塀の先は記念館の庭先。そこには広瀬宰平の銅像がお出迎えをしてくれた^^

(これは復元。元々は明治18年に住友家から古希の祝いに寄贈。戦中、金属類回収令により献納。平成15年復元)

 

 せっかくだからとボクと琴音はこの煉瓦塀を追ってみた。

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 塀伝いに進むと再び入り口らしきところに遭遇する。

『イギリス積みっすね。どこかに刻印見つけられそうなとこないっすかね^^』

『イギリス? この煉瓦ってイギリスの煉瓦なん?お兄さん^^?』

『ううんそういうわけじゃないよ^^ 煉瓦の積み方にそれぞれの国の特色があるんだ。これはイングリッシュ・ボンドって言ってイングランドで考案された積み方なんだ。だからイギリス積み^^』

『うひゃーさっぱり意味不明やしw』

 ・・・流石に小さい子に理解してもらうのは難しいか^^;

 

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 この煉瓦塀の切れ目の入り口から向こうに、今回、琴音や夕実ちゃんに紹介しようと思ってた建物が見えて来た。

 順序が変わっちまったがこの際行くっきゃないか^^

 そう思って一歩敷地に足を踏み入れるとミチちゃんがーーー

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『ちっちっち!お兄さんここからは有料やろ? チケット買わんといかんけん^^』と引き留められた。

 あらら。広瀬邸内は有料なのね^^;

 

 

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 と言うことで記念館で共通チケットを購入。

『わきゃ? 先に記念館から見ないのですか?』と夕実ちゃんは言うが、ここまでお預け喰らってるのでまずは煉瓦を見に広瀬邸へw

 

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 堂々と内側から煉瓦塀を見る。

 明治24年に造られた西煉瓦塀なんだそうだ^^

 100年たった煉瓦の佇まい。コンクリートじゃこうはいかないよなあ。

 

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『ここって丁度、うちの秘密基地の真上やん。はじめて来た(*´д`*)』

 え?初めてなの?

 子供だから入場料とかあんまし気にせずこっそり来てたと思ってたけど意外と真面目なのねw

 

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 広瀬邸の裏手にあたる庭園は二段構え。その境が石垣となって、先ほどの秘密基地(水汲み場の煉瓦口)が下手にあるわけだ^^

 

 さてこの先が彼女らに見せたかった場所。

『さーてやってきたぞ^^ お待ちかねの煉瓦だぞ!とくとご覧あれ(*´д`*)』

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『え?フツーじゃねお兄ちゃん^^;』

『わきゃ?これが先輩の見せたい煉瓦の建物??? フツーですう^^;』

『えっと・・・これのどこがだらい(おもしろい)のお兄さん?^^;』

 まあそうだよなw

 そりゃそうだw だって、一見ふっつーだもんよw

 とは言え煉瓦への嗅覚鋭い琴音が『おや?』と言う顔をし始めた。

『なあ兄ちゃん。私、この煉瓦の建物の軒下の造りって初めて見たかもしんねえ(*´д`*)』

『『軒下???(夕実・ミチ)』』 

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『わきゃ!? 煉瓦が斜めに積まれてるですう』

『うは、しかも屋根の中央に近づくにつれ湾曲ってか微妙に凹んでるっすか?』

『うちにはギザギザにしか見えんけんw』

『そうなんだ。積み方の名前は分からないが、屋根の切妻部位の中心に向かって特殊な煉瓦の積み方をしてるんだよここは^^ これはそうそうお目に掛かれるもんじゃないぞ^^』

『んなあお兄さん。うち、切妻ってとこからすでにワカランけん^^;』

 あちゃー、そこからかいw

 まあでも分からないのも仕方がない。

 ボクはミチちゃんに分かりやすく教えることにする。

『ちょー簡単に切妻、切妻屋根を例えると、本を開いて被せたような屋根の形が切妻だよミチちゃん^^』

『めちゃわかりやすいけん(*´д`*)ナルホドー』

 

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 ここからは琴音も双眼鏡を取り出して観察し始める。

 ボクも負けじと最近買った単眼鏡で覗き込む^^

 

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『なあ~お兄ちゃん。特殊な軒下煉瓦ちゃんて普通煉瓦のサイズより長くね?』

『だな^^』

 積み方も特殊ならサイズも特殊だったようだ^^

 その後は兄妹で刻印探しにも没頭。残念ながらそれらしきものは見つからなかったが時間を忘れてむさぼった。

 そう言えば忘れていたが、

 後の二人はと言うとーーー

何なん?.jpg 

 ・・・である^^; まあしょうがないよね、この温度差はw

 

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『馨原文庫(けいげんぶんこ)』

 大正12年外郭竣工。つまりは外身は大正時代に出来た。

 内装はそれから遅れること4年の昭和2年完成。

 これを建てたのは広瀬宰平が長男・満正さんだ^^

 

 明治16年に私費で馨原校と言う学校を設立し、近隣の子供たちを集めて教育を行ったんだって。

 言うなれば寺子屋みたいなものだよね^^

 そこからこの煉瓦書庫に名前を取った。

 

 ちなみにその名前の元になった私学校は・・・明治19年から義務教育が始まるということで明治18年閉校。

 僅か二年間だけの学校だったそうです^^;

 

『くはー!僅か二年とか切なすぐりゅ^^;』

『わきゃ!でもでもでもー、満正さんの心意気はすごいですよね^^』

『ええ男やけん(*´д`*) うち、学校嫌いやけどw』

 

 オレもかっこいい男だと思うぜ!

 この書庫は地方人士の知識開発の為に設けた書庫と記されてるように、常に人の教育の為に動いていた人なんだね^^

 残念ながら満正さんは書庫の内装が完成した1年後(昭和3年)に亡くなっている。

 

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 せっかくなんで中身も見てみた。きっとこの書庫を利用して知識を得て世の中へ飛び立ったものも多いのじゃないだろうか^^

 

 さて、この後はみんなで記念館と広瀬邸をじっくりと見て回ることにした。

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 庭石には鍰煉瓦なんかも^^

 別子銅山の父らしい演出だ。

 

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 記念館の裏手にちょっと気になるものが。

 残念ながら近くまで寄れないのだけれど、小さな煉瓦造りの物。

 焼却炉かポンプかな???

 

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『わきゃー・・・館内撮影禁止ですう^^;』

 残念ながら撮影はNG。広瀬家にまつわる品々が展示されてました(どちらかというと大阪寄りの品々?)

 撮影できるのは休憩スポットのみ。

 でもそこから眺める亀池は素敵でしたぞ^^

 

 記念館を後にしたボクたちは今度こそ広瀬邸の正面から突入することにした(裏庭や脇から攻めてばっかだったしね)

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『わきゃあー♪ イケメン猫さんですう(*´д`*)』

 

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『ん? こっちはお母さん猫っすかね^^』

 

 ロシアンブルーかな? 猫は好きだが種類はてんでわからない^^;

 

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『お? こっちにも煉瓦塀があるんだねミチちゃん^^』

『広瀬公園にはようけ煉瓦があるってゆうたけど、広瀬邸を囲むように東西南北に煉瓦塀があるんよ^^

 お兄ちゃんたち後で残りの南側の煉瓦塀も見るけん?』

『『『ここまで来たなら全部見たい(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 と言うことで残りの煉瓦塀も見ることになった^^

 地図で見るとこんな感じ↓

広瀬公園地図.jpg

 煉瓦で囲まれた邸宅だったわけだ^^

 

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 猫ちゃんに先導されつつも広瀬邸へ^^

 

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 共通チケットを持ってるからと母屋に上がろうとすると

『お兄さんたちチケットは?』と初老のオジサマに咎められた。

『えっと・・・記念館で共通チケットを買いました。はいこれ^^;』と見せると、

『そうなんだ。見せてくれないとわっかんないんだよね~』って言われちゃった。

 ・・・受付っぽいとこ見受けられなかったしなあ~。どうしろと・・^^;

 まあそういうこともあるよねw

 と言うことでさっそく内部見学へレッツゴー!(ミチちゃんの分も買ってある)

 

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 木蓋の洋式便器や料理場に興味を持ったけれど、

 ボクと琴音の関心事はーーー

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 やっぱりコレ! 北側の透かし煉瓦塀(*´д`*)

 でも残念ながらここに近づく手立てはなかった。

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『ちくしょー!望遠で頑張るっす・・・(ノД`)・゜・。』と泣きながら望遠カメラで琴音が奮闘するも、下から見上げるよりも遠かったようだw

 

 一通り見学を終えたボクたち。

『お兄ちゃんたち、南側の煉瓦も見たいんやろ?』と言うミチちゃんに

『『『よろしくお願いします^^』』』とお願いすることにした。

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『わきゃ!? ずーっと!ずーっと向こうまで煉瓦塀が続いてるですう^^』

『ここは広瀬邸でも一番長い煉瓦塀やし^^』

 なんでも108mの長さがあるそうだ。だけど、他の煉瓦塀が明治23~24年なのにここだけは大正5年に出来たらしい。

 何故なんだろう?と考えたところ、

 この路地を挟んで対面にも少し古そうな煉瓦塀があった。

 もしかしたらば広瀬邸の元々の区画はもっと広かった?とかじゃないのかな^^

 こればかりは地元の人や研究家に聞いてみないと分からないけどね。

 

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『うは。随分いびつなイギリス積みっすね^^』

 企業は町と共にと考えていた広瀬さんたる仕様だとボクは解釈した。

 煉瓦塀にまで整容を求めなかったんじゃないかな^^

 

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 ボクが特に注目したのは『煉瓦塀の下の石積み』

 一見、乱雑に見える積み方だけれども、斜めに石が入るこの新居浜市独特の石積み。

 これは石積みの観覧席やその周辺の家々でも見て取れた古い石積みの施工だ。

 名前さえ結局分からずだったが再訪時には解き明かしたいものだ^^

 

『さあこれで一通り見学も終わりかな。なんだかんだでもう5時近くだ^^』

 ボクがここの見学の終わりを皆に告げると

『え!?もうそんなん時間なん?やばい^^; お母さんにおんかれるから家いんでくるけん! じゃあお兄ちゃんたちまた新居浜に来たら遊ぼうな^^』と、ミチちゃんは駆け出そうとした。

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『ちょっとミチちゃん待って^^;』と引き留めて、近くの自販機でジュースを買って彼女に手渡す。

『今日はありがとうございましたミチちゃん^^ お礼と言っちゃなんなんだけど、これガイド代ってことでとっといて^^ 今日は本当に助かったよ』

なんで地元民にポンジュース買うてんのw

 うん、でもありがとう☆ 次も逢ったらまたガイドとして雇ってかまんよ(*´д`*) じゃあ!』

 小さな小さなガイドさんは煉瓦塀の向こうへ消えてった。

 

『わきゃー♪ 面白い子でしたねミチちゃん(*´д`*)』

『だねw いつかリベンジ旅に来た時に、また彼女と会えたならいいね^^』

 彼女のおかげでただの重要文化財巡りが一回りも二回りも楽しくなった。

 

『じゃあ~日が落ちる前にホテルに帰ろう^^ 何だかんだでヘトヘトだw』

『『マッサージ機に早く座りたいー(;´∀`)(;´∀`)』』

 この後は結局バスも捕まらずにホテルまで歩いたのはここだけのお話(迷ったせいでポケモンGOの10㌔卵がたくさん孵化しましたw)

 

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 さて、本来ならば新居浜市二日目のミッドナイトは地元料理を食べちゃるぞ!と言いたかったところだけれど・・・

『なあ~兄ちゃん・・・どんでん丼で胃がもたれてあんまりご飯食べれないっす^^;』

『わきゃ・・・私もですう^^;』

『実は・・・オレもだw』と、

 昼間に食べたどんでん丼が後を引いたせいで、夜食は近所のスーパーで購入した軽い食事で済ますことになったのだw

 

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『焼けたねー!お兄ちゃん^^;』

 時計を外せばすっかり小麦色のマーメイド。

 朝方は雨天だったのにその後は陽が肌に突き刺さるような好天に恵まれたようだね^^

 

 さて、残り4日目もフライト時間目一杯まで四国を旅する予定だ。

 ボクは彼女たちに最後のわがままを就寝間際に告げることにした。

『明日の最終日。ボクがかつて四国旅行をした時にうっかりミスでたどり着けなかった離島へと行くつもりだ^^ 異論は認めない。でもそこには煉瓦もあるしきっと気に入ってもらえると思う^^』と。

『煉瓦あるなら異論ないよーんおにいちゃーん(*´д`*)』

『私も特に。先輩が行きたいとこなら行きますです(*´д`*)』

 了解を得たところで各自の部屋へ戻って寝ることにした。

 

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 翌朝、新居浜駅へと向かう道中、

『なあ~お兄ちゃん。駅へと続く歩道の模様がずっとずっと気になってたんすけど・・・、これってもしかして線路跡とか???』と琴音が聞いてきた。

 夕実ちゃんもそれが気になってたんですって顔をする。

 

 ボクは琴音に『今日はポケモンGOをしてないのか? だったらすぐそこのポケストップを見ればわかるぞ^^』と、彼女にポケモンGOを起動させるのを促した。

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『うは!エンドレールって・・・電車の終着の場所か!』

『そう。別子鉱山新居浜駅連絡線ってのが通ってたんだよ昔は^^ 歩道の模様にもかつてのレール跡を模してるなんて粋な街だと思わね?』

 新居浜市って開発が進んで街並みもどんどん変わっているのだけれど、そこかしこに昔を忘れないためのモチーフがあるのです。

 素敵な街だと思いませんか?^^

 

 さて切符を買う時には流石にみんなに行き先を告げないといけない。

『目指すは今治市の波止浜。そここそがボクのこの旅最後の目的地でもありリベンジだ^^』

 

 ーーー次回、今治市『小島編』スタートです^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました。

 いかがだったでしょうか広瀬公園^^

 重要文化財のオンパレードなんですが、やっぱり煉瓦視点で見てしまいましたねw

 ちなみにミチちゃんの方言は、ボクが讃岐弁やら伊予弁やらを色々と引っ張り出して創り上げたもので、

 正確な新居浜弁(ひうち弁)じゃありませんのであしからず^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて次回は6年前に辿りつけなかった場所へと行くことになります^^

 かつて電車を乗り違えて泣く泣く通過してしまった離島へのリベンジ物語です(大久野島~大三島~今治~松山~中島の第293話から始まった瀬戸の花婿ッ! シリーズ)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg気になる方は是非どうぞ^^

 ではではまた今度お会いいたしやしょうず(*´д`*)

 

第882話 お兄ちゃんの今治・小島リベンジ編!Vol①『超時空?芸予要塞マクロスフロンティア!』

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『今思えば、あの時行けなくて正解だったのかもしれないな^^』

 真っ暗な煉瓦造りの探照灯跡に入った時、ふとお兄ちゃんが呟いた。

 そして続けてお兄ちゃんは言う。

『煉瓦や煉瓦の刻印に当時は興味があんまり無かった。だからもしあの時に行けていたならば、普通の観光に近いものだったのかもしれないよ^^;

 そして色々と見落としていたと今は思うんだ^^』

 そう言ってお兄ちゃんは壁に手を這わせ、足元を探り、指でひとつひとつ吟味して戦争遺構の煉瓦をなぞる。 

 どうやらお兄ちゃんにとって本当に特別なリベンジ戦なのかもしれない。

 

 第882話、私こと菅原琴音視点で小さな小さな離島のリベンジ物語スタートっす^^

第882話 お兄ちゃんの今治小島リベンジ編!①琴音・海だ煉瓦だ!2.jpg

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 新居浜市を飛び出した私たち。予讃線・特急いしづちで次の目的地『今治』へと向かいます^^

 

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『わきゃー♪ せっかくなので新居浜市っぽいお土産買ったですう(*´д`*)』と夕実っちが別子飴を見せびらかしたw

『一個舐めたいっす(*´д`*)』

『ダメですう!地元に帰ってからならあげますです(*´з`)』

 なんすかそれ^^; 別にお土産を今食べたっていいじゃんかw

 

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 私と言えばご覧のラインナップ!

 今治まで約40分。ちょっと微妙にのんびり電車旅って感じじゃないけれど、さっそく朝からアルコール☆

『朝からいいね♪ 最高だね我が妹よ(*´д`*)』と、お兄ちゃんは快く私の用意した機内食に手を出した。

 夕実っちはと言えば『こんな朝から・・・』と体裁を気にしたフリをしつつも結局飲むんだからほんと嫌らしいよね!こんの小娘がw

 ちなみに竹輪は新居浜の特産でもあるっす^^

 蟹に鯛風味の竹輪ちゃん。ガジガジ食べながらまったり車窓を眺めましょう☆

 

 のんびりとした風景をお酒と共に満喫していたわたしっち。

 隣の西条市『伊予西条駅』に列車が滑り込んだところで

『ぶはあー!¨∴∵(°ε ゜)!?』と思わず吹き出してしまった。

『なんだよ汚ったねーな琴音^^; どうしたよ?』

『お、おに、おに、お兄ちゃん! 煉瓦がいっぱいありゅううううう!』

 そう。実はこの伊予西条駅には煉瓦ちゃんがいっぱいだったのであるーーー

 

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『お、おに、おに、お兄ちゃんアレ何よ???』

『ああ。アレは煉瓦の給水塔の名残だな^^ 昔の蒸気機関車は水を必要としてたから、あの手の給水塔から水を補給してたんだよ^^』

 

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『こ、こここここっちの建物は!(?_?)』

『今じゃ珍しいランプ小屋(危険品庫)だな^^ 昔は車内の照明とか保線の明かりに灯油の明かりが使われてたんだけど、それをしまっておく倉庫だね。

 この西条市の危険品庫は灯油じゃなくカーバイドを用いたカーバイド庫とも言われてるんだ^^

 カーバイドってのはこの場合特に炭化カルシウムのことなんだけど、

 昔はこれに水を加えることによって発生したアセチレンガスを燃やして灯をとってたんだよ^^

 灯油もカーバイドもその後に電灯にとって代わった。仕方がないがこれも時代だね』

 うほー!ランプ小屋って何度か見かけたけど、ここはカーバイドの煉瓦危険品庫なんだ(*´д`*)

 愛知の半田駅とか群馬の新町とかで見かけたけど(あと相生駅とか)

 どうせなら間近で見てみたい!って思っちゃった私。

『お兄ちゃん・・・途中下車してじっくり・・・見たい・・・っす(懇願)』と、

 うるうる目で上目目線でこれ以上ないくらいにお兄ちゃんに瞳と表情で訴えた。

 でも

『たぶんここで下車しても目の前で見れないと思うし時間ももったいないから却下(*´з`)』と、

 あっさり断られたw

 ・・・仕方ないので望遠で窓から覗くだけで我慢することにする(ケチんぼだね!兄ちゃんは)

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 火気厳禁って扉の横に注水厳禁って看板が。さっきお兄ちゃんが言ってた水を加えるとガスが発生してしまうって言ってたよね。

 だからこの看板も昔の名残なんじゃないかなあ^^

(大正10年以降建造)

 

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 大正期だけあって素直にイギリス積み。

 

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 刻印とかあったかもしんない。

 それってどこで造った煉瓦なんだろ?

 頭の中は煉瓦への興味や疑問でいっぱいに膨れ上がる。

 でもああ無情。

 特急は颯爽と今治へと走り出しちゃったっすw

 

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『わきゃあ・・・竹輪にガブッと行ったら芯があったですう。前歯痛い・・・^^;』

 夕実っちが竹輪を頬張ったらプラの芯をガジッと噛んじゃったみたい^^;

 

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 この特急の嬉しいところは充電が可能なところ(*´д`*)

 私はポケモンGOでスマフォの電池消費量が激しいからめっちゃ重宝したっすよマジでw

 

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『懐かしいな・・・今治駅(感動)』

 所要時間約36分で今治駅に到着。

 お兄ちゃんは久しぶりの今治駅に思いを馳せていたけれど、私と夕実っちはお初。

 

 ーーーさてここから隣駅の『波止浜駅』が今日の目的地。

 けれどもそこは特急が止まらない駅なので今治駅にて下車。

 ここから鈍行で隣駅へ!

『お兄ちゃんがなぜ昔、隣駅の波止浜駅へと辿りつけなかったのか?』はコチラをどうぞ。

『第297話 瀬戸の花婿っ!愛媛上陸編☆』

 

 

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『わきゃ・・・たったの4分の乗車時間で波止浜駅ですう^^;』

 夕実っちはお兄ちゃんに怪訝な顔を見せつけた。

 だってそりゃそうっすよ!

 かつて電車でたったの4分の隣駅までお兄ちゃんは辿りつけなかったんだからw

『ええ・・・それは反省してます。だから責めないで~~~^^;』と苦笑いするお兄ちゃんがそこに居た。

(かと言って今治駅から歩いたら・・・約一時間。意外と駅間あるし遠かったりするw)

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『えっと・・・コホン。まずは帰りのフライトまでの時間を考慮して時刻表チェック・・・だな^^;

 ええっと~・・・今は8時だから夕刻の松山空港のフライトまでかなり余裕だね^^;』

 時刻表を指さして過去の失態を取り繕うお兄ちゃん。

 とは言えこのチェックはマジ大事!

 一時間に1~2本のローカル路線は時間が限られた旅行で気にしないのは死活問題だもん(大袈裟だけど大袈裟じゃない)

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 さてここからは徒歩で離島ターミナルへと向かうっす^^

 

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 駅から歩いて5~6分。波止浜港はコチラの看板が見えて来た^^

 

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 何だか神社も見えて来たけど、この時点じゃさほど気にしてなかったっす^^

 

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 汐の香りが少しばかり鼻をくすぐってきた。

 もうすぐ海が近いんだと風が知らせてくれるっす^^

 ちょっと古めな家屋がお出迎え。

 その屋根瓦の向こうにはニョキニョキと異様なクレーンが家に生えた角の様にいくつも連なってるのが見えてくる。

 

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『わきゃ!? すんごく大きい船がいっぱいあるですうう(゚д゚)!』

 古めかしい家々の群れを抜けて急に開けたそこは一種異様な風景。

 

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 その全てが見上げるほどの大きさの船たちが寄り添うように海辺に鎮座していたの!

『さすが造船の街・今治だな・・・^^;』

『わきゃ・・・古い感じの家並みのコチラとムコウでギャップが凄いですねココ^^;』

 下田や伊東や稲取で見慣れた漁村風景とはかけ離れた海辺の風景にただただ圧倒される私たちだったっす(ほんとにマジで^^;とんでもなく船がでけーw)

 

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 さてやってきたのは波止浜から来島~小島~馬島の近隣3島への船が出る旅客ターミナルっす^^

 そこに隣接する燈明台もキッチリポケモンGOのポケストップ。

『船を待ってる間にアイテムもらえるから嬉しいね(*´д`*)』と呟いたら

 お兄ちゃんも『便利な暇つぶしアイテムだよなポケモンGOってさw』と笑ってたw

 

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 ここはどうやら対人のチケット売り場じゃないみたい。

 乗船券は販売機。

『とりあえず時刻表を確認しよう^^』とお兄ちゃんが券売機横の時刻表を指さした。

 覗き込むとーーー

 

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『えっと・・・お兄ちゃん? 今8時40分なんだけど^^;』

『そーだね~w』

『わきゃあ・・・次の船(10時10分)まで1時間半もあるですよ!(半切れ)』

 

 今や前もってネットとかで乗船時間も楽々検索できる世の中っすよ?

 な・の・に・!

 この男はそーいうとこを全ッ然!調べないし無頓着なんだわさ^^;

『お兄ちゃんのそういうとこが嫌いなんだよ私はw』

『私も言わせて欲しいですう。この後どーするんですか!?(-_-メ)』

 

 どんなことがあっても大体はお兄ちゃんに味方する夕実っちでさえお兄ちゃんの体たらくに追求っす^^;

 

 するとお兄ちゃんは

『別にいいじゃん(*´д`*) この波止浜港の周りをブラブラして時間つぶししよーぜ☆』と、のんべんくらりとのたまった。のたまいやがった・・・^^;

 

 どうにかなるさケセラセラが、お兄ちゃんの性格なのは重々承知だけど、

 それに付き合う身にもなってくれよお兄ちゃーーんw

 とは言え・・・結局はお兄ちゃんの言う通りにするしかないのである^^;

 私たちはプラプラと周辺巡りをすることにした。

 

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 対岸の今治造船所などの造船所エリアとの間には波止浜水門と言う水門橋があったっす^^

 渡し場(旅客ターミナル)からも近いしとさっそく寄ってみると、

 細い道幅の水門橋をひっきりなしに行き交う車たち。

 造船所関係者さんたちなんでしょうね。

 せっかくだから造船所エリアにも行こうよとお兄ちゃんに進言したんだけど、あえなく却下^^;

 向こう側へ渡れなかったけれど、水門橋の途中に見えた黄色と黒の踏切跡みたいなのがめっちゃ気になったっす(これって何なの!? 昔は検問所とかだったとか???)

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 さて、水門橋くらいじゃ1時間半はやり過ごせないっすw

 水門橋から更に内湾。つまりは波止浜港(湾)のもっと内側まで歩いてるとーーー

『わきゃ!? 防波堤の向こうに鳥居の頭が見えるですう(゚д゚)!』と夕実っちが大きな声をあげたんすよ。

 ・・・あらやだほんとーに鳥居っぽいのがありゅう(◎_◎;)

 そこは湾に流れ込む小さな小さな川。

『なんだありゃ!?』と、お兄ちゃんも私も夕実っちも思わず駆け出しちゃった。

 そして防波堤のへりまで来てビックリ!

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 川ん中に鳥居が突っ立ってたのでありやすw

『わきゃ・・・川の中の鳥居ってどういうことですかね???』とお兄ちゃんを見る夕実っち。

 とは言えさすがのお兄ちゃんも『これはさすがにわかんないやw』と笑う。

  っつーことで私が検索。

 するとどうやら先ほど見かけた神社の一の鳥居のよう。

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 この鳥居から真っすぐ後ろには先ほどの神社『龍神社』が見える。

 かつてこの波止浜は県内屈指の塩浜(塩田)だったんだって!

 それは徳川綱吉の時代からなんと昭和20年代後期まであったってんだからマジ驚きの歴史の長さ。

 元々はこんな堤防も無くだだっ広い干潟の上に立つ鳥居。

 今でこそ地堀川と言う小さな河川にうずくまってるけど、

 神社の参拝者はこの干潟(塩田)の上に立つ鳥居を潜って本殿へお参りするのが一種のステータスだったみたいね^^

『プチ厳島神社発見ですう(*´д`*)』と夕実っちが言った。

 この偶然の出会いに感謝して本殿にて拝みましたよ^^

 さて、それでも結局時間が余ったので、

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 海辺を眺めながら一杯やってましたw

 お酒と景色は時間を忘れるね(*´д`*)

 

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 さあやっと時間が来たとです^^

 往復で380円のプチ島旅。

 いったいどんなとこなんだろ?小島ってね☆

 ちなみに地図だとこんな感じ↓

波止浜~小島周辺図.jpg

 

 

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 定刻前、桟橋に向かうと小さな船が^^

 

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 ちょっと怖そうなオジサマにチケットを見せて乗り込む私たち。

 

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 当然、船内を目指さずに~

 

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 やっぱりデッキ席っすよね!

 悪天候じゃない限り、潮風を浴び、窓越しじゃない自分の目で海原のパノラマを見てみたい(*´д`*)

 

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『『『かんぱーい(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』』』

 第三くるしま丸の出航と共にプシュッと空ける私ども☆

 

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 あっという間に最初の経由地『来島』に到着w

 6分くらいだからお酒ものんびり飲めないっすよw

 

 来島を離れるとーーー

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 もう目の前が小島でしたっす^^;

 

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 所要時間約十数分ってとこっすかね。あっちゅーまに小島に到着です^^

 お兄ちゃんが下船時にまとめて乗船券を渡そうとしたら、

『ああいい。あんたらの顔は覚えてっから券とかいらんよ。帰りはこの桟橋で待ってればええ』とオジサマ^^;

 わざわざ券をもぎる必要もないらしい。

 

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 さて桟橋の袂に小島観光案内地図があったとです^^

 お兄ちゃんに『ねえねえ兄ちゃん、どんな感じで小島を巡るの?』と早速スケジュールを聞いてみた。

 するとーーー

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『ぐるっと一周も出来るんだが、見たい物件は概ね小島の山の峰伝いなんだよ^^

 海沿いは今回時間的にパスして島の左手から右手までプチ山登りかなw』

 ぐはー・・・マジかー。

 登るんかい^^;

 苦笑いをしているとお兄ちゃんが一言付け加えてきた。

『ただしそのどれもが煉瓦造りの遺構だから期待しておけよな!琴音(*´ω`)』だって。

 それならば仕方がない(*´д`*)

 急に行く気が沸いてきた現金な私w

 さああー!待ってろ煉瓦ちゃん(*´д`*)

 

 

 さてまずはお兄ちゃんが言うところの小島の西側へと向かうことになったんすが、

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『わきゃー!何か機関車みたいなのが展示されてるですよ(*´д`*)』と夕実っちが指を差す。

 むむむ? 確かに転車台に乗った機関車にも見えるけど離島に機関車???

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『アハハw 夕実ちゃんこれはね? 28センチ榴弾砲って言う大砲の一種だよ^^

 さてなんでこんな物騒なものがここにあるかと言うとだけれど、

 それこそがこの小島の歴史そのものなんだ^^

 簡単に説明すると、この小島は海上要塞の島だったんだよ』

『わきゃ!? 海上要塞・・・ですか?』

『日本は明治ともなると列強各国からの侵略侵攻に備えるようになったんだ^^

 一番恐れたのはやっぱり近隣国のロシアだよね。

 万が一を考えて日本は海上交通の要所要所に要塞を造っていくんだけど、

 東京湾なら猿島・夏島・浦賀・横須賀・富津・館山や海堡などの東京湾の入り口に東京湾要塞を築いたし、

 大阪湾なら淡島や友ヶ島などに由良要塞、

 そして瀬戸内海への侵攻を防ぐべき為に造られたのが芸予要塞と言うここ小島なんだ(他に大久野島や呉)

 そしてポイントなのが、そのどれもが時代的に煉瓦が多く使われた戦争遺構として残ってるわけだよ夕実ちゃん^^』

 なるほど。

 夕実っちとお兄ちゃんのやりとりで、やっとわかってきたっすよん^^

 ここ小島は芸予要塞と言う煉瓦の戦争遺構がたくさん残る島だってことが(*´д`*)

 

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 さてサクサク行きやしょうず(*´д`*)

 周遊の道を行くとフナムシ先輩がワンサカとお出迎え(いや逃げてくけど)

 

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 途中、お兄ちゃんが『一段上の道にここから上がるぞ^^』と階段を示唆。

 

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 登っていくと海岸線と並行してもう一本の道があったとです。

 

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 そこを進むとキャンプ場の看板と共に『探照灯跡』と言う解説版がありました。

 簡単に言うならサーチライト跡っすよね^^

 

 その解説版から更に先へ進むとーーー

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 急に道がせり上がり、その脇は窪んでた。

 怪しい匂いがプンプンしてきたっすね(*´д`*)

 

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『わきゃー♪ なんだかそれっぽいとこ発見ですう^^』

 

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『なあーお兄ちゃん、総煉瓦造りじゃないじゃん^^;』

『煉瓦ばっかりじゃ砲弾数発でぶっ壊れるだろうよ^^; ここは来島海峡を往来する敵船の索敵に非常に重要な場所。堅牢な石造りで守備固めしたわけ。

 ただ、結局一度も使われないまま役目を終えただけあって綺麗に残ってるな~ここは(*´д`*)』

 確かに超保存状態がいい。

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『じゃあ~みんな。せっかくだからこの中にも入ってみようぜ!(*´д`*)』とお兄ちゃん。

『わきゃ・・・入ってみたい気もしますが・・・

 入り口がスパイダーマンに占領されてるです^^;』

 そうなんす。

 ジョロウグモが綺麗に道をふさいでたのよ^^;

 お兄ちゃんは『すまん!』と言いつつ蜘蛛の巣を枯れ枝で綿あめのように巻き取ってたけれど、

 実はこの後の小島探訪は蜘蛛の巣に徹底してイジメぬかれることになるーーー

 

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『わきゃ・・・中は真っ暗です^^;』

『琴音いつものよろしく^^』

『あいあいさー(*´д`*)』と、リュックから取り出したのはヘッドランプ。

 こいつに何度助けられたことか^^

 その100ルーメンの明るさが照らし出した内部はーーー

 

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 小さな小さな煉瓦の小部屋2室でした。

 

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 煉瓦壁面はどこからか溶け出した石灰分なのかな? 幽霊のように所々覆われてた。

 暗がりで見たらちょっと不気味な姿っすねw

 煉瓦の積み方や地面・天井をチェックした私とお兄ちゃんは、奥のもう一つの部屋へと突入する。

 

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『こっちはちょっと明るいねお兄ちゃん^^』

『この上が探照灯が設置されていた跡なんだが、この煉瓦の小部屋は恐らくランプ小屋と同じように灯油なんかをしまっておく場所で、そこが上と繋がっていたか、

 もしくはここにサーチライトの機材があって上まで繋がってたかだ^^』

 なるほど。

 要するに地中に埋まった煉瓦の灯台のようなもんすね。脇には燃料倉庫付きって感じかな^^

 

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 綺麗に残ってるせいか綻びも無く煉瓦の刻印探しも無理ゲーのよう。

 足元に何個か煉瓦片はあったすけどね^^

 

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 ここまで来たなら上を目指しましょうっす^^

 石階段を登っていけば探照灯跡なんだけど、

 手摺も無いし幅も狭いし意外と高い^^;

 慎重にのぼることにしたっすよ。

 

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 登った先には、先ほどの採光部分(?)をぐるりと石積みが囲ったスペースが。

 下からは明り採りにも見えた構造だけど、滑落防止用で鉄柵を後年に被せたのがそう見せていただけなんじゃないっすかね^^

 

 さて探照灯跡もじっくり堪能っす。するとお兄ちゃんがーーー

『よーし!こんなのまだまだ序の口だぜ^^ ここは四天王でも最弱だw のんびりしてる時間も無いし行くぜ^^』と先を促した。

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 私たちの旅はまだ始まったばかりなのだ(ちょいのりの次回作にご期待ください)

 まだまだ続くっす(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 さてやってきたのは今治市の沖に浮かぶ小島。

 数年前に手違いで行けなかった離島のリベンジ戦です^^

 いや~ボクにとってご馳走でしたよここは。

 なんてったって『島旅+廃墟+煉瓦』のトリプルコンボなのだから(*´д`*)

 ぶっちゃけ別子より楽しかったっすw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg次回はその続きをば。

 そこには当然煉瓦刻印もありましたよ(ジョロウグモも^^;)

 気になる方は是非どうぞ。ではではとっぴんぱらりのぷうってことでまたね☆

 


第883話 お兄ちゃんの今治・小島リベンジ編Vol②『離島に残る最強の赤煉瓦!』発電所跡ほか

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『わきゃあ・・・蜘蛛苦手ですう^^;』

 行く先々で通せんぼする蜘蛛の巣に、夕実っちは私やお兄ちゃんの背中に隠れちゃうのだ^^;

 

 私だって大嫌いっすよ蜘蛛なんてマジでw

 

 お兄ちゃんだってーーー

『オレもさあ・・・蜘蛛もそうだけど蜘蛛の巣が苦手なんだよね^^;』と嘆く。

 ああ・・・それ分かる、わかるかも^^;

 だって蜘蛛の巣って引っかかると中々取れないしね^^;

 服に付いても最悪。頭髪に付いたらもっとサイアク。

 つまみあげても中々取れないし、つまんだ指先に今度は絡みつくしー(ほっぺたに付いた時とか取れてもまだ付いてるような感覚にとらわれるんだなーこれが^^;)

 蜘蛛の糸ってのは粘性は勿論のこと『弾性』が凄いんす。

『強固で伸びる』

 ナイロンほどではないけれど強靭で(それでも半分くらいだよ?)

 ゴムのように弾力があるんっすよマジほんと^^;

 

 かつては蚕のように蜘蛛糸を工業として利用しようと思わせたくらい蜘蛛の糸ってのは自然界最強部類の天然素材候補だったそうっす。

(残念ながら蜘蛛は蚕のように優しい性格じゃなく、大量に集めると縄張り争いで殺し合っちゃうのだ。工場的大量生産には非常に不向き・・・^^;)

 漫画で例えるならワンピースのルフィがゴムゴムの能力と武装色の覇気を一緒に使ったようなハイスペックが蜘蛛の糸なんすよね^^

 

 折しも時期的にも蜘蛛、特に巣作り大好きジョロウグモ先輩が大活躍?の9月に訪れてしまった私とお兄ちゃんと夕実っちの小島巡り奮闘記。

 第883話、私こと菅原琴音視点ですたーとっす(*´д`*)

第883話 お兄ちゃんの今治・小島リベンジ編②琴音スパイダーマン2.jpg 

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 さてっと、小島の西端までやってきた私たちはここでUターンっす^^

 

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 途中『この茂みは怪しいな!』と言うお兄ちゃんに付き合うが・・・ただの藪でしたw

 

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 とりあえず素直に島の北側にある周遊道を歩くことに。

 するとーーー

 

 

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 小さな浜辺に怪しい物件を発見っす。

『ん~使われなくなった海の家かな?^^』とお兄ちゃん。

 防犯カメラっぽいの付いてるけれどダミーのような気が・・・^^;

 

 特段覗きたい衝動も無いのでスルーすることにしたっす。

 昔ならお兄ちゃんは躍起になって貪ったと思うけど、今はそこまで廃墟に興味ないらしい。

 

『ねえ何で?』と聞けば、

『廃墟か・・・人口が減るこれからの日本じゃ幾らでも出てくると思うしなあ・・・^^; 余程歴史や価値が無きゃ無闇に廃墟探索は控えることにしたんだよ^^』だってさ^^;

 まあ~なんとなく分かるな~ソレ。

 しかもお母さんに『危ないとこ行くのはもうやめて><』って言われちゃったしね私たち兄妹w

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 さてこのままでは島の中央部に多く存在する煉瓦の戦争遺構から離れてしまうので、再び海岸線を離れて山の方へ突入っす^^

 

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 住んでるのかな? 少し微妙なライン。

 ちょっとこの小島に住んでる人たちのことも気になったのでお兄ちゃんにそれとなく聞いてみた^^

『なあ~お兄ちゃん。この小島って小さいけれど、どんのくらい人が住んでんの?

『ああそうだな^^ せっかくだし簡単にこの小島のスペックを説明するとするか^^

 来島海峡に浮かぶ小島、

 大きさ的には周囲3キロのとっても小さな離島。

 住んでる人数はーーー

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 これは去年のデータだけれど世帯数10で人口は僅か14名だ^^』

 14人!? すんごい少ないっすねマジで^^;

 私たちの地元・伊豆半島の沖に浮かぶ初島なんて同じくらいの大きさなのに(熱海市・周囲約4キロ)

 人口は200人前後はあるんだけどなあ・・・

 

 そしてお兄ちゃんが付け加えで語る。

『住まれてる方々は歴史を辿れば村上水軍の末裔と言われている。昔はもっと住んでたと言われているが100を越えることは無かったように思うよ^^

 明治に芸予要塞として防備されたこの小島、

 戦後は使い道の無くなった関連遺構は荒れ果て、一部は取り壊して畑なんかにとってかわった。

 遺構として残そうと気運が高まったのもだいぶ後の話だそうだ。

 とは言えそれでも戦禍を免れた100年を超える貴重な煉瓦の戦争遺構がいくつか残ってるんだよ^^

 それを見れるなんて楽しみだよな琴音(*´д`*)』

 

 なんだよー、そんな嬉しい顔すんなよお兄ちゃん(*´д`*)

 思わず『そうっすよねマジでー(*´д`*)』とニヤケちゃったじゃないかー

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 さて桟橋と関連遺構への分岐へと戻ってきた私たち。ここを下れば再び船着き場のある小さな集落。

 

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 ここから真っすぐ伸びる上り道を進めば戦争遺構ちゃんが待っている。

 

 私はてっきりこのままお兄ちゃんが進むのかと思ってたら、

『ちょっと・・・う〇こしたくなったから船着き場まで戻っていいかな^^;』と言いやがったのよ^^;

 外でやられるのも嫌だし仕方がなく承諾。

 ここで一旦集落へと戻ることになっちゃったっすw

(※ 前記事の榴弾砲が展示されている場所の脇には待合所&トイレットがあります。島で唯一の自販機もあります。小島巡りするならば要チェックポイントです!)

 

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 ああ・・・すぐ目の前に昔つくられたっぽい水路があるっちゅーのになあ・・・^^;

 

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『いやー危なかったw』と、トイレから股間のジッパーを引き上げながら私たちの元へ帰ってくるお兄ちゃん。

 思わず夕実っちも『わきゃ・・・先輩ちょっとオッサンぽいです・・・』と嘆いてたw

 

 さて、『このまま戻るよりも集落経由で戦争遺構へと行こうぜ^^』とお兄ちゃんが提案してきたの。

 別に煉瓦ちゃんが見れるならどんなルートでも構わないから素直に快諾。

 いざ、集落を抜けて戦争遺構へ!

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 すると何と! 煉瓦ちゃんを早速発見です(*´д`*)

 

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 残念ながら(?)刻印は無かったけれど古めの煉瓦ちゃんに出会えてワクワク☆

 

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『わきゃ? おうちの庭先にも煉瓦さんありますです^^』と夕実っちがご近所の家先に煉瓦を発見。

 

 ええっと・・・

 どちらかと言うと煉瓦よりもガーデニングに使われている石の方が気になるんですけど^^;

『おい琴音!このガーデニングの囲いに転用されている石・・・^^;』

『やっぱどう考えてもそこだよね? つっこみどころはお兄ちゃんw 明治三十二年七月とか刻まれてるんすけど^^;』

 もしかしたらば新しいかもだし、わざわざ明治って彫りこんであるだけなのかもだけど、

 普通に考えたら明治期の何かしらの構造物を指し示す為に造られた歴史ある標石とかっすよ^^;

『でもまあ・・・壊されて無くなってしまうより庭石としてでも残ってるなら御の字ってことにするかw』と笑うお兄ちゃん。

 人によって価値観はまるで違うぜ!って思わされた出会いでしたw

 興味が無ければどんな立派な遺構も、たまたま使い勝手の良い『ただの石ころ』なんすよねーーー。

 

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 さて杵築神社ってところに差し掛かったところでお兄ちゃんが私と夕実っちを引き留めた。

 

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『この神社の脇から上がっていく道こそが、小島に残る四天王のうち二つ目の煉瓦遺構へのルートだ^^

 しかもメインルートへ戻る道でもあるから行くぞ☆』だってさ。

 

 道を登り切ると先ほどの道らしき所と合流。

 そしてその一画にーーー

 

 

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『わきゃー♪ 煉瓦の建物ですう^^』

『お兄ちゃんここは?』

旧発電所跡だ^^ 恐らく・・・日本にある要塞の遺構で完全に当時の姿を残してる建物はここが一番だと思うんだ(*´д`*)』

 当時ほぼそのまんま!?

 

 正直わたしは、この建物を見た時『見た目が整い過ぎてるし煉瓦も綺麗過ぎて近年に再建されたやつじゃね?』って疑ってしまった^^;

 だって綺麗過ぎない???

 そんな私の穿った見識も見ていくと次々とぶっ壊されることとなるっすーーー

 

 

 

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『じゃあーさっそく中も外もたっぷり見学しようぜ(*´д`*)』とお兄ちゃんは揚々に発電所跡に吸い込まれて行く。

 私はそんな兄ちゃんみたいに浮かれずのぼせずついて行くことにする。

 

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 門柱の煉瓦の目地は、ほんのりぷっくりと山型の目地。

 覆輪・・・とまでは言わないけれど、べったべったと煉瓦と煉瓦の間を塗りたくった目地でもなく非常に綺麗なもの。

 

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『わきゃー♪イギリス積みですう^^』と、発電所壁面を指さす夕実っち。

 明治32年以降の建物だからイギリス積みが主流の時代。むう、時代と煉瓦積みはとりあえずあってるっすね^^

 だけど私は積み方よりも煉瓦の『色』が少し気に掛かっていた。

 

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『んじゃー早速中だ(*´д`*) 中を見るぞ!(*´д`*)』とはしゃぐお兄ちゃんについて行く私たち(はしゃぎすぎだぜおにいちゃーん^^;)

 

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 当然機械類なんかは無いっす。

 だけど・・・煉瓦面の廃れはあるけれどもほぼ壊れてるようなとこも無い。

 壁もそうだけど床面も煉瓦ちゃん!

 思わず刻印を探してみたりしちゃってアハハw

 

 

 さてこの床面の煉瓦ちゃんも微妙に色合いが違ったりすることに気づいた。

『なあ~お兄ちゃん。煉瓦の表面が普通の赤煉瓦っぽくねーんすけど、どーゆーことっすか?^^』

『気づいたか琴音^^ 実はこの発電所跡に使われていた煉瓦はーーー

 超高温焼成+釉薬煉瓦なんだ^^

 土とか粘土って高温で焼けば焼くほどガラス質に近いものになる。

 それは常滑に行った時に勉強したよな?^^

 しかも煉瓦の質としてより硬い煉瓦にも変わるんだ。

 そして更に釉薬煉瓦だ。

 お前たちは確か会津喜多方で釉薬煉瓦を見てきたんだろ?

 煉瓦に釉薬(ゆうやく・うわぐすり)を塗り焼き込むとそれがコーティングになり、煉瓦に空いた小さな気泡の穴もカバーし、雨や風、そして雪にも強い煉瓦に変化を遂げる。

 ある意味最強の組み合わせの煉瓦なんだよ^^

 だからこそ100年をも越える月日が流れても雨風に対して堅牢。そのままの姿で残ってるってわけさ(*´д`*)』

 くわー!なるほどっす(*´д`*)

 やっと謎がとけたかも。

 どんな煉瓦も風雨に100年も晒されれば丸みを帯びたり削られたり劣化していくけれど、

 焼き締めと釉薬のコーティングでそれを防いでいたからこそこんなに完全に残ってるんだ~(*´д`*)

 恐らく発電所なんて島にとったら防衛するにも生活するにもとっても重要な最大の心臓だし要。

 だからこそガチで最強の煉瓦を使ってて結果としてこんなに綺麗に残っちゃったんすねw

 

 

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 さ~てどんだけ堅強だったのは理解したっす^^

 その他の内部もガンガン巡りましょうず☆

 

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 時折煉瓦と共に使われている石も気になる。

 お兄ちゃん曰く『御影石だね^^』だってさ。

 

 御影石? そして手の込んだ煉瓦も使ってるの???

 たぶんだけど、ここにはすっごいお金がかかったんじゃないかと思ったっす^^;

 

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 なんかあったけどこれはお兄ちゃんも『なんだろな?』だった。

 

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 恐らく3区切りになってる発電所跡の隣の区画へ突入。

 

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 これって何?

 お兄ちゃんはここは『火力発電所だった』って言ってた。

 火力ってことは水を使うだろうしその類に使われた跡とかなのかなあ?

 

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 さて三つ目の区画へとやってきたっすよ^^

 見た感じとっても狭いし建物内の端っこも端っこ。

 タービンとか機械がある部屋と言うよりも作業部屋って感じに見えたっす。

 

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『わきゃー、水道っぽいのもあるし流し台っぽいのもあるです^^』

『ここで飯でもつくってたのかね夕実ちゃん^^』と、呑気に会話するお兄ちゃんと夕実っち。

 むしろここまでどうやって明治中期の離島に水を引っ張ってきてたのか?のほうが気になるんだけど^^;

 料理・・・それはないんじゃないかなあ^^;

 火力で燃やしていたものはわかんないけど作業員さんが煤けた作業道具とか洗ってたんじゃね?

 案外・・・本当にご飯焚いてたかもしんないけどね。『飯も炊ける火力発電所やけん(*´д`*)』ってな感じでねw

 そんな感じでこの区画に入ってからは和んでたんすがーーー

 

 

 夕実っちが流し台?の横にあった煉瓦を指さしてアワワと私たちに振り向いた。

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『わきゃ!? れ・・煉瓦の刻印あるですう(゚д゚)!』と。

 

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『うっは!マジッスカw』

菱形にZN??? これは初めて見たなあ~どこの工場のだろう^^』

 

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 他にも探したら同じような菱形に何かの刻印が数個あったとです^^

『なあ~おにいちゃん、菱形ってところが別子や観音寺で見た讃岐煉瓦さんの刻印っぽいよね^^』

『うーん・・・似てるっちゃ似てるが・・・ZNだろ?^^; でも時代的にもそうだし四国の煉瓦工場ってことで否定はできないな^^』

 

 今回の旅でお世話になってる讃岐煉瓦の刻印にも似てたことで兄妹で意見の言い合いになった。

 

 そこに夕実っちが小さな声で参戦っす。

『えっと・・・Zに見えるですけど、崩れたSにも見えなくもないですう^^;』と申し訳なさそうに。

 ・・・え?

 ああ~!

 確かにもしZがSだったなら『SNでサ・ヌ・キ』とも解釈できそう!

 残念ながらその後色々調べたんすがどこ製の刻印かはわからずでした^^;

 

DSCF9251.jpg

 さて外に出てきたよ^^

 門柱の下に転がってる煉瓦ちゃんをよく見ればーーー

 

DSCF9252.jpg

 こちらも菱形に何かの刻印でしたっす(*´д`*)

 

 

DSCF9253.jpg

DSCF9254.jpg

 3区画だと思い込んでたけれど、建物の左手にも小さな小部屋が。

 でも特に何もないっすね^^;

 

DSCF9255.jpg

DSCF9256.jpg

 外に出てきたからには一応、いつものやつをやりやしょう^^

 そう。屋根の軒下の煉瓦刻印探し~(*´д`*)

 ここは皆で手分けして探すことになった。

 

DSCF9257.jpg

 立派な煙突だなあ~と思って見上げていると、お兄ちゃんが声を掛けてきた。

『煉瓦煙突って酒蔵とか工場跡に結構残ってたりするじゃん琴音^^ でも関東地方の煉瓦の煙突は関東大震災の影響で軒並み崩れたりしたんだ。

 だから帯鉄補強で保存されているものが多かったりするんだが(簡単に言うと鉄のブレードで亀甲縛りして崩れないように補強するヤツ)

 ここの煙突部は煉瓦の角がピンと立ってて素敵だよな!(*´д`*)

 四国は地震少ないけど、たぶんここの煉瓦なら余程じゃない限りへっちゃらだと思うぞ^^』

 煉瓦は脆いと震災後に淘汰されたっすけど、ガチで造った煉瓦建造はやっぱり強いっす^^

 それを証明してくれるのがこの発電所跡なのかもしれないっすね☆

 

 兄妹でにんまりと煙突部を眺めていると

 建物の反対側に居た夕実っちが『わきゃあああああああああああああ!』と悲鳴を上げた。

『『どうした!?』』と駆けつけると・・・

 

DSCF9258.jpg

 ジョロウグモさんのお家に突っ込んでいたらしいw

 これはちなみに別のジョロウグモさんの画像。

 建物の裏手はスパイダーネットがわんさか。

 彼女の髪の毛に付いちゃった蜘蛛の巣を皆で取ってあげることになる^^;

(※ ・・・と言うかビックリして払った際に、ジョロウグモさんを潰してしまった・・・。申し訳ない^^;)

 

DSCF9259.jpg

 皆で探したけれど、結局刻印らしいものは無かったっす^^;

 

DSCF9260.jpg

 さて次は小島の戦争遺構のメインストリートを少し駆け上がるっす^^

 地元のネコちゃんが私たちを先導してくれたよ☆

 

DSCF9261.jpg

 やってきたのは弾薬庫跡はコチラの看板。

 

DSCF9262.jpg

 石積みの真っすぐな道を進むとーーー

 

 

DSCF9264.jpg

DSCF9265.jpg

 弾薬庫跡に到着っす^^

 

 ここはお兄ちゃんの説明を聞かずとも普通に弾薬が貯蔵されていた場所っすね。

 

DSCF9266.jpg

『うはー!こっちも綺麗な煉瓦ちゃん(*´д`*)』

 

DSCF9267.jpg

『わきゃ? 床下も素敵なアーチの煉瓦さんですう^^』

 

DSCF9268.jpg

 こっちも色違いっぽい。発電所の煉瓦ちゃんと一緒なのかな?

 お兄ちゃんが『中にも入れるぞ^^』と言うので早速中へと突入っす(*´д`*)

 

DSCF9269.jpg

『あれ? 内壁は普通の赤煉瓦っぽいっすけど何で???』

『オレも分からないな^^; 外面だけ良い煉瓦なのは軍部の見栄とかそんなとこじゃないか?w』

 

 そして内部を振り返ってマジマジと見る。

DSCF9270.jpg

『わきゃー♪ なんか向こうの壁がようこそ!って言ってるように見えるですうw』

 確かに何か顔みたいw

 ヘーベルハウスのヘーベル君みたいっすw

 

 とは言え家屋に付き物の屋根が全くない。どうして?

 すると見えない屋根部分を見上げていた私に気づいたのかお兄ちゃんが話しかけてきた。

『昔の弾薬庫とか爆発物をしまっておく貯蔵施設ってのは、万が一爆発した際に爆風が上に逃げるように屋根は外壁よりも脆い建材で造られたとも言うね^^

 屋根ぐらいなら造り直しもそれほど大したことはないけれど、外壁まで吹っ飛んじゃったら完全に造り直しだしな^^;

 とは言え琴音、夕実ちゃん?』

『『はい??』』

『昔はボクとさんざん廃墟巡りしたよな? 廃になった建物ってさ、窓→屋根→内部床下って感じで廃墟化が進んだとこばかりだったでしょ?』

 ああそうだ。確かにそうだったっす。

 なぜか窓ガラスが最初に朽ち、屋根が崩れ落ちて中が腐食だった気がするかも。

『ここは最後まで戦争では使われなかった場所だ^^ 発電所の様に残っててもおかしくないはずなのにこうも違うんだから不思議と言うか面白いと思わない?^^』

 面白いかはどうかとして、廃墟化の行程ってのは考えさせられたかもしんないっす。

 屋根が発電所のように煉瓦ちゃんで堅固だったら目の前の世界は別物だったのかもね^^

 

 

DSCF9271.jpg

DSCF9272.jpg

 昔は床面だったろうとこに煉瓦ちゃん発見!

 っつーか煉瓦ばっかし(*´д`*)

 多分、床を支えていた基礎部分だったんすね。

 

DSCF9273.jpg

 しかも刻印がありそうな煉瓦の平面ばっかっすよ!(煉瓦で一番面積の大きい面)

 これは!と思い、皆でローラー作戦で刻印探しに興じます(*´д`*)

 

DSCF9274.jpg

 そしたら何も見つからないままヘーベル君の口の部分まで来ちゃったよお(ガッカリ^^;)

 

DSCF9275.jpg

 ヘーベル君の口の中はどうなってるのかと覗いてみると、

 何か井戸っぽいのがあっただけだったっすw

 

DSCF9276.jpg

 さて中身をじっくり堪能したので再び外面の観察をじっくりっす^^

 ちょっとだけ見せる軒下煉瓦ちゃんに刻印発見を恋慕するけどおー・・・

 それらしいのはいなかったっす(残念)

DSCF9279.jpg

 もう見学も充分っしょと、お兄ちゃんと共に次へと歩き出すと、

 なぜか夕実っちが『この床下の穴ぽこは覗いていかないですかぁ?^^』と動かない。

 渋々みんなで一緒に床下の煉瓦アーチを覗いてみることになったっす。

 

DSCF9278.jpg

『『『ぎゃああああ!』』』

 画像には写ってないけどスパイダーマンだらけw

 我一番に皆逃げ出すw

 

 で、結局床下に何も見ずに

DSCF9280.jpg

 次の四天王でもありラスボスの『兵舎跡』へと向かった。

 

 その道中ーーー

 スパイダーマンに慌ててまともに床下アーチ煉瓦ちゃんの写真を撮れなかったけれど、撮った写真を見返してた私。

 それを覗き込んできたお兄ちゃんが呟く。

『ほほ~。こうやってじっくり見ると煉瓦の刻印が発見できそうなとこだったかもな^^ 刻印のある煉瓦の表面なんて、基本みえない床下部分へと積み重ねるもんだ^^

 どうする琴音?

 戻って探しに行くか?w』

『絶対お断りっすw』

 あんなスパイダーネットのコロニーを掻い潜ってまで刻印探しはしたくないっすマジでw

 

 とは言えこの後もまた、

 スパイダーマンとの格闘記になるとは、この時の私たちはまだ誰も知らないーーー

DSCF9284.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで読んでくださりありがとうございました^^

 さてやってきたのは小島に残る第二第三の刺客『発電所跡』『弾薬庫跡』

 そこに残るは100年を超えてもビクともしない最強煉瓦のおでましでした^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg常滑市や会津喜多方で学んだ煉瓦の知識がここに繋がったのは自分でも驚いたかな^^

 色んなとこに旅して知識を蓄えるってのは面白いっすね。

 旅に損なんてひとつも無いよ^^

 勉強嫌いな男の子だったボクだけれども『知る』って今楽しいんだ(*´д`*)

 オッサンになってくると変わるもんすねマジでw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ~次回も続きます。

 正直言うと年内に四国シリーズの後に出向いた北海道シリーズも書き上げようと思ってたけど、日数的にも年末の忙しさも含めてこりゃ無理そうだねw

 年を跨いででものんびりと更新したいと思いますよ^^(正月旅行記は春じゃないかなw)

 ではとっぴんぱらりのぷーってことで☆

 

番外編『ちょいのり、年末ジャンボ宝くじを特バラ買いしてみた!』特殊な宝くじの買い方

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ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgはい今日は番外編です。

ぎゃる魅.jpgちょちょちょ!?四国旅行の続きじゃないの?(出番があるから嬉しいけど)

うおっか姫1.jpg年末で忙しいってのに番外編なんて書く余裕あるのあんた?(久々でちょっと嬉しい)

ゼブラ2.jpgさては有馬記念の予想でしょうか(一年ぶりじゃないかなアイコン形式w)

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgいや実はさ~忙しくて四国旅行編の記事が半分も進んでないので記事差し替えっすw

 アイコン形式なら写真数枚あれば30分くらいで記事書けるしw(旅行記は全調べしながら書いてるので時間掛かるんだ^^; あと絵も描くしなw)

 さてさっさと本題にいくぞ^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg今日は出勤前に西銀座チャンスセンターで年末ジャンボ宝くじを買ってきたぞ(*´д`*)

ぎゃる魅.jpgうおっか姫1.jpgゼブラ2.jpg実にありふれた話題ですね

ちょいのり・サザエさんver1.jpgでもま~オイラも昔は日常記をブログで綴ってたわけだし別にええじゃないかw

 でだよ!

 どーせ買うならば『ちょっと変わった購入の仕方』で宝くじを買ってみたのだ^^

ぎゃる魅.jpg変わった買い方???

うおっか姫1.jpgバラと連番以外に何があるのよ^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg毎年行列が出来るような大型の宝くじ売り場だと特殊な買い方があるんだ(知ってる人は知ってると思うが)

 何種類か存在するのだが、年末ジャンボだとこの三つかな^^

『たてバラ』(9000円・30枚セット

『特連』(30000円・100枚セット)

『特バラ』(30000円・100枚セット)

ゼブラ2.jpgたてバラ?特バラ???

ぎゃる魅.jpg特別なバラ肉?

ちょいのり・サザエさんver1.jpgたてバラはバラで連番3枚を10通り買うセット売り。

 特連は組番号10種類で下二けたの番号が00~99まで揃ってるセット売り。

 そして特バラも同様に下二けたの番号が00~99まで揃ってるとこまでは同じだがーーー

 組み番号が100種類と言うバラの王様なのだw

うおっか姫1.jpgん?下二けたが全種類ってことは5等と6等は確定じゃないのさ。

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその通りっす姐さん。5等3000円+6等300円×10が確約されてるから6000円は最低限還ってくるっつーわけさ^^

ぎゃる魅.jpgんで、おっちゃんはどの買い方で買ったのよ。ボーナス出たの知ってんだよあたいは!

 全種類か?あん???

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg一等前後賞もしっかり狙える特連にしようと思ったがーーー

 特バラの方が楽しみ多そうだから特バラに挑戦したよ^^

 で、都内で『特バラが買えるのは西銀座チャンスセンターのみ』ってことで銀座へと行ったぞい☆

うおっか姫1.jpg西銀座チャンスセンターって毎年高額当選者がたくさん出て行列出来るとこじゃないの?

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg並んでたねえ~^^; とは言え、

 あくまでもすんごく並んでるのは1番窓口だ。そして7番かな?

 他は数人だったねw

 そんなに並んでる時間も無いしと言うことで、

DSC_0307.jpg

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg13番窓口で買ったぞい(*´д`*)

ぎゃる魅.jpgなんで13番なんだよーw

うおっか姫1.jpg不吉・・・^^;

ちょいのり・サザエさんver1.jpg良くも悪くも何かがありそうな番号じゃないかw

DSC_0308.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpgこれがまたね~、受付のお姉さま?がきちんとひとつひとつ『特バラとはこういう感じなんですよ~^^』って説明してくれたんだよね^^

うおっか姫1.jpg1番窓口で購入したらそんなに丁寧に説明してくださるのかしらね?(人が多いし捌く時間もかかるでしょうし)

DSC_0310.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpgまあ~中を見たらバラだっちゅーのに綺麗に末尾の数字が並んでてワクワクしちゃったぞいw

ぎゃる魅.jpg当たったら何か買ってよ~ん(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgおおいいぞ!色違いで同じパソコン10台くらい買ってやるからな^^

ぎゃる魅.jpg1台でいいです^^;

ゼブラ2.jpg前後賞は無いので10億円は望めませんが、1等7億円とか当たったらどうしますかご主人様(たぶん当たらないけど聞いてみたw)

ちょいのり・サザエさんver1.jpg今年岩手県の軽米町に出向いた際に見つけた煉瓦の家を引き取って実家の方に移築して住むのが夢かな^^

うおっか姫1.jpg案外具体的な夢なのねw

ぎゃる魅.jpgでもやっぱ煉瓦なんかw

DSC_0309.jpg

ちょいのり・サザエさんver1.jpg帰りに(出勤途中)で見上げたらプランタン銀座がファイナルセールをやってたよ。

 32年間ありがとうか・・・。

 この名前が無くなっちゃうのも寂しいもんだね。

ぎゃる魅.jpg何か思い出とかあるんだね。彼女とデートしたとか・・・

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg一度も行ったこと無いけどな(*´д`*)

ぎゃる魅.jpgうおっか姫1.jpgゼブラ2.jpg無いんかいw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg明日休みなので四国編の続き書くよー(でもボーナス出たので買い物に出かけちゃうかもw)

 

第884話 お兄ちゃんの今治・小島リベンジ編ファイナル『トップオブザ芸予要塞で乾杯を!』

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『女木島よりは標高差無いから心配しないでね夕実ちゃん(それは先輩の優しい嘘)』

 先輩はそう言うけど~、

 なんだかんだで結構登らされた気がしますです(今となっては)

(※ 香川の女木島の方が標高あります)

  

 さて、今回も芸予要塞の続きですう^^

 第三第四の煉瓦の四天王とは???

 第884話、ここからは私こと石廊崎夕実視点でハジマリです(*´д`*)

第884話&2000記事目・夕実ちゃんサンタ2016ブログバージョン.jpg 

 弾薬庫跡から先へと進む道中、

『一応この後はどんな感じでルートを辿るのかってことだけ説明しておこうね^^』って、先輩がスマフォの地図で教えてくれました^^

 

小島・戦跡遺構MAP.jpg

『この後は兵舎跡を過ぎて中部砲台跡へと行くんだ^^

 そして帰りは海岸線を辿って桟橋へ帰ることにしようね☆』だって。

『わきゃ?それって結構のぼるですか??? この地図だとどのくらいの標高差があるかわからないですう^^;』と質問をすると、

 先輩はまた別の画像を見せてくれた。

今治・小島・俯瞰図.jpg

 結構登るじゃんw

 さっきの弾薬庫跡なんて集落に近い低地じゃないですかあー^^;

 でもまあしょうがないですね。私だけ桟橋で待ってますなんて出来ません。

 

 

 ふと先頭を行く琴音っちを見やると

『グフフフフ・・・待っててね煉瓦ちゃーん(*´д`*)』と、だらしなーい顔をしていた・・・

 女を忘れ趣味に没頭する21歳ってどうなんだろうかあ・・・^^;

 

 ーーー上がったり下がったりつづら折りしながらも約20分くらいでしょうか?

DSCF9285.jpg

 どうやら目的地へとやってきたようですう^^;

 

DSCF9286.jpg

 出迎えてくれたそれは今まで先輩と連れだって見てきた戦跡遺構と同様、石積みの壁が続く擁壁。

 

 ・・・かと思ってたですが、

DSCF9287.jpg

 その石積みの天辺は煉瓦でしたです(@_@;)

 

 

DSCF9288.jpg

DSCF9289.jpg

『ここが中部砲台跡だ^^ 芸予要塞小島の専守の要だね☆

 ここにも書いてあるように実戦じゃ一度も使われることが無かった主砲たちの台座跡や井戸の浄化装置・兵舎・司令部跡なんかが残ってるんだ^^

 そしてそれには石造りもそうだが多くの煉瓦も使われている☆』と先輩。

DSCF9290.jpg

 見れば向こうまでずーっと続いてるです。

 

DSCF9291.jpg

DSCF9292.jpg

『全部見るのは厳しいが、とりあえず手前から見てみようか^^』という先輩。

 地下室跡らしいけれどどこらへんが地下室なのか意味不^^;

 

 

DSCF9293.jpg

 次にやってきたのは、さっきの解説版にも載っていた28センチ榴弾砲の台座跡パート①ですう^^

 

 さてここまで石積みばかりで

『なんだよー。煉瓦ちゃんすくねーしっ!(-_-メ)』って不貞腐れていた琴音っちがここで走り出したのです(@_@;)

DSCF9294.jpg

『どうしたですか???』

『いやだって、台座跡んとこに煉瓦の欠片がいっぱいあったっすからついついw』

 ・・・ああそういうことね^^;

 

 ---と言うことで、

 ここでいつものヤツがスタートです。

 勿論、刻印探しですう^^;

 するとーーー

DSCF9295.jpg

『うひょー!耐火煉瓦刻印ちゃん発見っすう(*´д`*)』とヨダレを飛ばす琴音っち。

『NGKってどんな会社の煉瓦さんなんでしょ?先輩^^』

『う~ん・・・オレも白煉瓦は専門外なんだけど・・・、NGKは1944年創業の富士窯業㈱さん・・・かな?

 今ではNGKアドレック。岐阜県にあるセラミックや高級耐火物などを扱う企業グループだね^^』

 へえ~そうなんだーーー

 って、アレ?

 なにかそれっておかしくないですか???

 

『ねえねえ先輩。芸予要塞って明治の頃の建物ですよね? 昭和の耐火煉瓦が砲台跡にあるのっておかしくないでしょうか^^;』

『ぐう・・・そうだよね夕実ちゃん。おかしいよなw だからこれが後年に持ち込まれたのかもしれないし、もしくは別の耐火煉瓦会社なのかもしれないな。まあ・・・この懸案は保留だね^^;』

 

 

 そんな私と先輩の考察にも聞く耳持たず、せっせと煉瓦刻印探しに没頭する琴音っちは、今度は別の煉瓦刻印を数点見つけ出してた^^;

DSCF9296.jpg

『これとーーー

DSCF9297.jpg

 こっちは赤煉瓦ちゃんの刻印っすよ!うひょー(*´д`*)』

 今度は赤煉瓦刻印みたい。

『先輩、菱形のマークってことは発電所跡で見かけた刻印と同じですう^^』

『だね^^ 恐らく同種じゃないかな☆

 と言ってもこれも造った会社は分からないよね^^;

 観音寺や別子で見た讃岐煉瓦にも似てるけど・・・これも保留事項だなw』

 保留保留後で調べる・・・

 こればかりはしょうがないですよね^^;

 ただの趣味人が少ない資料や歴史を辿って答えを求めるのはとっても大変。

 それでも先輩は『その答えが見つかった時が楽しいんだよ(*´д`*)』って笑ってましたです^^

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『先輩この穴は?』

伝声管かな。昔は各部隊へ伝令するときにこの穴を使って伝えてたんだって^^ ラピュタでも金属製だけど同じような物が使われてるシーンがあるよ夕実ちゃん^^』

 ああ~そういえばありましたねそんなのが^^

DSCF9300.jpg

DSCF9301.jpg

DSCF9303.jpg

 さて台座跡パート②までやってきましたです^^

 2門に各3つの砲台跡。全部で6つ。つまり残り3つの砲台跡ですう。

 こっちは『うがー!刻印ねー(ノД`)・゜・。』と琴音っちが泣いてるように(泣くほど?)

 刻印らしきものは発見できなかったとです。

 先輩は『石積みの天辺の煉瓦面を見れたらありそうだけど・・・』とは言うけれど、脚立でもない限り無理そう。いや行きたくないですw

DSCF9304.jpg

 さて丁度真ん中あたりまで来ましたです。

 ココから向こうは煉瓦造りの兵舎跡なんだって^^

 

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 司令塔跡と言う山頂に続く道もあったのですが、

『そこは後回しにして兵舎跡を覗いて行こうか^^』という先輩について行くことになったとですう^^

 

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『『『ぎやあああああ(;´д`(;´д`);´д`)』

 早速ジョロウグモさんの通せん坊^^;

 蜘蛛が居ない入り口を目指すことに。

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 ここは平気そうです。

 見れば漆喰が剥がれ落ちたところに赤々とした煉瓦面が。

 うーんそれにしても狭い空間。

 昔は何人の兵士さんがここに待機してたんだろ???

 

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 お次は将校地下室跡へとやってきましたです^^

 

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『うっは!なんか広くね?お兄ちゃん^^』

階級で兵舎スペースも違ってたそうだ。ここは蜘蛛も居なそうだし中も見学してみよう^^』

 ということで皆で中へ突入ですう^^

 

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 さすが将校さんのお部屋ですね。奥の方では隣の部屋部屋に繋がってます。

 

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 漆喰のおかげか差し込む光が部屋中に反射してとっても明るい。

 

 

 さて琴音っちはどうしているかというとーーー

『煉瓦は煉瓦なんすけど、基本こういう兵舎は刻印見れる部分が少ないんだよね・・・(;一_一)』とご不満の様子^^;

『まあそう言うなよ琴音^^; 崩れてたり綻んでるならそこに刻印も見つけられたかもしれないが、

 せっかく100年を超えてもこんなに保存状態がいいとこは中々無いんだからじっくり目に焼き付けようぜ^^』

 ほんと先輩の言う通りです。

 これからもずっとこのままでいて欲しいですね☆

 

 

 ーーーさて、中も一通り見たからと充足した気分で外に出ようとしたら

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『『『うぎゃあああああΣ(ll゚д゚(ll゚д゚ll)』』』

 入り口裏の漆喰の壁に大きな蜘蛛さんが居て思わず飛び出しちゃった私と琴音っち^^;

『アシダカグモだし向こうから逃げてくから大丈夫だよ(*´д`*)』と、のんびり後から先輩が出てきたです。

 

 

 ゴキちゃん追っ払ってくれる益虫だってことは知ってるけど(家にアシダカが3匹いればゴキちゃんはいなくなる)

 どうしても見た目がねえ・・・^^;

 

 

 ---さて、最後に残るはーーー

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『さあ!何で司令塔が山の上にあるのか行けば一目で分かるよ(*´д`*)』と、さあ登れ!さっさと登れ!と言わんばかりに

 先輩は私たちの背中やお尻をグイグイと押すのです(セクハラですう><;)

 

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『うは!めっちゃ急っす・・・。ここ登るんかよお兄ちゃん^^;』

『当たり前やん(*´д`*)』

 煉瓦と石積みに囲われた司令塔への階段を見上げてビックリ!

 とってもとっても急な階段なんですけど・・・^^;

 

 手摺があるけれど昔は無かったんですよね!?

 昔の兵士さんはよくこんなとこ登ったもんですう^^;

 先輩はサクサク先を行くけれど、

 私と琴音っちは階段に背を向け一個一個階段に尻もちをつきつつお尻を引きずるように先へと進むことになったです・・・^^;

 

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 煉瓦と石積みの階段を抜けると少しだけ踊り場的スペースがありました。

 その高さに振り返るのもおぞましいですが・・・

 先輩が『少し振り返ってみなよ^^』と言うもんだから、なるべく足元を見ずに遠くを見たのです。

 すると木々の向こうに海が見えたんです!

 んんんっ!?

 あれ?

 ちょっと素敵な眺め???

 

DSCF9316.jpg

『どうだい?夕実ちゃん^^ ここからでもちょっと大パノラマを予感させる風景だろ?』

『わきゃーですう!何か少しワクワクしてきましたです^^』

『あとちょっとだから頑張ろうね^^ そこは約束された絶景だから☆』

 そう言われたら行くしかないですよね!^^

 さっきまで泣き虫女の子だった自分が嘘みたいに階段を進む私がそこに居たのです。

 

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 やっと頂上らしき所が見えるところまで来ましたです。

 そこは再び石積みの世界。

 

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 階段脇に幾つかの小部屋がありました(電話室なんだそうですう。伝声管はここにもありましたよ^^)

 狭くてちっちゃいけれど、それはどれもとても堅牢で強固な造りに見えましたよ^^

 

 そして登頂ですう。

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『うひょー!なんか煉瓦ちゃんありゅう(*´д`*)』と琴音っちが大喜び。

 登った先は半円の石の丸壁に囲まれた小さな小さな場所でした。

 先輩曰く『ここから来島海峡を航行する船を監視して下部の施設に伝令していたらしいよ^^』とのこと(ただし煉瓦の台座っぽいところはよく分からないとも言ってました)

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 さてこの後は戦跡を忘れて景色を堪能することに(*´д`*)ワクワク

 

 

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 だけど・・・案外木々が邪魔して絶景とは言えません(ここまで期待させてなんでだあーw)

 

 とは言っても木々の合間から見渡す360度のパノラマは好天に恵まれたこともあって素敵なグルグルの世界でしたよ(*´д`*)

 ここがトップオブザ芸予要塞であり、その司令塔の重要さが分かる場所であり立地なんだね~ってのを改めて理解しましたです^^

 

 さてっと、このトップオブザ芸予要塞には小さな腰掛が幾つかありました。

 ここに至る観光客さんへの、ほんの労いと言ったとこですかね?

 無理に公園化せず、あくまで脇役的にあったです^^

 そこに休憩を兼ねて皆で座ってまったりしていると、

『プシュっ』と聞きなれた音が聞こえてきたですよお~w

 

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『じゃあ~これで司令塔も陥落っす!攻め落とした記念にグビっと行くっす(*´д`*)』と、

 琴音っちが缶チューハイを私たちに配りだしたw

『うはー!ちょっと温くなってるっすねw』とお道化る彼女。

 確かに受け取ったそれは温かった。

 のどごしも・・・う~ん・・・だった。

 でも!美味しかったですよ^^

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 さてその後は少し下って北部砲台跡へとやってきたです^^

 

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『ここも同じような造りなんだけどね夕実ちゃん、ここのメインの目的は砲座跡よりも奥にある施設かな^^』

 先輩はそう言いながら擦れた地図の上の方を指さすのです。

 いったいどんなとこなんだろ。

 

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『石造りばっかやん^^;』

『こらこらこらw 琴音・・・自分の趣味に合わないからっておざなり見学はどうかと思うぞ兄貴として^^;』

『ええーだってさー^^;』

 確かに今まで見てきた戦跡遺構のそれと似通ってるものばかり。

 しかも彼女の好きな煉瓦さんは一つもないと来たもんですう^^;

 

 

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 すると向こうの茂みを指さしつつ先輩が言う。

『心配すんな琴音よw お前が好きなやつも向こうにあるから^^ んじゃそろそろそっちへと行くとすっか^^』

『マジ!? それって当然煉瓦ちゃんだよねえ~(*´д`*)』

 と言うことでニコニコしながら先頭に立った琴音っちと共にそこへと向かいましたですよ^^;

 

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 前日の雨の影響でしょうか?

 それともあまり日が当たらない立地のせいでしょうか?

 ぬかるんだ道を行くと向こうに煉瓦の建物たちが見えて来たのです^^

 

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『うひょーん!(*´д`*)煉瓦キターーーーーーー! ・・・んでここは何なん?お兄ちゃん』

『ここもまた発電所跡だ^^』

 発電所二個もあったですか!? この小島って余程優遇されてたですね~。

(※ 正確に言えば? 電力をまかなう範囲が広すぎだし、発電所自体が小規模だったからってのもあると思います。

 同じ芸予要塞である大久野島はどでかい発電所一個で全部まかなってたしね^^)

 

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 さて発電所の前に横にある兵舎跡を覗き込むと・・・

 水没してて中には入れませんでしたです^^;

 さっさと諦めていよいよ発電所内部へ!

 

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『わきゃあ・・・すんごく大きな蜘蛛の巣ですう・・・^^;』

『どうする琴音?』

『むう・・・やめときます^^;』

 ビックリするぐらい入り口と言う入り口にはジョロウグモさんの巨大な巣が通せん坊ですう^^;

 中へ入るのは諦めることにしました。

 

 ---その代わり

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 みっちりと建物の外観を探索しましたです。

 こちらも先の発電所同様、超焼き締め煉瓦+釉薬煉瓦みたいでした^^

 

 煉瓦刻印はと言うとーーー

『うがー・・・苔とスパイダーばっかでまともに探せにゃいい・・・^^;』と言う琴音っちのセリフから察してくださいですw

 

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 まだまだ幾つかの戦跡遺構が存在するらしいのですが、

『船の時間とフライト時間考えるともうギリだし桟橋に戻ろうね皆^^』と言う先輩の号令により泣く泣く撤退。

 下山すると穏やかな瀬戸内海が待っていましたよ^^

 

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『ぐおお・・・藪がせり出しててまともに歩けないじゃんお兄ちゃん^^;』

『気を付けて歩かないと海にドボンだなこりゃw』

 帰りの周遊道には倒木や藪が進出していてあんまり整備はされてない感じでしたですう^^;

 

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 でもでもでもですう。

 綺麗で小さな浜辺がいくつもある小島の南側。

 せっかくだからと浜辺にチョットダケ降りてみました(*´д`*)

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 でも・・・なんか落書きしてあって残念でした^^;

『いつも見かけんなこの落書き・・・。今度見かけることがあったら問い詰めてやろう!』

『そうだ!文句言ったれお兄ちゃん(*´д`*)』

 いつかこの落書きの主と出会えるのでしょうか?

 出来れば会いたくありませんですうw

 

 

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 桟橋で船を待つと定刻通り船が到着。

 相変わらずちょっと強面のオジサマにペコリとお辞儀して乗船です(良い人なんだけどぶっきらぼうで怖いんだもんw)

 

 

 さて、このまま駅に向かう予定でしたがーーー

『なあなあ!お兄ちゃーん・・・。お腹空きまくりんぐなんですけど・・・^^;』と

 空腹宣言を高らかに謳う琴音っちが子供の様に先輩の服の裾を引っ張って甘える(なぜかムカつく私)

 ううう・・・でも確かに全然ご飯口にしてないですう・・・(朝の電車で竹輪食べただけじゃん!そう言えばw)

『う~ん・・・食堂でごはんとか食ってる時間的余裕はねーぞ? と言うか飲食店自体この付近にほとんど見当たらないけどなw

 とは言えオレも流石に腹減ったよ^^;

 お?

 あそこにスーパーが見えるからそこで買い出ししてこうじゃないか^^』

 駅周りにも港周りにもほとんど飲食店が無いのですが、

 港と駅の間を通る県道沿いにスーパーがあるのが見えたんですう。

 

 と言うことで駆け足でランチを購入しましたよ(*´д`*)ヤットゴハンダアー

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『スマナイ!お兄ちゃん夕実っち!後生です。もう耐えられないから食うよん(*´д`*)』と、

 琴音っちが電車を待つ間にさっそく買いだしたものをホームのベンチに広げて食べ始めちゃったのです^^;

『じゃあ~オレも食べる~(*´д`*)』と先輩も割り箸を口に咥えてパキンっと二つに割る。

 おお~い!あんたもかい(^_^;)

 

 ここで良い子ぶって『私は・・・いいです』って波に乗らないのは損だと言うのは彼らに付き合ってきて散々習ったこと。

 諦めてご相伴にあずかることにしたですよw

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 琴音っち曰く『一応、四国っぽい惣菜買ってきたんだけどね^^』と、ご飯粒をほっぺに付けながら掻き込んでた。

 

 鯛めしにザンギ。ほんとはお店で食べたかったけど、

 無人駅のホームのベンチでのんびりむしゃむしゃと、地元スーパーの総菜を食べるのもそれはそれで乙でしたです^^

 

 ---さあ、

 やってきた電車に乗り込んで、ついでに買ったお酒をチビチビ飲んでランチ二次会ですう(*´д`*)

 そしてたどり着いたのは、

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 愛媛県松山☆

 四国北岸瀬戸の花嫁物語、次回いよいよ最終回なのですう^^

 

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgメリークリスマス!

うおっか姫1.jpgいやちょっと待ってよw まだ前前前夜だからw

ぎゃる魅.jpg相変わらずまともな飯を食わない旅っすねw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgランチに時間はあんまり割けないしな。

 趣味優先。とりあえずお酒があれば楽しい旅なのであるw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさてっと、いかがでしたでしょうか小島編☆

 小島と書いて『おしま』と言うんだが、

 小さな島だけど魅力がたくさん詰まった離島だったとボクは思うんですよね^^

 今治に訪れることがあったならば寄り道してはどうでしょうか。

 損なんて一つもない島ですよ^^

ゼブラ2.jpgそう言えばご主人様。この記事をもって、とうとう2000記事到達ですな^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpg歴史感じちゃうな。最初の記事書いてた頃は32歳だぜ!?びっくらだw

ぎゃる魅.jpg今やオッサンもオッサンっすもんねw

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg最近は仕事に忙殺されて思うように更新できてないのが歯がゆいよ^^;

 時間があれば字も絵も毎日何かしら書き綴りたいとは思ってるのだが・・・

 まあ~でもゆっくり更新になっちゃったとは言え、それでも3000、4000、5000記事と、

 自分歴史・自分日記であるブログは続けていこうと思ってます^^

 そんなボクでよければこれからもお付き合いのほど(*´д`*)

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさていよいよ次回はサンライズ瀬戸から始まった四国の旅路の最終章。

 その舞台は人生二度目の松山市。

 気になる方は是非どうぞ^^

 頑張って年内には更新したいと思われます(他人事w)

 

第885話 四国北岸瀬戸の花嫁編ファイナル!『四国北岸グレートジャーニー』松山城の石垣刻印・城内公園ほか

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『ことわざにアメイジング☆を付けて一番面白かった人が優勝っす(*´д`*)』

 なんか昔もそんな暇つぶしがあったような気がするです・・・^^;

 

 波止浜駅を出て松山駅への道中、

 暇だからと琴音っちが皆に提案してきたくだらないお遊びに渋々付き合うことになったです。

『んじゃ~オレいくぜ!犬も歩けばアメイジング!』 とさっそく先輩(ノリノリやん・・・)

 犬が歩くだけで素晴らしいんだから幸せですね(遠い目)

『ふっふっふ中々やるじゃんお兄ちゃん。じゃ~とっておきの出すっすよ! 猫にアッメイジング!』

 もはや意味わからないよそれ!w

 そして私の番が回ってきた・・・

 と言うかそんな期待した顔で私を見つめないで菅原兄妹^^;

 色々と考えた挙句・・・私はぼそりと呟いた

『能ある鷹はアメイジング・・・ですう^^;』

『うはw なにそれ普通w でもなんかかっくいいじゃんw』

『かっこいいけどつまんないね夕実ちゃん(ニッコリ)』

 ・・・結局罰としてお酒の一杯を奢る羽目に(罰ゲームなんて聞いて無いよ!w)

 とは言え長い乗車時間もあっと言う間。

 みんなと旅するのは楽しいですう~(*´д`*)

 

 それでもそんな楽しい旅ももうすぐ終わりなんだね。

 と言うことで四国北岸瀬戸の花嫁ファイナルですう^^

 第885話、私こと石廊崎夕実視点で締め括りたいと思うですうー(*´д`*)

第885話・四国北岸瀬戸の花嫁編ファイナル!夕実ちゃん・石垣刻印☆2.jpg

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『フライトまでは残り3時間半だ^^ 空港までのバス時間も考えて、松山市内で遊べるのは2時間ってところかな^^』(先輩)

『わきゃー、じゃあ~早めの夕食もとれますですね^^』

『でもお兄ちゃん。今の時間あんまし店やってなくね?(ランチタイム終わった時間)』

『ごはんなんて食べないよ夕実ちゃん^^ 遊び倒すのじゃw

 と言うことで今から路面電車に乗って松山城に行き、

 石垣刻印の調査に行くぞ!』

『ええ~また石垣刻印Σ(ll゚д゚ll)』(夕実)

『うひょー!待ってました刻印探し~(*´д`*)』(琴音)

『ほらほら電車来たぞ乗り込めお前たち!』

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 と言うことで四国旅行最後のミッションは松山城の石垣刻印探しとなりましたです^^;

 松山城に刻印あるの!?

 聞いても『行けば分かるよ^^』としか教えてくんないしー(イジワル・・・)

 

 さてどこまで行っても160円の運賃を握りしめてたどり着いた駅は

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『南堀端』

 その名の通りお城の南側のお堀の前でしたです^^

 

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『まずは城山公園を通って二の丸へ行くぞ!^^』

『『はーい(*´д`*)(*´д`*)』』

 この時は城の規模も分からず軽い感じで返事をした私と琴音っちだった。

 まさかああだとは・・・ですう。

 

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『なあ兄ちゃん!城内公園でドイツビールのイベント開催中だってさ(*´д`*)』

『おお~それいいな!ほんとは地元らしいものを食べて帰ろうと思ってたが、気軽に食べれそうだし松山城見ながら飲めるなんて最高じゃん^^

 と言うことで刻印探しの後はドイツビールに決定だな☆』

 

 入り口付近に掲げてあったドイツビールイベントのポスター。

 恐らくお店を探してる時間も無いでしょうし願っても無いイベントでしたです^^

 

 美味しいものを飲めるのが確約された私たちは気分も揚々と歩みを進める。

 進めるのですが・・・

 見上げたそれに足を止めることになったとですう・・・

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『うはー!松山城デカすぎw 笑え・・・笑えない・・・んがあ・・・^^;』

『あ、あそこまで登るですか!?』

『登るよ~^^』

 サラッと言うね~先輩も^^;

 どう見ても大きな山じゃーないですかー^^;

 

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 ゼーハー・・・ゼーハー言いながらも二の丸までやってきたです。

『お兄ちゃん中には入らないんか?』

『時間ないしな^^; 天守も入らない予定☆』

 松山城に来たのに石垣だけの見物らしい・・・

 マニアって怖いですう^^;

 

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 城内公園からも目立つ巨大な石垣。

 間近で見上げると首が痛いですw

 

『でも刻印ぽいのないっすね~^^;』

『ですう~^^;』

『そんな直ぐに見つかるわけないだろw 多分もうちょっとこの先だと思うんだが・・・』

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 そう言われて石垣の角のところまでやってきました。

 するとーーー

 

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『うは!〇に点みたいな刻印みっけ(*´д`*)』

『蛇の目とも呼ばれているやつだな^^ 松山城を最初に手掛けた西国大名・加藤嘉明の家紋にも似てるな☆』

 

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『わきゃ?こっちは・・・田んぼの田かな???』

 

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 ここへきて見つかる見つかるバラエティーに富んだ石垣刻印達。

 通り過ぎる観光客さんは『何をしてるのかしら?』と怪訝な顔をする方も居ましたが、

『へえ~石垣に刻印なんてあるんですね^^』と興味をもって聞いてくるご夫婦さんなんかもいらっしゃいましたよ(*´д`*)

 

 さてここで琴音っちが先輩に疑問をぶつけるのです。

『なあ~お兄ちゃん。石垣刻印って天下普請で幕府が造らせたり再整備させたりしたときに、

 各大名がここはオレが担当した石垣なんだぜ!って証で付けたのが多いじゃん。

 その他は石工集団の造った城とかさ。

 で、この松山城の石垣刻印もそんな感じ?』

『うーん、江戸時代は松平さんが治めていたけれど・・・天下普請じゃないとも思う。正直今も分かってないそうなんだ^^

 諸説あるんだが今現在有力なのは石工組頭の屋号ではないかと言われてるんだけどな』

 へえ~そうなると玉藻公園(高松城址)と似たような感じなんでしょうかですー。

(あそこも石工集団だったと思います)

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 さてここからは本丸へと向かうですよ!

 それにしてもすんごい立派な石垣さんですね(@_@;)

 

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 登り始めたところで石垣にさっそく刻印を見つける私。

 

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『わきゃー! 万字の刻印発見です(*´д`*)』

『おー夕実ちゃんやるね~(*´д`*)』

 

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『負けてられないっす!こっちはえーっと・・・えと・・・〇にジグザグ?w』

 

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『こっちは蛇の目と〇に一本線かな^^ 結構色々あるね(*´д`*)』

 

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 さてここからはもう少し緑が深くなりますです。

 

 でも石垣はここも健在、

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 お団子みたいなの発見(*´д`*)

 一個食べられちゃったですかね(´艸`*)

 

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 結構な起伏ですが、石垣刻印を探しながら歩いていたらあっという間でしたよ^^

 

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 先輩が言うには本丸の太鼓櫓の天辺が見えて来たそうです^^

 晴天もあって素敵(*´д`*)

 そしてここにもーーー

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 田んぼの田があったです^^

 

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『うっは!立派な櫓っすね~(*´д`*)』

『櫓でこれなんですから天守も凄そうです~(*´д`*)』

 ここには多くの観光客がカメラを構えていましたです。

 別に整列を強制するひともいないし皆が『どうぞどうぞ~^^』と譲り合いで撮影してましたですよ☆

 

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 さあ門を潜って本丸に到達。

『おーい!天守までまだまだ結構あるじゃーん^^;』

『ほんとですう・・・』

『オレのせいじゃないのにオレを怖い顔で見んなw』

 ついつい先輩を睨んじゃったw だってとーいんだもーんw

 それだけ本丸がどでかいってことなんでしょうね^^

 さてここで琴音っちが『さすがに疲れたっすよ^^; お兄ちゃん休憩してこーよ~(*´д`*)』とあからさまなゴロニャン声で先輩に甘えだす(なんかムカつきますムキー)

『そうだな^^ オレも喉が渇いたし行っとくか?(*´д`*)』

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 と言うことでお茶屋の前でしばしのビールタイムですう(*´д`*)

 えへへ。実は私もちょっと嬉しかったし美味かったですよ~ん(*´д`*)

 

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 その後は天守に向かって歩きました。

 ココから見える松山市内は最高ですね!(*´д`*)

 

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 さて天守閣の真ん前まで来たところで先輩が高らかに宣言するのです。

『本当は登城したいのはやまやま。でも食事とフライト時間を考えたらここで引き返すのがギリなんだ^^;

 だから名残惜しいけど帰るぞw』と、

 天守閣やんわり拒否宣言をいただきましたですハイw

 と言いますかそもそも天守観覧時間残り30分を切っていたってのもあるのですう。

 いつか中へと行ってみたいですね^^

 

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 さあ、この後はドイツビヤーが待ってる城内公園へと戻るだけらしいのですがーー

『どうせなら来た道を戻るより北側のルートを下って行こうぜ!^^』と先輩。

『石垣刻印あるかもしんないし、いいっすね(*´д`*)』と琴音っちがOKを出す。

 拒否権とくに無いので流されるまま追従することになりましたよ^^;

(※ 北側のルートとは古町口登城道と言います^^)

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 さて天守西側にある乾門を潜った辺りで、琴音っちが発見です。

(ちなみに乾門も重要文化財。ここには21棟の重文が存在するのです☆)

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『ちょー微妙だけどこれも石垣刻印ちゃんじゃね?(*´д`*)』

 見ればお馴染み『田んぼの田』

 松山城って結構、石垣刻印さんが多いんだなあ~と実感させられましたです^^

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 天守にバイバイすると・・・

 そこは行きとはおもいっきり違う、暗闇の凸凹起伏ルートでした(石垣もほとんど無い^^;)

 しかもーーー

『あれ?ごめんね皆、結構遠回りのルートだったみたいだw』と先輩が言うように城内公園から遠のくルートだったのですう(;´д`)

 そこから結構歩いて

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 ようやく城内公園の端っこへと突入です^^;

 するとここで琴音っちがスマフォを手に取りゴソゴソしだす。

『どうしたですか?琴音っち^^;』と聞くと、その画面を見せながら言う。

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『うへへ~(*´д`*) この城内公園は今、マンキーちゃんの巣なのだあ(*´д`*)』

 だってさw

 ポケモンGOかよおーう^^;

 でもまあ・・・私もマンキーちゃん欲しかったのでスマフォを開いちゃったw

(※ 今現在は違います。まあ・・・なんせ9月初頭のお話ですからねw)

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『うひょー! マジ結構人居るっすね^^』

 ドイツビヤーイベント会場に辿りつくと、多くの人たちで賑わっていましたです^^

 私たちは陣取る席の目星をつけてから(確保してから)

 さっそくビールとお食事を購入しに各ブースを巡ることにしましたよ(*´д`*)

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 マッシュポテトにソーセージ☆

 その他にも目移りする美味しそうな品々がいっぱいですう(*´д`*)

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『1400円とかマジ高けーなオイw』

『わきゃー・・・ドイツビールって高いんですね^^;』

『いやいやお前らw ここのシステム理解してないだろ・・・^^;

 ここはグラス一つで自由におかわりするデポジットシステムだ(グラス保証金)

 最後にグラスを返却したときに1000円の返金があるんだよ^^;』

 なーんだそういうことですかあ^^;

 てっきりすんごいお高いんだと思っちゃいましたよォw

 でも白黒のビールあるならグラスをその都度変えたいな~って感じですよね(向こうじゃ結構あたりまえ)

 さて色々と迷いましたが

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 皆で飲んだのはコレ『コルビニアン』

『味わったことのない濃厚な黒!!』ってキャッチコピーに惹かれたのもあるのですが、

『7%以上の黒ビールとかマジ興味深々っす(*´д`*)』

アルコールは度数だ!低アルコールは酒じゃねえ!(*´д`*)』って言う度数至上主義の菅原兄妹に押し切られたってのもあるんですけどねw

 とは言え『『『かんぱーい(*´д`*(*´д`*)*´д`*)』して

 喉を突っ切ったその味は

 とっても濃厚!

『くっはあああああーーーー! これはビール飲んだ気がガッツリすんねお兄ちゃん(*´д`*)』

『正直黒ビールはそこまで好きじゃないんだが、これはうめー(*´д`*)』と、

 みんなで速攻おかわりしに行きましたです(わたしも~(*´д`*)

 さあ~喉も潤ったことでお食事もですよね☆

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 購入したのはやっぱり先ほど気にかけてたポテトとフランクフルトですう(*´д`*)

 マッシュポテトはハーブの香りが鼻を抜け

 フランクフルト(ジャーマンソーセージ)は前歯でプツリと噛むとジワア・・・と肉汁が口中を旨味で覆いつくすのですう(*´д`*)

 先輩はこの時も申し訳なさそうに『せっかくの四国旅行なのに何一つ四国っぽいもん食べさせられなくてゴメンな夕実ちゃん^^;』って言ってたですが、

『いいじゃないですか先輩。私はすごーく満足ですう^^ だって四国の催しでしょ?』と、決して先輩の意図にあった応えになってないけれどそう返す。だって美味しいんだもんね!

『そう言ってもらえると嬉しいよ^^ ありがとう夕実ちゃん^^』

 先輩から返ってきた優しい言葉に私はふにゃーん(*´д`*)トロケルー

 やっぱり無理してでもこの旅についてきてよかったと思った私です(お金はかかったけどね!)

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 琴音っちはと言うとほろ酔い気分でポケモンGOに興じてましたよんw

 お酒に刻印探しにポケモンGO。

 彼女にとっては最高の旅路だったのではないでしょうか^^

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 さてこの後は時間もちょっとだけ猶予があったので、

 路面電車に頼らずに歩いて松山駅へと帰ることにしましたです^^

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『パッと見、イマドキ煉瓦ちゃんぽいけど古そうな煉瓦も使ってるんじゃね?』と、道の途中で見つけたショップを観察する琴音っち。

 NAnaRYさん。どうやら手作り雑貨やさんみたい^^

 オープンカフェもあってご飯も出来るらしい。

 もしいつかまた松山市に再訪があるなら覗いてみたいですう(*´д`*)

 

 さて楽しい時間ももうすぐ終わりです・・・^^;

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 松山駅から空港直通バスに乗って空港へ到着です。

 

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『結局讃岐うどん食えなかったねw』と笑う琴音っちに

『宇和島うどんなら空港内にあんぞ^^』と先輩が言うもんだから

 さっきさんざん食べてきたって言うのに皆で宇和島うどん食べちゃったですう^^

 先輩曰く『讃岐に知名度は負けてるかもだが、宇和島だって美味いうどん屋さんがあるんだぜ^^

 明治創業のうどんの老舗もあるしな!

 香川県の讃岐も丸亀も美味いうどんはある。

 でもだなあ~

 じゃこ天添えた愛媛・宇和島うどんもこれまた素朴でたまらねーぞ(*´д`*)』だって。

 うーん!

 いつかは空港内のうどんじゃなく、宇和島の本場で食べてみたいですね^^

 それはいつかは分からないけれど、きっと『いつか☆』行きたい!

 

 さてさて・・・いよいよ楽しかった四国の旅も終わりですう・・・

 保安検査所を通過してロビーにて飛行機を待ちました。

 あんなに楽しかった旅行も、この時だけはやっぱり甘酸っぱいと言うか切ないと言うか

 このまま永遠に旅を続けたい!

 日常に戻りたくない!って思っちゃいますね^^;

 

 ---ふと

 先輩がポンポンって私のほっぺたを突いた。

 思わず『ふぇ?』と変な声をしながらも先輩に振り向いた。

みきゃんTシャツ.jpg

『どうよ~夕実ちゃん! 愛媛のゆるキャラのみきゃんちゃんTシャツ買っちゃったよw

 これ可愛いよね(*´д`*)』と、

 どこで買ってどこで着替えたんだかいつの間にかゆるキャラフルモデルチェンジしてたので、思わず『なんでーw』と笑っちゃった。

 私のぼんやり顔を見て元気づけようとしたのかな?

 先輩のこの突拍子もない行動にいつも無理やりだけど励まされる^^

 だから私は先輩が好きなんです☆

 デリカシーもとことん無いし、

 ギャグだってつくづく笑えないことも多いし、

 たまにエッチだし・・・

 でもでもいつだって一緒だと幸せを感じるんです^^

 次に先輩とお出かけ出来るのはいつなんだろ?

 そしてどこなんだろ?

 またその日が来るのが楽しみですう(*´д`*)

『さあ帰ろうぜ^^ 旅は家につくまでが旅行だぞ^^』

『『はーい(*´д`*(*´д`*)』』

 これにて四国北岸瀬戸の花嫁編は終演ですう^^

 

     ------夕実ちゃんの日記から抜粋☆

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgここまで長々と読んでいただきありがとうございました^^

うおっか姫1.jpg四国シリーズもようやく終わったのね

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg本当はとっくに書き上げてたはずなんだけどな^^;

ぎゃる魅.jpg間違いなくポケモンGOのせいだよ絶対w

ゼブラ2.jpgまあ~仕事が益々好調ってところもあるでしょうな^^

ちょいのり・サザエさんver1.jpgさていかがだったでしょうか?四国北岸瀬戸の花嫁編は^^

 やっぱり一番嬉しかったのはサンライズ瀬戸と言う夜行列車かな(*´д`*)

うおっか姫1.jpgアクセス数もダントツだったみたいよね^^

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgその他にも煉瓦や島旅お城までと行きたいとこ行きまくった旅で楽しかったよ^^

ぎゃる魅.jpg次回はどうすんのさ?おっちゃん。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpg年末年始の旅行記事~って行きたいところだが、

 どうしても10月に行った北海道シリーズは書き上げたいのでnext旭川シリーズです!

 ここでも出会いや嬉しいこと楽しいこと沢山あったんだ。だからそれを伝えたいんです(飯も歴代屈指に美味かったのでレポしたいしな)

 とは言えそれは年を越してから。

 

 っつーことでーーー

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg今年も見ていただきありがとうございました^^

 いつも記事が長くてゴメン・・・なんてまったく思ってねーからw

 これがボクスタイルなんでね!

 

 ではではいつものように皆で最後のご挨拶おば。

 せーの!

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgゼブラ2.jpgうおっか姫1.jpgぎゃる魅.jpg今年もお世話になりました!来年もよろしくお願いします(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgんじゃー!北九州と下関ちょっといってくらーw

 

第886話 旭川煉瓦古潭編Vol①『久しぶりに美味い醤油ラーメン食べたですう(*´д`*)』神楽獅子舞保存振興会ふるさと交流館の煉瓦倉庫・梅光軒本店ほか

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2琴音アイコン小.jpgなあ~お兄ちゃん!どっか連れてけよーったら連れてけよー!!!

菅原君アイコン小.jpgなんだよ9月に四国行ったばっかじゃねーか^^;

夕実ちゃんアイコン小.jpg私もどこか行きたいですう(*´д`*)

菅原君アイコン小.jpg夕実ちゃんまで・・・^^;

 じゃー分かった。なんだかんだ旅行してポイント溜まってるし解放しよう。

 だがどこがいいんだ?せいぜい一泊二日だが。

2琴音アイコン小.jpg北海道に行きたい!マリリンに会いたい!

菅原君アイコン小.jpgマリリンはどうかだが北海道か~。よーしならばアソコへ行こう。

夕実ちゃんアイコン小.jpg琴音アイコン小.jpgどこどこ?

菅原君アイコン小.jpg目指すは旭川市』そこには日本屈指の古い鉄道遺構があるからな!

夕実ちゃんアイコン小.jpgかくして私たちは十月上旬に旭川旅行へ行くことになったですう。

 と言うことで第886話・旭川煉瓦古潭編すたーとです☆

(※ 今シリーズはアイコン形式でご覧ください) 

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2琴音アイコン小.jpgくー!やっぱし朝チューハイは最高っす!

夕実ちゃんアイコン小.jpg私たちは草加からいつものように羽田直行のバスに乗ってそこからフライアウェイしましたですよ^^

 さて席に着いたところで目ざとい琴音っちが手にしたのはーーー

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琴音アイコン小.jpg機内インターネットサービス!?

菅原君アイコン小.jpgああ。今は昔と違って旅行会社が飛行中でもインターネットサービスを提供し始めたんだ。

夕実ちゃんアイコン小.jpg電子機器の電波がどうのこうのはいいんですか?

2琴音アイコン小.jpg落ちるー!落ちるー!

菅原君アイコン小.jpg現にフツーに飛んでるんだから大丈夫なんだろ。

2琴音アイコン小.jpgっつーことは!空の上でもポケモンGO出来るじゃん!

夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで、早速離陸してから5分後にやってみることにしたですう^^

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Screenshot_20160928-081922.jpgScreenshot_20160928-081942.jpg

菅原君アイコン小.jpg400円で30分ってのと、無料お試し15分があるけどどうするんだ?

2琴音アイコン小.jpg勿論無料に決まってんじゃんぼけー!

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琴音アイコン小.jpgってアレ? ポケモンが周りにいないっすよ???

菅原君アイコン小.jpgそりゃこんだけ高速移動してるんだからポケソース(ポケモンの出現ポイント)も高速で通過してるだろうよw

夕実ちゃんアイコン小.jpg画面見てても恐ろしいくらい早く地図が変わりますもんねw

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2琴音アイコン小.jpgそれならば『おこう』っす!これでポケモンおびき寄せるっすマジで!

菅原君アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpg無理じゃない???

 

 するとーーー・・・

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2琴音アイコン小.jpgきたあーーーー!ポケモン寄ってきた、チョロイチョロイw

菅原君アイコン小.jpgまさか本当に空の上でポケモンするとは・・・

夕実ちゃんアイコン小.jpg時間目一杯までポケモンGOを楽しんだ私たちは、あっという間に旭川空港に到着したですう^^

(※ 現在はポケモンGOの速度規制があるので、恐らく出来ないのかもしれません)

 

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2琴音アイコン小.jpgなあー兄ちゃん。着いたのはいいけど旭川市内直行バスが満席やで!

夕実ちゃんアイコン小.jpgこんなこと初めてですう(正確に言うとほぼ満席。狭い補助席を嫌がっただけ)

 

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菅原君アイコン小.jpgんじゃー、次のバスを待つよりも一番近所のJR富良野線の西聖和駅まで歩こうぜ^^

2琴音アイコン小.jpgマジか^^;

夕実ちゃんアイコン小.jpgどのくらい歩くんですかね?

菅原君アイコン小.jpg目算で6キロくらいかな?

琴音アイコン小.jpg6キロくらいなら楽ショーっすね。ポケモンの5㌔卵も孵せるし(*´д`*)

夕実ちゃんアイコン小.jpgと言うことで歩くことになったのですがーーー

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菅原君アイコン小.jpgどこもかしこも大きいな^^ ザ・北海道って感じがする☆

夕実ちゃんアイコン小.jpg一度こういうところを歩いてみたかったです!

琴音アイコン小.jpg菅原君アイコン小.jpgほんとに???

夕実ちゃんアイコン小.jpg・・・そこ聞いちゃうですか^^; 嘘ですゴメンナサイつられてついつい言っちゃいましたですよプンプン!

 

 さて、もつかと思っていた曇天がここで激変です。

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2琴音アイコン小.jpgぐううううおおおおー・・・めっちゃ暴風雨じゃん^^;

菅原君アイコン小.jpgさえぎるものが無いから横に雨が降っとる^^;

夕実ちゃんアイコン小.jpg持参の傘や合羽も役に立たず皆びしょびしょ・・・

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夕実ちゃんアイコン小.jpgなんとか西聖和駅に飛び込んで雨宿り。

 ですが・・・どうやら次の電車まで40分は待つことになったとですう^^;

2琴音アイコン小.jpg暇つぶしにお酒でも飲みたい!あったかいコンスープでもOK!

菅原君アイコン小.jpgでも・・・見渡す限り自販機すらねーぞここらへん^^;

夕実ちゃんアイコン小.jpg遠くの方に集落っぽいのが見えるです。

2琴音アイコン小.jpg酒じゃ酒じゃ!酒の為なら歩くのじゃ!者ども出あえ出あえー!

夕実ちゃんアイコン小.jpgかくして私たちはお酒かジュースを求めて歩くことになったのですう・・・^^;

 

 ---10分後

2琴音アイコン小.jpg県道沿いにジュースは売ってたけどお菓子も何もないよ!

菅原君アイコン小.jpg諦めて戻るしかなさそうだな^^; まあ~その分と言っちゃなんだが、

 旭川市に着いたら早速ランチにするとしよう。もう腹ペコだぜ!

2琴音アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpgさんせー!(*´д`*)(*´д`*)

 

 ---そして、

 ここで素敵な発見があったとですう^^

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琴音アイコン小.jpgえっ!? 何あれ?超絶!煉瓦ちゃんの建物なんですけどっ!!!

夕実ちゃんアイコン小.jpgふるさと交流館?

菅原君アイコン小.jpgおお~見たところ、古そうな煉瓦の建物だな。

 少なくともレンガ風タイルとかじゃなく古煉瓦っぽいぞ^^

2琴音アイコン小.jpgせっかくだし見ていこーよおおおお!!!

菅原君アイコン小.jpg時間も無いからほどほどにな^^;

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2琴音アイコン小.jpg軒下の意匠も最高!あえて焼き過ぎ煉瓦ちゃん使用で赤煉瓦との対比がすてく!(素敵)

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菅原君アイコン小.jpg積み方はーーー長手積みだな。結構年代的に新しいのかな?

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琴音アイコン小.jpg土台周りも焼き過ぎとか焼き締め煉瓦ちゃんっすね(*´д`*) ああ~気になるな~これ。

菅原君アイコン小.jpgちょっと待ってろ今調べるから。えーと・・・

 情報が非常にすくないなあ・・・^^;

 分かることと言えば明治初期に富山からこの神楽の地に来た開拓者達が笛や獅子舞の名手で、開拓の合間に地元の人たちに教えてたことから始まる・・・らしい

2琴音アイコン小.jpgらしい・・・なのかよ!

菅原君アイコン小.jpg旭川市のHPの郷土芸能・神楽獅子舞を見てるから間違っては無いと思うがな^^;

 んで、

 昭和19年まではその伝統も続いたそうなんだが戦後に解散。

 それは勿体ねーよ!と保存会として昭和22年に発足したのが現状、今に至るそうだ。

 その際に『倉庫に眠っていた獅子舞などの道具』って言う記述があるんだが、

 恐らくその倉庫ってのがこの目の前の煉瓦造りの倉庫なんじゃないかと思う。

夕実ちゃんアイコン小.jpg分かってないって言いながらよくもまあそこまで推察できますです^^

琴音アイコン小.jpgんじゃ~後年に造りかえられたとかそーいうんじゃ無ければーーー

 少なくとも昭和以前。下手したら神楽が伝えられた明治31~32年の建物かも!?

菅原君アイコン小.jpgかもな^^ まあ~奉納庫として造ったか屯田兵の何らかの兵舎の流用なんてことも考えられるな(ただし屯田兵舎にしては立派過ぎな気がする)

 おおっと!もう時間だぞみんな!

 急げ急げ!

 

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 1時間に約一本の路線。

 ふと時刻表の横の張り紙に目が行く私たち。

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琴音アイコン小.jpgそうだよね・・・私たちがここに来る前に台風で大きな被害にあったんすよね・・・

菅原君アイコン小.jpg自然には逆らえないが・・・つらいよな。

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夕実ちゃんアイコン小.jpgさあ~て、ようやく旭川市ですう。

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菅原君アイコン小.jpgえっと・・・

夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃあ・・・

琴音アイコン小.jpgまさかこんなに都会とは・・・

2琴音アイコン小.jpg田舎なんだろうと思っててすんまそ!

(※ 事実びっくらさせられました^^;)

菅原君アイコン小.jpgさて飯だ!飯!飯! 旭川と言えばやっぱりラーメンだよな!

 そこで歩くのも惜しいので駅近の物件を検索しておいたぞ^^

2琴音アイコン小.jpgもう背中とお腹が溶けてなくなりそうっす!

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夕実ちゃんアイコン小.jpgやってきたのは『梅光軒』さんですう^^

 なんか謳い文句だけで美味しそうな感じですね。

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2琴音アイコン小.jpg菅原君アイコン小.jpg夕実ちゃんアイコン小.jpgかんぱーい!(*´д`*(*´д`*)*´д`*)

2琴音アイコン小.jpgくー!まずはやっぱりビールっすよね!

 しかもめっちゃキンキン(*´д`*)

夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ? 私たちは開店間もない時間に入りましたですが、

 私たちの後ろがいつの間にか長蛇の列になってるです・・・^^;

菅原君アイコン小.jpgん?あ~なんか人気店らしいよ夕実ちゃん^^ 駅に近そうだからここにしちゃったけど、すぐに入店出来て良かったね^^

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夕実ちゃんアイコン小.jpgやってきたのは醤油バターコーン。琴音っちはシンプルな醤油くいてーって言ったけれど、

菅原君アイコン小.jpgオレはバターとコーンが好きなんだよ。お前も付き合え。

2琴音アイコン小.jpg旭川ラーメンったらシンプル醤油やろがあー^^;

夕実ちゃんアイコン小.jpg・・・そんなこんなありましたが仲良く醤油バターですう。

 そして早速一口スープで舌を濡らします。

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菅原君アイコン小.jpgおお!

夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃ!?

2琴音アイコン小.jpg悔しいけどめっちゃうめええええええええええええええ!!!

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菅原君アイコン小.jpgこの太いシナチクが超好きなんだよオレは(*´д`*)

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2琴音アイコン小.jpgこの縮れ麺とスープの絡みマジ最高!

菅原君アイコン小.jpg腹がめちゃくちゃ減ってたってのもあるが久しぶりに美味い醤油ラーメン食べたなあ(*´д`*)

夕実ちゃんアイコン小.jpgさて先輩? この後はどうするですか?

菅原君アイコン小.jpgふっふっふ。よくぞ聞いてくれました夕実ちゃん^^

 でも行くまでナイショだからついてきてね☆

夕実ちゃんアイコン小.jpgわきゃー・・・いつもの勿体ぶりです^^;

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夕実ちゃんアイコン小.jpgさて先輩は超お洒落な駅舎から石北本線に乗り込みました。

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2琴音アイコン小.jpg見てよコレ!いつも愛飲してるタカラ焼酎ハイボールのラベルの謳い文句が北海道バージョンっす!

 味は変わんないっすけどね!w

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夕実ちゃんアイコン小.jpgそうしてやってきたのがJR桜岡駅

琴音アイコン小.jpgお兄ちゃんここに一体何が待ってるんだよおう^^;

菅原君アイコン小.jpg実はここに『廃煉瓦工場』があるんだ。

2琴音アイコン小.jpgマジかよ!お兄ちゃん抱いて!(*´д`*)

 

 ・・・と言うことで次回に続きます^^

 

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgぎゃる魅.jpgうおっか姫1.jpgゼブラ2.jpgあけましておめでとうございます(*´д`*)

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさて今回は旭川シリーズです^^ グルメと廃墟と煉瓦遺構がそこには待っていました。

うおっか姫1.jpg珍しくアイコン形式なのね。

ぎゃる魅.jpgいつもの扉絵もねーっす。

ちょいのり・サザエさんver1.jpgお正月旅行を忘れないうちに早く書きたくてたまらねーって感じなんで(それだけ楽しかった)

 いつもの小説風よりサクサク書けるアイコン形式にしたのだよ(ただし今シリーズのみ)

 予定としては全部で4部作。詰めに詰めて1月中旬までには次の北九州~下関グルグル編を書くつもり^^

ぎゃる魅.jpg私はアイコン形式の方が誰の発言が誰なのか分かりやすいしこっちの方がいいかなあ。

ちょいのり・サザエさんver1_汗.jpgそれは言わんといて^^;

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpgさあ~て次回は廃煉瓦工場と現役の煉瓦倉庫群、そして塩ホルモンの登場です^^

 気になる方は是非どうぞ!ではではお正月の挨拶巡りもしないで寝ようと思いますのでバイバーイw

ぎゃる魅.jpgみんなコメント寄せてくれてるのにヒドスw

ちょいのり・フィーバー・サザエさん.jpg飲み過ぎて食い過ぎて眠いんだもーんw

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